個性が「穢土転生」な件   作:ボリビア

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アンケート結果で公安ルートに決まりました。

ヴィランルートはエクストラとして残しておきます。

オリジナル小説も書いたので見てやってください!
↓↓↓
『ギルドの以来で弟子とる事になったけど、死んでも責任とりません』






就職報告の件

 あの後、ホークスは自分の名刺を渡して、直ぐに飛んでいった。

 

 次の日、ホークスから携帯に連絡が来た。内容は『ホークスが上司である事を認められた事』『両親を保護するに当たり、説明をするので後日公安委員会の人達と来ること。』という事であった。

 後日と言っていたので、二、三日かかると思っていたが次の日の夜にインターホンを鳴らしてきた。両親が揃っている事は把握済みなのだろう。流石公安と言うべきか。

 

 そして現在、リビングで両親と自分、公安委員会とホークスが向かいあっていた。

 父さんも母さんも動揺している。まあ、若手No.1ヒーローと公安委員会を名乗る人間が家に来たのだ、無理もない。

 二人が落ち着いた所で、公安委員会は曾々祖母が協力していたこと、両親を今まで監視していた事、自分をスカウト及び保護を行う事、それに伴い二人も保護する事を話した。

 二人は黙って聞いていた。母さんがこっちを見た。

 

「…ねぇ扉間、本当…なの?個性の事。」

 

「…………本当です。」

 

 母さんの反応が怖くて、下を向いて答えた。自分の産んだ子供が外道極まりない個性を持って生まれた事実がばれたのだ。それに隠していた。

 どんな反応をされても自分は受け入れなければならない。

 

「ごめんねぇ…!気付いてあげられなくてぇ…!辛かったよねぇ…!」

 

 母は泣きながら抱き締めてくれた。拒絶されると思っていたので、思わず顔を上げると、父も泣きながらこっちを見ている。

 病院で抱き締めてくれた時と変わらない、暖かいハグだった。

 気が付いたら、母さんを抱き締め返してワンワン泣いてしまった。

 抱擁はホークスの「そろそろ、良いですか?」の一言で終わった。涙を拭き、両親と一緒に向き直る。

 冷静になってみると、ホークスの目の前で泣いてしまったのが恥ずかしくなってきた。両親も少し顔が赤い。

 

 その後、話し合いは進み、両親の希望を交えて、ルールが決まり、両親は保護を受け入れる事になった。

 

 1.自分の個性カウンセリングを最低週一回、個性使用後も必ずカウンセリングを受ける事。

 

 2.個性の使用を拒絶出来る権利を認める事、また個性の使用時にはホークスが立ち会う事。

 

 3.個性に関して、外部に漏らさない事

 

 個性の使用に関するルールは大体こんな感じだ。他には身分や将来の保障、プライバシーに関するルール等が大まかに決まり、後日正式な文章としてサインする。

 ざっくり言うと、自分の意思優先である事、安全を保障する事だ。また、両親とは離れて暮らすという事にはならなかった。

 

 両親と自分の保護や保障に関する話し合いが終わったので、公安委員会とホークスは帰っていった。

 

 ホークス達が帰った後に、両親からは改めて抱き締められて、謝られた。自分も謝り、三人で泣いた。

 

 その日は三人で並んで眠りについた。

 

 

  

 

 




短いですが、こんな感じで序章終了です。

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