「いやー、ハフ、それにしても、ハフハフ、上手くいって、ハフ、良かったですねー。」
「食べるか喋るかどっちかにしろ。」
「ハフハフハフハフ。」
喋る事辞めやがったコイツ。
今は、全員福岡に戻ってきて、たこパをしている。
大阪のたこ焼きが食べれなかった事をテレポンが残念がったので急遽たこ焼き器を買って行われた。
いつもならガン無視する所だが、作戦が上手くいったのはテレポンのおかげでもあるので行った。
「ワシは保険としてだったから活躍がなかったが、保険は使われない事こそ、上手くいった証である!」
「先生が備えてたお陰で寧ろ全力で取り組めましたよ。」
「よし、綺麗に出来たな。
ほらよ坊主。」
各々感想を言ったり、料理に集中したりとしているが、上手くいって良かったと思う。
早々に入中を排除したお陰で、敵連合が逃げる隙を与えなかったし。
ちなみに、敵連合の二人に関してはそれぞれ別の刑務所に送られた。
犯罪グループを同じ刑務所に入れてはいけないからだ。
ちなみに、世間には敵連合も逮捕出来た事は知られていない。
治崎は原作通りタルタロスに送られた。
全身に凍傷を負ったが、両腕がないよりましだろう。
壊理ちゃんは個性の関係上、イレイザーというか雄英で保護される事になった。
今回の後始末をまとめるとこんな感じか。
「そういえば、最後の方でグラディエーターさんは鎧というか足砕けた所見られましたが、何か言われましたか。」
「ああ、緑谷とナイトアイにこっそり聞かれたが、機密保持に関わると釘をさした上で、複数の仲間のサポートが関わっていると答えといたよ。」
一応、あの場にいたヒーロー、インターン、警察には機密保持契約にサインさせてある。
彼らはいないことになっているし、治崎逮捕はミリオ、いやヒーロールミリオンの手柄となっている為、マスコミはそっちに行っている。
複数の仲間のサポートによる補助を受けた公安ヒーローと言われれば向こうは納得するしかない。
遠隔で発動する個性なんて聞いたことないだろうが、珍しい個性だからこそ公安に所属して隠匿されて活躍してると考える事も出来る。
…ふと思ったのだが、もしかして緑谷の成長妨げた可能性あるのかな?
いやでも、原作のラスボスも大幅に弱体化したし問題ないよな、うん。
町がぶっ壊れる事もなかったし、平和平和。
敵連合に関しても死柄木と荼毘、トカゲ君とマジシャンの4人しか残ってない。
ギガントマキアとの戦闘もないし、彼らは異能解放軍に勝てんのかな?
無理だろうなぁ。
そういえば、囮作戦は上手く行ったのだろうか。
ホークスからの連絡は今だに来ない。
てっきり、家宅捜索と同時に戦闘があったと思ってたんだが。
『今回は非常に多くの成果をもたらしてくれました。』
連絡が来ないかと思っていたが、どうやら成果について一度、上司とホークスとで三人で話し合う事になったみたいだ。
所謂、電話会議。
「取り敢えず、此方の成果としては敵連合のメンバー二人の確保と個性破壊弾破壊とその製造施設の確保ですかね。」
個性破壊弾は脅威で排除したが、個性を弾丸に詰めた上で効果を発揮する技術は利用出来る。
壊理ちゃん程でないが、個性弾にすることで有用な個性は沢山あるしロマンがあるのは否定出来ない。
破壊した方が良かったのは事実だが。
『こっちの囮作戦は黒霧確保だけですね。』
どうやら、黒霧は無事に確保出来たみたいだ。
『今回、奇しくも同日に事が起こり敵連合の構成員三名の確保ができました。
特に黒霧とトゥワイスの確保は大きいでしょう。
お二人は現時点の敵連合の脅威をどう考えますか。』
『十分脅威だと思います。
死柄木の個性は凶悪、個性が成長した場合に破壊という点でAFOを上回るかもしれません。』
「ホークスの意見に賛成です。
集団としての力は削れましたが、敵連合自体は死柄木を確保出来ない事には潰せません。」
死柄木には先がない。
頼る伝手を全て潰してあるし、仲間を増やすにも中途半端な敵ではヒーローに潰される。
敵連合は現役のヒーローと警察にとっては潰すべき象徴なのだ。
奴等が取れる手段は多くない。
潜伏を続けるにも資金がない、助けを求めるにも相手がいない。
崖っぷち、絶体絶命、だからこそ取る手段。
「…敵連合は恐らく潜伏し個人の力を付けるでしょう。
彼らは仲間を失い身軽になりましたが、同時に今の自分たちで手を組める相手が弱い事を学びました。」
『敵連合というブランド以上の力を手に入れると?』
「そして、屈服させた他の敵組織を率いてタルタロスへ向かいAFOを脱獄させるとかですかね。
死柄木の個性ならタルタロスを破る事も可能になるかもしれません。
AFO脱獄に失敗してもタルタロスなら凶悪敵は多くいますから、戦力確保に繋がる。」
正直、死柄木のプライドの高さというか、あの二人の関係だと可能性は低そうだけど、タルタロスに仲間を集めに行くのはあり得るかもしれない。
タルタロス以外にも刑務所はあるが、一級の敵はタルタロスに収容される事が殆であるし手段としては悪くない。
『力をつけてる間に、他の敵組織との抗争で死ぬ方が可能性ありそうだけど?』
ホークスの言う通り、そっちの方が可能性は高いが逆の可能性もある。
「まあ、ホークスの言う通り、そっちの可能性の方が高いんですが、俺が考えるに死柄木を後継者に選んだのは個性以外にも精神的な物もあると思うんですよね。
所謂、悪のカリスマって奴です。」
『なるほど、抗争の結果敵連合に可能性感じちゃう訳か。』
原作だとその流れで11万人の兵士手に入れちゃうわけだしね。
実際死柄木単体で見ても、カリスマと破壊の個性の時点で相当に最悪なのは変わらないし。
色々成長イベントへし折っても時間稼ぎになるかどうかって感じもする。
『二人の意見は良く分かりました。
引き続き、敵連合を脅威とみなし二人には引き続き追ってもらいます。
それと私の方で、タルタロスの警備の見直し手配、個性の成長に関しての分析を行います。』
まあ、今打てる手段はこんな所だろう。
取り敢えず、ヤクザ編はこれにて終了。
世間的にはルミリオンの活躍に注目が集まっています。
今回は2400文字!
頑張った!