ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
今回は殆どギャグで出来ております。
あと、松田元浜そして匙ファンの方ごめんなさい。
それから、今回はレジェンドの専用機を顔出しで挿絵挿入(画像)してみました。
それでは本編をどうぞ。
アーシアを巫女として迎えたレジェンドは、親モスラとの対面した後に彼女をダイブハンガーへと送り届け、自身はオーフィス(やはりと言うかついて来たがった)とゼットを伴ってスペースコロニー・ドラガイトへ訪れていた。
かねてより開発中であるレジェンドの専用機の調整を行う為だ。
機体用ドックの一室にてメタリックグレーの機体が一機だけ佇んでいる。ここはこの機体の為に用意された専用ドックであり、これがレジェンドの専用機となるMS。
名を『ウルティメイトオリジン』という。
今まで様々な試行錯誤を行い続け、つい最近漸く形になったのだ。もっともそこからが今回の課題なのだが。
「「おおー……!」」
オーフィスとゼットは興味津々、目を輝かせながらウルティメイトオリジンを見ている。
その二人とは少し離れて、レジェンドは束と打ち合わせしている。クロエは最近お菓子作りにハマったらしく、せっせと皆に出すスイーツを作っていた。
「でね、無理に出力を抑えるより余剰出力を別の形で利用出来ないかな〜とか考えたら、それ使って装甲表面とか機体周辺にバリア張っちゃえばいいじゃん!ってなったんだよ!」
「確かにそっちの方が無難ではあるか。無駄も無くなるし最低出力値を高めに設定出来るしな」
「だよねだよね!みっくんのターンXもIFBDで動いてるから駆動系とバリアが複合機能なわけだし」
そんな話をしていると、とてとてとオーフィスが近寄って来て束の裾を引っ張った。
「ん?どしたのオーちゃん?」
「我が本で見たMSは色がついてた。レジェンドのは灰色とか緑しかない。どうして?」
「もしかして、あれはプロトタイプとか!?」
オーフィスの疑問はもっともだし、ゼットの意見も普通なら割と有りそうなものだが。
「あれはね、ディアクティブモードって言うの。分かりやすく言うと待機状態。電源が入ってないって思ってくれればいいよ。起動すると色が変わるから」
「我、見たい」
「俺も見たいであります!」
ぴょんぴょんと跳ねるオーフィスとゼットにレジェンドは溜息を吐き、束はよし来たと言わんばかりにレジェンドの方を向く。
「レジェくん!ここは束さんとレジェくんが器の大きさを見せてあげようじゃないか!レッツテストだよ!」
「お前仲良くなるの早過ぎだろ……やれやれ、『UDCドライヴ』の出力調整は簡単じゃないんだぞ」
「ほらほら早く!束さんやクーちゃんと同じ未来のお嫁さんと、将来有望なお弟子さんのお願いを叶えてあげよー!」
「おい、さり気なく嫁発言するな。ついでにゼットは俺の直弟子じゃない」
束に背中を押されつつ、レジェンドは己のこれから愛機となるMSへと乗り込んだ。
☆
それから数日後の駒王学園。
いよいよ球技大会本番とあってあちこちで凄まじい熱気が放たれている。我らがオカルト研究部もやる気に満ちているのだが……
「……」
ただ一人、裕斗だけは心ここにあらずといった感じでボーッとしていた。練習時もこんな感じだったのだ。
「やっぱりあの日見た写真が気になってるみたいね」
「あの、カナエさん。私がいない時に何かあったんですか?」
「私もよく分からないの。聖剣がどうとか聞いただけだし……本人が話そうとしない以上、無闇やたらと突っ込んで聞くわけにもいかないわ。今は球技大会に集中しましょ……!?」
何かを見たカナエは咄嗟にアーシアの目を両手で塞いだ。
「はわっ!?カナエさん、いきなりどうしたんですか?」
「アーシアちゃんは見ちゃダメ。というか出番まで別のところに行きましょうね。イッセー君がどうにかしてくれるらしいから」
カナエの視線の先には一誠が「すいません」と両手を合わせて謝っていた。それに対してカナエは「大丈夫、よろしくね」と笑顔で頷き返し、アーシアを連れてそそくさとその場を退散する。
「さて……松田、元浜……親友だからこそ敢えて忠告させてもらうぜ」
「フッ……イッセー、その言葉を今の俺達が聞くと思っているのか?」
「あのお前がいなかった約十日間、漸く出て来たと思えばリアス先輩や姫島先輩のみならず、胡蝶先輩からも親しげに呼ばれている裏切り者め!」
「それは否定しないけどカナエさんには片想い中の人がいるらしいぜ。なんでもアーシアと同じ人だってさ。勿論俺じゃねーぞ」
「「カナエさん!?名前呼びだとぉ!?」」
一誠的には結構重要な事を言ったと思っているのだが、目の前の二人は聞いちゃいない。そして一誠と共にいるトライスクワッドも……
「おいイッセー、何だアレ……!何なんだよアレ!?」
「つーか正体分かってても分かりたくないだろあんなの!!」
「もしやアレが噂の闇堕ちというやつなのか!?」
物凄く動揺していた。タイガとフーマはこれ以上ないくらい混乱してるし、タイタスは自分の得た知識からそれらしきものを探し出している。確かに墜ちるところまで墜ちている気がしないでもない。
「そもそもなお前ら……」
遂に一誠が糾弾する。
「後ろの奴らも含めてなんて格好してんだ!?」
そう、松田と元浜を始め彼らが率いる集団はありえない格好で球技大会に参加していた。
網タイツを履き、男子でありながらスリングショット(紐水着)を着用し、頭……というか顔には女性用のパンツを被ったその姿はまさしく変態。なんか目も釣り目になって瞳が消えてる。何だコレ。そんな連中が集団で現れたら誰だって恐怖するだろうさ。
というかよくそんな格好許可されたな。
「堕ちたなイッセー。この姿の素晴らしさが分からんとは!」
「どこが素晴らしいんだよ!?お前らは墜ちるどころかマントル突き抜けてさらに堕ち続けてんだろーが!!」
「墜ちる?違うな、俺達は昇華したのだ!」
「昇華というか昇天してくれと思っちまったよマジで」
なんで俺今までこいつらとつるんでたんだろ……と一誠は本気で落ち込んでいた。ゲンやレイトらとの関わりや修行を経てまともな感性になった一誠には親友と思っていた二人(だけではないが)の奇行を直視出来ない。
「何を言ったところで今のお前では理解出来ないだろう」
「したくもねーよ、んなアグレッシブ変態スタイル!!」
「我らが目的はただ一つ!モテ男果てるべし!」
「「「「「果てるべし!!」」」」」
ぶっちゃけただの嫉妬だった。嫉妬も極めれば変態になるのか?いやダメじゃねーかソレ。
「……ちょっとだけアイツらの気持ちがわかっちまったよ……」
「おいフーマ!?何言ってんだ!!」
「お前まで邪道に墜ちる気か!?」
「いや、イッセーの周りって美女か美少女しかいねーじゃん。そこだけは同意かなって」
「「……ああー……」」
確かにそこは納得した。その通りである。
加えて言うならレジェンドもそうなのだが。
「ていうか午前中はクラス対抗じゃねーか!!クラスバラバラでチーム組めるわけないだろ!?」
「今は黙して死を待てイッセー。アレを見ろ!」
どっかの闇人格を彷彿とさせる台詞を吐きながら松田は用意されたボードを指差す。そこに書かれていたのは……
兵藤一誠他 VS エロマスクチーム
とだけ書かれていた。つまりクラス対抗どころか目の前の変態共VS一誠他男子と言う事らしい。
「我々やそちらのチームにいる男子の入れ替えは自由だ。だがイッセー、お前には常に出続けてもらう!」
「はあ!?」
「言っただろう、モテ男果てるべしと!即ちモテ男たるお前には果てるまで戦場に立ち続けてもらうというわけだ!」
無茶苦茶な理論である。さすがにこれには抗議したいところだが今の変態共には何を言っても聞かなそうだ。
「ちょっと、いくらなんでも……」
『あーあー、リアス聞こえる?』
「……?カナエ?」
『あ、ハリベルさんから貰ったブレスレット、ちゃんと着けてくれてるのね。ならばよし!それ、こんな風に通信とか、中に色んなもの収納したり出来るから有効活用してね』
なんとまあ重要な事を妙なタイミングで言う娘である。ありがたいが今はそれどころじゃ……とリアスが言おうとした時、先手を打ってカナエがさらなる爆弾を落としてきた。もっとも、一誠にとってはこの上ないくらい御褒美なものだが。
『リアス、この状況で変態達を止められるとしたらただ一つ、完膚なきまでに叩き潰す事だけよ。それもイッセー君が。無理ではないわ。あの修行を乗り越えた根性とその成果、そしてこんな事もあろうかと乱菊さんがブレスレットに仕込んでおいたあの衣装を着込んだリアスの応援があれば!!』
「ちょっと待って特に後半っ!?」
『善は急げよ!走りなさいリアス!更衣室へ!!』
「ああもう!メロスみたいに言わないで頂戴!!」
有無を言わさぬ迫力のカナエ(ただし通信)に急かされて更衣室へ向かったリアスは、カナエの言う通りに念じてブレスレットから仕込んでおいたという衣装を取り出すが……
「こ……これって……いえ、まともと言えばまともなんでしょうけど、サイズが……」
最初は納得したリアスだが、その服のサイズを見たら冷や汗が垂れてきた。しかし四の五の言ってはいられない。これもイッセーの為、と思い切って着る事にした。
リアスが着替え終え、再び出て来た時には既に男子種目(と言っていいのかもはや微妙だが)であるサッカーが始まっており……
「「フォオオオオオオオ!!」」
「くそっ!何であんなガチ変態コス着た途端にありえねーパワーアップしてんだよ!?」
ここは小説で良かったと言わせて頂きたい。
ガチ変態コスを着た松田と元浜のツートップ……通称ダブルエロマスクが魅惑の双丘ならぬ卑猥な双球を揺らしながら見事な連携を見せている。見せなくていいものの方が目立ってるけど。
それに対抗出来ているのは唯一、一誠だけだった。
元変態だからとかじゃなくて、真っ当な理由……つまりどういう訳か身体能力が異様に増しているエロマスク軍団に追随しているのがゲンとレイトの特訓を受けた彼だけなのだ。裕斗に関しては最初から変わらずだし。
「……ホントにどうなってるのよ……」
「……部長の方も気になります」
「あらあら、随分と気合が入ってますわね」
「え!?あ……これはカナエ曰く乱菊さんが……そんな事よりっ!!頑張ってイッセー!!」
リアスの応援が聞こえた一誠は声がした方向を向くとそこにはリアスが……
「!!!!!」
チアリーダーのコスチュームに着替えたリアスがボンボンを持ちつつ一誠の応援をしていた。しかもサイズが小さめな為に色んなものがギリギリだ。
これにより一誠の気力が「Boost!」した。別のものもそうなった気がしないでもないが。
想い人が自分の為にあんな衣装を着て応援してくれている、と昂ぶった一誠は強かった。
「愚かなりイッセー!羞恥を捨てて遥かな高みに立った我々に挑もうなど―」
「うるせぇぇぇ!!部長の為にも俺は勝ァつ!!」
「「な……なんだとぉ!?」」
松田と元浜からボールを奪うと単独で爆進し師や兄弟子と共に鍛えた足でシュートを叩き込むと、キーパー(のボール)ごとゴールネットを突き破り、ボールは壁にめり込んだ。
「「「「「……」」」」」
オカルト研究部以外は唖然としている。
確かに納得出来るがとりあえず股間を押さえて涙を流しながら気絶しているキーパーの心配をしてあげよう。男として再起不能になるかもしれないし。
結局、その後はリアスの応援も相まって一誠が無双モードに突入したためエロマスク軍団は全ての勝負に敗北。
短期出張から帰って来た矢的が回収していった。
「出張から帰って来てすぐにあんな事させてすいません矢的先生……!」
「いや、別に兵藤は悪くないからな?まあ、あのキーパーをやってた奴には同情するが」
どうやらあのキーパー、男としては終わらなかったがプライドは木っ端微塵、跡形も無く吹き飛んだようだ。
ついでにエロマスク軍団は午後の競技には出られないようだが、最初から人数に入れられてなかったらしくいなくても別に困らないとの事。哀れ、変態共。
☆
駒王学園でそんな白熱した(?)戦いが繰り広げられている頃、ダイブハンガーでも似たような出来事が起こっていた。
「ちょっ……三日月待っ……!」
「落ちろってば……!」
「にゃあああぁぁ!?」
「……あっさり撃墜されたのう」
ドラガイトから戻って来たレジェンドが最新型のシミュレーターを数機持ち帰って来た事で対戦訓練が可能となったので、それを使ってトーナメント戦を行っているのだ。
先程、三日月のバルバトスに黒歌の選択機体であるリ・ガズィが撃墜された。連日の作業でレジェンドが徐々に疲労してきたので休息を取らせており、まだトレースタイプのシミュレーター機能をインストール出来ておらず黒歌希望のソウルゲインはまだ選択出来ない。
「フフハハハ!!我が世の春が来たァァァ!!」
「巌勝さん性格が……ってうわあああ!?」
リクの選択機体であるスーパーガンダムがターンXのガーベラストレートによって真っ二つにされ、撃墜。
御大将モードの巌勝に衝撃を受けつつ敗退してしまった。
「バルバトス、何あれ……尻尾まで使うなんて狡いにゃ!!」
「そっちだってBWS飛ばしてきたじゃん」
「まさか鞘が『開く』タイプなんて想像出来なかったよ……てっきり飾りか何かだと」
「まあ、ターンXの手の形状から普通はそう思うだろうが……如何なる相手でも用心するに越した事はないと言う事だ」
「「そもそもさっきのアレ何!?」」
御大将モード。原理は今だに不明である。
ついでに効果もハイテンションになる以外不明。ホント何なんだアレ。
「……ん」
ぽすっぽすっ…
「オーフィス……俺の腹の上に座りながら跳ねるんじゃない」
「我もやりたい」
「行ってくればいいだろう」
「レジェンドと一緒じゃなきゃ嫌」
シミュレーターでワイワイやっているのを遠目に、レジェンドは横になってぐったりしながら、オーフィスに抗議した。オーフィスも構ってほしくてレジェンドに馬乗り状態だ。
以前鬼灯が言った通り、まるで親子の風景である。
学園で起こっている死闘に比べたらほのぼのとしたもんである。
☆
そして午後、球技大会の目玉とも言えるメインイベントである部活対抗ドッジボールが始まる。
注目株はやはりと言うべきオカルト研究部だ。
一誠は午前中の各試合にて(半分不本意だが)大活躍し、それ以外にも三大お姉様全員が在席し、学園のマスコットや王子、最近では癒し系の天然美少女なアーシアまで加わった。
ついでに言うと女子の部でも修行にて直接戦闘におけるパワーアップを果たした小猫とカナエが猛威を奮った事も関係している。
特にデフォルトで一誠無双モードに匹敵するカナエはヤバすぎた。
「イッセー君、午前中はありがとう。おかげでアーシアちゃんにアレ見せなくて済んだわ」
「いえ、俺の方こそカナエさんのおかげで部長の良い物を見せて頂きました!」
「イッセーだけならともかく、他の皆に見られるのは恥ずかしかったのよ!?」
……というが、後半ノリノリだったのは口に出さないでおく。
「ゴホン!それは済んだ事として……第一回戦の相手が決まったわよ」
「どこですか?柔道部?剣道部?」
「ふふ……違うわ。相手はソーナのところ、つまり生徒会よ!」
トーナメント表を見せながら告げるリアスは、さらに爆弾を投下する。
「カナエ!私が責任を持ちます!花の呼吸と日の呼吸、使用しても構わないわ!」
「え、いいの?縁壱先生も九極天参加のドッジボールで使ったらしいから私もやりたかったのよね〜」
何やってんのあの人。というか縁壱に限らず東方不敗は石破天驚球とかで対抗したりドッジボールではなく超次元ドッジボール状態だった。
「そして、人数さえ途中で増えなければ問題はないわ。これがどういう意味か分かるわね?タイガ、タイタス、フーマ」
「「「え?」」」
「イッセーの同意の元ならば貴方達がイッセーの身体を借りて参加する事も許可します!」
「「「えええええ!?」」」
これはさすがにビックリだ。自分達が参加していいのは嬉しいが、一誠は了承してくれるのか。
「俺は別にいいぜ。午前中に部長の為に頑張れたし……三人もやってみたいだろ、こういうのさ」
「ありがとうイッセー!」
「君の鍛え上げられた肉体ならば私の筋肉とも相性は良い筈だ!全力を尽くそう!」
「へへっ!変身はまだだけど、思いっきりやってやるぜ!」
「決まりね!イッセー、タイガをベースに撹乱やボールの誘導はフーマ、確保と撃破にはタイタスで行くわよ!」
「「「おお!!」」」
トライスクワッドもノリノリである。かくして、部活対抗ドッジボールという名のウルトラビッグファイトが始まった。
「行くわよリアス!」
「ええ!よくってよソーナ!」
互いのリーダーの掛け声で試合がスタートする。先行のボールは生徒会が手にしたようだ。
『タイガ、落ち着いていけよ。相手は複数だけど、お前の動体視力なら対処出来るぜ!』
『無理だと思ったら無茶な時でも俺に替われよ!なんとかするからな!あと旦那はあまり女性に攻撃したくないだろうし、あのサジっての奴の相手は頼んだ!』
『引き受けよう!彼には紳士たる者のマナーをその身体に教え込まなければなるまい!』
現在、タイガが表に出ている。残りの二人はいつでも替われるようスタンバイし、一誠は今回サポート専門だ。
ちなみにこの後、サジは割と悲惨な目に遭うことになる。
「中々リーダー同士のラリーが続くな……!?(フーマ!敵の動きが変わった!狙いは多分アーシアだ!眼鏡の女性にボールが行ったら来るぞ!スタンバイだ!)」
『よし来たぁ!』
タイガの読み通り、ソーナがリアスのボールを回避するとその眼鏡の女性―真羅椿姫がキャッチし、ノーマークだったアーシアへと投擲される。
「すいませんが、頂きます……!」
「ッ!アーシア!!」
「心配ご無用ってね!!」
タイガから機動力に優れるフーマに交替し、アーシアへ向かったボールを簡単にキャッチすると、再びタイガへ交替する。
「それっ!!」
「きゃ!?」
取れるか取れないかギリギリの力でタイガが投げたボールは、取ろうとした生徒会の一人の女子の力では取れずにアウトになる。
「よし、まず一人!」
「良くやったわタイガ!」
「タイガって……まさか!?」
「ふっ……ソーナ、戦いとは二手三手先を読んで行うものなのよ。直接のプレイ人数が増えてるわけではないからルール違反にはならないわ!」
なんかリアスの背後に仮面を着けて赤いMSに乗って三倍早く動きそうな人が見える。いや、どっちも赤いけど。
さらにボールはよりによってカナエの手に渡った。
直後、カナエの両目がキュピーン!と光ったと思いきや、いきなり今度はゴオォォォ!!という音が聞こえてくる。
「「「「「!?」」」」」
「日の呼『球』……!」
なんか違う。大きく投球ポーズを取りながら明らかに当たったらヤバそうな物を投げようとしている。
「胡蝶さん、ちょっと待……!」
「ストナァァァサァァァンシャイン!!」
思いっきり違ってた。確かに日で球だけど。
それは参戦だいぶ先の真ゲッター1の必殺技である。オカルト研究部が今回の事を忘れた頃に放つだろうけど。
ちなみに何故彼女が知っているのかと言えば、レジェンドがサーガの持ってきた神衛隊活躍記録を見せてくれたからだ。
なんとか生徒会メンバーは回避するものの、着弾した地面が大きく吹き飛んだ。
「な……な……」
「「「「「何今のぉぉぉ!?」」」」」
「むぅ、外しちゃった」
「いや当てたらマズいやつだろ!!」
ソーナを始めとした生徒会メンバーや観客の驚きはもちろん、タイガにもツッコまれた。確かにアレは当たれば死ぬ。たぶん。
ここでいち早く我に返った匙がボールを手にし、一誠(今はタイガ)に狙いを定める。
「くらえっ!兵藤!!」
「来たか!(タイタス!)」
『遂に私の出番のようだな!』
匙の投げたボールは椿姫のそれより速く、威力もあったがタイタスにはまるで無力。その場から動かず片手で掴み取る。
「は!?」
「匙元士郎……君の相手は私が務めさせてもらおう」
「私!?おまっ……兵藤じゃないのか!?」
「今の私は兵藤タイタス!私のマッスルボールを受け止めてみるがいい!!」
身体は一誠だが、迫力のあまり何故かタイタスのように筋肉が膨れ上がっているように見える。匙はさすがに警戒するものの、それで止められたら苦労はしない。
「マッスルボォォォルッ!!」
小細工無し、正しく豪速球というべきボールが投げられた。匙はただ速くて重いだけならなんとか対処出来る!そう思っていた。
……しかし、現実は非情である。
タイタスが投げる時、手首に捻りを入れた為にボールに微妙なカーブが掛かり、結果。
ゴッ!!!チ〜ン……
お察しの通りである。タイタスのマッスルボールは匙に受け止められる事なく男の象徴を直撃した。
その時の匙の表情は涙鼻水涎を垂れ流し状態でのたうち回る事なく一発で失神。タイタスの中でこれを見た一誠、タイガ、フーマさえ股間を押さえて内股になってしまう程である。無論観客もだ。矢的でさえ青い顔をしている。
「む、意外に情けないな。一撃だけで気絶とは」
『『『いやそうなって当然だろアレは!!』』』
とりあえず匙は保健室へ即座に運ばれ涼子に見てもらったものの、「砕かれたのはプライドだけ」らしい。どう見てもタイタスのマッスルボールに加えて涼子にアレを見られた事が原因ですありがとうございました。
これで勢いづいたオカルト研究部はそのまま生徒会チームを撃破し、快進撃を止める事なく優勝した。
……が、ルール上問題がなかったとはいえ、やり過ぎだとソーナからオカ研全員(トライスクワッド含む)お説教を食らう羽目にもなったという。
「私は真っ当な勝負をしたぞ!?」
「真っ当ですが力を入れ過ぎです!」
「私も真っ当だったわよ?」
「むしろ貴女が一番危険だったんですが!?」
色々あったが結果的に一番被害を被ったのは匙だった。
え?エロマスク軍団?アレは自業自得だ。
〈続く〉
久々に思いっきりはっちゃけました、今回。
そろそろイリナとゼノヴィアも出てくるし、レジェンドやオーフィスとオカ研メンバーの邂逅も近づいて来ました。
それから、煉獄さん参戦アンケートはとりあえず今回までの予定です。
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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真ゲッタードラゴン(大決戦版)
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真・ゲッター1(スパロボα仕様)