ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

124 / 301
お待たせしました。
今回より聖剣編、サーガ達も本格的に参戦します。
本章では駒王に来るのは先遣隊数名ですが他のメンバーも顔出し出演する予定です。
あと、兄上も最初から簡単に機体の操縦が出来たわけではなく、ちゃんと教わった教官がいます。


それでは本編をどうぞ。


月光校庭のエクスカリバー、光神サーガと神衛隊
レジェンド一行の帰還、先遣隊の旅立ち


 サーゼクスは冥界へ、縁壱は惑星レジェンドへと戻り、アーシアとカナエ以外のオカ研メンバーも久しぶりに自分達の家に帰る事になった。

一誠はもちろん、一誠の家に同居しているリアスや、一誠と一体化しているタイガらトライスクワッドは一誠の家に。朱乃と裕斗は自分達の家に。そして小猫は……

 

 

「いーやーにゃー!白音ー!行っちゃ嫌にゃー!お姉ちゃんと一緒にゃー!」

 

「黒歌姉様、我儘言わないで下さい」

 

「そうじゃぞ黒歌。あまり駄々こねて我儘故に嫌われては折角の和解が水の泡になるじゃろう」

 

 

小猫も自分の家に帰るというのを嫌がった黒歌に引き留められていた。夜一と小猫に諌められているがにゃーにゃーと涙目で小猫にしがみついている黒歌には聞こえているのかどうかさえ分からない。

 

 

「どうしたもんかのぅ。そろそろあ奴らも帰ってくるだろうし……」

 

「そうにゃ!未来の旦那様に許可貰って白音も一緒に済ませてもらうにゃ!」

 

「ミライさんってそっちの人だったんですか?」

 

「違うわ!なんでそういうところは姉妹そっくりなんじゃ!?黒歌が自分の旦那になる予定にしてるやつの事じゃ!」

 

 

トリプル猫娘の一角、四楓院夜一。ツッコミもいけるらしい。そしてミライことメビウスは己の知らぬところで風評被害(未遂)にあっていた。

 

 

「何にせよ、すぐには決められんじゃろう。今日のところは帰してやれ黒歌」

 

「えぐえぐ……」

 

「……また遊びに来ますから」

 

 

泣きながらも頷いて小猫を離す黒歌。小猫は夜一に頭を下げ、黒歌を軽く撫でて仮住居を後にした。これではどちらが姉か分かったものではない。

 

 

「やれやれ……今生の別れでもあるまいに。この台詞前回誰かが言ったような」

 

「うう……綺麗な夕焼けに対して私の心は雨模様にゃ」

 

「まったく、お主が自分で言ったようにレジェンドに聞いてみればいいじゃろう」

 

 

二人しかいなくなったのでレジェンドの名を普通に話す夜一。そして小猫が帰り黒歌も落ち着いた頃、見知った顔ぶれが姿を見せた。

 

 

「仮住居だが我が家に帰って……」

 

「レジェンドさんの家に居候しに……」

 

「「キターッ!!」」「きたー」

 

 

某ロケット仮面よろしく、握り拳の両手で空を突き上げながら叫ぶレジェンドとジードことリク。それに真似してるオーフィス。スカーサハは苦笑しながら見ており、ロスヴァイセは周りを見渡している。

というかリク、居候て……間違いではないが。

 

 

「おおぅ帰って来たか。向こうでも色々あったようじゃの」

 

「ああ、只今戻った。ダイブハンガーで詳しく話すがこっちがウルトラマンジードで人間体の名が朝倉リク。こっちが戦乙女のロスヴァイセだ」

 

「初めまして!」

 

「ど、どうぞよろしくお願いします」

 

 

リクの鋼メンタルはここでも健在だった。ロスヴァイセはさすがに緊張しているというのに。というかこの後に修羅場を経験するのはレジェンドなのだが。

 

 

「ふむ、お主がジードか。京都ではレジェンドらが世話になったの。で、そっちが迷子になった戦乙女とやらか」

 

「そんな事伝わってたんですか!?」

 

「C.C.がボヤいておったからのぅ。ま、儂らは気にせんから安心せい」

 

 

自らの醜態(というかは微妙なところだが)を知られていて「あああ」と顔を両手で覆いながら真っ赤になるロスヴァイセ。オーフィスは出会った(拾った)時同様によしよしと背伸びしながらロスヴァイセの頭を撫でている。

 

 

「こっちは良いとしてだ。なんで黒歌は俺の裾掴んでキラキラとした目で見ているんだ」

 

「レジェンド、小柄で可愛くてちょっぴりクーデレな妹は欲しくない?」

 

「いきなり何なのお前」

 

 

レジェンドは何の事かさっぱり分かっていない。ここで黙っていたスカーサハが助け舟を出した。

 

 

「つまりそなたの妹に関係する事であろう」

 

「そう!それにゃ!今なら私と結婚すると可愛い可愛い義妹が付いて「そこでそういう話に持っていくでないわ!」……結婚はとりあえず置いておくとしても、白音の事で間違いないにゃ」

 

「大方一緒に住まわせてほしいとかそんなんだろ。別に構わんぞ」

 

「「「「早っ!?」」」」

 

「本当!?」

 

 

予想外の即答に夜一、スカーサハ、リク、ロスヴァイセはツッコミを入れた。黒歌は喜びの声を上げる。

 

 

「ただ、もう少し先になるぞ。近々サーガが神衛隊の先遣隊を連れて一足先に現地入り……つまりうちに来る。俺もアーシアを正式に巫女として迎えるに当たってアーシアを惑星レジェンドに連れて行く必要がある。それから俺の専用機の具合も見に行かねばならんのでな。お前の妹を住まわせるのはその後、俺が戻って来てからになるぞ」

 

「……どれくらいにゃ?」

 

「長くても一ヶ月はかからんだろうな。アーシアの巫女の件は日帰りで済むし、時間がかかるとしたら俺の機体の方だ。いざとなったらダイブハンガーへ持ち込んで最終調整を行う事になる」

 

 

レジェンドが一人の人間として戦う為の機体。あれからずっと束とクロエが調整を続けているが、動力源が特殊過ぎる為に結局レジェンドがいる間しか開発や調整が進まなかったので今まで掛かってしまっているのだ。一応、機体自体や武装は完成しているのだが。

 

 

「レジェンド、ロボット乗るの?」

 

「ああ。ウルトラマンとしての俺は力も影響力も強大過ぎる以上、安易に変身出来ん。加えて今はゼットへの変身が優先されるからな」

 

「「……ゼット?」」

 

「そうか、そいつの事も紹介してなかったな。実は……」

 

 

そういえばやけに静かだと思えば賑やかなゼットが喋っていない。などと考えた瞬間……

 

 

「ご唱和下さい我の名を!

 

 

ウルトラマンゼェェェット!!」

 

「ぬおぉぉぉ!?」

 

「にゃあぁぁぁ!?」

 

 

今まで溜めモードにでも入っていたのかと思う程の声量で腕を大きく広げながらゼットがレジェンドと夜一&黒歌の間に現れた。

……が、レジェンドの耳元でいきなりデカい声を出した事でレジェンドがゼットの脳天にお仕置きチョップを炸裂させる。

 

 

「レジェンダリーストライク!!」

 

 

バガァウ!!!

 

 

「ごふっ!?」

 

 

明らかに普通のチョップで出る音ではない。

ついでに技がどっかで聞いた事がある名前だ。エレメンタルなヒーローが使ってたような。

 

 

「耳元で叫ぶんじゃありません」

 

「だっていつまでたっても超師匠、俺の事紹介してくれないじゃないですか!だったら自分から自己紹介するしかないでしょ!」

 

「まあ、そこは悪かった。だが……だからと言っていきなりあんな登場の仕方だとご唱和云々の前に下手すりゃ相手が気絶するぞ」

 

「ウルトラすいません」

 

「気に入ってんのかソレ」

 

 

やっぱり見事なお辞儀である。体育会系ウルトラマンはみんなこうなのか。それはそれとして彼がゼットだという事と、訳あってレジェンドと一体化している事は一足先に二人に説明した。

この後、正式にダイブハンガーで説明する事になるが……とりあえずゼロに怒られるだろう事は確定済みだ。

 

 

「まあ、何にせよダイブハンガーへ帰ろうか。アーシアにもちゃんと教えないといけないし、三人も紹介しないといけないからな」

 

「……レジェンド、ちょっと待つにゃ。さっき『専用機』とか言わなかった?しかもその後でオーフィスがロボットって言ってそれを肯定してた」

 

「ん?ああ、言ったぞ」

 

「狡いにゃー!私も専用機欲しい!玄武剛弾!舞朱雀!!コード麒麟ー!!!」

 

「やかましい。ちゃんと作ってやるから喚くな」

 

「我も我も」

 

「儂も儂も」

 

 

黒歌に便乗してオーフィスと夜一まで強請りだした。まあ、予想は出来てたので考えてはいるという事をだけ伝えておいた。

 

 

「僕も僕も」

 

「俺も俺も」

 

「ブルータス、お前らもか」

 

 

……リクと、果てはゼットまで言い出したのだが。思い出してみればゼロからも強請られていた。やはり巨大ロボはロマンの塊らしい。C.C.が羨ましがられるわけである。

強請らなかったのはスカーサハ(常識枠)とロスヴァイセ(出撃費用や維持費が云々)だけだったようだ。

 

 

 

 

 ―翌日の惑星レジェンド―

 

 レジェンドの本拠地であるクリスタルシティからちょっと離れた、クリスタルシティが一望出来る郊外の高台。そこに建てられた和風屋敷とそれに隣り合うように建てられた大きなクリスタルの墓。

縁壱の兄であり神衛隊第一分隊『紅蓮』の一員となった継国巌勝の家と、彼の願いで建ててもらった彼に連なる者達の墓だ。母や妻、子供、そして子孫……さらには自分が人・鬼だった頃問わず屠った者達の為の。

 

 

「母上、皆……行ってくる」

 

 

その墓標に手を合わせながら、準備を終えた巌勝はサーガを始めヨーコ、オルガ、三日月を待っていた。彼らが巌勝や縁壱の母らに挨拶をしたいと申し出てくれ、巌勝の屋敷を合流地点にしてくれたのだ。

そこへ、彼らに先んじて到着した者達がいた。

 

 

「兄上」

 

「縁壱か。いや、縁壱一家と言うのが正しいな」

 

 

実弟の縁壱や妻のうた、あの日から立派に成長した息子の縁次と娘のかなで。巌勝が留守の間は専属のホームキーパーだけでなく彼らが屋敷や墓の管理をしてくれるとの事。

 

 

「私がいない間はここを頼む」

 

「無論です。私の代わりに道場を纏めて下さった恩もありますから」

 

「いや、私としても良い鍛錬になった。神衛隊に入ったばかりの頃は機動兵器の操縦訓練で手一杯だったからな。鈍りが一気に取れて勘を取り戻せたぞ」

 

 

笑いながら言う巌勝にかつての鬼だった頃の面影は等に無い。縁壱が慕った幼少期の優しい兄だった。

 

 

「お義兄さん、気を付けてくださいね」

 

「俺も父上や叔父上のように、立派な剣士になります!長男として!」

 

「私だって長女だもん!妹だけど……」

 

 

義妹には心配されたが、甥と姪には心配いらないとでも言うように力強く後押しされた。

巌勝は少し前に顔出しで道場に来た狛治一家をもてなした時に狛治と話したのだが、縁壱の子供達はどことなくある兄妹にそっくりだそうだ。

竈門炭治郎、禰豆子という兄妹に。

兄は長男でありヒノカミ神楽―日の呼吸を使い、妹は鬼になりながらも人を喰わずに逆に人を助けた。

縁次やかなでがその生まれ変わりにしてはズレがあるのではと思ったが、そもそも『弾かれ』れば時間のズレ自体が起きるのはそう珍しくない。現に時代や次元を超えて、こうして縁壱と和解出来た。

彼らが向こうで生を終え、転生の輪に入る前に弾かれてこちらで転生したとすれば納得がいく。

 

だが、そんな事はどうでもいい。

 

巌勝にとって、守るべきものが増えただけだ。

これから先、レジェンドやサーガ、そして自分達と共に並び立つであろう若き可能性という大切なものが。

 

 

「うたも縁壱を頼むぞ。縁次、かなで。鍛錬を怠るな。積み重ねた努力はいつしか明確な形となってお前達を助ける」

 

「はい!」「うん!」

 

「良い返事だ。父や母を支えてやれ」

 

 

二人の頭を撫でる巌勝と、それを笑顔で見守る縁壱夫妻。そうこうしているうちにサーガ達も到着した。

 

 

「遅くなってすまない。まさか準備がここまで手間のかかるものだとは……」

 

「だから言ったじゃない、サーガ様。老若男女関係なくこれからの事を考えたら要り物が沢山あるんだから、少しずつチェックして用意していかなきゃって」

 

「まあ仕方ないだろ、ヨーコ。大将の方も引き継ぎだの何だので時間取り難かったんだからよ」

 

「オルガ、それはそうだけどサーガ様が人間体でいる事が多くなったのは比較的最近の話よ?こういうのは最初の内に習慣付けておかないと後々響くんだから」

 

「確かにヨーコ姐さんは早かったよね」

 

「あっさり言うなよミカ……早いっつーか楽しみにしてたような気がしないでもないけどな……」

 

「何か言ったかしらオルガ君?」

 

「何でもないです!」

 

 

ヨーコの笑顔の威圧にオルガは背筋を伸ばして返事した。あのカミナを黙らせられる彼女はまさに超次元グレン団女性陣最強である。

 

 

「巌勝は……うん、バッチリみたいね。師範代しながらなのにちゃんと用意出来てるじゃない」

 

「向こうの生前でも遠征経験はあった。機動兵器の訓練先でも仕込まれたからな」

 

「訓練先っていうと……」

 

「私が受領予定だった専用機はMS(モビルスーツ)の類でな。第四分隊の方々に世話になった」

 

 

神衛隊第四分隊はMSやMA(モビルアーマー)、果ては艦隊運用のプロフェッショナルが勢揃いしている部隊だ。専用機の開発方針が決まってから巌勝は暫くの間そちらでみっちり訓練していた。

 

 

「ちなみに担当教官は誰だったの?」

 

「アムロ・レイ大佐殿だ」

 

「マジかよ!?あの『白い流星』直々に操縦技術教わったのか!!」

 

 

これには縁壱さえ驚いた。第四分隊MS隊隊長アムロ・レイ大佐。東方不敗が最近(と言っても年数としては結構前になるのだが)解決したかの第二次ネオ・ジオン抗争にて「ただ戦争の道具にされるのはもう御免だ」というアムロを東方不敗が勧誘し、サーガと面談後に第四分隊MS部隊隊長に就任した。大佐という階級はその時に与えられたものだ。

普段は機械技師として生活しており、有事の際に第四分隊として出動する。本人は本当に必要な時だけ戦うというこの生活が大層気に入っているようで、狛治夫妻が物要りな時は手伝ったりと日常生活も充実しているらしい。

巌勝の家の電化製品もアムロのお勧め品が殆どだ。

 

そのアムロの戦績は想像を絶する。乗りたてだった15の時でさえ数多の死線を超え続け、神衛隊に入ってからはいざという時の切り札であるため殆ど講義や巌勝が受けたようなマンツーマンの訓練が主流なのだが、一度戦場に立てばまさに一騎当千。あの三日月ですらシミュレーターにも関わらず一度たりとも勝てた事がない化け物だ。

当然巌勝もコテンパンにされたがレジェンドと生身でやり合った時よりは酷くはなかった事と、努力する事に関してはレジェンドや鬼灯に認められる程の熱心さを持つ巌勝は死にものぐるいで特訓を重ね、あのアムロのHiーνガンダムのフィン・ファンネルを全て撃ち落とすまでに至った。……シミュレーターで、だが。

しかもその後に殴り合い宇宙で撃破された。

 

 

「あのファンネルとやらを撃ち落としたまでは良かったがまさか武器をかなぐり捨てて素手で殴りに来るとは思わなかった。おかげでモニターは死ぬしジェネレーターも異常が出るしで結局敗けた。まあ、自分の明確な成長が実感出来たのはこの上ない収穫だったぞ」

 

「巌勝さんもそこまで行ったんだ。シミュレーターでだけど、俺も撃ち落とし終わった直後にハイパー・メガ・バズーカ・ランチャーの零距離射撃喰らって沈んだ」

 

「……よくそれで戦意萎えなかったわね、二人共」

 

「「むしろ燃えた」」

 

「つーかそれ、シミュレーターのCPU設定なんだろ?それでそんだけ強いって何なんだあの人……」

 

 

精神的に燃えて、(シミュレーター上で)機体も燃えた。

神衛隊に所属してからのアムロのMS戦績は未だ無敗。レジェンドとサーガの機体が完成すればどうか分からないが、おそらくそれでも良い勝負になるだろう。

 

そして、そのデータを元にアムロの全面協力を得て束がつい最近完成させ、狛治に先駆けて巌勝に渡したのだ。駒王への出発に間に合うように。

 

 

「んで、出来上がったお前の機体はどんなやつだ?」

 

「神衛隊初のターンタイプ『ターンX』。一度シミュレーターで動かしてみたが、癖はあるものの私に合っているようだ。それから……」

 

『それから?』

 

「ターンXに乗ると何故かハイテンションになる

 

『ホントに何故!?』

 

 

一応自分でも見てみたが確かにそうなっていたし、その自覚もあった。何故だ。どこぞの御大将の魂でも宿ってるのか。

 

 

「それはそれとして、私がアムロ殿の元で訓練していた際の乗機アストレイレッドフレーム……その武装の一つに日輪刀ではないが刀があってな。束殿がそのままターンXの武装として用意してくれた。おかげで培った戦法も使えるというもの……どうした縁壱、縁次」

 

「「いいなー……」」

 

 

まさかの日の呼吸親子が揃って羨ましがっていた。剣士としては愛機で刀が振るえるなど願ってもない事だろう。

 

 

「そういえば縁壱さんって」

 

「……MS適正が壊滅的だった」

 

 

沈んだ表情の縁壱。生身では最強クラスの彼もどうやら完璧ではなかったらしく、もし操縦するなら動きをトレースするような機体しか無理だろうと言われたのだ。

つまり時を経て意外な形だが、限定的であるものの巌勝は遂に縁壱を超えたのである。

 

 

「単にお前の反応速度に機体がついていけないのかもしれん。そう落ち込むな縁壱」

 

「思い切り動かしたら操縦桿がもげました」

 

『おい!?』

 

 

反応速度もそうだが力加減も学ぶべきだった。

 

 そんな会話も程々に切り上げて継国兄弟の母らの墓への黙祷も済まし、いよいよ出発の時が来た。サーガとオルガ以外は愛機も収納ブレスレットに格納されている事を確認し、準備が出来た事をお互いに知らせ合う。

 

 

「四人共、準備は完了したようだな」

 

「ええ」

 

「問題ありません」

 

「俺もだ」

 

「こっちも大丈夫」

 

「よし、これより先輩のいる駒王町へ次元転移する」

 

 

サーガの最後の確認にもそれぞれ短く完了の返事を返し、それを確認したサーガが全員を光で包む。

縁壱一家に見送られながら、サーガと神衛隊の先遣隊四人は駒王へと跳んだ。

 

 

 

 

 一方、銀河遊撃隊移動基地ガーディアンベースにも光の国からグレートが到着。総司令官であるベリアルや、同様に追加赴任するダイナとの打ち合わせを済ませていた。

 

 

「……という訳で遅くなって申し訳ありません」

 

「いや、それじゃ仕方ねえだろ。ゴーデスの危険性はこの世界の火星での戦いも含めて三度も経験してるお前や、師匠が一番分かってるからな。ていうかタロウはお前にも直談判しに行ったのか……」

 

「はい。目の前でウルトラマンさん、セブンさん、エースさんに抱えられて連れて行かれました」

 

「悪い、俺想像してちょっと笑っちまった」

 

「気にすんなダイナ。俺は頭が痛くなった」

 

 

なんかサーゼクスと親交を深めて以来、タロウの親馬鹿ぶりに拍車がかかっている気がする。ウルトラの父やセブン(と自分)がまともだからまだマシなのかもしれないとベリアルは溜息を吐きつつ、今後の予定を話す。

 

 

「既に地球にはうちからゼロとジード、それからトライスクワッドの三人に加えてゼットが行ってる。ゼロとジード以外はほぼアクシデントだけどな」

 

「タイガ達はともかくゼットはなぁ……アレ確信犯だし」

 

「仕方ないだろう、この際。そして我々宇宙警備隊からはレオさんに80先生、そしてメビウス。そこに私とダイナが加わるわけか」

 

「お前達二人はゴーデスとの戦いが終わるまでっていう一時的なもんだがな。あとこれは師匠からの情報だが……ダイナも知ってるだろ、師匠の後輩の光神ウルトラマンサーガが直属の部隊を率いて本格的にこっちに来るそうだ」

 

「ちょっ!?マジかよ総司令!」

 

「マジだぜ。一先ず先遣隊の数名を連れて現地入りするそうだ。いくら顕現するのに協力したからってあんま尊大な態度は取るなよ。アレは師匠と同じくぶっちぎりの規格外だ」

 

 

確かにその通りだ。ダイナとゼロ、さらにはコスモスまで共闘したにも関わらず傷一つ付けられなかったハイパーゼットン(イマーゴ)を、人間の助力があったとはいえ単独で、しかもほぼ無傷と言っていい状態で倒したのだから。

 

 

「ついでにそのサーガが倒したのと別の個体のハイパーゼットンを師匠んちの家族がカプセル怪獣にしてるぞ」

 

「「ホントなんなのあの一家!!」」

 

 

そうツッコミたくもなるだろう。しかもそれと互角に戦える怪獣王もいるときた。これ以上は過剰戦力じゃね?

……だが、あながちそうとも言えない。これから先も未知の敵が現れるかもしれないし、別の世界の危機にも立ち向かう必要が出てくるかもしれない。

 

 

 果たして今度は何が起きるのか。特異次元転移現象の調査も進まぬまま、物語は少しずつ進んでいく。

 

 

 

〈続く〉




というわけでちょっとだけ明らかになった神衛隊第四分隊には彼が在席してます。
第一章序盤以来のグレートとダイナも加わってホント過剰戦力に。
それからウチの縁壱さんは機械に弱いです。最近漸くスマホの使い方を覚えました。逆に兄上は機械に強いです。恩師が恩師なので。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。