個性が「穢土転生」な件   作:ボリビア

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誤字脱字が多すぎる…!
誤字脱字報告ありがとうございます!


人生設計を考える件

 死者に関わる個性なのが、母を強ばらせた理由だ。

 これは後で調べた事だが、実際、父の曾祖母『イタコヒーロー ポゼッション』は、死者の個性や身体能力を自身に付与して戦うゴリゴリの武道派ヒーローで、好意的に見れば『亡きヒーローの力を受け継いでる』とされるが、曾祖母は死んだヴィランの個性も使用した事から『死者を利用している』との批判もあり、公安委員会に個性の使用に制限を設けられる事になったらしい。

 

 そして、肝心な個性の使用方法が『死者の生体情報を身に付けながら、両手で合掌する』という方法だ。

 生体情報を利用する辺り、ますます穢土転生説が信憑性を帯びてきた。ちなみに、ポゼッションは手首に死者の髪の毛を編み込んで作ったミサンガを複数持つ事で使い分けていたらしい。つまりひと束程度の髪の毛と同じくらいの遺伝子があれば発動するみたいだ。

 

 早速試してみたい所だが、死者の遺伝子情報なんて早々に手に入るはずがない。

 父も帰ってきて、両親が話し合った結果、個性に関する事はこの時点でストップする事になった。

 両親も個性があるという事実があれば個性社会で無個性よりマシなので深追いする事はないと判断したのだ。

 

 ちょっと豪華な夕食と父もお祝いとして買ってきたケーキを食べて布団に入る。

 布団の中で改めて、個性候補である穢土転生という術について考える。

 まず発動に必要なのは、転生してない死者の遺伝子情報と生け贄として似た体格の人間。

 発動すると塵が生け贄を覆い棺になり、中には蘇った死体が入っている。姿は死んだ直後の姿で衣服も含めて塵で再現されており、最大の特徴として白目の部分が黒く染まる。

 穢土転生体は塵で構成されて不死身であり、生前の技能を振るえて、チャクラが無限に供給される正に最強の兵士として原作では猛威を振るった。

 しかし、これは本来の使い道ではなく、扉間様は自我を縛り、情報を吐き出させた後に、人間爆弾として解放し敵の拠点を吹き飛ばすのを目的としていた。

 実際に兵士として使用する場合の欠点は幾つか存在する。

 一つが、死者が解除の印を知っている場合に死者側から解除が可能で、しかも死者は無限のチャクラと不死身の体のまま現世に残る。

 二つ目が、術者より死者の実力が高い場合に完全な制御下に置く事が出来ない。

 三つ目が、自我を残して操作する場合に死者の未練がなくなり成仏する可能性がある。

 四つ目は、強力な幻覚や催眠で術の支配を上回る事が出来る。

 一つ目の欠点に関しては無視して良いだろう。解除の印を知ってる死者なんてこの世界にはいない。

 二つ目に関しては実力についてが何を指すのか明らかになってないが、規格外の存在であるオールマイトやAFO以外なら大丈夫だろうが、身体能力は鍛えた方が良さそうだ。

 三つ目は口寄せした時に自我を奪い未練を聞いていれば対策はとれるだろう。

 一番の問題は四つ目だ、洗脳や催眠の個性に関しては一人登場するが、体育祭での周囲の反応を見るに珍しい個性という訳では無さそうだし、そういった個性について情報収集が必要そうだ。

 

 穢土転生が個性の場合の注意点について整理して、今出来る事と言えば身体能力を鍛えるのがベストな気がする。

 後は野良犬とか野性動物や虫を利用して穢土転生の使用方法を含めた確認は必要だろう。

 取り敢えず、進路選択もあるだろうから、中学三年まではこの方針で行こう。

 




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穢土転生の欠点や特徴はあれで大丈夫だよね…

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