ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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今回から季節外れの夏イベ特別編です。
揃いも揃ってはっちゃけます。

レジェンドの黄金律(伝説)EXに刮目せよ!


 ◯レジェンドさんちのカルデア事情


「終わりのエリちゃんが可愛いので他のエリザベートを勇治に渡してもこの子はお迎えしたい」

「我が夫! お母様=妻=私ということで私がいればいいのでは!」

「あと今回のTシャツエリちゃんもいいな」

「団長ー! 夏霊基なわしもTシャツなんじゃが!」

「あとうちのグランドアーチャー(予定)は蛍だからな。頑張れよ」

「任せて。あとご褒美期待してる」

「「ちょっと待てそこォォォォォ!!」」


それではどうぞ。


特別編・極大バカンスは別荘惑星で! ……は?

 ――レジェンドは頭を悩ませていた。

 

 バカンスの準備をするのはいい。

 しかし、よりによって今回は出来る限り団員全員が同じところで過ごしたいと言ってきたのが問題だ。

 

 それは何故か、至って簡単な理由である。

 

 もはや正直団員ないし騎空団関係者なだけでウルトラ騎空団の団員でもない面子すら参加しようとしてくる上に、それらの人物も含めてやれ山だやれ海だと希望を告げてくるために、それを纏めて叶えられるような場所なんてあるわけねーだろ! ……ということで、彼らの要望を汲もうとしているからだ。

 

 これが彼でなくギルガメッシュなら、

 

 

「行くところは我が決める! そも、同じところがいいと言ったのは貴様らだからな! ふははははは!!」

 

 

 であっさり(強引かつ自分の楽しみ優先で)解決するのだがレジェンドはそうもいかない。

 ぶっちゃけレジェンドの情に訴えるような作戦と言えなくもなく、単に「バカンスが出来れば余程酷いとこでない限り文句は言わない」連中以外をリリスが冗談抜きで粛清してやろうかとマジになったくらいである。

 怠惰ンヌがどうにか止めたが、彼女も怠惰出来ればいい派なので実質リリス側。

 

 そんな彼女らはレジェンドの負担を少しでも減らすべく、彼の近くであれこれ世話を焼いていた。

 

 

「山に登って高台でキャンプしながら星を見たい? 無人島で自給自足? 海は何かあると怖いから室内プールがいい? スキューバダイビングしたいだぁ!? こんなん全部叶えられるような場所なんざあるかバカヤロー!!」

 

「ダーリンどうどう」

 

「うわー……私どれも怠惰からかけ離れててやなんだけど。これはマスターが悩んで怒っても仕方ないよね」

 

「ほうほう、狩りしたい釣りしたい……ね。山や海に加えて生態系とか地形の問題とかまで絡んでんじゃん。ダーリンのスペック理解してて無茶させようと考えてない? ……ぶち殺す」

 

「どうどうリリス。マスター落ち着かせたばっかなのに」

 

 

 とは言ったものの、怠惰ンヌもさすがにこれは……と思っている。

 

 ――だが彼女らは忘れていた。

 

 目の前の最高位光神は『無茶を通して道理を蹴っ飛ばす』どころか『そもそもコイツにとっての無茶とはどの程度なんだ』レベルで何でも出来るということを。

 

 

「あ」

 

「「ん?」」

 

「そういや()()()()わ俺。ユートピア始源球以外でその希望全部を叶えられるの」

 

「「えええええええ!?」」

 

「宿泊場所はあそこでいい、ってかあそこしかないわな彼処。やれやれ……少し準備してくる」

 

 

 そう言ってレジェンドは消え、戻ってきたのはそれから約三時間後であった。

 

 

 

 

 ――翌日。

 

 

「えー、お前らがあんまりにも要望叩きつけてくるんで仕方ないから俺の別荘惑星を使うことにしました」

 

「「「「「いやちょっと待って!?」」」」」

 

「待たない。何のためにわざわざ三時間もかけて宿泊場所を整えてやったと思ってんだ。異論や反論は認めん。まあしてもいいが、そしたら俺は金輪際バカンスから手を引く。お前らが勝手にやれ。その結果どうなろうが俺には関係無い」

 

 

 怒っている。

 サーガは直属の上司で育ての親でもあるレジェンドの心情を理解した。

 おそらく宿泊場所を整えたのも八つ当たりというか『ここまでやっても文句言うならもう俺は知らねーよバーカ!(※要約)』と多数の要望に対するカウンター的な条件を叩きつけ返すためだろう。

 

 既に内容を聞かされていたリリスと怠惰ンヌがレジェンドの後ろでうんうんと頷いているのを見るに、マスター云々差し引いてもレジェンド側なのは容易に想像がつく。

 

 

「ダーリン、相当腹立ててたしねー。ぶっちゃけアテシは最初から放り投げてもよかったと思うし、ちゃんと要望受けてくれたんだからダーリンってば有情じゃん」

 

「そうではなくて、その……スケールが大き――」

 

「だってマスターだよ? それくらいやるってこと、私達より先に来てたんだから分かるでしょ。私より大きいのは胸だけかジャンヌー」

 

「貴女もジャンヌですよねっていうか私ですよね!?」

 

「私、メタトロン・ジャンヌで怠惰ンヌ。もしくはメタジャンとかトロンヌなのでジャンヌ呼びなのはそっち」

 

 

 リリスはまだしも怠惰ンヌに言いくるめられているジャンヌを見て、普段から何かと振り回され気味なジャンヌ・オルタは軽く吹き出す。

 

 しかしながら、彼女の言う通りスケールが大きい……というか大きすぎるのもまた事実。

 そこで疑問に答えるのは我らが究極英雄王。

 

 

「単純な話であろう。その別荘惑星とやらが全ての要望に沿うところだっただけのことよ。ふははははは!! さすが師父よな! 僅か30分でニューフェニックスネストを完成させた師父が三時間も掛けて整えたという宿泊場所にも期待が高まるというもの! 文句をつけると言うならそれこそ貴様らが同じ時間でより良いものを用意してみるがいい!」

 

「おー、ギルっち良いこと言った! 詳細はお楽しみだけど、アテシと管理人はダーリンに付き合って一目見てきたんだよね。いやマジ凄かった」

 

「あれを三時間で整えたって言われたら『嘘でしょ』ってなるよ絶対。あ、私とリリスはマスターと同室かつ一番良い部屋の一つ先約してあるから」

 

 

 ガーン!! という効果音が聞こえそうな表情の女性陣がとんでもなくいたが、その時の癒し&お手伝いだった二人の勝利。

 なお、要望は特に言わず「師父に任せればハズレはない」と全幅の信頼を寄せていたギルガメッシュと同じエルキドゥも一番良い部屋の一つをそれぞれ先約済み。

 というよりレジェンドのサーヴァントは基本文句を言わなかったし、アーシアやオーフィスなどレジェンド一家のある程度の面々も同様なので優待されてたりする。

 

 

「ちなみに良いところをざっとネタバレにならん程度で表現すると?」

 

「すっごい怠惰出来る!!」

 

「うむ、予想通りの返答よな」

 

「「「「「よく分からないんですが!!」」」」」

 

 

 これには同意していいと思う。

 

 

 

 

 別荘惑星――惑星レジェンドから少し離れた、同星系にある惑星。

 かつては荒廃していたが、レジェンドの幾星霜に渡る環境再生により類稀なる自然豊かな星へと生まれ変わったその惑星は、星そのものが彼専用の別荘である。

 かの東方不敗マスター・アジアはレジェンドにより長い月日を経て再生されたその星の姿に感動し、より一層レジェンドを尊敬するようになったという。

 

 

「「「「「…………」」」」」

 

 

 そんな星に降り立ったウルトラ騎空団+αの面々は、目の前に聳え立つ建築物にポカンと口を開けたまま固まっていた。

 

 ――そして。

 

 

「「「「「ウソォォォォォ!?」」」」」

 

 

 ――絶叫した。

 

 彼らが目にしていたものとは、まず海に面した巨大な超豪華リゾートホテル、そして山に面したのがそのホテルと繋がった巨大な最高級旅館

 

 客室数だけでもそれぞれ一万近くあるという、そのホテルと旅館こそがレジェンドの惑星別荘における真の別荘であった。

 

 見た目や中身こそホテルや旅館だが、あくまで別荘なのでホテルマンなどはいない。

 一応全て全自動化出来るところはしてあるが、今回は基本自分達でやれるところはやるというスタンスでいくことを事前に伝えてある。

 とは言っても料理や洗濯といった日常では当たり前のことで、各種自動販売機の商品の補充などは自動転送で行われたりするので感覚的には然程変わらない。

 

 

「圧縮空間技術を使ってるから、室内プールも彼方此方にあるし、部屋によっては露天風呂やサウナも個室にある。同じく自販機がセットになってる部屋もあるし、クールタイムはあるがイメージ実体化装置を使ったルームサービスも各部屋に用意した。防音処理もしっかりしてあるぞ」

 

「ふははははは!! これ程となればリリスにメタジャンもあれだけ絶賛するはずよな! 現時点で夜は露天風呂に浸かりながら満天の星空を眺めつつ盃を傾ける予定が出来てしまったではないか!」

 

「ねーねーレジェンド、自販機ってどんなのあるの?」

 

 

 レジェンドの説明と外観が合わさって早くも御機嫌なギルガメッシュと、わくわくなエルキドゥ。

 

 

「定番の飲み物類から冷凍食品、菓子やアイス、パンにケーキ。カップ麺とかカレーなんかもあるぞ」

 

「どんだけー!?」

 

「当然、焼きおにぎりもある」

 

「「!!」」

 

 

 多種多様な自販機ラインナップの中に自分が欲しかったものが入っていると知ったキャストリアと彦斎はおめめキラキラ状態。

 しかも全自動なコンビニまであるらしいと聞いて大歓喜していた。

 

 

「他にもシアタースペースやスポーツジム、焼肉用スペースに当然大規模宴会場もあるし、ホテル側と旅館側を繋いでいる部分は全自動ショッピングモールになっている。早い話、サーガ達がメインキャスト演じたFFⅧのエスタのショッピングモールみたいな感じだな。流石に遊園地やレジャーランドはないが」

 

「いや、バカンスだから別にそれは……ってか既にここがレジャーランドみたいなものなんですが!! 別荘とはどんな意味だった!?」

 

 

 あまりに度肝を抜く施設内容にアスランがツッコミつつも混乱している。

 

 だが、逆に言えばこの別荘惑星に建っている施設はここしかない。

 他は多少手入れされている(例として一部の登山用の山道整備など)とはいえ天然の自然である。

 加えてレジェンド個人所有の惑星のため、勝手な土地開発などは不許可かつ他者の出入りもレジェンドの許可が必要。

 

 つまり、レジェンドの指示を守れなければ即刻退去させられても文句は言えない。

 それこそ、要約で事前に告げていたように『文句を言うなら(どうなっても)もう知らん』というわけである。

 

 まあ、こんなものを見せられて難癖つける奴はいないが。

 

 

「あとキャンプ用品や釣り道具といった備品も中で購入出来る。やるのは構わんが後始末をしっかりやらんと『もぐ』からな。そこんとこ覚悟しとけ」

 

 

 ナニをとは誰も聞かない。

 レジェンドのガチな表情と指をバキバキ鳴らしながらグーパーしているその手を見たら、全員真っ青になりながら何度も高速首肯せざるを得なかった。

 それを見届けたレジェンドはさっさとホテル……もとい、別荘の中に入ってしまう。

 ……怠惰ンヌを肩車したまま。

 

 今まで自身専用ポジだったところを取られて、ちょっぴりオーフィスはぷんすこー。

 

 

「あ……まだ聞きたいことがあったのに……」

 

「ちょいとそこのヘタレ王ー」

 

「ヘタレ王!? ってどうしたんだい、リリス……さん?」

 

「さん付けいらんし。これ、適当に魔術で複製して全員に配っといて。アテシ製作でダーリン監修のバカンスしおり、『バカンスのすゝめ』。非売品だよん」

 

 

 なんかロマニがリリスから遠足のしおりみたいなものを手渡され、魔術王だと見破られたのはともかくコピー機のような扱いをされた。

 渡すもの渡したリリスは華麗なステップを踏みながら速攻レジェンドに続いて別荘の中に消える。

 

 とりあえず言われた通りにソロモンモードとなって魔術による複製をし、全員に配るロマニ。

 かの有名な魔術王が何の疑問も持たず、コピー機紛いのことをするとかどうなんだ。

 

 

「あ、鍵とかは生体認証でやってるらし……いや違う、魂魄認証!? 何それ!?」

 

「サーヴァントもいるからじゃない? 魂そのものに嘘はないのだわ」

 

「さすがエレちゃん。立場的にも理由的にも説得力がダンチだね」

 

 

 ジータに褒められて嬉しそうなエレシュキガルは良しとして、あとの問題は部屋割り。

 レジェンド一家は既に決めてあったらしく、しおりには彼らの部屋の位置とそこの部屋主の名前が記入されてある。

 

 

「ラーマとシータ、シグルドとブリュンヒルデとか夫婦組は一部屋のがいいんじゃねーの? デカい部屋あるしよ」

 

「気を使わせてすまぬ、マスター」

 

「それこそ気にすんなって。もし分からねえものがあったりしたら遠慮なく聞きな」

 

「はい、ありがとうございます」

 

 

 真っ当な意見を出すレイトに、彼のサーヴァントのラマシタ夫婦は丁寧に礼を言って頭を下げる。

 隊長という立場になり、後輩や部下が出来て面倒見が良くなった息子を見るダンの目は優しい。

 

 かなり大きな部屋もあるようで、真っ先に見つけて空きがあるのを確認したミライが項羽とヒナコに勧め、この夫婦の中でまたもミライの株が上がった。

 

 

「それにここは一階で、他の場所へのアクセスもいいみたいなので」

 

「重ね重ね礼を言う。何か返礼をと思えば恩を受けるしかなく、もどかしさが残るが……」

 

「でしたら一分一秒でも長く、御夫婦で過ごしてください。決して悲しい別れがないこと、それだけで僕は十分です」

 

 

 ガチで眩しい笑顔のミライは、CREW GUYSの全員でこのバカンスに来れてかつてない輝きを放っていた。

 後にこんなミライを裏切ったという某ライターの話を聞き、項羽とヒナコは大噴火したという。

 

 

「まずイッセーは僕と一緒だとして――」

 

「だから何で部員でもサーヴァントでもない貴女がさも当然なようにイッセーと同じ部屋になろうとしてるのよ」

 

「その通りです。魔力供給の問題もありますし、私と(百歩譲って)清姫が適任でしょう」

 

「何か含みが聞こえましたが、今回はアルトリアさんに同意ですね」

 

「あの……俺の意見も聞いて……」

 

 

 消え去りそうな声で主張する一誠だったが、どうせ誰も譲らなくて結局最後はカリバーされるんだろうと半ば諦め気味。

 

 

「ンー、同室になりたい気持ちは分からなくもないがね。やはり他人の別荘なのだし、コンプライアンス的にも団長以外の男女同室はレイト君が言ったように夫婦恋人に限定すべきだと私は思うヨ。まあ、部屋が隣同士くらいは有りだがね」

 

(よく言ってくれたモリアーティ!!)

 

 

 一気にハーレムメンバーが増大した勇治は、自身のサーヴァントの中でも常識枠であるモリアーティの言葉に心の中で拍手を送った。

 シャルルマーニュや白野も「確かにそうだ」と納得してくれているし、コヤンスカヤも「部屋が隣同士でしたら、まあ……」としぶしぶとはいえ比較的早く引き下がってくれている。

 

 ……だが、メンバー的にはまだまだ問題解決には遠いわけで。

 

 

「そんなムジナさんはジョブ・ジューンブライドのおかげで花嫁。つまり花婿の勇治と同室でも問題無し」

 

「いや待てそれはあくまでジョブであって事実ではないだろう!?」

 

「ブライドといえば余だよ! というわけで余が同室で決まりだな!」

 

「このままでは収拾がつきそうにない。勇治、ここは一つこのネコアルクを同室にすることで手打ちにしないか」

 

「まあ! そんなわけのわからないナマモノよりもこの私、貴方の唯一の妻になる私にレイブラッド『バキューン!』を!!」

 

「だからここは他人の別荘だって言われてるでしょこのドスケベ菩薩!!」

 

 

 ……この中でただ一人、勧めたモノはアレだがカルナだけが比較的まともな意見を出してくれた。

 キアラなどモリアーティがコンプラ云々言ったばかりなのに、早速それを虹の彼方に放り投げてしまっているし。

 

 

「私達月王国(ルナ・ブリテン)組はこの階にしましょう。大部屋もあり、かつ他の階にも行きやすい」

 

「沙耶ー! 早速露天風呂入ろう露天風呂!」

 

「マスターのすべすべお肌とプルンプルンな胸……! やばっ、涎出てきた……!」

 

「お母様、なんかこの剣豪のが異性よりヤバいんだけど。同性に性的危険を感じるって何これ?」

 

「私達がガードすれば問題ありません。我が夫と混浴であれば尚更手出しはしないでしょう。というわけでバーヴァン・シー、策を練りますよ」

 

「招いても来そうにないから私達が突撃するのが良さそうだね。なあに、これだけの美女が揃っているから団長さんだってヤる気になってくれるはずさ!」

 

 

 いつも通りのアルクはともかく、まともなのは沙耶とバーヴァン・シーしかいない月王国女王一家。

 武蔵ちゃん平常運転(つまり通常からヤベー思考)、モルガン先代陛下とダ・ヴィンチちゃんはレジェンドが自分達を美味しく頂いてくれると勝手に想定気味。

 既にヤプールは養子のエラン共々旅館側に送り出しているし、ウッドワスはすぐ下の階に行ってしまった。

 ミオリネは勇治組の部屋に行きやすい位置だし、スレッタ一家はラスプーチンやアムールを連れて食事場所へすぐ行けるような他階に陣取っている。

 

 味方になりそうなのは実のところハベトロットやキャストリア、オベロンぐらい。

 うちハベトロットは例の如くいつの間にかモルガンに抱えられてるし、キャストリアに関してはレジェンド一家に組み込まれていたりする。

 

 

「……本気で困ったら言えよ。力になれるかは別として」

 

「気にしないで。オベロンもゆっくりしてて。問題を起こさないならそれだけで十分よ」

 

「諦めきった表情で言われても安心出来ないんだけど」

 

 

 ……とりあえず沙耶の分も含めて、浮かれていたマーリンの尻に蹴りを一撃かましたオベロンであった。

 

 

 

 

 一足先に各々の部屋に到着したレジェンド一家。

 いずれもとんでもないクオリティの部屋だが、例としてレジェンド・メタトロン・リリスの部屋を見てみよう。

 なお、いつも一緒のピカチュウとフォウくんはそれぞれ剣式とシャルロットが特別に預かっている。

 特にフォウくんなんかあの柔らかさに包まれて夢心地だったらしい。

 

 

「うっわー! ひっっっろ! 何ここ実はホテルラウンジ!? あ、管理人早速ソファーで怠惰して……てかソファーデカくない!?」

 

「あー……これすっごい。めっちゃ人っていうか天使をダメにするソファーだよ……怠惰ー……」

 

「待て待て、ここはまだ序の口だ。怠惰するのは寝室を見てからにしろ」

 

「寝室!」

 

「復活早っ。まあ、アテシ達が寝るところだしね。ではでは御拝見――」

 

 

 レジェンドに促された二人が目撃したのは……。

 

 

 

 

 

 超特大、縦にも横にもデカいワイドキングサイズベッド。

 

 

 

 

 

「怠惰ァァァァァ!!」

 

「うわ全然怠惰じゃない動き! けどアテシも行っちゃおー!!」

 

 

 真っ先に怠惰ンヌが尋常ならざる早さでダッシュ→ジャンプ→空中三回転ローリングアタックからの大の字ダイビング。

 続けてリリスも普通にダイビングし、二人はぼふんと軽くバウンドしてベッドに埋まる。

 あれだけ派手にダイビングしても全くズレない安心安全仕様。

 

 

「これヤバいって……何がヤバいかっていうと出たくなくなるし起きたくなくなる……」

 

「はぁぁぁ……マスターも怠惰しよ?」

 

「ま、朝早く来たし……昼ぐらいまで一眠りするか」

 

 

 珍しく怠惰ンヌが色っぽい声色でおねだりし、レジェンドがそれに応じてベッドに入ると瞬く間に二人が左右をガッチリホールド。

 意外にもこういうシチュエーションでもリリスは襲おうとしない。

 ちゃんとレジェンドの性格(とスペック)を理解してるからこそ、そういったことに及ばず問題無いラインで攻めているのである。

 

 ちなみに他のメンバーの例を挙げると……

 

 ◯キャストリア→純情なので結局添い寝だけ

 ◯モルガン→実は純情なのでやっぱり添い寝だけ

 ◯プーリン→意外にも純情なので添い寝だけ

 ◯アーシア→当然純情なので添い寝だけ

 ◯オーフィス→添い寝だけだが豪快にキャストオフ

 ◯ハベにゃん→たまに抱き枕にされる

 ◯スカディ→添い寝すら実はやっとこさ実現

 ◯束→クロエまで巻き込んで添い寝しつつ誘ってくる

 

 ……割と添い寝だけで済んでいるが、束は別格としてオーフィスの迷いなきキャストオフはどうなんだ。

 スカディは照れが大きいのでよし、ハベにゃんは……うん、仕方ない。

 

 ざっと挙げた例だけであるが、実はバスタオル一枚で突撃してきた黒歌や夜一、サラーサ(彼女は性格的にやらしく思えないのだが)なんかもいるので上述の人物らはまだマシだったりする。

 

 この時、まだ午前八時。

 

 そのまま三人はグッスリ正午まで爆睡し、昼飯時になってようやくまともに活動し始めましたとさ。

 

 ウルトラ騎空団のバカンス、始まります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――おまけ――

 

 

「そういえばデイビット、記憶可能時間が増えたって聞いたけど……」

 

「ああ。三時間増えて、一日十五時間分だ。睡眠時間を六時間と計算すれば記憶出来ないのは三時間。だからこれ以上は延ばさなくていいと、団長に伝えてある」

 

「どうして?」

 

「とある一件以来、つい最近まで一日五分の記憶しか出来なかった俺がここまで記憶出来るようになった。だがそれまでの僅か五分しか記憶出来なかった頃に得たものもある。お前達との交流もその一つだ。故に、あの頃の『限られた中から選び取る』という初心は忘れたくないからな。今の『どの記憶を不要として捨てるか』も大事だが、『どの記憶を必要とするか』という『今』の俺のスタートラインを『捨てる』ことはしたくない」

 

「そっか。なら私はそれを尊重するよ」

 

「ありがとう。ところで立香はバカンスをどう過ごすか決めたのか?」

 

「あー! そうだった、それをデイビットに相談しに来たんだ! だってジムどころかゴルフ場とかボーリング場とか、別荘内だけでも回りきれなそうなぐらい色々あるんだもん!」

 

「キリシュタリアは既にタオルを持ってサウナに行ったようだが」

 

「行動早っ!? ……ん? タオルを持って?」

 

「早いだけに何も纏わず堂々としてたらしい。月影勇治のサーヴァントの一人であるローランも一緒だったと」

 

「まさかのモロ出し!?」

 

 

 ――それは数奇な運命を辿って出会った二人の、ほんの穏やかな一コマ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――もひとつおまけ――

 

 

 実のところ、レジェンドは惑星レジェンドと専用の惑星別荘以外にもう一つ惑星を有している。

 

 それこそ、レジェンドが認めた光神(主に真面目に職務に励んでいるかどうか)とその眷属にのみ解放されているリゾート惑星・ヒーリングプラネットだ。

 

 

「だからスケール大きすぎィ!!」

 

「まあまあリムル君、暫定とはいえボクのファミリアの新メンバー加入祝いも兼ねてるんだし。せっかくだから君もお嫁さん達と満喫したらどうだい?」

 

「ヘスティアさん、すっかり夏モードですね……」

 

「その通りさ、サマラ! たとえ処女神でも水着で色々オープンになるのは全然オッケー! それは聖女である君も然りさ! 泳がず着るだけでも十分! 旦那君がクーラーボックスいっぱいにジュースを持ってきてくれてるよ!」

 

 

 ヘスティアがにこにこと指差した方には麦わら帽子を被り、両肩と背中にデカいクーラーボックスを装備したウルトラマンブレーザー

 

 

「ブレ先んんんんん!? ベニマル、手伝ってあげて!」

 

「は、はい! ブレーザー様、一つだけでも俺が持ちます!」

 

「気にしなくてよかったが、厚意を無下には出来ない。このボックスを頼む。あと、その中に入っているアイス一つ食べていいぞ」

 

「ッ!! ありがとうございます!!」

 

 

 甘い物好きのベニマル、早速クーラーボックスを背負いつつ、報酬のショコラフロートを頂いて幸せ全開。

 手伝いを指示したのは自分とはいえ、あまりに美味しそうに食べるのでちょっぴり羨ましがるリムル。

 

 そして……別方向からは様々な旅行用品を装備してトラ達を掌に乗せ、のっしのっしとホテルに向かって歩くガンバスター

 

 

「「「「「おいいいいい!?」」」」」

 

「お、ブレ先とリムル。それに奥方や眷属の皆も」

 

「ペンパイそれはインパクトデカ過ぎぃぃぃ!!」

 

「いや、兵器でもこっちのが平和的で良くないか?」

 

「そうですけども! 確かにそうなんですけども!!」

 

 

 搭乗者のペンギンの動きに合わせて「ヤッホー」ポーズのガンバスターに魔国連邦の面々は盛大にツッコんだ。

 ベニマルだけは好物を幸せそうに食べているが。

 

 ブレーザー一行?

 もはや慣れっこである……慣れって怖いね。

 

 

「光神様、やはり僕のガンダムF91や光神様のライジングフリーダムも持ってきたほうが良かったんじゃ……」

 

「え!? ブレ先だけじゃなくてベルも持ってんの!?」

 

「あ、はい。最近貰えました!」

 

「いーなー……俺も専用機欲しい……」

 

「クフフ……ではリムル様、私と一緒にデモンベインはどうでしょう!?」

 

「マジ!? ディアブロ、あれ持ってたのか!?」

 

「いえ、レジェンド様に作ってもらおうかと」

 

「それはさすがに図々しすぎだからダメ! ……でもレジェンド様のとこの悪魔ですげー機体貰ったのとかいるんだよな……」

 

 

 ちなみにこの後、ベニマルが戦国アストレイ頑駄無を受け取っていたと聞き、やはりちょっぴりむくれるリムルであったとさ。

 

 

 

 

 

「はっ! そういえば私の名と同じ魔装機があるとか!」

 

「え? 魔装機でディアブロ……」

 

 

 そして何故か全員の脳裏に浮かんだのは……。

 

 

 

 

 

 ――『やっちゃうからねっ!』※サクライボイス裏声でくるみ割り人形するディアブロ(ロリ服装着)

 

 

 

 

 

「「「「「やめろォォォォォ!!」」」」」




おまけ、前後で落差が酷すぎる件。

リゾート惑星どころか惑星そのものを別荘として持ってました、この最高位光神。
そしてアクロバティック怠惰、お前のような動きする怠惰がいるか!

本格的なバカンスは次回からですが、もう既にハメ外してるのがいる模様。
キリシュタリアとかローランとか……後者はいつもの気がするけど。

なお、レジェンドがデモンベインを作るともれなくアル・アジフも付いてきます。
当然リベル・レギスを作ってもエセルドレーダも付いてきます。
……そしてメタトロン繋がりで、レジェンドがその二機のどちらかに乗ろうとするとアル・アジフorエセルドレーダを蹴落として怠惰ンヌor裁判長が乗り込んできます。

結論・何にせよディアブロどころか他の女性陣もリムルと一緒にはデモンベインに乗れない、それどころかライバルが増える。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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