ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
修行組の話にしようかと思ったけど今後の展開も兼ねてのエピソードになりました。小話に近いですが。
待機組・修行組は次回からになります。
早く修行終わらせてライザー戦行きたい……
それでは本編をどうぞ。
レジェンドと鬼灯による地獄式運動会の開催予定を聞き何が起きるんだと戦々恐々とした京都組だったが、とりあえず今はリサーチを優先し、五日目は無事に様々な情報を入手出来た。出来たのだが……リサーチから帰って来て早々とんでもない事態に遭遇した。それは……
「いや、何でお前がここにいるんだ?ゼット」
目の前にいるウルトラマンゼットだった。
ちなみに名前と姿、及び彼に関する大まかな事柄に関してはゼロとベリアルから資料を送られている。
和風屋敷なので礼儀正しく正座しているウルトラマンがいるのもシュールな光景だが、そもそも遊撃隊で訓練中の彼が何故ここにいるのか。
レジェンドがリクの方を向いても「自分もこれは聞いてない」と首を横に振っていた。
「実はジード先輩が既に地球でゼロ師匠同様スタンバイしてくれてるとの事だったので、思わず飛び出してしまって!」
「……これはあの二人を筆頭に苦労する訳だ」
「でしょ、レジェンドさん……」
全く悪びれていないゼットにどう言うべきか考えてるとゼットがさらに追い打ちをかける言葉を言い放った。
「それでですね。いきなり来て手前勝手で申し訳ないのですがどなたか体を貸して頂きたくございます」
『はい?』
レジェンドやリクのみならず、他の皆、オーフィスや鬼灯さえ聞き返してしまった。
「お前、まだ人間体になれないのか?」
「はい」
「……おい、プラズマスパーク・ブレスは」
「実は……」
即答するゼットに、レジェンドはまさかと最悪な展開を予想した。そしてそれはものの見事に的中する。
「こちらに来る事ばかり気にして着けてなくて
マジでウルトラやばいみたい」
ピコーンピコーンピコーン
「おいアホォォォォォ!?」
エネルギー維持の問題を解決するプラズマスパーク・ブレスを着け忘れカラータイマーが点滅しだしていた。
「何で今一番大事なもの着け忘れてんだお前は!?いやむしろ今までよく保ってたな!?」
「大丈夫!道中何も問題起きなかったしウルトラゼットライザーとウルトラメダルも無事です!」
「道中以前に問題起こしてお前が死にそうになってんだろーが!!」
「レジェンドさんどうしよう!?僕は元々ウルトラマンだし鬼灯さんはあくまで休暇で来ているだけ!それから他の子は女性だし!」
「落ち着けリク!ゼロは今修行を手伝っているようだし、ここはベリアルにすぐ連絡だ!こっちは何とかする!」
「う、うん!分かった!こちら遊撃隊所属ウルトラマンジード!あ、ガイさん!?父さんは!?緊急事態発生!すぐ呼んでほしいんだけど!!」
リクが遊撃隊本部である移動基地ガーディアンベースに連絡し、その間にレジェンドはゼットにある事をさせるべく向き直る。
「おいゼット、単刀直入に言う。俺と一時的に融合するぞ」
「え……」
『えええええええ!?』
これまたブッ飛んだ事を言い出した。まさかウルトラマンが人間体のウルトラマンに融合など前代未聞である。しかも相手は別次元に格上。同格でかつウルトラマン同士とかなら究極フォームになったりとか割と有るのだが。
さすがにゼットを含めて全員驚いている。
「つべこべ言わずさっさとしろ。このままじゃアホ晒しながら消えるぞお前」
「いや、でもジード先輩の言うとおり元々ウルトラマンな、しかも人間体の相手に出来るのかどうか」
「俺の方が合わせてやる。一時的にでも融合しておけば俺からのエネルギー供給でプラズマスパーク・ブレス無しでも戦闘以外は何とかなるだろ。早くやれ」
「う、ううう……俺もウルトラマンだ!行きます!レジェンド
『何その呼び方!?』
レオを大師匠、セブンを大大師匠と呼び、その二人どころかウルトラの父やベリアルの師匠でもあるレジェンドはさらに呼び方がランクアップしていた。数々のウルトラマンの師匠という意味ならまあ、間違っていない。
ともかく、ゼットが意を決して光となり、レジェンドの中に入っていく。そして光がレジェンドの中に全て入りきった後にレジェンドの身体が一瞬発光すると、カラータイマーの点滅が止んだゼットがまた現れた。どうやら限定的な実体化なら問題ないようだ。
「無事に成功したらしいな」
「え!?あ、ホントだ!ウルトラ助かったー!」
「……が、これでオーフィスと一緒に寝れなくなったな。一緒に寝たらゼットもオーフィスのマッパ姿を見る事になる」
「我、ゼット叩き出す」
オーフィスの目が本気だった。あまりの殺気にゼットも「ひいっ!?」とウルトラビビっていたが、スカーサハやロスヴァイセに止められ何とか鎮まったものの、今度は本気で悲しそうだった。そんなオーフィスを気遣い、レジェンドは代替案を出す。
「オーフィス。つまり脱がなければいいわけだから、代わりに寝る時、ぎゅーしながら寝よう。それならどうだ?」
「……ん、それなら我慢する」
早速ぽすっと抱きついてきたので、レジェンドはよっこいせと胡座をかいてその上にオーフィスを乗せる。
ぎゅーは寝るときな、と言うレジェンドの言葉に素直に頷くオーフィスを見て漸く落ち着いたスカーサハ達。
鬼灯は「夫婦……もしくはお父さんと娘ですね」とか思っていたが口には出さない。と、丁度リクがベリアルと話し終わったらしい。
「レジェンドさん、父さんが代わってくれって」
「はいよ。ありがとうな、リク。おーいベリアル、代わったぞ」
『師匠か?すまねぇな、ちょっと目を離した隙に行きやがった。焦らなくてもちゃんと行かせるって言ったのによ』
「おまけにプラズマスパーク・ブレス忘れて俺と一時的に融合するハメになってるしな」
『おい何だソレ笑えねーよ!?』
さすがにそんな事態になってるとは露知らずベリアルも狼狽えるが、そこは歴戦の勇士にして総司令官。すぐに平静を取り戻した。
「とりあえず、ウルトラゼットライザーとウルトラメダルはちゃんと持ってるみたいだし、今は何とか凌ぐが早急にゼット用のブレスを送って欲しいんだが……」
『……』
「おい、ベリアル?」
『師匠……師匠が作ったプラズマスパーク・ブレスだがよ、個人個人に合わせてチューニングしたやつを渡してるだろ』
「ん?それがどうし……まさか……」
『よりによってあいつのブレスまだ調整中だったんだよ……ちなみに進歩率30%』
「完成さえしてなかったのか!?」
嫌な予感ほど立て続けに当たるレジェンドである。本作メインキャラ最大の不憫の称号は伊達ではない。こうなるとさらに問題は出て来るようで。
『あとな、ジード。お前用のゼットライザー受け取ったか?』
「え?僕のもあったの?でも僕はジードライザーあるし……あれ?」
『万が一も考えてな、専用のウルトラメダルと一緒にゼットに持たせて行かそうとしたんだが』
「「待ってちょっと待って聞きたくない!」」
『まるごと忘れて行きやがった』
「「やっぱりかよォォォォォ!!」」
レジェンドとリクは同時に絶叫した。
確かにジードライザーがあるし、切り札のギガファイナライザーもある。それに他のウルトラマンもいるとはいえ、予防線を張っておくに越した事はないのだがその元もなる物さえ持って来てなかった。壊れたとかじゃなくて。
「……もういいや、無い物ねだりしても仕方ない。プラズマスパーク・ブレスの調整用のデータはこっちで取って送る。俺が一体化してる以上、直に身体にあいつの力が伝わるから計測装置よりある意味確実だ」
「僕用のゼットライザーとメダルはいざという時の為にそっちに保管して置いてくれればいいよ。なんだったら次に定期赴任してくれるメンバーに預けてくれてもいいしさ」
『本当に悪いな、二人共……』
「ウルトラすいません」
「「『ホントだよ!!』」」
流石と言うか、切り替えが早いレジェンドとリク。
そしてまた正座して謝罪するゼットに見事な連携でツッコむレジェンドと総司令親子。
そんな光景を見ていた鬼灯は密かにレジェンドとリクへ同情した。
「ま、こうなったらブレスが出来て届くまでゼットと二人三脚で騙し騙しやるしかないな。よもや俺が他のウルトラ戦士と一体化するとは思いもよらなかったぞ、いやマジで」
「元々僕もゼットのフォローの為に来たわけだし」
「「それよりゼロになんて言おう……」」
『いっその事包み隠さず話しちまった方がいいかもな。とにかく、ブレスの方は師匠から送られるデータで急ピッチに進めるからそれまで辛抱してくれ。ジードも頑張れよ』
「了解した」
「うん。ありがとう、父さん」
『おう。それじゃあな』
そうして通信は切れた。なんかゼットが「俺には!?」とか言っているがそもそも問題の原因は君でございます。
「さて、ゼット」
「なんでござりましょうか」
『いやさっきから言葉遣い変なんだけど』
「マジで?やっぱり地球の言葉はウルトラ難しいぜ……」
「僕とレジェンドさんは普通に喋れるから。確かに日本語って地球でも難しい部類に入るらしいけど」
「まあいい。こうやって人間大のサイズで実体化していいのは関係者しかいない時、もしくは俺の家……ダイブハンガーとかそういう場所限定だからな」
「イエッサー!」
ビシッと敬礼して返事するゼット。しかし先程の話を聞く限り物凄く不安なのだが。
「……サーガにもとりあえず伝えとくか」
自分同様、頭を悩ませる事になるだろう後輩にも事前連絡しておく事にしたレジェンドだが、向こうは向こうで大変なのもなんとなく理解していた。
☆
サーガは溜息をついていた。たった今レジェンドから連絡があり、非常事態だった為に別のウルトラマンと一体化したのは……まあ、仕方ない。そっちはいいのだ。問題は……
目の前でサングラスを掛けて棺桶ダンス(BGM付き)やってるノアとキングだ。
マジで何してんの、この二人。出て来る度に何かしら芸でもしないといけない呪いにでもかかってるのか?
「うーむ……やはり二人だけだとバランスが悪いな」
「大丈夫だキング。あと二人、レジェンドとそこにいるサーガがいる」
「誰がやるか。俺も先輩も」
ホント惑星ジェネシス来るのやめようかな……と本気でサーガは考え始めた。そりゃ、マジなのか悪ふざけなのか分からないものを度々見せられればそうもなるか。
(神衛隊の準備もじきに終わる。俺の方の引き継ぎも万全だ。後は俺自身の準備か)
二人は放っといて思考を切り替えて今後の事を考えるサーガ。……と、ここで再びノアとキングが口を開いた。
「ああ、サーガ。レジェンドに伝えておいてくれ。私の【エリア】から弾かれた者達を手厚く受け入れてくれて感謝する、と」
「こちらもだ。なにせ弾かれた者達と関わり合いのある者達から『自分達からの礼も伝えて欲しい』と言われてな」
「……分かった、伝えておく」
「今だにこの現象については捜査や研究があまり進んでないが……迅速に動いてくれるレジェンドの伝説九極天やサーガの神衛隊にも感謝している。ありがとう」
「そう言ってくれるなら、彼らも喜ぶだろう。今度は直接言ってやってくれ」
「そうだな。直接が無理だったとしても……そうか、寄せ書きという手もあったか。弾かれた者の出身世界で関係者達から募ってみよう。完成したものをそちらに送るとしようか」
「それは……流石に気恥ずかしく感じると思うが」
「弾かれた者達は何かしら大きな影響力があった者が多い。そんな彼ら……彼女らを保護してくれた者達への感謝というのは私達が考えているより大きいのだ」
「そうか……そうだな」
至極真面目な発言だった。やはり二人も【エリア】を統括する偉大な光神だとサーガは実感する。そして思う。
せめてサングラス外せ、と。
〈続く〉
誰が予想したかこの展開、ゼットが一体化したのはあろう事か我らが主人公、レジェンドでした。
実はタイガらトライスクワッドが宿る人物は決めています。父・タロウがどこの、誰と関わり合いがあったのかを思い出すとなんとなく分かると思います。
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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