ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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今更ですがFGOぼちぼち始めてみました。
初日でモルガンお迎え出来て、概念礼装のバレンタイン・ウィッチーズもゲット。可愛いなオイ(ただし二枚目はどっちも出なかった……)。

FGO追加キャラ、今のままだと出せてもマシュ・ジャンヌ・清姫ぐらいかな。しかも適当な理由と設定付けて出せそうなのはジャンヌしかいない……というか単に私の手持ち☆5鯖がジャンヌとモルガンだけだからなんですけどね。☆4はエミヤとアストルフォいるけど、ぶっちゃけ現状きよひーのが強いという。

何はともかく、今回は上映前にご対面。
やらかすぜ!水星たぬき!


それではどうぞ。


特別編・映画を作ろう!――邂逅――

 一作目の『シン・ウルトラマンタロウ』から既に大盛り上がりのウルトラ騎空団大映画祭。休憩時間でもその話題で持ちきりで、続く『ウルトラマントリガー BEYOND GENERATIONS』にも期待が高まっている。

 

 一応少しだけ紹介があり、比較的明るい作風で冒険と絆をテーマにしているとのこと。キャッチコピーは『光の絆は世代を超える』。ポスターではトリガーを中心にティガやガイア、アグル、さらにコスモスやグリージョまで描かれており、お祭り映画に相応しく撮影チームに所属した全ウルトラ戦士が出演する。

 

 尚、トリガーが主役とあって、彼に憧れるシン・アスカ(14 )は興奮しっぱなし。何気にポスターの大物さ漂うティガを見たキラも内心テンション爆上がり中。

 

 まだ上映開始までに時間はあるが、早くも各映画館は席が埋まりつつあった。毎度の事ながら特別招待客の着席状況を一人確認していたレジェンドは、とりあえず現時点の確認を終えて一息ついていたところ、一人の少女から声を掛けられる。

 

 

「あ……あのぅ……」

 

「ん?」

 

 

 茶色よりな赤い髪と麻呂眉っぽい眉毛の少女。一言で表すと「たぬきっぽい」……が、レジェンドは敢えて口にしない。

 

 

「どうした、上映開始まではまだ猶予がある。売店ならそこを右に曲がってすぐ、トイレは売店を目の前にして左手側だ」

 

「い、いえ!そうじゃなくてですね!えっと……」

 

「……迷子か」

 

「ぴぃぃぃっ!?違いますそんなんじゃ…………はいそうですごめんなさい……」

 

 

 焦ったかと思えばしゅんとなって涙目で謝ってくる少女を内心「面白いな」と思いつつ、レジェンドは探し人の特徴を聞くことにした。ついでに「ひ」ではなく「ぴ」と言ったことはスルーしよう。

 

 

「ええっと、銀髪?白髪?の長い髪で、沢山護衛の人が一緒で、美人さんで……」

 

「……ん?」

 

「それと、その護衛の中の一人にその人と同じような髪の……なんていうかツンとしててもいきなりデレるというかそんな感じの人がいて」

 

(……気の所為か)

 

「あ!もう一つ!私と一緒に来た、すっごく食べる人とそっくりな顔してるんです!」

 

「思っきし心当たりあるんだけど」

 

「えええええ!?」

 

 

 驚く少女を余所に、レジェンドの頭にはかつて共に旅したパートナーの少女と、つい先刻見かけた一団の姿が思い浮かんだ。ツンデレの件は知らないが、最初と最後でドンピシャである。

 つーかあいつも来てるんかい、とレジェンドは思ったが逆に『彼女』が一緒に来たなら大方飯屋に一人爆走して置いてかれたんだなと予想出来てしまった。

 

 

「あいつに置いていかれたんだろ?」

 

「いえ、私が先走って『うどん屋』ってところに入って食べ終わったらいなくなってました」

 

「まさかの逆かいィィィ!!」

 

「ごぉっ!?ごごごごめんなさいぃぃぃ!!」

 

 

 よもや逆に『彼女』の方が食べ物関係で置き去りにされるとは予想出来ずツッコミを入れたレジェンドだった。

 

 

 

 

「「「「「……」」」」」

 

「はぐはぐはぐ……んっぐ……」

 

「「「「「…………」」」」」

 

「ごくごくごく……ぷはぁ!ふぅ……」

 

 

 案内された先でクルーガー夫妻と別れ、時間短縮のために転移ポートを使い映画館の近くまで来たリブットとソラ、月王国組にガウマ隊、怪獣使い同盟にグリッドナイト同盟は眼前で爆食いする少女を引き攣った顔で見ていた。

 控えめに言っても美少女で、長い金髪が美しい……が、それを消し飛ばすように積み上げられた皿がその食欲を物語る。何処となくモルガンに似た顔立ちのその美少女こそ、レジェンドのパートナーだったキャストリアことアルトリア・アヴァロン。かの少女が逸れたという人物だった。

 

 

「すいませんデザートお願いします!」

 

「「「「「まだ食うんかい!!」」」」」

 

「え?あ!モルガン御一行!……と、どちら様で?」

 

「ギャラクシーレスキューフォースに参加されている方々です。失礼の無いように……相変わらず戦場に出る時以外は『お転婆』な喋り方とは」

 

 

 モルガンが軽く溜息を吐くと、アルトリアはムッとした顔で爆弾を投下。

 

 

「別に良いじゃないですか。モルガンだってレジェンドに『我が夫』とか言ってるくせに」

 

「なっ……!?」

 

 

 真っ赤になってどもるモルガンであったが、別の者は他のところで衝撃を受けていた。

 

 まずはリブット。

 

 

(レジェンド……まさか既にご結婚なされていたのか!?今の今まで気付かなかった……普段から本人だけでなくクルーガーご夫妻にもお世話になっているというのに、失態にもほどがある!)

 

 

 何か勘違いしているようだが、『我が夫』はモルガンがそう呼んでいるだけで別にレジェンドと婚姻関係にあるわけではない。ついでにアルトリアの方も。

 ヤプールや排熱大公、妖精騎士達は寧ろ賛成している(モルガン大好きな妖精騎士トリスタンことバーヴァン・シーすらも)ので、あとは二人次第なのだが……二人共言わずもがなということだ。レジェンドはいつも通りだが。

 

 続いてミオリネ。

 

 

(えええ!?そんな重要な事、ここで言っちゃっていいの!?でもそうすればここにいる全員が証人で……私もいつかあの人とこんな感じで……こんな……)

 

 

 何やら妄想が滾ったからか「きゅう」と顔から湯気を出して気絶、立派な体躯の妖精騎士ガウェインことバーゲスト(通称バゲ子・命名アルトリア)に支えられるハメになった。ちなみに近くでムジナが似たような状態になっているが、向こうはどうやらギリギリで踏ん張っている。代わりに鼻息荒くなっているので、とりあえずこの場に勇治がいなくてよかったと言っておこう。

 

 最後に、妖精騎士ランスロットことメリュジーヌ……そして『アルビオン』。

 

 

(『赤い龍』の彼はどういう呼び方が好きなのかな。夫?ダーリン?あなた?それとも……ハニー?)

 

 

 誰とは言わないが、ある人物について考えていたものの少しばかりズレていた。他の二人(三人?)と違って幾分落ち着いているのでまだマシなのかもしれない。問題は彼女が興味を持ってる人物の悪友二人が、彼女の容姿を見ようものなら確実にその人物は(モテない嫉妬で)襲われるということか。

 

 ギャーギャー言い合っているアルトリアとモルガンだったが、ふと気が付いてアルトリアが質問してくる。

 

 

「あ!そうでした!あの子見かけませんでしたか?」

 

「誰とも言わずにあの子で分かるわけがあるまい」

 

「あの子ですよ!ほら……えーっと……水星たぬき?」

 

「え゛……」

 

 

 復活したミオリネがその単語に反応。水星たぬきと聞いて一番最初に反応したのは彼女だが、月王国の面々はどうやら分かるらしく各々異なる反応を示した。

 ガウマ隊らは水星たぬきというから誰かのペットかと思いきや、そうではなく渾名だと聞いてますます混乱。そもそも何故に『水星』たぬきなのか。

 

 

「何で水星たぬきって呼ばれてるんです?」

 

「さあ?」

 

「「「「「知らないの!?」」」」」

 

「いえ私、彼女と顔見知りではありますが特別親しいというわけでもなく、どちらかといえばMS絡みの方々のほうが詳しいんじゃないですか?」

 

 

 彼女というから女性なのだろうが、女性をたぬき呼ばわりは如何なものかと思う。どこぞの不憫光神は桃姫とか黒猫ツインズとか言ってるけど。

 

 

「……眉毛とか、色々な色合いからそういう渾名がついたのよ。水星から留学してきたから、それも相まって」

 

「「「「「水星から!?」」」」」

 

「こちらの世界では我がっ……ごほん、あの御方のおかげで水星も問題無く住めるような環境が整っていますので」

 

「あ、今我が夫って言おうと……何でもないですごめんなさい」

 

 

 無表情で槍を向けられて引き下がるアルトリアはさておき、水星出身ということで話題になったのだが、ミオリネが何故詳しいかが気になる。何となく同期だからっぽい気はするが、それだけで最初の反応にはなるまい。

 そんな彼女に助け舟を出したのはヤプール。

 

 

「ミオリネは学生時代にある人物共々、その娘がトラブル起こす度にフォローのため駆け回っていたからな」

 

 

 ある時は何故かミオリネの代わりにMSで決闘することになって相手を完膚なきまでに叩き潰し、ある時はそれが原因で惚れられてプロポーズされたり、ある時は入寮するところが当日まで決まらず途方に暮れたり……その度に何かと二人が面倒を見たらしい。

 卒業後はミオリネがモルガンの護衛に、その少女は月のMS部隊の精鋭に抜擢された。本来はミオリネもそちらに行くはずだったのだが、どうやらある人物と再会する機会に恵まれるようにとその少女が焚き付けた結果こうなったそうな。

 

 

「根は悪くない、それどころか良い子ではあるのだが、何分行動力が凄まじいというか……良く言えば活発、悪く言えば考え無しというのが一番例えやすい」

 

「……」

 

「ねえリブット、今レジェンドと一体化してる彼のこと思い浮かべなかった?」

 

「!?」

 

 

 幼馴染の一言は図星だった。その少女を評したヤプールの言葉はそのままゼットにも当て嵌まる。まあ、ゼットは何故かMSに乗ると途端に色々考えるようになっているのだが……。

 

 そこにハクが先導してルルーシュ達もやってくる。ハイパーゼットンとリムエレキングに案内されたモルガン達も人の事は言えないが、何とも珍妙な光景であった。

 

 

「ニャ」

 

「まさか本当に案内してくれるとは……」

 

「偉いね〜いいこいいこ」

 

 

 シャーリー・フェネットに撫でられてご満悦なハク。役目は果たしたとその場を立ち去ろうとするも、モルガンがひょいと抱き上げる。どうやら沙耶の影響かふわもふなものに弱くなったらしく笑顔で抱いたまま、されど必要以上に撫で回したりしない。

 立場と容姿的に完璧な『富豪とその飼い猫』の絵面になっている。本来の主は貧乏性で、飼い猫ではなく使い魔なのだが。

 

 

「よしよし」

 

「ニャ〜」

 

「もしかして貴女の猫だったんですか?」

 

「違いますよ?」

 

「「「「「は!?」」」」」

 

 

 まあ、モルガンとロスヴァイセは似てなくもない。見た目だけなら。ハクものんびりしすぎじゃないかと思うが、もはや言うだけ無駄。

 

 誰もがこの空気にどうやって切り出すべきか悩む中、それは現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここで待ってればそのうち来るだろ」

 

「うう……最悪一人で観ることになるのかなあ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二人分、それも人によっては二人共知っていそうな声を耳にして皆がそちらを向くと、ビニール袋を腕に下げ、両手にそれぞれおにぎりとペットボトルを所持し、手にしたおにぎりに齧り付きながら並んで立つレジェンドと先程の少女。

 それを見たミオリネはガコンと顎が外れ、アルトリアとモルガンは凄まじい早さ(しかもモルガンに至ってはハクを抱き抱えてるとは思えないほど)でレジェンドに近付いた。

 

 

「レジェンド!」

 

「我が夫!」

 

「あ?」

 

「ほえ?」

 

「私にもおにぎり下さい!!」

 

 

 アルトリアのアホみたいな台詞でこの四人(と一匹)以外が盛大にズッコケた。実際はモルガンもだが、ハクを抱き抱えているということでどうにか踏ん張ったらしい。

 パートナーに会えたことよりおにぎりなのかとツッコミ班がツッコミを入れようとするが、それ以上にミオリネが少女の方に突っ込んで行く。

 ……ついでに誰もモルガンがレジェンドをナチュラルに我が夫呼びしたことに触れない。

 

 

「スレッタァァァァァ!!」

 

「あれ?ミオリネさ「この不敬者ぉぉぉ!!」ひゃういぃぃぃいいい!?」

 

 

 ミオリネのあまりの剣幕に少女――スレッタ・マーキュリーは涙目でレジェンドの後ろに隠れてしまう。レジェンドはその様子を、アルトリアの口に適当なおにぎりを突っ込みながら観察中。当のアルトリアは幸せそうにおにぎりを頬張っている……いいのかそんな食べさせ方で。

 

 

「アンタそれ誰に買ってもらったの!?」

 

「買ってもらった前提!?いや確かにそうですけど!こちらのお兄さんです!」

 

「ハーイ」

 

 

 アルトリアに引き続きおにぎりを食べさせつつ、空いている片手を上げて応えるレジェンド。めっちゃ軽い。

 そんな彼にハクを抱えたモルガンが擦り寄っている。間違いなくリア充爆発案件。そして沙耶がいれば修羅場案件……になるか?

 

 

「学生時代に散々教科書で見たでしょ!?こちらの方はね!先代女王陛下の頃から月王国のために御助力して下さった光神ウルトラマンレジェンド様よ!!そんな方に貢ぐどころか無条件の施し受けてるって何してんのッ!!」

 

「ふええええ!?あ、そういえば言われてみると何処かで見たような」

 

「ふんっ!!」

 

「いひゃいっ!?」

 

 

 思っきしど忘れしているスレッタに、彼女の背後へ回り込んだミオリネの『学生時代の教科書アタック(角)』が直撃。本気で痛かったのか頭を押さえ涙目でしゃがみ込むスレッタ。というかソレ(教科書)常備してんのかい。

 

 

「え?俺、教科書に載ってんの?」

 

「当然ですよ、我が夫。皆の活躍を載せ、偉業を成し遂げた者達の中でも最たる存在の貴方の活躍を載せないなど、王国そのもののメンツに関わります」

 

「それにレジェンド、光の国でも貴方はウルトラ学校の教科書でまず最初に覚える偉人として載せられています。むしろここまでして何故、貴方自身が知らないのか疑問になるくらいなのですが……」

 

「いやだって俺は彼方此方飛び回ってて教科書の内容確認なんてしたこと無いし。惑星レジェンドで使ってる教科書はダンブルドアとかが確認してるからなあ」

 

 

 モルガンとリブットの言葉に対してレジェンドはう〜んと頬を掻きながら答える。そのスキにガサゴソとレジェンドのビニール袋を漁るアルトリア……どんだけ腹減ってんだ、というか何してんだこの娘。それをスルーしてるレジェンドもどうかと思うが。単に諦めただけのかもしれない。

 

 しかし、ここで気になっているのが直接レジェンドと対面したことのあるルルーシュ一行……ではなく、レジェンドとは初対面のガウマ隊や怪獣使い同盟。一応ウルトラマンであり光神であり、かつクルーガー夫妻の上司だというのは分かる。逆にそれ以外は全くと言っていいほど知らないのだ。

 当然その活躍もあまり知らず、凄いとか偉大とか言われても実感が無い。

 

 

「なあ、ウッドさん。あのレジェンドって人は何やったんだ?」

 

「そうだな……私達や先代陛下を救うのみならず、今の月王国はあの御方無しには有り得ないレベルの貢献を成された。特に『食は心を豊かにする』と食の面において何かと手を回してくれてな」

 

 

 ウッドワス自身、レジェンドやエースからパン作りのレクチャーを受けた。ぶっちゃけエースはともかく、レジェンドは自分が彼方此方で美味いもの食べたいがための打算的な行動である。その証拠にエースが教えたのは普通にパンだったが、レジェンドはあろうことかピザ。C.C.かお前は。

 

 

「でもそれだけじゃないよな、絶対」

 

「気になるのならば先代陛下か、あの小娘に聞くといい。二人は一番近くであの御方の偉業を目にしている。あとは……先程来た連中はどうだ?」

 

 

 そう言ってウッドワスが指差したのはルルーシュ達。何やら青か藍色の髪の少年がレジェンドを羨ましそうに見ているが、その彼が血涙流しているのは見なかったことにしようとガウマ達は自然と意思疎通した。

 

 ……しかし、レジェンドの持っているビニール袋を漁るアルトリアにはツッコまないのか。

 

 

「各々興味が尽きないのは分かるが、上映開始時間が迫っている。本日はそれが最後だから、終わったらグッズ買うなり何なりしてそれぞれ予定している宿泊場所へ移動しろ。空間次元弄って場所繋げてやるから、聞きたいことはその時に聞け」

 

「「「「「サラッとヤバいこと言ってるんですが!?」」」」」

 

「レジェンドですし」

 

「そういうお前は少しぐらい俺の分を残しとけ。何食い尽くしてんだ」

 

 

 ゴン!と拳骨落とされて涙目のアルトリア。スレッタと並んで食い意地が張った結果の自業自得。

 月の飲食店総元締めのウッドワスは内心アルトリアをいい気味だと思ったらしい。やたら食いまくるので彼女が行った店は当日食材不足に陥るからだ。

 尚、その結果喫茶リコリコという店は売上が赤字になったこともある模様。

 

 

「ねえ、レジェンド様。トライになってた彼はどこで観てるの?」

 

「多分ウルトラ騎空団用の宿泊施設だ。というかメリュジーヌ、そこは沙耶を聞くんじゃないのか」

 

「だって現陛下はレジェンド様の所でしょ」

 

「何でそこピンポイントで当ててくんのお前」

 

 

 頭ドラゴンなこの娘、一誠に興味を持ったからかそっちに行きたがっている。が、バーゲストに首根っこ掴んで持ち上げられていった。

 まあ上映終了後には会えるだろうし、メリュジーヌも暴れずなすがままにされているから今のところ構わないだろう、うん。

 レジェンドに持ち上げられて連行されるオーフィスと似たようなものだ。

 

 

「……ヤプール」

 

「……大体予想出来ますが、何か?」

 

「私は我が夫のいる、別荘とやらの方へ宿泊場所を変えます。沙耶もいるようですし丁度いい。どうせアルトリアもそちらに泊まるでしょうから」

 

「一言一句予想通りですありがとうございました」

 

 

 間違いなく修羅場になるだろうことが予想され、隠すことなくヤプールはレジェンドに向かって合掌した。

 もう一層のことモルガンと沙耶、二人一緒に既成事実でも作ってさっさと貰ってくれないかと思っていたりするが、ああ見えて沙耶だけでなくモルガンも純情のため既成事実作戦はまず不可能。

 

 

(『あの子』同様、ゆっくり育んでもらうしかないか)

 

 

 そう思いつつ、ヤプールはウッドワスや他の者達と共に映画館へと入場する。

 

 

 

 

 

「先代陛下、その猫は返してあげてください」

 

「……どうしてもですか?」

 

「ニャー」

 

 

 ハクは相変わらず大人気である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――月王国・喫茶リコリコ――

 

 

「…………あのさ」

 

「だから限定販売チケット外れたんだよ畜生!」

 

「俺は平和に過ごせるからいいかな、あははは……ハァ……行きたかったなぁ」

 

「何で態々僕の座ってる席を探して愚痴るの?」

 

 

 ヤプールの養子であるエラン・ケレスは、月王国MS部隊のグエル・ジェタークとレオス・アロイに愚痴を聞かされてうんざりしていた。

 自分も二日目に合流する手筈になっているため、この二人バレようものなら確実に粘着されると口を噤んでいる。

 何より今日は養父経由で手に入れた『マルディアス戦記』を熟読しようとしていたのに何故こんなことになっているのだろうか。

 

 

「お前、親父さんから貰ってたりしないのか!?」

 

「僕は(父さんが確保してるから)応募してないし」

 

 

 こっちは十中八九スレッタ絡みだろう。色んな意味で連戦連敗中なのは同情するが、こっちに飛び火してほしくない。

 レオスはスレッタのやらかしによる被害者だが、行きたい反面あっちに彼女がいるということで踏ん切りがつかないようだ。こっちはグエルよりマシではあるが、面倒だということは同じ。

 

 

「ここでウダウダやってるぐらいならシミュレーターでアムロ・レイにでも挑んできたら?」

 

「「殺られる未来しか見えない!!」」

 

「そんな迫真の表情で言われても」

 

 

 ギャースカ喚く知人達に溜息を吐きつつ、放置することに決めたエランであった。

 

 その後、騒いでいたグエルとレオスは客として来た七星剣の一人・ナックル星人ブランケによって力づくで黙らされることになる。案の定ウエイトレス二名が腰を抜かしたのは言うまでもない。




……スレッタ、これゼットとくっついたほうがマイナスとマイナスでプラスになるんじゃないか?

そしてある意味スレッタ以上にやらかしてるキャストリア(スレッタ放っといて飯をどか食い、レジェンドの許可なくレジェンドが買ったものを食べる)。
こりゃあ排熱大公も怒るわ。

チュチュパンチより遥かにヤベーお仕置きされたグエル君とレオス君。ジェントじゃなくてよかったね!

次回こそ上映(3)に行けそう。その前に本編かな。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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