エア・ギア【RTA風】   作:八知代

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 まぁスシ君、そもそも年齢的にニートじゃないんだけどね。

 ※よくよく考えたら「眼十輝」について描写し忘れてた。成功と呼ばれたキリクとシムカは常に眼に十字が浮かんでる状態なので、スシ君も常に浮かんでないとおかしいのですが……スシ君のスーパー学習能力でON/OFF出来るようになったことにします。ガゼルだって眼の模様をON/OFFできるんですから、たしょうはね?


4話 脱☆ニート

 いつのまにやら野山野家に居候することになったゲームの実況、はっじまーるよー!

 

 これがRTAでしたらもちろん居候なんてしませんが、今回は空の思惑を邪魔することさえ出来ればいいのでその他はスシ君の好きなようにさせてあげましょう。

 

 

「で、どういうことかな?」

 

 

 あー、きこえなーいきこえなーい(棒読み)

 

 

 そういえば前回、街の自由探索について説明してないことがありましたね。

 

 今回のようにリカ姉のような原作キャラと会えるのはそんなに珍しいことではありません。

 

 原作10年前の今なら、渋谷(とくに夜)とかで海人やガゼル、ホモ谷……じゃなかった柿谷にも会えます。北海道にいけばキリクとシムカに、関西ではヨシツネやベンケイに会えます。

 

 しかし、リカ姉との遭遇は少し気をつける必要があります。本当に偶然だったら何の問題もありません……偶然なら。

 ではもし偶然でなかったら?たとえば野山野家に張り込んで、偶然を装って初対面したら?

 

 答えは黒幕がとんできます。とんできた上に消されます。バッドエンドです。東京湾に(チン)されます。

 

 

「おーい、聞いてるかい?」

 

 

 …………今回は偶然出会ったのに居候するせいで黒幕がとんできましたけどね!いい加減にしろよ!

 

 

〉〉……流石にこれ以上無視するのは無理なようだ。どういうこと、とは一体何のことか南博士に逆に尋ねる。

 

 

「質問を質問で返すものじゃないよ。まったく、早朝に娘から珍しく連絡がきたと思ったら居候が増えると言うじゃないか。それも男だというから飛んできてみたら見知った顔がシラウメをあやしてるとか……どういうことか聞きたくもなるでしょ」

 

 

〉〉此方としてもリカの親に聞きたいことがあったからちょうどよかった。昨日の居候するまでの経緯をかいつまんで伝える。そして、あんな子供だけで生活させるなんて何を考えているのか、と詰問する。

 

 

「あれあれ、もしかして怒ってる?え、もしかしてうちの娘にゾッコンラブなの?ふ~ん、そっかそっか~……じゃー、いいよ。シイナ君があの家に居候するの許可してあげよう」

 

 

 なんだこの黒幕!(驚愕) うぜぇ!

 

 

「ついでに戸籍もどうにかしてあげるよ」

 

 

 なんだこの黒幕!(再) 最高じゃねぇか!(手のひらクルー)

 

 

〉〉此方の否定の言葉を完全に無視して、高笑いしながら南博士はさっさと消えていった。というか、質問にも答えてもらっていない。追いかけようと思ったが今はシラウメを抱えているし、家のなかにはイツキとリンゴがいる。離れるわけには行かない。残念だが今回は諦めるしか無いようだ。

 

 

 とりあえず、イッキ達と遊んでるだけなんで倍速します。

 

 それにしても黒幕様々ですね。戸籍をつくって貰えれば働くことができますよ。

 やったねスシ君!(労働時間が)増えるよ!

 

 スシ君、お金を対価にいろんなことをリカ姉と約束しましたからね。稼がなくちゃ……(大黒柱感)

 

 

 

 はい、というわけで戸籍作りは黒幕(ジェバンニ)が一晩でやってくれました。いいゾ~コレ。

 

 さて……就活しますよ(鋼の意思) 

 

 といってもスシ君は13歳。本来なら中学生です。そんなガキをどこが雇ってくれんだよーって思いますよね?

 お金も稼げて、ステータスも上げられるちょうどいい仕事があります。

 

 

 その名も『新聞配達(朝)』です!

 

 

 それじゃあ面接イクゾー!デッデッデデデデ!(カーン)デデデデ!

 

 

 (倍速)

 

 

 はい、無事に雇用してもらえましたね。スシ君には配達オンリーで3時からの2時間働いてもらいます。なお歩合制ですので、バリバリ働きましょう(社蓄予備軍)

 

 

 リカ姉にも話しておけば準備オッケー(事後承諾)

 

 

 というわけで、ミニゲームです(唐突)

 

 やることは簡単。マップを把握してA.T装備で最速で駆け巡り、新聞紙を相手のポストにシュゥゥゥーッ!!超!エキサイティン!!……するだけです。

 

 画面見てもらえたらわかる通り、A.Tで地面だけでなく建物の壁や屋根、道なき道を行くため原チャリなんかよりもクッソ速いです。

 朝早いので目撃者もほとんどいないのでやりたい放題やってしまいましょう。

 

 

 スシ君の配達場面はさっさと倍速します。これから毎日毎日、晴れの日も雨の日も風の日も雪の日も見るとこになるんですからいらないでしょ?

 

 

 はい!任された分は配り終わりましたね。初日なので数が少なく、普通に時間が余ってしまいました。追加のお仕事貰いに行きましょう。おら、早く寄こせよ!

 

 あがる時間になりましたら、お偉いさんに頼んで今度からはもっともっと任せてぷりーず、と伝えて帰ります。残業はしません(キリッ)

 

 

 

 んー、ついでに居候スシ君の1日を見てもらいましょうか。どうせすぐにこの辺も倍速で流しちゃうようになるんですから……そう!ヒーローの変身シーンみたいにね!

 

 

 というわけで、早朝5時に仕事が終わってみんなを起こさないように静かに帰宅します。この時A.Tは子ども達に見つからないように自室に保管しておきましょう。大事なことなので忘れないように!

 

 ん?理由ですか?そりゃあイッキに見つかったら欲しい欲しいの大合唱で大変なことになるからですよ。A.Tは高いですからね、しょうがないね。

 

 ……本当はイッキが早い段階からA.T始めると、原作開始時には手をつけられないほど強くなっちゃうからなんですよね(心狭い) 

 ただの天才を育てたならともかく、化物育てておいて後方腕組師匠面するなんて私にはとても出来ません(ちっぽけなプライド)

 

 というか流石にラスボスはスシ君で打倒したいじゃないですか、したくない?(主役交代を許さない)

 

 

 さて6時まで軽く寝ます。ウメが起きるようなら即座に飛んでいきましょう。

 

 6時になったら朝食を用意しましょう。と言っても大したものは(食材的につくれ)ないです。

 せいぜい味噌汁と卵焼き、良くてウインナーとかですよ。

 

 6時30分ですね。リカ姉とミカンを起こしましょう。おら、学校だぞ。

 

 7時になったらイッキとリンゴを起こしましょう。イッキの二度寝は許しません。担いで洗面所に突っ込んでおきます。あとはリンゴがどうにかしてくれるでしょう。

 

 7時30分にはリカ姉とミカンを送り出します。いってらっしゃ~い。

 

 というわけでお昼までに洗濯物と掃除を終わらせましょう。6人もいれば中々の洗濯量ですのでちゃちゃっとやりますよ。

 

 お昼ご飯を食べたらイッキとリンゴ、ウメを連れて外に遊びに行きましょう。履くのは普通のスニーカーです。間違えないよう気を付けましょう。

 ウメは前で抱えて、後ろにはリュックを背負います。水分とかお金とか、もしものためのA.Tも突っ込んどきます。大丈夫です、履き替えとか一瞬でできるように訓練されてますから。

 

 夕方になったら帰りましょう。高確率でリカ姉達が帰ってきてますので、ミカンにイッキとリンゴを任せてリカ姉とウメと買い物へ。スシ君は荷物持ちですね。

 

 リカ姉の作った晩御飯をたべたら、イッキやウメとお風呂に入ります。リンゴはリカ姉にまかせましょう。

 

 21時までリカ姉に勉強を教えてもらったら、23時まで自由時間です。

 

 A.Tを履いて……I can fly!

 

 ステータス上げのため闇夜に紛れて街を疾走します。ついでに以前のように困ってる人をお助けしながらだとなお良いですね。

 ほらほら2時間しかねーんだよ、あくしろよ!

 

 門限までにはちゃんと帰りましょう。ブッチしたらリカ姉に禁止されかねませんからね。

 シャワーを浴びたら就寝!

 

 

「う~、うぁ~、ふっふぇ、ふぇーん!」

 

 

〉〉シラウメが泣いている。あやさなければ。

 

 

 ……スシ君睡眠不足でぶっ倒れない?

 

 あっ、重力子は身体が丈夫にできてるから問題ないか(白目)

 

 


 

 

「すぅ…………すぅ…………」

 

「ふふっ」

 

 

 日曜日。朝の配達から帰ってきてぐっすり眠るシイナを見る。

 

 シイナが来てくれてから私の生活は大分楽になった。

 朝の準備や家のことは彼がやってくれるようになった。日中にイッキ達の心配をすることが無くなった。荷物を持ってくれるし、お風呂も手伝ってくれる。ウメの夜泣きにも付き合ってくれる。

 

 

「ありがとう」

 

 

 小さく小さく呟く。

 

 シイナの部屋で寝ているウメを抱き上げる。扉を静かに開けて、部屋を出ていく前に一度振りかえる。

 

 

「おやすみ、シイナ」

 

 

 私の学校が休みの日くらいは、ゆっくり寝てくださいね。

 

 




 凄く大変だった。
 長男だから我慢できたけど、次男だったら我慢できなかった……これはもはや専業主夫。


 面白いのを書きたいって思うけど、無い頭捻って捻ってねじ切れて書けなくなるより、書ける程度のものを書いた方が良いって再確認した(遠い目)

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