ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
ヴァーリファンの方すいません。本来ならしっかり登場させるべきなのでしょうが周りが相当な実力者ばかりになり、ちょっとの事では驚けないと思い今回は不憫な扱いになりました。
一位と二位が参戦予定のアンケート、今回の更新までになります。一位はグラハムさんぶっちぎりだけど二位ならまだワンチャンあるかも。
激戦から数日後、オカルト研究部はレジェンド一家の仮住居に勢揃いしていた。正式にレジェンド及びサーガと面談する為である。
あの後、赤龍帝と対を成す白龍皇が現れたものの、コカビエルの死に様を知って落胆しつつ一誠に宣戦布告じみた事を言った直後、さっさと帰りたくてご立腹なレジェンドの、適当な力で放ったデコピン一発で鎧を粉々にされながらブッ飛ばされるというその他大勢的なデビューを飾り(幸いレジェンド以外に素顔は見られなかった)、裕斗は尻叩き千回というペナルティを受けるだけで無事?元通りグレモリー眷属に収まった。
「なあドライグ。アレ確かお前の宿敵ってヤツだろ?」
『まあ、そうだな』
「……こういうのもなんだけどさ、大丈夫かな?あいつ」
『分からん。ただ一つ言えるのは、アレはデコピンで出る音じゃなかったという事だけだ』
「……俺があの堕天司ヤローにやられた時よりとんでもない威力だったよな、あれで」
「当然だって。あの人、ゼロどころかレオさんやセブンさんの師匠でもあるんだぞ。ゼロに聞いたらこの間徹夜でレオさん共々ボコボコにされて気絶したって。しかも二人は変身した状態なのにレジェンドは人間体のままで」
『はい!?』
「U−40でもその名の如く伝説の存在として崇められているくらいだ。しかし服の上からでも分かる見事なウルトラマッスルだ!人間体でさえあれ程とは……!」
「そういやO−50の戦士の頂まで鼻歌歌いながら余所見しつつ平然と頂上まで登ったらしいぜ。おかしすぎだろ何なんだあの人。しかも襲ってくる怪獣や宇宙人、さらに天変地異を居眠りしながら撃退とかしたってよ」
『何それどんな変人!?』
アーシアとカナエ、矢的が苦笑している以外全員の意見であった。ぶっちゃけまともなエピソードはタイタスのものだけってどういう事だ。しかもフーマのが一番おかしい。
「ま、まあレイブラッド事変の筆頭解決者だしそれくらい……」
「あと別の宇宙だと、この星が簡単に消し飛ぶような光線をさも当然かのように吸収・増幅して押し戻した挙げ句それを撃ってきた惑星リセット兵器を一発で消し飛ばしたとか」
「レイブラッド並の究極生命体がその姿を見ただけで逃げ出したとか」
「喧嘩売った相手が尽く宇宙から消えたとか」
「「「名前の通り伝説だらけで」」」
どれもこれもヤバい事だらけである。ちなみにコスモスとジャスティスが一体化する事で一時的にその力を行使した時も含まれているが、実際はこれより凄まじい事をやりまくっている。
「待たせたな、お前達」
そんな話をしていたらレジェンドとサーガがリビングへ入って来た。レジェンドは両脇にオーフィスとスカーサハを抱きかかえて。
『いや何で!?』
「我、最後の場面で殆ど出番無かった」
「吾の方が出番無かったぞ。そもそもここ最近まともに喋ってない気がする」
「ロスヴァイセや涼子、ティアマットも似たようなもんだろ」
要は出番欲しさにくっついて来たらしい。件の二人は片や控えめ、片やマイペースな為、外面上然程気にしてはいないみたいだが本音はどうやら……とにもかくにも必要なメンバーは揃ったという事だ。
ソファーに座ったレジェンドとサーガ、スカーサハ。オーフィスは定位置であるレジェンドの膝の上だ。
「さて、まずは何が聞きたい……と普通なら言うだろうがぶっちゃけ『最初から全部』とか言われるのが目に見えてるし、そんな事したらいつ終わるかマジで分からんくらい途方もない話になるから要点だけ掻い摘んでヨロシク」
『軽っ!?』
「レジェンド様、本来の性格ならクールで寡黙だけど、普段はいつもこんな感じよ?元のままだと周りの息が詰まるからって」
確かに最高位の光神が気を張りつめているような喋り方や雰囲気を醸し出せば余程の者でない限り萎縮してしまうかもしれない。そういう配慮からなのだが、本来の性格をあまり知らない面々から見たら今の方が素に思っても仕方ないだろう。
「しかしアレだ、俺とサーガもやる事あるし、お前達も明日からの学園生活だってあるだろ。今日のところは一人につき一つな。ハイ、被らないように作戦ターイム」
「や……やっぱり軽い……!」
「あの、私は被りそうにないので先に質問しても宜しいでしょうか?」
そう挙手と共に言ってきたのは朱乃だ。この瞬間、先日の出来事を思い出し妙な悪寒を感じた。
「まあ、被らない自信があるなら別に構わんが」
―ああ、コレ絶対に俺がどえらい目に合うパターンだわ―
レジェンドはこの時点で既に己の身に降りかかるであろう修羅場の予感を察知していた。だって朱乃の顔、耳まで真っ赤だもの。そして、その予感が現実のものとなる。
「レジェンド様はまだ独身ですか?」
「独身で悪かったなこの野郎」
レジェンドの機嫌が一瞬で最悪になった。なんで初っ端の質問が独身かどうかなんだよ、結婚してる奴がそんなに偉いのか?ええ?とか険しい顔で考えている。
これを見てアーシアとカナエは本気で焦りだした。あの日、イリナ&ゼノヴィアと刃を交えたあの日のレジェンドみたいになったらどうしよう。……が、ここでオーフィスが口を挟む。
「レジェンド、独身じゃない。レジェンドと我はラブラブ夫婦」
「勝手に捏造するなそこォ!!結婚どころか婚約者、恋人ですらないだろ、まだ!!ぶっちゃけ俺、お父さんとかお母さん扱いされるんだけど!!前者はともかく後者の意味がまるで分からないんだけどォォォ!!どっちにしろ保護者だろチクショォォォ!!」
「そうだぞオーフィス、吾もその発言には抗議「スカーサハも一緒にイチャイチャしていい」……まあ、それなら……」
「おいィィィ!?何あっさり懐柔されてるんだお前は!!というか抗議ってお前自分の願望叩きつけたかっただけじゃないのかソレ!!俺の意見ガン無視ですかァァァ!?」
今日もレジェンドの切れ味鋭いツッコミは健在である。正直ウルトラマンとして活躍するより生身でボケとツッコミを両立しつつ時折真剣モードで戦ったり指示出したりした方が良いんじゃないのか。
「では私はどうでしょうか?」
「「「「「ゑ?」」」」」
レジェンド、オーフィス、スカーサハ、カナエ、そしてアーシアの時が止まった。さり気なくサーガやオカ研メンバーも。
「駄目ですか?」
「いやいやいやいや駄目じゃないけどさ。普通ならこうカモン!とかタイガスパークっぽく言うんだろうけど俺は光神たるウルトラマンなわけだよ。つまりだね、俺とゴールインするって事は下手すれば今の家族と離れ離れになるという事が確定するのでございますぜ」
「あの、レジェンド……言葉遣いがゼットみたくなってます」
さすがにパニックになってるレジェンドだったが、肝心な部分はしっかり伝えている。朱乃と両親の仲が良いからこそレジェンドは簡単に言うなと釘を刺したわけだ。
「立場上留守にする事も多いが、俺はすぐにここを立つことはない。しっかり考えて、それでも付いてくると言うなら俺はそれを突き放したりはしないからな。結婚云々はまた別だが、そういう自分の将来に関わる事はちゃんと両親と話しておけ。嘘偽り無く、正直にな」
「はい」
意外というか、あっさり朱乃は引き下がる。というのも別に拒絶されたわけじゃなく、自分を思いやっての言葉だと理解出来たからだ。それに、
「ふう……どうやら一問目は無事終了か。オーフィスとスカーサハは俺の手を自分達の胸に持っていくな。何がしたいんだお前ら」
「レジェンドに『ひんにゅー』の良さを教えるってスカーサハと相談した」
「お主はきっと知らず知らずの内にあの胸にやられておるのだ!その目を覚まさせるには多少強引かも知れぬがこうするしかない!」
「お前らが目を覚ませ。んな事言ったら乱菊とかどうなるんだ。そもそも寝る時毎日素っ裸になるオーフィスと寝相の悪さで寝間着が開けるアーシアの二人に挟まれながら寝てる俺がそんなものでやられるか」
アーシアは真っ赤になっただけだが、オーフィスは思い返して「我が一番リードしてる」と得意気になり、スカーサハとカナエには『また』一緒に寝る事を約束させられた。レジェンドは無事に寝れるのだろうか。精神的にはもちろん物理的に。慣れない状況だとスカーサハが寝ながら顔面にのしかかってくるし。繰り返し息ピンチになりそうである。
「……そろそろ私達もいいですか?」
「おう。頼むから現状を軌道修正してくれ」
レジェンドの切実な願いにリアスは苦笑する。
「まず、私から……疑っているわけではないのですが、貴方が本当にかの光神様だという事を示して頂きたいんです」
「え!?ちょ、リアス!?」
タイガがさすがにそれは、と止めようとするがレジェンドはそれを制する。
「まあ、それは最もだな。自慢じゃないがここまでネームバリューがあると成り済ましとか色々出て来てこっちも困るんだよホントに。んで、それを示すのは……そうだな。確か技術解析して普及したりしてなければ光の国と冥界の間で贈り物出来る装置はグレモリー家とシトリー家にしかないはずだが」
「!!」
「あとこれはグレモリー家に聞いてもしょうがないというか分からないと思うが、なんかセブンが俺のグッズがあったら是非送ってほしいとか言われたらしいんだけど、何か知らないか?」
「い、いえ……」
そういえばレヴィアタン様が光神様の熱烈なファンだった、とリアスは思い出しながら装置の事でレジェンドが本人であるとほぼ確認出来た。
「つかぬ事お聞きしますが、装置に関しては何処でその事を……」
「作った本人だし。宇宙磁気嵐のせいで故障して、性能アップも兼ねて当初より一年先延ばしになったけどな。ついでにその磁気嵐は何処ぞの宇宙人が原因だったから準備に気合を入れまくってたタロウがブチ切れて、スーパーウルトラダイナマイトでそいつの拠点ごと跡形も無く吹き飛ばしたそうだ。威力は当社比六倍」
「な、納得しました」
「父さんそんな事してたの!?」
「やべぇ……タイガの父さんに喧嘩売るような真似絶対しないようにしとこ」
製作者本人なら分かって当然だ。タイガは初耳だったようで父のやった事に驚いていたが、一誠は見たことないタイガの父・タロウが本気で出鱈目な実力者だという事が垣間見えたので深く心に誓った。
次に挙手したのは小猫。
「あの、ソランさん……あ」
「いや、名乗った以上それでも構わない」
「オイちょっと待て。サーガ、お前ちゃんと人間体の名前でも呼ばれてんの?俺は名字さえロクに呼ばれないのになんでだコノヤロー」
「落ち着いてくれ先輩。愚痴は後で聞くから、このままでは先に進まない」
やはりと言うかなんというか、当然反応するレジェンド。人間体での名前というのは各種防衛チームに所属していた時はしっかり呼ばれていたので思い入れがあるようだ。ウルトラアクセスカードにも文句つけてたし。
「えっと、ソランさんも光神様らしいですけど、そちらのレジェンドさんとの関係は先輩と後輩でいいんですよね?」
「ああ。正確には最高位たる先輩の側近的な立場……上司と部下が正しいのだろうが……深く言えばそれだけではないな」
「何か事情が?」
「俺は正しく、先輩に育てられた」
これはアーシアやカナエも知らなかった事だ。知っているのは三超神や当時のサーガを知る者に限られる上、そもそもこうして聞かれなくては自分から話す事もないのであまり知れ渡っていないのである。レジェンドは鮮明に覚えているようだが、もう途方も無く昔の話なのでサーガ自身は印象深い思い出以外あまり覚えていない。
「光神は生まれ方が生物のそれとは違う上、俺は他のウルトラマンと外見もかなり異なる。その為に周囲では俺を引き取ろうという者がおらず、そんな俺を引き取って育ててくれたのが先輩だ。一度は父さんと呼ぼうと思ったが『自分は独身だし、光神たる立場上、将来的には上司部下の関係になる』という事で兄さん呼びも断念し、先輩呼びに落ち着いたというわけだ」
「あの、その……ごめんなさい……」
小猫だけでなく、トライスクワッドも含め皆申し訳なさそうな顔をしている。知らなかったとはいえ安易に踏み込んではいけない領域に平然と足を踏み入れていた。しかしサーガとレジェンドは別段気にしていない。
「俺が自分から話した事だ。そちらが気に病む必要はないし、今の俺には多くの家族がいる」
「考えてみたらゾフィーとかマンとかもアレ普通に所属的に上下関係あるけど普通に兄さん呼びしてた、とか思ったけど相当長年続き過ぎて今更兄さん呼びに変える事もないだろって事で現在に至るわけで」
サーガは神衛隊や自身の御使いを思い浮かべながら話し、相変わらずレジェンドは軽かった。そもそも当のサーガが気にしていないのに当事者の片割れであるレジェンドが変に突っ込んで言う事でもない。本人が心から今が幸せと言えるならそれでいい、という親心でもある。
「……我がレジェンドと結婚したら我がサーガのお母さん?」
「オーフィスの事は先輩呼び出来ないからそうなるな」
「だからさり気なく言質取ろうとするんじゃありませんんんんん!!サーガも平然と答えんでよろしい!!」
やっぱりオチがあった。他数人も何やら考えていたが、カナエは「私はお姉ちゃん呼びが良いなー」とか言っている。ブレないな姉属性。
残る二人のうち、一誠が手を挙げた。
「えっ……と、光神様自身に関係するんじゃないけどいいですか?」
「変な質問じゃなきゃ答えるぞ」
それじゃ、と一誠が指差しながら聞いてきたのはオーフィスの事だった。
あまりに周りが凄まじい人物なのに加え、普通かつ自然に居すぎて反応が遅れたが彼女も相当有名である。
「……我?」
「ああ、そうか。『
「だってさ、ドライグ」
『……やはりそうだったか。先日は忙しなかったから確認が遅れたが、久しいなオーフィス』
「ん、久しい。マダオ」
『ああ、そう……オイ何だそのマダオってのは』
「
どうだ、と言わんばかりに胸を張るオーフィスだか当然ドライグは反論する。
『誰がマダオだ!!』
「タイラントって怪獣にボロ負け、瀕死のところにトドメを刺されて神器化、当たり外れを繰り返して今だにアルビオンと決着が着いてない、あとティアマットから借りたアイテムをまだ返してない。だからマダオ」
『ふぐっ!!』
完膚なきまでに言い負かされた。二番目と三番目は仕方ないにしても最初と最後は自己責任だ。特に最後。
「たぶんティアマットは文句言いに来る。覚悟してた方がいい」
『そ、それは悪いと思っているがアイツは今冥界だぞ?あの巨体ではそうそう出て来ないだろ』
「……我は不本意だけど今ティアマット、レジェンドの使い魔やってる。一緒に暮らしてる」
「『はい?』」
信じられない事を聞いた気がするのだが。追求しようとしたところ、ドタドタと何かが近づいて来る音が聞こえ、リビングのドアを勢いよく開けた。
「きっと旦那様が私を呼んだ!レジェンド様!貴方の使い魔、未来の正妻!天魔の業龍ティアマット、愛する貴方の為に馳せ参じへぶっ!!」
「ティアマットうるさい」
何を察知したのかティアマットがやって来たがオーフィスのドロップキックを顔面に受けて倒れ込む。ついでにドライグは真っ青状態。まさかここまで早く遭遇するとは思ってなかった。
「ティアマット!?彼女が!?」
「どう見てもファンタジー物に出てくる格好……いや、悪魔がいるわけだしファンタジーでも別に良いんだけどさ」
「ていうか大丈夫なのか?アレ結構派手に入ったぜ」
「さすがに顔までは鍛えられないな。良くて額までだ」
「「違う違う心配するところはそこじゃない」」
リアスは普通に驚くがタイガは服装を、フーマはオーフィスから受けた攻撃のダメージを気にしていた。タイタスだけは鍛えてあるかないかを重視していたが。
「相変わらず私の扱いだけ雑じゃないですかオーフィス!?そんな事してたらレジェンド様に嫌われますよ!ライバルが減るなら私は一向に構いませんけど!」
「……レジェンドはそれくらいじゃ嫌わない」
ぎゅ、と服を掴むオーフィスはどことなく不安そうだが、レジェンドが溜息を吐きつつ頭をポンポンとしてやるとそれも払拭されたようだ。
「オーフィスはすぐにティアマットに攻撃しない。ティアマットは何処ぞの巫女狐みたいな言い方で登場するな」
「……ん、分かった」
「これ即席で考えたんですけどね……ん?」
『ビクッ!?』
ティアマットが一誠の方を向いた事でドライグはビビった。神器は出てないし大丈夫だ、大丈夫……と考えていたがそれは甘かったとすぐに知る。
「あ〜!ドライグ!ここしばらく姿を見ないと思ったら!!そんなマダオの体現みたいな形になってたんですね!!」
『オイお前まで俺をマダオ呼ばわりか!?ていうか喋り方……』
「まあ貴方がどうなろうとどうでもいいです。いい加減借りパク状態の私の貸したあれ返して下さいよ!あれすっごくレアなんですよ!?」
これに対してドライグはあーうーと口籠り、仕方無しに事実を述べる事にした。
『……すまん、神器化されて以来行方知れずだ』
「……は?」
ティアマットの表情が凍る。どうやらレイブラッド事変が元で神器化してから自分も見かけていないらしい。だったら早く返しとけと言いたいが。
「どぉぉぉしてくれるんですかぁぁぁ!!あれがどんなに貴重で、珍しくて、大切で……私の……私の……貴様の魂で弁償しろマダオォォォ!!」
「『ぎゃあああああ!!!』」
哀れ一誠。ドライグのせいで一緒にティアマットからネックホールドかまされるハメになるとは。しかもティアマットの口調まで変化してるし。
とりあえず見つけ次第、死力を尽くして回収し即時返還するという事で話はついたが、代わりにこの場で一誠が力尽きた。合掌。
「死んでないけど……死にそう……」
「「「ドンマイイッセー……」」」
『すまん、相棒……』
トライスクワッドからは同情され、ドライグからは本気で謝罪される一誠。これで残るは裕斗のみ。なお、カナエとアーシアはレジェンド一家のため除外。トライスクワッドも大体の事情はゼロや80から聞いている為、今回は遠慮している。そして矢的は頻繁に連絡を取り合っているしその必要が無い。
「それじゃあ、最後は僕が。あの日から彼女らの姿が丸っきり見えなくなったんですが、デュランダルを使っていた彼女はやはり教会から……」
「それに関しては本人から聞いた方が早いな。そろそろ戻って来ると思うが」
「「「「「……へ?」」」」」
戻って来るとはどういう事かと思ったら、何故かリビングに『空色デイズ』が流れ出した。どうやら着うたらしい。
「え?何この曲……」
「私のウルフォンのものだ」
『!?』
そこには巌勝とガイ、そして巌勝に俵抱きされてる気絶したゼノヴィアがいた。
『いやソレ何でそうなってるの!?』
「さっきまで勉強部屋ってとこで俺と巌勝さんで彼女に修行つけてたんだよ。俺とは暫く持ったが巌勝さんが相手になった途端、マッハで終了してこんな風になってさ」
「おかげで私の鍛練はおろか準備運動にさえならなかった。これは継国式特殊鍛練法で殺るしかない」
「ちょっとおおお!?字が違う!マジで殺す気ですか!?」
正直継国兄弟しか出来なさそうなこの鍛練法、実は継国道場で一般化されてたりする。そしてこれによって大幅なパワーアップを果たした全集中・常中を会得している門下生が日本地獄など諸々の場所に就職しているのだ。マジパネェ。
などとやっている間にゼノヴィアが目を覚ました。
「うう……私の手足や上下半身、首は繋がっているだろうか……」
「なんか凄く怖い事聞こえたんだけど!?」
意識を取り戻したゼノヴィアを先に座らせ、続けて巌勝とガイも着席する。さり気なくレジェンドから巌勝に茶が、ガイにはラムネが差し出され、巌勝は軽く頭を下げ、ガイは嬉しそうに笑顔で礼をした。ゼノヴィアはぐったりしていて今はいらないらしい。
「ガイさんはそれが好きなんですね」
「ああ。風呂に上がりの一本が特に格別でね。やっぱりこの星で最高の贅沢は一番風呂だな」
クレナイガイことウルトラマンオーブ、風呂とラムネをこなよく愛する遊撃隊員である。それはさておき。
「では先程の疑問の答えだが、彼女……ゼノヴィア・クァルタは俺の『御使い』になった」
「「「「「はい?」」」」」
「手っ取り早く言うとな、俺で言うとアーシアみたいなもんだ」
「私ですか?……あ、そういえば」
レジェンドに巫女たる自分がいるように、ノアには神使、キングには秘書というお付きがいるという事を教えてもらっていたのを思い出したアーシアは、サーガのお付きは御使いという事も同時に思い出す。巫女は現状アーシアのみなので分かりやすい例えだ。
「「「「「いや何でそうなった!?」」」」」
「……もう分かってるとは思うが、主の死を知ってからというものあからさまに態度が変わって、終いには追放されてね。イリナは最後まで庇ってくれたが、つい先日私の分のエクスカリバーと統合されていた物の核……計六本分のエクスカリバーを持って帰ったよ」
「そんな……」
「それで正直、もうどうでも良くなっていっその事悪魔にでもなってしまおうかと思っていたところ、『となりのペドロ』を観終わったサーガ様や巌勝師範らとばったり会ったんだ」
マジでとなりのペドロを観に行ったようだ。ちなみに最初はギャグ映画と思っていた巌勝だったが、観終わった後はサーガ、三日月同様目尻を抑えて感動していたらしい。マジで内容が気になる。
「それからまた食事を奢ってもらいつつ全て包み隠さず話したところ御使いとして仕える気はないか、と聞かれすぐさま了承したわけさ」
「いやちょっとは悩めよ!?」
「主は死に、歩むべき道を見失っていた私を拾ってくれたのはかの有名な光神のご後輩。主より上に居られる方のお付きになるなど願ってもない事だ。悩む必要はなかったな」
「うむ。即答だったな」
巌勝は今やゼノヴィアを弟子として鍛えている。デュランダルに振り回されがちなので、それを制御出来るようになってからが呼吸法習得に入る予定だ。修行どころか瞬殺されてそれ以前の問題ではあるが。
「そうだ、まだ君に謝っていなかったな。アーシア・アルジェント、すまなかった。主が死んでいるならそもそも愛も何も無いのは当然だが、レジェンド様を信仰していたのなら初めて会った時の態度も納得がいく。私の早とちりで不快な気分にさせてしまった」
「い、いえ!信心深いのは良い事だと思いますし、本当に気にしてませんでしたから!」
「あまりぶり返す事でもないし、これからは同じく光神様に仕える者として仲良くしてくれると嬉しい。少しではあるがこちらでは君の方が先輩だし、宜しく頼むよ」
「はいっ!あ、先輩後輩ってレジェンド様とサーガ様みたいです」
「言われてみればその通りだな」
どうやらわだかまりもすっかり無くなって良い感じだ。先日サーガ達が連れ帰って全て聞いた時はレジェンドがジャーマン・スープレックスをかけたけど。マジギレしなかっただけ助かったと思いたい。
「さてと……今日のところはここまでだ。お前達もこれからの事を話し合う必要があるだろうし、早く帰って意見をまとめておけ。それぞれ連絡を取る相手がいるだろ」
「えっ……」
「あの、最後にその娘の事を……」
小猫からスカーサハの事を尋ねられた。確かに紹介していなかった、出番欲しさに付いてきただけで。
「スカーサハ、本名は真龍ディアドラ。空の世界出身だ」
「長い付き合いになろう、宜しく頼むぞ悪魔の子らよ」
「「「「「空の世界!?」」」」」
「ま、そうなるわな」
空の世界―あの堕天司ベリアルが言っていた星晶獣について知っている可能性のある人物。ぶっちゃけ真龍とかはどうでもいいらしく、スカーサハはちょっと不満げだ。
「な、なあ……空の世界出身ならあの堕天司っていう……」
「生憎だがな、スカーサハは空の世界出身だが、そいつに関しては知らんそうだ。後で映像記録から検証したんだが、その魂の出身地を示す『出身世界座標』が微妙にズレている」
「おそらくは平行世界……吾がアルスター島と運命を共にして『空の底』に落ちたのではなく、しっかりと今も存在している空の世界から来たのであろうな。吾がいた空の世界にもそやつと同じ者がいるはずだ」
振り出しに、とまではいかないがそれに近い状態に戻ってしまった。そして出た結論と言うのが……
「一度空の世界に行って色々調べた方が早いであろう。幸い吾がいる事で吾のいた空の世界への転移は容易いだろうからな」
「まあ、あいつのいた空の世界へ転移して向こうのスカーサハとうちのスカーサハが出会ってさあ大変、なんて笑えんし。ついでにあいつの出身世界座標、記録映像だし仕方ないとはいえ下六桁ブレまくりで分からないんだよ。只でさえ座標って最低でも20桁分の数値で構成されてるってのにそんなん解析してられるか面倒くさい」
最低って事はもっと多くの桁で構成されるのもあるという事だが、よくそんな数を覚えてられるな。さすがとしか言いようがない。てか最後本音出てるんですけど。
「ま、そういうわけで俺は一度空の世界に行ってみるさ」
「俺も一度アクアエデンに戻る。どうやら弾かれた者が神衛隊附属病院に運び込まれたらしい。運ばれたのがそこである以上、俺が見舞うのは当然だろう」
「てなわけで本日は解散!あとはお前達の話が各々まとまってからだ」
レジェンドの締めの言葉で面談は幕を閉じる。リアス達の帰り際に、後日からゼノヴィアも学園に通う事が伝えられ、同時にオカルト研究部に入部する事も合わせて告げられた。
既にゲンやレイト、黒歌らはレジェンドからある許可を貰っている。向こう側に関してはジェントとシックルに一任しているし、後はオカルト研究部の意思のみ。
光神達とオカルト研究部の道が漸く交わり始めると同時に、新たなる目標へ向けて各々の準備も始まった。
〈幕間へ続く〉
次回から数話程、これからは話の下準備的な意味合いもあり幕間という形で投稿させて頂きます。
具体的にはレジェンド一行、サーガ組、オカ研の三話分の予定です。
暫く一話一話が長くなりそうですが、どうかお付き合い下さいませ。
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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真ゲッタードラゴン(大決戦版)
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真・ゲッター1(スパロボα仕様)