ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
裕斗と朱乃に続いて一誠と小猫の活躍回です。
レジェンド、主役なのに単語一つ分だけ……
ああ、いつも通りだった。
それでは本編をどうぞ。
ライザー・フェニックスは愕然としていた。己の眷属が既に『兵士』三名、『戦車』一名、『僧侶』一名、『騎士』は両名、さらに『女王』まで倒されており、残る戦力は自身を除いて『兵士』五名と『戦車』一名のみ。最後の『僧侶』は個人的な理由にはなるが戦闘には向いていないし、させる気も無い。自分から突っ込んで行く性格でも無いだろう。
対してリアス側はあの日、部室で出会った中で最弱だった兵士一人すら倒されておらず、寧ろ最前線で戦っている。立て続けに兵士、戦車、僧侶、騎士が倒され、極めつけはこの『本陣』からも見えた黒い箱のような結界とも言えるものが出現したと思えば、ユーベルーナが撃破されたアナウンスだ。
(何故だ……何故ユーベルーナまでやられた!?フェニックスの涙まで持っていた筈なのに、それでも誰一人倒せなかっただと!?くそ、リアスめ……この十日間で何があった!?何をした!?)
苛立ちと困惑が入り混じった状態で、ライザーは次の策を考えるものの、何をやっても突破されるイメージしか浮かんでこない。
しかしある事にライザーは気付く。そもそもこれはレーティングゲームであって相手を全滅させなければならないわけではない。ならば『王』たるリアスを仕留めさえすればいい。過程がどうあれ最終的に勝てば良いのだ。
今のリアスはそんなに甘くないのだが、そう考えているライザーに対して「それは早計だ」と言ってくれる者はその場に誰もいない。
☆
―ハンターズギルド―
「……卯ノ花隊ち「もう隊長ではありませんよ?」先生、あの姫島朱乃……でしたっけ。あの子もう隊長クラスの鬼道の使い手なんですけど。完全詠唱必要とはいえ藍染並の威力出てるんですけど」
「頑張りましたよ、あの子」
「十日間頑張ったくらいで使えるもんだったかのう、九十番台は」
元護廷十三隊出身の死神である三人は朱乃の放った黒棺を見て各々の感想を口にしている。卯ノ花はいつも通りだが、乱菊と夜一は冷や汗を垂らしていた。
「……ジェント殿、彼の戦闘体系は速度重視型だったと思うのだが、随分と派手な方向転換をしたのだな」
「ええ。というより、バランスを取った後にいくつか新しい剣を創ってもらいましてね。それからその中で一番合った剣に合わせて育成したら見事にああなりまして」
「いやいくらなんでも変わり過ぎだろ!?百歩譲って戦闘スタイルの変更はともかく何だよあの表情は!?」
「だって鍛えていく過程でああなっちゃったんだもーん」
「軽いな乱菊さん」
「あんたもちょっとは動揺しろよ!?」
縁壱からの質問にちゃんと答えるジェントに対して乱菊はレイトの疑問を普段のノリで返していた。やはりゲンは平常運転である。今日のツッコミ役ウルトラ戦士はウルトラマンゼロことモロボシ・レイトだ。間違いなく。
「木場……せめて日常生活ではあんな表情しないといいんだけどな。今までのイメージから変わり過ぎると学生生活にも支障が出るかもしれないし。主に印象面で」
「いやまあ、80先生の懸念は分かるけどな。つーか良かったよ、80先生はまともだった……!」
ウルトラマン80ことオカルト研究部顧問の矢的猛は今ここにいるメンバーで数少ない良心だった。確かに印象変わったせいで悪い意味で有名になったりしたら学生生活でストレスを感じる出来事が増えるかもしれない。矢的としてはそれを心配しているのだ。レイトが心配しているのは別の方だが。
「では、あのお二人の修行の成果もそろそろ拝見させて頂きましょう。さてさてどれだけ面白い事になるんでしょうかね、向こうの眷属は」
「お前さん、時々ドSだな……」
「メフィラス星人ですので」
「おい、メフィラス全体がそう思われる言い方はやめろ」
「貴方は
ガルムの言葉にサラッと返したジェントにシックルは反論したのだが、ジェントはそれにも平然と返す。内容はアレだったが。シックルはやれやれと言った感じで会話を切り上げた。正直、ジェント相手に口勝負で勝てる気がしない。
ならばせめて期待させてもらおう。
黒歌の妹とやらと、漸く
☆
裕斗によって完膚なきまでに叩き潰された三人を見た上、さらに『女王』撃破のアナウンスまで流れた事で残りのライザー眷属(うち『僧侶』一名除く)はいよいよもって焦り始めた。朱乃の調子はどうか不明だが、目の間の三人は五体満足余裕有り、リアスは当然無事で残る二人の人間……特に最注意対象であるカナエも健在。
はっきり言って分は圧倒的に
にも関わらず、この状況で空気の読めないというか、何故余裕綽々なのか分からない発言をする者がいた。
「確かに相当なパワーアップをしたようですが、それで勝ったつもりなのかしら?」
お前マジで何言ってんの?
ぶっちゃけ、それがその場にいるライザー眷属兵士五名戦車一名の意見だった。たとえその対象が主ライザーの実の妹である『レイヴェル・フェニックス』であっても。
「私達フェニックスの特性は『不死』。いくら攻撃されても再生し続ければそちらが消耗するだけなのは明確ですわ」
「私『達』?」
「この方はライザー様の妹君であるレイヴェル・フェニックス様だ」
「そうですか。どうでもいいです」
一誠の疑問に戦車の『イザベラ』が答えるが、小猫は別に気にならなかった。加えて言うなら……
「そうだよね。フェニックスは不死……
だったら
『ひいいっ!?』
自身と同じ『騎士』二名+『僧侶』一名を血祭りに上げた裕斗が笑顔でそう告げた。傍から見たら爽やか笑顔でもつい先程起きた光景を見たからには正しく『悪魔の微笑』にしか見えない。
それでも相変わらず自信を失わないレイヴェルは言い放つ。
「仮にそうだとしてもお兄様がそう簡単に心を折られるとでも?」
「……そもそもそれは仮定の話、もし『不死』が無効化されたらどうなのかな?」
「え?」
……今、この男はなんと言った?
「な、何を言ってますの?私達フェニックスの特性が無効化などと……」
「先生に聞いたんだ。部長の持つ『滅びの魔力』その真の特性を。それを使って
「……!!」
まさか、そんな事があるわけがない。
そう自身に言い聞かせつつもレイヴェルは戦慄した。もしそうなら一刻も早く兄の元へ駆けつけなければならない。
しかし、それはリアス側も同じ。
「まだ何も行動を起こしてないとはいえ、追い詰められると何しでかすか分からないし……イッセー君、小猫ちゃん、早目に済ませた方が良さそうだよ」
「だな。こうなりゃ出し惜しみ無しで行くぜ!」
「いずれにせよ『王』を撃つのはあの人ですから、時間稼ぎするにしても何にしてもここは切り抜ける必要があります」
既に一誠と小猫は本気になっている。裕斗はどうやら手を出す気はないらしい。これは好都合。
「その自信がどこから来てるのか分かりませんが、自尊心が仇となる事を教えて差し上げますわ。やってしまいなさい」
『ハッ!』
……と返事はしたものの、嫌な予感しかしない。更に言うなら戦わないのはいいとしても、だったら指示とかもしないでくれと思いつつも従う彼女らは何でライザーなんかに下ったのか分からない忠誠心持ちである。
「イッセー先輩、こっちは引き受けるのでそっちの三人をお願いします。負けたらゲン師範とレイトさんとジェントさんと縁壱さん、最後に卯ノ花先生からお仕置きです」
「なんかやべー人選増えてんだけど!?」
何だそのオーバーキル超えたエクストリームオーバーキルなメンバー。現在明らかになってる九極天の鬼灯とマスターアジアや、その主にして我らが主人公たるレジェンドがいないだけマシかもしれない。
一誠は絶対にお仕置きは勘弁だと改めて思いつつ目の前の『兵士』三人を見る。裕斗によって案内役扱いされた一名も混じっていた。
「こちらは三人、そちらは一人。しかも今度は周りにこれといった物もない場所……これで優位に立てると?」
「メイドさんっぽい二人とファンタジーの踊り子が一人……どっちの服も部長が着たらめっちゃ映えるよな」
煩悩の矛先がリアス限定っぽくなったとはいえ一誠はやはり一誠だった。いや、リアスが嫌がっていないからいいのかそれは。
「それはそれとして、別に三対一が不利なんてクソ程も思わねーな。師匠とやり合った時なんて六対一でもボロ負けだった。カナエさんまで味方にいてだぜ?」
小猫側にいるのも含め、ライザー眷属全員がこの言葉に絶句した。ライザーを圧倒(と言っても一撃だけだったが)したカナエも含めた、アーシアを除くオカルト研究部を一方的に打ち負かしたその師匠とやらはどんな化け物だ。
「ぶっちゃけ今から見せるやつ使っても倒せなかったしな。しかも全力じゃなかったらしいし……マジでどんだけ強いんだよあの人」
『俺を無理矢理叩き起こしたからな。マジで物理的に』
一瞬どこから声が聞こえたのか全員が周りを見渡すと、一誠がいつの間にやら『赤龍帝の籠手』を展開していた。
『おい起きろ、と思いっきりブン殴られた時は神器のまま粉々になって死ぬのかと思ったぞ』
「それでいて俺にダメージなかったもんな。スゲーよあの技術、俺も出来るようになりてぇ」
「イッセー先輩、それ……」
「ああ、こいつな。俺の神器に宿ってる『ドライグ』だ。というか神器になったってのが正しいか」
『よろしくな猫娘と狂戦士』
「猫娘……」
「狂戦士って僕かな?」
あははと笑う裕斗にぶすっとした小猫だが、それ以上に向こうは驚愕している。何故ならあの『二天龍』の片割れが既に目覚めていたからだ。
「師匠が俺の神器見て気付いてたらしくて、最終調整の時にさっきドライグが言ったようにブン殴って起こしたみたいなんだよ」
「……やっぱりゲン師範は規格外」
「まあ、師範だし」
「『ですよねー』」
納得してしまった三人と一頭。ていうか仲良くなるの早いなお前ら。
『そろそろ行くか、相棒。今回は何でいく?』
「体育館でハッキリしたけど、攻撃力は問題なし。防御も当たらなければいいし、となると残りは……」
『速さだな。ただし、まだ至ったばかり且つ全快ではない以上、タイムリミットは余裕を持って三分。その時間が経ったら俺が強制解除するからな』
「オッケーだ!三分経つ前にケリつけりゃ済む話だからな!」
「っ……舐めるのも大概に……!?」
「
「「「!?」」」
その瞬間、一誠から光が爆ぜた。
そして光が収まった時、その場に立っていたのは正に人型の龍とも呼べる姿―『
☆
「あれが、イッセー先輩が手に入れた力……」
小猫は小さく呟いた。
確かに凄まじいが、その根幹にあったのはゲンやレイトとの修行だ。二人との修行があったからこそ一誠はああして己の中にあった力を目覚めさせられた。
ならば自分も修行の末に二人から『受け継いだ』力を見せる時。
自分にはリアスや朱乃のように膨大な魔力があるわけじゃなければ、一誠や裕斗やアーシアのように神器があるわけでもない。カナエのように日輪刀や特別な呼吸法が使えるなんて以ての外。
「……私は先輩達みたいな魔力や神器は持ってません」
あるのは、
「でも、姉様達から受け継いだこの奥義が―」
小猫が一誠同様に爆ぜると、光が小猫の両肩と背中……刑戦装束の開けている部分へと収束される。小猫の衣装が開けているのは、性質上この技を発動すれば服の両肩と背中の布が弾け飛ぶ為だったのだ。
仙術と白打最高峰の技術を組み合わせた小猫独自の奥義。
「
☆
―再びハンターズギルド―
殆どの者がポカンとしている中、ゲンとレイト、黒歌と夜一は得意気だ。いや、ゲンは色々言われていたのだが気にしていないのかどうなのか。
「にゃはははー!!どうかしら皆の衆!私の可愛い可愛い可愛い白音の本気は!?」
「あの『瞬閧・白猫仙式』は仙術を使える事が前提じゃ。合わせるのに苦労しておったからのう」
「仙術使用を前提とした瞬閧の構築……もしくは瞬閧に適するように仙術を練り上げたのか……どちらにせよ並大抵の努力ではないでしょう」
「卯ノ花分かってるにゃー!そう、白音も最初は全く出来なくて落ち込んでたけど、最終調整で見事に完成したのよ!」
「あ奴の瞬閧や仙術自体まだまだ粗があるが、基礎はしっかり出来ておる。焦らずこれから精度を上げていけばいいじゃろ」
落ち着いている夜一に対して黒歌は終始ハイテンションだ。溺愛してる妹が注目されて嬉しいのだろう。
そしてもう片方も……
「あのきりもみキックが修行の成果だと思ったか!?残念!まだ先があったんだよ!!」
「あいつの神器を見た時に感じたものが二回目でハッキリしたんでな。宿主が頑張っているのに何時まで寝ている気だと焼きを入れてやった」
「いやソレおかしくないですか?おおとり師範どんだけ感が冴え渡ってんですか。何で神器だけにダメージ与えられるんですか」
「年の功だ」
「いやさすがに納得できませんよ!?」
得意気なレイトとゲンにツッコミを入れる乱菊。殆どゲンへのツッコミだが。
「良いですねえ、禁手化と瞬閧・白猫仙式。見て下さい相手の眷属を。真っ青な顔してますよ」
「まさかあの裕斗という若者だけでは無かったのが余程予想外だったみたいだな」
「良いじゃねーかバレルっち!ナメくさってた連中が度肝を抜かれるのは見ていて気分がいいぜ!」
ジェントとマグナは絶賛し、バレルは冷静に分析している。やっぱりジェントはドSだろう。ちなみにマグナは逆境を覆す展開が好きなだけである。
☆
一方、何故か空間ディスプレイを出現させられるようになっていたカナエとアーシアによってオカ研部室でもその様子はしっかり観戦されていた。
「あらあら〜凄い事になってるわね」
「はい!お二人共凄いです!」
「鬼道と白打、それに仙術の複合技法……そんな事が可能なんですね」
「イッセー、貴方この短期間にそこまで……!」
それぞれ感心しているが、リアスはプラス感動までしている。確かについ先日まで一般人だった彼がここまで急成長するなど誰もが思わないだろう。
如何に彼と、指導した二人の相性が良かったか。初日から数日はどうしようもなかったのだが、逆にそれがバネとなったのかもしれない。
自分とハリベルのように、ちゃんと向き合ってくれる師に出会えたのが一番の収穫と言える。
そんなリアスへとライザーからメッセージが届くのはそれから間もない事だった。
☆
一誠と三人の『兵士』……シュリヤー、マリオン、ビュレントの戦闘は禁手化した一誠の圧倒的優勢に進んでいる。本来ならば一誠の『赤龍帝の籠手』で倍化出来るのはのは文字通り攻撃に関してのみなのだが、ゲンやレイトとの修行で神器そのものも独自の進化を遂げたらしく、禁手化する事で攻撃・防御・速度のいずれかに特化する事が可能となった。無論その過程で倍化させた力の譲渡を行う『
……これに全力を出さず(レオの姿にならず)勝ったゲンは何なのだろうか。
「うおおおおお!!」
ガッ!!ゴッ!!バキィ!!
「うっ!!」「あぐっ!!」「がはっ!!」
元々特訓によって増していた攻撃力は十分に、恐ろしい程のスピードが乗っている。攻撃だけでなく防御や速度の倍化にしても十秒毎だ。つまり時間をかければそれだけ高速で動けるという事。既に一誠の姿は三人には見えていない。
「ドライグ!残り何分だ!?」
『残り約一分だ。あの娘らも大分粘ったがな、そろそろ決めてやれ』
「おう!」
その返事を皮切りに一誠の動きが更に加速する。もはや防御さえ間に合わない。まずはレオ直伝のきりもみキックでマリオンとビュレントを先の双子……イルとネルのように倒し、残ったシュリヤーにはゲンとレイトではない別の師によって伝授された技を使用した。その技こそ―
「こいつは矢的先生直伝だ!
ムーンサルトキィィィック!!」
ズガァァァッ!!
「がふうっ!!」
矢的猛……ウルトラマン80が得意とする、黄金に輝くキックが直撃したシュリヤーは大きく吹っ飛んで地面に叩きつけられ、他の二人諸共光になって消えた。
『ライザー様の兵士三名、再起不能』
そのアナウンスと同時に一誠の禁手化が解除され、片膝を着く。いよいよ限界が近いようだ。しかし、彼一人で兵士を六名も撃ち倒している。正面からのぶつかり合いでだ。
かつての彼なら洋服破壊とか考えてただろうが、良き師と出会い良い方向へと成長している為、ちゃんと『戦闘で』倒した。これは誇って良いだろう。
一方、小猫の方も負ける要素が無かった。瞬発力が持ち味の猫又双子リィとニィでさえ、『瞬神』と呼ばれた瞬歩の達人たる夜一に鍛えられた小猫について行けず、手足に鬼道を炸裂させた一撃を何度も叩き込まれてフラフラかつボロボロである。
「くっ……この!!」
イザベラは小猫の尻尾を掴もうとするが、それは悪手だった。
「瞬閧・白猫仙式は何も手足だけじゃありません」
小猫は尻尾に鬼道を炸裂させ、尻尾でイザベラを腕だけでなく体全体を地面に叩きつけた。
「うぐっ!!」
この瞬閧・白猫仙式の真価は『纏った鬼道ごと仙術で強化する』事にある。つまり見た目以上に強力なのだ。実際に調整を手伝った夜一が本来の瞬閧より強力な事を身を持って体感しているから事実に違いない。もっとも、夜一にしてみれば、今はまだまだ練度の低い小猫の瞬閧を実戦レベルまで引き上げている程度と思っているが。
「……慢心はしません。一気に片付けます」
今の小猫は仙術と鬼道を同時に使用している状態であり、消耗速度も早まっている。だからこそ確実に仕留める必要があるのだ。
まずはリィとニィの腹へと鬼道を炸裂させた拳を叩き込む。
「ふっ!」
「がはっ!!」「ごほっ!!」
二人はそのまま吹っ飛んで―行く前に小猫が回り込んで襟元を掴み、思いっきりその場で回転して遠心力を付ける。
「にゃああぁぁぁ!気持ち悪いぃぃ!!」
「目が回って吐く吐く吐くぅぅぅ!!」
腹に重い一撃を喰らった状態でぐるぐると回されている二人は口からデビューしそうになっている。このままだとバターになるというかバターを出しかねない。
その状態から漸く地面から立ち上がったイザベラへと二人を投げつけた。遠心力が加わって猛スピードで迫ってきた二人をイザベラが避けられるはずもなく―
「「「へぶっ!!!」」」
トリプルごっつんこ。
「「うっ……うっぷ……」」
「わあああ!?待て待て今吐くな!!」
既にリィとニィは限界だった。そして無情にもトドメを差すべく小猫は飛び上がっていた。足に特大級の鬼道を炸裂させながら。
「ちょっ!待っ……」
「吐くなら向こうでどうぞ」
ドガァァァァァン!!!
小猫が最後に見た三人の姿は、何故か小さな虹が見えたそうな。
『ライザー様の兵士二名、戦車一名、再起不能!』
小猫は瞬閧・白猫仙式を解除して周りを見る。あの僧侶には逃げられたらしい。とは言え目的は果たした。後は―
『皆さん聞こえますか!?部長さんが一騎打ちを申し込まれて、今新校舎の屋上で戦ってますっ!!』
突如アーシアからメッセージが伝わって来た。どうやらライザーはリアスに直接挑んで来たようだ。
いよいよゲームはクライマックスを迎える。それは即ち、カナエとライザーの正面激突を意味していた。
〈続く〉
次回、いよいよライザー戦!
……なんだけどその前に番外編でちょっとキャラ救済入れようかなと悩んでます。
サーガの神衛隊絡みのキャラなんで、次章からの伏線も兼ねてと。
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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真ゲッタードラゴン(大決戦版)
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真・ゲッター1(スパロボα仕様)