ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
やっとこさ会談開始です。本章の山場も近づいてきて、おまけや番外編を経てようやく本編にあの人も登場。
もう少しで書きたかった場面に辿り着く……!
それでは本編をどうぞ。
ギャスパーがリクのおかげで一歩ずつ踏み出し始めて数日が経った。
最初は外に出るのもビビりまくっていたギャスパーだったが、この数日で誰か見知った者と一緒であれば問題無く外出出来るまでになり、同時に少しずつ神器の制御も可能になってきている。
特に、有言実行しているリクの協力は彼の成長を大いに後押しした。
そして、リクやオカルト研究部がギャスパーの特訓に付き合っている頃のダイブハンガーでは、レジェンドや巌勝がある問題に直面していた。しかし、正しくは彼らではなく……
「……で、新しい日輪刀か、もしくはそれに準ずる刀が欲しいと」
「はい、無理を承知でお願いします。姉さんや、姉さんの師範を務めた方の日輪刀もレジェンド様がお作りになられたと」
「あー……陽炎と日ノ神の事か」
「カナエと縁壱の日輪刀か。前者は赫刀の条件緩和など日の呼吸の補助能力を備えたもの、後者は日の呼吸及びその使用者の力を余す所無く振るう事が可能となる代物だったはずだ」
「なんと!?それ程のものを作れるとは!さすがお館様と言う他ないな!」
「……おい、ちょっと待て」
この場にいるのはレジェンドと巌勝の他にしのぶと杏寿郎なのだが、何故か杏寿郎はレジェンドを『お館様』呼びに変わっている。しのぶもキョトンとしていた。
「煉獄さん、レジェンド様の呼び方変わってません?」
「俺はそのお館様って人物と声が似ていただけだろ。なのに何で俺をそう呼ぶんだ」
「うむ!それはレジェンド様がお館様と同じように皆に好かれ!そして皆を支援するだけでなく!心の支えにもなっている事に敬意を込めてそう呼ばせて頂く事にした!事後承諾で申し訳無い!」
「いやまあ、それは構わんが……だが新しい日輪刀なあ……俺の刀の打ち方は少々特殊でな。時間はともかく素材が何より重要になってくる」
「素材……ですか?」
しのぶの言葉に頷き、レジェンドは続ける。
「基本となる素材に加えて打った後にそれをさらに鍛える二段構えの作成方法なんだよ。日輪刀ならば確か玉鋼と言ったか、それと似たような素材が必要だ。しかもハイグレードなものを作るとなると相応の物や個数が要る。正直、カナエのを打ってから枯渇気味で、まずそこからどうにかしなければならん」
そもそも道具ならともかく、レジェンドが他者の武具を作るのは稀であり、いざ作るとなると一切の妥協をしないので一つ作るにも要求される素材が半端ないのである。
「ちなみに時間のかかり方も変わっていて、良い素材だったり個数が多ければ多いほど、制作時間は短縮出来る。どのみち素材の最低必要個数は存在するからその収集からだな」
その話を聞くと煉獄は表情を変えずに悩み、しのぶは若干暗い表情になった。
レジェンドとしても何とかしてやりたいのはやまやまだが、元が無ければどうしようもないのも事実。
そんな時、夜逃げでもする気かと思わんばかりの風呂敷を背負いながらゼットがやってきた。
「超師匠ーお話し中失礼しちゃうでございます」
「おい何だその荷物」
「いや〜何やかんや色々あって忘れてたんですけど、空の世界で色々貰ったんですよ。でも俺パッと見しても使い道が分からないし、そもそも俺が持ってても使えなさそうなんで超師匠に全部渡してしまおうと思い立ったわけでござんすよ」
「あのな……俺を不要品の処分場所にす……!?」
レジェンドはゼットが床に置いて広げた風呂敷の中身を見て絶句した。金の延べ棒のような鋼や、それを黒くしたようなもの、ブロック状の黒い結晶や乳白色に輝く結晶などなど……
「ちょ、ゼット!お前これどうした!?」
「どっ……どどどどうしたんですか超師匠!?」
「どうしたも何もお前これ……ヒヒイロカネにダマスカス鋼、ダマスカス骸晶に金剛晶だぞ!?特にヒヒイロカネと金剛晶は激レア素材だ!それが何でこんな風呂敷いっぱいにあるんだよ!?」
「え、そんなウルトラ凄いもんだったんですかこれ。なんかあっちで色々手伝ったりしたらポンポンと当たり前のように貰ったんですが。でもさっき言った通り使い道分からないしお礼言ってとりあえず貰ってきましたけど予想外に同じものばかりで本格的に置き場所に困ってまして……超師匠、全部がダメなら少しでいいから受け取ってくれません?」
拝み倒しのポーズをするゼットだったが、本来ならばここは逆にゼットが拝まれる立場にある。
「しのぶ!杏寿郎!ゼットのおかげでスゲー日輪刀作れるぞォォォ!!」
「本当ですか!?ありがとうございますゼットさん!」
「……へ?」
「これには感謝しかない!本当にありがたい!俺は、君が大好きだ!」
「え?何がどうなってんの?」
「難しく考えるなゼット殿。この二人にとって最上級の贈り物になったという事だ」
ゼットは巌勝に笑顔で肩を叩かれるが、話に途中参加だった彼は何が何だかさっぱり分かっていない。
ただ、しのぶと杏寿郎がこの上ない程に喜んでいる事だけは理解したらしい。結局小首を傾げたまま、何一つ理解出来ずにいたゼットであった。
「試しに言ってみよう……ご唱和ください我の名をー」
「「ウルトラマンゼーット!!」」
「ホント何があったんだ?しのぶちゃんと杏寿郎」
胡蝶しのぶと煉獄杏寿郎、現在スーパーハイテンション。
☆
そしてさらに数日後……
いよいよ会談当日。ギャスパーは神器の件もあり部室で留守番という結果になったが、別段気にしていない。何せその理由というのも……
「えー……っと……」
「あっ、部長。僕は大丈夫ですぅ……あ!リク兄さん引けました!XXレア!」
「え、ウソ!?やったじゃんギャスパー君!しかもこれギャスパー君のデッキにシナジーあるよ!」
「やはり俺のデッキは赤だな!」
「パム〜」
「俺も色で言うなら赤なんだが……見た目的には白か青なんだよな。さてどっちにするか……つーか白は隼人の色じゃねえか。いっそ赤白黄でいくか?」
「私は緑と紫と白と青……黄は似合わないし、赤は……」
「私はイメージとして紫ですが……胡蝶、である事を考えると緑ですねー」
一緒に留守番をしてくれるというリク、杏寿郎&パム治郎、竜馬、マリーダ、そしてしのぶとバトスピのカードパック開封及びデッキ構築をしているからだ。
しかも全員楽しそうである。
……ついでにマリーダはかつて自分が所属していた袖付きの元締めが、仮面だけ身に着けて全裸(唯一の救いで股間は袖付きのエンブレムで隠れていた)でバトスピのカードを手に不敵に笑うイメージが脳内再生されていた。それじゃ紛う事なく変態だ。
「この短期間でギャスパーも随分成長したし、同席してもいいんじゃないかと思ったのだけれど……」
「あれは引き離しちゃ駄目ね。それにサーゼ……不法侵入者さんもまだいい顔しなさそうだし」
「カナエ、そこは言い直さなくて……いえ、別にいいわね。言い直しても」
何だかんだ言って根は深かった。信頼を取り戻す為、頑張れサーゼクス!それいけサーゼクス!
日常で下手やらかしてドツボに嵌りそうな気がしないでもないが。
ともあれリク達にギャスパーを任せ、会談の場へと向かうオカルト研究部一行。本来ならば矢的も出席するはずだったのだが、数日前から出張の名目で光の国へ一時帰還している。
「そういえば、レジェンド様とサーガ様は少し遅れるみたいな事を聞いたけど、傍聴役は誰が来るの?」
「レジェンド様側は卯ノ花先生と……護衛が一人。サーガ様の方は確かグラハムさんで、護衛が巌勝師範ね」
「あれ、卯ノ花先生の護衛って誰なんですか?」
「う〜ん……同じ九極天だって聞いてるけど、その時にならないと分からないわ。私も九極天全員と面識あるわけじゃないし」
「なんか……とんでもない人が来そうな気がする」
「タイガもか?実は俺もなんかこう……背筋ビシッとしなきゃいけなさそうな気がするんだよ……会談とか立場とか関係なく」
「私の筋肉が告げている……相手は只者ではない筋肉だと!」
「「「『筋肉扱いかよ!!』」」」
一誠とドライグ、そしてトライスクワッド……相変わらずこちらも賑やかであり、少しだけ緊張が解れた。
「さあ、行くわよ皆」
「私とアーシアちゃんは卯ノ花先生と同じレジェンド様側へ、ゼノヴィアちゃんはグラハムさんや巌勝師範と同じサーガ様側へ、始まる前に移動するわね。あと、お願いだから拗ねないで小猫ちゃん」
「……別に拗ねていません」
どうやら小猫もサーガ側が良かったらしい。
リアスは苦笑しつつも会談の間の扉を開け、入室した。
☆
悪魔、天使、堕天使のトップやその護衛、付き人が出揃い会談が始まろうとした時、光神側の出席者が到着した。
「お待たせして申し訳ありません。この度レジェンド様が到着されるまでの間、この会談を傍聴させて頂きます伝説九極天が一人、卯ノ花烈と申します。以後よしなに」
「同じくその護衛を仕る伝説九極天が一人、東方不敗マスターアジア。此度の会談、儂は一切の発言権を烈に託すのでな、個人的な質問であれば会談後にして頂こう」
卯ノ花と共に会談の場に現れたのは、あろう事か東方不敗。先の発言には『この場で儂に余計な事は聞くな』という有無を言わさぬ迫力を感じた。
彼や卯ノ花を見てその場で初めて対面するアザゼル、ミカエル、サーゼクス、セラフォルーは身を強張らせる。
(何だあの爺さんは……!?一緒にいるだけで息が詰まる!あんな奴、一体今まで何処にいやがったんだ!?)
(……おい、アルビオン)
(ガタガタガタガタガタガタ)
そう、この場に卯ノ花がいる以上……もう
「じぇっとん」
(((((何でいるのアレ!?)))))
戦争時、ゼットンを見ていた四人は本気で戦慄している。特にアザゼルなんかはヴァーリから聞いた時には「ンなバカな事あるか」と大笑いしたのだが、真実だった事で腰が抜けそうになっていた。
「ああ、この子の事はお気になさらずに。危害を加える心配が無ければ大人しい子ですから。逆に何かしら仕掛けてくるのであれば、その時は……」
卯ノ花が瞳孔開き気味になると四人は高速で首を縦に振った。当のハイパーゼットンは前述の通り大人しく卯ノ花の腕に抱えられている。
そして、もう片方……
「同じく今回傍聴役として出席させて頂く、レジェンド様のご後輩であるサーガ様直属の神衛隊所属・第四分隊副隊長のグラハム・エーカー大佐だ。あくまでも傍聴役であり、発言に関しては例外を除きレジェンド様及びサーガ様がご到着されるまで控える事をご理解願いたい」
「同じくその護衛を仕る神衛隊所属・第一分隊参謀長の継国巌勝。主要な要件は御三方が告げている以上、私から特に言う事はない。強いて言うなら一つだけ……外に多数の護衛を配置されているようだが、あまり過信し過ぎない事を勧める」
「「「「!?」」」」
傍聴役のグラハムはともかく、巌勝の言葉に驚きを隠せない三大勢力トップの四人。今回の会談の為によりすぐった面子を集めたが、今この場でそれを否定されたようなものだからだ。
反論しようかと思ったが巌勝の纏っている空気は先の東方不敗と同質、しかもいつでも戦闘態勢に移行出来る。
(さすが戦国時代に生きた者よ。既にこの会談が無事に終わらぬ事を見抜いておるわ。それに引き換え目の前の三大勢力のトップとやらは儂らより長生きしておるというのに見通しが甘過ぎる)
(妨害・介入する対象が重要であればあるほど、攻め入る方も相応の者が出張ってくる。産屋敷邸襲撃の際、無惨様が自ら出向いた時のように大将格がこの場に乗り込んでくる事も十二分に考えられるというのに……いや、既にこの場に
護衛役の東方不敗と巌勝は表にいる三大勢力の護衛がほぼ使い物にならない事を見抜いている。ただ長生きしている程度で、常に修行を続けている光神陣営の者と同じように扱う事自体間違っているが。
(しかし最も警戒すべきなのは堕天使でも悪魔でも、まして天使でもない。あの堕天司という奴が属する勢力だ。そして……)
『鬼』。
現状、光神達を除きレジェンドやサーガが傍にいなければ自身の持つ鬼神刀しか傷一つ付けられない異形の脅威。
堕天司ベリアルの言葉が真実ならば世界が繋がりを持った事でいつ現れてもおかしくない状況だ。
(出来る事なら奴らだけでも現れない事を祈るばかりだが……そうは上手く事が運んでくれそうにないのも薄々感じる。最悪の事態は想定しておくべきだな)
正直、鬼と戦えるとしても外の護衛が役立つとも思えない。ただでさえ己らが優れた存在と自意識過剰な連中が多い三大勢力の者では敵わぬ敵と相対した時、恐慌状態に陥り戦力どころか邪魔にしかならないだろうというのは予想に容易い。
巌勝がそう考えている中、もう一人思考を張り巡らしている人物がいる。グラハムだ。
イノベイターである彼は脳量子波によって相手の思考を読み取る事が可能。普段は容易に使わぬようオフ状態にしているが、この場においてはその能力を使わぬ手はない。
会談が重要なものである以上、それを失敗させる事は許されないのを彼は誰より理解している。
(レジェンド様やサーガ様が仰っていたように、今後は種族生まれなどの垣根を超えて結束しなければ迫りくる様々な脅威に対抗する事は出来ない。既に幾度かこの世界でも怪獣や侵略者による事件が起きている事を踏まえればそれは理解出来ているはずだ。何者かの横槍さえなければ、少なくともこの四人は手を取り合う事に抵抗はないだろう)
少なくとも――この言葉が意味するもの、グラハムだけでなく卯ノ花や東方不敗、そして巌勝は分かっている。
いくつもの不安を抱えたまま、遂に会談は始まった。
☆
「さて……ここにいる者達は最重要禁則事項である神の不在について認知している。それを前提に話を進めよう」
(そうは言うが……)
(正直聖書の神、よりによって身体を失い意思だけになっても神器に宿ってレジェンド様の身体を乗っ取ろうとした挙げ句勝手に自滅したといいますし、自業自得なのですが。かの者の所業を知れば尊敬など微塵にも無くなる程下劣な事しでかしてましたからね)
(来歴を閲覧した鬼灯殿が、日本地獄に落ちてきた聖書の神を容赦無く最下層に叩き込んだそうだからな)
(ちなみに今はギャラクシーレスキューフォースに出向しているクルーガー夫妻がジャッジメントタイムしたら、レジェンド様やサーガ様、以下光神の方々から満場一致でデリート許可が最速で出たようです)
(……納得の処遇だ)
サーゼクスの言葉に対して卯ノ花とグラハムはアイコンタクトだけでこれほどの会話を瞬時にこなしている。グラハムの脳量子波読み取りもあってスムーズだ。
時にクルーガー夫妻というのは伝説九極天の一人であるドギー・クルーガーと、惑星レジェンドに移住してから籍を入れて結婚式を挙げたスワン・クルーガー(旧姓・白鳥)の事である。
出身世界での一連の騒動後、かつての部下達が立派に成長したのを見届けたドギーはスワン共々宇宙警察を退職し、元々鬼灯から勧誘されていたのもあり予定していた惑星レジェンドへ移住、正式にドギーが伝説九極天入りした。
ついでにやはりというか光気の影響で夫婦揃って若返り(ドギーは毛並みのもふもふ度UP!)全盛期の肉体になった上、ドギーに至っては縁壱とガチとやり合える化け物もとい化け犬になっている。
この夫妻のエピソードに関してはまた今度にするとしよう。
「この間はうちのコカビエルが迷惑をかけて悪かったな。つってもアイツは化け物にされてもう死んじまったけどよ」
「私も驚きました。なんでもバルパー・ガリレイ共々怪獣化したという話でしたが」
「それに関しては当事者である彼らの方が詳しいだろう。リアス、すまないがもう一度その時の事を話してもらえないだろうか?」
「分かりました。それを話すに至って、彼らを紹介しようと思います。タイガ、タイタス、フーマ」
いきなりだったので少々驚いたが、呼ばれた三人はテーブルの上に乗っかり横一列に並ぶ。
セラフォルーは参観日に会ってはいるがまともに会話しておらず、アザゼルとミカエルは三人を凝視している。
……その視線に気付きポージングを忘れないタイタス。
「旦那、平常運行すぎだろ」
「私イコールマッスルという第一印象を持ってもらわねばならないからな」
「いや、第一印象っていうか二つ名は力の賢者だろ?賢者を強調しろって」
気を取り直してタイガ達が自己紹介すると、やはりというか彼らが話題の中心になってしまった。
このままではまずいとグラハムが思った時、卯ノ花が口を開く。
「彼らの事は後でレジェンド様らがご到着されてからの方が宜しいでしょう。少なくとも今はコカビエルの件の方が重要ではないですか?」
口調は穏やかだし表情もそうだ、しかしそこから掛かってくる圧力は全くの正反対。これ以上脱線させるな、という事なのだろう。
四人全員が冷や汗を垂らすがサーゼクスはリアスから事前に「卯ノ花先生を怒らせてはいけない」と聞いていた為、即座に行動を起こす。
「いや、すまない。私は彼らと話した事もあったし、事前に他の者にも通達しておくべきだった」
「御心配せずともレジェンド様やサーガ様は会談が一通り終われば光の国の事などを詳しくお話しするとの事です。そう焦って聞かずとも大丈夫ですよ」
サーゼクスの謝罪に対し卯ノ花が圧を潜めてにっこり言うと、その内容に三大勢力トップのみならずリアス達にも驚きと同時に期待が高まる。
ならば、今自分達がやるべき事を済ませようとアザゼルが動いた。
「さてと、この会談を開いた目的を済まさなきゃならねえな。和平を結ぼうぜ。お前らもそのつもりで来たんだろ」
☆
再びオカ研部室。
すっかり杏寿郎やしのぶらとも打ち解けたギャスパーは彼らの話を聞かせてもらっていた。
「ってわけでよ、今じゃ俺達の力になってる真ドラゴンは元は俺達の倒すべき敵だったんだ」
「聞いているだけでも凄まじいな!進化し続ける超巨大ゲッターロボとは!」
「でも凄いですね。戦闘用に改造しただけの初代ゲッターロボで、当初から戦闘用として作られた次世代ゲッターロボを倒し続けられたなんて」
「そこは俺達の操縦技術と経験はAI任せの奴らなんかにゃ負けねえって事だ。多少の機体性能の差なんざ腕っぷしがありゃいくらでも覆せるんだよ」
しのぶの称賛に竜馬はニヤリと笑いながら右腕でガッツポーズしつつ左手で右の二の腕をバシッと叩く。
これは如何なる戦いにも言える事だ。現に神衛隊第四分隊隊長のアムロがシャアと初めて戦った時、シャアは性能差で劣るザクⅡでガンダムを圧倒した。
そして、我らがウルトラ六兄弟の次兄・ウルトラマンも、武器や道具がなくとも戦ってきた実力者。戦場において、やはり最後に物を言うのは鍛え抜かれた己自身の力と技。
レジェンドやティガなどの大物も正にそれだ。あの極意が技である事を踏まえるとレジェンドはマン同様にタイプチェンジさえせずにあの規格外っぷりを発揮している。
いつの世も才能だけで激戦をくぐり抜けられるほど甘くはない。活動規模が途方もない範囲のウルトラマン達であるなら尚更だ。
そんな中、部室のドアがノックされた。
万が一に備えて竜馬が開けると、そこには……
「どうも、お久しぶりです竜馬さん」
レジェンドの右腕にして、日本地獄の真の支配者がいた。
その姿を見て杏寿郎としのぶは臨戦態勢を取るが竜馬だけでなくマリーダや、さらにリクまでも二人を静止する。
「待ちな二人とも。この人はお前らの言う鬼じゃねえ。何せあのレジェンド様の右腕と称される伝説九極天の一人だ」
「うん、別に人間を食べたりしないし大丈夫だよ。外道な亡者には容赦無いけど」
「地獄に落ちてきて罰を受けてるなんてロクでもない事しでかした証ですから。容赦する必要ありませんよ。しかし予想していたとはいえ鬼と知ると敵意が半端ないですね。私は鬼神ですけど。……それもこれもあの鬼舞辻無惨が元凶ですか。他の【エリア】にまで面倒持ち込みやがってクソったれが」
最後の本音が思いっきり怒りを孕んでいたようでしのぶだけでなく杏寿郎も冷や汗を流している。
どうやら敵でないというのは事実らしく、二人も警戒心を解いた。
それと同時にひょこっと鬼灯の背後からレジェンドとサーガが顔を出した。
「お、ちゃんと誤解解けたみたいだな」
「鬼灯には巌勝や狛治の件で世話になっているから、何かあれば申し訳無いと思っていたところだ」
「まあ元凶の所業を考えると仕方ないと思いますが。申し遅れました、私は伝説九極天が一人、鬼灯と申します。現在は日本地獄に出向して閻魔大王第一補佐官を務めています。以後宜しく」
「あ……ご丁寧にどうも。胡蝶しのぶです」
「俺は煉獄杏寿郎だ!此度はいきなり敵意を向けて申し訳無い!」
「ギャスパー・ヴラディですぅ」
三人が自己紹介を終えると、リクが聞いてくる。
「でもどうして鬼灯さんが?レジェンドさんもサーガさんも何も言ってなかったし」
「ああ、実はですね。ちょっと前に地獄に落ちてきた悪魔からある情報を聞き出しまして、それを調べていたら種族レベルで出るわ出るわ不祥事の数々。これはさすがに看過出来ないと思って、ちょうど悪魔天使堕天使が会談をするという今日この場で突き付けてやろうと思ったんですよ」
「まー今日来てる奴らは問題ないだろうけどな。正直、悪魔の上層部の殆どは腐りきってる。最悪俺らが直接関与する必要があるレベルでな」
「……俺が授業参観日に不機嫌だったのはその内容も絡んでいる」
レジェンド、サーガ、鬼灯は心底軽蔑したような表情であり、相当酷い事が簡単に予想出来てしまう。
「ともかく、俺らはこれから会談の場に向かうが……気をつけろよ、お前達」
「空気が妙だ。何者かは分からないが仕掛けてくるぞ」
「いざとなったらここを出て私達に合流して下さい。時間停止系の神器だろうが私達には問題ありませんので」
そういうと三人は現在も会談が進んでいる場所へと向かっていく。
いよいよ現代で、レジェンドが三大勢力のトップ達と対面する時が迫ってきた。
〈続く〉
なんかもう、三大勢力が悲惨な目に合う未来しか見えない。
それはさておき、次回は遂にレジェンドとご対面。
なお、ヒロインを考慮して天使側の付き人にイリナ以外にガブリエルもいます。
いや、セラフォルーVSガブリエルによるレジェンド争奪戦は起きない……と思う。たぶん。
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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真ゲッタードラゴン(大決戦版)
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真・ゲッター1(スパロボα仕様)