「歩夢ちゃん………まだかな?」
私は歩夢が着替え終わるのを待っていた。
今日は歩夢とデートの日でプールに来ていた。
一緒に着替えていたけど、歩夢には先に行っててと言われて、待つことになった。
「何だか………こう言うの恋人同士みたいでいいな………」
歩夢の水着………この間行った時の水着かな?それとも私が留学していたときに着ていた水着かな?
どっちにしてもわくわくが止まらない
「って私………男の子か!?」
一人で突っ込みをいれつつ、待っていると………
「お待たせ~」
歩夢が着替え終わってやって来た。私は振り向くと………歩夢の水着は………
「その………似合ってるかな?」
歩夢ちゃんには珍しい露出が多い、ビキニタイプの水着………私は咄嗟に鞄に入れてあったシャツを歩夢に着させた
「えっ?似合ってなかった?」
「その………似合ってるけど………歩夢に変な虫がついたら嫌だから………」
「ふふ、その時は侑ちゃんが守ってくれるんだよね」
「それは…そうだけど…それでも………歩夢のそういう姿は………他の人には見せたくない」
「侑ちゃん………」
我ながら独占欲が強いな………でももしも歩夢がナンパとか物陰に連れられたりしたら………本気で嫌だ
「でも侑ちゃん………このままだと………プールで遊べないよ」
「そ、それは………」
折角来たのだから遊ばないと………でも歩夢の水着………
私はどうすればいいか頭を悩ませた。
「あの…侑ちゃん………これじゃない水着も持ってきてるよ」
「そうなの!?」
「うん、その果林さんに今日のことを話したら………『歩夢はスタイルいいのに勿体ないじゃない。それだったら、侑を悩殺する水着でも着てみなさい。きっとドキドキするわよ』って」
果林さんの差金だった………悩殺よりも心配と独占欲が強かったよ………
「侑ちゃんの困った顔を見てたら………私、凄く申し訳なくなったよ………ごめんね」
「ううん、私も………ごめんね。そういう水着………着るの恥ずかしいのに着てくれて嬉しかったよ」
「侑ちゃん………」
私たちは手を握りあい、見つめ合うのであった。
それから歩夢は露出の少ない水着に着替えて、それから一緒に流れるプールに入ったり、一緒にスライダーを滑ったりと楽しむのであった。
帰りのバスで、歩夢は疲れたのか私の肩に寄り掛かり、眠っていた。
「歩夢……本当に楽しかったんだね」
「すぅ……」
私は歩夢の頭を撫でる。そして、鞄の中からあるものを取り出した
「早く……渡さないと……」
そもそも歩夢との同棲生活は、イベントのためであるけど……栞子ちゃんから渡されたこの指輪を渡したら……もう同棲生活は終わってしまう気がする…………
「いやだな……」
だから私は何だかんだ理由をつけては、渡せていないと言い続けていた。でも……いい加減……
「終わりにしないと……だね」
いつまでも続けたいと終わりにしたいという気持ちの侑ちゃん