個性が「穢土転生」な件   作:ボリビア

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 前回は沢山の感想ありがとうございます!
 ガチャなんて時の運ですからね、いや、本当にマジで、去年水着メルトに1万ぶっ込んで一人しか来なかったし。

 プロフィールな件でテレポンの部分を少し加筆しました。


懸念な件

 取り敢えず、黒霧捕獲作戦はこれで良いだろう。

 身柄は公安で確保出来ないが、敵連合と離す事に意味がある。

 と思っていたのだが。

 

 (あれ?そもそも黒霧ってAFOの計画全部知ってる?)

 

 そうだ、黒霧は逮捕後の尋問で、死柄木の居場所を病院とハッキリ答えている。

 ヤクザ編の終わりで捕まった黒霧から病院というキーワードが出てくるということは、AFOの計画を知っていると捉えるべきだろう。

 そして、もしギガントマキア接触が戦力確保ではなく、自身の退場とギガントマキアに死柄木の情報を渡す事だったら。

 この二点が目的だとすると、今の作戦は失敗する可能性がある。

 黒霧という便利な執事兼参謀が退場する事で、死柄木は自身の力のみで敵連合を率いる必要がある。

 つまり、死柄木の支配者としての精神的成長に繋がる。

 現状、ギガントマキア逮捕は世間には知らされていないが、殻木逮捕に関しても情報規制は行ったもののヒーローの協力や警察、多数の職員がいた関係上、完全とはいえない。

 もし、殻木逮捕が知られれば黒霧は行動を起こさない可能性がある。

 (いや、逆に先がないからこそ求めるか?)

 殻木が逮捕された時点でAFOの計画は頓挫したと黒霧は考えるだろう。

 先の見通しがなくなり、死柄木を守る為の戦力としてギガントマキアに接触する可能性はある。

 現状情報が少なすぎる、結局ギガントマキアの噂を流して反応を見るしかない。

 

 それにしてもギガントマキア捕獲はメリットしかないと思ってたが黒霧というデメリットがあるとは。

 現状の死柄木は精神的に成長してるだろうが、圧倒的に実戦の経験値が足りない。

 原作ではドクターの支援を受ける条件としてギガントマキア屈服のために一月睡眠ほぼなしで戦闘を行う事で、足りない経験値を補っていた。

 だが、ドクターもギガントマキアも今は刑務所だ。

 経験値の確保が出来ないという事は戦う場合、確保の可能性が高くなる。

 デメリットとしては、もし俺の懸念が正しく、黒霧が行動を起こさずに死柄木の安全を優先した場合に居場所の特定からの確実な確保が出来ない可能性が非常に高い。

 それに、時間を与えればAFOや殻木、ギガントマキアを脱獄させる可能性もある。

 現状、AFOは未知の個性所持や罪状の多さから死刑にするリスクが高すぎるし、ギガントマキアはそもそも殺せる方法が確立されていない。

 ギガントマキアは細胞を採取して、公安の研究施設で有効な毒の作成を行っている。

 穢土転生なら間接的に殺せるかも知れないがAFOに接触するリスクがあるし、ギガントマキアの場合も自身に作用する個性に反応する個性を持ってない保証はない。

 やるなら最後の手段になるだろう。

 

 一応、黒霧も実戦経験が少なそうなので居場所が分かれば鎮圧できる可能性もある。

 それに、殻木逮捕に関しては関連する呟きやマスコミの情報を公安のサーバー班と警察が協力して規制をかけている。

 只の懸念であると良いが。

 

「ホークス、敵連合の逮捕については、全員の一斉逮捕が理想ですが、黒霧を確実に逮捕しましょう。

 敵連合で唯一の転移系の個性持ちです。奴を逮捕出来れば敵連合の足を潰せます。」

 

「確かに一斉逮捕が理想だけど優先順位は付けた方がいい。

 扉間君の言う通りもし全員の確保が難しければ、黒霧を第一優先に行動するようにヒーローや警察には伝える。」

 

 死柄木を優先したいところだが、死柄木を逮捕すれば敵連合は散り散りになる、まずは黒霧を潰して確実に敵連合を追い詰める。

 その後、ホークスと作戦について現状出来る範囲で詳細を詰めてその日は終わった。

 

 

 

帰宅後

 

「いやー、それにしても扉間くんはああいう話し合いの時ってかっこいいですねー!こう、細い目がキリっとして!」

 

 撫でるな。

 

「ホークスも気付いて無視してたけど、途中から話の内容把握出来なくてアホ面してたぞ。」

 

 そう、テレポンがじっとしてるから護衛に徹してるつもりなのかと思ってたが、作戦の詳細を詰めだした辺りから顔がどんどん間抜けになっていた。

 

「いやー、私は足で探すタイプなので、ああいう作戦は余りしたことがなくて、でもちゃんと護衛はしてましたよ!!」

 

 まぁ、顔以外は気を抜いてないのはわかっていたが。

 

「いや、あの顔はひどい。

 そうだ、戦場であえてアホ面してれば敵も萎えて戦いやすいんじゃないか?」

 

「そんなひどい、アホ面してないですよ!!」

 

 そこまで言うなら確かめようと、呼び戻した三人に俺の記憶を見てもらうと、満場一致で「有効」と判断された。

 

「良かったなテレポン、武器が増えたぞ。」

 

「ムキー!」

 




黒霧に関して色々読み返した結果こうなりました。
体の殆どが霧で、分裂できて、霧同士がワープゲートとか死柄木以上にぶっ壊れな気がする。

そして、文字数稼ぎのギャグ。
使いすぎるとアレだから気を付けなくては。

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