ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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お待たせしました。今回で授業参観『は』終わりです。
そして魔王少女な彼女もようやく本格登場。
コスプレはコスプレでもなんか違う。

それからアンケートも更新しました。
ちょっと先にはなるけど結果次第でゴーデスとの決着のつけ方が変わるかもしれません。


それでは本編をどうぞ。


続・授業参観と魔王少女と……魔法少女?

 各々の教室にて授業参観が開始された。

ある者は家族に自分の学校生活を見てもらうべく真剣に取り組み、ある者は家族からのプレッシャーで緊張し、そしてある者は家族の行いで羞恥に陥る。

 

 では、そんな彼らの様子を見ていってみよう。

 

 

 

 

 ―三年・リアス&カナエの場合―

 

 彼女らの授業参観時の科目は社会。そして担当教師は矢的である。これは彼女らにとって僥倖だった。

 

 

「皆、今日は皆のご家族の方々がいらっしゃっているが、無理に気を張り詰める必要はない。いつものように気を楽にして、僕と一緒に学んでいる時のように賑やかにやろう。緊張し過ぎると覚えたくても頭に入ってこなくなるからな」

 

 

にこやかに声をかける矢的はいつも通りだ。彼も緊張してはいるだろうが、それを生徒に伝染させずにリラックスさせようとする彼らしい優しさが見える。

どことなく空気が柔らかくなったのは、さすがウルトラ学校でも地球行きが決まった時に生徒達から引き止められた程の人気を誇る80先生だ。駒王学園教師陣でトップクラスの支持を得ているのも肯ける。

 

 

「よし!今日は前回に引き続きオーストラリアの話だな。先生の後輩もオーストラリアで活躍していたんだ。感慨深いものがあるな」

 

「矢的先生!その人は何をしていたんですか?」

 

「科学者さ。しかも様々な天体に関わる仕事をしていてね。今は別のところにいるけれど」

 

 

生徒のみならず保護者からも感嘆の声が上がった。実はこれ、グレートがとっている人間体のジャック・シンドーの事である。

彼は惑星調査員であり科学者でもあった為、一体化していた間にグレートにも同じような趣味が出来てしまったので今はダイブハンガーで様々な惑星の勉強をしている。

 

 

(これはジャックさんの事ね。正確にはグレートさんが元にしたっていう地球人の方でしょうけど)

 

(今のこの世界では異星人も珍しくはないし……結構必要な事なのよね)

 

 

リアスとカナエは矢的の言う人物に心当たりがあったため然程驚かなかった。なにせ部員扱いのタイガの父親は訓練学校の筆頭教官という重要な役職、祖父母に至っては宇宙警備隊の大隊長と銀十字軍の隊長だ。

トンデモ役職についている人物などで慣れっこである。

……で、トンデモ役職に就いているリアスの実兄サーゼクスや実父ジオティクスはというと……

 

 

「お、リーアたん良い表情」

 

「うむ、こっちからも撮れたぞサーゼクス。これは後程の選別が難しくなるな」

 

「全部残しておきたいというのが本音ですがね、父上」

 

 

超高級デジカメや繊細カメラなどを使ってリアスを激写しまくっている。周りも苦笑い気味だが、矢的はさすがに表情には出さない。さすがプロ教師。

 

 

((そういえば卯ノ花先生の代理は……?))

 

 

 チラリと後ろを見てみると、しのぶの隣にいたのはハリベル、そしてなんとラフタ。

少々驚く二人だが、ハリベルは小さく笑って右手を軽く上げ、ラフタは口パクで「リラックス」と言ってくれた。正直、横の魔王とその父親は対応を見習ってほしいくらいである。

 

 

((あの二人が最後の癒やし……!))

 

 

片やシスコンと親バカのおかげで恥ずかしく、片や無言の圧力をかけてくる妹……矢的の授業とはいえ背後が気になってしょうがなかったのだが、なんとなく二人のおかげでこっちの方も幾分か安心したらしく、落ち着いて授業に集中する事が出来た。

 

 

 

 

 ―三年・朱乃の場合―

 

 彼女の在席するクラスは比較的穏やかに授業が進められていた。気になると言っても朱乃の母である朱璃が非常に若々しく、朱乃と姉妹でも通るレベルだというくらいだ。

 そんな彼女とその隣で緊張のあまりガチガチになっている父親のバラキエルには揃いのペンダントが首からぶら下がっている。これはレジェンドの捜査によって朱璃が未だに虚蝉機関とかいう連中から狙われている事が判明した為、護身用として姫島親子に卯ノ花を介して渡されたものである。

このおかげで警戒する必要はあれど問題なく外を堂々と出歩けるようになった。万が一の時は夫婦親子共々ダイブハンガーにて保護する事も視野に入っている。

 

 

(あの日、救われただけでなく……あれを渡されてから両親も笑顔が増えた。あの方にはどれだけ感謝してもしきれませんわ)

 

 

母から詳しい事情を聞いてから毎日気が気でなかったが、レジェンドの手回しによってみるみる改善していった事に朱乃は多大な恩義を感じている。それは朱璃とバラキエルも同様だ。

 

 

(もうじき夏休み……その間にあの方と関係が深められるといいのですが)

 

 

朱乃は来たるべき夏休みにレジェンドとの関係を一歩先へ進ませる決意をするのだった。

 

 ちなみに、やはりというかレジェンドにも虚蝉機関、加えて五大宗家からちょっかいがかけられたが……あろう事かレジェンドの元へ鬼灯や縁壱、さらに東方不敗まで一時的に集合していた時に仕掛けてしまった。

結果として前者は縁壱と東方不敗、さらには卯ノ花『八千流(やちる)』の手により組織レベルでほぼ壊滅。

後者は罰としてレジェンドと鬼灯による一日亡者体験ツアーを強制執行され、無惨共々日本地獄の恐ろしさを身を持って実感した事で大人しくなっている。

……無惨は今もなお反省の意思が欠片さえ見られないのでシン・ゴジラのレーザー熱線で消し飛んだが。

 

 

 

 

 ―一年・小猫の場合―

 

 黒歌あたりが過剰な反応をするかと思いきや、意外にも静かにしていた。夜一がさり気なく抑えているのかもしれないが、面倒を起こす気はない、と言うのは本当だったらしい。

 

 

(……ホントはソランさんにも来てほしかったです)

 

 

小猫はそう思っていたが、ゼノヴィアに関しては仕方がない。彼女は家族がいないようだし、同時にサーガの御使いという立場にある。グレモリー眷属である自分とは仕えている主の立場も違うのだ。

おまけに言うともしサーガが来れたとして、黒歌や夜一とサーガが夫婦に見られるのはなんとなくイヤだった。

しかし、その二人はもれなくレジェンド派。

 

 

(白音がなんか悩んでるにゃ!いよいよお姉ちゃんの出番……!)

 

(やめんか馬鹿者。はぁ……さっきからずっとこの調子じゃな)

 

 

マジでこっちは夜一が抑えていた。一応派手に動く気は無いのだがコッソリとならいくらでも動く気満々だったのである。といっても彼女の悩みはこの場では叶わないものなのだという事を黒歌は理解していない。

 

 

(ま、姉妹同士想い人が違うからの。サーガが儂らの隣にいたら嫌なんじゃろ)

 

(あーそういう事。白音も恋をするお年頃なのね)

 

(……気になったんじゃが、レジェンドは持っている一夫多妻の資格……サーガは持っておるのかのぅ?)

 

(さぁ?持ってるんじゃない?)

 

 

幕間にて判明した、惑星レジェンドにおける一夫多妻の権利を行使できる七つの条件。しっかりとサーガも全項目達成している為、無問題である。

 

 朱乃に続き、小猫の方も穏やかに授業は進んでいく。

 

 

 

 

 ―二年・裕斗の場合―

 

 彼のクラスにおいて、彼の勉強態度やジェント及び乱菊の見学状況などに何ら問題はない。特に裕斗の真剣な姿勢やジェントの立ち振る舞いは立派なものだ。

では何処に問題がというと……

 

 

「えー……それではここのー……」

 

「「「「「……」」」」」

 

 

チラチラと乱菊の方を見ている男性教師ならびに男子生徒。

 

 

「「「「「……ほぅっ……」」」」」

 

 

ジェントを見ては惚けた表情になる母親ないしそれに準ずる保護者が原因である。女生徒は裕斗の父親であるジェントの前で恥をかくわけにはいかない、と裕斗同様真剣な表情だ。

 

 

(あー……なんかすっごい見られてるわ。つーか視線どこに向いてるか丸わかりなんだけど)

 

(見られてますねぇ……まあ手出ししてくる気はなさそうですし、裕斗の真剣な姿にこちらも集中せねば不作法というもの。ちゃんと見守らなくてはいけませんね)

 

(父さんと乱菊先生見られてるなー……うん、二人とも立派な人だから仕方ないよね)

 

 

三人の思考がシンクロした。若干裕斗はズレていたが、純粋に二人を尊敬している彼は本気でそう思っている。

仮に周囲がやましい気持ちで見ていたとしてもこの二人なら余裕で対処するだろう。乱菊は町で襲いかかってきた暴漢を裏拳一撃で沈めたらしいし。

 

 

(ここで僕がヘマをすれば二人に恥をかかせてしまう。しっかりと授業に集中しないと)

 

 

ジェントと同じような思考の彼はもはや下手な血の繋がった親子より親子らしい。

 

 余談だが、実はこの光景はハンターズギルドにも中継されている。ジェントの養子となった裕斗はラッシュハンターズにとっても弟分。さらに同じく七星剣のノダチザムシャー、ババルウ星人フガク、ナックル星人ブランケまでも見守っていた。

正直、裕斗はアーシアの次に手を出したら報復が半端ないかもしれない。

 

 

 

 

 ―二年・一誠&アーシア&ゼノヴィアの場合―

 

 そして最後が彼らのクラスとなるが、彼らのクラスがある意味一番混沌としていた。

アーシアやゼノヴィアを狙っていた男子生徒達は格差に轟沈(しかも強引に手を出そうとすればまさしく天罰が下る)するし、一誠を更生させたゲンを見た女生徒のうち村山と片瀬以外にもどうやら彼に救われた者がチラホラいたようで、その精悍な顔つきと鍛え上げられた肉体に見惚れていた。

喧嘩を売った連中は先ずジープに向かっていけ。話はそれからだ、ただし()()()()()()()()()限定。甘ったれるな!

当然こんな面々なので保護者の方々の視線も向きまくり。

 

 

「はーい、それじゃあ授業を始めますよー」

 

 

 しかし、一誠達の授業を担当する英語教師はツワモノだった。この状況でも動じないというか、ある意味レジェンド一家に通ずるハチャメチャっぷりがあるというか。

 

 

「じゃあ配布するものあるから、全員一つずつ取ってってねー」

 

(((((……『一つ』ずつ?)))))

 

 

突如配られたのは粘土板と紙粘土1ブロック。何だコレ。誰もがそう思った時、英語教師はぶっ飛んだ事を言い出した。

 

「いいですかー、いま渡した紙粘土で好きなものを作ってみて下さい。人でも動物でも家でもいい。自分が今脳に思い描いたありのままの表現を形作って下さい。そういう英会話もある」

 

(((((えええええ!?)))))

 

「なあタイタス、今までの星でそんな会話方法あったか?」

 

「いや……記憶にないな」

 

「二人ともマジで考えんなよ……普通に考えたらあるわけないだろ」

 

 

あまりに唐突かつ適当、もしくは無茶を通して道理を蹴っ飛ばすという超次元グレン団のような理由に生徒のみならず保護者やトライスクワッドも混乱していた。

なお、ビジュアル系四人組はというと。

 

 

「……先輩、この世界の英会話というのは進歩しているんだな」

 

「サーガ、英会話とはこういうものじゃありません」

 

「ゲン殿、私も神衛隊入隊後に多言語を習得したのだが……こんな英語は初めてだ。これが普通なのか?」

 

「巌勝さん、逆だ。これがおかしいんだ」

 

 

どうやらレジェンド側とサーガ側で認識のズレがあったらしい。レジェンドは勿論だがゲンもMACに所属していた過去からちゃんと英語は学習済みだ。普通ならこんな英語はないと断言出来る……芸術家とか、そういうのには理解されそうではあるが。

 

 

「地球の学校の授業というのはウルトラ珍妙なものでございますね」

 

(いやゲンも言っただろ。これがおかしいんであって普通はこういう事するのは図工とかそういう科目だ)

 

 

レジェンドの中にいるゼットもあまりに予想外の事にまた変な認識をするところだった。オーフィスまでいたらこれまた厄介な事になっていただろう。

生徒達は制作に入っているがまだ釈然としていない。当然といえば当然だ。

 

 さて、我らがオカ研所属の三人は……

 

 

(マジでどーすっかな……)

 

 

まず一誠。タイガらも一緒になって考えており、心の言葉でも会話出来るメリットを改めて実感する。

 

 

「もうレオさんとかゼロでいいんじゃねーの?ホラ、せっかく見に来てくれてんだし」

 

「しかしフーマ、彼らはまだ表立ってこの世界では変身していない。あの時は隔絶された閉鎖空間であったし、ここで作るのは些か拙い気がするぞ」

 

(だよなあ……)

 

「いっそリアスを作るとか?」

 

『どこぞのシスコンや親バカが欲しがりそうだが』

 

(さすがにダブルオーザンライザーはあれ作れねーな。細かすぎて無理だ)

 

「……ハイパーゼットンとか」

 

『ノゥ!!』

 

 

最後はドライグが拒否った。アルビオンほどではないにしろ苦手意識があるらしい。

だが、無意識のうちに一誠の手は動いていた。

その結果、驚きのものが完成するのはこの時点でまだ気づくはずもない。

 

 

(うぅ……ウルトラマンの姿のレジェンド様を作りたいけど変に出来上がったら失礼だし……でもだったら何を作れば……)

 

 

次にアーシア。彼女やゼノヴィアはタイガらのような相談も出来ないので完全に独力で作らねばならない。

最初はレジェンドを作ろうと思ったようだが不出来な場合の申し訳無さと恥ずかしさで断念した。

……と、そこである生き物を思い立った。本来の姿は別としてもいつもの姿なら、と考えた彼女は早速作りにかかる。

 

 

(この子なら大丈夫ですっ!)

 

 

うって変わって笑顔になり作り始めたアーシアを見ながら、レジェンドは穏やかな顔で頷いていた。

 

 

(うぅむ……どうしたものか)

 

 

そして最後がゼノヴィア。彼女自身、まだウルトラマンとしてのサーガの姿は一度も見ていないし、かといってアーシアが作るものは有していない。デュランダルでも作ろうかと思ったが紙粘土の大きさから小さくすれば余剰分が多くなり、逆に大きくすれば足りなくなる。

ついでにいうと先程のタイタスの言葉通り、大衆面前で姿を現していないウルトラマン達を制作するわけにもいかない、とまさに八方塞がりに近い。

 

 

(……待てよ?ウルトラマンや怪獣なんかはともかく、アレは作っても問題ないのでは……?)

 

 

アレとは即ち、あの夜にウルトラマンや怪獣以外に現れたアレである。

 

 

(どちらも複雑だが、こうなったらやるしかない!)

 

 

すぐさま制作に取り掛かるゼノヴィアだが、レジェンドは別としても一つ案がある。サーガブレスとかタイガスパークでも良かったんじゃないかと。

 

 その結果、出来上がったのは三人とも見事な完成度だった。先程とは逆に見ていくと、まずゼノヴィア。

 

 

「これ、ロボット?」

 

「左右非対称で変わった形してるな」

 

「どうやって右手の部分こんな細かいのにバランスとれてんだ!?」

 

 

彼女が作ったのは師である巌勝が駆るターンXである。バルバトスと迷ったが、先日の戦いの後にゆっくり見る暇がなく、一足早く帰還した巌勝のターンXを作る事にしたというわけだ。これならオリジナルのロボットとでも言えばどうとでもなる。

続いて、アーシアの作品は……

 

 

「アルジェントさんのやつ可愛い!」

 

「恐竜?それとも今噂の怪獣?」

 

「でもこんなの感じならどっちでもいいや!」

 

 

アーシアが作ったのは彼女のカプセル怪獣であるゴモラ。それも自分から出てきた時のSDサイズの姿だ。

レジェンド以外にも身近な存在として、すぐ近くで彼女を護るカプセル怪獣であり家族でもあるゴモラを作る事にしたのだ。結果、主に女子に大好評。

そして、最後は一誠だが……度肝を抜かれた。

 

 

「お、おいこれ!最近のオカルト研究部のポスターになってるウルトラマンじゃないか!?」

 

「ホントだ!しかも三人全員分!」

 

「しかもポスターじゃ分からない部分がしっかり作られてるぞ!?」

 

「三人の前で祈るようなポーズしてるのこれリアス先輩じゃない!?」

 

「アレか!お姫様を護る三人の騎士的な!」

 

「ていうかこの短時間でどうやって彩色までしたんだ!?この数ヶ月で兵藤進化しすぎじゃね!?」

 

 

どうやったのか不明だが明らかに渡された1ブロックの紙粘土より質量が多くなっているだろう、トライスクワッド&リアスのバストアップフィギュアのような作品が完成していた。

これには保護者方も近くに行って見てしまう出来である。

 

 

「イッセーの隠れた特技が判明したな……!」

 

(いや、俺だってビックリだよ!なんか知らず知らずの間に作ってたよ!)

 

「だがこれは傑作だ!見ろ!この私の上腕二頭筋の再現率を!」

 

「俺、センターだ……!」

 

『ホント、色はいつの間にどうやって塗ったんだ相棒』

 

 

一誠本人はあの時から無意識継続で完成させたらしい。トライスクワッドの三人も満足だ。マジで色はどうやったんだ一体。

 

 ちなみにこの彼らの作品はオカ研の部室に展示されるようになったらしい。その前は三作品とも制作者が望んでいないのにオークションで競り始められるという珍事件(レジェンドらは未参加)が起きたのだが、無事それぞれの手元に戻ってきた。

 

 

 

 

 授業終了と同時に保護者勢は退出し、それぞれ学園を見学していた。一応レジェンドらはサーゼクスやジオティクスと鉢合わせしないよう、しのぶやハリベル、ラフタから随時連絡を受けていたのだが……

 

 

「……何だあの人だかりは」

 

「チーフ、何故か口々に魔法少女のコスプレがどうとか聞こえるんですが」

 

「巌勝、『透き通る世界』で何か視えるか?」

 

「いえ……不特定多数の見物人のお陰でそこまで視えません。自然な障害物なら見透せたのでしょうが……」

 

 

どうやら学園内で魔法少女なコスプレをしている人物がいるらしい。なんでまたこんなところで、と思っていたが同時に下手な訳の分からん問題に巻き込まれる前にその場を離れようとした瞬間、聞こえてはならない声が聞こえた。

 

 

リリカルマジカル、頑張ります!

 

 

――レジェンドが固まった。

 

 

「「「…………」」」

 

 

他の三人も何かに気づいたようだ。

恐る恐るその声の発信源を見に行くと、外れてほしかった予想がモロに的中していた。

 

 

「これが私の全力全開!スターライトブレイカー!」

 

「プラズマザンバー!ブレイカー!」

 

「二人できっちり……!」

 

「「半分こ!!」」

 

 

片や、黒髪なので金色ではない金色の閃光のコスプレ魔法少女……いや魔王少女。

そしてもう一人が白い悪魔どころかスペック的に白い超越者を超えた天災兎、篠ノ之束がリリカルな魔法少女のコスプレ姿でそこにいた

 

 

(束ェェェェェ!!)

 

(((何してるんだァァァ!?)))

 

 

ノリノリでポーズを決める二人にレジェンド達は白目で口をあんぐり開けている……いわゆる銀魂顔状態になってしまっている。

こうしているわけにはいかない、とレジェンドは即座に意識を取り戻したのと同じタイミングで束がレジェンドに気づいた。

 

 

「あ!レジェくん見つヒュゴゥ!!

 

 

その一瞬でレジェンドと束の姿が消える。

相方役だったもう一人はキョロキョロと周りを見渡す。

 

 

「あ、あれ?束ちゃーん?」

 

 

彼女に限らず、見物人も周りを探し始めると今度は別の人物がやってきた。生徒会の匙である。

 

 

「さぁさぁ解散解散!公開授業の日に騒ぎ起こすな!あんたもそんな格好で来ないで、参観の人ならそれらしい格好をして来て下さいよ……ってかそんな服着た事ありましたっけ?」

 

「今日出来たお友達に貰ったんだよ☆」

 

 

こんなん渡す友達ってどんなだよ、と先程の光景を見ていない匙は溜息を吐く。

そこへリアス達オカルト研究部や、サーゼクスにジオティクス、さらには別方向からしのぶ、ハリベル、ラフタまで集まってしまい、最後にはソーナまで合流……なんかソーナは絶望したような顔をしていた。

黒歌と夜一、ジェントと乱菊、そして姫島夫婦は先に帰ったようで一安心……でいいのか?この場合。

 

 

「!!!???」

 

「ど、どうしたサーゼクス!?」

 

(ああ……巌勝さんね……)

 

 

早速サーゼクスが縁壱の双子の兄である巌勝を見て世界の終わりのような表情と雰囲気になっている。

 

 この参観日、最後に一波乱ありそうである。

 

 

 

〈続く〉




魔法少女とは束さんでした。本作じゃ白い束さんだから白い悪魔?魔王?魔神?なんでもいいや。

次回はある意味初っ端から修羅場。
サーゼクスは発狂しソーナは頭を抱えしのぶからは圧がかけられサーガとも遭遇。
そしてあの引きこもり女装趣味持ちも登場。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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