ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
ここ最近は長めになってたので今回は前回までに比べて短めです。
後、アンケート更新と活動報告にて結果やお知らせがあるのでご一読いただければと思います。
それでは本編をどうぞ。
前回、カプセル怪獣にビビりまくっていたサーゼクスとリアス、なんだこれ状態のアーシアとカナエ以外のオカルト研究部だったが。
「改めて触れ合って見ると大人しいのね、このゼットンは」
「この子はモスちゃんやゴモちゃん達のまとめ役なの。お手伝いも良くやってくれるし、嫌がる事さえしなければ無害どころか一人に一匹欲しいくらいよ?」
「じぇっとん」
「あらあら……念力も上手ですのね」
カナエの分だけでなく全員分の飲み物を入れたコップが置かれたトレーを念力で器用に運んで来たゼッくんことハイパーゼットン。リアスも最初こそ警戒していたが真面目かつ愛らしいこの姿を見てすっかり気を許したようだ。サーゼクスは真っ青なままだが。
なお、サーゼクスの自己紹介はなんとか済ませた。ついでにこんな感じなんで噛みまくりだった。
「ねえ、このゼットンとそのモスラとゴモラ?以外にもカプセル怪獣っているの?セブンは確かウインダムにミクラス、アギラっていう三匹がいたんだけど」
「いるわよ。あの方と一緒に京都に行っている子が、確かそれぞれ『ゴジラ』と『
「皆が連れているわけじゃないの?」
「ううん。皆……あの方以外は少なくとも一匹ずつは連れているわ。ただ、基本的にカプセルの中が非常に快適で普段は出たがらない子が殆どなの。だから私が見た事あるのはさっき言った子達くらいね。御門先生達の連れている子は分からないけど」
彼女らが所有するカプセル怪獣は、全てがかつてレジェンドの所有していた怪獣達だ。共に平和の為に尽力し、惑星レジェンドにて暮らしていたが、レジェンドが旅立つと聞き急遽全員再集結し、再びカプセル怪獣として着いてきた。それを彼女らに託したわけである。
新たに判明した二匹と、加えてその片方に関係する一匹について説明しておこう。
ゴジラはオーフィスが所持しており、種類は『VSデストロイア』まで主役を張った平成ゴジラだ。怪獣王の二つ名が示す通りプライドが高く、売られた喧嘩は買う主義。レジェンド、オーフィスと共に
壬龍はスカーサハが有している。こちらは基本的に穏やかなのだが、念動力のレベルは下手すればウルトラセブンさえ上回る程のものに加え、その他の戦闘能力も高い。伊達や酔狂で守護神などと呼ばれていたわけではないのだ。惑星レジェンドではサーガが住まうアクアエデンに居を構えており、神衛隊の面々も時折見かけていた。
そしてレジェンドの右腕とされる鬼灯も連れている。カプセル怪獣最強とも呼ばれるその存在こそオーフィスの連れているゴジラと同じ名を持つ『シン・ゴジラ(第四形態)』だ。
あまりにも攻撃性と凶暴性が高く、レジェンド以外には決して懐かなかった為に長らく彼が側に置いていたが、九極天で唯一鬼灯が御する事に成功したので彼に託す事にした。それ以来、性格なども割と丸くなってきたらしい。
鬼灯曰く、やはりレジェンドが一番懐かれているようで日本地獄にレジェンドが来た時は仲良く亡者に罰を与えてるとの事。……そろそろどっかの鬼の始祖もそれを喰らわされる事だろう。
「いいなぁ……普段はこうやって可愛くていざとなったら凄く頼りになるカプセル怪獣……」
「いや、さっきも言ったけど親父が使ってるようなやつは勝手に出てこれないからこうはならねぇよ。あの人特製のカプセル使わないと駄目だって」
レイトの言葉にがっくりするリアス、朱乃、小猫。裕斗は苦笑しているが、一誠はある結論に達した。
「今のタイガ達って、ある意味カプセル怪獣か?カプセルないだけで」
「「「えええ!?」」」
「いや違うだろ!カプセル怪獣と俺達は!俺達はキーホルダーに……あれ?って事は俺達キーホルダーウルトラマン?」
「それじゃカプセル怪獣の亜種扱いされるだろ!それ言ったらエクスデバイザーに宿ったエックス先輩とかどうなるんだよ!?」
「……デバイスウルトラマンか」
「「何それちょっとカッコいい」」
「おい待てお前ら!デバイスって装置とか機械って意味だぞ!?サイバー繋がりはともかく機械って言ったらサロメ星人が作った親父達のパチモンと同種になっちまうぞ!」
「「「コノデバイスガキニイッタ。エクシードエーックス!」」」
「お前らエックスにぶん殴られて来い」
悪ふざけしたトライスクワッドはレイトに叱られていた。実際のエックスは気の良い兄ちゃんである。後輩にも優しいのだ。
ところで何故サーゼクスが来たのかという事だが。
「そろそろ良いだろうか?私がここに来た理由なんだが」
「三行以内で話せ」
「いや無理無理!無理ですって!?ねえ、私さっきからこの御方からの扱い悪いんですけど!?」
「お兄様の自業自得よ」
縁壱には厳しい視線を向けられリアスからも冷たくされたサーゼクスだったが、なんとか平静を取り戻す。
「まずは礼を言わせてほしい。妹の婚約を白紙「既に三行だ。帰れ」すいません本当に反省してるんで喋らせて下さい!!」
超万能過ぎる縁壱。プレビュー画面を確認したかのような正確さだ!……いやマジでどうやってんのこの人。
とりあえずリアスが再度頼んだ事でそれを聞き入れた縁壱によって漸くサーゼクスはまともに話せるようになった。
「ごほん!改めて……妹の婚約を白紙にしてくれた事に礼を言わせてほしい」
「嫌なら最初からしなければいいじゃないですか。お家問題云々以前に原因は貴方達でしょう?」
バッサリ言い切ったカナエ。リアスと縁壱もうんうんと腕を組んで頷いている。もはやサーゼクスは涙目だ。漸く本編でまともに関われたと思ったらこれなのだが、そもそも出番はあっても戦闘時の変身は本編入って序盤に一回あったきりの
「……まあ、確かにそうなのだが。さすがに種としての存続も関わると言われたら立場上無視出来なくてね。君達二人の言葉で改めて気付かされたよ。あちらも『ライザーには良い薬だった』と婚約破棄を認めてくれた」
「まあ、認めなかったらあの方に頼んで殴り込みしてるところでしたし」
「継子(※つまり弟子)が行くのに私が行かぬわけにもいかないだろう。兄上にも声をかけて総力戦と洒落込むか」
『いや本気で勘弁して下さい!!』
カナエとアーシア以外が縁壱の言葉に本気で待ったをかけた。縁壱の兄である巌勝が動くという事は下手すれば神衛隊規模で動くかもしれない。それ以前にこの継国兄弟だけで三大勢力なぞ簡単に殲滅出来てしまう。
「そ、それでだね。その礼として君達を使い魔の森に招待しようかと」
「私とアーシアちゃんにはモスちゃんとゴモちゃんがいるので」
「ピキュ」「がお」
「俺も使い魔じゃないけどタイガ達がいるし」
「「「(ふんす!)」」」←
「そもそも私達には既にいるし」
まさにフルカウンター。もうやめてサーゼクスのライフはゼロよ!
「俺?」
ただのネタだ気にするな。ちなみに前話にいた黒歌や夜一は他のメンバーと共にハンター業でプラズマ怪獣を狩りに、グレイフィアは軽く顔出ししてそろそろ帰って来るであろうレジェンド達をいつでも出迎えられるようダイブハンガーへ帰還している為、ここにはいない。
現在仮住居にいるのはオカルト研究部(トライスクワッド含む)、カプセル怪獣三匹、縁壱、レイト(ゼロ)、そして客人(と思われているか怪しい)サーゼクスだ。
「いや、カプセル怪獣はともかく君の方は……」
「まあ、タイガ達といつまでも一緒とは限らないけど、どのみち今のレベルで使い魔とかゲット出来るとも限らないし。明日からはまた学校だからゆっくりしたいんで」
「そうよね〜。というわけでお気持ちだけで結構です」
がっくりしているサーゼクスに縁壱が近付く。トドメの一撃でも言い放つかと思いきや、手にした分厚い書類をサーゼクスに手渡した。
「……これは?」
「悪魔側でSS級のはぐれ悪魔認定を受けている黒歌という女性を知っているな?」
「ああ、勿論だ。それが何か?」
縁壱の切り出しにサーゼクス、それに小猫が反応した。
「彼女がはぐれ悪魔となった理由の真相、及び彼女の元主の所業に加え、彼女の現状などを事細かにあの方が記した物だ。これには彼女のはぐれ認定の解除嘆願書も含まれている」
「!」
小猫は夜一から聞いていた。黒歌を保護した人物が彼女のはぐれ認定解除の為に色々調べており、近々それを冥界の上層部に提出するという事を。
縁壱は折角冥界のトップに君臨する魔王の一角が来たのだからと、万が一にとレジェンドから預かった書類をこの場で直接手渡す事にしたのだ。
かつての世界での生前、鬼によって生まれる前の子供諸共妻であるうたを失った縁壱には家族がいなくなる悲しみを深く理解している。小猫へ笑顔を向ける縁壱に対し、小猫は感謝の涙を浮かべながら頭を下げた。
「なるほど……しかしこの量だ。今すぐに、という訳にはいかないが」
「元より承知だ。そちらには悪いが万が一に備えてそれは複製したもの、現物はこちらが保管してある。熟読して内容を理解した後、しっかり公表してもらう事を望む。体裁を気にして握り潰すような真似はしないように」
「分かった。隅々まで目を通して然るべき判断をしよう。少なくとも悪いようにはならないだろうからね」
「あ……ありがとうございます!」
お礼を言う小猫に漸く周りの雰囲気も和やかになった。縁壱のサーゼクスへの印象も多少はマシになったようだ。
もし黒歌のはぐれ認定が解除されないとしたらレジェンドの事だ、あらゆる悪魔のしでかした所業を全勢力にバラ撒きかねないのだが(グレイフィアは除く)。
「私も今日の夕刻にはここを発つ。妻や子達も待っているし、兄上や皆に道場を任せきりなのでな」
「そういえば、縁壱先生のお兄さんって鬼に詳しいみたいですけど……」
「兄上はかつて鬼……それも上弦の壱という立場にいたからだ」
『!?』
まさか実兄が鬼になっていた事もそうだが、上弦……それも壱と言えば鬼舞辻無惨に次ぐ最強格の鬼。まあ、縁壱の兄だと言われれば納得がいく。以前まで師範代だった狛治は上弦の参。こっちも相当である。
「もう一人鬼だった者はいるが……もはや彼らは鬼ではない。本当の彼らを見てやってほしい」
「仲良く、出来てるんですよね?」
「ああ。兄上とは紆余曲折あったものの……漸く、歩みを共に出来た」
鬼とも仲良く出来る―そう考えていたカナエにとっては『元』であろうと鬼と和解出来たというのは聞きていても嬉しいものだ。縁壱の笑顔がそれは間違いではない事を証明している。
「それでは私も冥界に戻るとしよう。使い魔の件は気が向いたら考えてみてくれ」
「……あ」
「どうかしたのかい?」
「いえ、たぶん気のせいなのでご心配なく。それより小猫ちゃんのお姉さんの件、どうかよろしくお願いします」
「それは勿論だよ」
そんな会話をしたカナエとサーゼクスだが、カナエの心中は穏やかではなかった。
何故ならちょっと冥界の様子を見に行くというグレイフィアに同行し、レジェンドと一緒に行った場所がどうも使い魔の森だったらしく、そこに居を構えていた『
結果、ティアマットがレジェンドの使い魔になるとか言い出したが「人間化と現世の常識を身につけてから出直して来い。そしたら考えんでもないぞ」と突き放した。あれから何も音沙汰無しなので諦めたのだろう……と思いたい。
その考えは甘かったと、後日後悔する事になる。
☆
ところ変わって京都。いよいよレジェンドらが駒王へと帰る時が来た。鬼灯はすっかりリフレッシュ出来たようで、一足先に赴任先の日本地獄へと戻って行った。まだ新幹線の時間までだいぶ余裕があるとはいえ、早めに行動しようとしていたのだが……
「うぅ……ぐすっ……光神しゃまぁ」
「ああもう、今生の別れでもないんだ。ほら、泣くな九重」
別れを惜しんだ九重にレジェンドが引っ付かれたままだった。オーフィスも対抗して引っ付いている。スカーサハとロスヴァイセもそうしたかったがなんとか我慢。リクに至っては駅弁の品定めをしていた。さすがベリアルの息子、鋼のメンタルだ。
「九重、光神様はお忙しいのだ。あまり無理を言うでない」
「母上ぇ……」
八坂としては九重と同じく別れを惜しみたいのだが、妖怪の長としての矜持もあるため我慢せざるを得ない。そんな二人を見かねてか、レジェンドはあるものを二人に手渡した。
「九重、八坂。餞別だ」
「これは……」
「光神様が着けてるのと似ているのじゃ!」
「多目的ブレスレットだ。色んな物を収納したり、通信も出来る。電波を使うわけじゃなくてこれと同種の物を持っている者限定だから、通信制限なども殆どない」
故意の通信妨害などは受ける可能性があるが、電波の通ってない場所でも通信可能な万能ぶりだ。
「また今度来るからな。指切りするか?」
「勿論なのじゃ!母上も!」
「わ……妾もか?仕方ないの……」
レジェンドの右手とは九重が、左手とは八坂がやる事に。
「「「指切りげんまん、嘘付いたら針千本のーます!」」」
漸く九重も笑顔になったところで、ジャグラーが姿を現した。手には何やら大きめの袋をぶら下げている。
「よぉ。そろそろ出発か?」
「ああ、お前にも世話になったな」
「だったら今度来た時も売り上げに貢献しな。ほらよ」
「「「蛇倉苑の丼物弁当!!」」」
すっかり蛇倉苑の料理が気に入っていたレジェンド、オーフィス、スカーサハの三人が匂いだけで即座に反応した。しかも大盛り。掴んだ客を離すまいとするジャグラーの商売人根性が見えた気がする。何せ弁当箱には店名や住所、電話番号まで入っていたし。
「ちゃんとジードとそっちの
「ジャグラーさん、あの時は助かりました!」
「わ、私のも……ありがとうございます!」
「感謝なのじゃ!」
「今度は直接店に顔出しさせてもらうからの」
どうやらこの前のキリエロイドとの戦いで京都に住む宇宙人達から人気が爆上がりしたらしく、さらに味も良いので口コミでどんどん店の評判も上がっている中なんとか時間を作って出て来たという。
「こっちはこっちで何とかするからアンタらはそっちでしっかりやれよ。じゃ、俺は帰るからな。店員に任せっきりじゃ店長なんて名乗れないんでね」
「体には気を付けろよ」
「ジャグラー店長、我は必ず戦士の頂盛り食べに行く」
「おう。バージョンアップしとくから覚悟決めとけ」
あの時と同じく手をヒラヒラさせながら店に戻るジャグラーを見送り、レジェンドらも改めて八坂と九重に別れを告げ駒王へと出発する。
「さてと、新幹線が出る前に席に着くぞ。それからゼット。一時的に体貸してやるからお前も蛇倉苑の弁当食いな」
「えええ!?いいんですかレジェンド超師匠!!あ、でもそしたら超師匠の分……」
「よく見ろ。一個余分に入ってる。つまりそういう事だ」
「あ……ジャグラー店長あざーっす!!」
ゼットは窓から外に向かって見事なお辞儀を披露。その光景をリク達は苦笑しながら眺める。さり気ない気遣いが出来る男、ジャグラスジャグラー店長だった。本人曰く『なんとなくもう一個必要な気がした』との事らしいが、これは店が繁盛するハズだ。
「後は帰り道、何もない事を祈るだけだ。ゼット、変わるから早く俺の中に戻りな」
「イエッサーでふもっふ!」
「「「「何だそれ!?」」」」
また変なところから知識を吸収したゼットであった。ふもっふ。
☆
『タイガが地球へ行ったあああああ!?』
「いや、最初は遠目から見学するだけだったようなんだが、何かトラブルを察知したらしくてな」
『もしやタイガの身に何かが!?』
「ゼロの話じゃエネルギー切れ寸前まで行ったからグレモリーの娘の眷属と一体化したとさ。トライスクワッドの連中全員でだとよ」
『(チーン……)』
「タロウゥゥゥ!?」
ベリアルの台詞を聞いてタロウは真っ白になっていた。ブラザーズマントまで真っ白だ。タロウ自身、ベリアルが悪いわけではないし、地球にいる80やゼロ、先に行ったレオやメビウスに責任が無いのも理解している。
で、やはりというかタロウの親馬鹿が発動した。
『父さん!今すぐ私に地球赴任の許可を下さい!』
『いや、ゴーデスの件もあるし次はグレートに……』
『そのゴーデスの魔の手がタイガに迫ってるんですよ!?ここは父として先達として私が……』
『タロウ、他の教官達が呼んでるぞ』
『あとヒカリもなんか用事があるからお前を連れてきてくれと』
『ゾフィー兄さん!?ジャック兄さんも!!ああ、待って下さい!!地球には私がぁぁぁ……』
ジタバタするタロウを必至に抑えながら引きずって行くゾフィーとジャックに、すまないありがとうと心の中で感謝するベリアルとウルトラの父。
その後、グレートへ直接頼みに行ったタロウだが、そこではマンとセブンとエースに拘束されながら退散するハメになったらしい。
こうして、リアスの婚約騒動を始めとする様々な事件は幕を閉じた。
しかし、徐々に増えていく問題は留まる事を知らず、そして始まったばかりに過ぎない。
だが、同時に遂に彼らも動き出す。レジェンドの後輩たる光神ウルトラマンサーガと、彼の有する【レジェンドエリア】最強部隊・神衛隊が。
〈第三章へ続く〉
漸く次の聖剣編から主要メンバーが合流出来る……
いや、神衛隊は先遣隊くらいだけど。
ただ、機体に乗っての戦闘シーンも展開する予定です。
グラブル系のシナリオイベントもちょくちょく入れていこうかなとも。
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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真ゲッタードラゴン(大決戦版)
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真・ゲッター1(スパロボα仕様)