ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
いやホント大丈夫なの?禍の団。
しっかしマジでグラブル、ボーボボコラボしちゃったよ……真剣に取り組んで称号や報酬コンプした私も私ですが。だって『ハジケ』ハムスターですから。
……仮に本作で登場したら頭からオーフィスがゴジラ抱えて出て来るのか?
それでは本編をどうぞ。
一方、オカルト研究部の部室では夜食にとリクが持ってきたカップラーメンを全員が食べていた。
体重を気にする乙女二人も、おそらくこの先起こるであろう出来事に備えて栄養補給という事で納得している。
「香ばしいけど匂いはキツくなくて、喉越しも良くさっぱりしている……リク兄さん、これ美味しいですぅ!」
「でしょ!後味もすっきりしてしつこくないところもポイントなんだ!」
「うまい!うまい!うまい!!」
「パム、パム、パム〜」
「確かに……リクさんがこの加工食品には煩いと聞いてはいましたが、納得の味ですね」
「生麺タイプだから待ち時間が5分いるが、それも仕方ねえな。旨さでチャラに出来るぜ」
「……今度、隊の皆に非常食として提案してみよう」
さすがカップラーメンにおいてこだわりを持つリクのお気に入りの一品、パム治郎も器用に箸を使いこなして啜っている。
全員がスープまで飲み干して一息つくと、一緒に持ってきた飲み物を選んで飲みつつ会談の話題になった。
「そういえば、会談の方は順調でしょうか?」
「胡蝶が気になるのも当然だな!特にこちらに問題が無くてもあちらで何か起こっていても不思議ではない!」
「グラハム副隊長を始め、戦力としては向こうの方が充実し過ぎているが、逆に相手方もそれを予想して対策をしてくる場合も考えられる」
元鬼殺隊の柱と元袖付き所属の腕利きパイロットである三人の意見は最もだ。唯一違うとすれば、生半可な対策など無意味どころかプライドさえ木っ端微塵にしかねないメンツ(光神陣営)ばかりいる事だろうか。
そんな中、竜馬がすっくと立ち上がる。
「竜馬さん?」
「どうかしたんですかぁ?」
「……まあな」
ギャスパーは気付いてないが、リクは分かっている。竜馬が戦闘態勢に移行している事に。周りを見るとやはりしのぶや杏寿郎、マリーダもそうだ。
そこへ慌ただしくフードを被った人物が駆け込んできた。
「突然失礼します!皆さんご無事ですか!?」
「ええ、今のところなんともないですよ〜」
「良かった!実はテロリスト共の襲撃がありまして、皆さんを避難も兼ねて会談の場にお連れするようにと光神様が!」
「なんと!?やはり悶着あったな!」
まさかの事態にざわめくリク達だったが、しのぶとマリーダ、そして竜馬は冷静だった。特に竜馬がだ。
「なるほどな、事情は分かった。場所はどこだ?」
「はい!ご案内するのでついて来て下さい!」
フードの人物と共に部室を出たリク達だったが、出た直後に竜馬が全員に待ったをかける。
「おい、一つ聞きたい事がある」
「……?何でしょう?」
「避難に関しては光神様が言ったんだな?」
「はい、事前にそう伝えてあるとの事ですが」
「ああ、そうだ。確かに伝えられてるぜ」
その瞬間、竜馬は恐るべき早さでフードの人物の胸元を掴んで壁に叩きつけ、口の中にいつの間にか取り出した大型マシンガンの銃口を押し付けた。
「ただし、俺達にそう伝えたのは光神様じゃなくて
ゴリ、と銃口をさらに押し込む竜馬。
最初にこの人物が入って来た時、ハナっから気付いていたのである。
気付かれた事に驚きつつも、何とか抵抗しようと右手に魔力を集めるフードの人物だったが、竜馬がその右手も左足で壁に踏み抑えた。
「ングゥ!?」
「ようやく尻尾出しやがったな、ええ?このテロリスト野郎!!」
「ええっ!?テロリスト!?」
唯一警戒もせず、気付いてなかったギャスパーが叫ぶ。
「ギャスパー、ちょっとばかし衝撃的なモン見るハメになるぜ。嫌なら目ェ瞑ってな」
竜馬の言葉に慌てて目を瞑るギャスパー。それを確認した竜馬は右手を踏み抑えていた左足を離し、そのままフードの人物の腹に思い切り叩き込む。
「ゴボォ!!」
「杏寿郎!窓開けろ!!」
「承知した!!」
現代における窓の開け方もすっかり熟知した杏寿郎がすかさず窓を開けると、そこから悪魔らしき者達が入ってこようとした……が、その者達へ向けて竜馬が拘束していたフードの人物が投げつけられ、纏めて押し出される。
「お前ら纏めて蜂の巣にしてやるぜ!オラァァァ!!」
竜馬の手にした大型マシンガンが先程のフードの人物を含めて三人、残り二人の悪魔諸共撃ち抜いていく。
文字通り蜂の巣になったフードの人物の背中から黒い翼……堕天使の翼が見えた。
堕天使と悪魔の連合軍、つまり連中はレジェンドとオーフィスとゴジラによってほぼ壊滅状態にある『禍の団』だと理解する。
その堕天使と悪魔が光になって消えた、即ち死んだのを確認した竜馬は戦闘態勢を崩さず残り五人に指示を出す。
「お前ら!切っ掛けはアレだが非常事態に変わりはねえ!このまま会談の場に向かうぞ!」
「竜馬さん……場所、分かります?」
「心配すんな、しのぶ。ちゃんと頭に入ってる。連中が校舎自体歪めたりしてなきゃ問題ねえ」
そんなマネが出来るのは極僅かだし、先程のような本当に雑兵レベルの連中に出来るとは考え難い。
しかし、何かに気付いたマリーダが叫んだ。
「っ!?リク、ギャスパー!」
「「え?」」
気が付けば二人に背後から堕天使が飛びかかってきていた。最後尾にいた為に狙われやすかった事を失念していたのだ。
咄嗟にリクがギャスパーの前に出るが、彼でも光の槍を受ければ無事では済まないだろう。
そして、その事を恐れたギャスパーは無意識のうちに自身の神器を発動していた。
「……あれ?何にも来ない……?」
「どうやら、ここら一帯……結構な範囲の時が止まっているようですね」
「だが俺達は勿論、戦闘力の低いパム治郎も問題無く動けている!即ち、ヴラディ少年が神器とやらを制御出来ている事に他ならない!」
しのぶと杏寿郎の言う通り、無意識とはいえしっかりとギャスパーは己の神器を制御して味方以外の時を止めているのである。
この中で言ったら一番戦闘力が無いパム治郎が普通に動いているのがその証拠、彼が動けなくなっていればただ他の者がギャスパーより強いだけ、と済まされていた。
「やったよギャスパー君!実戦で問題無く発動出来たんだ!」
「え……あ……僕、ホントに?」
「はい、良く出来ました」
笑顔でパチパチと拍手しているしのぶと、うんうんと頷く杏寿郎とパム治郎。マリーダも微笑んでいるし、竜馬もニヤリと笑っている。
「よぅし、これでこっちの戦力は万全だって分かったな。改めて会談の場に向かうぜ!前衛は俺、両サイドをしのぶとマリーダ、殿は杏寿郎で中央にリクとギャスパーだ!杏寿郎、前の方は安心して後ろに意識を集中しときな!」
「ああ!先陣は任せたぞ、竜馬殿!パム治郎も俺から離れるな!」
「パムパム!」
陣形を組み直し、竜馬の号令と共に駆け出す六人。
神器制御が可能になったとはいえギャスパーには無理をさせられない為、神器の発動はいざという時まで控えさせておく。
当然だが時が止まっていなければ敵は襲い掛かってくる。しかし彼らが刃を向けているのは光神陣営の実力者達だ。
数に物を言わせて攻めてきたが……
「オラァ!道を開けろ雑魚テロリスト共!!」
「私と仲良くする気があるなら退いてくださいね〜」
「既に元が付いているが、強化人間の強化というのは何もサイコミュ能力だけに限った事ではない!」
「数に頼って鍛錬不足のようだな!まずは素振り千回から始めてみろ!」
戦闘班四人が強過ぎた。
ちなみに、マリーダはクローンという出自における生まれながらのデメリットなどを治療する際に、強化人間としての利点も失った。しかし、そのおかげか今は純粋なニュータイプだ。失った強化人間としての身体能力なども訓練の末、天然の能力として取り戻している。
先程止められていた堕天使も追いかけてきたが、呆気なく杏寿郎にねじ伏せられた。グラハムやタイタス、さらにゲンらと日々トレーニングを欠かさない彼に立ち向かうには鍛錬が足りなかったようだ。
偶然にも突破出来た一人の悪魔がリクとギャスパーに迫るも……
「ふっ!」
「ゴフッ!?」
リクに片腕を掴まれて裏拳を叩き込まれ、肘打ちかまされた直後に背負い投げされたと思ったら空中へ放り投げられ、トドメに回し蹴りを食らって前方へ吹っ飛び気絶させられた。
雑魚相手にオーバーキルなのは父や隊長やってる先輩譲りかもしれない。
「2万年早いぜ!ってね」
「リク兄さん強いですぅ!」
「やるじゃねえか。今の動きは場数踏まなきゃ出来ない動きだぜ」
ギャスパーと竜馬にも褒められ、リクも照れくさそうに笑っている。既に彼らに襲い掛かっていた拉致部隊はほぼ壊滅。というか女性二名が一番苛烈だった。
ボコボコにした挙げ句窓から勢いよく捨てまくるマリーダと、突き刺しまくった上で適当な刃物で張り付けにしてるしのぶ。
捕まったら何をされるか分からないという危機感があったのはいいが、やりすぎ感が半端ない。
「しのぶ、あとどれくらいだ?」
「もう片手で数える程度しかいませんね」
顔が変形してぐったりしている悪魔の胸ぐらを掴みつつ尋ねるマリーダに、新たに一人張り付けにしたしのぶが答える。
あ、マリーダがまた一人ぶん投げた。
「……リク兄さん、部長もそうでしたけど今の女性って強いんですね」
「……そうだねギャスパー君。卯ノ花さんとか束さんとか、僕の周りにもぶっちぎりで強い女性ばかりなんだよ」
「いや、あの二人もアレだぞ。レジェンド様に手を出そうモンなら目の前の二人よりやべえ」
「うむ!二人共好調なようだな!良きかな良きかな!」
「パムパム」
そしてこの場で最強メンタルな杏寿郎とパム治郎。
え?パム治郎なんでこんなにメンタル強いの?
かくして、ギャスパー拉致部隊は拉致するどころか誰一人傷付ける事が出来ずにズタボロにされて全滅した。
☆
「外がやけに騒がしいな。男の声で悲鳴が聞こえ続けている」
ウルトラ戦士の間でも地獄耳で有名なレジェンドヒアリスのおかげで外の事情をなんとなく理解したレジェンドが呟いた。
「まさか……!」
「心配するな、リアス。この声はそもそもギャスパーではないし、護衛の声でもない」
「でも、それじゃあ誰が……」
「むしろその護衛連中にボコられてる奴らじゃねえの……?」
フーマの感が冴え渡る。実際その通りだった。
そしてタイガも思い出す。しのぶが卯ノ花に弟子入りしてた事を。
「ふむ、少し見てくるか。巌勝、この場を頼むぞ」
「承知した、老師」
「待て待てお前が行ったら今以上の惨劇になるから」
満を持して出向こうとした東方不敗をレジェンドが止めた。ぶっちゃけ拳一発で悪魔や堕天使が四散して血の海になりかねない。良くて全身骨折だろう。
そうこうしているうちに扉が勢いよく蹴り開けられ、竜馬を始めとする六人が到着。
「会談中に悪いな。緊急事態だったから無作法な登場になっちまった」
「竜馬、何があった?」
「ああ、禍の団っぽい連中に襲撃されたぜ。片っ端からブチのめしたからこっちに出た被害といえばコイツの弾代くらいだがな」
コンコンと大型マシンガンを軽く拳で叩きつつニヤリと笑う竜馬はいつも通りだ。
しかし、三大勢力陣やアーシア、ゼノヴィアは真っ青だ。よりによって光神本人のみならず光神陣営所属の者にも自ら手を出した以上、もはや本格的に禍の団は潰されるだろう。
「ああ、それから……」
報告を受けたレジェンドが軽く息を吐くと……
ジ ャ キ ン ! !
『!?』
「ッ!?」
「動くな堕天使の付き人。今動けば我が月の呼吸によって貴様は細切れになる」
ヴァーリの首に巌勝が鬼神刀を当てた。巌勝単体を見ても別次元の実力者と別次元の刀が揃っている今、ヴァーリに勝ち目は無い。
「いきなり何を……」
「所詮生家に恵まれ良き玩具を与えられて喜んでいる童にすぎんな。血筋など成長する上での指針にしかならん。黙っていれば時が来るまで暴かれんとでも思ったか?貴様がレジェンド様に瞬殺された日から今日に至るまで貴様の素性は調査済みだ。禍の団所属『ヴァーリ・ルシファー』」
「「「「「!?」」」」」
巌勝の言った事に衝撃を受ける三大勢力。現在の魔王はルシファー、レヴィアタンといっても称号的な意味が強い。つまり魔王以外がその姓を持つとしたら、旧魔王の血族に他ならない。
そして当のヴァーリ自身は巌勝がそれを知っていただけでなく禍の団に属しているのを知っていたのに驚きつつ、童……即ち子供呼ばわりされた事に腹を立てている。
「俺が、子供だと……?」
「ああ。私から見れば特に内面がな。ただ我儘で自分の好きな事しかしない、年端も行かぬ童同然だ。貴様の過去がどうあれテロリスト集団である禍の団に属しているとあらば見過ごすわけにはいかぬ」
「っ……」
表ではギャスパーが拉致出来なかったからか、禍の団の堕天使や悪魔、魔法使いが護衛の者達と戦闘していた。
「まーだあんなに残ってたのか。だから
「然らば少し運動してくるとしよう。レジェンド様、宜しいかな?」
「まあ、護衛側は劣勢みたいだしいいぞ。味方には被害出さないようにな。……出来るだけ」
「ご安心なされよ。校舎や校庭はともかくそちらへ被害は行きますまい」
あ、これ校舎全壊か校庭がクレーターだらけになるやつだ、とレジェンドは一発でその結論に達した。
「それからヴァーリと言ったな。巌勝の言う通り血筋など所詮は将来を決める為の指針の一つに過ぎぬ。現に儂の一番弟子は科学者の家系であったが、ある格闘競技で優勝を果たす程の実力を身につけたのだからな。神器と血筋、どちらも優れた物を持っているから自分は優位などと考えるのはただの愚考というものよ」
東方不敗はそう言うと未だ戦闘中の校庭のド真ん中に向かって飛び、勢いよく落下・着地する。
その様子を見たレジェンドと卯ノ花、鬼灯はその場の全員に告げた。
「よく見ておけ。俺が格別の信を置く比類無き実力者達、伝説九極天の実力というものを」
「あの方は九極天随一の武闘家。その四肢こそが最大にして最強の武器です」
「何はともあれ直接見た方が早いでしょうね。武器は使ったとしてもあの腰に巻いてある、布槍術を行う為の布くらいです。ちなみにあれは燃えにくく破れにくい以外、別に気の伝導率を上げたりとかそういう機能は無いのであしからず」
つまり、ほぼ丸腰に近い状態だという事だ。
サーゼクスらはさすがに心配するも、すぐにそれは杞憂に終わる事となる。
☆
突如現れた東方不敗に敵だけでなく味方も困惑するが、東方不敗は別の事に困惑していた。
(ふぅむ……困った。ここ最近大物といえばレジェンド様との演武を除き狛治くらいしかやり合っておらん。アクシズとか言う小惑星はただの的、無惨は罰という名のサンドバッグでしかなかったからな。どの程度手加減すれば良いのか皆目見当がつかぬわ。どうしたものか……)
ぶっちゃけどれもこれも例外過ぎるのである。
レジェンドは元より、狛治は手加減されていたとはいえ東方不敗からの急所への攻撃を何発も受けてなお向かってきたし、アクシズはサイズが桁違い、ついでに無惨は亡者なので死んでもすぐに復活。
まともに参考になるのは狛治との組手ぐらいだが、ハッキリ言って目の前の連中とは雲泥の差であり彼相手の手加減と同じで耐えられると思えない。
どうするかと思案していたら攻撃を仕掛けられた。
「何者か知らんがたかが老人一人だ!多少腕に覚えがあろうと我らの敵ではない!やれ!」
魔法使い、悪魔、堕天使からの魔力弾や光の槍が一斉に東方不敗へと向けて発射されるが……
「喝ァァァッ!!!」
気合いだけで全て消し飛んだ。
「「「「「はああああ!?」」」」」
今度は逆に敵どころか味方まで顎が外れた。これはサーゼクスらも同様だ。
防ぐ以前にまず届かずにかき消されるなど誰が予想出来ようか。しかも気合いだけで。
「な……な……!」
「普通なら考えているヒマなどない、という状況だろうが……儂としては考えるのも面倒になった、というところか」
顎が外れている周囲の者達に対してうーむと顎に手を当てて考えていた東方不敗はある結論に達した。
「事後処理はレジェンド様らに任せるとしよう」
レジェンドが「え、俺?」と呆けた瞬間、東方不敗の前にいた禍の団の構成員が全員宙を舞った。
中には上半身や下半身が丸ごと吹き飛んでいる者もいたが。
『え?』
レジェンドやサーガ、そして彼らの眷属を除きアーシアやゼノヴィア、果てはタイガやゼットらもその目を疑った。
一瞬で決着がついてしまった。
「むう、やはり手加減の仕方も学び直さねば。首の骨や背骨をへし折る程度で済ますつもりが上下半身を粉砕してしまうとは……」
いや、首はともかく背骨折ろうとして下半身が吹き飛ぶのだろうか?位置的に……
そう考えていたら上空に魔方陣が展開され、さらに増援が!……来るはずもなく、逆に東方不敗がそこから突入し……
「未熟!未熟!!未熟千万!!!だからお前達はアァホなのだァァァ!!!」
『ぎゃあああああ!!!』
東方不敗の怒声と禍の団構成員の断末魔、そして聞こえてはいけない音が魔方陣の向こう側から響いてくる。
どんな惨劇が行われているかは推して知るべし。
☆
「あ、別に心配する事なかったな」
「レジェンド様、先程東方不敗殿が彼らの上下半身を吹き飛ばしましたが」
「そこは私が即地獄送りしておきましたのでご安心を。遺体とかはもうありませんし、あの光景を見てしまった部分は各人脳内抹消出来るでしょう」
周囲の者が唖然としたり真っ青になったりしている中、この三人は気にするでもなくいつも通り。
鬼灯の脳内抹消発言を実行出来る者が果たしてこの中でどれだけいるのだろうか……
「マジで何なんだよあの爺さんは……!?」
「魔法使いはまだしも身体能力の優れている悪魔や堕天使が一瞬で……しかもあれだけの数を……!」
「そういえば東方不敗さんだっけ?あの人、星間連合の一個師団を生身で壊滅させたって聞いたんだけど」
「「「「すいませんジード先輩今物凄い事言いませんでした!?」」」」
三大勢力陣はピンとこないであろう星間連合。
トライスクワッドやゼットは普通に知っている為それがどれだけ強大な勢力か理解に難くない。
「星間連合って何かな☆」
「一つの惑星の中において、それぞれに主権を維持した二つ以上の主権国家による連合を国家連合というように、それの惑星版だと思ってくれればいい」
「その星間連合の規模により数は異なってくるものの、そもそも星間連合クラスの一個師団ともなれば最低でも数百万から数千万規模の大艦隊が普通だ」
「最低数百まっ……!?」
「いやあのっ!?大艦隊って事は戦艦とかも……」
「主戦力だぞ戦艦」
それを生身で壊滅。もはや強いとかそういうものを超えて物理法則とか色々無視してるんじゃないのか?
ついでに後でその戦場が宇宙空間、即ち真空中だと知った何人かは遂に失神したという。
そして未だ混乱の渦中にある会議室の隅に先程とは別の魔方陣が出現し、その中から露出度高めな女性が現れた。
「御機嫌よう。現魔王サーゼクス殿、セラフォルー殿」
(……先輩、俺の認識が間違っているのか分からないから教えてくれ。純血悪魔は皆何かしら見せつけないといけない性癖でもあるのか?)
(俺にも分からん。少なくとも今現れた奴は余程見せつけたいらしい。おそらく位が上である程そういう傾向にあるのかもしれん)
光神二名は変なところを真面目に考察している。
その後ろではしのぶが青筋浮かべつつ拳の素振りをしているし、卯ノ花までジト目になっていた。
鬼灯は「罪状・公然猥褻物陳列罪」とか記入しているし、グラハムは拳銃(束謹製)のロックを無言で外しており、巌勝に至っては下衆を見るような目で見た後、ヴァーリに目を向けて……
「……アレとつるむとは貴様も同類か。『実は履いてません』などと言うのではあるまいな」
「それだけは断固として否定する!!」
思いっきり侮蔑の言葉を投げかけていた。さすがに反論するヴァーリだったが、巌勝の発言が聞こえたのか彼方此方から哀れみや蔑みの視線が向けられる。
アーシアなんて涙眼でレジェンドに引っ付いているくらいだ。組んだ相手が悪かったと言わざるを得ない。
ヴァーリよりもアルビオンの方が本気で泣きそうだった。
「誰だテメエは」
「下等な人間が私に無礼な口をきくのは許せませんが、特別に教えてあげましょう。光栄に思いなさい」
竜馬の額にも青筋が浮かび、大型マシンガンどころか最新超兵器ゲッタービームマシンガン(人間用サイズ)まで取り出した。ちなみにこれ、プラズマ怪獣をブッ倒したガチ武装である。
「私はカテレア・レヴィアタン。真の魔王の血族にして、腐敗しきった世界を滅ぼし新たな世界を取り仕切る者です」
「ギャスパー君、ああいうのを電波系って言うんだよ」
「リク兄さん、僕初めて見ました。関わっちゃいけないっていう雰囲気丸出しですね」
「誰が電波系ですかっ!!」
リクとギャスパーに頭のイタイ人認定されたカテレアは激昂するが、彼女はいい加減気付くべきだろう。
自分の周りには化け物しかいない事に。
唯一戦力になりそうなヴァーリも巌勝に抑えられつつ痛々しいものを見る視線に晒され役に立ちそうに無い事にも。
そして、ゴジラを抱えたオーフィスと……
『狡知』と『狂おしいほどの好奇心』が迫っている事は、今はまだ誰も気付いていなかった。
〈続く〉
今回も悲惨な目に合った白龍皇。最後はとばっちりだけど仕方ない。テロる方が悪い。
次回から本章やっとこさクライマックス。鉄華団が受領した新造艦、ヒントは彼らの団の名前にあります。
ついでにファンならセリフだけで分かるだろう人物も追加登場。お楽しみに。
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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真ゲッタードラゴン(大決戦版)
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真・ゲッター1(スパロボα仕様)