二月、本来なら超常解放戦線とヒーローがぶつかり合う原作の山場だが、この世界ではそんな事は起こっていない。
AFOの遺産は廃棄されたし、殻木や敵連合が既に逮捕されているからだ。
一応、二月にイベントが起こるかもと警戒したがそもそも騒動を起こせる団体がいない。
最大規模を誇る異能解放軍は現在内部争いが絶えないし、それ以外の団体は規模が小さいし調査結果をみる限り同盟を組んで何かをなそうという動きはない。
後、公安の内部工作ヤバい。
最初は大きな対立を生み出すというのが俺の案だったが、どんどん発展していき今は小さい派閥が大量に出来はじめている。
革命後の先の考えの違いや革命の方法に疑問を持つもの、家族の安全を考えるモノと揺さぶりをかけて過激な人間をより過激に煽り、いざこざを起こさせて保身的な人間をより慎重にさせる。
全員の足並みが不揃いで一部足を踏みあっているのが組織の現状だ。
ホークスはいざこざを抑える事で幹部から評価されて更に内部へと踏み込む。
もはや、異能解放軍はリ・デストロがいなければ烏合の衆も同然だ。
既にホークスのお陰で、地方軍含めて幹部の名前から末端まで全ての人間の名前と立場が判明している。
後は決定的な証拠を入手出来れば良いのだが流石にそこまでは信用されていないみたいだ。
今の異能解放軍にテロを起こせる組織力はない。
資金や武装ならあるのだろうが、肝心の内部での足並みが揃っていないのだ。
故に、テロを実行しても成功した後に瓦解する可能性がある。
それが、リ・デストロ含めた中央幹部の認識らしい。
まだまだ解体には時間がかかりそうだが、元々長期戦の構えだし、向こうが強硬したら俺が動けば良い。
これが、今の原作イベントの現状だ。
そして、こっから先は完全に未知の世界である。
個性使用の依頼なら問題ないのだが、ある時未解決事件の資料の山を公安委員長が寄越してきた。
曰く、
『もし、気になる点があれば教えて下さい。』
との事だ。
正直勘弁してほしい。
原作知識がない俺の推理力なんてたかが知れている。
知れている筈なんだか…
送られてきた未解決事件の資料で気になる点なんて探せるかと思い資料に目を通すと。
(…このパターンはドラマでみたな。
多分これは過去の連続殺人の模倣犯。
犯人は恐らく過去の犯人の境遇と自分を重ねている。
これは、連続殺人にみえるが最初の二件以外は遺体の扱い方が違うから関連性は低い。
逆に二年後に起こっている別の事件は遺体の扱い方が同じ。
逆にこれとこれ、あとはこれだな。
同じ地域で偶然起きただけの手口が違う犯行に見えるが、宗教の例え話をなぞってる。)
流石、個性社会というべきか犯行は個性的で癖が強い。
未解決の場合は自分に繋がる証拠を残さないようにしてるが自分が行った事を示す証拠は残す。
サイコパスは拘りが強いのだ。
死体への拘り、犯行そのものへの拘り、被害者への拘り。
ただ、単純に上手く殺した事件は一切分からないが連続殺人に関しては前世のミステリードラマ鑑賞のお陰で何となく当たりがつく。
(個性の影響か漫画の世界だからか分からないがサイコパスが多すぎる。)
一応、五人にも確認して貰って進言する価値ありとした事件、特に犯罪者を長年眺めていた監獄長の御墨付きを最優先として公安委員長に報告した。
外れていれば、期待外れで二度と頼まれないだろうと思っていたがまさか全部当たりで解決されるとは思ってませんでした、はい。
いやサイコパス多すぎるだろマジで。
そっから、定期的に未解決事件の山を送られてくる様になった。
お陰で、うろ覚えなミステリードラマの内容を思い出す刺激兼将来に必要な勉強として心理学や犯罪心理の勉強をする時間が出来た。
戦闘訓練(テレポン、グラディエーター)、高校の勉強(Plus Ultra)、公安訓練、心理学の勉強(監獄長)。
何で、自分のクビ締めてるんだろう。
1500文字が書きやすい。
そのうち呪術廻戦の二次投稿するかもしれません。