ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
今回と次回で漸くライザー編は終了。……の予定です。
もし続いても一話がちょこっと、くらいです。
あと、今回からちょくちょくアレが登場します。
ヒントはウルトラセブン。
それでは本編をどうぞ。
オカルト研究部、レオ、ゼロ、そしてタイガらトライスクワッドが空間を脱出し、そのままレジェンド一家の仮住居へ向かうと卯ノ花やジェントらが笑顔で「おかえり」「お疲れ様」と労いながら出迎えてくれた。
タイガは一誠に戻り、矢的の計らいで一日休みにしてもらったオカルト研究部は一眠りしてから各種説明を聞く事にし、一旦の解散となる。なにせまだまだ夜中と言っていい時間だ。
アーシアと卯ノ花に治療され、それぞれひとっ風呂浴びた後は殆ど布団に入った直後爆睡。余程今までの疲れが溜まっていたのだろう。
そして、アストラル体(もしくはエネルギー体)となったタイガ、タイタス、フーマにゼロは詰問する事にした。
「さてと……それじゃ、何であそこにいたのか話してくれよ。お前らの事だし別にバカみたいな理由じゃないだろ。さっき言った通り怒ったりしないから」
「はい……一度、自分の目で確認したかったんです。俺達がいずれ赴任する事になる場所を……父さん達が活躍した、この世界を」
「まあ、確認は確かに大事だよな。それに親父が活躍した場所ってところも理解出来るぜ、俺には」
ゼロとしても自分の師や父が活躍した場所であったこの世界の地球には興味があったし、ベリアルから常駐赴任を頼まれた時も内心喜んだ。故にタイガの気持ちは良く分かる。
「それで、ベリアル総司令に頼んだら『近くで見てみるくらいなら許可する』って言ってくれたんです」
「なるほどな。んで、お前ら二人はその付き添い、と」
「「仰る通りです」」
「でもよ、それならこの……そうだ、駒王だ。この駒王町を遥か上空から見るだけで済んだだろ。あそこに来る理由にはならないんじゃねえか?」
ゼロの意見は正しい。そもそもあの使い捨て空間がどこの空間に用意されていたかは知らないが、パッと見分かるような場所にはない筈だ。リアス達も魔方陣を使って移動したわけだし、レオとゼロはそんな彼女らのエネルギーを追っただけ。
レオとゼロがその空間に既にいる事を知らなかった三人が彼らのエネルギーを追って、というのは無理がある。
「実は……帰ろうとした時、空の一部が歪んだんです。まるでここに入れと、この先に行けと言っているみたいに」
「歪んだ……?」
「そして、危険を承知で俺達三人は飛び込んだ。そしたら、イッセーが瓦礫に押し潰されるところだったんです」
「……あの時か。それでお前らは一誠をある程度回復させたものの、あのドライグってのが一誠の中にいた事で回復に膨大なエネルギーを必要になってそんな感じのエネルギー切れ寸前にまでなったワケだ」
「「「すいません……」」」
「謝んなよ。お陰であいつを始め皆助かった。幸いちゃんとプラズマスパーク・ブレスはちゃんと着けてるみたいだし……変身しての活動に関しては問題ないみたいだからな。あ、お前らのブレスはそのタイガスパークに一体化してんのか。俺のウルティメイトブレスレット同様に」
これだと便利だよなーとゼロはブレスレットを出現させて眺めている。そんなゼロにタイガはおずおずと口を開く。
「あ、あの……」
「ん?ああ、もういいぜ。地球での初陣は疲れただろ。こうなっちまったら仕方ないし、ベリアルには俺から言っとく。まあ……タイガ、お前はタロウが暴走しないよう願っとけ」
「あー……」
タイガの父、タロウ。サーゼクスがシスコンにして親馬鹿であるように、彼もまた息子の前では威厳を保とうとするが実際はサーゼクスに並ぶ親馬鹿である。詳しくは原作前のエピソードを参照してほしい。
「一誠のやつはまだ学生だしよ、お前らに自由に変身したり出来る立場じゃねえ。だけどな、俺やレオなんかと違って、お前らはすぐ近くであいつの力になってやれる」
「ゼロ隊長……」
「だから一誠の……いや、オカ研のやつらの事、頼んだぜ」
「「「はい!」」」
「あ!あと俺の事は普通に呼んで、っつーか喋っていいぞ。タイタスは年上だし、フーマは殆ど同い年。タイガに至っちゃいとこ?はとこ?どっちだっけ……まあ、そういう関係だろ。ぶっちゃけるとな、今だになんかむず痒いんだよ。隊長呼びされるのってさ」
トライスクワッドの三人は顔を見合わせて笑った。
「それじゃ、遠慮なく……」
「おう、そうしろそうしろ。んじゃー俺らもちょっと寝ようぜ。お前らの分も用意したぜ。そのサイズだと敷き布団も掛け布団も代用品になっちまうけどなっ……と」
ゼロが用意したその大きめな籠の中にはタオルなどが布団代わりに敷かれたりしており、肌触りは悪くない。今のタイガ達はアストラル体なので別に汚れていない為、使用後の洗濯も楽だ。
「なんか、ごめん。面倒かけて」
「気にすんなって。タイガ、お前布団で寝るの初めてだろ。光の国じゃ睡眠カプセルに入るだけだしな。二人を見てみろよ」
「え?」
タイガがゼロに言われた方向を見てみると、タオルの上でぽすぽすと跳ねるフーマや早速布団タオルに入って上体起こししているタイタスがいた。
こんな感じでレジェンド一家が使っているのはアストラル体対応かつ認識阻害効果付きだ。
「うおー!すっげーフカフカしてらぁ!」
「うむ、リラックスしながら筋トレが出来る!素晴らしいものだ!フッ!フッ!」
「馴染むの早っ!?」
「見習えとは言わないけど、これからの生活考えたら慣れといた方がいいぜ。一誠も合宿終わったら自分ちに帰るんだし、お前らもそっちに行く事になるだろうから、そのタオル布団は餞別だ」
ここ、合宿に来てるんだ……と思いながらタイガも潜り込む。予想外に気持ち良かったのか、タイタスやフーマと違ってデガンジャとの戦いの疲れが出たのかすぐに寝息を立て始めた。
「む?フーマ、我々も寝るとしよう。今日頑張ったタイガの睡眠を妨げてはいけない」
「あいよ、旦那。あー……しかしこれヤバいな。寝過ぎそう」
「たまにはいいんじゃねえの?じゃ、明かり消すぞ」
「「おやすみ、ゼロ」」
「おう、おやすみ」
アーシアやカナエが見たら「可愛い」と言いそうな、タオル布団に包まったタイガ達を見て小さく笑いながら、ゼロも眠りについた。
☆
それから夜が明け、遅めの朝食の時間。
カナエを除くオカルト研究部や師匠組、トライスクワッドも起きてきた。
本来なら一誠も起きれない程消耗していたのだが、タイガらがエネルギーを注いでくれたおかげで普通に生活するには問題ないレベルにまで回復していた。カナエはそうもいかなかったが、ライザー撃破の功労者でもある為、ゆっくり寝かせてあげようという意見に纏まった。
それは良いのだが……
「……カナエって寝相悪いの?」
リアスが汗を垂らしながら呟く。その視線の先にはレジェンド抱き枕を抱いて幸せそうな顔で眠る寝間着のカナエが空いたドアから上半身だけ通路に出ていた。
アーシア救出の翌日、気絶したレジェンドと全裸で眠るオーフィスを見てパニクったアーシアが部屋の外に飛び出た時に見た光景と同じ状態である。
「カナエさん、前もああなってました」
「そうなのか?アーシア」
「はい、私を助けてくれた翌日の朝……その、色々あって。黒歌さんとか夜一さんとかも凄い事に……」
「にゃあああ!?アーシア、言っちゃ駄目にゃ!私のイメージが!白音に変なイメージ抱かれちゃう!」
ちなみにあの時、黒歌はツインキャットストライクとか言いながら部屋から飛び出してはまた眠り出していた。寝惚けていたにしても珍妙である。
「安心せい。お主のイメージなぞシスコンかスパロボ好きぐらいしか抱かんわ」
「夜一だってMOTHER好きなイメージしか抱かれたなかったらどうするにゃ!?」
「間違ってないから説明する手間が省けるのぅ」
「なーんーでーにゃー!!隊長だったとか、凄い貴族の当主だったとかのイメージは!?」
「そんなもん
相変わらず騒がしい黒猫ツインズである。黒歌と夜一は別の意味で絶叫していた。黒歌は自身のイメージで、夜一の方はMOTHER2プレイ中でキャラのHPが無くなったらしい。おい夜一。
余談だが、レジェンド一家は皆レトロゲームが好きだったりする。あくまで総合的にであって割と現代のもやるが。
「実は私も討鬼伝というのを家族や兄上、狛治一家と一緒に始めてな。兄上が凄まじく頼りになるんだ。狛治も手甲使うとかなり強い」
「「「「「全く予想外なんですが!?」」」」」
まさかの縁壱のゲームプレイ発言。兄弟家族ら総出でやっていた。まあ討『鬼』伝だし、そのうちカナエも始めそうだ。なお、その面々で最強なのはうたと恋雪という嫁二強だったりする。
「さて、ゲームに関しては今度やりながらじっくり話すとしてだ」
「やっぱりやるんですか」
「明日からの勉学もある。休息の時間もいるだろうし、全部とは言わないが聞きたい事があれば答えよう。無論、私達の独断では答えかねるものもあるので、それは承知してもらいたい」
縁壱から予想外の申し出に驚くリアス達。気になった事は幾つもあるが、この合宿の間にそれぞれ師から聞いた事などを情報交換すればいい。あまり一度に聞いても混乱するだろうし、徐々に聞いていこうとオカルト研究部では既に話し合っていた。
となると気になるのはやはりカナエに関する事だ。本人はまだまだ夢の中、そのカナエと修行したのは目の前の縁壱しかいない。しかしプライベートに関わるような事はさすがに本人以外から聞くわけにはいかない。
そうなると一番聞きたかった事はあるモノについてだ。
「あの……『鬼』について聞いても?」
「鬼か……確かに気になっているだろう。カナエ殿が発動させた赫刀もそれに対抗する手段なのだからな」
縁壱はグレイフィアが運んでくれたお茶を啜り一息入れるとゆっくり話しだした。
「世界毎に解釈や実態は異なるが、我々が元いた世界では鬼舞辻無惨の血を浴びた、もしくは注がれた者が鬼になった。無惨以前に他の鬼がいたかは定かではないが」
「鬼舞辻無惨……カナエも言ってたけど」
「鬼の始祖と呼ばれた者だ。己を完全な存在と信じて疑わず、他者を見下し自身が産み出した他の鬼さえどうとも思わず自分の道具としか見ていない。例外と言えば上弦と呼ばれた鬼の中でも極めて優れた者達くらいだったそうだ。下弦という者達もいたが、その殆どは粛清という名の……実際は単に『気に入らない』というだけで無惨によって殺されたらしい」
「なっ……!?」
「ふざけた野郎だ……!」
下弦の壱・魘夢だけがその場にいて唯一無惨に気に入られたらしい。らしいというのも縁壱が既にその世界で故人となってからの話で、全て元鬼であった兄・巌勝や狛治からの又聞きなので、詳しくはその二人から聞くか、もしくは今も日本地獄で罰を与えられている無惨本人に聞くのが手っ取り早い。後者は無理っぽいけど。
「とりあえず
「すいません名前とルビが逆……あれ?逆にしても結局バカ……え?」
「裕斗、スルーしなさい。カナエが聞けばまた壊れモード発症するわよ。縁壱先生も腹立てる程の存在とだけ覚えておきなさい」
リアスの意見が正しい。下手にツッコめば縁壱まで「無惨コロス」モードになって収集がつかない事になりかねない。
「話を戻そう。鬼に共通して言える事は高い再生能力を持つ事、血鬼術という鬼独自の術を持つ事、そして……人間を喰らう事だ。人間を喰らえば喰らう程、鬼はその力を増す」
『!?』
再生や独自の術を使うのはいい、しかし問題は最後だ。人間を喰らうと言うのは大問題どころではない。例外もいるにはいるが、まさに例外と言える程の数……片手で数え切れる程度しかいない。分かりやすい例外が竈門禰豆子である。彼女の場合、人間を喰うのではなく睡眠によって回復するように体質が変化していた。
「基本的に鬼は不死身であり、殺すには弱点である日の光を浴びせて灰化させるか、もしくは
言わずもがな、レジェンドの代名詞と言える得意技『スパークレジェンド』を見た結果である。この技の規格外ぶりはともかくとして、超威力の技で完全に消し飛ばす方法もある、という事だ。
例えるならノアの『ノアインフェルノ』。一兆度+重力波がプラスされた鉄拳が直撃したら無惨だろうがなんだろうが一瞬で蒸発するだろう。
ちなみにレジェンドは模擬戦にてこれにマイナス一兆度+超次元波動の鉄拳『アブソリュートレジェンド』にて対抗した。マジで化け物通り越して何なのこいつら。
割と二人とも本気だった為、結果としてその時は宇宙一つが跡形も無く消し飛ぶビッグバンが起きてしまったという。幸い生命の存在しない宇宙だったから良かったものの……。
さすがにキングも怒り、二人に説教したのだが反省して縮こまるレジェンドに対してノアは久々に本気でやれて清々しい雰囲気だったそうな。
閑話休題。
いずれにせよ鬼がとんでもない存在だと分かった。
他にも聞きたい事が出て来たが、それは今後でも良いとして……もう一つ気になるのがカナエは無惨の産み出した鬼に一度殺されたと言うが、カナエ程の実力者を殺害したというのはどんな鬼なのか。
「縁壱先生、カナエ先輩は鬼に殺されたって言ってましたけど、どんな鬼なのか分かりますか?」
「ふむ。確か上弦の弐、兄上がそう言っていたな。何でも女性を好んで喰っていたと……」
「つまり女の敵ですね」
「カナエがライザーに苛つくのも当然よね」
「あらあら……私もどうやら苛立ちが」
アーシアとカナエを除くオカ研女性陣の頭に青筋が浮き出ている。そりゃそうだろう。タイガやフーマなんかその雰囲気に呑まれて震えている。
「まさにあるまじき蛮行。もし遭遇したらたとえ他の者が許しても私のウルトラマッスルが許さんぞ!」
タイタスは平常運転だ。ただしその紳士的(?)な発言はリアス達にとって高ポイントだった。……のだが。
「「「「「……誰?」」」」」
「「「あ」」」
よく考えれば一誠やゼロ達ウルトラ戦士を除いてタイガ以外は初対面である。鬼の話題にばかり気を向けていたが、一旦鬼に関しては打ち切ってタイガらトライスクワッドの話題になった。というかこっちのが重要じゃね?
「ええと……初めまして?俺はウルトラマンタイガだ」
「お初にお目にかかる。私はウルトラマンタイタス。ウルトラの星U−40出身のウルトラ戦士だ」
「俺はウルトラマンフーマ。O−50の生まれだ」
それぞれ自己紹介していくトライスクワッドだったが、彼女らの第一印象は……
「小さくて可愛いです!」
「なんか半透明ね。エネルギー体か何か?」
「普通の人達には見えないんでしょうか」
「あらあら……まるで妖精ですわね」
今の見た目ばっかで生まれとかどうでも良かったらしい。ちょっとは気にしてあげて。
「……わっしょい」
『!?』
縁壱の一言に全員が何事かと振り向く。煉獄家の初代とも知り合いだった彼にとって、タイタスの性格や声が似ていた為自然と口癖を思い出して言ってしまったようだ。
そんな感じでワイワイと賑やかにやっていたら縁壱が何かに気付く。
「……む」
「縁壱先生、どうしたんですか?」
「結界が反応した。どうやら許可を得てない者が無理矢理敷地内に入ろうとしたらしい。少し様子を見て来よう」
縁壱はソファーから立ち上がりレジェンドより賜った『日輪刀・日ノ神』を腰に差し部屋から出て行く。
「……ちょっと私も行ってくるわ。どうも嫌な予感がするというか……」
「なら皆で行きましょう、リアス。カナエは……無理に起こさなくてもいいでしょう」
「皆って事はイッセーも一緒か。なら必然的に俺達も一緒だな」
嫌な予感、とは言うがぶっちゃけリアスしか感じていない。つまりまた身内が何かしでかしている可能性がある。もし、それが縁壱の逆鱗に触れでもしたらグレモリー家どころか下手すれば冥界が終わりかねない。彼の実力はそういうレベルだ。
何かあっても止められるよう、カナエ以外のオカルト研究部とトライスクワッドが縁壱の後を追う事にした。
☆
魔王の一人にしてリアスの兄であるサーゼクス・ルシファーは戦慄していた。目の前に立つ超越者などモブキャラの一人にしか見えなくなる程の圧倒的な闘気を発する存在に。ついでにほんの五分程前までの自分を殴りたくなった。
「もう一度聞こうか。何をしようとしていた?」
「いや、その……これにはちょっと理由が……」
「何をしようとしていたか聞いている」
「ハイッ!!結界みたいなのを壊そうとしましたっ!!」
青筋浮かべて日の呼吸の発動準備に入りながら凄まじい眼力で睨みつけてくる縁壱に対して、サーゼクスは涙目になりながら直立しつつ返事した。
……もっとも一世界の超越者程度に破壊出来るような結界ではないのだが。
「何の目的で」
「そ、それはですね、妹の所へ直接魔方陣でジャンプする事が出来なかったので、魔方陣で近づけるところまで近づきそこから徒歩で向かおうとしたところ、この結界らしきものに激突しまして……」
「結界があるという事は近づけさせぬ為だという事ぐらい理解出来るだろう。そもそもここまでやっている他者の家の敷地内へ何の連絡も無く侵入しようとするとはどういう精神構造しているんだ貴様は」
「いや、その……(どうする!?明らかにこの雰囲気はまずい……)」
「何がまずい。言ってみろ」
「ひいっ!?」
縁壱さん、その台詞は正しく無惨です。
まさか思考まで読まれた事にサーゼクスは驚き、ああ……これまでかと今までの出来事が走馬灯のように駆け巡り始めた時、救いの手が差し伸べられた。
「お兄様!?何故ここに!?」
「リ……リーアたぁぁぁん!!!」
魔王の威厳なぞ
泣きついてくる兄と、なんかキレかかってるのか既にキレてるのか判断に困る状態の縁壱を見て、リアスはというと……
「お兄様!!一体何したの!?縁壱先生があんなに怒るなんて相当よ!?」
「えええええ!?」
縁壱の側に回った。そりゃ三大勢力を単騎で全滅させられるような人物を敵に回したくないだろう。
とりあえずリアスの血縁という事なので彼女と共に再度サーゼクスが頭を下げる事で一旦縁壱は沈静化した。
「リアス殿に感謝しろ不法侵入者」
「はい……」
「もう!部室なら我慢出来たけどお世話になってるところに迷惑をかけるなんて!」
「本当にすまない……」
縁壱からの第一印象は最悪、さらに最愛の妹からの評価まで下がってしまい小さくなっているサーゼクス。
魔王がこんなんでいいのかとオカルト研究部は思いつつあるが、そんなサーゼクスを連れて仮住居へ戻り、屋内のリビングに入るとカナエが起きていた。寝間着のままだが。
「あら、皆おはよう……って時間でもないわね」
「ピキュ」
「がお」
「じぇっとん」
な ん か い る。
「ピキュキュ?」
「がう?」
「じぇぇっとん……」
な ん だ こ れ。
「え……えーっと……カナエ?」
「なぁに?リアス。あ、アーシアちゃん。ゴモちゃんにご飯あげたからね。モスちゃんとゼッくんと一緒にちょっと遅めの朝ご飯♪」
「はわっ!そうでした!ごめんなさいゴモちゃん、今日は皆でご飯の日でしたね」
「がお!」
かつての大戦で目撃したサーゼクスは真っ青になり、話を聞いていたリアスも血の気が引き、アーシアを除くオカルト研究部の面々は上記の通りなんだこれ状態。
トライスクワッドの三人は近くにあった物を見てそれらが何かを気付く。
「もしかして……カプセル怪獣?」
『え!?』
「らしいぜ。親父のと違ってあの人のやつは怪獣達がある程度自由に出入り出来るみたいでさ。自分から出て来るとこんな感じで、小さくなっちまうんだってよ」
タイガの一言に驚くリアス達に、牛乳を入れた容器を手に入ってきたレイトが補足した。レイトの言う通り、今いる三匹はマジでSD、ぬいぐるみサイズである。
「皆に紹介しておくわね。私のカプセル怪獣のモスラ。通称モスちゃん♪ちなみにこんな綺麗なのにモチーフは蛾みたいなのよね」
「ピキュ!」
心外だよね!とでも言うような返事で返すモスラ。彼は所謂『新モスラ(もしくはモスラ・レオ)』と呼ばれる緑を基調としたカラーのモスラだ。親モスラは惑星レジェンドの守護獣の一体として人々と共に生活している。
「わ、私のカプセル怪獣?のゴモちゃん……えっと古代怪獣ゴモラです。正しくはゴモラザウルスっていうらしいんですけど」
「がう」
「あ、ゴモちゃんはそのままご飯食べてて良いですよ」
アーシアの言葉を受けて再びサンドイッチを頬張りだすゴモラ。サイズがサイズな為、食べ切れるか不安に思えるが無問題。皆割と食べるのである。
そして最後が問題の……
「じぇっとん」
明らかに普通よりヤバそうな奴である。
可愛らしい鳴き声だがサーゼクスとリアスは青い顔をしたまま滝のような汗を流し続けていた。
「そ、それでその子は……」
「卯ノ花先生のカプセル怪獣、ハイパーゼットン(イマーゴ)です」
ヤバいどころじゃなかった。
宇宙恐竜ハイパーゼットン(イマーゴ)。別名『滅亡の邪神』。
戦闘力で言えば、(本作では通常は制限状態とはいえ)ウルトラマンサーガに匹敵するとんでもない存在である。なんでそんなのをカプセル怪獣に出来るんだこの一家。
かの大戦にて白いのをフルボッコにしたのは普通のゼットン。目の前にいるレイトから牛乳を貰って飲んでいるちっこいのはハイパーが頭につくゼットン。
この瞬間、サーゼクスは悟った。ここに住んでいる者達に喧嘩売ってはいけないと。
ただちょっと話をしに来ただけなのに、想像を絶する出来事に次々と遭遇するハメになったサーゼクスは暫し途方に暮れていた。
(私は……無事にここから帰れるだろうか)
「渡りたいなら渡らせてやるぞ、三途の川」
「結構です!!」
〈続く〉
と言う事で、次回は軽く会話して使い魔ゲット?の話と京都組が駒王へ帰る為に京都を出立する話です。
その後はいよいよ神衛隊本格参戦&聖剣絡みのあのウルトラマンも出撃するエクスカリバー編に突入します。
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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真ゲッタードラゴン(大決戦版)
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真・ゲッター1(スパロボα仕様)