ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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お待たせしました。
今回、奴が来ます。やたら濃いメンツを従えて。
なんというか、彼らのやり取り書いてたらそれだけで長くなった。恐るべし。詳細は本編で。

あと、アンケートを更新しました。
幕間までと第4章以降で別れてますので、よければご投票下さい。


それでは本編をどうぞ。


奴、襲来

 空の世界へと探索に出ていたレジェンド一行が帰って来たその日の夕食は非常に豪勢なものになった。

厨房の最強戦力たるレジェンドとそれに次ぐ調理技術を持ったグレイフィアが復帰し、体育会系らしく体力の余りあるゼットが配膳に駆け回った事がそれに大きく貢献している。

食事が始まった現在は、頑張ったご褒美としてゼットが先にレジェンドの身体を使って食事しており、その隣でオーフィスも食事中だ。

 

 

「やっぱり働いた後のご飯はウルトラ格別だぜ!」

 

「ん、全面同意。んぐんぐ……」

 

『お前は宣言通り味見してただけだろ』

 

 

ちなみに二人は山盛りのチャーハンを食べている。レジェンドが作った物だがどうやらゼットはこれが好物になったようである。

そんな笑顔で食事しているゼットをトライスクワッドの三人はじっと見ていた。

 

 

「……すっげー美味そう」

 

「そういえば我々もゼット同様にこのダイブハンガーでは限定的に実体化出来るが、地球人のような食事は出来ないな」

 

「いや、タイタスのその姿って確か『ウルトラヒューマノイド形態』って言うんだろ。人間の姿になれば出来るんじゃないのか?」

 

「いや、実体化出来てもイッセーと一体化しているから出来ないようだ。正直言うと長い事この姿だから戻るのが億劫だというのもある」

 

「「おい」」

 

 

久しぶりにタイタスにツッコんだタイガとフーマ。

それはともかく、人間体になれるレオやゼロ達はもちろん、レジェンドの身体を借りて食事を摂れるゼットが三人はやはり羨ましい。特にタイガは他の二人と違い最初からウルトラ族だったのに加え、兄弟子であるメビウスからカレーの事を聞いていた為、食事というものがどういうものか非常に興味があった。

 

 

(こんな事ならちゃんと人間体になれるようにしておくんだった)

 

 

まあ、タイタスの言う通りなれたとしてもイッセーと一体化している以上は人間体へはなれないのだが。

早く一人前になりたいと訓練漬けだったせいか、そういった事を後回しにしていたタイガは少し落ち込んでいた。

 

 

「はぁ……」

 

「お前どんだけ食いたかったんだよ」

 

「確かに私も杏寿郎の言っていたご飯は興味あるが……」

 

 

タイタスが目を向けた方向にはリクエストした彼の好物である、さつまいもの味噌汁を食べつつ「うまい!」を連呼する杏寿郎がいる。

そんな三人に声をかけたのは彼らの相棒(バディ)である一誠。

 

 

「……なあ、三人とも。あの人がやってるみたいに、俺の身体使って飯食ってみるか?」

 

「「「!!」」」

 

「さすがに三人分の飯だと俺の身体もキツいし、今回はお試しで次からローテーションとかそんな感じでさ。あ!部長が個人的に俺に用意してくれたものとかはダメだからな!?」

 

「「「いいですとも!」」」

 

 

見事な三倍ゴルベーザなハモり具合。

三人はそれぞれ、タイガがカレー、タイタスがさつまいもの味噌汁、フーマは各種天ぷらを頂く事にしたらしく良い感じに主菜と副菜と汁物が分かれている。

 

 

「これがメビウスの言ってたカレーかあ!今回は少なめだけど今度の時にたくさん食べよう!俺はもう少し辛めでもイケるかな?」

 

 

タイガがカレーの魔力にやられた。

 

 

「うまい!うまい!!うまい!!!」

 

 

タイタスも杏寿郎同様にうまいを連呼し。

 

 

「やっべぇこれ余程変なモン揚げない限り何でもイケるだろこれ!」

 

 

フーマは次回は天丼にして食おうと考え始めた。

三者三様喜んでくれたようで一誠も身体を貸したかいがあったというもの。

その様子を微笑みながら見守っていたリアスだが、ふとした事を思い出し漸く食べ終えて一息ついているゼットのところへやってきた。

 

 

「あぁ〜至福でごさいました超師匠。チャーハンばかり食べて野菜を殆ど口にしなかったのは失敗でありんす」

 

『次は野菜たっぷりチャーハン作ってやるよ。炒められたキャベツの旨さはヤベーぞアレ』

 

「マジですか超師匠。やっぱり野菜パワーすげ「あの……」ん?なんでこざいましょう?」

 

 

レジェンドの身体でゼットの言葉遣いはやはり違和感がいつも以上に大きいというか……この際それは置いといてリアスは深々と頭を下げた。

 

 

「私達の事を受け入れて頂きありがとうございます」

 

「え!?俺なんかやらかしてた!?」

 

『たぶん俺に対してか。ゼット、もう変わって大丈夫だな』

 

「あ、ハイ。えっとリアスちゃん?超師匠とチェンジするんで」

 

 

よっ!とウルトラマンの姿のゼットがレジェンドから出て来る感じで実体化し、食器を下げに行く。それを笑いながら見送り、再度改めてレジェンドの方へ向き直る。

 

 

「あー、礼はさっき聞いたから二度もいらんぞ。こちらとしてはタイガ達の保護もしたかったし、お前達の面倒を見たあいつらとしてもお前達の保護をしたかった。つまり俺と家族の考えが一致した結果だな」

 

「それでもです。私達が言い出す前に既に部屋などの準備はしていたと聞きました」

 

「元々黒歌やレイトからも頼まれていたんでな。別に俺の第六感が働いたとかそういうわけじゃない」

 

 

レジェンドの本質はクーデレタイプかもしれないと邪推しつつ、リアスは本題に入る事にする。

 

 

「それで……実はレジェンド様にお願いがありまして」

 

「ちょっと待て」

 

「はい?」

 

「敬称はともかく口調は普段通りで構わん。いくら俺がここの大黒柱といえど、これから一緒に暮らしていく上でコロコロ変えるのも面倒だろ」

 

「で、でも……」

 

「何を言っても敬語が抜けない奴もいるが、それはそれだ。相手への敬意を忘れなければ名前呼びでも構わんのはウルトラ族の特徴でもある。タイガだって俺を名前呼びだったろうが」

 

 

正確にはレジェンドはウルトラマンであれど光の国出身ではなく、プラズマスパークの発したディファレーター光線の影響でウルトラマンになった訳でもないのでウルトラ族と呼ぶのは間違いなのだが、確かにタイガはレジェンドを名前呼びしつつも多大な尊敬の念を向けている。

さらに言うなら黒歌や夜一なども平然と名前呼び、しかもタメ口だ。パシって怒られた人物もいる。

結局、リアスは折れた。そっちの方が楽であるし。

 

 

「……わかったわ。私もこっちの方が肩の力を抜いて話せるし。本当にいいの?レジェンド様」

 

「おーそれでいい、それでいい。ちゃんと言葉からも敬意は伝わってる。大丈夫だ、安心しろ」

 

「ありがとう。それで、言いかけてたお願いというのなんだけど……」

 

 

もうまともな食べ物残ってないな……と懐からカロリーメイト(フルーツ味)を取り出して食べ始めながらリアスの言葉を待つレジェンド。

 

 

「駒王学園で悪魔、天使、堕天使のトップ会談が行われることになったので」

 

 

ずもっ

 

レジェンドはカロリーメイトを変な所に突っ込んでしまう。

 

 

「出来たらその……レジェンド様も出てもらえないかと」

 

「ごっふ……」

 

「!?」

 

 

口元を抑えて辛そうにしているレジェンドを見たリアスは心配になったが、レジェンドは大丈夫だと手で制した。

軽く咳き込んだが落ち着いたレジェンドはふぅと息を吐く。

 

 

「ホントに大丈夫…?もしかしてあまりに急な事で驚いたとか」

 

「ああ、確かに急だったな」

 

「やっぱり……無理にじゃなくていいの。カナエからもレジェンド様は忙しいって聞いてるし、むしろお兄様も見習ってほしいくらい「違う、そっちじゃない」……へ?」

 

 

間抜けな声を出したリアスだったが、レジェンドとしては会談への出席は時と場合によるとはいえ可能なら出席するつもりだ。故にそれは問題ではない。

レジェンドが見た方向をリアスも向くと、そこにはサーガのような銀髪で、ストレートな長髪の美形が食事しており、その周りには三人、どこかの制服らしきものを着用した者達が同じように食事をしている。

 

 

「……?あんな人達いたかしら?」

 

「いや、ついさっきまではいなかった。さっきまではな……!」

 

 

レジェンドが急にその男へ向かって走り出し、跳躍する。

あまりに突然の出来事に頭の処理が追いついていかないリアスだが、黒歌は何かに気づいてレジェンドに叫ぶ。

 

 

「レジェンドー!!修羅が!修羅が紛れ込んでるにゃー!?」

 

 

修羅というがそれは修羅場と言う意味ではなく、今回は純粋に種族を指す言葉なのだが、それどころではない。

 

 

「何故お前がここにいる……!」

 

「む?」

 

 

食事を終え、爪楊枝でしーしーやってる美形がその声に反応した時は既に遅し。空中一回転したレジェンドのキックが眼前に迫っていた。

 

 

「いい加減真面目に仕事しろ……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こんのバカ()()がァァァ!!

 

 

ゴスッ!!

 

 

「ぶほっ!?」

 

「「「ノア様ァァァ!?」」」

 

 

当然の如く顔面に直撃するが、その場でよろめいただけで普通に持ち堪えている。

 

 

「相変わらず手厳しいな、レジェンド。だがそう肩肘を張ったままでは疲れて仕方あるまい。お前は少し休む事を覚えるべきだぞ」

 

「確かにモスラや卯ノ花からもよく言われるがな。お前はむしろちょっと肩肘張れよこの阿呆」

 

 

何事もなかったかのように会話する二人を見て大半の者はレジェンドの知り合いとは分かった。

……が、残りの者は頭を抱えたり真っ青になったりしている。その理由は言わずもがな……

 

 

「だから言ったじゃないですか!ちゃんとアポ取って堂々と訪問した方が良いって!」

 

「いや、近藤さんアンタには言われたくないだろ。いつの間にか天井裏だの床下だのに入り込んでブッ飛ばされるのが日常茶飯事じゃねーか」

 

「そうは言うがな、トシ!お妙さんに安心して生活してもらうには常に身の回りの安全を確保しなければならん!いつ何処に彼女を狙う魔の手が迫るか分からんのだぞ!?」

 

「むしろアンタが常に魔の手を伸ばしてはボコボコにされてるだろーが。ったく少しはフォローするこっちに身にもなってくれよ」

 

「何言ってんですか土方さん。ギンガビクトリーさんと会食中にいつもの犬のエサ作り出してノア様の顔に泥塗るマネしたアンタも大概ですよ。腹切って詫びてくだせェ土方コノヤロー俺が副長になる為に」

 

「最後本音が駄々漏れなんだよ総悟ォォォ!!」

 

 

先の美形に負けず劣らずインパクトのある三人だが、彼らが言う「ノア様」がその美形の名前だと分かる。

 

 

「え?それ修羅のアルティス・タールじゃないにゃ?」

 

「なんでィその『アルマゲドン土方』ってのは。まるでタール漬けの土方さんを最終戦争の真っ只中に放り込む失敗確実な作戦ネームじゃねーか」

 

「最初の二文字しか合ってない上にさらっとタール漬けとか失敗確実とか俺をディスってんじゃねーよ!!ヒッポリト星人かテメーは!!」

 

「落ち着け十四郎。このままでは話が進まん。総悟もだ、後で好きなだけ弄って構わんから

 

「へい、わかりやした」

 

「オイ総悟、お前後半の部分聞いて納得しただろ!!ノア様も後半の部分いらねーだろ!!」

 

「すいませんノア様俺にはなんかないですか」

 

「うむ、ストーカーかゴリラか片方で行こう。さすがにダブルパンチは妙でも厳しいだろうしな」

 

「いやそれどっち選んでも地獄なんですが」

 

「その前にその選択肢にツッコめよ!!」

 

 

周りをほったらかしで騒ぐ四人。

レジェンドが青筋を順調に増やしつつあり、さすがに軌道修正しないとマズいと思ったリアスが彼に聞く。

 

 

「あの!レジェンド様、誰なのその人達。貴方の知り合いみたいだけど……」

 

「ああ、とりあえずこいつはな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 光の三超神の一人、ウルトラマンノアだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 騒いでる四人以外、時が凍った。

 

え?三超神?

 

つまりレジェンド様の同格?最高位の光神?

 

あのキン肉バスターかけられてた方?

 

姉さん何それどういう状況だったの?

 

一通り疑問が駆け巡った後、レジェンドやオーフィスなどの一部を除いて全員が揃いも揃って大声で驚いた。

 

 

「ちょちょちょちょっと待って!?え、ウソなんで!?」

 

「それじゃあ、あのノア……様っていう人の周りの三人は!?」

 

「あいつの直属の部隊『護神隊』の一角だな。早い話がサーガの神衛隊みたいなモンだ」

 

「待て、レジェンド。今の我が精鋭部隊にはもう一つの名がある。そちらの方も覚えておいてもらおう」

 

 

気がつけば言い合いをしていたノアがレジェンドに向いており、何やら自信ありげな表情をしている。レジェンドとしてはノアがこの表情をしている時は大抵期待出来ないものなのだが……

 

 

「そう身構えるな。悪役のような名前でなければ、やたら長い名前でも下ネタに走った名前でもない」

 

「最後の例えがおかしいんだけど」

 

「その名は!!」

 

 

あまりに堂々とするので周りの者達は聞き入っているが、ぶっちゃけレジェンドは「あ、これロクなもんじゃない」と瞬時に理解する。付き合いの長さは伊達じゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ノア☆魂だ」

 

 

 

 

 

「NO!頭ァァァ!!!」

 

「ぶふぉおっ!!」

 

 

レジェンドのドロップキックが再びノアの顔面に炸裂した。これにはオーフィスらもポカンとしている。

 

 

「マジで頭ん中どうなってんだお前はァァァ!!そもそも間の☆が果てしなくウザさを醸し出して笑うどころか苛つくわ!!普通に護神隊でいいだろ!!」

 

「レジェンド!お前も知っているはずだ!普通というのが一番難しいのだと!!

 

「ハナっから普通にする気の無いやつが言うなバカヤロー」

 

 

この瞬間、レジェンドとノア、そして護神隊と呼ばれる部隊に属しているだろう三人以外は思った。

 

―ああ、これ二人が疲れるわけだ―

 

初めてノアと邂逅し、レジェンドとサーガの心労を理解した一同。しかし忘れてはいけない。キングというもう一人原因がいるのだという事を。

 

 

「そもそも何の為に不法侵入やってんのお前」

 

「その前に彼らを紹介させてもらうとしよう。三人とも、自己紹介だ」

 

「お初にお目にかかる!俺はノア様直属の護神隊・真選組局長の近藤勲!好きなものはお妙さ「ハイ次行ってみよー」ちょっ!?お願いだから言わせてくんない!?」

 

「我慢してくだせェ近藤さん、ぶっちゃけ止まらなくなるのが目に見えてるんで。んじゃ次は俺が。俺ァ真選組副長「いつまでそのネタ引っ張る気だテメェェェ!!」……ちっ、一番隊隊長の沖田総悟でさァ。で、そこの前髪∀でヒゲの無い無個性が土方コノヤローでィ」

 

「誰が無個性∀だ!勝手な紹介してんじゃねェ!!ったく……俺は真選組副長の土方十四郎だ。ノア様の直属だからそう頻繁に会う事はないだろうが宜しく頼む」

 

「新撰組!?あの!?」

 

 

当然といえば当然の事であるが日本でも有名なあの組織を思い浮かべた一誠。しかしそれはすぐさま土方に訂正される。

 

 

「お前が何を思ってるか大体想像はつくから言っとくがお前の知ってる『新撰組』じゃねェ。真に選ぶと書いて真選組だ。向こうは一番隊『組』長だがこっちだと『隊』長ってところも違うな」

 

「あとはパトカー使ったりバズーカ使ったりもしやすねィ」

 

「「「「「いやバズーカって何!?」」」」」

 

「こちとら元は武装警察でさァ。ん?どうしたんでィそこの二人」

 

 

沖田が声をかけたのはしのぶと杏寿郎だ。

やはりというか声が知り合いに似ているからなのだが。

 

 

「あ、いえ……伊黒さんに声が似ていたもので……」

 

「うむ!雰囲気は違うがな!」

 

「そうですかィ。まあ俺は伊黒じゃなくて腹黒なんで」

 

(隠さず言うんですね、そこは……)

 

 

別名ドS王子。ちなみに土方はマヨ、近藤はゴリラもしくはストーカーという渾名がついている。

というか近藤のコレさっきの選択肢じゃん。

 

 

「それで我々がここに来た理由だがな……」

 

「おう」

 

「お忍びで次元旅行だ」

 

 

レジェンドのハイパーライトニングカウンターがノアの右頬を殴り飛ばした。

 

 

「ごっファ!?」

 

「お前マジで大概にしろよコルァ何がお忍びだ人んちの食卓に不法侵入してタダ飯カッ食らいに来たんですかバカですかバカでしたね忍ぶどころか色々丸出しにして何寝言こいてんだコノヤローノアイージス引きちぎるぞあァん?」

 

 

ノンブレスで上記の台詞を言いつつ青筋浮かべながら首をコキコキ鳴らしだしたレジェンドに本気でビビる一同。

 

しかしノアは謝らない。

 

 

「ふっ……只のジョークだ。本来の目的は別にある」

 

「次変な事言ったら以前言ったようにスパークレジェンド叩き込むからな」

 

「私が此度この【エリア】、この世界、そしてこの場所に来たのはそこにいる『弾かれ者』達に関係してだ」

 

 

これにはレジェンドを含めて驚いた。本気でまともな内容が返ってきた……!とかもあるが。

 

 

「まさか戻る方法でも見つかったのか?」

 

「いや、それは実質的にほぼ不可能だろう。まして中には死して弾かれた者もいる以上、仮に元の【エリア】に戻れても元の世界へは戻れん。これに関しては望み薄、期待しない方がいいだろうな」

 

 

やっぱりか、とレジェンドは目を伏せるが当の本人達も納得がいく答えだったので然程ショックでもないようだ。

 

 

「だとすると皆目見当がつかん。そういう答えが出たのなら原因が分かったわけでもないだろうに」

 

「その通りだ。まるで進展もないが今のところ現象の方は少なくなっている。被害が一時的にでも縮小化しているのは僥倖とも言えるが、根本的な解決にはなっていない以上安心とは言えん。とはいえ都合が良いのは確かでな。弾かれた者達にビデオレターでも作ってもらい、それぞれの元の世界にいる親しい者達に届けてやろうと思ってここまで赴いたわけだ。幸い私の【エリア】出身のようだからな」

 

『え……えええええ!?』

 

 

本気でまともな事だった。しのぶや杏寿郎、卯ノ花らにとってみればまさかの申し出だ。

そしてレジェンドは本気で唖然としている。え?何コイツ悪い物でも食ったの?いやさっきまで食ってたのウチの夕食だし、なんて考えていた。

 

 

「送るにせよ送らないにせよ、私も時間が押し迫っているのでな。送るのなら明日の昼までに用意しておいてもらいたい」

 

「……ん?まさかお前泊まっていく気か!?」

 

「うむ。特別待遇しろとかは言わんが部屋と寝る場所は用意してくれると助かる」

 

「普通に部屋貸してくれでいいだろ……まあ理由もしっかりしてるし申し出もありがたいものだしな。グレイフィア、案内してやってくれ。ここの片付けはやっておく」

 

「かしこまりました。それではノア様、真選組の皆様、お部屋の方へご案内させて頂きます」

 

 

グレイフィアに礼を言い、ついて行こうとするノア達をレジェンドが呼び止める。

 

 

「今回は礼を言う。気遣いの程、大いに助かった」

 

「ふっ……それはこちらの台詞だ。我が【エリア】から弾かれし者達を手厚く受け入れてくれている事への感謝と思ってくれれば良い。これはサーガにも直接お前に言えと言われたのでな。キングからもそのうち言われるかもしれんぞ」

 

「……そうか。ついでにこっちの日本地獄で罰を受けている鬼舞辻無惨だが」

 

 

この名前が出た瞬間、しのぶと杏寿郎がピクリとしたのだが、その後の言葉は予想外だった。

 

 

「とりあえず今のまま地獄でサンドバッグしてていいか?

 

((!?))

 

「ああ、思う存分やってくれ」

 

((!!??))

 

「すいやせん、俺もちょっと参加して来ていいですかィ?今までふんぞり返ってた奴の無様な姿に追い打ちをかけた時の表情が滑稽で笑えるんでさァ」

 

(((((ドSだァァァ!!!)))))

 

 

哀れ無惨。しかし慈悲は無い。

しかも沖田の申し出をレジェンドとノアまで了承した。部屋に案内された後、マジで実行しに行くらしい。

 

 

「しかしレジェンド、お主何だかんだ言ってもあやつの事を信頼しておったようだな」

 

「まあな。本気で真面目になったらあいつ程頼れる奴が他にはいない」

 

 

その言葉を聞いてスカーサハだけでなく、その場にいた者がレジェンドとノアの間には揺るがぬ信頼関係が築かれている事を確信する。少し前のやり取りも一種のスキンシップのようなものなのだろう。おそらくキングという者とも同様に。

 

 

「さてと、リアスの言う会談に関しては日にちが定まった上で近くなってから考えるとしてだ。ほら、せっかくのノアの厚意だぞ?光神特製ビデオレター作ってやるから用意してきな」

 

「はーい!ほらしのぶ!カナヲやアオイに送りましょ!私達はこっちで元気にやってるって伝えないと!」

 

「姉さんそんな引っ張らないで。私まだ完治してな……痛たっ……」

 

「そういや隊長と雛森、ちゃんと一緒になったのかしら?あの二人雰囲気作ってそれに流さないと進展しなさそうなのよねー。あたし以外に推進してる奴いたっけ?」

 

「案外予想外の人物が手助けして下さってるかもしれませんよ?朽木隊長とか」

 

「いやあの人がそんな事したら周囲が天変地異どころじゃなくなると思うんですけど」

 

「白哉坊なら『ルキアに相応しいかこの私が見定めてくれる』とか言いそうではあるがな」

 

 

どうやらノアのおかげで心配事の一つは減った。弾かれた者達は大なり小なり元の世界の事が気になっていたようだし、最初はグダグダだったが結果的に良い方向へ向かった。後日、それは無事に届けられたのだが……

 

 それとは別に、新たな事態が起きようとしていた。

 

 

 

〈続く〉

 

 

 

 

 

―余談―

 

 

 

 

 

「オラ頭無惨、焼きそばパン買って来いよ。あとジャンプもな、もちろんお前の金で」

 

「ふざけるな!いきなり出て来て何をドオォォォン!!ぎゃあああああ!!」

 

「何口答えしてやがんでィ、さっさと行けや。ああ、テメーが迷惑かけてる鬼灯の旦那や縁壱師範のも忘れんじゃねーぞ」

 

 

本気で日本地獄まで行った沖田によって、無惨はバズーカで粛清されながらパシらされた。

この様子は鬼灯によって撮影され、ノア及びレジェンドにプレゼントされた後、それを見たカナエを始めとした鬼殺隊出身者の大爆笑を誘ったという。めでたしめでたし。




第3章では名前しか出て来なかったノアがいきなりやって来ました。ゲスト扱いとはいえ書いてて存在感ありすぎと思いましたよこの人。

ノアの護神隊、無論銀さん達も在席してます。
ある意味レジェンド一家より濃いメンツだよノア勢。

次回からいよいよあのキャラも姿を見せ始めます。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

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