ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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お待たせしました。今回は筆が進んだのであまり間を空けずに投稿出来ました。

三大勢力会談、レジェンド・サーガ・鬼灯いよいよ到着です。
タグの通り色々独自設定やオリジナルな部分があるのでそこは御容赦下さい。


それでは本編をどうぞ。


思い出が紡ぐ、怒りの理由

 和平協定が無事結ばれ、一誠が他に聞きたい事はないかと尋ねられた時、卯ノ花とグラハムが遂に口を開く。

 

 

「皆さん、すみませんが一度静粛に」

 

「光神の方々のご到着だ」

 

『!!』

 

 

驚きと共に全員が扉の方を向き、タイミングを見計らったかのように扉が開く。

レジェンドを中心に右に鬼灯、左にサーガが控えており、彼らの姿が見えると卯ノ花やグラハムは起立して軽く頭を下げる。

慌ててサーゼクスらも立ち上がるが、それをレジェンドは制し用意されている席に赴き着席し、サーガもそれに続く。

鬼灯が来る事は聞いていなかったが、そこは気が利くカプセル怪獣ハイパーゼットンが端に折り畳んであった椅子を見つけて用意した。

 

 

「じぇっとん」

 

「ありがとうございます、ハイパーゼットンさん。この働きっぷりは閻魔大王に見習わせたいところですよ。私がこっちに来てサボってないといいのですが」

 

 

やれやれと溜め息を吐く鬼灯に苦笑しつつ、到着した三人も形式的とはいえ自己紹介をしておく。

 

 

「ウルトラ六兄弟から送られた記録映像等でこの姿を見た事のある者がいると思うが、俺がこの【エリア】を統括している光神、ウルトラマンレジェンドだ。レイブラッド事変の場にいた者はそちらの姿の俺を見知っているだろうが」

 

 

アザゼルやミカエル、サーゼクスはその別次元レベルの凄まじい戦闘力を目にしているので緊張しっぱなしだが、セラフォルーやガブリエルは頬を赤らめながら熱っぽい視線を向けている。

 

 

「同じく、光神ウルトラマンサーガ。レジェンド先輩から部分的に【エリア】の管理を任されている立場にある」

 

 

初めて聞く名に戸惑いはあるものの納得するトップ達。それよりイリナが真っ青な顔をしていた。だって食事を奢ってもらった挙げ句、宿代まで面倒を見てもらった相手がかの光神の後輩だったんだもの。

 

 

「ああ、最初に伝えておきますが私は光神ではなく鬼神。レジェンド様に仕える伝説九極天の一人で、現在日本地獄で(物凄く不本意ですが)閻魔大王第一補佐官を務めている鬼灯と申します。訳あって急遽参加させて頂く事になりましたので、先にお詫びしておきます」

 

「い、いえ……お気になさらず」

 

 

ミカエルは鬼灯の纏っている空気がただならぬものであった為、少々引き気味であった。それはアザゼルらも同様である。

 

 

「さて、こちらが遅れてしまった事で余計な事を喋ってズルズルと引きずる訳にもいかないので早速だが本題に入ろうか。まずは此度の和平の件、英断だったと素直に称賛を述べさせてもらおう」

 

 

 三人の中で最初に口を開いたレジェンドは、三大勢力間で和平が結ばれた事に関してはちゃんと評価している。実はこの事はリアルタイムでレジェンドへと筒抜けだったのだ。レジェンドヒアリスのおかげである。

 

 

「「「あ……ありがとうございます」」」

 

「ありがとうございますっ!」

 

 

男は三名に対して元気なセラフォルー。想い人からの言葉でテンションが上がっている。ミカエルが仕切っており直接的なトップでないガブリエルはそれを面白くなさそうに見ていた。

 

 しかし、上げるだけで済むほどレジェンドらが手にした情報は簡単なものではない。

 

 

「だがそれはあくまで三大勢力間での事。お前達が本当の意味で真摯な態度を取らねばならないのは別にいる事を忘れてはいないだろうな」

 

「「「「……え?」」」」

 

 

レジェンドの雰囲気が変わる。

 

 

「も、もしや我々は知らず知らずの間に何かご無礼を……?」

 

 

ミカエルがおずおずと尋ねるが、レジェンドは腕組みして目を伏せたまま何も言わない。彼の様子を察してサーガや鬼灯も黙っている。

 

 

(おい!よく分からねえが怒ってんじゃねえのか!?)

 

(私にだって分かりません。一体いつご機嫌を損ねるような事をしてしまったのか検討もつきませんよ)

 

(もしや私があの方の仮住居なる場所に張った結界を破壊しようとした事を根に持っておられるのだろうか……?)

 

(サーゼクスちゃん☆……何しでかしてんだよお前)

 

(((ひいっ!!)))

 

 

セラフォルーがかつてサーゼクスの犯した所業にキレかけている。口調が変わっているのがその証拠だ。

正直、トップの男衆が情けなさ過ぎるのだが……レジェンドは先程の体勢から微動だにしない。

リアスやタイガ達、さらにレジェンドの中で大人しくしているゼットも不安になってきた時、レジェンドは再び口を開いた。

 

 

「まだ分からないのか」

 

「は、はい……申し訳ありません」

 

「なるほど、お前達にとって……いて当たり前だという認識程度しかないのが理解出来た」

 

「いえ!あなた方がいて当たり前などとそんな!」

 

「……訂正する。どうやら取るに足らないちっぽけな存在だとでも思っているようだな」

 

 

アザゼルやミカエルは何とか事を収めようとするが、どうも会話が噛み合わない。サーゼクスやセラフォルーも困惑していたが、次の瞬間気付かされる。

 

 

「何故俺ばかりを見ている。お前達が真摯な態度で臨まなければならないのは俺達光神ではない。人間達だという事を少しも考えた事は無かったのか」

 

『!!』

 

 

この言葉にはトップ達だけでなくリアスらも愕然とした。少し考えれば辿り着く結果。

ここ最近の出来事しても、レイナーレの件で一誠は命を落として転生悪魔となり、教会に追放されたアーシアもレジェンド一家に救出されなければ同じだっただろう。

コカビエルの件も教会側のバルパーやフリードが協力者として関与し、何よりはぐれ悪魔によって人間が犠牲になる事も多い。

 

 三大勢力によって被害を被るのは基本的に人間ばかりなのだ。

 

 

「固まっているところに追い打ちをかけるようだが、この際ハッキリさせておこうと思ってな。……鬼灯」

 

「はい。それでは一つ一つ開示させて頂きます。まずここ最近で堕天使側がやった事ですが、現状落命する事がほぼ確定しているにも関わらず神器の取り出しを強行、町レベルでの広域破壊未遂の二点に加え、市井への流出はガイさんやカナエさんによって未然に防がれましたが地獄からケルベロスを無断召喚、それから堕天使総督によるレジェンド様のご家族へのセクハラ未遂等、大小合わせると結構な数になりますね」

 

「おいアザゼル!今聞いた中で名指しであったのはどういう事だ!?」

 

「お前も似たようなもんだろサーゼクス!結界破壊未遂しでかしてたじゃねーか!こっちだって未遂だ未遂!」

 

 

ギャーギャー騒ぎ出した二人と、まるでゴミを見るような目をアザゼルに向ける女性陣。

 

 

ドオォォォォォン!!

 

 

喧嘩している二人の間のど真ん中に鬼灯の投げた金棒が轟音を立てて思いっきり突き刺さった。

 

 

「黙れ。話が進まん」

 

「「も、申し訳ありませんでした……」」

 

 

青ざめながら小さくなるアザゼルとサーゼクス。実際は彼ら以外も多数青ざめている。レジェンドの右腕は伊達ではない。

 

 

「続いて天使及び教会側。ただ悪魔の治療を行っただけでシスターの教会追放、人格を考慮せず能力だけ重視して選定した結果起きた性格破綻神父による粛清という名の惨殺行為、極めつけは非人道的な聖剣計画。他にもありますが惨殺と聖剣計画があまりに酷過ぎて他が霞んでますね。これは『知らなかった』では済みませんよ。あ、サーガ様や神衛隊の方々に食事を強請ったというのもありますが、まあこれはいいでしょう」

 

 

最後の最後で投下された一言にゼノヴィアとイリナは真っ赤になって俯いた。ゼノヴィアは師である巌勝から肩をポンと叩かれて慰められている。結果として見ればサーガらと『となりのペドロ』を見られたから良しという事らしい。

 

 

「そして最後に悪魔側。これはあまりに多いのでいくつか抜粋させて頂きます。まずは恐喝・脅迫による悪魔の駒での強制転生行為。しかもこれ、眷属にする為に偶然を装った故意の殺人なんかもありますね。次に人間界の土地を勝手に領地扱いし、管理不行き届き。これも彼方此方で起こってます。しかも大抵問題が起きると解決するのはそこに住んでる妖怪だったり神話勢の方々だったりしますし。レジェンド様がこの世界に来てからはレジェンド様直々に解決なさっている事も多く、目立った被害は抑えられてますけど。若手のリアスさんは最近頑張っているのでその調子でお願いします」

 

「は、はい……」

 

 

二番目の事はリアスも覚えがあり小さくなっているが、彼女は反省して報告や解決の為のアドバイスをもらったりするようになったので鬼灯からフォローが入る。一昔前の彼女ならボロクソに言われていただろう。

 

 

「それから人間界そのものの侮辱。フェニックス家の嫡男がやらかしてますね、これ。悪魔の貴族なら何言っても許されるとでも思ってるんですかね。ましてやこの日本で言った以上、日本神話の方々も黙ってませんよ。宥めるのに苦労しました」

 

「返す言葉もありません……」

 

 

政略結婚の片棒を担いでいたサーゼクスはまた小さくなった。どこまで縮むんだ。

 

 

「何よりはぐれ悪魔の横行。ちょっとはぐれ認定の見直しを考えた方がいいんじゃないですか?現にはぐれ悪魔の一人は主の契約違反のせいでそうならざるを得なかったみたいですね。しかも最初に言った脅迫による眷属化も絡んでいる。事情も調査せずになんでもかんでもはぐれ認定した結果がこれですよ」

 

 

これはもちろん黒歌の事だと分かった小猫は鬼灯に頭を下げる。チラリと小猫を見てさり気なくピースを返してくれた鬼灯は真っ当な者には優しいのだと感じた。

 

 

「そしてトドメがこれ……レーティングゲームでしたっけ。これは中堅以降、殆ど八百長ですね。しかも上層部ないし上位陣の大半がやってます。力欲しさに無理矢理眷属にしたと思ったら挙げ句は主の意思一つで行動の自由さえ奪いますか。これなら弱くても互いに助け合ってる下級悪魔の方々の方がよっぽど立派です」

 

「ま……待ってくれ!そんな話は初めて聞いた!」

 

「そりゃそうでしょうね。こんな事世間に知られたら大問題ですし。上の殆どがそんな事してるんですから事実のひた隠しなんて楽なもんでしょう。真面目にやってるあなた方が稀有な存在なんですよ」

 

 

サーゼクスやセラフォルーは勿論、リアスやソーナ達……特にソーナはレーティングゲーム関係である目標を持っており、それが無意味になるような事実を突きつけられて愕然としている。

そして、ここにきてサーガが重い口を開いた。

 

 

「……俺はウルトラマンとして初めて顕現した時、絶望的な状況でも決して諦めずに立ち上がった者達の力と身体を借りた」

 

 

ゼロ、ダイナ、コスモス、そしてその時一体化していたタイガ・ノゾムと春野ムサシ。

 

 

「例え自分達が対抗できなくとも、必死で力になろうとしてくれた者達もいた」

 

 

フューチャーアースにて僅かに生き残っていたチームU。

 

 

「そして今……どれだけ過酷な戦いであっても、俺をフォローしてくれる家族がいる」

 

 

超次元グレン団や鉄華団を始めとする神衛隊の者達。

 

 

「その者達のような……『諦めない心』さえ奪うのか、お前達は!!」

 

 

積もり積もったサーガの怒りが遂に爆発した。

ウルトラマン……特に光神達が尊重するのはサーガの言った諦めない心。それは幾度となく奇跡を呼び込み、逆境を覆す原動力であった。

しかし、望まずとも眷属にされれば主の命令には従わねばならず、反目すればいとも簡単にはぐれ認定。

諦めず頑張れば届くだろう刃も、主の命令一つで敗北を強要される。

 

 

 

 

 

「悪魔のみならず天使も堕天使も……お前ら、人間を家畜かペットとでも思ってるんじゃないか?それも生殺与奪を自分達が握ってると勘違いしている最悪な思考で」

 

 

 

 

 

レジェンドは額に青筋を浮かべ眼力を強めて言い放つ。これだけでもどれだけ彼が苛立っているか理解に難くない。

後ろで控えていたカナエやアーシアは、レジェンドがここまで怒る理由を知っている。

 

 科学特捜隊の一員として防衛チームに所属して以来、ウルトラ戦士が人間として所属した防衛チーム全てに在席した経験のあるレジェンドは、人間との繋がりを大切にしていた。

 

 例えば、タロウと共に戦った防衛チームZATでは、隊長から「今日はカツ丼を食べて来たのか、験担ぎしっかりしてるな!出撃任せた!」と朝食のメニューで出撃メンバー入りされたりした。

 

 80が属したUGMでは、80とユリアンが光の国へ、レジェンドは惑星レジェンドへ帰還する時、チーム全員に見送られ「ずっといてほしかった」と別れを惜しまれた。

 

 コスモスや、ジャスティスも関わり合いがあるチームEYESでは怪獣用の餌を作ったりもした。

 

 語り出せば切がないほど、一つ一つがレジェンドにとって大切な思い出だ。

怪獣や宇宙人という未知な存在が相手でも、自分達に出来る事を模索し全力で取り組む人間は、決してウルトラマンにも負けない者達だとレジェンドは思っている。

勿論、悪人などもいるのは当然だが、それをひっくるめてもその評価だ。

 

 そんな人間をぞんざいに扱う悪魔や天使、堕天使を黙って見過ごせるレジェンド達ではない。

惑星レジェンドで生きる、光神の加護を受けた者達にも無論人間は存在する、というか最多数だ。

 

 

「各々の勢力の問題における対策案は持ってきているが、今この場で人間……引いては妖怪など、人間界に生きる者達全てに対する認識と扱いの見直し、及びそれの種族内への即時通達を確約出来ないと言うのならば、我々光神陣営は三大勢力に対する一切の支援を断ち切らせてもらう」

 

 

この言葉に光神陣営を除く全ての者達が驚く。

それは即ち、ウルトラマン達との関係も途切れる可能性を示しているからだ。

少なくとも光の国のウルトラマン達も元は人間と同じ姿だった以上、それを蔑ろにするのは同時にウルトラマン達を蔑ろにするのと同義。人間にしてきた事……つまり鬼灯が羅列した事をウルトラマン達がされないとも言い切れない。

そんな事を許しはしないと、レジェンドもサーガも決意している。

 

 

「……分かりました。ルミナシア、冥界にいる父上やアジュカ、ファルビウムに至急連絡を取って先の事を伝えてくれ」

 

「畏まりました、直ちに」

 

 

ルミナシアが動こうとすると何時の間にやら目の前に移動していた鬼灯に驚くが、鬼灯は何やらリストを手渡してきた。

 

 

「あの、これは……?」

 

「写しですいませんが、悪質な事を行っている者達の名簿とその内容です。燃やされたりしたらご連絡頂ければ何度でもお渡ししますので、徹底的にやって下さい」

 

「お前達は実力で魔王に選ばれたようだが政治に関してはあまり得意と言えんようだな。おそらく発言力もそう強くはあるまい。もし誤魔化しをされた場合や無理矢理会話を切り上げられるような場合でも、こちらに連絡を寄越せば腕利きの奴をそちらに派遣しよう」

 

 

鬼灯に続くレジェンドの言葉に頭を下げるサーゼクスとセラフォルー。実際、老害連中が幅を利かせているので魔王と言えど悪魔の中では黙らせられてしまう場合が多いのだ。

ちなみにこのレジェンドが言う腕利きとはかのダンブルドア。長生きかつ経験豊富な彼が出張ると大半は白日の下にあらゆる所業を暴露され、社会的に抹殺される。しかもその後は決まって彼を襲撃するのだが、逆に絶対的な差を見せつけられ返り討ちに合う。

年配悪魔が老害なら、ダンブルドアはまさしくご老公である。

 

 

「ああ、シェムハザか。すまねえがちょっと頼まれてくれ」

 

「ウリエル、他の天使達にも伝えて下さい。早急に」

 

 

悪魔と違い、実質ワンマン状態だった天使と堕天使勢はその場で即決出来た。これを見届けたレジェンドやサーガは一息つく。

さすがに年月が年月だけあり、事態が急転したりはしないだろうが希望の芽は出てきた。

 

 

「しかし、レーティングゲームの不正……少し目を通しただけでこれ程とは……内部情勢の整理や不正を行った者の摘発と処分、そしてゲームそのものの根本的な見直し……それら全てが済むまでレーティングゲームは一旦休止した方が良さそうだ」

 

 

サーゼクスの言葉に反対する者はこの場にはいない。セラフォルーは勿論の事、リアスやソーナも納得している。

 

 

「ああ、それと聖書の神について説明しておいた方がいいですね」

 

『え?』

 

「奴は俺に喧嘩を売ってきた連中の一人が持っていた神滅具……『黄昏の神槍(トゥルー・ロンギヌス)』と言ったか。それに意思を移していたらしくてな。攻撃が命中、というか俺が素手で掴んだ時に身体を乗っ取って、その槍を所持者から奪って殺そうとしたんだが……」

 

 

これにミカエルやガブリエルは先程のアザゼル達のように真っ青な顔をしている。よりによって自分達の主が光神にとんでもない無礼を働いていた事実を聞いて卒倒しそうだった。

 

 

「まあ、あんなへっぽこに乗っ取られるような俺じゃない。そのまま槍を伝って逆に超エネルギーを流したらそいつの意思どころか槍ごと消えたぞ」

 

『はあああああ!?』

 

「ちょっ……ちょっと待って下さい!それって神滅具が一つ……」

 

「さっきも言ったが消えた」

 

「まさか、所有者も……」

 

「いや、生きてる。放心していたが喧嘩吹っ掛けてきたのは向こうだから随伴の連中含めて死なない程度にボコった。と言っても片手で数えられる程度しか殴ってないのに死にかけてたがな。やっぱり神器に頼りきってるような奴はダメだな。オカ研を見ろオカ研を。皆地力からしっかり底上げしてるぞ」

 

 

あまりの規格外っぷりに開いた口が塞がらない。神滅具の消滅や、神器所有者の命を奪わず神器の抹消などやってる事がおかし過ぎである。

最初は神滅具消滅に嘆いたアザゼルだがその後の台詞でそれも吹き飛んだ。そういえば全集中の呼吸とかいうのを使う女性がいた事を思い出したからである。

 

 

「確かに、神器頼みなのは戦略の幅を自ら狭めてるのと同意義か……」

 

「あ、そうだ。アザゼルお前玉出せ去勢してやるから」

 

「スイマセン二度としないんで勘弁して下さい!!」

 

 

首と右手をコキコキ鳴らしながら告げるレジェンドに本気で土下座したアザゼル。

 

 

「そもそもセクハラ自体するなバカ野郎。今度やったら地獄で阿部高和に掘らせるぞ」

 

「……え?」

 

 

声を上げたのはヴァーリだった。あの悪夢は単なる予兆だったようだ。

 

 

「彼、日本地獄で獄卒やってますよ」

 

「「アッ――!!」」

 

 

ヴァーリとアザゼルは揃って尻を押さえている。

二人の判断からレジェンドの言う人物がアッチの方と知った男性陣は戦慄した。

 

 

「それと、もう一つ。聖書の神がやっていた所業の中でも最悪なものを教えておこうと思いまして」

 

「最悪な、所業……?」

 

「天使の『リサイクル』ですよ」

 

「「「「!?」」」」

 

 

これには天使達だけでなくアザゼルも目を見開く。

レジェンドと鬼灯は気にせず話を続ける。

 

 

「当初、奴がいれば天使の数は増やせるわけだったので、余程優秀でなければ奴は死んだ天使を気にかける事などしなかった。が、ある日奴はこう考えた。『弱い天使でも一つに纏めたら優れた天使になるのではないか』と。そこで奴は死んで光の粒子になった天使を一箇所に集め、混ぜ合わせ、新たな天使を作り出すようになった」

 

「結局、それらは例の戦争に投入されて皆レイブラッドの軍勢に全滅させられたようですけどね。それはそれとして、このやり方……何かに似ているとは思いませんか?」

 

 

この言葉でハッとなったのは裕斗だ。

 

 

「聖剣計画……!」

 

「ご名答。知ってか知らずか分からんがバルパーのやっていた事は聖書の神もやらかしていたわけだ。もっともこれは奴の所業のほんの一端に過ぎん。全てを開示したら信仰なぞ一瞬で消え去って暴動が起きるぞ。今話した事は当面の間、この場にいる者達だけの秘匿情報とする。いいな?」

 

 

愕然としながらも全員が了承の意を示す。

ミカエルやガブリエルはまだ顔色が悪いが、いつまでも隠したままにしておく方が返って様々な場面で悪影響を及ぼす可能性がある。

マイナスな情報ばかりだと精神的にキツくなってくるだろう事を考えたレジェンドは、いよいよこの場にいる殆どの者が知りたいであろう情報を話す事にした。

 

 

「さてと、暗い話・黒い話ばかりでは息も詰まるだろう。お前達が長年知りたがっていたM78星雲・光の国の話をしてやるとしよう」

 

 

 そう、ウルトラの星の事を。

 

 

 

〈続く〉




詰問とその解決に丸々一話使ってしまいました。
次回はようやくウルトラ銀河伝説よろしく光の国の詳細説明になります。

そういえば説明不足だったかもしれませんが、片方のアンケートにある「鬼討組」とは、今後も登場する『討鬼伝』に出てくる鬼と戦うチームです。
例の如く「鬼滅」とのクロスオーバー作品が見当たらなかったので、例外を除き基本的に鬼滅キャラが担当する事になります。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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