ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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お待たせしました。寝る前に投稿。
今回はシミュレーター体験編の第一回目。
色々とカオスな組み合わせになったりピッタリだったり。
その実態は本編で。


それでは本編をどうぞ。


やってみよう!シミュレーター[入門編]

サーゼクス、ミカエル、アザゼルが束に説教されている間にオカルト研究部や生徒会、そしてセラフォルーに加えてガブリエルも連れて、レイトやゼットらは機動兵器用のシミュレーターがある部屋にやってきた。

機動兵器の格納庫と隣接しているので、当然パイロットを始め機動兵器に携わる者達が集まっている。

 

 

「食事の後なのに随分盛り上がってるみたいね」

 

「パイロットは体力勝負って格言があるみたいだからな。満腹になったら休むより適度に身体動かしたいんじゃねぇか?」

 

「竜馬さんとか、その筆頭みたいな方ですものね」

 

「にしても結構有るんだな、シミュレーター。えーっと全部で八機か」

 

「一応対戦モードとかもあるんですけど、やっぱり先の『ドラマティックIFストーリーモード』が人気なんでございます。主軸となるのは当然の如く戦闘なんですが、戦績やシミュレーター内のミッション中での行動による、架空年表の自動作成もこのモードの醍醐味の一つでありますよ!」

 

「「「「「架空年表?」」」」」

 

「手っ取り早く見せた方が早いかな。ここをこうしてこう……出た!」

 

「えーっとなになに……?」

 

 

――U.C.0079.12.23

連邦軍による宇宙要塞ソロモンの攻略戦が展開される。

ウルトラマンゼットの所属する第13独立部隊のホワイトベースもこれに参加。

アムロ・レイとウルトラマンゼット両名の駆る2機のガンダムの活躍や連邦軍の新兵器ソーラ・システムによってジオン公国軍とソロモンは大打撃を受け、ジオン公国軍のドズル・ザビ中将はソロモンの破棄を決定し、重MAビグ・ザムにて出撃。

この戦いによって連邦軍のティアンム総督とホワイトベース隊のスレッガー・ロウ中尉、並びにドズル・ザビ中将が戦死。

ビグ・ザムはアムロの、その随伴機とされた『ソロモンの白狼』シン・マツナガの搭乗した高機動型ザクⅡはゼットのガンダムによってそれぞれ撃破。

尚、後者は戦死の確認がされていないためMIA認定である――

 

 

「え!?ゼットお前戦争参加してたの!?」

 

「いや違いますってフーマ先輩!シミュレーターでの戦績を加味した架空年表ですよ!」

 

「お前、ビグ・ザムの猛攻を避けながらあの白狼を撃墜したのかよ……しかもガンダムで」

 

 

表示された年表に何気にレイトも驚いていた。

ビグ・ザムの拡散メガ粒子砲やミサイルがいつ飛んでくるとも知れない中で有名なエースパイロットの搭乗機を撃破するというのは簡単ではない。

 

 

「ともかくこんな感じで、ミッション……所謂ステージをクリアするとシミュレーション内容に応じて戦績が年表化されるんだよ。でだな……もう一つこのシミュレーターのスゲェところってのが、ある一定の高難易度の状態でクリアすると……」

 

 

レイトが不敵に笑みを浮かべながら自分の架空年表を呼び出し、その中の一つを選択し、何やら操作する。

すると、その時のシミュレーション映像が設置されたモニターの一つに映された。

ただし、コックピット視点ではなく、アニメ風に。

視点が目まぐるしく変化し、カットインや各種バンクも再現、さらに舌戦も展開されている。

 

 

「「「「「えええええ!?」」」」」

 

「どうだ?高難度でIFストーリーモードをクリアしたご褒美みたいなモンだけどな、まさに自分が主役のアニメみたいなムービーを自動作成してくれるんだぜ!」

 

「うおおお!マジで先輩がパイロットスーツっぽいの着て敵と言い合いしながら戦ってんじゃん!」

 

「なあイッセー、これ俺達も出来るのかな!?こんな感じでカッコよく映るかな!?」

 

 

これには一誠とタイガを筆頭に場が大盛り上がり。

どれだけ高難度かは分からないが、クリアということは少なくとも映像上で自分がやられるようなものにはならない。

しかも相当な迫力があり、まさしくご褒美に相応しい代物である。

 

ちなみにレジェンドや束の許可を得たレイトことゼロは、既にこの記録映像を『機動戦士ガンダム00-IF SIDE-ULTRA ZERO』と総集編っぽく編集してウルトラの星にいるセブンの元へ転送済み。

ついでにゼットも一年戦争はクリア済みなので同じく『機動戦士ガンダム特別篇〜白い流星と共に』というタイトルで光の国にいるエース、さらに神衛隊第四分隊のアムロ本人へ転送してある。

 

こんな感じで編集も可能なので、皆挙って高難度に挑み、結果として操縦技術も培えてご褒美もあるということで大反響となったのだ。

 

 

「とはいえだ。お前らはまだまだこれについては初心者、高難度なんて狙ってもまずクリアどころか善戦さえ出来ないだろうな。焦らず、まずは練習して()()()()のクセを掴め」

 

『自分自身?』

 

「ああ。知っての通り機体にもクセなんかはあるが、そっちはある程度選べるし二の次でいいんだよ。問題は自分がどういう操縦傾向にあるかってことだ。逆に、自分がどういうタイプか分かれば機体だってどれがいいか自然と感じ取れるんだぜ」

 

 

さすが遊撃隊隊長にしてウルトラ戦士初のガンダムマイスター。

割と冗談抜きでイノベイターに覚醒するかもしれない。

愛機はツインドライヴシステム使ってるし。

 

 

「……そういえばクロエちゃんはやってないの?」

 

「たまに束様に言われてやるくらいですが……私はこの機体を使用しています」

 

 

そう言ってクロエが操作して画面に映し出したのは……

 

 

 

 

 

「にゃあああああ!?」

 

『うわあああああ!?』

 

 

 

 

 

いつの間にか来ていた黒歌が叫び、その場にいた者―三日月や昭弘、ラフタ、巌勝なども一斉に振り向き、近くにいたレイトやリアスらは本気で驚いた。

 

 

「黒歌ぁ!いきなり現れてデカい声を耳元で出すんじゃねぇよ!」

 

「仕方ないでしょ!こんなの見たら誰だって驚くわよ!」

 

「……姉様、私達は初心者なのでどの機体がどんなものかは三日月さん達のガンダム・フレームとかしか分かりません」

 

 

小猫のド正論が黒歌に直撃。

そういえばそうだった……と思い黒歌が説明しようとした時、先にクロエ自身が説明した。

 

 

「機体名称『ラピエサージュ』。名前はフランス語にするとパッチワーク……『継ぎ接ぎ』という意味です。機種はアサルトドラグーンという種類で、武装はスプリット・ミサイルH、アイアンクロー、マグナム・ビーク、5連チェーンガンにO.O.ランチャー、それらの武装を全使用するマニューバのU.U.Nが存在します」

 

「ゴッツイ機体だなぁ……色々積んでそうだし機動性とかどうなんだ?」

 

「原型機がアシュセイヴァーというものらしいですが、その機体に搭載されていたとされる誘導兵器の類を廃し、代わりに大型のスラスターに変えられ特殊な飛行装置を搭載したので十二分にカバー出来ているようです。外見からも分かる重装甲によって重量は原型機のおよそ二倍にもなり、改造機というよりもはや新型と言っても過言ではない機体となっています」

 

「わ、私が全く言えないにゃ……」

 

「あと、本来ならばゲイム・システムというマン・マシーン・インターフェイスが搭載されていたようですが、束様いわく私には不要なもの、ということでオミットされました」

 

 

その証拠と言わんばかりに提示された戦績は、なんと神衛隊第四分隊にいてもおかしくないレベルの好成績。

さすが大型MSのプロフェッショナルであるマリーダを姉のように慕うだけの事はある。

 

 

「……まじ?」

 

「黒歌が真っ白になって本気で小猫の姉らしく見えるな」

 

「いやでもこれは凄いでございますよ。超師匠も褒めてくれたりしたんじゃないですか?」

 

「はい、それは……その」

 

 

普段見られない、頬を染めてもじもじするクロエを見たカナエが「尊い!」と言おうとした瞬間。

 

 

 

 

 

ドガアァァァァッ!!!

 

『!?』

 

 

 

 

 

あまりの音にその音がしたモニターを見ると、ある一機のパーソナルトルーパーという種類の機体が敵機を片手で掴み、もう片手で殴り倒している場面だった。

正確には機体がさらにパワードスーツを装着したような形状で、掴んだり先程の拳撃を叩き込んだりしたのはそのパワードスーツ部分らしい。

 

 

「なんとマッシブな機体だ!あのフォルム、親近感を感じる!」

 

「あれ、ヒュッケバインボクサー!?」

 

「戦法的には小猫ちゃんと似てますわね」

 

「確かに戦い方は近いかもしれません」

 

 

しかし、あれはシミュレーターで誰が使っているのかという話になった時、思いもよらぬ人物の声が聞こえてきた。

 

 

 

 

 

『あら?もうおしまいですか?もしもーし、大丈夫ですかー?』

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

 

 

 

まさかの胡蝶しのぶであった。

 

 

「えええええ!?」

 

「ウッソだろオイ!?全ッ然イメージ合わねーんだけど!!」

 

「しかも聞いてる事とやってる事正反対だよ!完膚なきまでに叩き潰してたよ!!」

 

「さすがしのぶちゃん!踏み込みの速さがダンチだ!」

 

 

レイトやタイガはオカルト研究部(特にカナエ)や生徒会の面々共々本気で驚いていたが、何故かゼットだけはしのぶの操縦技術を絶賛している。

しのぶ自身がシミュレーターに集中しているため、加えてシミュレーター自体も余程緊急事態でなければ外部からの音を完全に遮断するほど防音設備が備わっているため彼らのツッコミはしのぶに聞こえておらず、彼女の駆るヒュッケバインボクサーは次々と敵機を撃破していく。

 

 

「……やけに強くね?」

 

「ふむ、まるでストレス発散しているようだな」

 

「「『それだ!!』」」

 

 

フーマの疑問にタイタスが予想を答えると同時に一誠、タイガ、そしてドライグが納得した。

そんな彼らの話など知った事かと言わんばかりにしのぶは敵の隊長機へラストアタックを仕掛ける。

 

 

『それではそろそろ終わりにしましょうか。カタパルト・キック、ガイスト・ナックル双方準備よし……行きますよ』

 

 

ヒュッケバインボクサーのAM部分の腕部・脚部が淡い緑色に発光し、背部のブースターを吹かせ隊長機であるヴァルシオン改へと一気に突撃。

ガイスト・ナックルを数発叩き込んだあと、カタパルト・キックで吹き飛ばしつつ、さらにブースターの出力を上げ吹っ飛んだヴァルシオン改の背後に回ると再びガイスト・ナックルで天高く殴り飛ばし、ヒュッケバインボクサーも空へ飛び上がる。

 

 

『武装外骨格、パージ』

 

 

コアとなっているヒュッケバインMk-Ⅲからアーマード・モジュールであるAMボクサーが分離・変形し、重力波エネルギーによって巨大刀身を構築するG(グラビティ)・ソード形態へとなる。

さらにそのG・ソードにヒュッケバインMk-Ⅲが乗り、空中を縦横無尽に駆け巡る様はまさにサーファーのようだ。

 

 

『蟲の呼吸・蝶の舞『戯れ』……あ、違いました。Gソード・ダイバーですね』

 

 

バルカン砲でヴァルシオン改を足止めしたりとフェイントを混ぜ込みつつ、超高度からGソードに乗ってヴァルシオン改に突撃、激突直前にヒュッケバインMk-Ⅲは一足早く離脱し、自由落下の最中にヴァルシオン改を貫通破壊したGソードと再度ドッキングし、再びヒュッケバインボクサーの形態に戻る。

隊長機であるヴァルシオン改の大爆発をバックに『ミッションクリア』の文字が表示され、満足げな表情のしのぶがシミュレーターから出てきた。

 

 

「あら?姉さんにゼットさん、それに皆さんもお揃いで」

 

「お疲れ様でございます、しのぶちゃん!見事な圧倒ぶりだったぜ!」

 

「いえいえ、機体性能に助けられましたので。それを言ったら機体が年代的に旧世代なのに現役戦闘をこなしているゼットさんの方が凄いですよー」

 

(((((何でアレ見せられても平然と話せるの!?)))))

 

 

熱血系アホの子ゼット、怖いもの知らずである。

 

 

「しのぶ、あんまり溜め込みすぎちゃ駄目よ?」

 

「姉さんがそれ言う?というか最近では姉さんも原因の一つなんだけど」

 

「なんで!?」

 

(可愛いもの好きはいいけど少しは自重してほしいわね……)

 

 

ふぅ、と溜め息を吐いた後でしのぶはレイトからシミュレータールームにいた訳を聞かれたところ、やはり『手軽かつスッキリ出来るストレス解消法』と答えた。

 

 

「自分の身体では出来ない事が出来るっていいですね」

 

 

そう言ってにっこり笑ったしのぶに殆どの者の顔色が悪くなった。

そりゃ敵機が身動き出来ないよう拘束した状態でガイスト・ナックルを容赦なくブチ込むようなことしてたら誰しも真っ青になるだろう。

ちなみに彼らは目にしていなかったが、彼らがシミュレータールームに到着する前は敵機を岩盤に叩きつけた挙げ句、カタパルト・キックを炸裂させていた。

オーバーキルばかりしている気がする。

 

 

「ま、まあなんだ!善は急げっつーか、何事も経験っつーか、とにかくやってみろ!ちょうど他のシミュレーターも空いたことだし!」

 

「わ、わかったぜ先輩!んじゃあ最初は誰がやる?俺とタイガはやる気だけど」

 

「俺やゼロ師匠は今回教える役なんで皆さんがどうぞ」

 

「……私、やります」

 

「せっかく案内して頂いたのですし、私も体験してみようと思います」

 

「会長がやるなら是非俺も!」

 

「ソーナちゃんがやるなら私も☆」

 

 

次々と名乗り出ていく初回体験者。

一誠とタイガ、小猫、ソーナ、さらに匙とセラフォルー。

加えて巌勝によって半ば強制的にゼノヴィアが参加させられ、ついでに巻き添えでイリナもやらされる事になった。

 

 

「……ゼノヴィア、何か弱みでも握られてるの?」

 

「むしろ弱いからやらざるを得ないと師範に言われた……」

 

 

相手はカナエを鍛えた継国縁壱の兄、巌勝である。

スパルタ教育はお手の物だ。

 

 

 

 

 

全員がシミュレーターに入って起動させると、まずは個人情報の入力画面になった。

なお、シミュレーター同士はリンクしていれば通信可能、さらに今回はチュートリアル・モードなので外部からも声が聞こえるようになっている。

 

 

『最初は名前とか初期設定からだな。ゲームなんかでよくあるだろ、あーゆーのだよ』

 

「えーっと名前とか誕生日はいいとして……リアル系?スーパー系?何だこれ?」

 

『手っ取り早く言うとガンダムとか機動性に優れるタイプか、ゲッターみたいな攻撃力防御力に特化したタイプかみたいな感じでございます。スーパー系はよくスーパーロボットって言われるからそっちの方が分かるかな』

 

「ああ!グレンラガンみたいなタイプか!」

 

 

当然こっちだろ!と一誠とタイガはスーパー系を選択。そこからさらに細分化され、希望機種の選択画面が表示された。

 

 

「あ、また選択肢だ」

 

「えー……特機、パーソナルトルーパー……もっと分かりにくくなったぞ」

 

『特機ってのが普通のスーパーロボット、スーパー系を選んでパーソナルトルーパーを選択すると、そっち寄りの能力を持ったパーソナルトルーパーが選べる初期機体に入るんだよ。時たま最初からそこそこ強い機体が選べるようになる場合もあるからな、ぶっちゃけソシャゲのガチャみたいなモンだ。リセマラ出来ねーけど』

 

「「最後すっごい分かりやすい説明!!」」

 

 

一誠はともかく何故タイガがソシャゲとかガチャとか知っているかは置いといて、その説明はどうなのか。

何はともあれ初期設定を済ませると、初期搭乗機選択画面へと移行する。

 

 

『皆様のご入力された情報を元に三機、初期搭乗機として表示されている筈です。その中から気に入った機体を選んで、その機体画像をタッチして下さい。一度選択すると、条件を満たして選択可能機体が増えない限り変更出来ませんのでご注意を』

 

 

クロエのガイダンスに従って機体を選択するシミュレーター使用メンバー。

 

 

「んー……俺は当たり機体っぽいのはないな。分かりやすい初心者向けの量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ使うか。タイガは?」

 

「なんか『アルトアイゼン』ってのがあるけど……コレめっちゃタイタス向けっぽい。やっぱり俺も無難に量産型ゲシュペンストMk-Ⅱってのから始めようかな。他の皆は?」

 

「何か猫っぽい『修羅神』とかいう種類の機体が出ました。でも機動力の代わりに攻撃力低いので私も量産型ゲシュペンストMk-Ⅱにします」

 

「私は……このガーリオン?という機体にします。格段優れている、というわけではありませんが単独飛行可能で必要なものは一通り揃ってますから」

 

「「「それ、当たりでは……?」」」

 

 

当たり機体ではなく、カスタムでもない通常のガーリオンだが初期機体では良機体に間違いない。

 

 

「なあ、会長のガーリオンとかいうのに似てなくもない『オーバーフラッグ』っての出てきたんだけど」

 

『フラッグだと!?ならば迷うことはない!それを選びたまえ!フラッグは素晴らしいぞ!!』

 

「うわあああ!?どちら様!?あ、確か会談に来てたような……」

 

 

フラッグと聞いてこの男が現れぬ訳がない。

グラハム・エーカーここにあり。

巌勝でも察知出来なかったらしく本気で目を見開いている。

 

 

『安心したまえ!フラッグファイターとなるなら私が最後の最後まで面倒を見よう!』

 

『グラハム大佐殿、いつの間に……?』

 

『なに、オーバーフラッグという単語がこのシミュレータールームから聞こえたので馳せ参じたというわけだ』

 

『……リミッター解除したバルバトスより早くない?』

 

『いや、三日月も『レンチメイスくらいなら耐えられる』とか言ってたって聞いたんだけど』

 

『やはりガンダム乗りは化け物ばかりか』

 

『我々も負けていられんな』

 

『昭弘のグシオンもガンダム・フレームじゃん!それに巌勝さんのターンXもアレガンダムカテゴリに含まれない!?』

 

『アレはターンタイプ……いや待て、私が訓練中使っていたアストレイレッドフレームはガンダムではないのか?』

 

 

何かシミュレータールーム……というかシミュレーター外が混沌としてきた。

結局、グラハムに言われるがままに匙はオーバーフラッグを選択。

そしてセラフォルーは……

 

 

「『ファービュラリス』っていうのが出たよ☆」

 

「「「『『『うおおおぉぉいちょっと待てえええええ!?』』』」」」

 

 

当たりどころか特賞枠である。なんでそんなもん選択出来るんだ。

しかもイメージ合いすぎてどうにもならない。

 

 

「あ!何か天使っぽいのあった!『アンジュルグ』!」

 

「こっちは剣を持ったやつだ!『ヴァイサーガ』っていうのか、サーガ様の名前も入ってるし色もどことなく私に合ってる!」

 

「…………」

 

 

イリナとゼノヴィアも割ととんでもないものを選択可能だった。

いや、それより小猫が怖い。

 

 

『なんつーか、後半の三名がどえらい機体引き当ててんな』

 

『でも代わりに性能や武器に制限かかってるでございますね』

 

「「「え!?」」」

 

『まあ、そんな機体なら最初からフル性能だと訓練にならねぇし、別にいいだろ』

 

 

世の中そんな万事が万事うまく行く訳がなかった、という事だ。

 

 

『それから、愛機持ちはその機体データをインストールすればシミュレーターで使えるようになるから、もし貰えたらやってみな』

 

 

そういうレイトだったが、既に登録機体数が半端じゃないのでぶっちゃけ余程の最新鋭機とか例外的な機体でなければ単なるアンロックでしかないのは言わないでおく。

 

さて、そんなこんなで(練度の問題で)IFストーリーモードはまだお預けな八人はノーマルモードでの訓練となる。

レイトやゼット、グラハムらの指導もあって一通りの動作が出来るようになった彼らは、増援相手に自分達だけで戦ってみることにした。

 

 

 

 

 

「タイガ!アイツ固いから連携でいくぞ!」

 

「ああ!タイミングを合わせるぞ、イッセー!」

 

「「ダブルジェット・マグナム!!」」

 

 

ハバクク相手に前後挟み撃ちにする量産型ゲシュペンストMk-Ⅱイッセー機とタイガ機。

それでもハバククは倒れなかったが小猫機が駄目押しの一撃を上空から降下して叩き込み、無事に撃破。

 

 

「悪い!小猫ちゃん助かった!」

 

「気にしないで下さい」

 

「な……なあ、何かあったのか?ちょっと雰囲気が……」

 

「何もないので心配いりません」

 

(タイガ!やっぱり機嫌悪くねーか小猫ちゃん!?)

 

(イッセーもそう思うよな!?最後のジェット・マグナム無理やり押し込んでたし!)

 

 

ゲシュペンスト組、小猫が不機嫌で動揺しまくり。

理由は推して知るべし。

 

 

 

「オーバーフラッグって変形出来るのに出撃時に形態決めて戦闘中そのまんまなのかよ!?それを戦闘中変形したあのグラハムって人マジでなんなの!?」

 

 

乙女座でセンチメンタリズムに運命を感じざるを得ない阿修羅すら凌駕するELS対話イノベイターです(長い)。

 

 

「エネルギー・フィールドを全面に集中……!ソニック・ブレイカー!」

 

 

匙がテンパってる間に着々とスコアを伸ばしていくソーナ。さすが生徒会長。

そして、その姉は……

 

 

「ソーナちゃんも頑張ってるし、お姉ちゃんもはりきっちゃうぞ☆良い結果出せたらレジェンド様に褒められて……そのあとは……きゃー☆」

 

 

煩悩全開だが機体高性能+本人が予想より操縦上手い+相性抜群なためスコアがトップを独走中。

……その影響か見学してるガブリエルまで似たような事を考えだした。オイ。

 

 

 

「ナイフみたいなの飛ばしたり鉤爪使ったり、やっと剣を使えたと思えば衝撃波飛ばすだけだったり制限キツいぞ!?普通に剣を使わせてくれぇ!!」

 

「剣とか弓矢使えるし、ビームも出せたけど技っぽいの出せないー!あっちのジェット・マグナムとかみたいなの使いたいぃぃぃ!!」

 

 

当たり機体を選んだゼノヴィアとイリナは予想以上に制限がある事を嘆いていた。

同じく当たり機体のファービュラリスを選択したセラフォルーはバンバン撃墜しているのにえらい違いである。

確かに風刃閃とかミラージュ・サインとかだけでも使えれば二人のテンションも上がるのだろうが……。

 

 

 

 

 

最初の8名が初のシミュレーター体験を終えた結果、やはりセラフォルーが断トツでトップ、続いて堅実に良機体を扱ったソーナ、何故か怒りのスーパーモード状態の小猫の三人が目立った戦績を残した。

 

 

「まあ、最初だし感覚掴めりゃいいんじゃねーか?」

 

「あの三人は別格でございましたね。特にセラフォルーさん」

 

「ありゃプラス要素が積み重なった結果だろ。逆に当たり機体使えたのにロクに戦果が上がんなかったあの二人は……」

 

 

 

 

 

「ゼノヴィア・クァルタ……私の訓練機よりも高性能な機体を選択出来ていながら、訓練時代の私の初回シミュレーター使用時よりスコアが低いとはどういうことだ……数値にして約3分の1!!」

 

「し……師範……」

 

「明日からは剣術修行に並行して操縦訓練も行う!異議は認めん!!」

 

「そんなあああああ!!」

 

 

あまりの戦績にゼノヴィアは巌勝に怒られ。

 

 

「天使イコール強いとは言えないのだと改めて実感しました……」

 

「ガ……ガブリエル様……?」

 

 

何故かガブリエルは落ち込んでいた。

イリナの戦績が低かっただけなのにどうして天使全体レベルと考えるのだろうか。

多分使った機体のせいだけど。

 

 

 

 

 

「あんな感じだしよ」

 

「巌勝さんの怒りはまあ理解出来るんですが、ガブリエルさんの落ち込みようはよく分からないであります」

 

「そりゃ俺だってわかんねーっての。んじゃ、次の奴らスタンバイするぞー」

 

 

……もしかしたら機体のみならずミカエルがほぼワンマンで天界を回してたからというのも加わってるかもしれない。

もう気にしたら負けだ。

後が滞るからとレイトとゼット、クロエは次のメンバーを誘導する。

そんな感じでシミュレーター体験は進み、レイト(ゼロ)とゼットのファンな生徒会メンバーが興奮しっぱなしだったり、後方支援型な機体が出るよう祈ってたアーシアに何故かデュラクシール(一応修理・補給装置付き)が当てがわれたり、MF選べる事を知ったタイタスが「ビビっときた!」と選べたボルトガンダムで無双したり、フーマが選んだガンダムシュピーゲル使ったら生身でゲルマン忍法習得してしまったり。

色々あったが(一部を除き)皆楽しめたようだ。

 

 

そしてそれから数日後のタッグマッチ当日、レジェンドはオーフィスや一部の者を連れ惑星レジェンドのクリスタルシティに来ていた。

開始時間まではかなり余裕があるので今のうちに、ということである人物らに会うためだ。

 

 

『蛇』と『恋』との出会いと再会は、双方にどんな影響を齎すのか。

 

 

 

〈続く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(おまけ)

 

 

「あれ?そういやこの桁が倍以上のおかし過ぎるスコアは……?」

 

「それはレジェンド様ですね」

 

『えええええええ!?』

 

「それはさすがにないんじゃないかしら!?だって相当なスコアの2位の倍以上なのよ!?数値じゃなくて桁がよ桁が!!」

 

「束様と私だけで見ていましたが、あの機体であればこれくらいは平気で出せるかと」

 

「何使ったにゃ!?」

 

「レジェンド様の専用機です、としか。未完成のウルティメイトオリジンではないですが」

 

「……巨大な真っ黒いハロとか……?」

 

「いえ、違います。黒い部分ありますが」




一番書いてて楽しかったしのぶ&ヒュッケバインボクサー。
セラフォルーのはペイリネスと迷いました。
タイタスとフーマは割と簡単に決まりましたがタイガだけは最後まで決まらなかった……。
バランス型の弊害なのだろうか。

次回、再会以上にパワーアップした芥子ちゃんによるタッグマッチの前哨戦が!


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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