ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
本編ではありますが番外編に近いので、ダイブハンガー組に比べると短めになります。
この章でのレジェンド一行編はキャラ達との出会いを重点に置いて展開される予定です。
早速というかあのキャラが出てきます。
何処ぞの寿司屋とおんなじ立ち位置で……
それではお楽しみ下さい。
「漸く着いたな、京都」
「我、京都名産品楽しみ。じゅるり……」
「お主はぶれぬな……」
打倒(もとい蹂躙)ライザーとオカルト研究部+αが意気込んだ前回から時間を遡る。
サーガと別れ、駒王から約二時間弱、テレポートも何も使わず新幹線でのんびりと京都まで来たレジェンド、オーフィス、スカーサハの三人。
今年の慰安旅行の為に、家族らのリサーチ希望を取ってそれらを調べるべく遠路遥々やって来たのだ。そこそこ滞在するので必要な物は収納用ブレスレットに入れてある為、彼らはリュックを背負うくらいで済んでいる。
「んじゃ、とりあえず各人のリサーチ希望を確認するぞ―」
「我は食べ物のリサーチが良い」
「まあ待てオーフィスよ。まだ確認だけ、選ぶのはそれからだぞ?」
レジェンドの言葉に対し、正直に自分の希望を述べるオーフィスと、それを諌めるスカーサハ。
どちらにせよリサーチしなければならない故、遅いか早いかくらいの問題なのだが。
「最初のリサーチ希望は……と」
○温泉の種類、並びにその効能(卯ノ花)
「まあ、温泉がある所と仮定した場合だが必要だよな。医療従事者だし、結構身体を動かすから凝りをほぐすとか」
「「あと、スタイル……」」
なんか自分達の胸を触りながらオーフィスとスカーサハが凹んでいる。レジェンドは基本的に人格大事派なので気にしない事を伝えたら「なら証拠に」とリサーチ期間中は二人と一緒に寝てほしいと言われたので承諾した。オーフィスはそもそもレジェンドの寝室で毎晩一緒だし、スカーサハはまともだろうし。
「ふむ、次は?」
○旅館orホテルのサービス内容(グレイフィア)
「これは重要だな。行ってみたらパンフレットと違いました、とかぶっつけ本番でなりたくないし」
「お替り自由って書いてあるのに違ったら詐欺」
「お主が見るのはそこか……いや、間違ってはおらぬが」
「さすがうちの二大良識人、中々有用な希望だ。この調子で他も……」
○京都のご当地ピザ(C.C.)
「だと思ったよチクショー!!」
「一気にグレードが下がったな……」
「これ大事。我も頑張って調べる」
しっかり活きてくるであろう卯ノ花やグレイフィアのリサーチ希望からのC.C.の予想通りの要望の落差にレジェンドが絶叫。スカーサハも呆れ気味だが、ピザ好き仲間のオーフィスはやる気満々だ。
○道場の位置と規模(おおとりゲン)
「オイィィィ!!あいつ諦めてないんだけど思いっきり道場破りする気全開なんですけど!!」
「そもそも吾らにも道場に赴けと言っておるのかこの希望は!?」
「……我達で道場破り?」
「「それは絶対やらんでいい!」」
ゲンことレオは有言実行しようとしていた。そのうち全国規模でやりかねないし、しかも制覇してしまいそうである。全力で止めよう、せめて道場破りは。
○美味しいお酒の置いてる店(乱菊)
「……らしいっちゃらしいな、これ」
「我はお酒よりジュースがいい」
「知り合いの土産にもなるから、まあ良かろう」
○美味い京都名物の店(モロボシ・レイト)
「我もこれ、調べたい」
「……この名前は聞いた事ないぞ?」
「ゼロだよ。親のセブンはモロボシ・ダン」
「「あっ」」
乱菊はどちらかと言えばC.C.寄りだったが、土産にも使えるという事で納得した。そしてレイトことゼロはまあ妥当な所だろう。京都ならではの料理を味わいたいのは旅行者としては当然とも言える。ついでにまさか本作でのゼロの人間体名がここで出るとは思わなかった。
○京都の伝統文化や歴史(ヒビノミライ)
「これは……つまりこういうのに触れられるところ、でよいのか?」
「そうだろうな。単純に書き忘れだろうが、希望自体はなかなか良いじゃないか」
「メビウスは色々勤勉」
○比○清十郎の居場所(カナエ)
「「カナエに何があった!?」」
「……御庭番衆は?」
「お主まで何を言い出すのだ!?」
「というかこれ俺らの宿泊先が襲撃されるフラグ立ちつつないか!?」
ミライことメビウスは良いのだが、カナエは普段の彼女からはありえない希望が出されていた。いや、ノアが仕事すれば何とかなるか?ならないかもしれないが。
○宇宙人がどれだけ暮らしているか(涼子)
「これは俺も調べるつもりだった。駒王とは違ってこっちは俺の膝元と言うわけでもないし、気になってな」
「あまりに擬態が上手いと我でも分からない」
「そこはレジェンドが分かるであろう。これは他のリサーチをしていれば自然と調べられるか」
○宿泊先の料理に和食はあるか(ハリベル)
「嗜好の問題だろうが……これもアレか?肉じゃが的なエピソードが関係してんのコレ」
「ハリベル、普通はあまり気にしない」
「間違いなくそれであろうな……」
涼子のはレジェンドも気になった事案だ。ハリベルは……別に変ではないのだが、どうもアーシア救出時の肉じゃがが妙に尾を引いているらしい。
○皆さんと楽しく過ごせるところ(アーシア)
「何この娘、凄い健気なんだけど。良い娘過ぎるんだけど。アレ?おかしいな……目からウルトラ水流が」
「我も目からウルトラシャワー出そう」
「いや、お主はドラ……まあ、良いか。簡単に見えて難しいが、調べがいありそうだ」
○宿泊先に混浴はあるか(黒歌・夜一の連名)
「だから落差ァァァ!!!」
「最後の最後でエライのが来たな……」
「でも混浴じゃないとレジェンドと入れない」
「部屋が一緒だけで我慢しなさい」
アーシアの希望にほっこり来たのにシメの黒歌&夜一の希望で全部吹っ飛んだ。絶対風呂場で何かする気だろあの二人。レジェンド貞操の危機である。返り討ちにしそうではあるが。
「まともなの、変わったの、こんなものまで調べんの的なものと見事に別れたな……」
「我ご飯食べてからがいい。お腹空いた」
「ふむ。昼時であるからな。それが良いのではないか、レジェンド」
「そうするか。とりあえず目の前にある丼物屋に……は?」
オーフィスの希望にスカーサハも賛同し、レジェンドも同じく賛同して自身らがいる場所の眼前にある店の名前を見て、何かに気付いた。いや、別に怪しくはないのだが。
そうこう考えているとオーフィスとスカーサハはさっさと中に入ってしまう。レジェンドも「決めるぜ、覚悟!!」とジードの台詞を言いながら突入した。その結果……
「何でアンタが来るんだよ……」
「そりゃこっちの台詞だ。お前がいるなんて
店名を見るまで分からんわジャグラー」
店主がジャグラスジャグラーだった。
「そもそも店名が『蛇倉苑』と書いてあるからまさかとは思ったが何でピンポイントで狙ったようにお前が出てくるんだよ」
「そのまんま返すぜレジェンドさんよ。どォして東の地に居る筈のアンタがこんな所にロリ娘二人も連れてうろついてんだよ」
「慰安旅行のリサーチだよ。この店絶対美味いぜマジ入らないと的なオーラ出しまくってただろ期待してんだよコノヤロー」
「上等だよ。胃袋掴んで常連にさせてやるから家族も連れてこいや
仲良いなお前ら。
まあ、本作のジャグラーは悪態付くけど目に見えるツンデレ野郎である。こうなったのもつい最近ではあるのだが。
オーフィスとスカーサハは、こちらも仲良くメニューを見て注文した。
「我ネギ玉牛丼。てんこ盛りスペシャルつゆだくで」
「吾はうな重の普通盛りを頼むぞ、店主よ」
「はいよォ。で、アンタは何にするんだァ?」
「ふっ……決まってるだろう。
カツ丼『戦士の頂』盛りだ」
「「!?」」
「そう来ると思ってたぜ、アンタならよ……!」
スカーサハはともかくオーフィスの量も大概なのだがレジェンドと、その注文を受けたジャグラーも何故かお互い「待ってたぜ、この
先に注文した二人はというとレジェンドが口にした「戦士の頂盛り」という謎の量が気になった。
「戦士の頂、盛り?」
「な、何だというのだ……レジェンドと店主の顔からして裏メニューのような感じがするが」
二人がそんな事を考えている間にジャグラーは見事な手際で二人の注文した品を完成させた。正直
「つゆだくのネギ玉牛丼てんこ盛りスペシャルと普通盛りのうな重お待ちィ!!」
「ふわぁ……」
「これは……見ただけでただ出すのが早いのとはわけが違うと分かる出来だぞ」
「しっかり味わっててくれよ。さァて……いよいよアンタの分だ」
そう言うとジャグラーは凄まじい速さで下拵えを終わらせ、調理に入っていく。なんか魔人態になってそうな気がしないでもないが、少なくともダブっては見える。
「明らかに我達のと違う」
「一体どんなカツ丼が出来るのだ?」
それぞれ注文した丼物を食べながら見ていると、オーフィスすら驚く量が出来ていく。まさに山。
「待たせたなァ……!カツ丼戦士の頂盛り、完成だ」
「来たか……!」
「何、それ……」
「いやいやいやおかしいサイズだろう!?」
オーフィスが注文したてんこ盛りスペシャルも大の大人が漸く完食できるサイズなのだが、戦士の頂盛りはその比ではない。
全ての量がてんこ盛りスペシャルの五倍だ。
周りに他の客もいたし、従業員もソレの存在を知っていたとはいえマジで注文する奴がいるのかと思うようなモノだったらしく双方も口を開けてビビっている。
「へ……ヘビクラ店長、アレを頼むあの客は何者なんですか……!?」
「ん?まァ旧知の仲ってやつだ。よく見とけよお前ら。アイツはアレを完食するからな……!」
『はァ!!??』
ヘビクラと言うのはジャグラーの人間体での名前らしい。もっとも、レジェンドが言っていたジャグラーという名の方が連中には渾名に聞こえているみたいであるが。
そしてレジェンドが行儀良くいただきます……と言った直後、持つ事さえ困難であろうソレを溢さぬ様にしつつ持ち上げ、恐るべき速度で口に掻き込んで行く。
『え゛え゛え゛え゛え゛!!!!』
「さすがだぜ……!また速くなってやがる」
「オイあの店長の知り合いらしき客半端じゃねーぞ!?」
「どうなってんだアレ!?」
実はレジェンド、普段の彼は食べる量が普通なのだが今回のような本気を出す場合、どっかの戦闘民族や美食屋が集結しないと太刀打ち出来ない量を食せるのだ。
あくまで『食せる』だけであり、食しなければならないわけではない事を付け加えておく。
しかもただ食べるだけでなく、やたら美味そうに、しかも笑顔で食べるから尋常では無い。
そんなこんなで瞬く間に戦士の頂盛りを完食したレジェンドは満面の笑顔で合掌した。
「御馳走様でした」
「お粗末さん。どォだ味は?」
「ヤバイわコレ。もう一杯イケそうな気がする」
『ウソォォォォォ!?』
さすが主人公。次元が違った。
いや違う部分が何か変だけど。
「レジェンド、我もそれ食べたい」
『はいぃぃぃ!?』
しかもオーフィスまで食べたいと言い出した。結局は今度来る時に持ち越されたが、純粋に食べたいと思った事がジャグラーに気に入られたらしく「次はもっとスゲェ奴を用意してやる」と撫でられながら言われたので今回は我慢する事にした。
☆
「マジで気に入ったぞ。次は家族、それも大食いもいるから覚悟しとけ?あとゼロもいるから」
「アイツまでいるのかよ!?まァいいか……」
「ジャグラー店長、我今度来る時が楽しみ。絶対戦士の頂盛り食べる」
「期待してろ。次回は更にバージョンアップしてるからよォ……!」
「何か店長が燃えておるぞ!?」
「っと、ジャグラー。今回の最後に言っておく」
「あ?」
代金を支払い、オーフィスとスカーサハの手を握りながら、レジェンドはジャグラーに向かい笑顔で一言。
「料理してたお前は……文句無しに輝いていた。冗談ではなく、な」
「……うるせェよ。言った通り今度はお前の他の『家族』の胃袋も掴んでやるから覚悟しとけ」
「ああ、改めて御馳走様」
「「御馳走様でした」」
「おう」
そう言って丼物屋・蛇倉苑から退店する三人。その後ろ姿を尊敬の眼差しで見る従業員や他の客。
後日、京都の街は謎の子連れイケメンフードファイターの噂で持ち切りだったという。なにせ
こうして、腹も満たした三人は幸先良かったという事でとりあえず本日の寝床となる旅館を探す事にした。
今日はその周辺をリサーチする事にしようと決めたのだが……まさか、初日から早速厄介事に巻き込まれる事になるというのは、なんとなく今までの経験から予感出来ていたレジェンドであった。
〈続く〉
まさかのジャグラー、ゼット本編と同じ人間体の姓と丼物屋店長というポジションで登場しました。
カツ丼戦士の頂盛り、パーティーサイズなんてレベルじゃないです。何コレいつからフードファイト物一歩手前になったのこの小説。
次回はバトル及び原作京都編のキャラも出る予定です。
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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