ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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お待たせしました。第4章開幕です。
漸くダイブハンガーへ原作組も合流し、本格的にクロスオーバー展開になってウルトラシリーズのエピソードも出来るようになりました。
本章より上記の通りウルトラシリーズのエピソードを元にした話も盛り込んで行く予定です。

新たに先日空の世界で登場した(ただし我夢のまま)ウルトラマンガイアのエピソード『悲しみの沼』の案も頂きました。これ、デカい戦争やらかした三大種族にこそ伝えなきゃいけないものですね。下手すりゃ同じような事してる奴がいたかもしれないし。


それでは本編をどうぞ。


停止教室のヴァンパイア、集結せし勇士たち
新しい家族、新しい生活


 オカルト研究部の面々を伴い、ゲンや卯ノ花らがダイブハンガーへ帰って来て一番先に見かけたのは、既に在住しているレイトやミライ、アーシアらではなく……

 

 

「ヤッホーれっちゃん!カナちゃんしのちゃんだけじゃなく束さんとクーちゃん、グラくんマーちゃんりょーくんにきょーくんも一緒に来ちゃったよん!」

 

 

彼らよりほんの少しだけ早く戻って来たカナエや、それを連れて来た束達であった。

一旦仮住居に集合後に休憩してからダイブハンガーへ来たのでどうやらその間に到着したようだ。

 

 

「あら、いらっしゃい束さん。随分予定が早まっただけじゃなくて他の方も大勢いらっしゃるようで……何名かはご紹介頂いても?」

 

「おっけー!あ、その前にちょっと手伝って。しのちゃんまだ完治してないから。なんでも元の世界で全身の骨粉々にされちゃったんだってさ」

 

『ぜっ!?』

 

 

さすがにこんな反応にもなるだろう。

その場のほぼ全員が驚いているが、ハイパーゼットンがどこからか車椅子を持って来た。

 

 

「じぇっとん」

 

「おー!さすがゼッちゃん気の効き方がすごいぞ!さ、しのちゃん座って座って」

 

「ありがとうございます。あの、この子は?」

 

「れっちゃんのカプセル怪獣だよ。カナちゃんのモスちゃんもそうだから仲良くしてあげてね」

 

 

ぺこりとお辞儀するハイパーゼットンはやはり礼儀正しい。カプセル怪獣のまとめ役というのは伊達ではないのだ。

そんな時、小猫がしのぶに声をかけてきた。

 

 

「あ、あの……!」

 

「何でしょうか?」

 

「もしかして、カナエ先輩の妹さん……ですか?」

 

「はい。自己紹介が遅れましたね。胡蝶しのぶ、蟲柱です。でした、の方が正しいかもしれませんが」

 

 

元の世界でその命を終えた自分はもう鬼殺隊ではない。つまり柱という肩書も過去のものだ、姉と同じく。

 

 

「時に姉さん、なんで学校に?年齢的にまさか留年なんてオチはないわよね?」

 

「違うわしのぶ!私は享年17歳だったから『高校は基本16歳からだから外見年齢とかそういう意味でも高校一年からならイケるかな?』って思ったらレジェンド様がそう手続きしてくれただけでちゃんと一年毎に進級して今高等部三年よ!」

 

「え!?カナエって18じゃないの!?」

 

「どうやら姉さんはこちらに来て数年経っているらしくて既に20歳超えてるそうですよ。光気……とかいうもののおかげで見た目とか殆ど変わらないので分かりにくいですが」

 

 

光気万能説再び。何だこの若さを保とうとする者が男女関係なく求めそうなウルトラパワー。

 

 

「あの、しのぶさん」

 

「はい、ええと……」

 

「お互い、姉に苦労しますね。あ……私は塔城小猫っていいます」

 

「あら?貴女にもお姉さんが「白音ぇぇぇ!お姉ちゃんのどこに苦労するにゃー!?」……名前の事はともかくそのようですね」

 

 

ベクトルは違えど何かと騒ぐ姉を持つ者同士、早速仲良くなっている。

しのぶに続いて気になるのは炎の如き髪を持った男性―煉獄杏寿郎だ。しかし彼を見たタイタスが何を感じ取ったのかアストラル体のまま一歩前に出てポージングを始めた。

 

 

「むん!」

 

「「「「「へ?」」」」」

 

 

周りはポカンとしたが杏寿郎も通じるものがあったのか同じように構えを取った。

 

 

「ふんっ!」

 

「「「「「はい!?」」」」」

 

 

まさかの反応に驚く一同を尻目に、同調した彼らは次々とポーズを決めていき、最後は清々しく笑っていた。

 

 

「いや初対面だというのに申し訳なかった!何故か他人のような気がしなくてな!実に充実した時間だった!」

 

「それはこちらも同じ事!本来ならばここで握手といきたいがそちらの現在の都合上それが叶わぬのが残念で仕方ない!申し遅れたが俺は煉獄杏寿郎!鬼殺隊では炎柱を務めていた!宜しく頼む!」

 

「ほう!燃え上がるその肉体が如く良い名だ!私はウルトラマンタイタス!君達で言うならタイタスが名前だ!」

 

「なるほど!その鍛え上げられた肉体のような強靭さを感じさせる名前だな!」

 

 

こっちもこっちで波長合いまくりである。どちらも体育会系というか、決して中の人が同じだからとかではない。

 

 

「そちらのお二人はもしや……」

 

 

卯ノ花が声をかけるとグラハムとマリーダは神衛隊以前より軍属だったので、足を揃え背筋を伸ばし、右手で敬礼をする。あまりに堂に入っていた為、リアスらも一瞬驚く。

 

 

「神衛隊第四分隊副隊長グラハム・エーカー大佐!本日より本世界のダイブハンガーへ着任しました!」

 

「同じくマリーダ・クルス少佐。グラハム副隊長同様、本世界のダイブハンガーへ着任しました」

 

 

ここで驚いたのは黒歌と夜一だ。二人ともシミュレーターで第四分隊隊長を務めるアムロのCPUデータとやりあって瞬殺された経験……というか記録更新中。

 

 

「やはり第四分隊の方でしたか。レジェンド様とサーガ様から伺っています。グラハム副隊長は可変機及び近接戦の、マリーダさんは大型機運用のプロフェッショナルと」

 

「お褒めに預かり光栄です。九極天の才媛たる卯ノ花先生にそう言って頂けると箔がつくというもの」

 

「私はアムロ隊長やグラハム副隊長らのような方々と同列に並べられる程の腕前は……」

 

「何を言うマリーダ少佐。君は私が教えた空戦技術を短時間でマスターし、あのペーネロペーでやってみせた。あのような大型MSの操縦経験は私にも隊長にもない。私が乗ったところで的になるしかないだろう。ペーネロペー等は君が乗ってこそ輝くのだ。そこはしっかりと誇りたまえ」

 

「ええ。こちらも大型機は特機のコンパチブルガリバー一機のみでしたので、その機体のパイロットが戻って来たら是非訓練相手をお願いします。彼女としても高機動の大型機が相手なら怪獣との戦闘にも役立つ技術を学べるでしょうし」

 

「卯ノ花先生、グラハム副隊長……了解しました」

 

 

周りがとんでもない為に自己評価が低くなりがちだが、彼女も相当な腕前だ。ちなみにアムロ、グラハム、ニールの三人の中で機体が大型になった経験があるのはニールのみ、しかも一度きり……デュナメスにGNアームズをドッキングさせた時だけであり、もう大分前の出来事である。しかも得意の狙撃が使えず火力でのゴリ押し戦法となってしまうので、おそらく同じ土俵に上がればそちらの経験豊富なマリーダに軍配が上がるだろう。

 

 

「えっと……その、なんと言ったらいいか……」

 

「フン、悪魔より悪魔っぽいとでも言うか?あながち間違っちゃいねえな」

 

 

自己紹介が残っているのは束とクロエ、そしてこの男……流竜馬。ずば抜けた能力に加えて面倒見が良く、リーダーシップもあるのだが……人によっては凶悪な人相に見えてしまうのが玉に瑕。

 

 

「俺は神衛隊特別部隊・ゲッターチームの流竜馬だ。ゲッター1系列のメインパイロットをやってる。今は単独でブラックゲッターに乗ってるがな」

 

「チームって事は……他のメンバーは?」

 

「本来の機体、真ゲッターロボと真ゲッタードラゴンの整備と調整に掛かりっきりだ。パワーアップしたのは良いがまた一からやり直すハメになるとは思わなかったぜ。真ドラゴンはともかく真ゲッターはそこまで延びる予定じゃなかったんだが」

 

「だってりょーくん無茶な機動しまくるじゃん!はーくんもだけど!べっくんだけだよ理解してくれてたの!」

 

「俺らゲッターチームがヘロヘロ動けるかよ。超音速合体(マッハオープン・フォーメーション)なんてアレが霞むような大技だぜ?」

 

「前から思ってたけどさ、私もオーバースペックだけどりょーくんも大概だよね。っていうかゲッターチーム全体が」

 

「こう言っちゃなんだが、まともな神経でゲッターチームが務まるわけねえだろ」

 

 

簡単に言っている竜馬と束だが、後日その訓練の様子を見たオカ研メンバーは本気で腰を抜かす事になる。何故って、あんな『合体という名の戦闘準備さえ命がけ』みたいなものを見せられて平然としていられる神経はまだ彼女らには備わっていない。

 

 

『おい、何だその真ゲッタードラゴンっていうのは。俺は聞いた事ないぞ』

 

「いや、ロボットじゃないのか?ゲッターチームとか、真ゲッターロボって言ってたし」

 

 

やはりドラゴンという単語にドライグが反応する。一誠の言う通りなのだが、ドライグ達のように漢字とルビで称するなら真進化機龍(真ゲッタードラゴン)だろうか。

 

 

「で、さっきから賑やかなのが、まさか……」

 

「そーう!この私が伝説九極天の一人にして数多の機動兵器の母!クーちゃんのマミー!篠ノ之束さんだよ!将来はレジェくんのお嫁さんになって今以上の大家族に「束さん?」れっちゃんこわーい」

 

「クロエ・クロニクルと申します。束様共々宜しくお願いします」

 

「ほら、養女であるクロエさんの方がまともに見えてしまいますよ」

 

「いいもん!クーちゃんは真面目キャラで私はこーゆー性格だもん!」

 

 

はぁ……と溜息を吐いた卯ノ花だが、ここでまたも騒ぐのが黒歌。予想はつくだろうが……

 

 

「ソウルゲインー!!」

 

「「「「「は?」」」」」

 

「え、何この子。クーちゃん、束さん何言ってるか理解出来なんだけど翻訳出来る?」

 

「おそらく何らかの理由で魂が荒ぶってきたのかと」

 

「なるほどー。つまりアレだね!マタタビキメちゃった発情猫―「違うにゃー!!」あ、普通に喋った」

 

 

さっき小猫がしのぶとの会話中に普通に喋っていたはずだが束の記憶には最初から入ってなかったらしい。

 

 

「レジェンドから聞いてないにゃ!?」

 

「んー?んー……ああ!ちょっと前にレジェくんから送られて来た機体リクエスト企画書で、やけに気合い入れてデザインや設定考えてあった機体がそんな名前だったよ!で、それがどしたのー?」

 

「もしかして既に完成……!」

 

 

黒歌は一縷の望みをかけて聞いてみるが返ってきた答えは彼女らの予想を遥かに上回るものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一機も手ぇつけてないよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なーんーでーにゃー!!」

 

 

滝のような涙を流すも束はどこ吹く風で言葉を続ける。

 

 

「いやさぁ、束さんの開発最優先はレジェくんの機体だよ?九極天だし。レジェくんが『自分の機体はゆっくり完璧に仕上げるから後回しでもいい』って言うなら別だけど。そういうわけだからレジェくんからお返事出るまで待ってね〜」

 

「レジェンド早く帰って来てぇぇぇ!!」

 

 

姉様煩いです、と小猫にトドメを刺されてシクシク泣く黒歌は気分転換にと夜一の手で引きずられながらシミュレーターへ向かっていくが、その時思いもよらぬ台詞が返ってきた。

 

 

「あ、そーだ。部屋確認して荷物置いたら皆シミュレーターのとこに集合ね。新型機はお預けだけどシミュレーターの各種機能を大幅にアップグレードするから。モーショントレースタイプの機体も設定出来るようになるし、登録機体数やシチュエーション、モードなんかも爆発的に増やすからその説明も兼ねてるので欠席しないように!レジェくんとか今いないメンバーにはちゃんと教えてあげようね!」

 

 

……即座に黒歌が復活し、夜一と小猫を引っ掴んでダイブハンガーの居住スペースへと喜びの(奇)声を挙げつつ爆走し消えて行った。

 

 

「「「「「……」」」」」

 

「……凄えな。いろんな意味で」

 

「クセがあるという意味では我々も負けていなさそうだが」

 

(……私も、なのだろうか……?)

 

 

安心しろマリーダ。君はこの場において数少ないまともな部類だ。少し前のクレープの件も別に珍しくもないし。

 

 

「とにかく、皆さんをそれぞれ割り振られている自室までご案内しますので他の事はその後に」

 

「卯ノ花先生、私達の自室までもう用意してくれていたの!?」

 

「こうなる事を予測していたレジェンド様の指示でしたので」

 

 

マジで恐ろしく手回しの早いレジェンド。実際はそれくらいじゃないとノアやキングの行動力には太刀打ち出来ないから自然とそうなってしまっただけ。

余談だが、一誠とリアスが同室なのに朱乃は個室なのが少々不満げだった。レジェンドと同室がよかったみたいだが、就寝時に彼と眠っているオーフィスやアーシアにも自室はある。

単に寝る時だけやって来る……別に夜這いではない。勘違いしないように。

 

 

 

 

 そしてリアスらがダイブハンガーへ下宿ないし引越して来てから二日後、レジェンド達が空の世界から帰還してきた。やはりというか帰還時の転移場所は格納庫だ一番広いし。

 

 

「勝手知ったる我が家が一番だな。本当の我が家は惑星レジェンドの方だけど」

 

「巌勝様もサーガ様と共に惑星レジェンドへ一時帰還されてますし、私とレジェンド様は空の世界へ……ミライ様は大丈夫でしょうか……機械関係の過労で倒れていないといいのですが」

 

「さすがに二日で倒れたり……いやレジェンドさんも含めて四人で一日でグロッキー状態だったよね、ごめん」

 

 

正直、残った中で一番負担が大きいのはおそらくミライだろう。機械に強く家事万能、生身でもある程度戦闘可能でウルトラマンに変身出来て、おまけに基本はダイブハンガー常駐だ。必然的に頼られる場面が多い。

 

 

「レジェンド、烈は頼られないの?」

 

「あいつが頼られるのは家事よりも治療関係だな」

 

「というか、あれに頼むのは何かと恐れ多いとか思ってるのが多いだろ」

 

「確かに……立場が立場故、安易に手を借りるのは失礼だと無意識の内に敬遠してしまうであろうな」

 

 

話してみるとそう気にする事でもないと分かるのは九極天も神衛隊も一緒なのだが……と、何かが音を立てて近づいて来るのが聞こえる。走っているのだろうがスリッパなどでパタパタとではなくドドドドドと猛牛が走って来るような音だ。何だコレ。

 

 

「ウルトラ嫌な予感するんですが」

 

「ゼットさんに同じく」

 

「レジェンド様!盾になってください!

 

「お前使い魔の自覚あるのかコノヤロー」

 

 

ゼットとロスヴァイセの発言を聞いたティアマットは即座にレジェンドを盾にしようとする。確かにノアやキングも彼を盾扱いしたりするが、マジで使い魔の契約破棄してやろうかと本気で思い始めているレジェンド。

頑張れティアマット、今からでも名誉挽回しなければ本当に放り出されるぞ。

 

 

「レジェンドー!!」

 

「レジェくーん!!」

 

 

声をした方向を向いた瞬間、後から来たはずの束が猛スピードで抱きついてきた。突進とも言う。

先に声を出していた黒歌はというと束の身体能力に唖然としていた。まあ科学者と言われていた彼女が仙術使いを単純な早さで圧倒的に上回っているのを見たらそうなるわな。

 

 

「あ〜この感触この匂い正しくレジェくんだよ束さんレジェくん成分不足だったからしばらくこのままでいさせてね〜うあ〜天国〜」

 

 

早口でまくし立てながら、抱きついたままスリスリと頬擦りする束に対する判断に困りつつ一旦放置し、遅れてやってきた黒歌の話を聞く事にする。

束の大きくて柔らかいものが当たっているが、レジェンドはまるで動じない。キングジョーの装甲を遥かに凌駕する鉄壁ぶりの理性だ。男としておかしいわけではない。

 

 

「束はそのままにしておくとしてどうした黒歌。マタタビキメすぎて変な方向にシフトしたか?」

 

「違うにゃー!!なんで発想が束と同じにゃ!?」

 

「レジェンド様〜その人放置しないで下さいよぅ」

 

 

さすが主とその従者。考え方もツッコまれ方も似通っている。なんかティアマットが言ってるが被害に合ってる?のは自分だけだし、率先して自分を盾にしたチキンハート・ドラゴンも束同様放置しておく。

 

 

「レジェンドの専用機、後回しでもいいよね?」

 

「欲望が丸分かりな発言だなお前」

 

 

いち早く自分の機体を作ってもらう為にいよいよ直談判し始めた黒歌。にしても主従揃ってる時に後回し発言は厚顔無恥というか図々しいというか……

 

 

「時に束」

 

「ん?何かなレジェくん」

 

「ウルティメイト、どんな問題が出た?」

 

「えっとねー……口で説明すると長くなるし、かといって省略するとまるで分かんなくなるしで、結局プリントアウトしちゃった。はいこれ」

 

 

渡されたのは……ぶっちゃけ某アルティマニア並に分厚い書類。超大作RPGの徹底攻略本サイズ。

 

 

(((((分厚いわー!!)))))

 

「ちなみに聞いておくが調整、俺一人で出来そうか?」

 

「ちょっと難しいかも。出来なくはないと思うけど」

 

「……新機体を一から作るのとどっちが楽で早い?」

 

「断然新型作る方かな。ウルティメイトはレジェくんとどうしても二人三脚で調整重ねてかなきゃいけないし、必然的に時間掛かるんだよね」

 

 

レジェンドは頭を抱えた。漸く完成に漕ぎ着けたかと思ったらこれだ。どうしたものかと考えたが、ここまでやって放棄する気も無い。となれば……

 

 

「……仕方あるまい。先に機体を欲しがってる奴の希望通りにしてやってくれ。ウルティメイトの調整は地道にやっていくぞ。臨時の機体は使えそうな試作機ないし最悪量産機でも構わん。今後はゼットに変身する事も増えるだろうし……変形機構が未完成な可変機で、変形しようとして空中分解したりしなければな

 

 

このウルトラマン、どっかのラプターに乗せたら本当にそうなりそうである。しかも無傷で生還しそう。

 

 

「りょーかーい!良かったね〜くろにゃんレジェくんのお許し出たよ」

 

「レジェンドー!束ー!ありがとにゃー!!」

 

 

くろにゃんはいいのか、と思いつつレジェンドは愛機となる機体に発見された問題の多さに溜息を吐く。

 

 

(……まさかこれ束のアイデアを盛り込んだ結果発生したものじゃあるまいな)

 

 

正直、それが原因のも混じってる。結構な数で。

それはそれとして、引越及び下宿で来た面々や束と一緒に来たメンバーはどんな感じなのだろうか。

 

 

「束、他の面子はどうだ?まだ二日だが、お前の目から見て上手くやれてるか?」

 

「ここでは新参な私から見ても仲良く出来てるよー。例えばねー……」

 

 

グラハムと杏寿郎はゲンやレイト、一誠にタイタスと共に今朝もトレーニングルームで早朝からルームランナーを全力で走っていた。ちなみにゼノヴィアも参加していたがあまりにハードすぎて途中で脱落している。

 

しのぶは卯ノ花やアーシアから治療を受けつつ、正式に卯ノ花に弟子入りした。医療に長け、剣術も初代剣八の称号を持っていたレベルの彼女はしのぶにとって正に理想の完成形。元上弦の壱である巌勝のあの様子を見て以来、『元』鬼でも現在は人格者であれば憎しみは殆ど無くなっている。良い傾向だ。

 

マリーダとクロエはハリベルやリアスとハーブの栽培やお菓子作りに精を出している。マリーダはよく分かっていないが、他の三人は想い人に食べて貰うべく試行錯誤を繰り返しているようだ。

 

竜馬はというと、なんとジェントや裕斗らに混じってプラズマ怪獣のハンティングに出掛けていた。しかも既にネロンガやアントラーくらいなら単独で討伐出来るというからマジで普通じゃない。ラッシュハンターズから「何なんだお前」的な台詞を言われたが本人は大した事をしているとは思ってないという。

 

 

「……ってな具合だよ」

 

「概ね良好みたいだな。ん?そういえば俺達空の世界行きのメンバーの中で、まだリクとロスヴァイセを連中に紹介してなかったっけ」

 

「言われてみれば僕はオカルト研究部とかいうところのメンバー、カナエちゃんとアーシアちゃん、あとタイガ達三人くらいしか知らないや」

 

「私も同じです。スカーサハさんは……確かこの間の面談の時にオーフィスさん共々抱えられてましたね」

 

「ならアレだ、俺達が得た情報の開示も兼ねて夕食時に紹介するか。人数増えたし俺も厨房入るぞ」

 

「私もお手伝いします、レジェンド様。巌勝様がいらっしゃらないですし、メイドとしての本分を忘れてはなりませんので」

 

「俺もヘルプに入りますですよ!……料理出来ないから盛り付けとか配膳しか出来ないけど」

 

「我、味見係(ふんす!)」

 

「そこはゼットを見習って配膳しろよ」

 

 

人数が一気に増え、ますます賑やかで騒がしくなっていくレジェンド一家。

彼らはまだ、近々駒王学園で行われる重大なイベントを知らない。

 

 そして秘匿されていたグレモリー眷属の『僧侶』と、その人物が憧れる者の邂逅も少しずつ迫って来ていた。

 

 

 

〈続く〉




レジェンドの機体、また先送りに……
相変わらず不憫な彼ですが、ゼットと共に戦ったり変身したりとちゃんとまともな出番も一気に増えて主人公らしくなるのでご安心を。本来の姿にも要所要所でなりますのでそちらもご心配なく。

しかしアニトラマン、名前は知ってても中身は分からないって人多いんだろうなぁ……USAの怪獣とかラスボスのキングマイラって相当ヤバいやつなんだけど。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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