イベント当日…………私はドレスに着替え終わり、歩夢の控え室を訪れると……
「歩夢……着替え……」
私の目に飛び込んできたのは、白いドレスを纏った歩夢の姿だった。本当に……歩夢……綺麗だよ……
「あ、侑ちゃん……ドレス似合ってるね」
「…………」
「侑ちゃん?」
「あ、ごめんね……歩夢も似合ってるよ……」
「ありがとう。こうしてこんな素敵なウエディングドレス着れるの凄く嬉しいよ」
「私も…歩夢と一緒に…」
「でも…ちょっと残念だな…」
「残念?」
「だって…イベントで着てるって思うと……」
歩夢は残念そうな顔をしていた。私も…イベントじゃなければ…歩夢のドレス姿を見た瞬間に抱き締めていたかもしれない
「あの…」
「お二人とも、時間ですよ」
言いかけた瞬間、栞子ちゃんが入ってきた。そっか…そろそろか
「侑ちゃん…ううん、あなた」
「私が夫なの!?」
「ううん、そういう訳じゃないけど…言ってみたくって」
「そっか」
私と歩夢は一緒に腕を組みながら、せつ菜ちゃんと栞子ちゃんが開けた扉をくぐり、ヴァージンロードを歩く。観客は学校のみんなや同好会のみんなの姿があった。
みんな…祝福してくれている…イベントの催しだから仕方ないけど…
「侑ちゃん?」
「ん?」
「何だか元気ないよ…」
「大丈夫…」
それから誓いの言葉を言ったり、順調に進んでいき……
「誓いのキスを…」
本当なら…誓いのキスをする振りをするべきなんだよね…
私は歩夢のヴェールを上げ…そっと顔を寄せた。歩夢は目を閉じている。
私は歩夢のことが大好きだ…その気持ちに気づいたときには歩夢のことでいっぱいだった。だから……だからこそ……
私はキスの振りをせず、そのままキスをした。
歩夢は一瞬ビックリしたのか身体を震わせたけど、そっと私の背中に手を回してきた。
ほんの数秒のキスだったはずなのに…………永遠に感じた。
イベント終了後、歩夢の控え室で歩夢にキスの事を聞かれた。
「ねぇ…あのときのって…」
「うん、振りなんてできない…できないよ…」
「侑ちゃん……」
「私は歩夢のことが大好き……女の子だけど……一人の女の子として歩夢のことが……上原歩夢のことが大好き……」
こんなこと……言ったら……引かれるかもしれないけど……でも私の歩夢への想いはしっかり伝えたい
「侑ちゃん……」
「歩夢……」
「私ね……侑ちゃんが大好き……侑ちゃんと同じように……大好き……」
「歩夢……それって……」
「私を……」
歩夢は優しく眩しい笑顔で……手をさしのべながら……
「私と一緒に……幸せになってくれますか?」
「……歩夢……幸せになろう……」
私は歩夢の手を握り、抱き寄せた。そして……キスをするのであった。
「って!?一緒に暮らしてるんですか!?」
「違うよ~」
「毎日お互いの家に泊まってるだけだよ」
両親に「歩夢と一緒にいたい」と話した結果、そう言うことになったことをみんなに話したら……
「お二人のご両親の理解力……凄いですね……」
「とはいえいつも通りな感じね」
みんながそんなことを言うけど……私たちからしてみればそれでも幸せだからいいのだ
「侑ちゃん」
「歩夢……」
「「大好き」」
フェスぽむかわいいよ。