なんか終わり方がよくわからなくなったゾ。
トロフィー獲得に向かってひた走る、最後のRTAパート!はーじまーるよー!(大声)
〉〉朝になった……いよいよ今日だ。A.Tを受け取りに先生のところへ行こう。
倍速で部屋までいっきまーす。はい、ついた。さっさとA.T寄越せよ!ほれほれ!はよせろや!(恐喝)
「あぁ、いらっしゃい。コレ、取りに来たんでしょ」
〉〉先生が新しく出来たA.Tを持ってきた。全体が黒く、赤や青、黄色や白といった線が八本入ったソレは異様な存在感を放っている。
はえ^~(ノーマルなA.Tに比べて)すっごい大きい……
「……私が履かせてもいいかしら?」
〉〉……別に断る理由もない。黙って頷いた。
いや、断りなさいよ。なに履かせてもらってるの?甘えん坊なの?赤ちゃんなの?ばぶーなの?(煽り)
「ごめんなさい……どうしても設備と材料の関係で完璧にはしきれなかったの」
え、うそやろ。雑魚やんけ。不良品渡すとか……訴訟も辞さないゾ。
「大丈夫。それでも、シイナ君がよく走る“炎”“風”“大地”“紫電”“荊棘”“血痕”“轢藍”は全力で走っても壊れることは無いはずよ」
まぁまぁ、いいでしょう。許してあげますよ……今日でお別れですから(にっこり)
ポポン──“
……あぁん?
〉〉……そろそろ行かなくては。礼を言って部屋を出る。
さて、キリク達と合流するのですが、今のはちょっと……あぁいやでもタイム的に凄くいい感じに来てるから、もう後でもいいか。
はい、ちょっと玉璽の名前に引っ掛かりましたが、これはRTA。ゴールを目の前にして余計なことは考えないようにしましょう。
「来たね」
〉〉集合場所にはキリクとシムカ、SA-503Bがいた。
「すでに他のみんなには配置についてもらった。シイナはSA-503Bと一緒に撹乱を頼む。シムカ、行くぞ」
「またあとでね、シイナ」
〉〉二人は壁を登っていった。
えー……なんでこんなタイミングで
流石に最後の最後まで好感度に気を付けなきゃいけないとか辛すぎません?
「さてと。ワイらも適当な所で暴れ……ん?シイナ、お前のA.Tってそないにゴツかったか?」
〉〉今日新しいのを受け取ったことを伝える。
「ほーん……ワイなぁ、ただ撹乱するのもつまらんと思うとったところや。ちょうどええ、そいつの試走も兼ねてバトルしようや。ついでに周りを適当に壊したったら研究者たちの撹乱もできて一石二鳥やろ」
〉〉此方が返事をする前に、彼が襲い掛かってきた!
おいヤメルォォオオオオ!不意打ちだなんて、お前それでもラスボスかよぉぉおおお!(激おこ)
プッツン
……いいぜぇ、お前がその気ならこっちだってヤってやんよ(マジキチスマイル) ふへっ、ふへへへへっ、ふひっ(発狂)
正面からの「風」!
カスが!てめえの生ぬるい「風」なんぞ効かねぇんだよ!(無敵) 「荊」で切り裂いてやらぁ!
ほらほら「牙」!おまけに「炎」も乗っけて火の鳥!おまけのおまけに「風」も追加で大炎上じゃボケぇ!
ちっ。「風」でそらされましたかぁ、やだぁ……ん?トルネードですか。「轟」で吸収してぇ、倍返しだ(ドン)
「石」で空気を固めてぇ、落とす!そうですよね「風」のバリアで対抗しますよね。その隙にワイヤー走らせて……「雷」でビリビリしときな!
工事 完了です(達成感)
まあ、こんな時だからか三割ほど体力ゲージ削ったら強制終了でしたが…………スシ君は無傷ですけどね、無傷ですけどね!(大切なことなので二回言いました)
〉〉驚いた。思い通りに技を撃ってもA.Tが自壊しないとは。
「お、お前なー!撹乱のこと頭からすっぽ抜けとったろ、ボケぇ!」
〉〉……突然襲い掛かってきたのが悪い。SA-503Bは、いくらか傷はあるみたいだが、大丈夫だろうか?
「……お前のあまっちょろい
〉〉SA-503Bは床に座って、壁に背中を預けている。周りを見渡してみる……思っていたより破壊してしまったようだ。研究者たちがあたふたしている。他でも同じようなことがおきていると言っているのが聞こえた。他のみんなも上手くやっているらしい。
「お、キリクたちや」
〉〉確かに離れたところにキリクとシムカがいる。その先には階段を登って逃げようとしているアタッシュケースを抱えた男の研究者、そして更にその先には─────。
「ちょっ、待てや!シイナ!」
〉〉気づいたときには走り出していた。なんで先生が?
「───────」
「───!──────!」
〉〉何か言い合っているようだ。男が先生に掴み掛かって揉み合いになっている。何処かの爆発の衝撃が原因か、階段が崩れた。下にいた男が先に落ち、持っていたアタッシュケースは上空に投げ出された。先生も宙に舞う。そのまま落ちて───間に合うか!?
「シイナっ!?」
〉〉手を伸ばす。先生の手をつか──ドンッ!
「あっ」
〉〉彼女の伸ばした腕の上に先程投げ出されたアタッシュケースが落ちてきて、その手を掴み損ねた────落ちていく。どんどんと。助けに行かなければ。
「馬鹿か!この下は何千℃の世界だぞ!死ぬ気か!?」
〉〉キリクが腕を掴んで邪魔をしてくる。振り払ってでも、行こうとして。
「シイナ!だめ!」
〉〉今度はシムカが後ろから抱き締める形で、必死に此方を留めようとする。
「なんかよう分からんけど、流石に間に合わんやろ。ほれ、もう何も見えへん」
〉〉いつの間にか居たSA-503Bの酷くどうでも良さそうな声で、熱が一気に引いた。二万㎞以上続く、先の見えない空洞を見下ろす。何も、見えない……何も。
「シイナ……」
〉〉キリクの此方を労るような声が聞こえる。わかってる、もう無理だ。全速力で駆け降りて彼女に追いつける可能性は零ではない。でもそのあとは?大人の女性一人を抱えて一体どれだけ垂直な壁を登っていける?
「……」
〉〉シムカの腕の力が、なお強まる。行かせない、という無言の抵抗だろうか。
えぇっと……なんか、うん。とりあえず、無気力になったシイナ君は見ての通りシムカに手を引かれて移動中ですね。
はい、ここが塔脱出前の最後のセーブポイントなので、このRTA最初で最後のセーブをします。よし、完了したので戻りましょうね~。
〉〉いつの間にか、皆が集まっていた。
「……これからどうしよう、キリク。もうここにはいられないよ」
「……外だ。空を見に行こう!」
「空ってなあに?」
「わからない、けど……きっとすごい所だ。
はい!それじゃー外に向かってラストスパート、イクゾー!デッデッデデデデ!(カーン)
垂直の壁を約四千メートル登っていきます。登っていく、の、ですがっ!クソわよッ!!間違えたお排泄物ですわよッ!(オジョウサマァ)
さっきのマモレナカッタ…イベントのせいでストレス値(マスクデータ)が上がってますね。操作しにくいです。
普通だったらぶっちぎり一番先頭で行けるんですが、こんな下の方に……あぁ、いけません!いけませんよ、この位置取りは!
〉〉少し上を走っていた誰かが、バランスを崩して落ちてきた。正面で受け止める……SA-503Cだ。
ちっ!無駄イベントを回収してしまった……走者一生の不覚です。
〉〉疲れたならこのまま抱えていこうかと尋ねる。
優しいなぁ!おい!でも、ホモの優しさはそいつに出さなくていいから。
ぜってぇ恩を仇で倍返しにしてくるから!
「……なんでや。こないキツい思いしてまで、上なんぞ行かんでもええやん」
〉〉抱えられたまま弱音を吐いている……どうする?
選択肢!選択肢を寄越せ!未来のために、
〉〉……弱音を吐いてでも自分の足で走るか、黙って荷物になるか、さっさと選べと催促する。
「っ!自分で走るわ!バーカバーカ!」
〉〉腕の中から飛び出ていく。正直そろそろ限界だったから良かった。
「見て、出口!」
〉〉眩しさに一瞬目を瞑る。もう一度開くとそこには
「キリク、どうして泣いてるの」
「わからない……でも、シムカも」
〉〉その二人は言葉通り涙を流していた。周りの重力子たちも空を見上げて泣いている。自分の目元を触るが、渇いている。
「決めたで!ワイな、あん中やったらSA-503Bゆう番号で十分や思とったけど……この先、外の世界じゃ必要なんやろ?ワイの名前は『空』や。みんなもそう呼んだって♡」
バタバタバタバタバタ
〉〉ヘリコプターが上空に何機も集まってきた。
「まずいっ!みんなうまく逃げ切ってくれ!」
おかのした!
「シイナ!」
〉〉シムカがこちらに手を伸ばしてきた……どうする?
無視!(即答)
〉〉小さく首を横に振って、その場を立ち去る……何処へ行こうか?
とにかく遠くへ!双子のいない遥か彼方へ!(全力疾走)
はい、移動中に先程のイベントの説明をしておきましょう。
散開時にシムカが手を伸ばしてきたアレ、それまでの好感度が高いキャラトップ3がランダムで選ばれます。
選ばれたキャラはあのように「来いよオラ!」してきます。手をとるもとらないも自由です……が、十秒以内に選択しないとヘリから麻酔銃でスナイプされて「鳥籠エンド」になります。二度とお外に出れないバッドエンドですので、プレイする際は気をつけてくださいね(2敗)。
ちなみに手をとると脱出後そいつと共に生活することができますが、これはロスです。
一人だとその日のうちに「眠りの森」結成時までスキップできます。しかし、行動を共にする相手がいると、しばらくの間スキップできないのです。
これはRTAなので、無駄な同行者などフヨウラ!
〉〉ここは何処だろう。人がたくさんいる……喧しい。人の少ない所へ移動して休もう。
さて、みなさんラスボスチェックのお時間です。ここでWソラが来なければ走者の勝ち、そのままスキップしてトロフィーゲットだぜ。
……来たらロードしてやり直しです。そうですね、十回繰り返し襲われたらこの記録消します。何もかも無に返して差し上げましょう(曇りなき眼)
さぁ!どうだ!
〉〉気づいたら暗くなっていた。どうやら何時間か寝ていたらしい。空を見上げると、暗闇の中に無数の輝きが見えた……あれが星か。そんな風に初めてのものに目を奪われていると、誰かが近寄ってくる気配がする。
ぬぅぁ……まじか……ロードかよ……
「やぁ、探したよ」
〉〉南博士が暗闇から現れた。
……なんですと?初めてこのタイミングで黒幕が出てくるのを見ました。へぇ、こういうのもあるんですね……え、マジで何しに来やがったテメェ(ビビり)
「そんなに警戒しないでくれ。別に連れ戻しに来たわけじゃないんだ」
〉〉では一体?
「これ、君の先生の研究室から唯一残ったものだよ……いる?」
〉〉そう言って懐から取り出したのは一冊の本だった。
「正確には鍵付きの日記帳さ」
〉〉見るべきだと思う……と同時に見るべきではないとも思う。見れば大切な何かを知れるだろうが、同時に苦痛を味わうだろう……どうする?
え、見ませんよ(即答)
いくら走者がタイムを縮めることにしか興味がないからって、あんだけ匂わされたら流石に先生とスシ君の血縁関係を疑いますよ。
というわけで、余計なイベントはフヨウラ!ほら、帰った帰った。
「後悔、しないといいね」
〉〉南博士はそう言うと、此方を振り返ることなく去っていった……疲れた。もうこのまま目を閉じてしまおうか?
やった!やりました!これでイエスを選べば未来へひとっ飛びです!悪魔から逃げ切りますよ!
〉〉欲求に抗うことなく目を閉じる。
「──て。────イナ」
〉〉体が揺すられて、どこかぼんやりと声が聞こえる。
「起きて、シイナ!」
〉〉耳元で名前を呼ばれて目を覚ます。シムカの顔が目の前にある……懐かしい夢を見ていた気がする。
「懐かしい夢?」
〉〉そう……ところでなんの用だろうか?
「うわぁ、覚えてないの?今日だよ、空が新しい子をつれてくる日。シイナってばいつまでたっても起きてこないから迎えに来たの。ちなみに、シイナ以外はもうみんな顔合わせ終わってるんだからね」
〉〉あぁ、そうだったか。シムカに手を引かれて移動する。別に手を引かれなくても大丈夫だと何気なく言うと、彼女の握る力が倍になった。
「ダメ。私、いまだにあの日のこと後悔してるの。無理にでも掴んで一緒に連れていくべきだったって。だからダメなの、放してあげない。それに……」
〉〉シムカは足を止め、此方を振り返る。その整った顔には笑みが浮かんでいた。
「こういうのは最初のうちにちゃんと主張しておく必要があると思うんだ。勿論、あっちとこっちでは縄張りが違うことはわかってるんだけど、ついうっかりあっちが惑わされちゃうことがあるかもしれないでしょ?だから間違ってこっちに入ってこないよう念押ししておくの……念入りに、ね」
〉〉なぜだろう……暑くもないのに額に汗が一筋流れた。……結局、集合場所までシムカに手を引かれることになり、彼女の手から放されることなく扉の中に連行された。
「遅かったじゃないかシイナ。約束の時間に遅れるなんて-80点だ」
〉〉キリクの言葉に軽く謝罪する。部屋の中には見慣れた九人と初めてみる女の子が一人。あぁ、彼女が珍しく空が推薦してきた人物か。彼女が此方に歩み寄ってくる。
「初めまして。一応『荊の王』って呼ばれてます、
〉〉いつの間にか呼ばれるようになっていた『虚の王』という称号と栖原椎名という名前を告げた。
「よろしくお願いしますね」
〉〉花が咲いたような笑顔を向けられると同時に左手に痛みが走る……ただ和やかな挨拶をしていただけだというのに何故なのか。
「こんなかでリカがチームに入るのに反対っちゅーヤツは?」
〉〉空からの問いかけ……どう答える?
(タイムのために)反対なんてするわけ無いじゃないですか、やだぁ!
「……居らんみたいやな。そんじゃ、今日からこの面子で『眠りの森』ってことで……楽しくやろうや♡」
〉〉空の宣言の下、今ここに『
ポポン──トロフィー【空の王への鍵】を獲得しました。
はい!タイマーストップぅぅううう!
タイムは……うん!しっかり最速更新してますね。流石走者、嘘はつかない。
じゃー、完走した感想(激ウマギャグ)ですね!
……チャートが全然お仕事してなかったけど、結果が最速なので良かろうなのだ。
まぁ、あれですね。単純に半年以上の無駄が省けたのと、ラスボスに襲われてリセットの流れが無かったので妥当と言えば妥当なタイムです……二度と同じことできないけどな!(断言)
よし、これにてRTA終了!
ここまでお付き合いしていただき、本当にありがとナス!
Character
【Name】
【Road】
【Age】16歳
【Height】177㎝
【Weight】60kg
Status ※( )は走者の独断と偏見の注釈
【戦レベル】295
【
【
【
【
【
【調律】20 (市販のノーマルA.Tを組み立てられる程度……つまり自分のA.Tを整備することも儘ならないクソザコ)
Skill
【感情欠落】
喜怒哀楽が欠落している。そのため感情による実力の変動がみられない。スキルを変化させるには“─────”が必要。
【魅力】
他人に好かれやすくなる。
【求メル者】
練習及びバトルによる経験値がアップする。低いステータス項目では経験値がさらにアップする。
【
目に見える全ての物体を三次元的に捉えることが可能な重力子としての能力。
【
完璧に近い精度で相手の次のアクションを予測することが可能な重力子としての能力。
Equip
【Head】───
【Hair】───
【Face】───
【Clothes】白衣
黒のハイネック
黒のチノパン
【Hand】グローブ(ワイヤー内蔵)
【A.T】
【Other】───
Item
・財布
・家の鍵
・携帯電話
これにてRTAパート終了です。いつぞやの後書き通り、第2章は実況風になります。RTAタグに引き寄せられてきた方には大変申し訳ない……。
それでももし、もし良ければ……今後ともお付き合いしていただけると幸いです。
エア・ギア読んだことある?
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全部読んだ
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途中で挫折した
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はじめまして