ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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お待たせしました。ヴァンパイア編、これにて完結。

そしてキャラ紹介など色々含めて、今回で記念すべき100話目。
皆様に支えられ本作もここまで続けられました。
次話から幕間数話を挟み、そしていよいよ本作第一部を締めくくるゴーデス決戦編となります。
その後の異世界修行編では時間の流れが違うという事で遠慮なくウルトラシリーズのエピソードなんかも展開するので、これからもどうぞ宜しくお願いします。


それでは本編をどうぞ。


激戦の果てに

 戦いは終わった。

 

崩壊気味だった駒王学園を含め、転移させられた者達はビオランテが金色の粒子となって空へと上っていった後、元の場所へと再転移させられ、最初に目にした光景が……

 

 

「む?おお!ようやく戻ってこられたか」

 

「ご……ごげ……」

 

 

東方不敗によって何か猿っぽい人物があまりに悲惨な状態と化している姿だった。

どれくらいかというと、手足は四肢全て曲がっちゃいけない方向へ複雑に折られ、武器は粉々にされ、トドメに顔が原形を留めないくらいボコボコにされている。

 

 

「「「「「ぎゃあああああ!?」」」」」

 

「東方不敗、何だソレ」

 

「闘仙勝仏、西遊記に出てくる孫悟空の末裔とか何とか。儂を侮っていたようで戦闘に突入してから数秒でこの有様です」

 

「そうでしたか。では私が責任持ってこれの製造元に突っ返して来ますので」

 

「そうか?では頼むとしよう、鬼灯殿」

 

 

東方不敗から差し出されたそれを頷きながら受け取る鬼灯。受け取り方がそれの頭部にアイアンクローしながらだという点には触れないでおこう。

 

 こうして現代の闘仙勝仏・美猴はヴァーリの所在を聞けぬまま精神的・物理的両面で東方不敗に色々へし折られ、強制送還先で先代の闘仙勝仏に地獄の再教育を受けるハメになった。

事前の情報収集不足が招いた結果である。

……にしても戦闘突入して数秒、という事はレジェンド達が戻ってくる直前の話のようだ。

 

 

「して、レジェンド様。そちらでは何が?」

 

「ああ、実はな――」

 

 

 

 

 現在、学園の校舎が急ピッチで修復されている。

ここにきてようやく三大勢力陣が役に立った、というところだが……正直役に立つのが遅過ぎる。

 

神衛隊勢はサーガを先に帰す事も兼ねて案内がてらダイブハンガーへと向かわせた。

竜馬や三日月などを除けばこの世界で初めての戦闘ということで気合いを入れ過ぎた者達が多く、疲れているだろうし……特にマリーダに関してはフライトユニット分離時にオデュッセウスガンダムが派手に地面に激突したため、束が検査すると通信してきたからだ。過保護である。

光神陣営サーガ組でこの場に残っているのはゼノヴィアと杏寿郎、あとパム治郎くらいだ。

 

ベリアルもレジェンド達が空の世界を始め異世界修行へと出る前にまた一度顔を出すと言ってガーディアンベースへと帰還していった。

帰り際にジード、トライスクワッド、そしてゼットへ「今日は良くやったな」と一言だけ褒め言葉を告げて行ったあたり、どこぞのシスコンや親バカとは違う。

 

そして、レジェンド一家は……

 

 

 

 

 

「おい、俺達ももう帰るぞ。ゼットは俺の中でグースカ寝てるし、俺は見ての通りオーフィスとアーシアをおぶって頭に(ちび)ゴジラ乗せてるんだ。こんな状態で会談なんぞに参加出来るか」

 

 

 元々お眠寸前だったオーフィスや、それぞれ治療疲れと戦い疲れのアーシアとゴジラ。

慣れない相手と戦ったカナエやしのぶも目を擦っているし、パム治郎も杏寿郎に抱えられて夢の中だ。

ついでにゼノヴィアもフラフラしてるが、杏寿郎は……いつも通り。表情からは眠いのかどうか分からない。

そもそも悪魔ではないカナエらが毎日のように深夜ぶっ続けで起きている事など不可能に近いのだからしょうがないだろう。

天使や堕天使?今回騒動序盤に護衛がちょっとだけ戦った程度なんですが。

 

 

「そ……そうですね。ですが会談の傍聴だけでも……」

 

「いや、要人だけ招いて後日再開催する。と言ってもこちらから話すのは各陣営への現状打開案くらいだがな。結果はその時でいい。もし俺が何らかの理由で不在の場合はサーガに俺の言伝を記したものを託しておく」

 

 

ではな、と退散しようとするレジェンド一家。

一応リアス達は残っているが彼女らも早く帰りたそうである。鬼との戦いに尽力したのだから当然だ。

ぶっちゃけ、護衛連中よりよっぽど働いてたし。

 

それを汲んでくれたのがソーナを始めとする生徒会の面々だった。

 

 

「リアス、皆さんも先に帰宅して下さい。後の事は私達が引き受けます。会談の結果も明日以降、そちらの部室へ私が出向いてお伝えしますので」

 

「え、でも……」

 

「正直、今回は光神陣営の方々だけでなくリアス達にもおんぶに抱っこの状態でした。コカビエルの件に続き命がけで戦場へ自ら赴いた貴女達と比べるべくもありませんが、これくらいの事はさせて下さい」

 

 

ソーナの言葉には打算も何もない。純粋な厚意からだ。

 

 

(なかなかどうして、出来た娘じゃないか。この娘のような者ばかりなら俺らも苦労しないんだが……)

 

 

レジェンドはソーナに感心すると同時にうら若き乙女にそんな事を言わせて何も考えていないだろう大人達を見ては溜息を吐く。

 

 

「わかったわ、ソーナ。今回は甘えさせてもらうわね」

 

「ええ。そうして頂戴、リアス」

 

「ありがとうございます、生徒会長!」

 

「お気になさらず。兵藤君はトライスクワッドの皆さんと一緒に最前線で戦っていましたし、ゆっくり休んで下さい」

 

 

柔らかく微笑むソーナを見てトライスクワッドはある事を考えていた。

 

 

「何でだろ、彼女の後ろにコスモス先輩が見えるんだけど」

 

「フーマもか?何ていうか、慈愛の心を感じるっていうか」

 

「だが、彼女の心遣いはありがたい。素直に礼を言って我々は退散するとしよう」

 

「「「ゴチになります!!……あれ?」」」

 

「いやそれ違うわよ!?」

 

「地球の言葉はウルトラ難しいな」

 

「タイタスさん、地球でも普段はゴチという言葉は使いませんわ」

 

「ていうかゼットさんみたいな事言ってますね」

 

 

あれだけの戦いを経験したばかりだというのに、もう普段通り。レジェンド一家と過ごすうちにメンタル面でも強くなったのかもしれない。

 

 

「レジェンドさん、ギャスパー君の部屋は僕の隣でもいいかな?ちょうど空いてたはずだけど」

 

「構わんぞ。新しく到着した神衛隊は増設した(エリア)使ってもらうよう通達してあるから問題ない」

 

「気が付くと更に大きくなってるよね、ダイブハンガー」

 

「GUTS隊の頃より断然デカくなったからなぁ」

 

 

レジェンドとリクは既にギャスパーのお引越しが決定事項となっているからかそれに関する打ち合わせ。

ちなみに件のギャスパーは、アーシアやオーフィスがレジェンドにおぶられて寝息を立てているように、リクに背負われて夢の中。どことなく幸せそうな寝顔である。

ついでにレジェンドが早く帰りたいのは、彼におぶられて寝ている二人がいつ服を脱ぎだすか気が気じゃないというのも理由だ。

単にアーシアは寝相が良くないだけだが……。

 

 

「それじゃ一通り話も纏まったところで、あとは日を改めて「待ちなさいッッッ!!」……ん?」

 

 

言葉を遮られたレジェンドは眉間に皺を寄せるが、その声のした方を向くとオーフィスいわく「放置親」カテレア・レヴィアタンがボロボロの状態で睨みつけていた。

どうやら『おまけで』強制転移に巻き込まれた挙げ句戦闘にも巻き込まれていたらしい。

まあ、この場に残っていたとしても東方不敗からフルボッコにされるのは目に見えているし、どっちにせよ結果は変わらなかったのだろうが。

 

 

「……誰だっけアイツ」

 

「「「「「放置親」」」」」

 

「ミス・電波」

 

「放置親ではないし、誰だ最後を言った奴は!?」

 

 

リクである。ギャスパーが起きていたら一緒に言ったかもしれない。

レジェンドに至っては最早記憶からすっぽり抜けたらしい。それだけどうでもよかったということか。

 

 

「お前達をこのまま返すわけにはいきません……!」

 

「いや駄目だろ。カナエ達は明日も学校あるんだよ。お前のような『職業・テロリスト、真の職業・無職』とは訳が違うんだよ訳が」

 

「誰が無職ですか!!」

 

「え?アンタでしょ」

 

 

レジェンドに抗議するカテレアに対して、ド直球に答えるリクは笑顔が黒かった。

そんな彼は若くして高給取りな遊撃隊員。立派な社会人であり、テロリストなんぞとは違うのだ。

 

 

「このっ……!」

 

「だって過去の威光に今も縋って前を向こうとせず、テロリストに身を落としたんでしょ?どんなに言葉で取り繕ったって結局は『自分が一番じゃないとヤダー!』って駄々こねてる子供と一緒だよ。規模が規模だけに質の悪さは段違いだけどさ」

 

 

まさしくクリティカルヒット。

父や恩人であるゼロの助けになるべく日々鍛え続けて光の国の民から信頼を得たリクと、ただ旧魔王の血筋というだけでふんぞり返っているカテレアの差がここで出た。

 

信頼というのは血筋云々で得られるほど甘くない。

今は輝かしい立場にいるタロウでさえ、訓練中だった頃は大隊長であり実の父でもあるケンから、

 

――ところが今のお前は何だ!訓練中に余計な事を考えて訓練にまるで身が入っていないではないか!――

 

――そんなことだから、私はお前を一人前のウルトラ戦士として認められんのだ!――

 

と厳しい言葉を突き付けられた。

そこで奮起し、訓練への姿勢や訓練方法を見直すなどして自己を顧みたからこそ、父母が特訓に協力し周りからも正しく評価され、遂には超ウルトラ戦士とまで呼ばれるようになった。

それにタロウは、早く一人前と認められたかったがカテレアのようにいい歳して血筋どうこうで偉ぶった事はない。

そのタロウの息子のタイガも逆に血筋はプレッシャーとなってるくらいだ。

 

リクにバッサリ言い切られて真っ赤になっているカテレアだが、タイガらは勿論リアスらや、果てはアザゼルさえうんうんと頷いている。

 

 

「リク、だったか。そいつの言う通りだぜ、カテレア。聖書の神もあの頃の魔王ももういない。いつまでも拗らせてないでちったあ進んだらどうだ?」

 

「黙りなさいアザゼル!私は魔王レヴィアタンの「見苦しいですね」は!?」

 

 

アザゼルとカテレア、二人の会話に割り込んだのは今まで静観していた卯ノ花だった。

 

 

「時は移ろい、人は流れる。人、とは言いましたがこれは悪魔や天使などにも言える事です。栄光というものはただ縋りつくだけではやがて廃れて行きます。ならばこそ、芽吹いた新たな希望を大事にすべきではないですか?血筋でなくとも力を付ければ名乗ることが出来る――その姓が称号として昇華されたのなら寧ろ喜び、誇るべき事と考えませんか?魔王という立ち位置に固執せずとも、その姓を由緒正しく持っているという事だけでも十分だと私は思いますが」

 

 

自身がかつての世界で、最強たる『剣八』の称号を正しく次代へと受け継がせて逝ったように――。

 

しかし、カテレアは納得しない。

 

 

「それでは駄目なのです!悪魔は真の魔王の血筋を受け継ぐ我々によって統括されてこそ、繁栄が齎されるのだ!」

 

 

そう言ってカテレアが取り出したのは、堕天司ベリアルが指摘していたもの……オーフィスの『蛇』。

カテレアがそれを飲み込むと周囲に凄まじい衝撃波が巻き起こる。

 

 

「そう、これが悪魔を導く真の魔王の力!!」

 

(オイあれ……アムロに似た声のイノベイドとか言う奴が、これまた似たような事言った気がするんだけど)

 

 

レジェンドが言っているのはリボンズ・アルマークのことである。記録映像で見た時の「これが人類を導くガンダムだ」だった気がする、とレジェンドが考えていると卯ノ花の雰囲気が変わった。

 

 

「レジェンド様、どうやら彼女は引き返せないところまで行ってしまったようです。色んな意味で」

 

「だろうな、ありゃ矯正不可能だろ」

 

「そうですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ()()しても宜しいですか?」

 

 

 

 

 

「お前の判断に任せる。ただ、東方不敗がその力を見せつけても、神衛隊が人の可能性を示しても、種族を超えて絆を結ぶウルトラ戦士達の活躍を見てもあいつはほんの少しさえ変わろうとしなかった。ここまでやってあの様子ならこれ以上は時間の無駄だ。俺もアレの再教育は御免被る」

 

「ありがとうございます。では」

 

 

軽くレジェンドに会釈して、卯ノ花が自身の斬魄刀『肉雫唼(みなづき)』に手をかける。

カテレアは卯ノ花が構えて斬りかかってくる前に一気に間合いを詰めて殺そうと考えた。

 

しかし、その考えは間違いだった。

いや、そもそも戦おうとした時点で勝敗は決していたと言うのが正しい。

何故なら――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(のろ)いですね」

 

 

 

 

 

カテレアが動こうとした時には既に隣に卯ノ花がいて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「倒れる事さえも」

 

 

 

 

 

刀に貫かれたようにカテレアの胸から花火が如く大量の血が噴き出した。

 

 

 

 

 

――何だ。

 

――何をされた。

 

――いつ、刀を抜いて……

 

――いつ、納刀した……?

 

 

カテレアは何が起きたのか理解出来ぬまま、大きな音を立ててうつ伏せに倒れ込んだ。

 

 

「あ゛……ッ……!がはっ……!」

 

「朽木隊長の使う『閃花』という技です。回転をかけた特殊な瞬歩で相手の背後を取り、突きで鎖結と魄睡を破壊するというものですが……さすがですね。今回は心臓を貫いたのにまだ息がある」

 

『!!』

 

 

始末する――先程の言葉が嘘でなかったことにレジェンド一家以外の者は戦慄した。

怒らせると恐いのは分かっていたが、今の卯ノ花が纏う空気はそれどころではない。

最初から殺す気だった。

あの優しい卯ノ花先生が、とリアス達は驚いていたが……彼女の素性を知れば納得してしまうだろう。

 

 

「これでも医療関係者ですので、手遅れな患部はさっさと切除しておきたいのですよ。折角三大勢力の方々も和平へとこぎ着けて漸く世界が前へと進もうとしているのを邪魔されたくありませんから」

 

「が……ぐっ……こんな……バカな……!」

 

「破道の九十、黒棺」

 

 

詠唱破棄の鬼道九十番台。

かつてライザーとのレーティングゲームにて朱乃が完全詠唱で放った黒棺を詠唱破棄、しかも朱乃以上の威力で平然と放った卯ノ花。

既に限界だったにも関わらず容赦のない一撃を受けたカテレアは全身から血を噴き出しながら絶命した。

 

 

(これが卯ノ花先生の実力……!しかも全然本気じゃない!)

 

 

彼女に師事した朱乃はただ教えを受けたあの時と違い、その実力の一端を身近で感じ息を呑んだ。

ただ、同時に卯ノ花の優しさも偽りでない事も確認出来た。何故なら……

 

 

「この子が起きていなくてよかった。心優しいこの子のことです。起きて今の光景を目にしていたらきっと心を痛めたでしょう」

 

 

いつもの慈愛に満ちた表情で、レジェンドにおぶられて眠るアーシアの髪を撫でている卯ノ花は普段の彼女だ。

色々あって鬱憤も溜まっていたのかもしれない。主に三大勢力のせいで。

カテレアも悪魔だし。

 

 

 

 

その後、あまりに凄惨な光景を目撃した事ですっかり目が冴えてしまったレジェンド一家は早々に帰宅、一家の大黒柱レジェンドは殆ど面々がダイブハンガーまで持ちそうにないと考えたので仮住居に泊まる事にした。

 

 

「まあ、あっちはグレイフィアやミライを筆頭に何とかしてくれるだろ」

 

「ええ、彼女達なら心配無用でしょう。寧ろ今のレジェンド様の状態の方が心配です」

 

 

相変わらず眠っているアーシアとオーフィスをおぶり、頭にゴジラを乗せ、加えてカナエとしのぶがうつらうつらしながらそれぞれ右と左の袖を掴んでいる。

確かに細心の注意が必要だ。

 

 

「ふあ……俺も眠ぃ。今日は早く寝よーぜ」

 

「フーマ、今日は大活躍だったもんな」

 

「ゼットもレジェンドの中で既に爆睡しているようだ」

 

「……朝起きたら隣に姉様が居そうな気がします」

 

「さすがにそれは……いえ、無いとは言えませんわね」

 

「うむ!休息は取れる時に取らねばな!というわけでお館様、皆、俺は一足先に言われた寝所へ失礼する!」

 

 

杏寿郎はそう言うとぐっすり寝ているパム治郎を抱えつつ即座に部屋へと消えていく。

リアスがちょっと覗いてみるとペット用のベッドにしっかりパム治郎を寝かせており、当人はというと……目と口を開けながら寝ていた。

 

 

(えええええ――!?)

 

 

寝ようとしてるだけなのかと思ったがちゃんと寝息も聞こえている。

早業というか、早すぎて珍妙な事になっているというか……とにかく、まあいいだろうと自己完結してリアスは杏寿郎とパム治郎の寝所のドアを閉めた。

その後、他のメンバー同様にイッセーと相部屋である寝所に入りその光景を再び思い返して小さく笑いながら独りごちる。

 

 

「……あまり早すぎるのも問題ね」

 

「どうしたんですか?部長」

 

「大丈夫よ、イッセー。さ、私達も寝ましょ。明日……っていうかもう零時過ぎてるから今日ね。早起きして朝風呂入りたいし」

 

「あ、そっか。リアスは寝る時何も着ないんだっけ……ちょっと待った!俺達布団入るから!」

 

 

少々フラフラしてるフーマと相変わらずスクワットしてるタイタスを押しながら、彼ら用に用意されていた籠布団に潜り込むタイガ。純情かつ硬派で宜しい。

 

 

「じ、じゃあ!おやすみ!イッセー、リアス!」

 

「お……やす……Zzz……」

 

「では二人も良い夢を!グッナイ!」

 

「タイタス元気すぎねーか?」

 

「ええ。おやすみ、タイガ、フーマ、タイタス」

 

 

今日は色々あったし、明日からもドタバタ騒ぎな日常だろう。

そして夏休みに入れば時間の流れが違う異世界へ赴いて、修行を兼ねた旅――つまり冒険が待っている。

近い未来への期待を胸に、リアスは一誠の隣で眠りにつく。

 

まだ刺激に慣れず悶々とした一誠が眠りにつくまで時間がかかったのはご愛嬌。

 

 

 

翌日、卯ノ花に頼まれた小猫がレジェンドらを起こしに行った時の光景はある意味一番混沌としていた。

 

ゴジラがツチノコ状態でレジェンドの顔面に、オーフィスが全裸でレジェンドの腹の上に、アーシアが服装半分開け気味でレジェンドの右側に、しのぶは普通にレジェンドの左腕に抱きついており、〆のカナエは布団の中から上半身だけ『猫は液体』状態で出ていた

 

 

「……レジェンド様、ピンチです」

 

 

 こっちもこっちで相変わらず、戦闘以外でエライ目に合う最高位の光神であった。

 

 

 

〈幕間・其ノ二へ続く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――日本地獄――

 

多くの亡者が呵責を受けているその地にある者がやって来た。

 

 

「ここが日本地獄か。話に聞くとザ・マンとは違い、暴走はしないが仕事もしないらしいな」

 

 

その者は岩壁の上から腕組みしつつ、マントを靡かせながら日本地獄を見渡している。

ついでにここの閻魔大王、仕事をしないのではなくただのサボり癖があるだけなのだが、この者にとっては大した差ではない。

確実にシバかれるのは決定事項だ。

 

 

「さて……この地に来て最初の仕事は確か……神の立場に在りながら己が欲望の赴くままに配下たる純朴な天使らを利用しようとしたとして阿鼻地獄へ落とされた『聖書の神』とやらをサンドバッグに、近々行うタッグマッチの調整をする事だったか。フッ……レジェンドめ、恐ろしく気が回るところは相変わらずのようだ」

 

 

表情は分からないが、声色からして嬉しそうであるのは間違いない。

その人物は220cmの巨体をゆっくりと目的地へ進めていく。

 

 

「タッグマッチの対戦相手だという鬼舞辻無惨やコカビエルという連中など我が眼中に無し。その後に控える相手こそ私が本当に闘いたい相手だ」

 

 

かの光神のおかげで『完璧のマスク』無くともあの世界には超人パワーが満ち、正義・悪魔・そして完璧……全ての超人達が手を取り合い未来へと歩み始めた。

ならば自身が最後にあの世界の配下達へしてやれる事は、かの好敵手との闘いを見せる事。

それこそが彼らのさらなる成長の糧となると信じている。

 

 

来たるべきタッグマッチに備えて、その人物はサンドバッグ(聖書の神)相手に己の技を磨くのだった。




カテレア、呆気なく退場……相手が悪かった。
しかし、彼女の退場時に何か気付いた方もいらっしゃるかと。
ヒントはグレート第一話。

そして幕間ではある2名がお館様のところへ加入し、ザ・唯我独尊ズVS組んじゃいけないヤベーやつ連合のタッグマッチ。
そして見事闇堕ちした彼の手にする力とは……?


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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