ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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お待たせしました。今回も日常回になります。
漸くサーガ達が合流し、あと一名も追加参入。

ここ最近気になったのは、劇場版鬼滅の刃大ヒットに便乗して本作でもあの煉獄さんを救済して出演させるかどうか……ゆっくり休ませてあげたい気持ちもあるし。
ご意見ご要望あればお待ちしています。


それでは本編をどうぞ。


先遣隊到着、ついでにもう一匹……?

 サーガ及びオルガら先遣隊が惑星レジェンドを出発する前日、即ちレジェンド達が黒歌や夜一と共にダイブハンガーへと無事帰還してからの事。

 

 

「お前マジで何やってんだ!!」

 

「すっ……すいませんゼロ師匠!!」

 

 

案の定ゼットはレイトから雷を落とされた。あまりの声量にアーシアはビクッとしてレジェンドにしがみつくし、黒歌なんか「鼓膜がー!」と騒ぎ出すし、黒歌よりさらに耳が良かったスカーサハなどぱったり倒れて一瞬意識が飛んだ。マジで大丈夫か。

 

 

「ゼロ、怒るのは当然だし気持ちも分かるが落ち着け。俺自身帰った直後に我が身でなくとも怒鳴られるのは堪える」

 

「あ、悪い。だけどな……警備隊の方は済ませても遊撃隊の訓練すっ飛ばしてこっちに来た挙げ句、プラズマスパーク・ブレス着けて来ないでレジェンドと一体化するハメになった上、ジード用のゼットライザーまで忘れてんだぞ?」

 

「それに関しては俺やベリアル、ついでにジードからも説教しておいた。ブレスについてはデータをこちらで取りつつ随時ガーディアンベースに送って完成させてもらう手筈になっている。ゼットライザーの方はジードが万が一に備えてベースにて保管か、ゼット用のブレスが出来次第、一緒に持って来るかと言う事で本人と相談の上、決定したからそちらも問題無い」

 

 

京都にてベリアルと通信にてやり取りを行った結果をレイトに報告するレジェンドだが、実はそうなると逆にゼットライザーの方はともかく、ブレスが完成してからが問題だったりする。何故なら……

 

 

「ゼット……お前、人間体になれんのか?」

 

「ウルトラ無理ですゼロ師匠」

 

「「予想通りだよこの野郎」」

 

 

という訳だからだ。元々分かりきった事だったとレジェンドとレイトは途方に暮れた。レジェンドと一体化(ただし一部の場所では単独で実体化可能)してる間にそれが出来る様に仕込まねばならない。……ここで一瞬レイトはゼットがレジェンドと一体化したままの方が面倒なくなるんじゃないかと思ったのだが。

 

 

「レイト、気持ちは分からんでもないが俺らとしても不便だし、何よりオーフィスが我慢出来なくなって暴走しかねんぞ」

 

「だよな……あれ?今ゼットの奴、実体化出来てるよな。ダイブハンガーとか仮住居限定ならイケんじゃね?」

 

「……あ」

 

 

確かにそうだった。ゼットに聞いてみても身体やエネルギーに支障はないとの事で、レジェンドが外出する際は問答無用で一体化ないし随伴する事以外、ダイブハンガーでの実体化に問題無さそうなのでそうする事にした。その方がお互い……というか色んなところでストレスが無さそうだ。一部で増えそうな気もするが。

 

 

「すまん、ゼロ。かなり助かった。オーフィスなんかゼットを俺から叩き出すとまで言ってたんでな。割とマジで」

 

「それ下手すりゃあんたをボコる発言に聞こえんだけど」

 

「我、レジェンドにそんな事しない」

 

「ゼットにはする気だったのか……」

 

 

こうしてゼットの命は守られた。……が、今度はレジェンドの命が危なくなった。

 

 

「それではレジェンド様。こちらの方についてご説明頂けますね?」

 

「わ、私ですか?」

 

「遂に来たか……」

 

 

当のロスヴァイセや理由を知るオーフィスやスカーサハ、ダイブハンガー待機組を除き、残りの……所謂修行組の面々の纏うオーラが怖い。気付いてからというものアーシアでさえ頬を膨らませて引っ付いている。

とりあえず事情なんかを説明すると納得してくれたが、今度はまさかの……

 

 

「リクさんも安易にそんな事は口に出さぬよう」

 

「あれぇぇぇ!?何で僕も責められてるの!?」

 

「諦めろリク。雇う案を出したのはお前だ」

 

 

彼女をレジェンドが雇えないかと言ったリクにまで飛び火した。まあ、仕方ない。がっくりしたリクだったが、これ以上はレジェンド共々責められなかったので良しとしよう。

続けてレジェンドはアーシアを今度惑星レジェンドへ連れて行く事と、明日にもサーガが先遣隊を連れてこちらへ来る事も伝えた。

 

 

「アーシア、惑星レジェンドでの巫女任命の儀はそう堅苦しくも難しくもない。ただ俺の住まう場所で光気のシャワーを浴びるだけだ。渡した巫女装束を着た状態でな」

 

「わ、分かりましたぁ……」

 

「安心したか?」

 

「はい……ちょっと不安だったので……大勢の人の前に出たりとかするのはまだ慣れなくて」

 

「最初はそんなものだ。場数を踏めばそのうち慣れてくる。焦ってやろうとしなくていい。そもそも今回はやる事も割と地味だからな。参加するのも俺とアーシアだけだし」

 

 

レジェンドの巫女という立場は、即ちレジェンド直属の九極天らと同等、もしくはさらに上の扱いになる。孤児院出身の彼女からしてみればプレッシャーは相当なものだろう。だが今回は儀式というより禊に近い形なので気分も楽になったようだ。大衆の面前に立ったりするわけでもない。

 

 

「とりあえず、行くのは今度の学園休みの日だな。簡単に済むし日帰りも余裕、軽く観光する時間も出来るだろう」

 

「はい!楽しみです!」

 

「おそらくはアーシアをこちらに帰してから、俺はまた惑星レジェンドへとんぼ返りする事になる。先にそれも言っておく」

 

「どうしてですか?チーフ」

 

「俺の専用機を調整する為だ。機体や武装の開発と組み上げは完了しているが、如何せん俺の作った動力源が特殊過ぎてな。下手に弄って大惨事になるのもいかんと言う訳で、俺がいない間は開発も調整も満足に出来なくて今の今まで掛かっている。正直今回の滞在でも調整が間に合うか分からん」

 

 

レジェンドの愛機となる機体は表面上完成しているものの、動力と各部及び武装の出力調整が困難であり、今回はそれを解決すべくあちらに滞在する事になる。

とはいえ状況が状況の為、あまりそちらに長居する事も出来ない。最悪ダイブハンガーへと持ち込んで調整する事も視野に入れなければならないだろう。

 

 

「……なあ、レジェンド。それって戦闘機とかじゃなくてロボだよな?」

 

「ああ。カテゴリとしてはMSに分類されるだろうが、出力が出力だから実質分類などあっても無いようなものだ」

 

「うおあああ!!俺のも!俺のも頼むよ師匠!!『トランザム!!』とか『ライザァァァ!!ソォォォド!!』って叫ばせてくれよ!!」

 

「サーガが言った方が様になるよなソレ」

 

 

普段の名前呼びから師匠呼びになってるレイト。レジェンドとしては髪の色以外まさにその本人まんまな人間体のサーガが言った方がそっくりだと思っている。厳密には違うが。

理由はレイトが言っていた台詞、実はサーガが何故か持ち帰って来た映画『ソレスタルビーイング』で得た知識だったからである。なんでアレ参考にしたの。

 

 

「どのみち束やクロエの協力もいるだろうし、案外こっちに来たがるかもしれん。あまり過度なものは叶えられんが、とりあえず機体がほしい奴はどんなのが良いか希望を纏めておけ。束の気分次第で実現する可能性があるぞ」

 

「……確実な方法は?」

 

「ない」

 

「例外とすればレジェンド様を彼女に差し出すという方法がありますが」

 

『それは絶対に駄目!!』

 

「ええ、さすがに私もそれは納得出来ません。やるなら一夫多妻制を利用します」

 

「烈、お前の意見全く笑えないんだけど」

 

 

後者は(レジェンドの意見は)ともかく、前者はぶっちゃけレジェンドと束がゴールインしてしまえば束の気分が最高に良くなって何でも作ってくれそうだというものだが、やはりそれは駄目らしい。

ゼロ、ジード、ゼットの三人組は割と乗り気だったのは黙っておく。明るみに出れば確実に悲惨な目に合うだろう。一家女性陣、特にレジェンド一家最凶を敵に回して勝てる気が全くしない。たぶん変身前にお陀仏だ。

 

 

「それでチーフ、先遣隊とやらは誰が?サーガはわかりますが他の者について詳細が明らかになっていないんですが」

 

「そういえば脱線しまくってゲンの言う通りそっちを説明してなかったな。サーガ以外に来るのは四人。うち一人は縁壱の兄だ」

 

「それって元上弦の壱って鬼だった……」

 

「ああ。だがそれは過去の、しかも別の【エリア】での話。今は神衛隊第一分隊の参謀長を務めている。おそらく神衛隊中、生身での戦闘力は最強だろう。正直九極天にいてもおかしくないレベルだな。操縦技術もあいつのお墨付きだ」

 

「あいつ?」

 

「第四分隊MS部隊隊長アムロ・レイ」

 

 

C.C.はピザを加えたまま固まり、スカーサハはソファーからずり落ち、グレイフィアはまさかと思う程盛大にすっ転んで、さらには卯ノ花まで茶を噴き出した。

トドメにレジェンドはグレイフィアがすっ転んだ時に飛んだポッドが顔面に直撃。さすが本作最強の不憫。

 

 

「何コレ何で俺あいつの名前言っただけでこんな目に合うの」

 

「も、申し訳ありませんレジェンド様!!」

 

「いや、別に良いんだけどさ。慣れたよ、慣れたくないし慣れるのもおかしいだろうけど」

 

「レジェンド様、おはぎどうですか」

 

「貰う」

 

「なんかもう達観しちゃってますよねー。仕方ない気もするけど」

 

 

レジェンドはハリベルから勧められたおはぎを頬張りつつどこか遠い目をしている。乱菊もこれには同情した。

グレイフィアは主に無礼を働いてしまったと涙目でレジェンドの顔に濡れタオルを当てているが、彼女がわざとやる訳がないのでレジェンドはよしよしと撫でながら気にしてないと慰める。

 

 

「そのアフロ・レイって誰なんですか超師匠」

 

「お前はネタで誰かがやるだろうと思った名前間違いをナチュラルにするなよ」

 

「ウルトラすいません」

 

「二話連続かよオイ。お気に入りか?お気に入りなのか?」

 

 

ゴホンと咳払いして、レジェンドはアムロの事を説明する。神衛隊入隊から現在に至るまでシミュレーターCPUでさえ無敗、戦場に出ればその時点で勝敗が決定してしまう程の実力を持つ『白い流星』。

さらに卯ノ花が付け加えて「どんな一般的な武装でも彼が使うと必殺武器になる」と説明するとさすがに殆どが真っ青になっていた。

 

 

「私もシミュレーターでガリバーを使って対戦したがな、一分と保たなかった」

 

「いや、アレってレジェンドが作ったやつだろ!?それ使って一分保たないってどんだけだよ!」

 

「それだけのレベルだと言うわけだよ。なんならシミュレーターでやってみろ。あまりの実力差に軽く絶望しそうになるぞ」

 

 

C.C.はやれやれと肩をすくめるが、レイト他数名はシミュレーターのある格納庫まで突っ走って行った。

 

 

「……どれくらいで戻ってくると思う?」

 

「あの中ではレイトが多少は保つだろうな。次点で黒歌あたりか。教え子や鉄華団のトップエースでさえファンネルを落とすのが限界だったんだ。にわか仕込でどうにかなるもんじゃ……もう帰って来たな」

 

「早過ぎだろ」

 

 

レジェンドとC.C.がそんな会話をしていたら先程出て行ったばかりのレイト達が思いっきり暗くなって戻って来た。

 

 

「何なんだよアレ……マジで何なんだよ……」

 

「開始後すぐに蜂の巣にされたにゃ……」

 

「何であんな超機動でピンポイント射撃キメてくるんじゃ……」

 

「僕は真正面からビームサーベルで斬られたよ……」

 

「俺はなんかすんごいビーム砲で蒸発した……ウルトラショック……」

 

 

レイト、黒歌、夜一、リク、最後にゼットまで白い流星の洗礼を受けたようだ。これで如何に『フィン・ファンネルだけでも全機落とした』という巌勝と三日月がどれだけ凄く、アムロがその遥か先にいるというのが分かるだろう。

 

 

「まあ、なんだ。サーガ以外は、そのアムロの直弟子で第一分隊紅蓮の参謀長、第三分隊鉄華団の団長とトップエース、それに第二分隊羅巌の参謀長が来る。これからは家族として仲良くしてやってくれ」

 

『はーい』

 

 

今だどんよりしている五人はそのままに、長旅での疲れを癒やすべくレジェンドは一足先に寝る事にした。無論、オーフィスやアーシアも着いていく。そして今日はおまけで……

 

 

「……眠れん」

 

 

カナエまでくっついて来た。オーフィスを身体の上に、右側にアーシア、左側にカナエが陣取って眠っており、寝返り一つ出来ない状況である。しかしこれで尚、全く動揺せず冷静さを保っているレジェンドはまさに理性の面でも規格外だった。

 

 

「横になる前に顔にタオルでも被っておくべきだったか」

 

 

……なんか焦るどころか一周回って本来の性格になってる気がする。レジェンドにとってこの状況は戦闘と同じなのか。そんな感じで結局寝付いたのはそれから二時間後だったそうな。

 

 

 

 

「「行ってきまーす!!」」

 

「それじゃ、私も行ってくるわ。今日は早く帰れそうだから」

 

「ああ、気をつけろよ。主にやらしい視線を送り付けて来る連中に」

 

 

 元気よく久しぶりの駒王学園へ登校していくカナエとアーシア、平常運転な涼子。レジェンドの心配は三人が変態共から迷惑を被るハメにならないかという事だが、何かあればだいぶ回復したカナエがぶっ飛ばすだろう。

ダイブハンガーから仮住居へと転移し、そこから三人でお喋りしつつ登校する。

 

 三人が仮住居の敷地から離れて少しした後、敷地入口が大きく光りそれが徐々に収まるとサーガやオルガ達が現れた。

 

 

「到着だ。と言ってもまだ仮住居とやらの敷地入口だが」

 

「ふむ、自然が多い。鍛錬にはもってこいの場所だ」

 

「町からはちょっとだけ離れてるのね。ホントにちょっとだけなんだけど人払いの結界とかも完備してるみたいだし」

 

「旦那の事だしな。そこらへんは抜かりなしってわけだ。町も割と大きくて活気がありそうだ。退屈はしなくて済みそうだぜ」

 

「サーガ様、皆も早く行こう。俺、朝ご飯食べてないんだ。バルバトスで搬入作業手伝ってたから」

 

 

各々の感想を述べ、空腹の三日月の事も案じてすぐに仮住居へ向かう。雑談しながら道なりに進むと仮住居が見えて来て、そこで見たものは……

 

 

「……む?」

 

 

ファンタジーっぽい格好をした何かを引き摺っているハリベルだった。

 

 

「初っ端から変な光景見せられたァァァ!?」

 

「ちょっとこれどういう状況!?」

 

 

オルガとヨーコはよもや事件現場っぽい何かに遭遇するとは思わず派手にツッコんだ。巌勝は家屋を眺めているし、三日月は空腹の為そんなものを気にしてはいない。

そんな中、やはりサーガは格が違った。

 

 

「落ち着け二人共。今先輩にテレパシーを送ったところもうすぐ来るそうだ。あと三日月の事も伝えたらおにぎりを間に合わせ程度だが用意してくれたらしい」

 

「「さすがサーガ様(大将)仕事が早い!!」」

 

「ホント?サーガ様ありがとう」

 

「そしてそこの者、それは何だ?」

 

「不法侵入者だ」

 

「なるほど」

 

 

巌勝とハリベルは何やら短い言葉ながら通じたようだ。オルガとヨーコは「いや、それだけで分かるか!?」と思っているが。そんな時、レジェンドが到着した。

 

 

「おーう、サーガに先遣隊諸君いらっしゃい。三日月、ちとこれで昼まで間に合わせときな。昼は豪華だから」

 

「うん、ありがとうレジェンド様。これだけあれば十分。昼が楽しみだ」

 

「で、ハリベル……それ何だ?」

 

「不法侵入者です。この日本でこの格好はないと思いますが」

 

「いや日本じゃなくても普通ないだろ、んな格好現代社会では」

 

 

そりゃ町から少し離れてるとはいえ白昼堂々ファンタジーな格好してる奴は殆どいないだろう。普通に考えて。

 

 

「うう……何で私ばっかり……」

 

「ん……?」

 

 

レジェンドはよく見てみるとその人物が何かに似ている気がするので、自身の記憶を思い返してみるのだが心当たりがいまいち曖昧だ。そんな時、オーフィスがやってきた。

 

 

「レジェンド、どうしたの?」

 

「ん?いやな、コレが何か似ているというかどこかで見たというか……どうも思い出せなくてな」

 

 

レジェンドがハリベルの掴んでいる人物を指差す。いくらなんでもコレ呼ばわりはさすがに酷だと思うのだが……その人物を見たオーフィスはあっけらかんと言い切った。

 

 

「あ、ティアマット」

 

「は?」

 

「うう……はっ!?オーフィス!?それに……!」

 

 

その人物に視線を向けられ、レジェンドは思い出した。思い出してしまった。その人物は……

 

 

「風の王国ローラントォォォォォ!!」

 

『何それ!?』

 

 

そう、どこぞの伝説三作目に登場する王国の王女そのまんまなのだ。その人物―ティアマットがよりによってそんな姿でここにやって来るとは……グラブルでは似た名前のティアマトという星晶獣が風属性。

だから本章が聖剣編&そっちが風属性なのに加えて、元ネタのなった人物のクラスチェンジ先にドラゴンなんちゃらがあった事が組み合わさってそうなったのかは不明だが、とにもかくにもまさか町中をそんなアマゾネスな格好で歩いて来たわけではあるまいな……

 

 

「レジェンド様!私やりました!人間化出来ましたよ!これで使い魔にしてくれますよね!?」

 

「お前がティアマットなのと何でそんな姿なのかはこの際置いといて、俺と初邂逅した時の尊大な口調はどうした」

 

「あんなものただのポーズですよ!だって他の龍王からも『そんな口調じゃ龍王としての尊厳に関わる。もっと威厳を出した喋り方にしろ』とか煩く言われたから仕方なく!それはもう仕方なく言ってたんです!!」

 

「レジェンド、ティアマットは元々うるさい

 

 

オーフィスからの一撃!こうかはばつぐんだ!

 

 

「ううう〜!オーフィスだってよく喋るようになってるじゃないですか!ちょっと前まで静寂どうの言ってたくせに!」

 

「我、レベルアップした。レジェンドや皆と賑やかな方が楽しい」

 

「そんなの駄目です!アイデンティティがなくなっちゃいますよ!?」

 

「……ぷいっ」

 

 

ぎゃあぎゃあ騒ぐティアマットに対してオーフィスはそっぽを向いた。しかもさり気なく(故意に?)レジェンドの服の裾を掴むものだからティアマットは更にヒートアップする。まあ、自分はハリベルに引き摺られてるわけで。

 

 

「あああ!?もう、いい加減離してくださいよ!敵じゃないって分かりましたよね!?」

 

「敵ではないが不法侵入者に違いないな」

 

「どっかの魔王と一緒にしないで下さい!結界を破壊しようとなんてしてません!」

 

 

違う、そこじゃない。冥界でサーゼクスがド派手なくしゃみをしてそうな気がするが、それはいいとして。

 

 

「……俺達はどう反応すればいいんだ」

 

「あそこの二人?二匹?ああもう、どっちでもいいけど落ち着かせないと話にならないわよ!」

 

「そうは言ってもな……アレ片方が喚いてるだけだろ」

 

「……ドラゴンは翼や尻尾に高い栄養価があると聞く」

 

『!?』

 

 

おにぎりを頬張っている三日月はともかく、巌勝が呟いた台詞に全員が反応した。そして全員の視線を集めた巌勝が次に言った言葉が……

 

 

「出汁に使えないだろうか」

 

「いやあああああ!?食べられる!私食べられるの!?はっ!?もしかしたらオーフィスの方かも!?」

 

「やだ。そうなったら我、全力で抵抗する」

 

「食べられたくなかったら仲良くしろ」

 

「はい」「うん」

 

「サーガ様、黙らせました」

 

「……助かる」

 

「よく二人がドラゴンだってわかったわね、巌勝」

 

「元鬼だからな。人外は感覚で理解出来る。喜ぶべきかは微妙なところだが」

 

 

ティアマットはともかくオーフィスは巌勝相手でも優位に立てそうなんだが、なんとかなったようだ。黙らせ方に若干本気で調理しようとしてた気がしないでもない。

 

 

「結局どうするの?俺はなんでもいいけど」

 

 

三日月がおにぎりを食べ終えてダイブハンガーへ出発したがっている。確かに向こうでも部屋の整理とか色々やるべき事はあるし、いつまでもグダグダやっていられない。

 

 

「常識に関しては教育し直すとして、まあ約束したし……仕方ないか」

 

「いいんですか!?では早速……」

 

「おいやめろ何いきなり脱ぎだそうとしてるんだお前は」

 

「レジェンド様、知らないんですか?私達ドラゴンは使い魔になる時、身体を重ねるという風習が……」

 

 

あ、コイツ嘘言ってるなと感じたレジェンドはオーフィスを見ると、オーフィスは首を横に振ってその風習を否定した。

 

 

「ドラゴンにそんな風習ない」

 

「……ちっ」

 

「おいコイツ今舌打ちしたんだけど」

 

 

だがティアマットはすぐ後に知る事になる。ここでそんな事無理にやらなくてよかったと。そもそも何故オーフィスがここにいるかというと、今回はレジェンドにくっついて来たわけではなく、追いかけて来たわけでもない。

 

 

「そういえばオーフィス、日向ぼっこするとか言ってたのになんでこっちに来たんだ?」

 

「ん、ここならゴジラが一緒でも認識阻害かかってて大丈夫だからこっちにした」

 

「「「「「……ゴジラ?」」」」」

 

 

オーフィスがくるりと後ろを向くと……

 

 

『グゥウウウウ……』

 

 

ウルトラマンよりデカい凄そうなのがいた。

 

 

「いやあああああ!?」

 

『うるせえなメストカゲ』

 

「メッ……!?それ私の事ですか!?これでも私、五大龍王の一角なんですよ!!」

 

『そうに決まってんだろ。オーフィスならいざ知らず、お前如きがオレ様を驚かそうとするなんざ100万年早いんだよ。どうしてもってんならハイパーゼットンぐらい強くなってから来い』

 

 

そのデカくて凄そうなのが怪獣王と呼ばれるゴジラである。なんとかティアマットは言い返そうとするがプレッシャーが半端ないおかげで涙目になるだけだ。

そもそもハイパーゼットン自体、二天龍の片割れをあっさり瀕死にしたゼットンより遥かに強大な存在。そんな奴とタイマン張れるゴジラに喧嘩売ったら即座にフルボッコ確定だろう。おまけにゴジラも売られた喧嘩は普通に買うから「やっぱ今のナシ!」は通じない。

 

ちなみにゴジラとティアマットの会話、レジェンドやサーガ、オーフィスなんかは普通に聞こえるが、ハリベルや先遣隊のメンバーにはティアマットの声に対してゴジラが鳴いているようにしか聞こえない。

 

 

「おー、そっちの姿は久しぶりだな」

 

『海の中なら何度かなったが町中じゃそうそう元の姿に戻れないからな。たまにはいいだろ』

 

「それもそうだな。んじゃ、一足先に俺はサーガ達をダイブハンガーへ連れて行くぞ」

 

「我とゴジラは日向ぼっこしてお弁当食べてから帰る。烈が作ってくれた」

 

「何かあったらすぐに言えよ」

 

『オレ様もいるんだ。妙な奴が仕掛けてきたらブッ潰してやるぜ』

 

 

無限の龍神と怪獣王のタッグ(普段はそこに三超神の一人も混じる)に仕掛けたらまず負ける事ぐらい分かりそうなもんだが、どこぞのテロ組織みたいにやってくる連中もたま〜にいたりする。一応、仮住居敷地内だから結界もあるんだけど。

 

 こうしてサーガと先遣隊、ついでにティアマットはダイブハンガーへと招かれた。サーガや先遣隊のメンバーは快く歓迎されたのだが、ティアマットに関しては事情を知るハリベルや、原因だったグレイフィアが申し訳なさそうにしてるのを除き、昨夜に続いてレジェンドがまた尋問される結果になった。

漸くまともに出番が増えだした矢先、こんな目にあってばかりの現状をレジェンドは……

 

 

「ぴえん」

 

 

一人嘆いていた。

 

 

 

〈続く〉




というわけでついでの一匹はティアマットでした。
モデルは勿論聖剣伝説3のリースです。
騎空士なんでティアマットと言うとグラブルの方が思い浮かぶんですが、スカーサハがいる以上そっちはマズいし、作中でも書いてあるとおり色々考えたらこうなりました。
いや、これもマズくはないとは言い切れないけど。

次回はオカ研側の話になります。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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