ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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まさかの連日投稿になりました。本編じゃないですが。

今回、始動とサブタイトルにありますが、実際はざっと撮影終了までです。いやチームごとにやってたら一気に長くなりそうで……。
そして分かる人には分かっていたであろうあの人物らが登場します。


それではどうぞ。


特別編・映画を作ろう!――始動――

 レジェンド一家が惑星レジェンドに向かった頃、他のチームはというと……。

 

 

 

 

 ○三大種族+α

 

 

「ねえサーゼクスちゃん」

 

「な……なんだい?セラフォルー……」

 

「この台本見てるとさ、サーゼクスちゃん主演でタロウさんメインなのはいいよ?ただ……」

 

「ただ?」

 

「レジェンド様のことが影も形もないじゃん!!タロウさんがメインどころかタロウさんしか殆どウルトラマン出ないじゃんっ!!」

 

 

 案の定というか、台本で揉めていた。そりゃサーゼクスの欲望マシマシで詰め込みまくった内容だし当然といえば当然だろう。ウルトラ兄弟ナンバー6と言われてるしせめてウルトラ6兄弟ぐらい、と思ったがそちらもない。セブンと仲の良い彼女にしてみたらそこもアウトな内容なのだ。一番の理由がレジェンド絡みなのは分かりきっているので割愛。

 

 

「束ちゃん!これは私達で修正しよう!これじゃただのファンが作った映画で終わっちゃうよ!」

 

「……うん、確かにこれはないね。ちょこっとウルトラの父と母が出てるだけじゃん。ターくんとか何で出してあげないのさ」

 

「うぐっ……」

 

 

 言葉に詰まるサーゼクス。その少し後ろではタイガが「俺、脇役にすらなれないのか」と落ち込んでおり、一誠やリアスどころかルミナシアまで慰める始末。

 

 と、ここで予想外の案が小猫から出される。

 

 

「でしてたら短編アニメ映画で子供向けに一つ作ってはどうですか?ゼロガンダムさん達みたいに二頭身サイズでタイガさん達を表現すれば……」

 

「……!それよ!ナイスだわ小猫!」

 

「多少苦労してでもそれなら作れるぜ!」

 

「でしたらやっぱりほのぼの路線ですわね」

 

「アニメで二頭身なら怪獣も出せそうですし」

 

「シン・ウルトラマンタロウってどことなく大人向けの雰囲気あるし、いいんじゃないか?」

 

 

 口々に賛成する声が聴こえ、約10分程度のアニメ映画を作成し同時上映することに決定。これならレジェンドもサーガも出せるということで束も快く了承、モーションを実際にタイガらが行い、それをベースに各ウルトラマンのアニメ体を作成と調整。声無しBGMのみのアニメになった。

 割と早く完成したので視聴したところ、賛成派大満足の出来。

 

 

「あ、可愛い!これは子供向けピッタリ!」

 

「これ、何を参考に?」

 

「サイフィスが持ってたレジェンド様のぬいぐるみですが……」

 

「「「「「何それ欲しい!!」」」」」

 

『あげませんよ?』

 

 

 本人がいないのに相変わらずレジェンドを想い続けるヒロイン達を見てアザゼルが嫉妬気味。

 

 

「これでもよぉ……俺、結構モテてたんだぜ?」

 

「井の中の蛙だ」

 

「久々に出てきたと思えば速攻でソレか邪竜騎士!」

 

 

 ゼロガンダムから短くも大ダメージを受ける一言がアザゼルに炸裂する。

 

 和気藹々とやっている反面、肝心の『シン・ウルトラマンタロウ』に関してはサーゼクスがメンバーの協力を得て書き直している真っ最中。今から書き直して間に合うのだろうか。その理由はせめてもの情けとして公開順を、三大種族→グラサイ→サーガ組→レジェンド一家の順に決めたからだ。

 

 彼らは知らない。普通〆を任されると少なからず緊張するものだが、それがどうしたとばかりにレジェンド一家がガチで半端ないモノを用意してくることを。しかも、サーガ組まで。

 

 

 

 

 ○サーガ&御使い&神衛隊

 

 

 サーガを中心とした面々、即ち通称サーガ組は早々に何にするかを決めて満場一致で可決。既に台本も完成し撮影に入っていた。

 

 タイトルは『RE∶FINAL FANTASY Ⅹ』。

 

 『Ⅷ』で主役とヒロインを演じたサーガとユウキは裏方に回るということで演技指導役になっており、主人公のティーダとヒロインのユウナを演じるのはシモンとニアの夫婦。この作品を実写化するとなると当然あの結婚式シーンをどうするかになったのだが、そのまま演じるとシモン・ニア共に嫌だろうということで多少の変更を加えることで合意。

 

 他のメンバーはワッカにキタン、ルールーにヨーコ、リュックにラフタ、さらにジェクトを演じるのはカミナと順調に決まり、アーロンは声が似てるということでまさかの竜馬が抜擢されたのだが、これもメインキャラということでやる気になった彼が抜群の存在感を発揮。

 

 無論CGや幻術カメラも使うが、出来る限りメインキャストは本人を活かしたいということで難航したのはキマリとシーモア。

 前者は単に見た目、後者は物語全体で重要な人物のため、本気で悩むがここでシーモアにはなんと巌勝が立候補。試しにやらせてみたところハマり役で大好評。異体以降では久々に黒死牟だった頃の雰囲気を纏い、ティーダを演じたシモンが「これの後にアニキ版ジェクトまで控えてんのかよ」と本気でビビるほど。

 キマリの方は結局ロージェノムがスーツアクターを行い、会話部分では幻術カメラを使用する形に落ち着いた。仕方ない。

 

 ユウナレスカなどもCG表現にはなるが、ブラスカの究極召喚となったジェクトはしっかりカミナの特徴を加味して再構築された。武器も大剣から太刀に変わったことで原作とは別の空気を纏っているものの、圧倒的大迫力はそのまま。

 

 そういうわけで、彼らサーガ組は概ね順調なのであった。さすが大ヒット作を世に送り出した実力派集団は違う。

 

 

 

 

 

「『シン』に飲み込まれたのも!スピラに放り出されたのも!ザナルカンドに帰れないのも!全部!すべて!みんな!なにもかもあんたのせいだ!」

 

 

 現在、ティーダ(シモン)とアーロン(竜馬)のシーンを撮影中。堂々とした竜馬と、本気で動揺しているかのようなシモンの迫真の演技が光る。

 

 

「……ねえ、サーガ様」

 

「何だ、ユウキ」

 

「あの人、ホントにシモンって名前?本名ティーダだったりしない?」

 

「ブリッツボールも何故か得意だしね〜」

 

 

 ユウキがドリンクを飲みながらもはや本人かと思うような演技を見せているシモンに感心している。なお、ブリッツボールが得意だと分かったシモンだが、ジェクトを演じるカミナはその更に上をいった。さすがブリッツボールのトップスター選手……ではなく紅蓮の団長。

 

 

「生憎だがシモンはシモンだ」

 

「だよね、うん……うん」

 

「ね〜ユウキ、達観してるとこ悪いけど……リノアやってた時のユウキもあんな感じだったからね。サーガ君と一緒でガチハマりしてたもん」

 

 

 アカネがそう言った途端にボフン!と一瞬で顔を真っ赤にしたユウキ。何せあの作品公開後は暫くアクアエデンを歩くだけで『サーガ様の奥様』とまで呼ばれたぐらいであった。嬉しいことには変わりないが、恥ずかしさが天元突破。

 

 概ね問題無く順調なサーガ組。何かあるとすれば……先述の三大種族チームにいる小猫がどういうわけか不機嫌モードだったことぐらいだが、それはあちら側の問題なのでスルーしておく。

 

 

 

 

 ○グラサイ&エリアル・ベース組

 

 空の世界出身者が多いということで、ウルトラ騎空団中子供も多く属するチームでもあるためダイゴの案で子供がメインで楽しみつつ、大人も一緒に盛り上がれる作品を撮ろうと方向性はあっさりと決まる。

 

 

「――というわけで、終盤ではトリガーと出会った仲間とウルトラマンが次々と駆けつけ、ラストで全員集合して強大な最後の敵に立ち向かう。王道だけど、捻りを入れすぎるよりいいと思うんだ」

 

「僕はいいと思います。何か今まで結んだ絆、って感じがあって」

 

「これなら沢山の人が活躍出来てハッピーですね!」

 

 

 ムサシやアサヒを皮切りに主役に抜擢されたグランらも賛成の意を示し、すんなりと決定。

 

 強いて言うなら――

 

 

「ラスボスは胡散臭い人物ファータ・グランデ空域第一位のシエテが担当か?ならば遠慮なくいけるな」

 

「何となく悪役が似合いそうですしね、シエテは」

 

「博也ちゃんもカトルも変な方向にやる気満々じゃない!?ていうか俺がラスボスで決定なの!?」

 

「う〜ん……何でだろ。シエテはラスボス戦直前でやられる最後の大幹部的な奴で、ジークフリートが強大な存在感を醸し出して相手を絶望的な状況に叩き落とす感じがピッタリに見えるんだけど」

 

「ジータちゃんまで!?」

 

 

 ジークフリートが別の究極生命体とか悪魔とかと似た声だからとかは言わないでおこう。結局シエテがあまりにしつこく拒否したので(当然だろうが)没になり、幸いにも我夢や藤宮のおかげでCG技術に不自由しなかったためラスボスはCGで作ることにした。まあぶっちゃけ、ジークフリートがラスボスだと勝てる気がしないと思われたのも理由の一つではある。じゃあシエテは?気にしちゃいけない。

 

 映画のタイトルは『ウルトラマントリガー BEYOND GENERATIONS』。

 

 ウルトラマンが世代を超えて活躍するように、世代を超えて楽しめる作品にという意味で名付けられたという。

 

 

 

 

 ○レジェンド一家+α

 

 惑星レジェンドに帰ってきたレジェンド達は件の人物らとの合流場所――クリスタルシティにあるレジェンドの自宅に向かう。惑星レジェンド自体に来たことはあってもクリスタルシティやレジェンドの自宅に来たことはない者もいるため、二重の意味で期待が高まっていた。

 

 そして、クリスタルシティに到着するなり感嘆の声が聞こえる。

 

 

「うおっ!?すっごいなぁ〜!都市全体がきらびやかだ!」

 

「何でも光の国と同じような感じにって父さんが言ってたよ。ん?光の国がこっちを模したんだっけ……まあどっちでもいいか」

 

「モニカとライの家もここに?」

 

「ええ。今は二人揃ってこっちに来てるからハウスキーピングの魔法をかけてもらってるけど」

 

「父さん達と合流する前はスペースコロニー・ドラガイトのホテル住まいだったからね。アムロ先生の指導を受けるためそっちにいたから長いこと帰ってないし……時間が出来たら一度帰れるように父さんに頼んでみようか」

 

「それもそうね。レジェンド様なら撮影場所と転移陣で繋げそうな気もするわ」

 

 

 確かに、と笑うライとモニカの清純系カップル。彼らはまだ知らないが、今度の映画は彼らがメインの一角を張ることになるということを先に記しておく。

 

 

「えええええ!?何か昔の日本家屋っぽい豪邸が!」

 

「一際際立っているが、あれは……」

 

「あれは継国師範の自宅兼道場ですね。聞いているでしょう?カナエさんのお師匠さんで伝説九極天の一人、継国縁壱さんのこと」

 

「始まりの剣士……!」

 

 

 どーんとある意味自己主張しまくりな日本家屋に住まうのは縁壱一家とそこで住み込みで働く者達。縁壱一家が人格者なのも相俟って日々賑やかだそうだ。

 

 そして、天を衝くが如くそびえ立つ巨大建築物――それがレジェンドの自宅。

 

 

「「「「「何これ!?」」」」」

 

「お兄様や私達の自宅ですが」

 

「私『達』!?シュテルちゃん達はレジェンドと一緒に暮らしてるんですか!?」

 

「そーだよー!何か『若気の至り』?とか何とかですっごく大きく作っちゃったんだって!」

 

「度が過ぎているとは思うがな」

 

 

 そういうレベルじゃない、とツッコミを入れようとしたが、辺りを見回していたユーリが気になったことを聞いてくる。

 

 

「そういえば、レジェンドがいませんよ?」

 

「「「「「え?」」」」」

 

 

 そう、惑星レジェンドに招いた本人がいつの間にか不在になっていたのだ。何故か今の今まで誰も気付かなかったらしい。ついでと言っては何だが、ゼットもいない。どういうことかとミツバに聞いて見ると、どうやら惑星レジェンド到着と同時に先行したそうだ。それなら一言言っておいてくれれば、とは思ったが理由はすぐに判明することになる。

 

 

 

 

 

 レジェンドの自宅の前に到着すると、そこには汗だくで座り込んでいるレジェンドがいた。それだけならハテナマークを浮かべるだけで済んだだろう。

 

 問題は、そのレジェンドに抱きつく赤みがかったツインテールの女性や、レジェンドの隣に座り込んでいる凛とした雰囲気の女性である。

 オーフィスを筆頭としたレジェンドヒロインズの纏う空気がヤバい。他にも笑っている、2mはあるだろう屈強な体格の男性とそれに寄り添い申し訳無さそうな表情の女性がいるが、この二人はまあいいか。

 

 

「ぷんすこー」

 

「ふむ、やはりこうなるか」

 

 

 どうやら男性がこちら側に気付いたらしく、大きく手を振っている。見た感じ、ライやモニカに向けたもののようだ。ライとモニカも知人なのか同じ仕草で返す。

 

 

「二人はあの人を知ってるの?」

 

「うん。僕もモニカもお世話になったことがあるんだ」

 

「一応、レジェンド様の義理の弟さん……になるのかしら。隣の女性とはご夫婦で、そちらが妹さん。それからレジェンド様の隣で座ってるのがお姉さんね。確か二人が生まれた世界で、レジェンドが引き取って育てたらしいの」

 

「で、父さんはずっと見た目があれだから義理の兄ってことにしたみたい。僕は普通に父さんって呼んでるけどね」

 

 

 そんな話を聞いて「へー」と声が上がるが、当然の如くある疑問が浮上。

 

 

「じゃあ、レジェンドさんに抱きついてる人は?」

 

「あー……」

 

 

 ライどころかモニカも目を逸らす。少なくとも男性や姉妹のように義理の血縁関係があったりするわけでは無さそうだ。更に追求しようとしたところ、軽い足取りで夫婦の方が近寄ってきた。

 

 

「よう、ライ!ちゃんとモニカと仲良くやってるみたいだな!ニッ」

 

「スノウさんは相変わらずセラさんと常時新婚ムードだね」

 

「そりゃ実際新婚だしよ。常時ってのは合ってるが」

 

 

 スノウと呼ばれた男性がライと話している間に、モニカの方は女性と再会を喜んでいた。

 

 

「モニカ久しぶり!私達はドラガイトに行くのもう少し先だったからここで会えるなんて思ってなかった!」

 

「セラさんもお元気そうで何よりです。今はどちらに?」

 

「そこを決めるために惑星レジェンド中を見て回ってる感じかな?ここだと都会とかそういうのが別に気にならないし、海底都市もいいかなってスノウと相談してたの」

 

「いいなぁ、海底都市……」

 

 

 何やら話し込みそうだったので、二人以外に知り合いであろうC.C.とスカーサハを促して聞くことにする。前者は面倒くさそうにしていたが、レジェンドがあんな調子なので仕方がないといえばそれまでだ。

 

 

「ブーニベルゼとやらを叩きのめした頃とは違い、すっかり元通りのようだな、お前達」

 

「お!C.C.!お前も久しぶりだな!まあ、あの時は色々あったしな……けど、義姉さんや義兄さんのおかげでこうして念願叶ったわけだ。俺達だけじゃなくて、あいつらもさ」

 

「……で、何故にレジェンドはあのような状態になっておるのだ?」

 

「えっと……包み隠さず言うと、お姉ちゃんが原因というか……」

 

「しかもヴァニラの奴がそれに悪乗りした結果というか……」

 

 

 それを聞いてレジェンドが早急に準備を整えるとか何とか言っていたのを思い出し、一行は何となく察する。とりあえず自己紹介は残りの二人も含めて、ということで未だそこから動くどころか立とうとすらしないレジェンドと二人の元へ全員揃って赴く。

 

 

「なあ義兄さん、大丈夫か?」

 

「だったら助けろとまでは言わんが止めろよこいつらを……」

 

「いやあの状態の義姉さんとか止めたら逆に俺が死にそうだから」

 

「シ骸になりかけてたくせにそこでビビるなっての」

 

「シ骸どころか俺じゃ死体になるからな、アレ。義姉さんの召喚獣、オーディンからライディーンに進化してるし」

 

「こうなるなら召喚獣をリバースなんてしなかったぞ畜生」

 

 

 とりあえずレジェンドの方は何だかんだ言いつつ大丈夫のようだ。シ骸が何なのかはこの際置いといて、セラという女性の姉は相当強いらしい。

 

 

「さっきから黙っていれば二人して好き勝手言ってくれるじゃないか。ん?」

 

「コラ、抓るな」

 

「ふん」

 

 

 え、何このやり取り……もう恋人のソレじゃね?義兄妹じゃねーの?と一行の殆どが思いつつ、注目されていることに気付いた女性が自己紹介をする。

 

 

「ライトニングだ。以後宜しく頼む」

 

「……本名?」

 

「いや、コードネームだが」

 

 

 何故にコードネームかと思ったが、ここでお気付きだろう。それより真っ先に気付かねばならないものがあることを。そう、レジェンドがいるということは彼と一体化しているゼットもいるはず。

 

 

「あの、ライトニングさん」

 

「何だ?」

 

「えっと、何というか……銀と青の人見ませんでしたか?」

 

「ルリア、それじゃさすがに分からないからもう少し詳しく――「見たぞ」見たのっ!?」

 

 

 黙ってライトニングが指差した先には――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 頭から地面にぶっ刺さったゼット。

 

 

 

 

 

「「「「「何故だろう予想通りの光景ッ!!」」」」」

 

「その元凶が俺にくっついてるコイツなんだけどな」

 

「ゴメンナサイっ!!」

 

 

 元凶と言われ、すぐさま頭を下げた女性。普通に可愛くスタイルも良いということもあって、そんな彼女がレジェンドに抱きついていたという事実は即ちレジェンドの不憫の始まりである。

 

 結局、また暫く鬼ごっこ状態になった。

 

 

「バハムートバハムートバハムートバハムートバハムートババロアバハムートバハムートバハムートパフェムースバハムート!!」

 

「おいルリア!バハムートに混じってスイーツの名前言ってんぞォォォ!?奢れってか!?奢れってことなのかァァァ!?」

 

「レジェンドさん、少し頭を冷やそうか」

 

「とか言いつつ炎のドグマ出してんのは何でかなアマリちゃんんん!?」

 

「今のはナノハと同じ台詞ですね」

 

「あー……ティアナが怒られた時の」

 

「でも、声的にはキリエっぽいですよ?」

 

「ユーリ、そこは触れるな」

 

 

 カオスである。その発端となった女性だが……。

 

 

「ふふっ、やっぱりレジェンドと一緒だと楽しい」

 

「あのなあ……義兄さんがあんな目に遭ってんの、お前が原因だぞ?ヴァニラ」

 

「うん、それは……分かってるんだけど」

 

 

 えへへ、と笑うヴァニラと呼ばれた女性。色々とんでもないことをされながらゼェゼェと息を切らしつつも全くの無傷という、普通なら信じらないような状態が当たり前になっているレジェンドへ満場一致で『マジでどういうスペックなのこの人』的な視線で凝視したあと、漸く自己紹介に入る四人。

 一応、ゼットはスノウが引き抜きヴァニラが治療。責任は感じていたらしい。

 

 

「改めて、ライトニング。そこの人外とはそれなりに長い付き合いだ」

 

「スノウ・ヴィリアースだ。嫁のセラ共々よろしくな!」

 

「セラ・ヴィリアース、旧姓だとセラ・ファロンだよ」

 

「あれ?セラさん、ライトニングさんの妹さんなんですよね?じゃあライトニングさんの本名は?」

 

「……エクレ?」

 

 

 ルリアが疑問に思ったことを口にし、オーフィスが呟くと少しだけ驚いたのかライトニングがオーフィスを見る。

 

 

「……エクレール・ファロンだ。誰から聞いた?」

 

「レジェンドが一回だけ言った。スペックフル活用して脱ぐって」

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

 ――その瞬間、ライトニングがいつの間にか召喚していたライディーンによってレジェンドは再び鬼ごっこするハメになった。正しく閃光、ホントどうやったんだ。

 

 

「おまっ!?本気で今真っ二つにしようとしただろ!?」

 

「お前が変なことを吹き込むからだろうが!!私が露出狂扱いされたらどうする気だ!!」

 

「オーフィスが曲解してるだけだ!そもそもヴァニラと組んで抑えにかかったのは事実……」

 

「問答無用!!」

 

 

 クリスタルシティの中心部で大爆発が起こる。しかし、レジェンドの自宅の前からということで住民は耐性が出来ているのか「ああ、またか」と苦笑しながら眺めているだけ。こんなことがしょっちゅう起きてる時点で惑星レジェンド……というかレジェンド一家が色々常軌を逸してることが理解出来る。理解していいのかは疑問だが。

 

 

「……とりあえず、お兄ちゃんとお姉ちゃんは放っておこっか」

 

「だいぶ逞しくなったな、セラ……」

 

「スノウも巻き込まれたくないでしょ?あの調子だとお兄ちゃんもゼファー召喚してドライビングモード対決に発展しそうだし」

 

「確かにな。そうなったら九極天クラスじゃなきゃ止めるのは無理だ」

 

 

 九極天レベルの兄妹喧嘩ってどういうこと?と冷や汗を垂らしながらも、最後の一人であるヴァニラも自己紹介を聞くことにする一行。当のヴァニラも慣れたものなのか件の二人はスルーしておく方針らしい。

 

 

「私はヲルバ=ダイア・ヴァニラ!え〜っと日本名?と同じでヴァニラの方が名前だから、そっちで呼んでね!」

 

「なっ……!?」

 

「ゼットさん?」

 

「まさかっ……『ヲ』から始まる激レア人名だとォォォ!?」

 

「「「「「そこに驚くの!?珍しいけど!」」」」」

 

 

 相変わらずゼットの注目点は訳が分からないというか、何というか……独特だ。ヴァニラとしても初めてのリアクションだったらしく、こちらもこちらで笑っている。その遥か後ろでは今も爆発が定期的に起こっており、物凄くミスマッチ。何だこの状況。

 

 

「で、だ。自己紹介も一段落したところで本題に入りたいんだが……義兄さんが義姉さんに追っかけられてあっちに行っちまったからなぁ……一応、大体のことは聞いてるけどよ、都合ついたのは俺達だけだ」

 

「なら手っ取り早くいくぞ。毎回懲りずにレジェンドが不憫を巻き起こして映画を作る羽目になり、しかも勝負形式になって勝てばレジェンドから特別ボーナスが出ることを強制的に決められたから協力しろってことだな」

 

「「「何その理不尽な賞品!?」」」

 

 

 ジャグラーのざっくばらんな説明に三人が反応した理由、それはやはりレジェンドだけは損しかしない内容。スノウも「そりゃ義兄さんも文句言うよな……」と頭を掻きながら溜息を吐く。セラも自分が何かと迷惑をかけてしまった経験があるからか額を押さえていた。

 

 

「いくらお兄ちゃんが途方も無い財力の持ち主だからって甘え過ぎだと思うな……」

 

「じゃあここは私達でレジェンドのチームを勝たせてあげよう!そのために集まったんだし」

 

「そういえばお前達、他の連中はどうした」

 

 

 C.C.の質問の答えは、スノウによるとホープとファングは一緒に惑星レジェンド全土を舞台とした冒険イベントにペアで参加中、サッズは休暇で息子と旅行中らしく、どちらもクリスタルシティから離れた遠くの大陸にいるため合流が難しいようで、写真付きの手紙だけ預かったという。

 

 

「……まさかホープがファングとってのは顎が外れたよな。そこは義姉さんかヴァニラじゃないのかって」

 

「う〜ん……私は弟みたいにしか思わなかったよ。けど心は移ろうって言うし」

 

「写真見たけど、お兄ちゃんに憧れて体鍛えてるらしくて凄く背が伸びてたなぁ」

 

「そこはスノウも含まれてると思うけど……」

 

「いや、あいつからの最初の印象最悪だったからな、俺」

 

 

 とどのつまりこの場にいる殆どがレジェンドに何らかの影響を受けたというわけだ。色々脱線したものの、レジェンドがライトニングをおぶって戻ってきたことで本格的にレジェンド一家も映画の制作を開始。

 

 主役は当然レジェンド……かと思いきや、レジェンドは物語のキーパーソンになり、主演のメンバーは主役となる6名がライ、ガイ、流の男性陣とモニカ、スカーサハ、沙耶の女性陣。これは明確に恋愛パートでメインになるのがライとモニカだからだ。

 さらにガイがメインにいるのは当然、ライバル役としてジャグラーが出演、それを支えるパートナーにサギリが抜擢されたため。レジェンドから「恐らくガイ演じるキャラのライバル役が一番花形」と決定してから言われたジャグラーはやる気満々だった。

 他にも飛空艇の操舵士に勇治、他の面々も道中で様々な役割を果たす人物として出演が決まる。

 

 そして、ジャグラーを含むメインキャストには撮影するにあたり、ガチで本気の撮影をするためあるものがレジェンドより託されることになり、これが結果として大反響を呼ぶことになる。レジェンドいわく「これが一番頭を悩ませたがその甲斐があった」とのこと。

 

 他にも協力者を得ると共に惑星レジェンド各地を飛び回って撮影したことで広大な景色も印象付けられ、無事撮影を終えた頃には皆が皆満身創痍だが満足気な表情だったという。

 

 不在だった例の三人ともビデオ通話で久々に話せたことで、彼らは惑星レジェンドにおいてウルティメイ島と同時公開するための宣伝に協力してくれるということで、レジェンドがその礼に二組が行きたがっていたポケモンアイランドのご招待セットを贈っておいた。

 

 

 

 彼らの渾身の一作(2チームは三部作)がウルティメイ島に集い、公開されるまであと僅か――。




時系列的にSEED編終盤〜終了後辺りなので、次回ではステラとかシンとか出して後々用にスタバっとこうかと。
特にステラ、ゼットのメインヒロインだし。

シーモア(最終異体)・演者:継国巌勝……絶対コレ原作シーモアより強いと思う。魔法だけじゃなくてヤバい物理攻撃してくるタイプだ絶対。テラブレイクとか。
究極召喚カミナもだけど。エボン=ジュが可愛く見えるわこんなん。

そして本作故に敢えて言おう、スノウ&セラ結婚おめでとうと。次はライトニング……とヴァニラの番だ!相手はガードがほぼ無敵モード状態のレジェンドだけど。
さり気なくいいポジション貰えるジャグラー。サギリさんもニコニコだ!

上映編、いつ書けるかなぁ……。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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