ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
いよいよゴーデスとの決戦開始です。
今回はついに起動したあの2機による無双となります。
ゼロ師匠大歓喜。
それでは本編をどうぞ。
レジェンド達を見送った後、ダイブハンガーでは整備班が急ピッチで作業を行っていた。
束も束で『あるもの』の完成を急ぎ、クロエもその手伝いで奔走しており右往左往。
パイロットの面々は準備を終えていつでも出撃可能な状態になっており、クロガネの艦長であるオルガは艦長席で作戦書類に目を通し戦術の構築に専念。
「おやっさん!こいつはどうします!?」
「そいつはエネルギーバイパスの確認とブースターの最終チェックだ!向こうのやつは機体より武器を見ろ!ブラックゲッターは俺がやる!」
「「「「「うぃーッス!!!」」」」」
「クーちゃん、こっちは私が見るから『アレ』の方頼んでいい?この機体の最大の武器だからね!」
「かしこまりました、束様」
「クロガネのドリルなら地中潜行が可能だが、これに書いてある通りでいくなら島の地表が旦那の機体にある程度ぶっ壊されてるわけだ……クロガネ自体は外に待機して退路の確保をしておくか、それとも機動兵器の発進を遅らせてまずはクロガネで少しでもぶち抜くか……旦那の言う通りミスは出来ねえぞ、どうするオルガ・イツカ……!」
それぞれが己の出来る事をしている中、歯がゆい思いをしているのは出撃した一誠と予断を許さない体調のリアスを除くオカ研メンバーや生徒会メンバー、そして元鬼殺隊の面々や一部のレジェンド一家だ。
アーシアやしのぶはリアスの治療に当たっている事もあり、レジェンド一家入りして間もないロスヴァイセや、神衛隊に入隊したはいいがまだ機体が無い杏寿郎などは特に己の無力さを実感している。
万が一に備えて作戦指令室にはいるが、正直自分達がここにいても何も出来ないという思いから指令室全体が暗い雰囲気を醸し出していた。
「よもやよもやだ!お館様やゼット殿、グラハム教官殿……皆が決死の覚悟で巨悪との戦いへと挑もうとしているのに何も出来ぬとは!元柱として不甲斐なし!穴があったら入りたい!!」
「パ〜ム〜……」
「むしろその穴っぽいところに突っ込むのよね、レジェンド様達……」
「おい胡蝶姉、お館様達が向かったのは穴ではなく島だ。自分で言って何故顔を真っ赤にする」
「お館様大丈夫かしら……うぅ〜……」
元柱のうちカナエは平常運転。
パム治郎でさえ少々落ち込み気味なのに。
オカ研や生徒会は一言も発さず、暗い雰囲気になっているし。
そんな中、いつもと変わらぬ様子で声を発したのは機動兵器運用可能なメンバーで唯一残ったC.C.だった。
「あいつが決めた事に今更グダグダ言ったところで仕方ないだろう?第一言った本人は既にこの場にはいないし、緊急の要件でもないのに通信を繋ごうものなら、それこそあいつらを危機的状況に陥らせるかもしれんからな。あいつに言われた通り、お前達は有事の際に備えて待機してればいい。それがあいつだけでなく全員の為になるだろうよ」
「あの……C.C.さんはレジェンド様が心配ではないのですか?」
朱乃の質問は彼女だけでなくオカ研や生徒会らも気になったことだが、C.C.は紅茶を飲みながら平然と答える。
「心配じゃないわけじゃないが、これでもここにいる連中の中ではあいつとの付き合いの長さは上から数えた方が早いんでな。経験上、本気になったあいつが敗けるビジョンがまるで思い浮かばないんだよ」
「え……」
「何なら今のあいつらがどんな状況にいるか見てみるか?今のままじゃ安心出来ないんだろ?」
「「「「「見れるんですか!?」」」」」
「こんなものピザが焼けるのを待つより簡単だ」
相変わらず例えがピザな彼女だが、その言葉に嘘はなく各種設定や出力準備をひょいひょいやっていく。
そして映し出されたモニターには……
「な……!?」
「そ、そんな……!?」
「……相手に先手を打たれていたらしいな」
周りが絶句する中、C.C.だけは冷静のまま。
彼女らの目にした光景……それは無数の宇宙球体スフィアによって包囲されている、ネオ・グランゾンを始めとした先行部隊の姿だった。
☆
――ゴーデス島近海上空――
「火星での出来事から予想は出来ていたがな。根源的破滅招来体が絡んでいるかまでは分からんが、空間レベルでの妨害干渉をされていた時点で気が付くべきだったか」
「チーフ!周囲一帯、スフィアの反応だらけです!」
「こいつら……!」
「んの野郎……!利害一致したからって今回は空気読めよ!」
転移後いきなり戦闘、は予想していたが完全包囲までは想定外としか言いようがないだろう。
そう、レジェンドを除いて。
「心配せずともネオ・グランゾンの歪曲フィールドとG・テリトリー、それにダブルオーのGNフィールドの合わせ技で連中の攻撃は完全にシャットアウトされているし、奴らが接近する事さえ不可能だ。とは言ってもこの状態を維持して包囲網を強行突破するのも相当困難だがな」
「でもこのままじゃ、部長が!」
さすがにこの状況に一誠は焦り声を荒げるが、レジェンドは落ち着いたまま驚くべき事を告げる。
「このスフィアどもは俺が殲滅する。その後、ゴーデスの島に報復がてら一発デカいのをブチ込む。そうすれば突破口の1つや2つ出来るだろう」
「「「「「……は?」」」」」
レジェンドがそう言うと、ネオ・グランゾンの周囲に無数のワームホールが出現する。
アスカやジャック、レイトなどはスフィアの増援かと警戒するが何かが現れる様子は無い……と思ったのも束の間、いつの間にか光球を胸部の前に出現させていたネオ・グランゾンが、その光球からビームを無数のワームホールへと連射した。
「ワームスマッシャー!」
実は先のワームホールはネオ・グランゾンによって作られたものであり、空間を超越して攻撃を行う為のものだった。
G・テリトリーとGNフィールドの多重バリアを隔てたネオ・グランゾンからの容赦無い攻撃は全包囲状態だと驕ったスフィア達を逆に全方位から葬っていく。
他の3機のパイロットが唖然とした表情で見ている中、瞬く間にスフィアを駆逐したネオ・グランゾンはさらにゴーデス島に接近する。
その時、思いもよらぬ存在が現れた。
キシャアァァァァァ!!
「超師匠ぉぉぉ!?何かちっこい翼竜というかマガバッサーの廉価版みたいのがものっそい大量にぃぃぃ!!」
「あれは……!」
超古代怨霊翼獣シビトゾイガー。
ルルイエの遺跡でかの闇の三巨人(主にカミーラ)によって使役されていた怪獣が、何故かゴーデス島から多数出現したのだ。
(何故ゴーデスの島から奴らが出てくる……?まさかとは思うが……いや、それは後回しでいい。今の優先すべきことはゴーデスの討伐だ。奴らが排除対象なのはどのみち変わらん……!)
何かに気付くレジェンドだが、すぐさま思考を切り替え十分な距離をとった状態でネオ・グランゾンは静止し、右手を振るい自機の前方へワームホールを連なるように出現させる。
今度は何を、と若干ワクワクしている先行部隊と、あくまで本能で向かって来るシビトゾイガー。
「何が向かって来ようが、やるべき事に変わりはない……!」
先程のワームスマッシャー同様、光球を胸部から射出し――
「ディストリオンブレイク!」
光球から高出力のビームをワームホールへと発射。
それはワームホールを通る度に増幅され、シビトゾイガーの大群に直撃する頃にはそれこそとんでもない極太のビームへと変貌していた。
そしてネオ・グランゾンもバランスを取るべくスラスター出力を上げ、その場から自機が後退しないようにする。
ディストリオンブレイクはシビトゾイガーの大群をスフィア同様に一瞬で一体残さずチリにしつつ、ゴーデス島の地表に直撃し大爆発と共に巨大な空洞を作り出す。
「……すっげ……」
「そういえばアザゼルはシミュレーターの件で思い出したくないとか言っていたが……」
「……絶対、アレにやられたよな」
「『納得……』」
一誠、ドライグ、トライスクワッドはアザゼルの言っていた事を理解してしまった。
同時にレジェンドが『まだ調整が不十分』みたいな事を言っていたのを思い出し、さらに真っ青になる。
いや、ネオ・グランゾンは蒼いけど。
そうこうしているうちに、ネオ・グランゾンから3機に対して通信が入る。
「ダブルオー、ガンフェニックス、ガッツイーグルの3機、聞こえるか。あの空洞ではなく今から指定するポイントからゴーデス島へ突入しろ。あそこまで派手にやられて警戒しないはずがあるまい。現に中に残っていただろう連中の反応が多数こちらに向かって来ている。俺は当初の予定通りここで奴らを迎え撃つ。そちらは任せたぞ」
「ラジャー!行こうぜ皆!」
「おう!前衛は俺が引き受ける!そっちの2機は俺のフォローを頼んだぜ!」
「了解!」
普通ならば不安になるところだが、レジェンドの駆るネオ・グランゾンの圧倒的な戦闘力でその懸念は吹き飛ばされ、残る3機に乗っているレイト達もそれに勇気づけられ気合を入れ直す。
ダブルオーザンライザーを筆頭に、ガンフェニックストライカーとガッツイーグルスペリオルⅢもそれに続く形で指定のポイントからゴーデス島へと突入していく。
それを見届けたレジェンドは、再び迫りくるシビトゾイガーの大群を単身迎え撃つ。
☆
ネオ・グランゾンの戦闘を一部始終見ていたダイブハンガーの面々はその圧倒的戦闘力に唖然としていた。
あれでまだ出力調整が不十分……武装の威力が高過ぎるあまり使用制限しているというのだから絶句する他ない。
なお、別の場所で見ていたアザゼルとサーゼクスは以前の記憶がぶり返してしまい精神崩壊しかけているが、周囲の者達も別にいいかと放っておいた。
「何あれ日番谷隊長の氷輪丸の天相従臨よりタチ悪そうなんだけど。例えるなら一護と朽木隊長と日番谷隊長のハイブリッドなんだけど」
「日番谷冬獅郎を知っている私としては例えが非常に分かりやすい」
「……人というか怪獣がゴミのように蹴散らされておるな」
「一方的過ぎる、とはこの事か」
「……正に鬼畜性能」
増援に現れたシビトゾイガーはネオ・グランゾンのグラビトロンカノンでまとめて壊滅。
乱菊やハリベル、スカーサハの驚きや、必死に蒼き魔神へと立ち向かうシビトゾイガーに同情さえしてしまっている小芭内と小猫の呟きにも納得出来てしまう。
その後、なんとかつて80、三日月、巌勝が相対したマガバッサーの亜種が出て来たが……
『貴様をネオ・グランゾンの支配する領域へ引きずり込む……!』
G・テリトリーの出力を上昇させて範囲も広げ、ネオ・グランゾンは両手に重力波エネルギーを集束して巨大な重力腕を形成、それでマガバッサーを鷲掴みにしG・テリトリー内へと強制的に引きずり込み、片手での鷲掴みから両手で押し潰すように挟み込む。
『跡形も無く潰れろ……!ヴァニシングプレッシャー!』
ネオ・グランゾンをも優に上回る巨体のマガバッサーさえ、G・テリトリー内で重力腕によって完全に叩き潰され大爆発、何重もの重力によって木っ端微塵にされ破片さえ残らなかった。
「……師範と三日月さん、矢的先生が三人がかりで倒した相手を瞬殺……」
「もうイジメよね、あれ……」
「ブ、ブラックホールクラスターとかは!?」
「今の出力調整不十分のネオ・グランゾンが使ったら突入したレイト達どころかこの星の約七割が無くなるだろうな」
「「「「「…………」」」」」
「ごめんなさい」
黒歌が興奮気味に口にした言葉はC.C.の冷静な返答を受けて皆からジト目で見られ、黒歌は素直に謝った。
アレは興味本位でぶっ放すような代物ではない。
というか、今使っている武装もリアルタイムでレジェンドが出力調整し続けながら使用している為、尋常ならざる負担がかかっているのだが、それを知っているのは束を始めほんの僅かな人物だけだ。
「ともあれ、これでハッキリしただろう?お前達の心配はともかく、今独断で勝手な事をすればあいつの邪魔になる事が」
「……確かに、その通りですわね」
「ええ……私がしのぶに言ったことだったわ。『おかえりなさいって声をかけてくれるだけでいい』って。待つのも大事な仕事よね」
朱乃やカナエだけでなく他の者も納得し、帰って来た彼らを快く出迎えられるよう準備しておく事にしたらしく、やれやれとC.C.も溜息を吐く。
「全く……世話の焼けるガキ共だ」
「吾から見れば、お主もまだまだその部類だがな」
「煩いぞロリババア」
「誰がロリババアだ!?」
ふんがー!と怒るスカーサハを気にもせず、紅茶を悠々と啜るC.C.。
レジェンド一家の大黒柱と古参のおかげで、暗かった指令室も少しずつ元の明るさを取り戻していく。
☆
レジェンドの駆るネオ・グランゾンが外で無双している頃、ダブルオーザンライザーとガンフェニックストライカー、ガッツイーグルスペリオルⅢは島の最深部を目指して内部を猛進していた。
「レジェンド側に全部向かっていったわけじゃないってのは分かってたけどよ!随分と残ってたもんだな!」
迫りくるシビトゾイガーを出力調節したGNソードⅡブラスターとGNソードⅢライフルモードのビームで薙ぎ払うダブルオーザンライザー。
その撃ち漏らしをガンフェニックストライカーとガッツイーグルスペリオルⅢが撃墜し、足を止める事なく最深部へと突き進む。
「束博士がボルフォッグからの情報提供で導き出したこの島の最深部までは現在地からそう遠くない筈だ。いよいよゴーデスとの決戦……改めて覚悟を決めろ、お前達!!」
「了か……前方に大型の熱源反応!これは……」
グギャアァァァオオオッ!!
「詳細緊急検索……!ドキュメントUMAにデータ有り!火炎火龍ゲルカドンです!」
「僕が戦ったのとは色が違うな……」
「あれは堕天使がゴーデス細胞によって怪獣化した時の個体と同じタイプだ!今チーフから連絡があったが、あっちにはマガバッサーが出たらしい。何もさせずに粉砕したらしいが」
「いやそれおかしくね!?亜種とはいえ魔王獣だろソイツ!!」
「さすがレジェンドさん、魔王獣など歯牙にもかけないとは!」
宇宙警備隊組やアスカ、ガイがそんな会話をしているとレイトから通信が入ってくる。
「こいつは俺が引き受けるから先に行け!この地形じゃ空中戦主体の戦闘機は全力で戦えねえだろ!」
「レイト!やれるのか!?」
「へッ!俺と相棒は伊達じゃねぇ!こいつをブチのめして華々しく相棒のデビュー戦を飾ってやるぜ!早く行けって!」
「おう!気をつけろよレイト!」
「先輩!武勇伝期待してますよ!」
「任せろ一誠!あとでリアスやタイガ達共々じっくり語ってやるからよ!」
不安がないわけでは無かったが、自信満々のレイトに背中を押される形で2機の合体戦闘機はダブルオーザンライザーにゲルカドンの相手を任せ、最深部へと飛び去っていく。
「こうもあっさり見逃すとはな……よっぽどお前らも自信があるのか、それともあいつらをナメてんのか知らねえが、一つだけ言っておいてやる」
ダブルオーザンライザーのGNソードⅢをゲルカドンに向けレイトはいつもの調子で吼える。
「俺と相棒が本気になったら、ウルトラギャラクシーが震撼するぜ!!」
言い終えると同時にダブルオーザンライザーは右手にGNソードⅢを、左手にGNバスターソードⅡを持ってゲルカドンへと突撃する。
対するゲルカドンは火炎弾を吐き応戦するが、ダブルオーザンライザーはバレルロールを織り交ぜた高機動回避を行いつつ急接近し、ゲルカドンの翼部分へすれ違いざまに斬撃を叩き込む。
「ガギャアァァァァ!?」
「こんなモンはまだ序の口だ!フンッ!」
レイトは手早くコントローラーを操作し、ダブルオーザンライザーをゲルカドンへ向けるとGNバスターソードⅡをマウントし直し、代わりにGNソードⅡロングを左手に持つ。
そして一度加速した後、敢えてブースター等を切り自由落下しつつGNソードⅡロングの刀身をワイヤー射出し、ゲルカドンへと突き刺す。
当然ゲルカドンは苦痛の叫びを発するもレイトは気にせず、突き刺さった刀身を軸に空中ブランコか振り子のようにぶら下がりながら、こちらもまたGNソードⅢをGNソードⅡブラスターに持ち替えて連続射撃を撃ち込んでいく。
「グワァァァアアァァウ!!」
「どうだ!?一回り以上小さい相手にボコボコにされる気分は!戦いってのはナリだけで決まるもんじゃねえんだよ!次でシメだ!!」
そう言うとレイトはGNソードⅡロングの刀身を戻して再マウント、ザンライザーからGNバスターソードⅢを両手に一振りずつ持ち、GNドライヴ搭載機最大の特徴ともいうべきシステムを起動する。
「トランザム、発動!!」
機体内部に蓄積されていた高濃度圧縮粒子を全面開放する事で一定時間スペックの3倍まで出力を上昇させるトランザムシステム。
このシステムの発動の際、機体が赤く発光するのは関係者各位には有名な話であり、3倍と赤が組み合わさってアムロが反応してしまったのは言うまでもない。
それはそれとして、このトランザムシステム発動時に名称が別のもので呼称される機体が存在する。
ダブルオーライザーだ。
トランザムを発動したその機体は『トランザムライザー』と呼ばれ、それに肖ってレイトのダブルオーザンライザーはレジェンドと束によって『トランザムザンライザー』と呼称される事となった。
閑話休題。
トランザムザンライザーは桁外れの機動性を発揮し、手にしたGNバスターソードⅢでゲルカドンを抵抗させぬまま切り刻んでいく。
どうにか反撃しようとした瞬間、ゲルカドンの右腕が斬り落とされた。
何故だ、とばかりに凝視したゲルカドンだがトランザムザンライザーを見ると驚くべき事が発覚する。
ザンライザーから伸びたサブアームのようなもので、片やGNソードⅡを連結させた物を振るい、片やGNビームサーベルを振るっていた。
これがトランザムに並ぶダブルオーザンライザーの奥の手、通称隠し腕ギミックである。
そのコンセプト故に武装が多くなり、それらの殆どが近接戦闘用の武器であったダブルオーザンライザー・セブンソード/G。
スペックを最大限に発揮する為にどうしたらいいかと試行錯誤した結果、束はザンライザー側にサブアームを見た目では分かりにくく搭載することで外見的にも性能的にも見事な機体と相成ったわけだ。
「ブラックホールが吹き荒れるぜ!!」
高難度の訓練を重ねていたとはいえ、初の実戦だというのに恐るべき技量を見せつけるレイト。
決め台詞の一つを叫びつつ、本体の両手とザンライザーのサブアームを器用に使いこなしゲルカドンの各部位を斬り落とす。
トドメと言わんばかりにGNバスターソードⅢをゲルカドンの胴体に突き刺すが、ゲルカドンは死なばもろともの覚悟でその状態からトランザムザンライザーへと火炎を吐き出した。
……だが。
「!?」
火炎が直撃する直前に突如、トランザムザンライザーが粒子となって消え――
「うおおおおおっ!!」
いきなり背後に現れたトランザムザンライザーが連結させたGNバスターソードⅢを振り下ろし、ゲルカドンの頭頂から真っ二つに斬り裂いた。
何が起こったか分からぬまま、断末魔の声を上げる間もなくゲルカドンは爆散。
トランザムザンライザーの最大の特徴、レジェンドや束の言っていた量子化である。
簡単に言ってしまえばワープ能力のようなものだが、GNドライヴ搭載機でもこれを行えるのは限られた機体のみの為、詳細は未だ分かっていなかったりする。
もっとも、ウルトラ戦士もひょいひょいテレポーテーションするのであまり気にしてはいけない。
「へ……たかがゴーデスの送り込んだ再生怪獣如きが俺と相棒を倒そうなんざ、2万年早いぜ!!」
レイトの決め台詞と共に、トランザムを解除したダブルオーザンライザーがゲルカドンがいた場所に向けて逆ピースを決める。
ゼットがこの場にいたら歓喜のあまり発狂しそうだ。
「さてと……俺らも後を追いかけるか、相棒!」
余韻もそこそこに、ダブルオーザンライザーは2機の戦闘機を追って島の最深部へと進んでいく。
禍々しいゴーデス細胞とは違う、淡く輝く緑の粒子を周囲へと撒きながら。
☆
ダイブハンガーではネオ・グランゾンに続くダブルオーザンライザーの活躍で、生徒会メンバーのゼロファン達が黄色い声を上げ、ダブルオーと相対した事のあるグラハムもガッツポーズでレイトを称賛していた。
そこは良いのだが……
「ズールーいーにゃー!!」
「黒歌姉様、煩いです」
「全くじゃのう。レジェンドが活躍しておるんじゃし我慢せんか」
「私だって!私だってぇぇぇ!ソウルゲインがあれば同じくらい活躍出来るにゃー!!」
ソウルゲイン大好きお姉さん、黒歌の駄々である。
ダダじゃないぞ、駄々だ。
「はーい、そこのにゃーにゃー黒にゃんこっちカモン」
「ふぎゅおっ!?」
突然現れた束に尻尾をむんずと鷲掴みにされ引きずられて行く黒歌はちょっぴり可哀想だった。
何で束が黒歌を連れて行ったかは不明だが。
出撃準備が完了し、クロガネの発進準備も進められていくダイブハンガーだったが、彼らは気付いていなかった。
駒王町にある、仮住居が狙われている事に。
〈続く〉
レジェンド作のネオ・グランゾン、実はグランゾンは別に用意してあるまさかの別機体だったりします。
なら何故ネオかというと先にネオの方を設計したんですが、試しにパワーダウン(もしくは制限)したのを先に作ってみたらあっさり安定してしまった、だから本来の機体は当初の予定通り作ろうということでネオ・グランゾンが完成したわけです。
毎回毎回自らハードル上げに行ってるなレジェンド。
……そっちで出撃した方が全力出せたんじゃね?
ついでにレジェンド作なのでやっぱりどっちも超魔改造。
あとノリノリなレイト君、書いてて楽しかったです。
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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真ゲッタードラゴン(大決戦版)
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真・ゲッター1(スパロボα仕様)