ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
しばらく出ていなかったキャラとか、本編がそこまで進んでいないためまだ本編未登場のキャラとかも出るのでネタバレが嫌な方は御注意下さい。
それではどうぞ。
ウルトラ騎空団の空の世界における拠点、ウルティメイ島――かつて寂れた島であったそこはウルトラ騎空団の協力と現地住民のやる気によって今や空の世界最高峰とも言える観光地へと成長している。
そして、今日……ウルティメイ島は過去最高の盛り上がりを見せている。理由は言うまでもなく、全空にその名を轟かすウルトラ騎空団のメンバーによる自主制作映画(とアニメ)が映画館にて日毎に入れ替わり公開されるからだ。彼らが映画の制作を始めた(理由は判明していない)話は瞬く間に全空に広がり、数え切れない人々が公開を今か今かと待ち望んでいた。
そして協力者たるシェロカルテの情報によって公開日が知らされ、同時に優先チケットも彼女経由で販売。ある意味世界現象と表現されても可笑しくない大イベントと化している。
上映スケジュールは四日間。初日は三大種族チームとグラサイ&エリアル・ベースチーム、二日目がサーガ組、そして三日目がレジェンド一家で四日目は複数の映画館に分けて全チームの映画を同時公開する予定。ロングラン上映や映像ソフト化は反響によって検討するらしい。上映作品のグッズも日によって替わるため、そちらも大混雑が予想される。
少なくとも言えるのは、どのチームの作品も力作揃いということだ。
☆
「一時はどうなるかと思ったね〜」
「束ちゃん頑張ってたもんね☆」
「いやだってウルトラマンとか宇宙人、怪獣……いや、外星人や禍威獣を全部CGで表現するっていうからさ。私主導でやるしかないじゃん?」
一番手を担う三大種族チーム、どうにか『シン・ウルトラマンタロウ』を完成させてこの日に望んだようだが、同時上映作品の『ちびトラマンほのぼの物語』は早くも可愛いもの好きや子供達の間で話題になっている。
レジェンドヒロインズは数量限定のちびレジェンドぬいぐるみを手に入れようと、神経を張り詰めているぐらいだ。
「けど納得がいくもの作れたしそこは上々だね。さてさて、一番になったらレジェくんに何おねだりしよっかな〜?」
そこへやってきたのが黒歌や夜一など当時不在だったメンバー。映画云々は置いといて、何故か優勝チームにレジェンドからスペシャルボーナスが出るという部分に速攻食いついている。
「何それ!?そんなことになってたならどうして教えてくれないのよー!」
「だってくろにゃん、絶対アダルティな方向で推すでしょ」
「……否定出来ないにゃ」
「黒歌姉様……」
「少しはごまかせんのかお主は……」
正直な黒歌に小猫と夜一は揃って頭を痛める。そこにやってきたのは舞台挨拶を控えた主演のサーゼクスやルミナシア、それにリアス、加えて一誠。全員スーツやドレス姿でビシッと決めており、一誠だけは「俺場違いじゃねーかな」とガチガチに緊張していた。まあ一般家庭出身だし、よもや自分がこんなことをするなど夢にも思わなかっただろうから仕方ない。
「今回は皆の協力のおかげで素晴らしい作品が出来たよ。本当にありがとう!」
「ま、ターくんとターくんのお父さんのメンツもかかってるわけだし。最後の相手は気合い入れまくったからさ」
「あれは正しく最後の戦いに相応しい相手だった。完成したものを見た私も目が離せなかったよ」
そんな会話をしていると、他のチームも続々と集結してくる。
「皆さーん、この度は……」
「「「マジでお疲れっしたー!ウェーイ!!」」」
「うん、ローアイン達もお疲れ様。仕出し弁当美味しかったよ!」
「「「あざーっす!」」」
グランの労いにいつものテンションで返すローアイン、トモイ、エルセムのトリオ。基本グランサイファーのキッチンで腕を奮っている彼らは、今回エリアル・ベース組と協力して『マジパネェ』量の仕出し弁当を何度も用意した。人数が人数な上、最大戦力のレジェンドや総料理長のジャグラーがいないため大層苦労したはずだ。
「いや〜しかし今回、改めてダンチョとテンチョの凄さを実感したっつーか」
「それな。滅茶苦茶料理スピード早いのに全然クオリティ落とさねーし」
「勇治さんもすげーべ?アレ不言実行する隠れ行動派だってマジで」
言動はチャラいが、彼らはよく周りを見て気遣いが出来るタイプなのである。実際、ジャグラーから蛇倉苑ウルティメイ島支店の店長代理を任せられるくらいの腕前やコミュ力もあり、チャラ男という第一印象で全てを表せるわけではないのだ。
「えーと何々?『シン・ウルトラマンタロウ』……タイガが主役じゃないの!?」
「いやジータ、それ一番最初に言われてたじゃねーか……」
ガーン!とショックな顔をするジータにビィが力無くツッコんだ。確かに作品名は最初から開示されていたものの、まさか本当にそう作るとは思っていなかったようだ。ちなみに今のジータのジョブは舞台挨拶もあるからとエリュシオン。発育のいい身体に優雅さが組み合わさって高貴な雰囲気を纏っている。……のたが、本人は涙目で舞台挨拶には出ないタイガに引っ付いている。優雅さは何処行った?
「ほら、俺今回はモーションアクターやって、それからモデルになっただけだから」
「うーうー!」
「参ったな……」
中々拝めない、半泣きの美少女に抱きつかれているウルトラマン。そんな彼女に触発されたのか、アーシアや小猫も各々の想い人が早く来ないかキョロキョロと周囲を見回している。
そこに姿を現したのはサーガ率いるサーガ組……なのだが、何故かサーガとユウキ、アカネはそれぞれスコール・レオンハート、リノア・ハーティリー、そしてエルオーネの衣装でやってきた。聞いた話ではこの三人は今回裏方に回ったということだが……。
「ソランさん!」
「小猫か。あの日以来敢えて連絡をとっていなかったが、元気そうで何よりだ」
「その衣装……舞台挨拶用じゃないですよね?」
「ああ、せっかくだから前作の衣装を引っ張り出してみた」
前作、と聞いて束にビシリとヒビが入った(気がする)。まさかサーガ達はかの作品の他のナンバリングタイトルを実写化したのでは、と汗をダラダラ垂らしている束だが、案の定その通りである。サーガが映画のタイトルを告げ、しかも三部作だとも説明するとガックリと項垂れた。
「た、束?どうしたにゃ?」
「くろにゃん……あのね、サーくん達とんでもないもん引っ提げてきたよ。あれガチで泣くから」
「え?」
サーガ組の演技力や各種スキルの高さは既に周知の事実。しかも付き合いの長い上、九極天である束が言うのだから余程のものなのだろう。
ただ、衣装は作品絡みだろうが今日舞台挨拶があるのは三大種族チームやグラサイ&エリアル・ベースチームだけで、サーガ組とレジェンド一家に関してはそれぞれ二日目と三日目の上映時に行われる。
何せその二日間、二チームは時間をずらし各々三部作全てを一日一回ずつ上映するという、正に公開初日だけの大判振る舞い。しかも一日目の今日と二日目、最後の上映の終わりに翌日公開作品のトレーラー映像を流すというから観客は期待しっぱなし。
そして、最後のチームであるレジェンド一家も漸くヒリュウ改と共にウルティメイ島に到着。やる気無さげで被害ばかり被ってたし、映画を作ることも観ることもせずにすっぽかすか独自に休暇と洒落込むかと思われていた彼らだが、他の三チームの予想の斜め上を行く。
何故なら全員……それこそミツバも含めて衣装が全然違っていたからだ。舞台挨拶用のではないとは分かるが、揃いも揃って別衣装とはどういうことか。
「あ……あの、レジェンド様……?」
「ふぃ〜……ん?おお、アーシア。これは幸先良さそうだ。こっちに戻って一番最初に見たのがアーシアの顔とはな」
ふとした瞬間にこういう台詞を吐くから天然ジゴロと言われるということをレジェンドは分かっていない。真っ赤になるアーシアはいいとして、問題は彼方此方から羨望や嫉妬の炎が燃え上がっていることだ。
しかし、今はそれよりもレジェンド達の状態の方が気になっているため一先ず置いておく。
「時間ギリギリまで納得のいく形に仕上げたかったからほんのちょっと前まで撮影してたんだが、危うく遅刻するところだった」
「おかげで着替える間が無かったものね」
三チームは「え!?」と本気で驚く。どうやら今日も合流時間寸前まで撮影(もしくは編集)していたという。当然といえば当然なのだが文句しか言わなかった彼がどういう心境の変化をしたのだろうか?
「……へえ、やっぱりそう来たか」
ニヤリと笑ったのはロングコートの上にショルダーアーマーを付けたような衣装のジャグラー。蛇心剣の代わりに長めの刀を二振り腰に下げた彼の姿は、予想通りというか恐らくは敵役か何かだろう。似合いすぎてローアインらはかなりビビっている。
「オイオイオイ、テンチョから強キャラオーラがヤババババハムート級にガチ漏れしてんだけど」
「ちょい待ち、マジでダンチョ達に何があったんだよ!?」
「っべーわ、沙耶っちから感じる主役エネルギーがパネェじゃん」
撮影時の雰囲気が残ったままなのかもしれない。全員が普段とは違う空気を纏ったままだったが、そんな中いつも通りの男が一人。例によってゼットである。
「あれ?ゼロ師匠は出ないんでありんすか?」
「おう、俺やメビウスはサーガ達と一緒に裏方だよ。っつーかゼット、お前変わった格好してんな……」
「いやまあ、ネタバレは控えたいんで詳しくは言えませんけど、最強の護衛みたいな感じなんで」
装飾を追加されたゼットランスアローを一回転させて脇に挟むように構えたゼットの動きは、サーガ組の映画に出てきても遜色無いものだった。その姿にエリアル・ベースにいたウルトラ騎空団所属の子供団員達はキラキラとした目でゼットに群がる。相変わらず子供人気が高い。
「そういやあいつらは?」
「一足早く現地入りして島の娯楽施設を楽しんでると言っていたからな。大方、凱や命らと一緒に色々回ってるんじゃないか?」
「あー……確か凱達も現地集合だったっけか」
どことなく巫女のような装束を纏ったC.C.が言うと、レジェンドはやたら長い刀身を持つ刀をブレスレットに収納し、伸びをする。撮影中離れていたからか、オーフィスがとてとてとレジェンドに近付いてきては背中によじ登りぶらんと首にぶら下がった。
「レジェンドおんぶー」
「はいはい」
「レジェンドちゃん、ちょっと気になったんだけど……今の刀何!?」
予想通り、剣・刀マニアなシエテが食いつき、レジェンドとオーフィスが同時に口を開く。
「「正宗」」
「……アカネ、何か今とんでもないことを聞いた気がするんだけど」
「あの刀身の長さでその名前って、多分ユウキの考えてるのと同じだろうね〜」
「……本物なの、それ」
「我がおねだりしたら作ってくれたー」
「オーフィスに強請られたからパッと思いついたものを作ったらコレだった」
何という規格外……いや、分かりきってたことである。動機はどころか生み出した経緯まで適当なのだが、それでそんなもん作れるあたりレジェンドはぶっ飛び過ぎていた。久しぶりに甘えられてオーフィスもそこはかとなく嬉しそうだ。
☆
既に劇場への入場は始まっているが、ウルトラ騎空団は別荘だの宿泊施設だので見れるので、一般客の方を優先して入れてもらう。舞台挨拶は最も大きな劇場で行われる為、他はリモートでの鑑賞になるがそもそもチケット自体の倍率が半端なかったので見れるだけでも十分、な客が多い。
その中でも関係者各位に配られた専用特等席は他の観客席とは違う場所で観ることが出来る。とはいえ前述の通りウルトラ騎空団は観る場所を選ばなくていいので、それは文字通りチケットを配られた関係者各位『から』貰った人物らがそこに座れることになる。
「チーフは誰を呼んだんだ?」
「俺の義弟と妹……義妹達だな。あと協力者」
「え!?チーフって妹さん……と弟さんいたんですか!?」
「やっぱりそういう反応になるよな」
そんな時、特等席を見た沙耶が思いっきり固まった。不思議に思った勇治と三体の怪獣(マスコットモード)もそちらを見てビシリと固まる。またまたどうしたのかとやってきた流が二人の見た方向を向くと、絶世の美女とその御付きらしき人物らが笑顔で手を降っていた。
「あれ、沙耶さんと勇治さんの知り合い?」
「知り合いと言われれば間違いない。あれは――」
「……お母様とその直属の護衛よ」
「…………は?」
「「「「「えええええ!?」」」」」
まさかの先代女王が遠路遥々護衛まで引き連れて観に来たらしい。しかも……。
「あいつ普通に応募してきたぞ。目立つように応募ハガキにレインボーカラーで色付けして」
「何やってるのお母様!?」
レジェンドの爆弾発言は核弾頭級の威力があった。ちゃんと正規の手順で応募して当選したという。その理由は沙耶が「親しい人がウルトラ騎空団にしかいないから、先生が誰かに渡して」とレジェンドに配券を任せてしまったからでもあるのだが。で、結局知り合い相手に鑑賞希望者の募集を出してすぐに応募してきたのが先代女王だった。恐るべし沙耶の母。
「つーか若過ぎじゃね?沙耶の母親……しかもべらぼうに美人じゃん」
「あー……多分俺の光気が原因だな」
「それはそれとして、だ。旦那が見えないってことはお近付きになれる可能性があるんだろ?こりゃ声掛けねえと」
「止めておきなさい。お母様、異性として意識してる男性は先生だけだから」
「またかよチクショー!!アンタのモテ力を俺に分けてくれ!!」
「……そーは言ってもなー……」
滝のような涙を流しつつレジェンドの肩を掴んでガクガク揺らすアザゼルだが、当のレジェンドは自分の所為じゃないと達観している。確かに打算的な行動はしていないが、最終的にはレジェンドのしたことが原因なのでそう思われても仕方ない。
「「…………」」
「おい、ミライにゼット。目が怖いぞ」
「いやだって……」
「あそこでこっち拝んでんのヤプールじゃなかですかい!?」
拝んでるのではなく、申し訳ないと謝っているというのが正しいのだが、そもそも何故ヤプールが先代女王の近くにいるのかというのが問題のようだ。しかし、レジェンドと沙耶にとってはさしたる懸念材料でもないらしい。
「まあ、確かにヤプールだがあいつは全ヤプール人中トップクラスにまともな奴だぞ。正直周りの騎士の方がクセ強過ぎる」
「こう言うとどうかとは思うけど……彼のおかげで私達の世界の月の王国は上手く機能してるようなものよ。お母様も指導者として文句無しとはいえ、あんな感じで自由過ぎて……」
「「兎にも角にも王国の生命線(良心)」」
テレパシーで分かったが、どうやら先代女王の親バカが発動しそれに便乗して護衛の騎士もくっついて(約1名焚き付けられて)鑑賞に来たという。まあ、先代女王はレジェンド絡みもあるのだろうが……それはともかく、当時の女王は色々と忙しなく動いていたため、沙耶の面倒はもっぱらヤプールが主となって見ていた。故にヤプールは育ての親みたいなもので彼女が絶対の信を置く人物なのである。
なお、一度エースと対面したことがあり、エースの方が一触即発の空気になっていたところをレジェンドや先代女王に抑えられ、話してみたところ意気投合してしまった。主に身内(組織内で)が面倒事を起こす関係で。
あの大のヤプール嫌いであるエースも和解した、という事実からミライとゼットも漸く警戒を解く。何よりあの邪悪の体現というべきヤプールが、ああも頭を下げること自体が本来なら有り得ないことだし。
さらに、久しぶりに顔を合わせる人物らも続々と現れる。
「レジェンド様、この度は御招待と休暇の方ありがとうございます」
「お、鬼灯来てくれたのか。あのバカの様子はどうよ?」
「効果覿面ですね。ゼットライザーの原理を利用して鬼舞辻無惨とコカビエル諸共融合させられるのは余程嫌だったようで、必死に仕事してますよ。そもそも始めるのが遅かったんですがね、閻魔のクソジジイ」
「ちっ、融合してしまえば普通の亡者と同じ扱いで折檻しても良心の呵責に苛まれんのだが……まあ、鬼灯の休暇をもぎ取れたからよしとするか」
仮にも日本地獄を代表する存在をこんな風に扱えるのは恐らくこの二人ぐらいなものだろう。脅して仕事をちゃんとさせるというより、脅しが効かなかったらマジで実行して何かする気満々なレジェンドと鬼灯に大半の人物は震え上がっている。
悪魔将軍は宣告通りしっかりとローテーションで魔闘地獄を運営しつつ修業の旅を行っているというのに。
「あ、それからレジェンド様。これが御所望のやつです。個人的にゴモラさんがコカビエルの尻の穴に角ぶっ刺して超振動波をブチ込んだのが傑作でしたね。いやあ、あの時の表情といったらもう」
(((((!?)))))
「おお、頼んどいたあれか。助かる。無惨の関節を力任せに無理矢理ひん曲げてかましたゼットンバスターとか、罰ゲームで『しんごじ』に真正面からレーザー熱線による股関貫通をされる童磨とか気になってしょうがなかったんだよ」
「「レジェンド様それ御一緒しても!?」」
これ、先日カプセル怪獣が何体か出張してやってきた『大怪獣ファイトin魔闘地獄』の内容である。以前はレジェンド&悪魔将軍という規格外にも程がある化け物タッグを相手にした無惨とコカビエルだが、ちび状態のゴモラとハイパーゼットンになら勝てる!……と思ったそうだがレジェンド所有のカプセル怪獣がそんなに甘いわけがなく、待っていたのは圧倒的実力差による返り討ちだった。しかも向こうは童磨も加えてるにも関わらず。
無惨と童磨という、胡蝶姉妹にとって毛嫌いしている鬼同率一位の二人が身内にボコられているとあっては、観ないという選択肢など無い。
その主役となったゴモラとハイパーゼットン、特に後者は別件でも自主的に役目を果たしたこともあって、ウルティメイ島のレジェンドの別荘にて留守番という体でのんびりしている。一体で大浴場を独占してみたり、ふかふかお布団で惰眠を貪ったり。
ちなみにゴジラは敢えて出なかった。マジンガーZEROとよく関わっているからか、他のカプセル怪獣に比べて多少大きくなれるようなので、仮に出てしまうとワンサイドゲームになってしまうかもという懸念があったからなのだが……別に出なくてもワンサイドゲームだったから意味は無かったらしい。残念。
「久しぶりじゃの、レジェンド様に鬼灯殿」
「おや、ダンブルドア校長」
「ダンブルドア校長先生!」
「おう巫女様、少し見ぬ間にまた一回り立派になったみたいじゃな」
「ありがとうございますっ」
もはや三大種族達の中で悪魔にとっては忘れてはならない人物の一人、アルバス・ダンブルドアも休暇を取って来島。何せ様々な形で公開作品に魔法が出るとあって、年甲斐にもなく楽しみにしていたようだ。
「おいサーゼクス、何もんだあの爺さん。最低でもオーディン並のヤベー奴だぞ」
「あの方はレジェンド様の九極天の一人だそうだ。都市レベルの大きさを持つ魔法学校の創設者兼校長と聞いている」
「はあ!?」
彼の素性を知れば、体験入学でいいから一度は惑星レジェンドのホグワーツに通ってみたいという魔法使いは数知れず。特に魔法使いのスポーツである『クィディッチ』はホグワーツ、ひいては惑星レジェンドの名物の一つ。大会での実況はやはり鬼灯、解説にレジェンドが出席、かつ双方弄りはせず真面目に行うというからそれも驚きだ。
「いやはや、召喚獣というのが特に楽しみでの。フォークスも気になって仕方ないようで付いてきてしまったんじゃ」
ほれ、とダンブルドアが腕を上げると突如炎が燃え上がり、それが収まると美しい真っ赤な体毛を持った鳥が留まっていた。
「……その子、もしかして悪魔じゃない幻獣のフェニックス……?」
「いかにも。フェニックスのフォークス、儂の大切な友人じゃよ。元の世界で儂の葬儀が終わってからはレジェンド様の元にいたらしくての、またこうして一緒になったんじゃ」
「……こりゃ俺らの世界の魔法使いが知ったら腰抜かすぜ」
アザゼルが冷や汗をかくも、アーシアは笑顔でフォークスを撫でており、フォークスも嬉しそうだ。胆力半端ねぇ。
「アーシアさん、凄いですわね……」
「っていうか召喚獣?星晶獣を召喚するのとは違うのかしら?」
「まあ俺の方にせよ、サーガの方にせよ、見てのお楽しみというやつだな」
ここで、暫し休暇を堪能中のアークエンジェル他同盟艦に属する一行が到着。ただ他の施設を回りまくってただけであるが。
「また僕の勝ちだったね、アスラン」
「キラ、どうしてそんなに引きが強いんだ……」
「それよりアスラン、何でお前その『D-HERO』とかいうの使うと口調とか変わるんだよ?」
「『僕のタクティクス、見せてやる!』とか言ってた割にプレイングミスしてたりするよな」
先に姿を現したのはキラ、アスラン、ミゲル、そしてラスティ。休暇を満喫しているらしく、全員私服でその手にはデッキケースが握られている。先日、レジェンドの希望で完成した各種ショップ併設のデュエルスペースで今までデュエルしていたようだ。
ちなみにアスランは言わずもがなだが、キラはダイゴを師に持つインフェルニティデッキ、ミゲルが無駄に格好良く銀河デッキ、ラスティは予想外というかジャンクデッキだ。……ダメだこの師弟、鬼畜過ぎる。
「お、キラ君やってるな?」
「ダイゴさん!はい、今回は3ターン目から上手く回りました。決まるとすっごく爽快ですね!」
「だろう?次々と場が埋まっていくのは怪獣相手に防衛メカが集結していく感じがして……」
この犠牲になったのだ、アスランは。どっちかというとグランかランスロット、ベリアル総司令が使いそうなデッキなのだが……。
そしてこちらでの初代
「ウルトラかっとビングだ!」
「いきなり何言ってんのお前」
……そこ、レジェンドのエースモンスターは万物創世龍じゃなくてレッドアイズじゃないのかとか言わない。アルベールが普段しないような高笑いしてたりもするけども。エゼクレインが「全速前進DA!」なんて言い出してるけれども。
閑話休題。
それからはアスカ一家がやってきてシンが主役だと告げたグランをキラキラした目で見たり、ステラが先日合流したアーニャ共々ゼットに抱きついてアザゼルが絶望したり、イザークがレジェンドにデュエル挑んだら完膚無きまでに叩き潰されたり、まあ色々あった。
「イザーク、大丈夫か……?」
「上映開始時間が迫ってるからって容赦無さ過ぎじゃね?今の……」
効果で2回攻撃可能になった攻撃力10000のダイレクトアタック二連発はオーバーキル過ぎだ。ちなみにラスティの発言にあるよう、時間短縮の為にLP4000ルール……5回負けている計算になる。
「誰かそいつ担いでこい。俺は招待者の着席状況の最終確認があるからな」
「「「「「ちょっとは心配してあげて!?」」」」」
とりあえず、レジェンドは遠目でライトニングらも着席したことを確認、団員達にも自分達の鑑賞スペースへと移動するよう促し、公開一作品目の主演たるサーゼクス夫妻やリアス&一誠は舞台挨拶の関係で登壇の為に別行動。
いよいよウルトラ騎空団大映画祭、開幕。
――おまけ――
「……ヤプール」
「何でしょう、先代女王陛下」
「帰りにデュエルスペースとやらに寄りますよ。あの御方と沙耶もやっているそうですし、私も興味が湧きました」
(……アレ?これまた月の娯楽が増えて先代女王が抜け出す事が増えるパターンじゃ……)
大映画祭後、月の王国に新たな施設が建てられたらしい。ついでにヤプールが(肉体的&精神的)過労でぶっ倒れた。
沙耶ちゃんのお母様(と付き人)御来訪。そりゃそこ出身の勇治もビビるよね。
鬼灯様やダンブルドア校長も久々の登場。
何よりデュエリストと化したキラ達。なお、イザークは「何言ってやがる、俺のバトルフェイズはまだ終了しちゃいないぜ」(レジェンド)→「いやもうライフは0……ぎゃあああ!!」(イザーク)……ってな感じで無理矢理オーバーキルされました。ライフ4000ルールでダイレクトアタックのため、一回目の時点で10000ダメージ=二回半やられてる計算です。
次回は三大種族チームとグラサイチームの作品の公開と反応になります。サーガ組とレジェンド一家のやつはそれぞれ一話ずつ丸々使う予定。
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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真ゲッタードラゴン(大決戦版)
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真・ゲッター1(スパロボα仕様)