個性が「穢土転生」な件   作:ボリビア

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今回少し多めに書けたよ。
ちなみにカロリの描写についてですが。
基本的に熱の吸熱と放熱なので見えないです。
どっかの家庭環境最悪紅白君と違って目に見えない熱波や瞬間冷凍でサイレント攻撃です。
なので、遮蔽物越しに凍らしたり焼いたり得意。
多分、蜃気楼とかも得意。


圧倒した件

 ドンドン進撃していくグラディエーター達、途中、入中がやられた事に気づいた鉄砲玉達が襲いかかってきたがファットガム事務所の面々というかファットガムが対処した。

 

「ワイラも活躍したるわ!

 雑魚は任せとけ!」

 

 と言うので任せた。

 なので今グラディエーターとカロリに着いてきているヒーローはナイトアイと緑谷、ロックロック他ヒーローの面々。

 向こうの手持ちは、酔っ払いと真実話しちゃう奴、あとは体の動きを止める三人だけ。

 酔っ払いと真実はミリオが瞬殺してたから多分やられているはず。

 実質、治崎と鉄砲玉の二人だけ。

 いや、奴らがいたか。

 

「ここは通さねぇ!

 通してやる!」

 

「わぁ、デク君だぁ。」

 

 少し広めの広間にトガとトゥワイスがいた。

 トゥワイスは既に鉄砲玉全員を複製して待ち構えている。

 ここで乱戦を起こして、その隙にトガが暗殺する段取りだろう。

 

「邪魔だ。」

 

「急いでるんだ、焼けな。」

 

 本来なら因縁とか色々あるんだろうけど、グラディエーターにトガを鎮圧させ、カロリの熱放射で分身とトゥワイスをまとめて焼く。

 

「捕縛は任せた、先に行く。」

 

 他のヒーローに捕縛を任せて先に進む。

 ついてきたのは、ナイトアイと緑谷だけだ。

 既に壊理ちゃんらしき熱源は素早く動いている。

 ミリオが個性を失うまで時間がない。

 先に進むと、酔っ払い野郎が倒れていたが真実野郎はいない。

 原作では、根性で起き上がった真実野郎が治崎から個性破壊弾を受け取り、壊理ちゃんを狙う。 

 ミリオは壊理ちゃんを庇って個性を失ってしまう。

 真実野郎がいないことを確認したグラディエーターは鎧が壊れるのも気にせず加重を強めて速く踏み込んでいく。

 グラディエーターが全員を置き去りにして踏み込んだ先で、治崎とミリオが戦っている。

 そして、真実野郎が既に壊理ちゃんに銃を構えている。

 

(扉間、テレポン、カロリ!)

 

 グラディエーターは持たされていたクナイを壊理ちゃんへと投げ付ける。

 ミリオも同じタイミングで壊理ちゃんを抱き抱える。

 既にグラディエーターの視界はテレポンへと送ってある。

 クナイが二人の前を通る瞬間。

 

(ここです!)

 

 クナイとカロリが入れ替わり、二人を庇うように銃弾を受け止める。

 穢土転生体に個性破壊弾が使われると、どうなるかは正直分からない。

 解除されるのか、あるいは塵なので無効なのか、一時的に効いてすぐに再生されるのか。

 あるいは、生身の体に蘇るのか。

 色々と考えられるが、今回は何も起こらない。

 何故なら、カロリは既に熱を纏っている。

 個性破壊弾の素材は人の細胞、つまりはタンパク質だ。

 つまり、熱に弱い。

 いくら加工しようと、細胞由来の時点で分かっていた個性破壊弾の弱点。

 鉄をも溶かす熱を身に纏ったカロリの体に到達する前に銃弾は焼かれて溶けた。

 銃弾だった、液体がカロリの皮膚を伝って地面に落ちる。

 

「な、に…?」

 

 治崎か真実野郎かどちらが言ったかは知らないが、それが断末魔になった。

 グラディエーターが真実野郎を一撃で沈め、カロリが手をついて、地面ごと治崎を凍らせた。

 

 

 後日談というか、事後処理。

 

 二人が問答無用で終わらせた家宅捜索はミリオの個性消失もナイトアイの死亡もなく無事に終わった。

 ミリオからは二人にお礼を言われた。

 庇った時の瞬間移動について聞かれたが機密と言って逃げた。

 ファットガム達もボロボロだが無事に倒せたみたいだ。

 所持していた残りの個性破壊弾もカロリが焼いたので敵連合の手に渡ることはない。

 敵連合についてもトガとトゥワイスの二人を確保出来た。

 特にトゥワイスを捕まえられたのは大きい。

 そういえば、これからタルタロスへ護送をする訳だが、死柄木達は鉄砲玉や構成員の逮捕で沢山の護送車があったなかでどうやって治崎を正確に捉えたのだろう。

 もしかして既に監視していたとか?

 …空の護送車が無駄になったかもしれない。

 原作では敵連合は治崎の護送車を襲撃したが、今回は仲間も捕まっている。

 敵連合は情に厚い、恐らく二人を奪還するために動くだろう。

 なら、敢えてトガとトゥワイスはまとめて護送させよう。

 今回の手柄は、治崎やその他構成員の逮捕は警察とヒーローの手柄、敵連合の二人は公安の手柄として話は付けてある。

 グラディエーターが手柄は要らないとか顔合わせの時に言ってしまったが、グラディエーターとカロリは最大の功労者であるから許された。

 公安の人員がトガとトゥワイスを護送車に乗せて出発する。

 護衛として二人が付き、こっそり待機していたPlus Ultraも後から追いかけていく。

 

 

 

 結論から言うと敵連合は来なかった。

 治崎の方へ向かったのかと思ったら、そっちにも来なかった。

 改めて原作を思い出すと、トガトゥワイスは途中でヤクザを裏切って逃亡してる。

 もしかしたら、その間に連絡を取り合って襲撃したのかもしれないな。




なんかあいつら使うと、どう考えてもギガントマキア以外瞬殺なんじゃが。
本当はトゥワイスとトガは分身という事にしようと思ったけど、トゥワイストラウマ克服出来てないのでトゥワイスだけ本物にしようとしたけど、トゥワイス置いて逃げるトガちゃんとかありえないなと思って二人とも生身にした。
次回は成果まとめと反省会とMVP決めと噂作戦について。

ヤクザ編で二人を選択した理由としては鎧と熱で銃弾対応出来んじゃんと思ったから。
後、ヤクザ編あっさり終わったのは単純にミリオが個性無くすまでの時間が短すぎる。

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