ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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お待たせしました、京都組ラストとも言える後編です。
まさかの過去最長を大きく更新する量になりました。
色々詰め込みましたがとりあえず満足です。

あのフュージョンライズ形態の登場時はGEEDの証を聴きながら読んで頂けたらと思います。

それでは本編をどうぞ。


現れる地獄の門、目指すぜ!天辺!!(後編)

『門を開けるのです!そして、天使の審判を受け入れるのです!!』

 

 

 ダイブハンガーの指令室にて京都に現れたという『天使』に関する生中継を見ているミライ、C.C.、グレイフィア。何かが集まって半透明の天使らしきものを形成したと同時に、謎の男性が現れて宗教じみた事を言い出した。

 

 

「何だ?この胡散臭いペテン師みたいな奴は」

 

「天使とかそれっぽい事を言ってるし、あれもそう見えるけど……何か違う気がしますね」

 

「ミライ様の言う通りです。少なくともあれは天使ではありません。おそらくは、あれ自体が……」

 

 

 

 

 『天使』が現れる少し前の京都。一通り聞き込みを終えたレジェンド達は、ハンバーガーやフライドポテトを食べながら集めた情報を整理していた。ちなみにメニューはロスヴァイセにおねだりされた。理由はもちろん『お手頃価格』だから。

 

 

「まず、天使とやらの話をこちらから聞いた時の相手方の反応だが……一つはやたら饒舌に喋り出す、もう一つが何やら怯えた様子で天使について聞いてくる、この二つのうちどちらかのケースが殆どだったな」

 

「最初は僕達を『何だこいつら』みたいな目で見てたのに天使の事を聞いたら途端に目を輝かせてペラペラ喋り出したよね」

 

「何というか……まるでそれが引き金となったかのようであったな」

 

「……洗脳?」

 

「「「へ?」」」

 

 

なんの気無しにハンバーガーを頬張りながらオーフィスが言う。リク、スカーサハ、ロスヴァイセは間抜けな声を出したが、レジェンドは頷きながら言葉を続ける。

 

 

「おそらくはその『天使』とやらを目撃する事で何らかの催眠ないし洗脳状態に陥らせるんだろう。元々強い精神力か、何らかの加護があれば問題ないんだろうがな。後は……以前は確か直接見なければ影響はなかった筈だ。テレビだとかネット画像とか」

 

「あ、あの……私は大丈夫なんでしょうか?レジェンド様はもちろん、リクさんもウルトラマンだし、その子達もドラゴンだし、私だけ真人間で……」

 

「戦乙女だし大丈夫だろ。今は俺やオーフィスの近くにいるし影響も受けてるだろうし。もし不安なら俺の傍から離れるな。俺が必ず守ってやる」

 

「……はい」

 

(……サラッと天然ジゴロ台詞言ったよね、レジェンドさん)

 

(あ奴からしてみれば単なる庇護対象としか認識しておらぬだろうが、言われた者はたまったものではないしな。やれやれ……また増えるのか。もう頬を染めておるぞ)

 

(むうう〜……)

 

 

スカーサハの言う通りレジェンドは基本的に自分の【エリア】の者達は庇護対象として考えている為、割とそういう台詞がポンポン飛び出るのだが、人間体でもイケメン枠に分類される顔で真剣に言われれば勘違いされてもおかしくない。普段が周りとの関係を円滑にする為の仮の性格だが、本来のレジェンドは寡黙で冷静沈着なのだ。

 

 

「……?あそこの空、様子が変」

 

「え?」

 

「……なるほど、相変わらず込んだ手口だ」

 

 

レジェンドらがいる場所からだいぶ離れてはいるものの、問題なく視認出来る距離に風のようなものが集まって行き、半透明の『天使』を形作る。その光景を京都の人々は何らかの形で納めようとカメラや携帯電話のシャッターを切っており、テレビ局のヘリやレポーターも多数押し掛けている。既に中継もされているようだ。

 

 

「あれでは身動きが取れんな……吾らは離れていて良かったかもしれん」

 

「……何か頭をこんこんする」

 

「オーフィスちゃん、頭をこんこんって何?」

 

「分からない。我の頭に何か当たってくる感じ」

 

「やはりな。洗脳効果のある幻覚の類のようだ。オーフィスは普通に耐性が高かったからそんな感じになってるんだろう。大丈夫か?」

 

「我、駄目っぽい。レジェンドのちゅーで治りそう」

 

「ぎゅーで我慢しなさい」

 

「うー」

 

 

オーフィスは不満げだったが、結局レジェンドに抱きしめられたら満足している。リクは苦笑いしているが、スカーサハとロスヴァイセはまさかオーフィスが大胆に攻めるとは思ってなかったらしく驚いていた。

そんな状況でまた捜査を再開しようとした矢先、ぽすんとレジェンドの腰に何かがぶつかって来た。というか抱き着いて来た。

 

 

「光神様!見つけたのじゃ!」

 

「ん?」

 

「レジェンドさん、美少女の知り合い多過ぎない?」

 

「おいリク!?なんかそっち方面に闇のベリアルの遺伝子強く出てないかお前!?」

 

「そんな事ないよ〜?で、その子誰なの?」

 

「知らん」

 

 

ガーン!と涙目になる抱き着いて来た九尾の姫、九重。というか名前を知らないのだから誰と言われても答えようがない。配下の妖怪達の解放を手伝ったものの、その際も名前までは聞いていないのだ。しかし、そのままでは埒が明かないので説明も兼ねてわかる事だけ話した。

 

 

「こっちに来た初日の夜に助けた美女美少女親子の子供の方だ。助けてから配下とやらの解放にも協力したが、眠かったのでさっさと退散したから名前を聞いていない」

 

 

結局寝れなかったが、とその日の夜の事を思い出して額を押さえるレジェンドに、知らない理由を言われて「あっ」と思い出した九重。確かに名乗っていない。さらに美少女と言われて頬に両手を当ててもじもじしている。

 

 

「えへへ……私が美少女……」

 

「……結局こやつは何しに来たのだ」

 

「ハッ!?そうじゃ!光神様を見つけて連れてくるようにと母上に……」

 

「もうこちらから出向いたぞ、九重」

 

「母上!」

 

 

呆れたように姿を現した九重の母、八坂。レジェンド達を見渡すと一昨日には見なかった顔が二名ほど増えているが、丁寧に頭を下げて挨拶と礼を言った。

 

 

「先日は我ら母子、並びに配下が世話になりました。妾は京の妖怪を束ねる八坂と申します。こちらが娘の九重」

 

「おやこれはご丁寧に。知っているとは思うが俺はウルトラマンレジェンド。人間体の名前は教えても大抵呼ばれなくなるからもういいや

 

「そ、そうですか……」

 

 

実際、リクも登場して次の話では既にレジェンドさん呼びだった。もはや若干やさぐれかけている。少し罪悪感があったリクだが……

 

 

『ジード』

 

「!?」

 

 

突然誰かに呼ばれる声を聞いて辺りを見回すと、フード付きのローブを纏い、そのフードで顔を隠した女性らしき人物がまるでついて来いと言わんばかりに遠くで踵を返していた。リクは怪しいと思い、単独でそれを追跡するが途中で見失う。

 

 

「今の人は……っ!?」

 

 

殺気を感じて振り返ると同時に、宙にいた青白い人型の幽霊のようなもの―キリエル人数人から見えない打撃を食らうリク。そしてそのままトンネルへと追い詰められて行った。

 

 

 

 

 その頃、特訓組のゲンとレイト。

一誠の事を一時的に卯ノ花に任せ二人は『天使』の正体について話し合っている。

 

 

「キリエル人?」

 

「ああ、ティガが出身世界でレジェンドと一緒にやりあったらしいぜ。なんでも俺らウルトラマンより自分達が地球の守護者とか言ってたらしいけどよ、だったらこの世界の連中にしてもレイブラッドが侵略しようとした時に駆け付けろっての。レジェンドや親父達だったんだろ?それ解決したの」

 

「ああ、チーフや兄さん達ウルトラ六兄弟が天使・堕天使・悪魔を守りながら撃退したそうだ。兄さん達はほぼ守り専門でチーフが九割方殲滅したらしいが」

 

「マジで何なんだよあの人型ウルトラベル」

 

 

その例えは間違っていない。かのエンペラ星人の大軍団を瞬く間に壊滅させたウルトラベルとやった事が変わらないからだ。人力で有ること以外は。

 

 

「一応ダイブハンガー側とディスプレイを常時接続して情報を逐一こちらにも流してもらえる様にしてはいるが、どうも場所は京都らしい」

 

「おいそれキリエル人終了決定じゃね?」

 

 

ゲンの言葉にレイトが素直な意見を述べた。よりによってレジェンドやオーフィスがいる場所でそんな事やれば絶対目をつけられるだろうに。スカーサハも精々二人がやり過ぎないようブレーキ係になる程度だ。止まるどころか減速もするかどうかさえ微妙だが。

 

 

「そういえば、お前はチーフ達が出発する前に何か渡していなかったか?」

 

「あー…あれの事かな。いや、作ったには作ったんだけどどうしても起動出来なくてさ。一応持ってけってベリアルに言われて持って来たけど、そもそも俺の力を『使う』やつだし、俺が持ってても仕方無いからレジェンドに渡しといたんだよ」

 

 

レイトは頭を掻きながら困ったように言うが理由はしっかりしている為、別にゲンが叱責する事はない。しかし、レイトのやった何気ないこの行動が、この後京都にて事件に立ち向かっているレジェンドの、そしてジードの危機を救う事になるのは本人にも予想外の事である。

 

 

 

 

「ぐあっ!」

 

 

 見えない打撃を受け、トンネルの壁に叩きつけられるリク。彼の前にはフード付きのローブを纏った女性……キリエルの巫女と、その背後には宙に浮かぶ青白いエーテル体のキリエル人数体が存在していた。リクに打撃を放っていたのもこの者達である。リクは追い詰められているものの決して臆する事は無く、衰えぬ闘志で睨みつけている。

 

 

「随分舐められたものね。その姿のままでキリエルの神々に歯向かおうとするなんて……早く巨人になりな!」

 

 

リクの肩に足を叩きつけグリグリと踏み躙るキリエルの巫女に、睨みつけたままリクは言い放つ。

 

 

「この姿だからとか、そんなの関係ない……人間は、弱くない!」

 

「ぐッ!?」

 

 

踏み躙っていたその足を掴み、思い切り握り締めるとキリエルの巫女が苦悶の声を上げるが、リクはお構い無しに振り回す様に投げ飛ばす。エーテル体のキリエル人がリクを攻撃しようとするが……

 

 

「おいおい、何してるんだ?日が暮れてきたからここで派手にってか?らしくないねぇ『天使』さんよォ」

 

『!?』

 

「貴方は…!」

 

「こっちはウチで働く連中がおたくらのせいで何人かおかしくなって急遽時短営業になっちまったのによ。いい身分だなクソ野郎共」

 

 

リクの危機に現れたのは、ジャグラスジャグラーだった。

 

 

 

 

 レジェンドらは八坂・九重の母子を連れてリクの捜索に当たっていた。自分達が話している間にリクがいなくなった為だ。さすがにリクと言えど、現状で趣味嗜好を優先する人物では無い為、もしやと思い捜索に乗り出したのだ。

 

 

「ちっ……迂闊だった。この街に来た時から監視されていたと考えれば初日にやらかした俺らを警戒してリクを狙うのは当然だった……!」

 

「だとすれば、妾らにも責が……」

 

「そんなものあるか。俺らが自分の意思で勝手にやった事だ。もっとバレないようにやるべきだったか」 

 

「お主のスペックでバレないのは無理であろう。いつぞやみたくギアでも使う気か?」

 

「ギアが勝手にばーん」

 

「「本人も周囲も怖いわソレ!!」」

 

 

やはり、こんな状況でもレジェンド一家(彼ら)はいつも通りだった。そんな時、日が暮れ周りが暗くなって来た事でかつてを思い出したレジェンドは、ティガがダイゴの姿で襲われた時同様にあまり使われていないトンネルを探す。そしてそれらしき場所を見つけて近づくと二人分の人影が見えた。

 

 

「……!リク!それに……ジャグラー!?」

 

「?ジャグラー店長も一緒?」

 

「よう保護者。ちゃんと見張っとけよ」

 

「レジェンドさん、ごめん。勝手に突っ走って……」

 

 

ジャグラーに肩を貸されながらリクが歩いて来た。キリエル人にやられたからか、所々傷が出来ている。

 

 

「やっぱり奴らにやられたのか、その傷」

 

「うん。でも、心配しないで。こんな傷より父さんや遊撃隊の皆との模擬戦の方が痛いし。ゼロなんてスラッガーどころかゼロツインソードとか、酷い時はウルティメイトイージスまで使ってくるし」

 

「ゼロの奴、今度俺と生身模擬戦な」

 

「罰ゲーム通り越して同情するぜ、アイツに」

 

 

ソードはともかくイージスはやり過ぎなゼロに、本人は知らぬまま死刑宣告に近い決定が成された。駒王にいるレイトはかつて無い悪寒を感じて身震いしたという。こっちでもジャグラーにまで同情されていた。

 

 そんな時、すっかり日が暮れて夜になり明かりが付き出した街の上空に、雲を足場にするかのように巨大な門のような扉が出現した。

 

 

「……?母上、あれは何でしょうか」

 

「妾にも分からぬ。初めて見るが……」

 

「いよいよ仕掛けてきたか……!一先ず街の人々の洗脳を解かねばならんが……防衛チームが出来ていないこの世界ではGUTSでイルマがやった時のように通信を流してメッセージで心に訴えかけての解除は出来んか。だとすれば『ウルトラサークル』による意識の清浄化を図るしかない。しかしその間にアレが開ききる可能性も考慮しなければ……」

 

「あの門みたいなのは僕が抑えるから、レジェンドさん達は街の人をお願い。出来ればジャグラーさんや、八坂さんと九重ちゃんも協力して欲しいんだけど……」

 

 

控えめに言うリクだが、彼らも承諾してくれた。各々理由は別であったが。

 

 

「時短って言ったがな。朝少しだけやって昼から臨時休業みたいな状態だったんだよ。時間的に書き入れ時だったのに見事潰しやがってあいつら……マジで物理的にぶっ潰す」

 

「一昨日の恩を返すには丁度いい。娘もやる気なのでな」

 

「光神様の手伝いをして心象アップなのじゃ!」

 

「ジャグラーお前商売人の鑑だなオイ。八坂は素直にありがとう。九重はそういうの口に出さないように。可愛いけど」

 

「レジェンド様、その子さっきみたくなっちゃいますよ。会ったばかりなのは一緒なのに私はあんまり言われてないのに……

 

「お主はそこでむくれるな。気持ちはわかるが」

 

 

ちょっぴりジェラシーなロスヴァイセをスカーサハが窘める。オーフィスはここのところレジェンド成分を充填し続けているからか文句はない。寧ろ色々あったから優越感がある。リクはそんな光景を笑顔で見ながら、決意を込めてジードライザーを構える。

 

 

「ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!!」

 

 

そしてウルトラマンと闇のベリアルのウルトラカプセルを装填し、変身する。

 

 

「融合(ユーゴー)!」

 

『シェアッ!』

 

 

ウルトラマンの幻影が

 

 

「アイゴー!」

 

『ヌェアッ!』

 

 

闇のベリアルの幻影が

 

 

「ヒアウィーゴー!」

 

『フュージョンライズ!』

 

 

リクに流れ込む様に一つになる。

 

 

「決めるぜ!覚悟!!」

 

 

そしてウルトラマンとしての己の名を叫ぶ。

 

 

「ジィィィィド!!」

 

 

『ウルトラマン!ウルトラマンベリアル!』

 

『ウルトラマンジード!プリミティブ!』

 

 

その遺伝子を目覚めさせ……ウルトラマンジードが今、京都の街に姿を現した。

 

 

「あれが……リクさんの……!」

 

「本来の姿、ウルトラマンジード。メインの遺伝子が闇墜ちしてた頃のベリアルのだから、目つきが他のウルトラ戦士と大きく異なるが気にするな」

 

「リクさんの性格を知ってる私達は良いんですが、他から見たら……」

 

「悪魔に、見えなくもないな。本人も気にしていたが。そういうのも纏めて解消する為のものだ。『ウルトラサークル』はな」

 

 

門へと飛び立つジードを見送りつつ、レジェンドはウルトラサークルを発動する為の準備に入る。その際にスカーサハにあるものを渡す。

 

 

「スカーサハ……おそらくはこの戦いの中でこれが逆転の一手になる。時が来たら、これをジードに」

 

「?これはあ奴が使ったものと同じものか?だが色が付いているだけであ奴の使ったのと違って絵柄が無いぞ」

 

「ああ、このままでは起動出来ない。だがきっと使えるようになる。俺はウルトラサークル発動の為にオーフィスと行動する。スカーサハはロスヴァイセと行動、ジャグラー、八坂、九重は指定の場所にこの文字を書いてくれ」

 

 

レジェンドは三人に書く文字―ウルトラサインをメモした紙を渡す。この街に長く住んでいる三人の方が地理に詳しく機動力もある。加えて三人は妖怪の配下や、宇宙人の従業員もおり協力体制も整えられる。

スカーサハとロスヴァイセはいつでもジードの援護が出来るように独立行動を、そしてレジェンドとオーフィスは準備が出来次第ウルトラサークルの発動が出来るように下準備しておく。

それと同時に囮となる為で、オーフィスはレジェンドの護衛役だ。レジェンド自体は人間体でも発動しているオーロラルパワーやレジェンドプロテクトで問題無いが、ウルトラサークル発動の妨害が無いとも思えない。前述の三人に比べ、中心となるため目立つのだ。

 

 

「キリエル人の企みはこの場で叩き潰す。頼むぞ、皆……!」

 

 

レジェンドの言葉を皮切りに、それぞれが役割を果たすべく動き出し、レジェンド自身もいつでも発動出来るように意識とエネルギーを集中する。共に残ったオーフィスも、それを見守りながらキリエル人の妨害に備えた。

 

 

 

 

 門へと辿り着いたジードは、雲が足場になったのもあってそこで踏ん張り僅かに開いていた門を閉めようと力を込めて押し戻す。少しずつ門が閉まっていくのを感じ、そのまま閉じようとしたところで、地上から視線を感じて振り向くと、先程のキリエルの巫女や、さらに大勢のキリエル人、そしてこの騒ぎを先導していた『預言者』が集いジードを見ていた。

 

 

「漸く姿を現したな、キリエルの神々に仇なす愚か者よ」

 

「裁きの炎によってその身を焼かれるが良い」

 

 

預言者、巫女、数十人ものキリエル人から見えない波動を何発も受け、ジードは堪らず地上へと落下する。

 

 

「ウアッ!!」

 

 

そしてそれを見た預言者達はジードに対抗すべく一体化する。

 

 

『ヌゥゥゥゥゥ……ハァッ!!!』

 

「!?」

 

 

青白い炎が立ち昇り、その中から一体の巨人が現れた。心臓部分に発光体を持ち、白い外骨格の鎧を纏ったような身体、そして相手を嘲笑うかのようなおぞましい顔をしたまさしく「魔人」と呼ぶにふさわしい存在。レイブラッドの襲来の教訓から、如何なる相手をも叩き潰せるように進化したキリエル人の新たな戦闘形態。

 

キリエロイドⅡ

 

己らこそ地球の守護者と自負する存在がジードを屠らんと顕現した。

 

 

 

 

 外見故の第一印象と違い、心優しく勇敢なジードに対して、その外見と同じくその中身も悪魔と呼ばれて然るべきキリエロイドⅡの戦いは当初、全くの互角だった。獣のように荒々しい戦い方のジード・プリミティブに対してキレのある鋭い攻撃を繰り出すキリエロイドは戦闘スタイルこそ正反対だが、お互い譲らずまさに一進一退の激闘。

 

 その映像はダイブハンガーのモニターを通して勉強部屋の空間ディスプレイにも出力され、待機組・修行組の全員も目にしていた。己の大切な仲間であり、部下であり、そして弟分でもあるジードの戦いを両拳を握りながらレイトは見守っている。

新たなウルトラマンの外見に困惑する一誠たちだったが、唯一レイト達以外でその名を知るリアスが口を開いた。 

 

 

「ウルトラマン、ジード……」

 

「部長、知ってるんですか?」

 

「ええ。とは言ってもほんの少しだけよ。確か、銀河遊撃隊総司令官ウルトラマンベリアルの息子で、所属もそこだという事ぐらいしか私も知らないわ」

 

「「「「総司令官の息子!?」」」」

 

「って事は凄いお坊っちゃんて事か!?」

 

「っ……」

 

 

レイトが反論しようとするが、まだ自分の正体をバラす訳にはいかないと歯を食いしばって堪える。ゲンはそんな弟子の姿に成長を実感しており、同じようにその姿を見ていた矢的が代わりに言った。

 

 

「違うよ。彼はお坊っちゃんなんかじゃない」

 

「矢的先生……」

 

「彼の姿を見れば分かるだろう。彼がどんな目を向けられて来たか。どんな風に思われて来たか。そして、それらを払拭する為にどれだけの苦労や努力を重ねて来たか」

 

 

一誠達はハッとした。その目つきや腕に付いているヒレのような器官などに加え、荒々しい戦い方。ジードの生まれた経緯はキングの【エリア】と違うものの、やはり外見は遺伝子の状態の関係上、闇のベリアルに似ている。はっきり言えば『悪魔』と思われても仕方無いかも知れない。

それにリアス達は知らないが、かつて光の国に反旗を翻した事もあるベリアルの息子ともなればどれだけ風当たりは強いか。

そんな中をジードは周りに支えられつつ逞しく、そして優しく育った。別の【エリア】では壮絶な激闘と結末を遂げた親子は、こちらでは共に支え合うたった二人の血の繋がった大切な親子であり、部下でもある。

父としての愛情と戦士としての厳しさをベリアルから、困難に立ち向かう勇気をゼロ達から教えられ、今や彼は遊撃隊所属・ニュージェネレーションの一角として、ロッソ、ブル、グリージョ兄妹やタイガらトライスクワッドを先輩として導く程に強く成長した。

 

 辛い運命であっても、彼は真っ向からそれに立ち向かい、乗り越えて来た。ここにいるゲンやレイト、矢的、そしてダイブハンガーで同じく見守っているミライもそれを知っている。『総司令官の息子』と見ていいのは精々日常でのプライベート時くらいだ。戦いとなればジードは立派な一人の戦士。彼の戦いはリアス達オカルト研究部こそ見るべきなのだ。

 

 

「よく見ておくんだ。運命を乗り越え、そして変えてきた一人の若きウルトラマン、ジードの戦いを」

 

(リクさん……)

 

 

オカルト研究部で唯一人、ジード……リクを知るアーシアは、そこで共に戦っているであろうレジェンド達と同じように、彼の無事を願った。

 

 

 

 

(このままじゃ埒が明かない……!こうなったら!)

 

 

ジードは互角に戦うキリエロイドを相手にするにはパワーかスピード、どちらかで上回るしかないと考える。ただ、相手の動きから本来はスピード寄りのタイプと予測し、パワー重視のカウンターで勝負に出る事にした。

ジードライザーでセブンとレオのカプセルをスキャンし、新たな姿になるジード。

 

ウルトラマンジード・ソリッドバーニング

 

パワフルかつメカニカルな外見になり、攻防共に大きくアップするフュージョンライズ形態だ。キリエロイドⅡの攻撃を正面から受け止め、ブースターで勢いを増したカウンターパンチを叩き込む。

 

 

「ダァァッ!!」

 

「ギリィッ!?」

 

 

予想外の威力に大きく吹き飛ばされるキリエロイドⅡ。レジェンドらと別行動中のロスヴァイセや九重は「やった」と喜んでいるが、レジェンドやジャグラーは険しい表情を崩さない。

何故なら立ち上がったキリエロイドⅡが赤い光を両手に発生させ、振り下ろしたかと思えば……

 

 

「な……!!」

 

 

キリエロイドⅡの外骨格らしき部分がさらに洗練された鎧のように変化し、さらに肘に突起状のカッターのようなものが出現した。ジードに対抗するかのようにタイプチェンジを行ったのだ。

 

 

「ギリィィィ……」

 

 

まるでジード・プリミティブのような野生的な構えを取るキリエロイドⅡ。そしてその直後、パワー重視型とは思えない速さで攻撃を繰り出して来た。

 

 

「ウグッ!!」

 

 

最初の数発は耐えるものの、予想以上の高速波状攻撃にジードは倒れ込んでしまう。とはいえ相手のスピードがさっきより下がったのは体感出来た。それに、まだ身体に鎧のようなものが無い部分もある。今度はコスモスとヒカリのカプセルを使い、青くシャープな姿へと更に姿を変えるジード。

 

ウルトラマンジード・アクロスマッシャー

 

速さを重視し、足りなくなった攻撃力はジードの専用武器ジードクローによって補う。何度か攻撃してあまり効果が無い事を確認したジードは一旦空中へ飛び、さらに観察しようとするがキリエロイドⅡはさらなる変化を遂げる。

先程と同じ動作で青い光を腕に纏い、それを振り下ろすと巨大な翼が生えたのだ。危険を察知して距離を離そうとするジードだったが……

 

 

「いかん……!奴はジードより速い!」

 

 

スカーサハの言葉通り、先に飛ぶジードを上回る速度で追いかけるキリエロイドⅡ。そして右手を付き出したまま一気に加速した時、京都の街の遥か上空が爆ぜた。

 

 

「どうなっ……!?」

 

 

八坂が夜空を注視すると、ジードがもがく様に落下し、そのまま地上に叩きつけられる。キリエロイドⅡはそのまま門の所へと着地し、己の手で門を開けようとし出した。門が徐々に開けられ、闇が少しずつ地上へと降りていく。

 

 

「待ってろジード、他の三人から連絡があった。今、ウルトラサークルを発動して……」

 

「レジェンド、奴ら来た」

 

「くそ、このタイミングでか!」

 

 

狙ったかのようにキリエル人達がレジェンドとオーフィスを包囲する。仮に自分達がこの場を脱してもウルトラサークルは再度作り直しとなる。そうなったら自分達はともかくジードが保たない。

 

 レジェンドの【エリア】のウルトラ戦士達は、レジェンドの設計したエネルギーブレスレットであるプラズマスパーク・ブレスのおかげで変身時の制限時間や変身維持の為のエネルギー消費は無くなっているが、あくまで変身に関係するものであってダメージや大技によるエネルギー消費までカバーする訳ではない。既にかなりのダメージを受けているジードがこのまま戦闘を続行するには別の外的要因が必要不可欠。

 

それを起こすのがレジェンドの言うウルトラサークルであり、逆転の一手を『目覚めさせる可能性』がある方法なのだが、このままではそれも出来なくなる。

 

 そう思った時、ここにはいる筈の無い者の声が聞こえた。

 

 

 

 

 

「あれの名称に『地獄の門』とか誤解されかねない名前つけてる上に私達の主やその家族に手を出すとか何考えてるんですか貴方達は」

 

『!?』

 

 

 

 

 

刹那、とんでもない爆風と共に周囲のキリエル人が一人残らず消滅……否、『地獄送り』にされた。

 

 

「え、何?」

 

「お前は……!」

 

 

レジェンドは驚きの、しかし希望となる存在が目の前に居た。自身の真なる眷属にして切り札たる九の存在。その内の一柱。

 

 

「サボっていた閻魔大王(ジジイ)シバいてたら遅くなりました。遅れた分は働いて取り戻しますのでご安心下さい、レジェンド様」

 

「今ので十分過ぎる働きだ、鬼灯!!」

 

 

万が一にと召集しておいた鬼灯が、まさにドンピシャのタイミングで駆け付けたのだ。その言葉と同時にレジェンドはウルトラサークルを発動し、京都中の人々の精神浄化に加え、彼らの精神の中にウルトラマンとしての自身の姿でメッセージを送る。

 

 

『この星に生きる者達よ。我が名はウルトラマンレジェンド。この星で光神と呼ばれている者だ』

 

 

これには聞いている人々が一人残らず驚いている。

 

 

『天使と名乗っている者達が君達に施していた洗脳はたった今、解除した。そしてもう一度、君達自身の意思で見てほしい』

 

 

人々だけでなく、八坂ら妖怪やジャグラーら宇宙人も黙って聞いている。

 

 

『今、一人のウルトラマンが天使と名乗っている侵略者との戦いで窮地に陥っている。外見で判断しないでくれ。彼は君達を、君達の生きるこの場所を守ろうと戦っている。彼はたとえ自分がどう思われようとも必死で戦うだろう』

 

 

そのメッセージは、修行組や待機組にも届いていた。

 

 

『もし君達がこの街を守りたいと思うなら、大切な者を助けたいと願うなら、彼に力を……光を分けてほしい。この街を、この星を、この世界を救うのは、他ならぬ君達自身なのだ』

 

 

その言葉に一人、また一人とジードの倒れ込んでいる場所へと向かっていく。各々が『光』を持って。

 

 

『もう一度頼む。彼に……ウルトラマンジードに君達の光を分けてくれ!』

 

 

京都に生きる者全てにメッセージを送り終えたレジェンドはウルトラサークルを解除した。後は、信じるだけだ。この街に生きる者達を。

 

そして、それは現実となる。ジードの元へ、車や懐中電灯、果てはマッチ棒などを手にした多数の人々が押し寄せて声援を送り出したのだ。かつて、同じようにキリエロイドに追い詰められたティガが、人々から光を貰ったように。時を経て、今度はジードが人々から光を受け取っている。

 

 

「頑張れ、ウルトラマンジード!」

「俺達が付いてるぞ!」

「立ち上がってくれ、ジード!」

 

 

自然とジードコールが巻き起こり、その声は門を開けようとしているキリエロイドⅡにも聞こえて来た。ジードは人々の声に反応し、必死に立ち上がろうとしている。そうはさせまいと地上へと再び降り立ち、止めを刺そうするキリエロイドⅡの前に黒いオーラを纏った何者かが立ち塞がった。

 

 

「邪魔するなよ。今最高にかっこいい所なんだからな」

 

 

キリエロイドⅡとは違い、本当に鎧を着込んだかのような外見と、『蛇心剣』という刀のような剣を持った『夢幻魔人ジャグラスジャグラー』がジードを守るべくキリエロイドⅡの前に現れた。ジャグラー魔人態とも言われる彼がウルトラマンの危機を救うべく現れた事で、彼の店である蛇倉苑に勤める宇宙人の従業員達は歓喜の声を上げる。

 

 

「店長……店長も戦ってくれるんだ!」

 

「いけえ!俺達のヒーロー!」

 

 

こちらではジャグラーコールが巻き起こった。クレナイガイことウルトラマンオーブが聞けば驚くのは間違いない。

 

 

「ったくアイツらは……明日からは営業再開だ!それと……俺が守るのは俺の店と従業員、それから客だ。この街はお前がしっかり守りな、ウルトラマンジード!!」

 

 

そう言うとジャグラーはジードを圧倒したキリエロイドⅡに向かっていき、その鍛え抜かれた身体と技、そして蛇心剣を使い互角に渡り合う。

そしてジードも、遂に再び立ち上がった。ジャグラーがキリエロイドⅡを食い止める為に戦い、初めて自分を見たはずの人々が姿を恐れず声援を、光を送ってくれているのに倒れている訳にはいかない。しっかりと大地を踏みしめ、立ち上がったジードにさらなる歓声が巻き起こる。

その光景を適当なマンションの屋上で見ていたスカーサハは満足げに頷き、ロスヴァイセは感動していた。

 

そしてその時、まさにこれを待っていたとばかりにスカーサハに渡されていたウルトラカプセルが光り輝き、カプセルに無かった絵柄が浮かび上がる。

それは、シャイニングウルトラマンゼロ。

凄まじいパワーを感じたスカーサハは今こそこれをジードへ渡す時と思い、レジェンドの言葉通りジードへと投げ渡した。

 

 

「ジィィィィィド!受け取れぇぇぇぇ!!」

 

 

その声を聞いたジードはとっさに手を伸ばすと、スカーサハが投げたウルトラカプセルがその手に納まった。

 

 

「これは、ゼロの……!それもこれは……これなら!!」

 

 

スカーサハとロスヴァイセの方を向いて頷き、ジードライザーでスキャンする。もう一つは勿論、ウルトラマンだ。

 

 

「融合(ユーゴー)!」

 

『シェアッ!』

 

「アイゴー!」

 

『セェェアッ!』

 

 

ウルトラマン、そしてシャイニングウルトラマンゼロの幻影が光となってジードに流れ込む。

 

 

「ヒアウィーゴー!」

 

『フュージョンライズ!』

 

 

「目指すぜ!天辺!!」

 

 

そして己の名を叫ぶ。今度は応援してくれる皆へも届くように、かつてない気合いを入れて。

 

 

「ジィィィィド!!」

 

 

『ウルトラマン!シャイニングウルトラマンゼロ!』

 

『ウルトラマンジード!シャイニングミスティック!』

 

 

銀色のプロテクターにスラッガーが装着された両腕、金色のボディカラー、そして額にティガの如きクリスタル。人々の想いが覚醒させたウルトラカプセルの力を受け、ウルトラマンジード・シャイニングミスティックが誕生した。同時に、人々もさらなる姿を見せたジードへとますます歓喜の声を上げる。正気を取り戻したレポーターの実況も相まって、全世界へと生中継もされだした。

 

 

 

 

 無論、修行組や待機組にもその映像は送られている。レイト―ゼロに至っては誰よりも興奮していた。弟分のジードが再び立ち上がり、ゼロ(自分)の力と共に新たな姿で立ち向かう姿を見てそうならない訳がない。

そしてアーシアもレジェンドの言葉を聞き、祈りを捧げていた。

 

 

「よぉぉし!いけぇ、ジード!!」

 

(レジェンド様……貴方の言葉、確かに届きました。リクさん――ジードさん、頑張って下さい!)

 

 

彼らが見守るその映像には、ジードとジャグラーが並び立ち、キリエロイドⅡへと構えをとる姿が映っていた。

 

 

 

 

「ジャグラーさん、待たせてごめん!」

 

「謝るくらいならとっととブチのめすぞ。こっちは明日も朝早いんだよ」

 

 

 こんな時でも店での仕事の事を考えるジャグラーはレジェンドの言う通り商売人の鑑だろう。しかしながら、スタミナがまるで切れていないジャグラーはさすがである。

キリエロイドⅡはジャグラーを脅威とは見たものの、ジードをくたばりぞこないとしか認識していない。しかし次の瞬間、それは大きく覆された。

 

 

「ドォォォリャァ!!」

 

「ギッ!?」

 

「デリャァァァ!!」

 

「ギリィィッ!?」

 

 

アクロスマッシャー以上の早さで踏み込んで来たかと思えばソリッドバーニング以上の威力を持った打撃を叩き込まれたのだ。さらに腕のスラッガー部分で脇腹を大きく切り裂かれ、キリエロイドⅡは堪らす切られた部位を抑えながら片膝を着く。ジャグラーがそれを見逃さず思い切り顔面を蹴り上げ、蛇心剣で追い打ちをかけた。

 

 

「オォラァッ!!」

 

「ギリッ!?」

 

 

立て続けに重い攻撃を食らい続け、キリエロイドⅡは焦り始める。ジャグラーは勿論だがジードが異常に強くなっているのだ。まるで想いが形となったかのように。

ならばそれを断ってやろうと本性を現したというべきか、ジードやジャグラーへ声援を送る人々へと腕を向けた。

自分達に攻撃の手が向けられた事に人々は恐怖するが、それを許すジードではない。先程同様凄まじいスピードで回り込みキリエロイドⅡの腕を蹴り上げる。そしてさらに……

 

 

「そっちには俺の店もあるだろうが!!」

 

「ギァァァッ!!?」

 

 

自分の店の心配をしたジャグラーに手痛い一撃を叩き込まれ、蛇心剣で翼まで斬り落とされた。

すかさずジードが両肩に担ぐようにして持ち上げ、開きかけていた空中の門へと投げ飛ばし、キリエロイドⅡの身体は門を閉じるように叩きつけられる。

しかし、往生際が悪いキリエロイドⅡはこれ幸いにと門を再度開けようとするが、そこで勝負を決めるべく遂にシャイニングミスティックとなったジードの驚くべき能力が発揮された。

 

 

「スペシウム!スタードライヴ!!」

 

 

ジードが太陽のようなものを頭上へと放った瞬間、なんと時間が止まったのだ。その間にエネルギーをチャージし、腕を十字に組んで増幅されたスペシウム光線を放つ。

時間が再び動き出した時既に遅し、キリエロイドⅡの身体を光線が突き抜けており、さらに門に直撃し双方共に大爆発した。あまりに突然の事だった為か断末魔の叫びさえ上げる事が出来ずに逝ったようだ。

闇をもたらさんとしていた門とキリエロイドⅡが消滅し、人々や妖怪、宇宙人達も歓声を上げる。

ジャグラーはさっさと退散しようとするが、その間際に後ろを向いたままだが手をひらひらさせて「じゃあな」と一言。実にストイックだが、それが逆に良かったらしく所々で黄色い声が聴こえる。

対してジードは人々へ向けて「ありがとう」の思いを乗せ右手を大きく振った。同じように手を振り返してくれる者もいればサムズアップで返してくれる者もいる。

しっかりとそれを確認したジードは空へと飛び去った。

 

 

 

 

「お疲れ、リク」

 

「ただいま、レジェンドさん、皆」

 

「よくやった。明日は号外でも出るのではないか?」

 

「だったら、お父さんに送ってあげたらどうですか?あ、でも生中継されてたし、案外見てるのかも」

 

「たぶん、駒王やダイブハンガーにいる皆も見てた」

 

「ちょっ!?録画されたりしてたらどうしよう!?」

 

 

漸く、長い一日が終わろうとしている。同時に京都での事件も終息を迎え、明日から残りの日はリサーチに八坂や九重、さらに休暇をもぎ取って来た鬼灯も付き合ってくれるらしい。

次に京都へ来れるのは暫く先になる為、心残りがないように精一杯楽しみながら調べようと気持ち新たにするレジェンド一家達であった。

 

 

 

〈続く〉

 

 

 

 

 

「あれ?そういえば鬼灯がここにいるって事はいつもの仕事はともかく無惨とやらは誰が捌……裁いてるんだ?」

 

「実は丁度一仕事終えた九極天のあの人が惑星レジェンドへ戻って来てたのでお願いしました。『根性叩き直してくれる』と喜んで引き受けて頂けましたよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だからお前はアァホなのだぁぁぁ!!!」

 

「誰がアホぎゃあああああ!!!」




この後はライザー戦鑑賞まで京都組はちょこちょこほのぼのしか出てこなくなる為、次回は京都組の短めなギャグ話にしようと思います。
メビウスやC.C.の活躍などはもう少しお待ち下さい。

次は来月上旬あたりかな……


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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