ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
今回はほぼ京都組のとりあえずお疲れ様エピソードなので短めです。
あまり重くもなくサクッといきました。
後は修行組と待機組の話を経て漸くライザー戦です。
それでは本編をどうぞ。
ジードとジャグラーがキリエロイドⅡを倒し、地獄の門と呼ばれる物を破壊した日から一夜明けた朝……オカルト研究部がライザーとのレーティングゲームを行う日まで六日となったが、事件後のレジェンド一家は直ぐ様いつも通りの賑やか家族となった。
八坂と九重に招かれ、彼女らの住処にレジェンド一家やリク、さらに鬼灯までお世話になる事になり、彼女らの頼みでライザー戦観戦まで寝泊まりさせてもらう事にした。リサーチを終えたらここに戻って来ればいい、という事で今日は一日のんびりさせてもらっている。皆昨日は頑張ったのだ。
そんな中でレジェンドは鬼灯から、最近よく話題になる『鬼舞辻無惨』の生前の行い、及び罪状なんかを書き記した報告書を受け取り拝見している。
「……鬼灯、これ全部?」
「はい、嘘偽りなく」
「鬼になった経緯以外最悪通り越して極悪だろコレ。何なのコイツ。縁壱がキレるのもわかるわ。マジで元凶コイツじゃん」
「ええ、私もそう思います。さらに「私は間違って無い」と全く反省無しです」
「……どうも無限って言葉好きみたいだし、もう地獄で無限サンドバッグで良いんじゃね?」
「こちらも当面はそれで行く気です。あの反省無しの言い訳聞いてると無性に殴りたくなるんですよ。とりあえず人を苛つかせる才能だけは認めましょうか」
「要らないよなそんな才能」
「要りませんよねそんな才能」
同僚に苦労しているという意味でますます意気投合していく最強主従。やはりお互い分かってくれる、とガッシリ握手していた。
片やそのチートスペック活かしてアホなことをしでかす同僚が、片やサボりまくる派遣先の上司や女遊びが激しい淫獣もとい神が、それぞれの頭痛の種になっている。
「あの、お二人とも大丈夫ですか?」
「ああ……心配かけてすまんな、ロスヴァイセ。今知り合いのバカ共をどうやったらまとめて駆逐出来るか考えててな」
「もう歳が歳だから矯正は不可能でしょうからね。いっその事全員纏めて隔離か蠱毒で良いんじゃないですか?」
「良いなそれ。サーガも苦労してそうだし試しにやってみるか」
なんとまあえげつない事考える主従である。いや、そうならざるを得ない環境だったのだろうけど。
「そういえばレジェンド様、先程『鬼舞辻無惨』という人物がどうとか……」
ふとロスヴァイセが聞いてきて、いつの間にやら八坂や九重を含めて全員集合していた。物騒な話をしてるし怖いモノ見たさなどもあるのだろう。レジェンドは鬼灯から受け取っていた報告書をロスヴァイセに手渡した。
「ん」
「あれ?良いんですか?」
「見られて困るのはソイツだけだし。いやソイツも困るかは分からんけど」
「そうですね。あんな奴ですから。アレのしでかした事に守秘義務など適用されない、というかしてはいけない。もっと多くの方々に知ってもらうべきです」
「は、はあ……」
レジェンドは当然だが、鬼灯も相当な立場にいるのは彼らの会話から分かるのだが、その彼らからこうまで言われる鬼舞辻無惨とは何なのか。早速ロスヴァイセは報告書に目を通す。さらに、他のメンバーも後ろや横から覗き込んだ。その結果色々とんでもない存在である事が理解出来た。
「何ですか、これは……!」
「罪の塊」
「随分碌でもないのがおったようだな……」
「妾でもこれほどの者は見た事はないぞ……」
「こ、これが本当に鬼なのか!?」
「実はですね、ソリッドバーニングの技に『ソーラーブースト』っていうのがあるんですよ。太陽の光が苦手らしいし直接それっぽいの照射したらどうなるんでしょうかね」
「「最後だけ物凄く物騒」」
お前らが言うな。
確かにリクは本気だ。セブンとレオのカプセルを手にスタンバってる時点でヤバイが親しみを込めて明るく話す彼が敬語かつ静かに喋っている辺りマジギレしている。
何とか宥めて事情を説明し、今も罰を与えている最中だと言うと少なからず皆ホッとしたようだ。
「しかし鬼灯殿、お主程の者でも(精神的に)手こずる亡者を罰する事が出来るのは限られるのだろう?そのお主がここにいるのに一体今は誰が?」
「私や、この無惨と関わりがある縁壱殿と同じレジェンド様の眷属たる伝説九極天の一柱ですよ」
「かつての名はシュウジ・クロス。今の名は
東方不敗マスターアジア」
『なんかとんでもなさそうな名前出てきた!!』
実際、とんでもない人物なのだ。詳しい経歴は省くが、『弾かれた』訳ではなく鬼灯と同じく元々レジェンドの【エリア】出身であり、死後再び魂が肉体を持った存在である。
しかし、そんな事がどうでも良くなる程の実力を持ち、生前は高齢かつ病に侵された身でありながら数々の有り得ない戦闘をこなした格闘家。
再び生を受けた事で病は完治しており、レジェンドの光気をその身に受けてさらに修行を重ね、レジェンド自身にも修行をつけてもらった事で他の九極天同様異常に強くなった。というかバグり具合が半端なかった。
「最近の戦績はある世界でQ63星雲の星間連合一個師団を戦艦・戦闘機含めて生身で壊滅。続く別世界のラムダ・ドライバとかいう機能を搭載した機動兵器を使うテロリストを先述と同じように片っ端から生身で撃破。止めがまた別世界の宇宙でアクシズとかいう小惑星を、俺が生まれ変わらせたマスターアジアの専用機『ネオマスターガンダム』を駆り跡形も無く消滅させた」
「星間連合一個師団壊滅!?」
「いや戦艦戦闘機を生身でって何ですか!?」
「機動兵器とはロボットであったな」
「我はネオマスターガンダムとかいうのが見たい。レジェンド、我も専用機ほしい」
正真正銘マジで化け物レベルだった。
九極天と聞いてスカーサハとオーフィスは納得したようだが、八坂・九重親子は今だに呆然としている。リクは星間連合の一個師団がどれだけ強大かを知っているが故に、ロスヴァイセも戦艦や戦闘機を生身で破壊し尽くせるというだけでも十分ヤバイと理解したのだが、レジェンドの言った事実がそれにさらなる拍車をかけた。
「ちなみに武器は素手か布だ」
『嘘おおおおお!!??』
そうなるよね。
なお、ネオマスターガンダムは武器というよりモビルファイター……ぶっちゃけ巨大な甲冑みたいなものの上、特殊な武装と言っても精々腕が伸びるディスタントクラッシャーくらいである。マスタークロスはビーム布だし。ウイングバインダーのマント状態は非戦闘形態なのでノーカウント。生身でもモビルファイターでも素手か布なのだ。ぶっ飛び過ぎとしか言いようが無い。
「その人……いや従属神らしいから元人?どっちにせよ存在そのものがこの世界で言う神器とか神滅具とかそんなんじゃないの!?」
「んー……神器って言うなら俺が生まれ変わらせた専用機ネオマスターの方じゃないか?」
「それ使って小惑星消滅させたとか言ってませんでした!?」
「なんでも
やっぱり冗談でもなく事実だった。なんで伝説九極天って味方から見てもヤバイのしかいないの……。
オーフィスはそれを聞いてますます自分も専用機が欲しくなったらしく作って作ってとレジェンドの腕を引っ張りながら強請っている。彼女が乗るなら身長的にモビルファイターとか、ダイレクト・モーション・リンクが搭載されてる機体がいいんだろうが、そもそも彼女自身もオーバースペックなので機体なんぞ与えたら大惨事になるのは間違いない。主に敵が。
「……怪獣や侵略者とも本格的に戦っていかねばならんからな。帰ったら考えてやるからな」
「やったー」
「お主正気か!?」
「確かに過剰戦力でしょうが無いよりはあった方がいいですね」
レジェンドは作る気満々、鬼灯も普通に肯定してた。たぶんこの勢いだと黒歌の強請っているあの機体も出来上がりそうである。
何だかんだ言おうが正直なところ、この世界で怪獣や超獣、宇宙人を始めとした侵略者に対抗する手段が三大勢力や各神話勢を含めても圧倒的に足りないのだ。
「ああ、そういえば……レジェンド様、サーガ様が近々この世界へ滞在されるようになるのはご存知ですね?」
「勿論だ。俺達が向こうを出発する時に直接会ったからな。本人は真面目だし単にベースにした人間をそのまま再現した人間体だったんだろうが……組織の制服みたいなあの格好は目立ったんじゃないか?あれ」
「まあ、あの方は殆ど人間体になりませんし……今まで真面目に職務をこなし過ぎたからか少々世間ズレしているところがありますから。そこが愛嬌とも言えますけどね。話は逸れましたが……サーガ様ですが、この世界へ滞在する為に来られる際に、『
「……!いよいよあいつも本格的に動き出したな」
「なんでも『先輩や九極天ばかりに苦労をかけてはいられない』との事です。さすがレジェンド様の御後輩ですよ。神衛隊の方も既に準備を始めていると」
今日はよく聞き慣れない言葉が出て来る日だ。
レジェンドと鬼灯の会話にあった『神衛隊』。サーガはレジェンド達三人が京都に来る前に調査がてらにと挨拶に来ていたし、リクもゼロやダイナ、コスモスから聞いている。さすがにロスヴァイセや八坂、九重は知らないだろうが……。
話を聞く限りではサーガと何やら関係があるらしい。
「レジェンドよ。サーガはあの者と分かるが、神衛隊とやらは吾も聞かぬ名だが?」
「ああ……神衛隊。読んで名の如く、光神であるサーガを護衛する直属の精鋭部隊だ。所謂、俺の伝説九極天に当たる連中だな」
「私達九極天が『個』かつ『生身』での戦闘を重点に置いているのと対照的に、彼らは『郡』かつ『機動兵器』での戦闘を重点に置いています。サーガ様が人間体にあまりならない理由の一つはここにあります」
いつの間にやら鬼灯が紙芝居風に図を描いていた。しかもデフォルメされているレジェンドとサーガがやけに可愛らしい。
コピーを欲しがる面々の為にこれまたレジェンドが何処から取り出したのかプリンタでコピーし始めている。何なのこの二人息合い過ぎだろ。
とにかく、サーガがあまり人間体にならないのは自身の護衛を務める部隊が機動兵器に趣を凝らしている為であり、大型兵器を主として使うなら自身も敢えてそのままの方が護衛しやすいだろうと考えての事だ。
最近それが神衛隊にも分かったのか、『どんな姿であろうと関係なく護る』と直談判を受け、人間体になる比率が上がったという。そのおかげで人間体での交流が増えてさらに結束が深まったそうな。
「今後はサーガや神衛隊とも連携を取って事態に当たる事になるからな。仲良くするんだぞ」
「心配せずとも大丈夫です。濃い人物ばかりですが皆良い人なので安心して下さい」
「あの、鬼灯さん……濃い人物って安心していいのかな」
「ええ。口で言うよりも実際会ってみた方が早いですが、まだ準備中らしいので楽しみに待っていて下さいね。ではレジェンド様、続いて地獄式運動会の種目と内容について打ち合わせしましょう」
「オーケイそいつを待っていた。この話題になると俺ら毎回テンション上がるよな」
『地獄式って何!?』
二人共恐ろしい程に笑顔である。地獄式運動会、実行委員兼実況の鬼灯とアドバイザー兼ゲストのレジェンドの主導によるそれはまさに『地獄』。レジェンドは勿論の事、九極天も出場すると独壇場となってしまうのですべからく障害物枠。何その攻略不可能でスルーも出来ない障害物。
「あ、今回は宇宙警備隊や銀河遊撃隊、三大勢力に神話勢も加えて盛大にやる予定だから」
「内容も凄い事になりますよ。期待していて下さい」
平和な(筈の)一日に、レジェンドと鬼灯による死の……もとい地獄の宣告(ほぼ確定)が降り掛かるのだった。
〈続く〉
ちょっとだけサーガと神衛隊について触れました。
この話を投稿した時点ではアンケート中なので明記はしてませんが、ほぼ確定かな。
しかしグラブルからのヒロイン加入希望も来てるがあの達する達するで有名な堕天司、敵で出しちゃおうかな…どうしよう
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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