ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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今回の特別編は季節外れの水着フェス!サバフェスじゃないよ!

息抜きのために書いたのでわちゃわちゃしてるだけのギャグとほのぼのです。後半ではまさかのイベントが!

それからオリキャラ小話板パート2を設置しました。オリキャラをご投稿された方は活動報告または
こちらから


それではどうぞ。


特別編・ウルティメイト・サマー・バカンス!

 ――彼らの発想は常に唐突である。

 

 

「というわけでアウギュステでバカンスだこの野郎!!

 

「「「「「団長いきなりキレてない!?」」」」」

 

「お前らが『休みほしい、バカンスしたい』ってしつこいからだろうが!俺やギルは日夜大量の仕事をサーヴァいてんだぞ!?ギルはサーヴァントだが!!」

 

「ふははははははは!!そこでそう来るか師父よ!さすがだふははははは!!」

 

 

 そう、団員の度重なるバカンス希望の願いを仕方なくレジェンドが実行し、一行は約一週間バカンスを行うべくアウギュステにやって来ていた。

 

 なお、レジェンド他ギルガメッシュやハマーン、シグルド・ブリュンヒルデ学園長夫妻などは仕事持ち込み。まさに上司の鑑というか、ワーカーホリックというか……単にそうしないと終わらない、というわけでもない。揃いも揃ってこいつらは仕事を終わらせる速度が尋常ではないから。

 

 さらに、当然の如く月王国組や北欧組、オリュンポス組まで混ざってる。「オメーら団員じゃねーだろ」などというツッコミは無粋だ。

 

 

「さて、俺らは艦内で涼みながら仕事だな。チョコパフェでも食いながらサクサク終わらせて昼寝すんべ」

 

「「「「「えー!!」」」」」

 

「黙らっしゃい!バカンス許可して連れてきてやっただけでもありがたく思え!俺達が仕事して何が悪い!というか仕事しないほうが悪いだろうが!!」

 

 

 流石に今回はレジェンドが正論だ。なお、エルキドゥは駄弁れれば何でも構わないので基本文句は言わない。

 

 

「私は一刻も早くマスターさんとだらけるため、マスターさんをお手伝いします。とはいっても差し入れしたりするだけですが」

 

「では、拙者は邪魔しようとする者がいないか警備に回るでござる」

 

「えっと……私は簡単なお料理くらいなら!」

 

「じゃあ私はマイロード達がリラックス出来るような香りでも風に乗せようか。男の私とは違うところを見せないとね」

 

 

 プーリン+アサシンガールズはレジェンド肯定派。カーマの言う通り、早く終わらせれば早くレジェンドとの時間が取れるのだからそっちを選択すればいいだけのこと。

 アーシアは敢えてバカンス側に。というのも、オカ研&留学組合同訓練があるためだ。訓練とは言うが以前にバカンスした時同様、遊びを含んだものなので難しいが厳しくはない。提案は例によってゲン……なのはいいとして、オカ研のためにレポートを纏めておこうとする矢的には逆に申し訳無く思うくらいだが、もう一人の顧問であるアザゼルはフェルグスやマーリン共々ナンパに繰り出す気満々。

 

 

「ホント懲りないわね……」

 

「紅姫の嬢ちゃん、フェルグスだけは勘弁してやってくれ。アイツは昔からああだし、何だかんだ言っても義理は通すし面倒見良いからよ……」

 

「心配しないで、クー・フーリンさん。アザゼルは今の立場的に駄目なのよ。堕天使総督はともかく、教職……それもオカルト研究部の顧問なんだから」

 

「……苦労してんな、嬢ちゃん」

 

 

 オカ研メンバー及び留学組のサーヴァントも彼らに同行することになっているので、本来なら顧問であるアザゼルとそのサーヴァントであるフェルグスもそちらに行かねばならない筈なのだが……なお、オルジュナは良い機会だからと矢的の下でレポートの書き方を学ぶらしい。件の人物よりよっぽどまともであった。

 

 

「ねえねえイッセー、僕の水着姿どう?今の僕は夏のつよつよドラゴンだよ」

 

「おー……いいんじゃねーか、色とかピッタリだし」

 

「でしょー!うーん、もっとつよつよドラゴンになったおかげでイッセーのこと食べちゃうかも――」

 

「食われたくねーし食われたらタイガ達も逝っちまうから向こう行きまーす」

 

「あーっ!?本気で行こうとしてる!ウソウソ冗談!冗談よー!!」

 

 

 何やら一誠はメリュジーヌとラブコメしている。当然リアスは面白くないので、すぐさま一誠の隣まで行き腕を組――まず、一誠の腕を胸の谷間に挟むような形で改めて組み直した。

 

 

「ふおぉおっ!?」

 

「あああーっ!!」

 

「ふふん。メリュ子、貴女には出来ない方法で一誠にアプローチさせてもらうわ」

 

「ぐぬぬぬ……そんなぷるるん悪魔にしか出来ないことで攻めてくるなんて……!」

 

(いやぷるるん悪魔ってなんだよ)

 

 

 変な呼び名を付けられたリアスだが、別に気にしないことにした。逆に一誠が心の中でツッコむ。

 

 ……が、そんなことよりお気付きだろうか。

 

 この場において一誠絡み、かつ胸が絡むと怒りに震える人物がもう一人いることを。

 

 

 

 

 

「――束ねるは星の息吹。輝ける命の奔流」

 

「「「……え?」」」

 

「お仕置きを受けなさい!

 

 約束された勝利の剣(エクスカリバー)ッ!!

 

「おい待てよ悪魔に聖剣はアーッ!?」

 

 

 

 

 

 案の定、セイバーなアルトリアであった。ちなみにウルトラ騎空団所属になった一誠ら悪魔の面々は聖剣の一撃を食らってもすぐさま消滅、とかは無くなった。代わりに物凄く痛いけどそれは仕方ない。

 ちなみにリアスとメリュジーヌは一誠が盾になって無事。相変わらず土壇場で漢になる赤龍帝である。

 

 ……ついでに、射程的に他の人も巻き込みそうだったので、三人より後ろにいた団員達はピカチュウがリバウンド光線を使用し彼らではなく上空へエクスカリバーの光を反らしたことで無事だった。マジでおかしいこのポケモン。

 

 あと、それがバド星人の円盤に直撃して爆散したけどそれはどうでもよかったので割愛。

 

 

 

 

 結局レジェンド達の考えが変わらなかったので、機嫌を損ねバカンスが中止にされるよりはと彼ら抜きでアウギュステのベネーラビーチへとやってきた。

 

 まず、シェロカルテの海の家に陣取るは御存知ジャグラーを筆頭とした蛇倉苑のメンバー。加えて焼きそばを作るためにグラサン&アロハシャツの巌勝と、ラーメン作りにねこラーメン道も参加。正しく無敵の布陣。

 

 

「すみません麻婆焼きそばとかありますか!?」

 

「格別の辛さで頼みたい。言い値を払おう、これでもクエストで稼いでいるのでね」

 

「だから二人してキングゴールドスライムを狩りまくってたんですか……」

 

「「麻婆の為なら労力は惜しまない!」」

 

 

 アムール(もしくはカレン)が溜め息を吐きながら眼前のスレッタとラスプーチンをジト目で見た。しかもちゃんと巌勝も作ってくれているので申し訳無く感じる。

 そして麻婆の為に資金になった(命を散らした)多くのキングゴールドスライムへと黙祷を捧げるアムールであった。

 

 

 

 

 

 ライとモニカが砂浜にシートを敷き、微笑ましくカップルらしい会話をしている時、それは目に入った。

 

 

「ねえ、ライ……あれは何かしら……?」

 

「うん?……あれ、何処かで見たような……」

 

 

 この二人が見たもの、それはにゃんこの一種ネコ漂流。割と砂浜に近い場所を筏の上で仰向けになりながらぷかぷか流れている。何であんなとこ漂流してんだとかヒゲの生え方がオッサンだとかツッコミどころは多々あるが、とりあえずマシュに伝えたら無事救助(?)された。

 

 ドデカい水上戦艦に。

 

 

「「!?」」

 

「あ、お二人ともご心配なく。あれは『超無敵艦隊シーガレオン』、エリート海兵UMINEKOの皆さんが乗船・運用する究極戦艦ですから」

 

 

 確かによく見ると多数のにゃんこが乗ってカレー食べたり砲弾用意したり洗濯物を……。

 

 

「ちなみにドリル完備です!」

 

「「何その神衛隊大歓喜な水上戦艦!?」」

 

 

 ……そんなとんでもない戦艦を運用するにゃんこ達と日々近くで問題無く暮らしてるマシュは何なのだろうかと思ったライとモニカだったが、彼女と同時期に保護されたフォウくんがああなので無理矢理納得することにした。そもそも、にゃんこが絡んだ時点で深く考えたら負けだ。

 

 それから海の家に行ってみたら、シーガレオンに乗ってたにゃんこの多くが寛いでおり、それに紛れて流が一緒に海軍カレーを食べていた。

 

 

「ん!!これ美味しい!!」

 

「「「「「にゃー!」」」」」

 

「やるなあ、UMINEKOの皆!俺もチャレンジしてみようかな?」

 

 

 ……恐るべしコミュ力お化け。あれやれこれやれと仕事を押し付けられない分、下手したら本気でペガサスAから異動してしまいそうな気もする。

 

 

「そうなったらペガサスA、誰がブリッジクルーになるんだろう?」

 

「元々大半をAIに任せてたって聞いてるから、案外何とかなるかも……」

 

 

 ――ペガサスAの制御AIであるシエル、実は勇治が無理しないよう監視することを重視しており流が異動するとそれがほぼ出来なくなるため既に流へ泣き落とししていた。これも勇治がワーカーホリックなのがいけないんだ。

 

 なお、以前はふらついていた勇治の秘孔をレジェンドが突いて気絶させ、無理矢理休ませたそうな。平然と、かつ簡単に秘孔を突くとかいよいよ本気で何なんだあの伝説。

 

 

 

 

 

「ではこれより陣取り合戦ならぬ『ビーチフラッグ取り合戦』を行うぞ!……その前に一誠、その怪我どうした?」

 

「部長とメリュ子庇ってカリバられました」

 

「「「……」」」

 

 

 ゲンにそう答えた一誠と、目を逸らす三人。ちなみに治療はナイチンゲールにしてもらった。スタイルの良いナイチンゲールの水着姿は股間に悪い(我慢させる的な意味で)。

 

 

「無理なら早めに言うんだぞ」

 

「はい」

 

「あの……ボクもやらなきゃ駄目なのかな?あまり体力に自身がないというか」

 

「これはシングルマッチではなくチーム戦だ。一人では無理なことも複数人で行うことに意味がある」

 

「のう、おおとり師範。儂、沖田と連携取る自信皆無なんじゃが?足の引っ張り合いとかにならんかのう」

 

「私も下手したらノッブを背後から斬「刃物禁止!!」そんなー!」

 

「いや当たり前だろ……」

 

 

 ゲンに刀を没収され、涙目な沖田へ冷ややかな視線を向けるクー・フーリン。彼も槍を持っておらず、ちゃんとルールに則って素手のままだ。

 

 

「というか、何故私やオルタさんまで参加させられてるんですか?姉はオカ研に所属してますけど」

 

「こういうところで改めて姉妹の親密度を上げないと!」

 

「お姉ちゃんが参加するなら妹も参加する、何もおかしなところはありません!」

 

「アンタの頭っていう重要な場所がおかしいでしょうが」

 

 

 ……姉(一応)二名のおかげで無理矢理参加させられてるしのぶとジャンヌ・オルタはやる気が殆ど無い。元々二人は昨日まで依頼で数日出ていたので、今日は海の家で冷たい食べ物や飲み物を頂きながらのんびりする予定だったのだ。

 だが、やる気を出させる術を用意していないゲンではない。取り出したのはとある券。

 

 

「何よそ……れ……」

 

「優勝チームは全員にこれを進呈する。バカンス期間中ならいつでも使用可能だ」

 

 

 ジャンヌ・オルタが絶句した、ゲンの持っている券。それは――。

 

 

「海の家スイーツ食べ放題!?」

 

 

 ――乙女なら大抵一度は夢見るであろう、スイーツの食べ放題チケットであった。尚、協力に蛇倉苑やシェロカルテが関与しているのは言うまでもない。寧ろレジェンドやギルガメッシュが関与していないことのほうが驚きだ。

 

 

「ちょ、ちょっとそれマジ!?後で何かと理由付けて『実は使えなくなった』とか無いわよね!?」

 

「そんな卑怯な真似はせん。ジャグラーやシェロカルテの確認も兼ねて頼めるスイーツメニューも作成した。優勝チームにはこれもセットで渡す」

 

「やるわよしのぶ。どんな相手だろうと焼き潰すのみ!」

 

「今レジェンド様みたいな台詞出ましたね、オルタさん」

 

 

 などと言いつつ、しのぶもやる気を出しているのは内緒だ。多分カナエを負かす!とか考えてるんじゃなかろうか。

 

 ――だが、忘れてはいけない。

 

 

 

 

 

「一緒にアイス食べようね、おかあさん!」

 

「悪いわね……皆、ジャックちゃんの為に散ってもらうわ」

 

「「「「「ひいいいいい!?」」」」」

 

 

 

 

 

 バキボキと笑顔で指を鳴らす、このカナエ本気(おかあさん)戦闘モードを。ライザーを一方的に叩きのめした、あの状態である。何名かサーヴァントもビビっているし、流石あの縁壱を本気にさせた彼の継子。オカ研の決戦兵器の二つ名は伊達ではない。

 

 今、ベネーラビーチが激震する。

 

 

 

 

 

「「ぐはあァァァァァ!!」」

 

「ウソだろ!?タイタスとレオニダスさんがまとめて吹っ飛んだァァァ!!」

 

「ランダムチーム分けの結果とはいえ、カナエを敵に回したらとんでもないってことが説明ついたわね!」

 

「しかもジャックが霧を発生させることで、彼女が何処から誰に突撃してくるか分からなゴフゥッ!?」

 

「ソロモンが飛んだァァァ!?つーか何だかんだ言ってロマニやる気だったんじゃねーか!ソロモンモードとか!」

 

 

 

 

 今回は監視員やライフセーバーも多数いるということで、サーガはユウキとアカネを伴って海の家にいた。近くには勇治一行も……というか、勇治とカルナとコヤンスカヤの三名だけだ。ネロはディアンサ達ティクニウトリ・ショロトル&るりふぃすさやぴー合同サマーライブに飛び入り参加すべく(絶望)そちらに行っており、モリアーティは言わずもがな。そしてキアラは……。

 

 

「…………」

 

「ねえ、サーガ君……」

 

「アカネ、あれは見なくていい」

 

「いや無理だってば。なんか少しずつ動いてるんだけど、あの上半身埋まってる下半身

 

 

 犬神家の一族ならぬ、猫縛り極上……もとい、キアラ縛り極上と化した殺生院キアラ。本来なら恵まれた身体を武器に勇治へと迫っているはずが、コヤンスカヤに止められたことで偶然そんな体勢に。どんな偶然だとかいうツッコミは厳禁。

 

 

「軽くホラーだよアレ」

 

「――あ、すみませんカーマさんですか?ちょっと御相談が」

 

『あのスケベ菩薩のことでしょう?ペンシル爆弾でも尻に撃ち込んでやれば静かになるんじゃないですかね』

 

「「「「「えげつない!?」」」」」

 

 

 コヤンスカヤが電話したカーマから告げられた言葉は容赦なさすぎで殺意100%じゃ……と錯覚するような発言。

 

 ……が、ここに本気で実行しようとする者がいた。

 

 

「なるほど、キアラの尻に宝具を撃ち込めばいいのか」

 

「「「「「カルナァァァァァ(さぁぁぁん)!?」」」」」

 

 

 そう、生真面目故に言われたこと(と近いこと)をやろうとするカルナである。これも勇治のための行動なので、欲望第一のキアラと違い悪気が無いのは言うまでもないが。

 

 

「宝具じゃなくて、平和的にネギにしようよ!ここにネギあるし」

 

「ユウキ!?」

 

「そういう問題じゃないし何で持ってんの!?」

 

「レジェンド様がこの間インベーダーをネギで微塵斬りにしてたから」

 

「「「「「本気で何なんだあの人は!?」」」」」

 

 

 ネギを微塵切りなら分かるが、ネギ『で』微塵『斬り』って何してんだ元祖三大チートラマンの一角は。ちなみにノアは投げたニンジンで多重ガンダニュウム合金を平然とぶち抜き、キングはレンコンでスペシウム光線を弾けるらしい。もう何なのコイツら。

 

 

「よし……!」

 

「いやだから待てカルナ!ネギにエネルギー充填するなっていうかエネルギー充填出来るネギって何だ!?」

 

 

 今日も勇治のツッコミは絶好調である。レジェンドに比べて迫力やインパクトは劣るが、ボケだらけのウルトラ騎空団には貴重。近頃増々ボケが増えてきたので仕事が増えてニッコリ――。

 

 

「なわけあるか!!」

 

 

 

 

 ネオ・アクシズのメカニック班。当然彼らもバカンスの真っ最中……のはずなのだが……。

 

 

 

 

 

「お嬢ォォォォォ!それは駄目だって!いくら彼がティガに憧れてるからってフリーダムパックに続いてミーティアパックとかストライクフリーダムパックなんて作って3タイプ換装させようとか考えたら!」

 

「あの強化型メサイアバルキリーってののスペックでも限界ギリギリなのに!」

 

「つーくーるーのー!!」

 

「ゼッさんも止めてくださいよォォォ!お嬢、よくわかんないけど馬力上がってて俺らだけじゃキツイっす!!」

 

「よし、麻酔銃準備」

 

「いや何で猛獣扱い……あ、今のお嬢猛獣並だったわ」

 

 

 あ、メカニックの一人が鳥になった。

 

 ――そう、VF-25をキラが喜んでくれたことによる燕大暴走を食い止めんとメカニック班が総出(?)で踏ん張っているのだ。だが今の彼女は通常の約三倍のパワーで以て己が欲望を果たさんとしている。

 

 そこに舞い降りる正義!

 

 

「すまない!俺にもバル「却下」早くないか!?」

 

 

 ……正義(アスラン)、散る。先日キラに乗せてもらうことを断られ、とあるバルキリーの操縦もよりによってフォウくんに負けるという衝撃的結果に終わったアスランは再起を賭けて直談判に来たが……瞬殺であった。

 

 

「だってバルキリーの華はミサイルだよ?組み付き自爆やキック、ブーメラン飛ばしじゃないんだから」

 

「自爆はともかく他はキラもやってたぞ!?」

 

「じゃあレジェンド様専用のデュランダルバルキリー(ウルティメイトパック装備)でテストして及第点取れたら」

 

「あんなモンスターマシンどころかゲットマシン超えて『乗ったら死ぬ』なデスマシンなんて普通に使い熟せるのは団長だけだろう!」

 

「もうヅラめんどくさい!!」

 

「ヅラじゃない桂だ!あ、間違ったアスランだ!」

 

 

 ノアのとこの長髪な攘夷志士が盛大にくしゃみをしていたが知る由もなく。なお現在専用バルキリー持ちは燕(基本強化型メサイア)、レジェンド(専用パック有りのバグスペックデュランダル)、ガトー(専用パック有りの性能ぶっ壊れYF-19)、キラ(専用パック有りの強化型メサイア)、そしてデイビット(VF-22)の五人。面子的には戦隊が組めそうだ。

 

 ……どいつもこいつもヤベー技量の持ち主しかいねえ。

 

 

「じゃあこの白い旧式らしいバルキリーは!?」

 

「レジェンド様からのお願いで作ってるんだよ。何でも乗せたい人がいるんだって」

 

「もしや俺――」

 

「無いね」

 

 

 バッサリ切られたアスランは思いっきり凹んだ。接近戦・格闘戦大好きなアスランにバルキリーが合うとは思えない、というのが燕やアポロンゼストの見解である。燕の方は多分に個人的趣向も絡んでいるだろうが。

 

 ……というか、レジェンドとアスランはまだ然程仲がいいというわけでもない(かといって悪いわけでもない。特に接点が無いだけ)から、乗せたいとかそうなるはずが無いのは少し考えれば分かること。

 

 結局、アスランの願いは容易く打ち砕かれたのだった。

 

 

「育毛剤に関してなら相談に乗ろう」

 

「ゼッさんそれ追撃ダメージ与えるやつですよ」

 

「若いのに苦労してそうだもんなあ、彼。割と自分からそうなりに行ってそうだけど」

 

 

 なお、アスランはこの後カガリに回収された。

 

 

 

 

 ヒリュウ改――にあらず、実はウルティメイ島のレジェンドの別荘。見ていた者が戦慄するほどの速度で仕事を終わらせたレジェンド達は、他者の邪魔が入らないようにさっさとこちらへワープしてのんべんだらりの真っ最中。

 

 ハマーンやシグルドとブリュンヒルデはあちらに残ったが、メソポタミア最強チーム及びアサシンガールズ改めレジェンドサーヴァンツ(女性陣用呼称)はもはやぐでまくり状態。凛々しさの欠片もなかった。

 

 

「エアコンの効いた部屋で敢えてふかふか毛布と敷布団に挟まれ眠る。これもまた贅沢の一つよな。ふはは」

 

「んへ〜……」

 

 

 相変わらずギルガメッシュは腕組みしつつ布団の中で笑い、エルキドゥはだらしない顔で涎を垂らしつつ爆睡。快適過ぎて暫くは布団から出てこなさそうだ。

 

 

「全く幸せそうな顔をしおって。ま、我も似たようなものか。さて……今なら我も良い夢を見れそうであるし、セイバーと挙式する夢でも見てハッピースリープするとしよう」

 

 

 

 

 

 一方、レジェンドはリビングにてソファーで横になりつつ久々にリラックスお昼寝モード。その腹の上には幼女モードのカーマが座っている。

 

 

「マスターさん、お疲れですねー」

 

「おやはははま、ふぁいひんれれないようれ」

 

「千代女さん、飲み込んでからにしましょうね」

 

「んぐっ……お館様、最近寝てないようで。逆に眠くなった拙者を部屋まで運んで下さったりと手間をかけさせてしまったでござる……」

 

「千代女も普段から寝ずの番してるからねぇ。たまには立場逆転でもいいんじゃないかい?」

 

 

 レジェンドサーヴァンツが見てるのはレジェンドのアルバム。かつて歴代防衛に所属した時の写真や最近大冒険した特殊特異点でのものなど珠玉の物を厳選してある、というのでこの機会に見せてもらうことにしたのだ。

 

 

「あー……何か写り込んでますね、あの空賊三兄妹」

 

「英雄王殿に懸想してましたからな、あの娘」

 

「プーリンさん、こちらの黒と金色のツンツン頭のお二人は?特に黒い方はマスターと仲が宜しそうですけど」

 

「ああ、そっちはマイロードを『兄貴』って慕ってるからね。その写真のそこの娘とちゃんとくっついたよ。いやー……にしてもあの世界ではずっと前から大立ち回りしてたんだねぇ、マイロード。皆が憧れた英雄がかつて憧れた伝説、だもの」

 

 

 つんつん、と指でレジェンドの頬を突付くプーリン。そういえばあの二人、ロマニとダ・ヴィンチに声似てたなー、と考えながらあの特殊特異点でのことを思い出す。

 

 

「貴重な体験したなぁ……マイロードと英雄王がゼットとエルキドゥにスノーボード代わりにされたり」

 

「どういう状況ですかソレ」

 

「皆がタイニーブロンコで移動してるのを大型クルーザーで見下ろしながら見ていたり」

 

「それ相当意地悪に思われたのでは?」

 

「マイロードと観覧車デートしたり」

 

「「「ちょっとそこ詳しく!!」」」

 

 

 女三人寄れば姦しいとは言うが、とりあえずレジェンドがカーマの真下で寝てることを配慮してあげてほしい。

 

 騒ぎ出した彼女らの影響なのか、それとも普段のストレスの蓄積からか……寝ているレジェンドの顔色が悪いことに彼女らが気付くのはそれから少し経ってからであった。実に不憫(?)。

 

 

 

 

 初日にして色々あったが、夕食の時間。

 

 バカンス組は当然、浜辺でバーベキューメインの豪華な夕飯だ。そこで幅を利かせているのはまさかの――。  

 

 

「いいかお前ら、肉だけでなく野菜や魚も食え。感謝をしつつな。それから、兄弟の国じゃ『頂きます』って言って食事を始めるそうだ。命を頂くことに感謝するのは良いことだ、忘れるなよ」

 

 

 ――まさかのテスカポリトカ。『死は喰うもの、生は捧げられるもの』というスタンスだけあってそういうところはきちっとしているらしい。

 

 

「うむ!テスカポリトカ殿の言う通りだな!彼らが俺達の血肉となってくれるからこそ、今日の自分より明日の自分は強くなれる!」

 

「良いこと言うな、兄弟。そう、こいつらの死を喰らい、俺達はまた一歩先に進むのさ。というわけで頂きます」

 

「「「「「頂きまーす!!」」」」」

 

 

 表現がちょっとばかりアレな気がするが、それでも割とマイルドな方だったので良しとしよう。

 

 

「すみません、私達がまだ参加していなかった前回のバカンスではマグロのお刺身が出たと聞いたのですが、今回は無いのですか?」

 

「ああ、バコさんが捌いたアレな。あのマグロはそうそう水揚げされる代物じゃねえから、こないだのはラッキーだったんだよ」

 

 

 オルガの言葉にセイバーアルトリアがガーン!と効果音が聴こえそうな程にショックを受けアホ毛がしおれてしまった。ここにレジェンドなりギルガメッシュなりいれば指パッチン一つで出してくれそうなものだが、生憎彼らはウルティメイ島のレジェンドの別荘にいる。

 

 

「にゃー」

 

「……おや……?」

 

 

 気落ちしているセイバーアルトリアのところへやってきたのはシーガレオン搭乗員たるUMINEKOの一匹。どうやら彼女を見かねて海軍カレーを持ってきてくれたらしい。

 

 

「……ふふ、ありがとうございます。頂きますね」

 

「にゃ!」

 

 

 ――この後、すっかりUMINEKO海軍カレーの虜になった彼女が流やUMINEKO達と共にそれを食べまくっている光景を度々目にすることになるのは言うまでもない。

 

 

「アナスタシア、貴女もこのカレーの美味しさを知るべきです」

 

「確かに美味しいでしょうね。でも私はこのラーメンこそ至高だという意見を変える気はないわ」

 

 

 ……何故か『UMINEKO海軍カレー派』セイバーアルトリアと『にゃんこラーメン派』アナスタシアによるバトルが勃発するようになったのは予想外だったが。

 

 ……ちなみに。

 

 

「うむ、このネコカンは前代未聞の美味である。一口食べただけでキャットの毛並みと精神状態がとてもよくなったぞご主人。恐るべしにゃんこ達の御馳走缶詰」

 

「にゃー」

 

 

 タマモキャットがネコカンに興味を示し、食べてみたところ一発でハマってしまったことはある程度予想出来ていたことである。ついでに白黒姉妹とハク&フウ、あとイーウィヤも……。

 

 ってかイーウィヤ、お前六竜六竜言ってる割に立派に猫してんじゃねーか。

 

 

 

 

 一方、レジェンドの別荘でも豪華な夕飯タイム。今回は何とも珍しいことにギルガメッシュが厨房メンバーに入っていた。レジェンドとエルキドゥは揃って料理することが多いものの、ギルガメッシュはあまり料理しない。無論、出来ないのではなく彼は基本饗される側だからなのだが。

 

 

「ギルがこっち側ってことはデザートはアレだな?」

 

「うむ、アレよ。今やかつてのメソポタミア料理を完全に再現出来るのは我等三人しかおらぬからな」

 

「一応エレシュキガルも作れるだろうけど、彼女が作るとしたらタイガが絡まないとダメっぽいし」

 

「おまけにイシュタルはつまみ食いして仕置きくらうだけだ。つーかあいつ、こないだ逃げてきたときに俺が仕舞っといたプリンアラモード食いやがった。後で日本地獄行ってアロガントスパークかましてやる」

 

 

 ……何か最後ヤベーこと言い出している光神がいるんだが。

 

 それはそれとして、別荘にいるのはレジェンド一行以外に北欧・オリュンポスの一部メンバー、他にもチラホラといった感じ。

 厨房班はジャグラー達蛇倉苑メンバーが不在の為、レジェンドを筆頭にギルガメッシュとエルキドゥ、北欧からスカディとオルトリンデ・ヒルド・スルーズのワルキューレ統率個体三姉妹、オリュンポスからエウロペとアデーレが参加。

 

 何故この面子に月王国メンバーがいないのか?それは女王も先代女王も妖精騎士も、揃いも揃ってバーベキュー側にいるからだ。大体はるりふぃすさやぴーが原因。

 

 

「時に師父よ、バカトリアはどうした?」

 

「あいつもモルガン達と一緒にバーベキューの方へ行ってるぞ」

 

「店長達があっちにいたからだね。よく考えればそうなったらこっちではレジェンドが料理する可能性高くなるってことぐらい分かると思うんだけどなぁ」

 

「言うな、友よ。故に奴はバカトリアなのだ。重大な場面でなければ欲に負け、浅くしか考えぬからな」

 

 

 キャストリア、散々な言われようである。

 

 

 

 

 

 レジェンド達の夕食は基本ビュッフェ形式。というのも調理人数と団員総数の関係上、一人分ずつ作ると到底間に合わないからだ。時間をバラけて来るならその限りではないが、その場合は大抵朝昼夕から外れた時間に来る面子などそれこそ特殊なケースに限る。

 

 今回は大半がバーベキュー側の為、加えてそこそこ厨房の人員が揃っていたことも重なり想定していた以上に自由なメニューが作れた。

 

 そして更に、予想外の戦力が加わってくれたのだ。

 

 

 

 

 

「よし、良い出来だ。皆、焼けたぞー!」

 

「待ってました!エース兄さん!」

 

 

 そう、ウルトラマンA(エース)こと北斗星司がゼットの様子を見に来るという名目でウルトラ騎空団を訪れていた。その立場ゆえ、月王国に店舗を構える『北斗のパン屋』のオーナーとしてはほぼ名義貸しの体になっているものの、ウルトラマンとして貴重な『料理が出来て、しかも美味(上手)い』というのは伊達ではない。

 広範囲に広がる焼き立てパンの香りは一朝一夕で出せるものではなく、その腕前が年月の積み重ねによって培われたものであることを物語っている。

 

 

「これが北斗のパン屋の元祖……!見た目も匂いも既に普通の菓子パンとは風格が違うぜ!」

 

「君達がリクエストしたグラタンコロッケバーガーも出来てるぞ」

 

「だって、凱!」

 

「ああ!ありがとうございます、北斗さん!」

 

 

 敢えて店長達が作ってくれているカツ関係を除いたハンバーガーをリクエストした凱と命。レジェンド直属の組織となったGGGメンバーとウルトラ兄弟はそこそこ顔を合わせることがあるため、北斗とも割と親しい部類に入る。

 

 

「ゼウスです。ヤバいです。彼の焼いたパンにエウロペの作ってくれた玉子焼きをサンドしたら半端ない美味さになって語彙力消失しそうです」

 

 

 何処ぞの異聞帯の大神は是非見習ってもらいたいぐらい、幸せな表情で玉子焼き入りバターロールを頬張るゼウス。エウロペも幸せそうで何より。

 

 

「ねえ、デメテル」

 

「何かしら?」

 

「このパンの作り方とか、焼き方とか……食べてみて解析出来る?」

 

「厳しいわね。そもそもただ作るだけならそこまで難しくはないのだけれど、隠し味的なものがどうしても分からないの」

 

「そう……仕方ないか。こうなったら私の身体の柔らかさをパンに見立てて――」

 

「待ちなさいアフロディーテ。自分なりのパンか、せめて料理のカテゴリで攻めなさいな」

 

 

 ……デメテルはともかく、アフロディーテが何やら年齢制限に引っ掛かりそうなことをしでかそうとしていた。かくいうデメテルも少し前の召喚イベントで真っ先に身体を差し出そうとしていたからアフロディーテをどうこう言える立場ではない。

 

 

「あの、スカディ様」

 

「どうかしたか、スルーズ?」

 

「えっと……今のブリュンヒルデお姉様はそうなってないみたいなのですが……人間とそういう関係になったら神性が下がると――」

 

「相手が我が伴侶のように最低でも神以上ならば問題あるまい。ふふん」

 

 

 ドヤ顔で言い放つスカディにスルーズは若干引き気味。というか何かバレてないか。オルトリンデもヒルドも耳ダンボ状態だし。

 まあ理由に説得力はある。神以上なら大丈夫なのか、スカディが例に挙げたレジェンドならどうにかなる(もしくはどうにでもしてしまう)という意味なのかは不明だが。

 

 ……ところで。

 

 

 

 

 

「チキチキ予定外召喚!気分が乗ったからやるぞー!」

 

「ふはははははー!」

 

「いえーい♪」

 

「「「「「何でこの人達いつも唐突なの!?」」」」」

 

 

 何かレジェンドがギルガメッシュとエルキドゥ引き連れて始めるらしい。

 

 

「え……カルデアでもないのにどうやって召喚――」

 

「んなもんこうして作りゃいいだろ」

 

 

 パチン!とレジェンドが指を鳴らすとカルデアのシステム・フェイトと全く同じものが現れた。もうヤダこのチート光神。

 

 

「「「「「えええええ!?」」」」」

 

「何で!?どうやって作ったのソレ!?」

 

「その場のノリ」

 

「ノリで作るレベルじゃないからね!?」

 

 

 バーベキュー側だと団長さんがいないから、と残っていたダ・ヴィンチちゃんすら本気でツッコミを入れる始末。だが忘れてはいけない。メソポタミア最強チームに常識は通じないのだと。

 

 

「尺の問題もあるし巻きでいくぞ」

 

「うむ、フレポガチャやルピガチャではない課金制orチケット制のレアガチャならランダムでも壊滅的な結果にはなるまいよ」

 

 

 ものっそいメタな理由に加えて相変わらず召喚をガチャ呼ばわり。強ち間違いじゃないだけ文句のつけように困るというか……。

 

 そうこうしているうちにレジェンドがヒョイと聖晶石を投げ入れた。召喚サークルが回りだし、金色の輝きを放つ。

 

 

「お、悪くなさそうだな」

 

「パールヴァティー来たらスパーキングしますから。パールヴァティーを」

 

「そっちを!?」

 

「さて、誰が来るのやら」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「越後の龍、毘沙門天の化身!長尾景虎です!とりあえずお酒あったら出してくれると嬉しいです!」

 

「…………誰だコイツ」

 

 

ドンガラガッシャァァァン!!

 

 

 

 

 

 レジェンドの一言にギルガメッシュとエルキドゥを除き、たった今召喚されたばかりの景虎までド派手にズッコケた。

 

 

「師父よ、奴はアレだ。にゃんこにおったであろう、戦国バサラーズでマシンに乗った廓言葉の」

 

「ああ……上杉謙信の初名か、長尾景虎」

 

「そうですその長尾景虎です!知ってるじゃないですか!確かに私は人でありながら人を知らない変人ですが――」

 

「バカかお前は。どんな万能な人間だろうが人間の全てを知っているわけがないだろう。何か?お前はこれから生まれてくる人間全ての一生を年表の如く書き記せて全て的中させられるとでも言う気か」

 

 

 レジェンドにピシャリと言われ、召喚された美女――景虎とはポカンとした。自分が普通じゃないのは自分が誰より分かっている。だがまさか会ってまだ数分の存在に言い負かされるのは初めてだ。

 

 

「ええっと……貴方、人間ですよね?」

 

「え、違うけど」

 

「師父は毘沙門天よりも遥か上位の存在よ。あらゆる神仏が頭を垂れて跪く程のな」

 

「……何なんですか、ここ」

 

 

 彼女の言葉はご尤もである。ゼウスとか玉子焼きサンドをむぐむぐと頬張りながら見ているし、フォウくんピカチュウはまだしもにゃんことか最近よく見かけるし。

 

 そんな光景を見て、彼女は衝撃のあまりこう叫んだ――。

 

 

 

 

 

「にゃー!!」

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

 

 北欧組やオリュンポス組は驚いたが、レジェンドを筆頭とするウルトラ騎空団……特にレジェンドと近しい者には大して効果は無かった。伊達に白黒姉妹や夜一、各種グランド猫にダーントの師匠の猫達、そして騎空団自体で飼ってる猫ににゃんこ軍団と猫だらけの中で生活しているわけではないのだ。

 

 改めて見ると猫多過ぎだろこの騎空団。

 

 

「まあいいか。あと一人だけにしておこう」

 

「えーとマスター、お酒下さい」

 

「馴染むの早いのはいいが図々しいなオメー」

 

 

 さっきまでの雰囲気は何処へやら、レジェンドのコートを引っ張りおねだりしてくる景虎。猫のように気まぐれというか、どんだけ酒飲みたいんだ。

 仕方ないからと最近販売を始めたウルクサワーを見せたらパァッと笑顔になっていきなり膝に乗っかって飲み出した。というかそれをやると毎度毎度レジェンド大好き女性陣が嫉妬するのだが……それより一応武田の勢力に属していた千代女が物凄く景虎を見ているが大丈夫なのかこの『にゃー』大名。

 

 

「凄く聖晶石投げにくいんだけどこの体勢」

 

「あ、私のことはお構いなく!」

 

 

 めっさ近い。恋愛とか無縁そうな台詞言ってたが湿度が高いなコイツ、なんてレジェンドは考えながらやっとこさ聖晶石を投げ入れた。今度も金回転だ。

 

 

「悪くない……と、思いたいが」

 

「晴信だけは呼ばないで下さい。叩きのめしたくなってマスターとの時間が減りますから」

 

「「「「「すっごく物騒な事言ってる上にその行動分かっててやってるじゃん!!」」」」」

 

「あはははははっ!」

 

 

 酒が入って上機嫌な景虎は笑って流すだけ。取ったもん勝ちとはよく言ったもんだ。

 

 で、肝心の結果は――。

 

 

 

 

 

「雑賀の蛍。雑賀孫一でもいい。雇用は条件にもよるけど、三食お昼寝おやつ付き、あと出来れば住むところもほしい。それから……」

 

「……今度はオーフィスと誰かを合わせたようなの来たな」

 

「我らはブラック企業ではないからな、そこは安心するがよい」

 

 

 

 

 

 何やらちまっとした美少女が召喚された。雑賀孫一とも言っていたから蛍という名前とどちらを呼べばいいか悩んだが、「マスターは蛍、他の人は孫一か雑賀で」と本人が言ったのでそう呼ぶことにした。

 

 

「もしかして今ご飯時?」

 

「そうらしいですねー。あ、私は長尾景虎です。同じくたった今マスターに召喚されたばかりですよー」

 

「長尾……上杉謙信?」

 

「はい!越後の龍、軍神こと長尾へべれけ!あ、間違った景虎です!」

 

「間違ってないよな、へべれけ」

 

「何でそんなこと言うんですかー!にゃー!」

 

 

 マジで虎じゃなくて猫じゃねーか。漸くアサシン以外が来たかと思えば癖のあるランサーとアーチャー……アレ?これそれぞれエルキドゥとギルガメッシュが普通に呼ばれた場合のクラスじゃね?とかレジェンドが思っていると蛍が雇用契約書を欲しいと言い出したので、とりあえず重要事項を記したものを渡してみる。

 

 

「……私の要望が全部通ってる。しかも銃持ちの大型機兵の貸与(功績次第での正式授与有)……その他、蛇倉苑の限定メニューの注文自由、各種施設利用料金特安、しかもサーヴァントに限りその施設にマスターが関係する場合は更に割引などなど……おおー……!」

 

 

 目をキラキラさせながら雇用契約書をじっくり眺める蛍は微笑ましい。景虎などそれを聞いて「お酒安くなります!?」と聞いてきた。可愛いのは良いとして、飲ませたのがウルクサワーで助かったと思うレジェンド。普通の酒だったら絶対酒臭いだろう。

 

 

「マスター、終身雇用による特典とかはある?」

 

「んー?範囲拡張して惑星レジェンド及び所属衛星その他でも適用されることだとか、あとは……うん。蛍の場合、俺の家に同居が基本になるな。で、俺の家や別荘こんな感じ」

 

「……城!?」

 

「やー、俺の本来の姿基準だから普通の城よか全然デカいだろうな。あとだだっ広い地下施設もあるし」

 

「終身雇用契約でお願い」

 

 

 即答だった。レジェンドやギルガメッシュ相手に物欲があるものはまず勝てない。まあ、二人の気分如何で決まることはあるが、財力において彼らは無敵過ぎる。

 

 兎にも角にも契約成立、ちょうどご飯時だったため早速蛍もご飯タイムに参加。……景虎?既に飲みまくってますが何か?

 

 

「よし、どんどん空けましょう!」

 

「その前にマスターさんの膝から退いてください新入り。サンモーハナしますよ?サンサーラがいいですか?」

 

「おおー……!この機兵、なんて名前?」

 

「ガンダムサバーニャ・タイプE、僕の専用機だよ。ホルスターもビットだから撃ちまくり天国のトリガーハッピー状態さ。出て来ないかなー、イシュタルインパクト」

 

「ふははははは!エルキドゥ、そんなものが出たらすかさず我のフェネクス・タイプGが虹の翼で完全分解してしまうところよ!いや待て、ビーム・マグナムで全身狙い撃ちも捨てがたいな……」

 

 

 そう遠くない未来、彼らは数多の特異点や世界にてさらなる出会いや、無論別れもあるだろう。それでも彼らは歩みを止めることはない。

 

 

「何……!?ロールアウト前だというのにバンプレイオスのプラモがRGモデルで発売!?予約は……まだ間に合う!即刻申し込まねば!!」

 

「よもや噂の大神がここまで愉快だと誰が思うだろうか……」

 

「スカディ様もゼウス様の事を言えないかと……」

 

「スルーズ、一ヶ月ギャルゲー禁止」

 

「!!」

 

 

 少なくとも彼らには、全ての思い出が忘れることのない悠久のものだろうから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――おまけ――

 

 

「……お母様、姉様……」

 

「どうしました、沙耶」

 

「…………北斗のパン屋のオーナー、今先生達の所でパンを焼いているみたいよ」

 

「な……!?」

 

「お母様!沙耶!田舎妖精が有り得ない速度でかっ飛んで行った!」

 

「メリュジーヌは……ダメね。いつ飲んだのか酔っ払ってよわよわドラゴンになって一誠の足にへばり付いてる」

 

「くっ……バーゲストは空のガウェインと良い雰囲気で邪魔することは憚れます……!」

 

 

 勇治を除く月王国の面々は急ぎレジェンドの別荘へと向かうも――。

 

 

「――むぐ?」

 

「やあ、キャストリアちゃん」

 

「うわあああああん!!」

 

 

 既にパンは新顔の蛍と、そしてあろうことかまさかのミライによってすっかり食い尽くされていた。

 蛍はともかく、ミライは全然北斗のパンを食べる機会が無かったしこれからも難しそうだからと、この機会に食い溜めておいたらしい。

 

 哀れキャストリア。……と、月王国の面々。

 

 

 

 

 

 ――も一つおまけに――

 

 

「ふっ……」

 

「お……お嬢、まさか……」

 

「ミーティアパックもストフリパックも駄目だっていうならと、パーフェクトストライクフリーダムパック作ったよ!二つ作るのを一つに絞って全部乗せてんこ盛り状態にしたんだから文句無いよね!さすが私!」

 

「何で一番ヤベーやつ作ってんのォォォ!!」

 

「あ、フリーダムパックはアメイジングストライクフリーダムパックにレベルアップさせといたから」

 

(((((駄目だ……バルキリーが絡んだら誰もお嬢を止められねぇ……!!)))))

 

 

 後日、シミュレーターにてラクスの歌をバックにゲペルニッチの本体を蹂躪するメサイアバルキリーがいたという。




はい、レジェンドがぐだぐだイベントで大活躍のへべれけとおにぎり娘を呼びました。今回はまともか?と思ったらへべれけがにゃーしました。
……いつやってもまともに終わらねえ……!

今回の主な注目点はにゃんことバルキリー。
Fateがにゃんことコラボしたことがあったり、ちょうどマクロスFの主役とライバルの中の人が同じキャラが本作でも出ていたり(アルト=グラハム・ウルトラマンエックスなど、ブレラ=キラ)……。

エース兄さんがパンを焼きに来てくれました。何故かって?仕事中にパン屋の前を通ったら香ばしい匂いにやられたからです。

本編は『カガリ再び』(ただし皆さんレジェンド&ゼット側のロドニア回に興味が向いてらっしゃるご様子)、特別編は『皆で過去を振り返ろう!〜幕間からゴーデス決戦編まで〜』を執筆中です。せめて特別編ぐらいは年末年始あたりに投稿したいなぁ……。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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