エア・ギア【RTA風】   作:八知代

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前4話分の一部を変更しました(7月17日時点)
科学者→研究者
キリク「椎名→シイナ」
シムカ→「椎名君→シイナ」


評価、感想ありがとナス!
ランキングのったり赤バーだったりでビビってます。

とりあえず、書けたので投稿。(面白いかどうかは知ら)ないです。



5話 普通のえあ・とれっくさせてーな……

 強いやつでもバッタバッタと死んでいく……悲しいけど、これ戦争なのよね……な、ハイスピードアクションバトルゲームのRTA、はーじまーるよー!

 

 

 いつも通り、前回の続きからなんで読み込み画面からスタートです。

 

 なんかいつも読み込んでないかって?仕方ないじゃん!結構前のゲームなんだから!(ガバ)

 

 

 はい、読み込み終わりましたね。とりあえず昨日預けたA.Tを女研究者から受け取ってから、ダッシュでトレーニングルームにいかな……い、と?

 

 

〉〉目を開けるとすぐそこにシムカの顔が見えた。

 

 

「おはよう」

 

 

〉〉何故部屋のなかに彼女がいるのだろう?確かに鍵は昨日閉めたはずなのに。

 

 

「キリク、朝から用事あるから途中から来るよって言ってたから、それを私が伝えに来たの。でも鍵がかかってて部屋の前で困ってたら、先生が開けてくれたんだ。ついでにコレ渡してって」

 

 

〉〉そう言ってシムカが手渡してきたのは、綺麗になったA.Tだ。

 

 

 まあ、職員なら部屋のカードキーくらいもってても不思議じゃないですけど……余計なことを。

 スシ君はラノベの主人公じゃないんですから、可愛い女の子が朝から起こしてくれるリア充イベントなんてフヨウラ!

 

 

 ほら!シムカを連れてトレーニングするんだよ!倍速だ倍速っ!

 

 お、キリクも途中から参戦してきましたね。二人まとめてかかってこいやっ!(瞬殺)

 

 

 

 多少は善戦出来るようになりましたが、まだまだ求めるレベルには達してません。じゃけん、二人にどんどんバトルを挑んでいきましょうね~。

 

 

 

 ……見所さん、どこ……ここ?

 

 

 

 見てる皆様の時間は有限です。なにか特別な動きがあるまで、倍速で日付もぶっ飛ばしていきましょう。

 

 

 

 ……そうですね、暇潰しに私がこのゲームをプレイしてて面白かったのをいくつか紹介します(隙自語)

 

 

 まずは「BUTA☆BAKOエンド」です。オニギリで女性にセクハラしまくって、カルマ値(マスクデータ)が貯まると最終的には警察のご厄介になるというものです。大丈夫大丈夫、オニギリ未成年だから。

 一般のモブからネームドキャラまで選り取りみどり。ノンケの方なら是非一度はプレイしていただきたいですね!

 

 次は「疑似家族ルート」です。出自ガチャで研究者を引き当てると、天空の塔で働くことができるんですね。そこでグラチルの好感度を稼いだ末に「パパorママ」とよんでもらえるのです。み゛ん゛な゛がわ゛い゛い゛な゛ぁ゛。

 ちなみにラスボスのデレがみれる貴重なルートです。ただし、自分が廃棄される側の人間だと知るまでの間でしかみられません。知ってしまった後は憎悪増し増しで殺しに来ます(トラウマ)

 

 あと、このゲームを最速クリアできる「さよなら、友よ エンド」も感動的でした。キリクを使って「旧・眠りの森」が解散する切っ掛けとなった戦闘で打倒ラスボスするルートです。本来ならラスボスの足の腱を切るだけなんですが、このルートでは御命頂戴しちゃいます。ヤっちゃった後のキリクはストレス値がMAXになって病みます。つまりはバッドエンドの一つですね。

 ……キリクの独白にはホモの波動を感じました(小並感)

 

 

 他にもたくさんのルートがあるから、みなさん走って、どうぞ。

 

 

 

 

 お、等速に戻りましたね。倍速で流した結果、現在スシ君はA.T歴7日、戦レベルは40です。いいスピードできてますよ、これぇ。

 

 

〉〉意識が覚醒に向かっていくと同時に、頬への違和感。目を開けるとシムカが頬を人差し指でつついているのが見えた。何がしたいのだろう? というか、何故毎朝部屋にくるのか……理解できない。

 

 

「おはよう。今日はシイナにちょっといいお知らせがあるんだけど……聞く?聞きたい?」

 

 

〉〉……どうする?

 

 

 …………倍速で分かりにくかったとは思いますが、あれからシムカは毎朝来てるんですよね……「魅力」効きすぎじゃありません?ガバなの?(走者として)死ぬの?

 てか、さっさと話せよ。無駄に引きのばすんじゃねぇ!(半ギレ)

 

 

「うんうん、素直なのは良いことだね。実は今日は…………うーん、やっぱり内緒。知りたかったら早く来てね」

 

 

〉〉そう言ってシムカは部屋を出ていった……準備をしてトレーニングルームに行こう。

 

 

 は?(威圧)

 

 失礼、あまりの面倒臭さに我を忘れてしまいました。

 

 とりあえず、さっさと行きましょう。

 

 

〉〉トレーニングルームにはシムカともう一人、見知らぬ少年がいた。此方よりも少し背が高い、白髪の天然パーマ。彼は此方に気づき、微笑みながら歩み寄ってくる。

 

 

「やあ、君がシイナだね。シムカから話しは聞いてるよ。強くなりたいんだってね……僕でよければ付き合うよ」

 

 

〉〉彼の後ろで、シムカが此方に向かってピースしてくる。したり顔の彼女を無視して彼に名前を尋ねる。

 

 

「あぁ、すまない。自己紹介がまだだったね。僕のことは炎の魂(スピット・ファイア)と呼んでほしい」

 

「長いからみんなスピって呼んでるよ」

 

「いや……まあ、それでいいけど」

 

 

 Foooo↑ようやくシムカが仕事をしてくれました!それも、おホモだちだなんていいチョイスしてますねぇ!

 

 初対面のこの感じ、好感度も悪くありません。あぁ~いいっすね~。

 

 

 

 あっ、そうだ(唐突) エア・ギアって、強いやつほど死んでいく説あるよね……あるくない?

 

 そこんとこどう思うよ、スピット・ファイアぁ?

 

 

「ん、どうかしたかい?」

 

 

〉〉なんでもないと首を横に振る。始めよう。

 

 

 はい、バトルを承諾して……スシ君vsスピット・ファイア ゴーファイ! はい負け~。し っ て た。

 ほら、もっかい挑戦するんだよ!あくしろよ!

 

 シムカが見守るなか、スピとのバトルを行います。もちろん、皆様には倍速でお届けしますよ。

 

 

 今のスシ君の戦レベル40ってどんなもんなの?って言われますとね、最終決戦時のオニギリ(EP(エロ・パワー)なし)より強いくらいです。

 つまり一般ライダーのなかでは中堅くらいでしょう。

 

 

「いいガッツだね、シイナ。シムカからはスッゴい下手って聞いてたけど……うん、とても愚直で悪くない走りだ」

 

 

 ありがとナス!

 

 

「君はキリクとシムカとしか走ってないんだろう。だったらもっと君が強くなるために……こんなのはどうかな?」

 

 

〉〉そう言ってスピの姿が消える。熱い、そう感じたときには、右側に炎が一直線に伸びていた。そして、その炎の先……此方の遥か後方にスピはいた。

 

 

「“炎の道(フレイム・ロード)”……なかなか格好いいネーミングだと思わないかい?」

 

 

〉〉見えなかった。あの動きが捉えられるように……いや、使えるようになれば……

 

 

 はーい!これで“炎の道”の特急券、ゲットだぜ!

 

 

 んー?もしかして私ったら「道」についての説明してませんでした?

 

 

 説明しよう!「道」とは!個人の持つ技の特徴を表したものである!道は一人一人に開かれているため、ライダーの数だけ道は存在すると言われているのだ!

 

 

 たとえばキリクは“大地の道(ガイア・ロード)”、シムカは“閃律の道(リィーン・ロード)”を走っています。

 

 このゲームでは、AIがオリジナルキャラクターの「道」を決めてくれるんですね~。プレイヤーのプレイングである程度方向性は決められるのですが、最終的にはAIに一任されてしまいます。(変な道にされないよう)祈るのです。

 

 このAIによる「道」の判定は、戦レベル10~60で出ます。(レベルの範囲)ガバガバかよ。

 

 なんで、戦レベル40のスシ君もいつ判定が出されてもおかしくありません。ちなみにさっき言った特急券と言うのは、まんまの意味です。

 ほら、お手本があったほうが早く習得できるでしょ?そういうことだよ。

 

 

 スシ君にはできれば“風の道”と相性の良い“炎の道”か、その派生の“道”を走っていただきたいですね。

 

 

 さぁ、倍速倍速倍速っ……て、今度は何のイベントですか?

 

 

〉〉そうか、あの炎は超高速で動くことによって摩擦熱を生み出し、大気の温度差によって現れるもの……こう、か?

 

 

「なっ!?」

 

 

〉〉一瞬。たった一瞬全力で走っただけで、足が悲鳴をあげる。でも、それでも────後ろを振り返る。そこには小さな火があった。

 

 

 ポポン──“炎の道”ヲ走レルヨウニナリマシタ.

 

 

 ああ~いいっすね~。まるで走者の走りを見ているかのようで気分が上がりますよ~。

 

 ……ただですね、ちょっとシステムメッセージの内容が……うーん。

 

 

 タイムロスですが、バトルをちょっと中断してステータス画面を確認します。

 

 

【NAME】栖原 椎名

【ROAD】────

 

 

 はい、閉じてバトル再開です。うーん、やっぱりありませんでした。

 本来、走る道が定まった場合【ROAD】のところに“○○の道”って表記されるんですよ。システムメッセージだっていつもなら「“○○の道”の称号を獲得しました」って出るんですけど……まま、ええやろ(適当)

 

 

 考えたってタイムは縮みませんからね(鋼の意思)これがバグとかで、再走にならないことを祈るばかりです……やめろよ!絶対ヤメロよ!(ダチョウクラブ)

 

 

 あ、やっべ。スシ君まーたぶっ倒れて暗転しちゃいましたね。そら(「機動力」が足んないのに“炎の道”をムリに走れば「持久力」がガリガリ減って)そうなるよ。

 

 走者は悪くありません。普通に走ろうと思ってたのに、スシ君が意地で“炎の道”を走ったんです。スシ君さぁ、こっちの事情も考えてよ(棒読み)

 

 

 

 今回の動画はここまでにします。みてくれてありがとナス!

 

 

 


 

 

 

「びっくりしたよ、この短時間で“炎の道”を不完全ながらも走ってみせた。彼、才能あるんじゃない?」

 

「そう、だね…………ごめんなさい、正直私も驚いてるの」

 

 

 シムカはシイナの横に膝をつく。彼女はハンカチを取りだし、シイナの顔についた土や汗、血を拭っていく。

 

 

「……それにしたって、ここまでする必要あったの?シイナ、血が出てる」

 

 

 下を向いているシムカの表情は見えないが……少なくとも笑っていないことは分かる。

 でも、僕も言っておきたいことはあるんだよ。

 

 

「逆に君たちは少し過保護なんじゃないか?確かにキリクと君がシイナに会ったときは、信じられないくらい弱かったかもしれない。でも、彼も重力子で……何より男の子なんだよ」

 

 

 シムカはこちらを見ない。しかし、ハンカチを持つ手が止まっていることから聞いてはいるのだろう。

 

 

「彼は一人じゃ何も出来ない赤ちゃんじゃない。もっと信じてあげなよ」

 

 

 その言葉を聞いて、シムカはバッと顔をこちらに向ける。うわー、凄い不機嫌そうな顔。彼女にこんな顔させたと知られたら、他の重力子に怒られそうだ。

 

 

「ほら、いつまでも彼を床に転がしておくのも可哀想だろ。僕が背負うから彼の部屋に案内してくれないか?」

 

 

 これは決して彼女への点数稼ぎではない……断じて違うよ?

 彼女は表情を変えないまま、僕を先導してくれる。

 

 

「結構深いところまで行くんだね」

 

「……疲れたからって落とさないでよ」

 

「もちろんさ」

 

 

 しばらくしてシムカは一つの扉の前で足を止める。なるほど、ここか。とりあえず、カードキーを探すためシイナを床に下ろそうとすると、誰かが走ってこちらに向かってくる音がした。

 

 

「シイナ!」

 

「先生……」

 

 

 シムカが小さく呟く。息を切らして走ってきた、白衣の女性は僕の前で止まる。

 息を整える時間も惜しいのか、彼女はすぐさま僕の背中で寝ているシイナの体を観察し始めた。

 すいません、それ僕のせいです……とは流石に言えなかった。

 

 

「……ふぅ。シイナ君はこちらで預かります。あなたたちはもう戻りなさい……送ってくれてありがとう」

 

 

 そう言って彼女は僕の背中からシイナを取りあげ、そのまま何処かへ行ってしまった。

 

 

「ねぇ、シムカ。あの人は」

 

「……ここの研究者。それでいいでしょ」

 

「いや、でも…………そうだね」

 

 

 これは僕が首を突っ込むべきことではないのだろう。

 

 

「……明日は彼、来るかな?」

 

「来るよ……いつもそうだもん。ヘロヘロになるまでやった次の日でもケロッとしてる」

 

「そっか、じゃー明日も行こうかな。予定ないし」

 

「駄目」

 

「えっ……」

 

「しばらくスピは駄目」

 

「……もしかして、まだ怒ってる?」

 

「最初から怒ってないよ」

 

「じゃー明日「駄目」……えぇ……」

 

 

 


 

 

 

 ボロボロのA.Tの手入れを行う。摩擦熱によってホイールは焦げ、中のパーツも一部溶けている。“炎の道”を走るのに最適な作りにしてはいないのだから、それも仕方のないことだろう。

 

 

 

 ……結局こうなるのか。

 

 

 

 メディカルポッドの中に浸された彼を見て、思わず歯噛みした。

 

 




ところでこの小説の感想欄、同窓会かってくらい「懐かしい」が多いですよね……おれも混ぜろよ(満面の笑み)

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