ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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お待たせしました。
今回は序盤少しだけ京都組の一コマを、それ以降は修行組の話です。

それからカプセル怪獣のアンケート結果について活動報告にて記載しておきました。また、新しいアンケートも設置しました。今後の為のご意見や投票を頂けたら幸いです。


それでは本編をどうぞ。


オカルト研究部、それぞれの修行へ

「レジェンドさん!これ、こっち限定のラーメンだって!レジェンドさん家族多いし多めに買って送っておこうよ!」

 

「我も見つけた。期間限定品だって言ってた。レジェンド、我のお昼ご飯これがいい」

 

「あの、レジェンド……様?これ百円なんですか?ここにあるの全部百円なんですか!?凄いです日本!」

 

 

 ケースごとカップ麺を持って来るウルトラマン(朝倉リク)龍神(オーフィス)、百円ショップに感激する戦乙女(ロスヴァイセ)。正体を知っている者が見たら口をあんぐり開けるだろう。慰安旅行用のリサーチのはずが何故かスーパーに来ているレジェンド一行だった。ちなみにリクも『やっぱり零さんだとうちの隊長と被っちゃうし、こっちの方が馴染んでるから』という理由でレジェンド呼びだ。つくづく人間体名で呼ばれなくなる光神様である。

 

 

「なあスカーサハ。俺ら何でここにいるの」

 

「カップ麺と百均を同時に見れる場所と言われて辿り着いたのがここであろう」

 

 

光神(レジェンド)どころか真龍(スカーサハ)ももはや保護者枠と化している。あの後スカーサハも紹介し、現在慰安旅行のリサーチ中だから一緒にやろう、という事になりリクはもちろんロスヴァイセにもお小遣いとしてかなりの額が渡された。その際、本気で(もちろん良い意味で)泣かれたのは言うまでもない。

折角だからとレジェンドが会計し、リクの選んだカップ麺は駒王の仮住居……は許可が要る為、本日泊まるホテルに運び込んでもらい、自分達の収納ブレスレットに仕舞う事にした。オーフィスの選んだ物も今日食べる分を取り出して同じようにする。

ロスヴァイセは色々とこれから必要だから、と生活用品をある程度百均で揃えていた。そこは別に良いのだが。

 

 

「レジェンドさんとロスヴァイセさん、ああして見ると普通に恋人とか夫婦に見えるよね……ってあれ?」

 

 

リクの言った言葉に反応したオーフィスとスカーサハが「う〜」とむくれていた。ただし見た目は可愛いがリクには見えている。黒い蛇のようなドラゴンと白い毛に覆われたようなドラゴンの幻影がそれぞれの後ろに出ているのを。

 

 

(父さん……父さんが言った言葉の意味がわかったよ)

 

 

リクは出発前に父・ベリアルに言われていた。

 

『師匠の周りにいる連中もブッ飛んでるから頭に入れとけよ。特に師匠の家族はな』

 

確かにそうだった。オーフィスなんか自分の最強形態と互角にやり合えるかもしれない。あんまり刺激しないでおこうと思うリクであった。

 

 とりあえず、今のところ彼らは平和である。

 

 

 

 

 一方、平和どころか一寸先は闇状態な修行組。オカルト研究部はアーシアによる治療後、カナエと小猫(あと入れ替わりで気絶したアーシア)以外は目を覚まして早々落ち込んでいた。人間だと侮っていた相手にそれぞれたった一撃で叩きのめされたのだ。しかも神器はおろか武器や魔力すら持たない相手に。

 

 

「マジで何なんだよあの人……倒す以前にどうやったらダメージ入るんだよあんなの……」

 

「いくら神器で創ったものだからって素手……拳でへし折るなんて明らかに普通じゃない」

 

「私の一撃もかなり力を込めたのに無傷どころか利用されましたわ」

 

「私なんて最初に指示を出したっきり何も出来ないままやられたわよ……」

 

 

そんな四人に対してカナエと小猫は慰めて……いるわけではなく既にそれぞれの師の元、修行を開始している。

 

小猫はまず黒歌の指導で仙術をしっかり使えるようになる事から始めている。夜一による本格的な白打(格闘術)の修行はそれからだ。最終的には()()()の修得が目的となる。

 

カナエは縁壱に師事し、最終的な目標はあの『日の呼吸』を体得する事とした。その難易度は他者に比べて圧倒的に高いが、カナエ自身がやる気であり縁壱も今の彼女ならと僅かな可能性に賭ける事にしたのだ。もし会得する事が出来たなら、おそらくは対フェニックス用最強の切り札となるだろう。

 

そしてさらに驚く光景をリアス達は目にする。

 

 

「ドリャアァァァァァ!!」

 

「ディヤァァァァァァ!!」

 

ドオォォォォォン!!!

 

 

なんと自分達を一撃で倒したゲンと、一誠が軽く見ていたレイトが空中で蹴りをぶつけ合っていたのだ。

その反動で互いに後方に一回転しながら着地し、さらに再接近するとお互いへの激しい拳と蹴りの応酬が始まる。

しかも自分達の攻撃はノーガードだったのにレイトの攻撃はしっかり受け止めたり防御したりしていた。

 

 

「ちっくしょう!何で一発一発がこんなバカみたいな重さになってんだよ!?」

 

「為せば成る!30倍努力しろ!!

 

「いやそこは3倍じゃねぇのかよ!?て言っても3倍努力しただけじゃこうはならないよ……なっ!!」

 

 

ゲンが放った回し蹴りをバク宙で見事に躱しながらレイトは距離をおき再び構える。本気かつ全力で向かってくる成長した弟子(レイト)に、師匠(ゲン)もどことなく嬉しそうだ。

リアス達は全員で掛かっても出来なかった事をたった一人でやっているレイトを愕然とした表情で見ている。

 

 

「……嘘」

 

「胡蝶先輩の言ってた事……マジだったのかよ」

 

 

言葉をかろうじて発したのはリアスと一誠だが、木場と朱乃も口を開けたまま呆然としている。この『勉強部屋』へ来る前に、彼が一誠に向かって言った「経験の差ってのを教えてやるぜド素人!」の言葉はまさに彼ら全員に向けた言葉だった。圧倒的にレベルが違う。

 

当然だろう。彼はウルトラマンとして、磁気嵐の吹き荒れる星で、動きを阻害するテクターギアを装着した上でレオやアストラ、そしてレジェンドと何年にも渡る過酷な修行をこなし、遊撃隊隊長になってからも想像を遥かに超える任務を仲間達と解決してきた『若き最強戦士』。

リアス達とは修行の難度や積み重ねた量、さらに何より実戦経験が桁違いなのだ。それもレーティングゲームなどではない、それこそ宇宙を背負って戦った事もある。

さすがに彼らにそこまでは要求しないが、それだけの実力があるレイト……ゼロと張り合うなどおこがましいにも程がある。

 

ゲンとレイト、お互いが相手に対してどう攻めるかと考えながら一定の距離を保っていた時、視線を感じて二人が同じ方向を向くと目覚めたオカルト研究部のメンバーがこちらを見ていた。二人は構えを解いて彼らのところまで普通に歩いて行くが、オカルト研究部はビクッとするだけで動こうとしない。

 

 

「なんだよ、目を覚ましたなら声くらいかけろよな」

 

「あ、いや……修行中、みたいだったし……」

 

「あのなあ、今回の修行は俺じゃなくてお前らの為の修行だろうが。そんなところで遠慮してどうすんだよ」

 

 

言い訳する一誠に対して呆れたようにレイトが言う。実際カナエと小猫は早く目を覚まし、すぐに修行に取り掛かったというのに。

 

 

「どちらにせよ、目を覚ましたなら早速修行に入るぞ。時間は限られているんだからな」

 

 

ゲンの言葉に「もう少し休憩を」と言いそうになったオカルト研究部の四人だが、意見しようものならまた地獄模擬戦に突入しそうなので口を噤む。

丁度揃ったところでアーシアも目を覚まし、先に修行していた二人も師達と共に一旦集合した。

小猫は息が荒いもののただの修行疲れだろう、黒歌が背負いながらやって来たが、どうもカナエの方がおかしい。

 

 

「げほっ!ごほっ!ごほっ!はぁ……はぁ……」

 

「ちょっと!カナエは大丈夫なの!?」

 

「げほっ……大丈夫よ、リアス……修行方法が特殊なだけだから……ごほっ!」

 

「大丈夫には見えませんよ!おいあんた!胡蝶先輩に何したんだ!」

 

 

一誠はカナエを指導していたであろう縁壱に食ってかかるが、当の縁壱は涼しい顔だ。レイトに至っては「何言ってんだコイツ」と先程より呆れている。ゲンもそうだが、それよりも彼は縁壱の修行に必死に付いて行こうとするカナエに優しい声と表情で「諦めるな、頑張れ」とエールを送っていた。カナエにもそれはちゃんと伝わっており、弱々しくも笑顔で頷く。

そんな光景を微笑みながら見守りつつ、縁壱は厳しい目を向けてくる一誠やリアスを一瞥して言い放った。

 

 

「彼女が望んだ事だ。今まで使用していた呼吸法を一時的に封印し、新しい呼吸法を会得する。それも私にとっては当たり前に出来るが、普通なら最困難と言われている呼吸法『日の呼吸』を。その為にはまず肺を鍛える事から始めるのだが、彼女の場合は花の呼吸に特化していた為、それを日の呼吸も使えるようにするには相当の努力が必要となる。花の呼吸を第二幕まで進化させた事で出てしまった予想外の弊害だな」

 

「なるほど。つまりカナエちゃんが自分なりに強くなり、体がそう出来上がってしまったのが裏目に出てしまったのか。普段なら悪い事ではないが、今回はタイミングが悪すぎたな。時間的に間に合うかどうか。彼女はいけそうか?縁壱さん」

 

「ああ、ゲン殿。彼女の意思は堅い。極めるまでは行かずとも、約半分は型が出来る様にするつもりだ。無論、本気で危険だと思えば中断するが、彼女の意思を尊重したい」

 

 

ゲンも縁壱もカナエの決意を無駄にする気は無い。元より命がけの修行だと言われているのだ。今更引き返す気は師である彼らも教え子同様に無かった。

 

 

「ふぅむ……あ奴らもかなり力を入れておる。儂らも負けておれんのぅ?黒歌に白音よ」

 

「当然にゃ!レーティングゲームで一番活躍するのは私の可愛い可愛い可愛い可愛い妹の白音にゃ!」

 

「可愛いって……言い過ぎです……姉様」

 

 

ふぅふぅとまだ息は整っていないが、小猫もまだまだやる気だ。黒歌はここぞとばかりに小猫を推しまくっている。夜一から「変なところでプレッシャーをかけるでない」と軽くチョップを貰っていた。

 

 

「夜一さん、彼女の最終目標は俺に見せた『あの技』だな?」

 

「左様じゃ。お主には効かなかった……というか当たらなかったがのう」

 

「あれは当たったら只では済まないからな、一目でわかった。だから当たる前に決着をつけたんだ」

 

「おお!聞いたか白音!こやつのお墨付きをもらったぞ!」

 

 

これにはオカルト研究部も絶句した。あのゲンが当たると只では済まない、と言う技を小猫に修得させようとしている。カナエに続き求める修行のレベルが違う。

 

 

「これで分かっただろ。あの二人はこの修行期間中に今より何倍も強くなろうとしてんだよ」

 

「「「「っ……!」」」」

 

「今からでも遅くねぇ。甘えを捨てて文字通り命がけで修行に挑むか、それとも尻尾巻いてとっとと帰るかこの場で選びな。時間は限られてんだ」

 

 

今だ温すぎる考えの四人を突き放すかのようにレイトは言う。だが、彼の言う通りライザーは付け焼き刃程度の戦力増強で勝てる相手ではない。とはいえ黙っていられなかったのが一誠だ。見た目自分と同年代らしきレイトにここまで言われてそのまま「はい分かりました」と言える訳がないようだ。一応、ウルトラマンの年齢としては地球人に換算すると同年代と言えるのだが……

 

 

「今の今まで聞いていれば好き勝手言いやがって!ちょっと腕が立つのは認めるけどな!お前はそこまで言える程の実力なのかよ!?」

 

「だから言ってんだよ」

 

 

あっさり吐き捨てられた。ますます一誠の怒りは上がっていき、二人を知るアーシアはおろおろしている。そんなアーシアを安心させるように、彼女の指導役の卯ノ花が提案した。

 

 

「では、今から二人で一騎討ちをしてもらいましょう。その方がお互い実力が分かって良いでしょうし」

 

「ああ!望むところですよ!散々バカにされたんだ、こいつは一発ぶん殴ってやる!」

 

神器(それ)でかよ。そんなんだからお前は弱いままなんだよ」

 

「んだと!?」

 

「そこまで。審判は……そうですね。カナエさんが回復するまで時間がかかりそうですし……縁壱殿、お願い出来ますか?」

 

 

縁壱は問題無いと了承する。……がゲンと一緒にスクワットしながら言うのはシュールでしかない。お前ら体動かしてないとダメなのか。

 

 

「では……制限時間は無し、勝敗は相手が降参か戦闘続行不可能になるまで。よろしいか?」

 

「ああ、それでいいぜ!」

 

「……ったく、なんで俺はともかく縁壱に敬語使わないんだよ。師匠側の立場なのによ」

 

 

正直、一誠はレイトの眼中にない。自分の修行なら小猫と打ち合った方が良いだろうし、本気でやるならカナエの方が手応えありそうだ。ハッキリ言えば結果が分かりきって時間の無駄にしかならないのだ。

 

 

「それでは……始め!」

 

「行くぜ赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)ァ!!」

 

Boost!

 

「やっぱりな。お前、結局それ頼みじゃねえか」

 

「うるせえ!食らいやがれスカシ野郎!」

 

 

一誠はレイトを左手で殴り飛ばそうとするが、レイトはそれに対して右手の拳で対抗した。

 

 

ドガァン!!!

 

「うぐあっ!!?」

 

「「「イッセー(君)!?」」」

 

 

神器による倍化させた一撃と拳で打ち合い、一方的にレイトが一誠を吹き飛ばした。ゲンはそのまま顔面で受け止めて平然としていたが、レイトは力の差を理解させる為に敢えて一誠と同じ動きをしたのだ。

 

 

「ハナっから神器に頼りきり。そんな他人任せと同じような戦い方で強くなれるわけねえだろうが!」

 

 

レイトはその言葉を皮切りに、一誠へ攻撃を仕掛ける。それも、腕に神器を着けていない右側へ。一誠は咄嗟に右腕で防御するが……

 

 

ゴキィッ!!!

 

「うあああぁぁぁっ!!」

 

「イッセーッ!!」

 

 

レイトの強烈な蹴りによる一撃は、一誠の防御した右腕を容赦無くへし折った。あまりの激痛に一誠が叫び、リアスは悲痛な声を上げる。

 

 

「武器を使うのは悪くねえ。俺も使うからな。だが頼りきるのはダメだ。いざ戦いとなった時に『武器が無かったから勝てませんでした』は通用しないんだよ。お前自身が強くならないでどうすんだ!神器がいつだって使えると思ってんじゃねぇ!!」

 

 

今の一撃は赤龍帝の籠手でなら受け止められたかもしれない。だが何の装備もない右腕で防いだ途端これだ。優れた道具を持って天狗になった者が現実を突き付けられた瞬間とも言える。ゲンがレイトを援護するかの様に言い放つ。

 

 

「武器に頼れば隙が出来る。最後に頼れるのは己自身だ」

 

 

まさに至言。過酷な修行の元、己の体一つで困難を乗り越え続けて来た者だからこその言葉。ウルトラマントなどを使う時もあるが、決めるのはいつだって己自身の技だった。この世界に生きる者は神器に頼り過ぎる。実際、レジェンドによってやられた英雄派の者達も神器に頼り、それを消滅させられた途端に呆気なく壊滅させられたのだ。

 

 

「……勝敗は決した、と見ていいかな」

 

「ああ、悪かったな。茶番じみた真似を見せちまって。カナエもすまねぇ、師匠との大事な修行時間を取っちまった」

 

「ふぅ……ふぅ……そんな事ないわ。少しでも休めたし、今の言葉は私にも効いたもの」

 

「いや、カナエの場合はそもそも剣士だろ。精々どんな剣でも同じように、ってならわかるけど拳で『花の呼吸!』とかやり出したら本気でビビるぞ俺。勝てる気しなくなるっての」

 

 

先程までの威圧的は雰囲気とは真逆な、いつものレイトらしい明るい空気を纏った彼にカナエも笑う。その後、少し笑えない一言がゲンの口から聞こえて来た。

 

 

「……獅子の呼吸……」

 

「「!!??」」

 

「冗談だ」

 

「「冗談になってないんですけどソレ!?」」

 

「……なるほど、獅子の呼吸か。語呂も良い」

 

 

ドヤ顔のゲンにカナエもレイトも敬語になってツッコんだ。この男ならマジで出来かねない。そして縁壱は本気でやらせようとするな。

 

 

「何はともあれ、彼の実力はわかったでしょう。アーシアさん、一誠さんの治療を」

 

「は……はいっ!」

 

 

アーシアに一誠の治療を任せ、卯ノ花は全員を見渡して頷くと今度こそ修行を受ける者とそれを指導する者を説明する。

 

 

「では、改めて説明させて頂きます。カナエさんと小猫さんは知っての通り縁壱殿と黒歌さん、夜一殿に。続いて木場さんは」

 

「私が務めさせて頂きますよ」

 

 

ぬっ……と現れたのは七星剣の一人にしてレーティングゲームの調整期間を設ける交渉をしてくれたメフィラス星人ジェント。いつの間にか入り込んでいたらしい。

 

 

「最初は乱菊さんが務める筈でしたが、彼の場合は刀ではなく剣ですからね」

 

「と言ってもジェントさんのソレ、剣というか大剣じゃないですかー」

 

「ハッハッハ。そう言わないで下さい乱菊さん。外部からの視点でアドバイスをお願いしますよ。直接打ち合うだけでは気付かないところもあるものです」

 

 

相変わらず物腰の柔らかい紳士だ。……修行中はそうもいかないだろうが、剣士としては七星剣から指導を受けるなど願ってもない事だろう。

 

 

「ジェントさん、乱菊さんも、どうぞよろしくお願いします!」

 

「はい。礼儀正しくて結構です。あのフェニックスの問題児もこの子を見習ってくれればいいんですがね」

 

「無理じゃないですか?それ。ま、とりあえずよろしくね」

 

 

どうやら相性はそう悪くなさそうだ。案外化けるかもしれない。

 

 

「それからアーシアさんと朱乃さん。二人は私が直接面倒を見ます」

 

「はいっ!卯ノ花先生!」

 

「はい、私も異論はありませんわ」

 

「二人とも素直でよろしいですね。安心して下さい。これでも九極天の一人です。片方を疎かにするような真似はしませんよ」

 

 

そして卯ノ花が残り二人……最も鍛えなければならない人物達の指導役を言う。

 

 

「一誠さん、分かるとは思いますが、貴方の指導にはゲン殿とレイトさんが担当します」

 

「へ?俺も?」

 

「はい。同年代がいた方が張り合いも出るでしょうし」

 

「はぁ……あんたに言われたら断れないだろ」

 

 

ありがとうございます、という卯ノ花に対して仕方無いと頭を掻きながらレイトは承諾する。一誠が言う事を聞かない場合もあるが、その時はその時だ。

 

 

「……はい」

 

 

当の一誠は先程の事が尾を引いてるのか覇気がない。マジで大丈夫かコイツ、と思いながらもレイトはゲンと修行メニューの打ち合わせを始める。

 

 

「そしてリアスさん、貴女の指導相手はグレイフィアさん……と言いたかったのですが、知っての通り彼女には別の事を担当してもらわなければならなかったので、彼女が立候補してくれました」

 

「彼女……誰、ですか?」

 

「私だ」

 

 

そう応えるのは、アーシア救出作戦の折に遭遇したハリベルだ。いつもの口元まで隠れた戦闘服を纏い、腕組みをしながらリアスの前に現れた。

 

 

「っ!貴女はこの間の……」

 

「ティア・ハリベル。お前の指導は私が務める」

 

「ちなみに矢的殿には顧問として各員の様子を随時見て回ってもらいます。後は外部との連絡係も兼ねて頂きますが……」

 

「僕は大丈夫ですよ。生徒が頑張っている以上、僕も体を張らないと!」

 

「助かります。外で問題が起こらないとも限りませんから。彼らがいてくれるとはいえ、不測の事態にも備えなければなりません」

 

 

一応、有事の際にはメビウスが対処する事になっている。それに今は京都にいるとはいえ、いざとなればレジェンドが直々に出張る事も出来るし、まだ京都組しか知らないがジードも合流しているのだ。さらにダイブハンガーには唯一()()を起動し、戦闘行動が可能なC.C.もいる。万全の体制を整えているが何事にも予想外は付き物だ。

 

 こうして各々の指導役の元、オカルト研究部の強化合宿は正式に始まった。その頃のライザーとその眷属はいうと、シックルに負わされた傷を癒やすという名目でのんびりしつつ、カナエ『のみ』に対策していた。

 

 だが、彼らは気付く筈もなかった。

その対策すら何の意味も持たない程、カナエが……否、オカルト研究部が光神一家と協力者(バケモノ)達によってレーティングゲーム当日にはとんでもない強化を果たしている事に。

 

 

 

〈続く〉




漸く正式に修行に入れました。
この修行期間中にダイブハンガー組や京都組の方でも一波乱あります。

そして、アンケートでは一足先にサーガ直属の眷属関係を判明させました。他にもご希望あれば専用の活動報告へコメント下さい。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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