ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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お待たせしました。
ゴーデス島における光神陣営の反撃開始、そして作者もその場面に至るまで全く予期しなかったキャラのトンデモ活躍。
ホントは今回と次回で決着つけたかったけど予想外に長くなり3回に分ける事にしました。
長くてゴメンナサイ。

あと本回投稿時、オリキャラとオリトラマン募集を開始していますのでよろしければどうぞご投稿下さい。
例の如く活動報告か目次ページから行けます。


それでは本編をどうぞ。


どんなときも、ひとりじゃない

 アマツミツツカの仮住居襲撃に始まり、レギオノイドとギャラクトロンの襲来、そしてアサキムとシュロウガの強襲にサタンデロスとの決戦は光神陣営の勝利という形で幕を閉じた。

 

 死闘を制しダイブハンガーへと帰還した朱乃らは、リアスが無事ゴーデス細胞の除去を終えた姿を見て盛大に喜び、同時にタイガやゼットが新たなる力を手に入れ復活を果たし、ダ・ガーンという新しい仲間に加え、黒歌がソウルゲインを手に入れた事も合わせて知る事になった。

 

 

「それでね、あのダ・ガーンというロボットはタイガ達が呼んだのよ!」

 

「あらあらリアス、病み上がりなのに元気一杯ですわね」

 

「タイガさんとゼットさんの姿が変わってるのはいいとして……ゼットさん、何か武器持ってませんか?」

 

「あれはダ・ガーンが彼に渡していたよ。どうやらレジェンド様と関係あるらしいけど、私達は分からないから帰ってきたら聞いてみてはどうだろうか」

 

 

 小猫の疑問に答えるサーゼクスの雰囲気が少し前とは良い意味で変化している事に気付くが、藪蛇になるといけないので黙っておく。

 

 

「彼らだけじゃない、次元を超えて光の国の勇者達も駆けつけてくれたんだ。束ねた勇気は何者にも負けないぜ!」

 

 

 そう言いながら医務室に入ってきたのはサタンデロスとの激闘を制した凱達四人と命、そして束だ。

 ちなみにロスヴァイセはどうにか帰還出来たものの限界がきてサイバスターのコックピットでぐったりしている。

 どことなく巫女っぽい衣装を着た美女がつまらなそうにサイバスターの肩で足をぶらぶらさせていたのは気にしないでおこう。

 

 彼らも共にゴーデス島の様子を見守る中、ソラだけがある事に気付く。

 

 ある『光』――それが輝くまで、あと少し。

 

 

 

 

 ――ゴーデス島――

 

 そこで卵が孵化して誕生した、ゴーデス細胞によって強化されたマガオロチと相対するのは新たな姿・ガンマフューチャーと新しい武器・ゼットランスアローを手に入れたゼット……だけではない。

 フォトンアースへとパワーアップを果たしたタイガ、合体して真の力を発揮出来るようになったダ・ガーンX、さらに黒歌の駆るウルトラ戦士顔負けの格闘戦能力を持つソウルゲイン、そしてボルフォッグもだ。

 こう並べてみるとボルフォッグが力不足に感じてしまう。

 

 

「ん〜……ボルフォッグ、大丈夫?ダ・ガーンだっけ、あっちはともかく明らかにその身体、戦闘向きじゃないわよ?」

 

「ご安心を、黒歌隊員。これは隠密行動用の基本形態であり、戦闘形態は別にあります。ガングルー!ガンドーベル!」

 

 

 ボルフォッグの声に呼応し、ヘリコプター型のガングルーと大型二輪型のガンドーベル、二体のガンマシンがクロガネから自動発進しボルフォッグへと接近。

 

 

「三身一体!」

 

 

 ボルフォッグが中心となり、ガングルーが左腕に、ガンドーベルが右腕に変形し、同じく変形したボルフォッグにドッキングする。

 

 

「ビッグボルフォッグ!!」

 

 

 約20m弱とモビルスーツサイズではあるが、合体したことで一気に戦闘向けの姿になったビッグボルフォッグ。

 

 

「元々私は地上支援用です。マガオロチ相手にどれだけ通じるか分かりませんが、足手まといにはなりません」

 

「レジェンドお抱えの部隊の一人だろ?だったらむしろ頼りになるのは分かりきってるさ!」

 

「同じ勇者として、この星のために共に戦おう!」

 

「ありがとうございます、タイガ隊員、ダ・ガーンリーダー」

 

 

 二人の激励にどことなく嬉しそうに応えるビッグボルフォッグ。

 ゼットもいつもと違うが静かに頷き、黒歌も「にゃん♪」と返事をする。

 

 

『確かにマガオロチは強敵だが、こちらにはまだ出会って間もないとはいえ信頼による連携戦術がとれる。それぞれが特色の異なる面子だ、互いにフォローし合えば大魔王獣と言えど恐るるに足らず!力より心で負けるなよ!』

 

「「「「おおっ!」」」」

 

「当然にゃ!」

 

 

 レジェンドからも力強い言葉がかけられ、一層気合を入れるタイガ達。

 

 マガオロチの咆哮を皮切りに、勇者達と大魔王獣の死闘が幕を開けた。

 

 

 

 

 何も気合が入ったのはタイガ達だけではない。

 

 彼らが復活したことでゼロ達ウルトラ戦士や神衛隊も再び盛り返しにかかったのだ。

 しかし、着々と自身へと浸透していくゴーデスワクチンに苦しみながらもゴーデスは己の細胞を分離させ、邪悪大怪獣軍団を作り出す。

 

 

『思い……知るがいい……!所詮貴様らは……烏合の衆だとッ……!』

 

「ちっ!ここにきて雑魚祭りかよ!」

 

「いえ……!何体か細胞を多く有した強い個体が存在するようです!」

 

「下手にそいつから攻撃を受けたらキツイな……!」

 

 

 だがこの状況を打破出来る男がこの場には存在する。

 最強最速の二つ名を持つウルトラ戦士が。

 

 

「マックスギャラクシー!」

 

 

 救援に駆けつけたウルトラ戦士の一人、マックスが右手を天にかざすと遥か空の彼方から鳥のような物が飛来し、マックスの右手装着される。

 

 

「どうだマックス?エネルギー貯蔵量の増えたマックスギャラクシーは」

 

「文句無しだ、ゼノン。これならば……ジュゥアッ!!」

 

 

 マックスが光に包まれたかと思えば、なんと無数に分身したのである。

 それもその数は百人を遥かに超えていた。

 

 

「「「「「何ぃぃぃぃ!?」」」」」

 

「出たぜ……!マックスの多重影分身!」

 

「聞いたことがある……!マックスさんはあのバルタン星人の最強格、ダークバルタン相手に超分身して対抗したことがあると!」

 

「「「「「雑魚散らしは私に任せろ!お前達は強力な個体とゴーデスを頼む!」」」」」

 

 

 もしマックスに執着しているスラン星人がここにいれば腰を抜かしていただろう。

 何せマックスギャラクシーを装着した無数のマックスがズラリと並び、一斉に邪悪大怪獣へと向かっていくのだから。

 

 

「何この(敵にとっての)地獄」

 

 

 三日月が言ったその言葉を否定する者は誰一人いなかった。

 

 

「こうなってきたら俺も出し惜しみ出来ねぇな!シェアッ!」

 

 

 今度はゼロが左手を掲げるとウルティメイトブレスレットが光り、一度巨大な盾のようなものがゼロの左手に現れたかと思えば、それが分離してゼロに装着される。

 

 これがレジェンドを介してノアから授けられたゼロの持つ神器、ウルティメイトイージスを装備した強化形態・ウルティメイトゼロ。

 

 

「ッしゃあ!万が一エネルギー切れ起こしたらあとヨロシク」

 

「「「「「格好良さが台無しィ!!」」」」」

 

 

 だが、そんな茶目っ気もゼロの良さだ。

 

 

 

 

 

 さらにメビウスとヒカリにも動きがあった。

 正確にはメビウスが何かしようとしているのをヒカリが壁になって守っている。

 

 

「そう時間がかかるわけではないだろう!早く済ませるんだ!」

 

「ありがとうございます、ヒカリ!」

 

 

 マックスが相手にしている怪獣軍団とは別の強い個体……マガパンドンの亜種が発射してくる火炎弾をヒカリが防御しつつ、メビウスは精神を集中する。

 

 

(リュウさん、サコミズ隊長……皆さん、見ていて下さい。どんな相手だろうと僕は負けません。ウルトラマンとして、そしてCREW GUYSの一員として!)

 

 

 共に日常を過ごし、共に戦い、共に成長してきた今はなき仲間達を思い、メビウスの身体を炎が包み込む。

 

 

「ハァァァァ……シュアアアッ!!」

 

 

 その炎を吹き飛ばして現れたメビウスもまた姿を変えていた。

 その胸と背中に抱くは永遠に廃れぬ仲間達との絆の象徴ファイヤーシンボル、二つ名は『燃える勇者』。

 

 メビウスバーニングブレイブ。

 

 ゴーデス細胞で作り出された偽りの魔王の炎を打ち破るべく、決して消えない勇者の絆の炎が立ち上がった。

 

 

「お待たせしました!」

 

「気にするな。相手は炎を操るが同時に炎にも強い。やれるか?」

 

「はい!この世界の地球に来て以来、その弱点を克服すべくチーフやレオ兄さんに修行をつけてもらいました!」

 

「よし!あのマガパンドンは俺とお前で抑えるぞ!」

 

 

 炎に耐性を持ち身体能力に優れるメビウスバーニングブレイブを、知性に優れ技術と経験で勝るヒカリがサポートする。

 息の合ったコンビネーションを繰り出すウルトラ兄弟の二人は魔王獣であっても止める事は出来ない。

 

 

「ハッ!シュアッ!!」

 

「グオォォッ!!」

 

「デェァァァァ!!」

 

「ギャオッ!?」

 

「ハァァァァァッ!!」

 

 

 メビウスに気を取られたスキにマガパンドンは右腕をヒカリのナイトビームブレードで切り落とされ、そこから驚愕している間に続けざまにメビュームブレードで左腕を切り飛ばされる。

 

 

「「ハッ!ジュアァッ!!」」

 

「グゲェェェッ!?」

 

 

 メビウスとヒカリ、二人の左右対称の側転からダブルエルボー、そしてキックを腹部に受けて倒れ込むマガパンドン。

 両腕を失い防御も取れずくらった双撃は凄まじく、同時に脚だけでは起き上がれずジタバタともがいている。

 

 

「ヒカリ!仕留めます!!」

 

「ああ!!」

 

 

 ヒカリは右腕を掲げナイトブレスのエネルギーを解放し、メビウスはメビウスブレスのエネルギーを炎に変換・解放しファイヤーシンボルへと集中させ巨大な火球を形成する。

 そして二人は互いに頷き合い、各々の必殺技をマガパンドンへと発射する。

 

 

「シュアアアッ!!」

 

 

 左手でナイトブレスに触れ、その左手を軸に右腕を回すように前に出して十字に組んで発射されるヒカリのナイトシュート。

 

 

「デアァァァァッ!!」

 

 

 形成した火球を両手で勢いよく撃ち出すメビウスバーニングブレイブのメビュームバースト。

 初速を計算して放たれた二つの必殺技は絶妙なタイミングで同時にマガパンドンに直撃し、大爆発を起こす。

 

 

ズドォォォォォン!!

 

 

 あまりの威力に嘆きの声さえ上げる間もなくマガパンドンは消滅した。

 勝利のクロスタッチを決めた彼らを皮切りに各所で戦いを繰り広げている者達が奮起する。

 いよいよ光神陣営の逆襲と快進撃が始まったのだ。

 

 

 

 

 

 最強の邪悪大怪獣、バランガスの強個体と激突していたのはグレートとその戦友パワード、そして二人の弟子であるリブット。

 数日前駒王学園でリアス達を襲った、カテレアの一体化した毒ガス以外に氷も使うその個体は毒ガスと冷凍ガスを吐き出してくるが、グレートからの情報で既に対策法が分かっている彼らには通用しない。

 

 

「リブットブロッカー!ブロッカーエフェクト!!」

 

 

 グレートから授けられたリブットブロッカーからバリアが発生し、二種類のガスを完全に防ぐ。

 そのスキを見計らってリブットの後ろからバランガスの左右へとグレートとパワードが回り込む。

 先に仕掛けたのはパワードだ。

 

 

「ハァッ!デェヤァァァァ!!」

 

「グゥゥゥオォォォッ!?」

 

 

 パワードの得意とする反重力フィールドを纏った掌底が連撃でバランガスに叩き込まれる。

 正確には相手に当たる直前に反重力フィールドを纏わせているため、所謂『当てる直前に一気に力を込める』のと同様の技術だ。

 衝撃で空間が歪む程の威力の掌底を連続で受けたバランガスは反対側へ大きく吹き飛ぶ。

 そこにスタンバイしていたグレートは吹き飛んで来る位置を瞬時に計算して一番バランガスにダメージを与えられるポイントに狙いを定めた。

 

 

「ヘアァァァッ!!」

 

「ガァァァッ!!」

 

 

 重く鋭い一撃がバランガスの脇腹へと打ち込まれ、バランガスは派手な音を立てて倒れる。

 尚も起き上がりガスを噴射しようとするバランガスの頭上から、リブットがスプレッダーロッドを構えた状態で回転しつつ飛び掛かった。

 

 

「セェアッ!」

 

「ゴガァ!?」

 

「ハッ!フッ!ダァッ!!」

 

「グゥアァァァッ!!」

 

「「ジュゥアッ!!」」

 

 

ドガァァァァッ!!

 

 

「グギィ!?」

 

 

 リブットがスプレッダーロッドの連続攻撃を仕掛け、バランガスが怯んだスキにグレートとパワードによるダブルジャンプキックを直撃させ、バランガスを大きく吹き飛ばす。

 並んで着地した二人の横に、さらにリブットが加わりリブットはスプレッダーロッドをブロッカーに収納する。

 

 

「一気に畳み掛ける!パワード、リブット!」

 

「ああ、やるぞ!」

 

「了解です!」

 

 

 グレートの号令に頷き、各々が最も得意とする技を放つためにエネルギーをチャージする。

 そして三人はチャージしたエネルギーを一気に、一斉に解き放つ。

 

 

「ゼェアァァァァ!!」

 

 

 カラータイマーの周囲のみなぎりメーターが点灯しつつ、身体を強く発光させながら十字に腕をクロスさせたパワードがメガ・スペシウム光線を。

 

 

「ダアァァァァッ!!」

 

 

 前方へ上下に突き出した両手の間から凄まじいスパークを発生させながらグレートがバーニングプラズマを。

 

 

「ギャラクシウムブラスター!!」

 

 

 そして円を描くような動きから両腕のGクリスタルを輝かせL字型に腕を組んだリブットがギャラクシウムブラスターを発射し、バランガスへ寸分違わぬタイミングで直撃させた。

 

 

「ガギャアァァァァ……!」

 

 

ドオォォォォォン!!!

 

 

 旧魔王の力を取り込み、さらにこの場において強化されていたバランガスを難なく撃破したグレート、パワード、リブット。

 決して楽な相手ではないにも関わらず余裕の勝利を掴んだ三人は紛れもなく宇宙警備隊、そしてギャラクシーレスキューフォースの誇る精鋭であった。

 

 

 

 

 

 奮戦しているのは何もウルトラ戦士だけではない。

 グラハムとマリーダ率いる部隊もまた強個体のマガバッサー亜種と死闘を繰り広げている。

 

 

「前衛は私が一手に引き受ける!他の者はマリーダの指揮下に入り援護行動に専念しろ!」

 

「機動力重視の機体は中衛から後衛、支援重視の機体は後衛でポジショニングを維持!損傷したら無理せず後退、命を粗末に扱うな!」

 

「「「「「了解!!」」」」」

 

 

 空中で白兵戦可能なエクシアGFを中心に戦術を即座に組み立て実行し、マガバッサーと渡り合う神衛隊。

 とはいえエクシアGFのみというのもグラハムだけに苦労をかけてしまう、何か方法は無いかと考えていたマリーダに突然通信が入ってくる。

 

 

『マリーダ!今から示すポイントまでバンシィと共に翔べ!』

 

「イナバチーフ!?」

 

『とっておきのものを送ってやる!ゴーデスめ、俺と鉄華団のメカニックチームの意地を舐めるなよ!』

 

 

 コジローから送られてきたポイントはマガバッサーとグラハムのすぐ近く、かなり危険ではある……しかし、先のコジローの様子から察するに余程のものなのだろう。

 マリーダは意を決してそこまでバンシィのブースターを吹かせ上昇する。

 当然マガバッサーはそれに反応するが、エクシアGFに阻まれバンシィには手が出せない。

 

 

「ポイントに到達……!とっておきとは何が……あれはっ!?」

 

 

 マリーダが目を見開きながら驚いたのは格納庫にあるはずのペーネロペーがフライトモードでバンシィのいる場所へ向かって飛んできたからだ。

 しかもフライトユニットのカラーのみ黒に変更されているという訳のわからない状態。

 ニュータイプないし強化人間、もしくはそれに相当する能力が無ければ性能を十分に活かしきれないその機体に誰が乗っているのか。

 

 

 

 

 

「待たせたな、マリーダ!このフライトユニットを受け取れ!」

 

「イ……イナバチーフ!?」

 

「「「「「おやっさんんん!?」」」」」

 

 

 

 

 

 そう、まさかのコジローがペーネロペーを操縦していたのである。

 コジローはそう言うとペーネロペーからフライトユニットを分離させバンシィへと向かわせ、オデュッセウスガンダム単体となった機体はゴーデス島に着地。

 マリーダはコジローを信じ、フルアーマー装備をパージして接近したフライトユニットへとバンシィを収めるようにすると無事ドッキングが完了し、同時に既にデストロイモードになっていたバンシィに反応してなんとフライトユニットが『変身』した。

 言うなれば『バンシィ・ブラックフライヤー』とでも名付けようか。

 

 

「なっ……これは!?」

 

「元々ペーネロペーはお前用に開発されていたんだ。素材さえ揃っていればフルサイコフレーム化するのにそう時間は掛からなかった。今みたいにコイツに別のパイロットが乗るとしてもそれが決まる前で助かったってとこだな」

 

 

 簡単に言うが割ととんでもないことをやってのけた神衛隊第4分隊チーフメカニックと鉄華団メカニックチーム。

 フライトユニットをバンシィとシンクロさせてデストロイモードにすることで変形せずとも高速飛行、同時にファンネルミサイルも使える。

 ついでにサイコフィールドを機体に纏い突撃も可能らしい。

 

 

「束博士はこの事を……?」

 

「知らんだろうな」

 

 

 

 

「なぁぁぁにあれぇぇぇ!!バコさんペーネロペーをフルサイコフレーム仕様にするなら私も呼んでくれたらよかったのにー!!」

 

「今回はフライトユニットのみのようですが」

 

「こうなったらがっくんのガオファイガーをフルサイコフレーム仕様にして超常現象勇者王に……」

 

「待ってくれ束博士!?俺はニュータイプじゃないぞ!!」

 

「エヴォリュダーだしいけるいける」

 

「今回ばかりは言わせてくれ!それは無理だあああ!!」

 

 

 

 

「……経緯はともかく、ありがとうございますイナバチーフ。しかしオデュッセウス単体では十分な戦闘力が……」

 

「フッ……俺はゴーデスに対してこう言ったんだ。俺と鉄華団のメカニックチームの意地を舐めるな、とな。例のものを射出しろ!」

 

『了解おやっさん!ブラスティングアーマー、射出!』

 

 

 クロガネから大型戦闘機のようなものが射出され、オデュッセウスは飛翔してそれに対して背を向ける。

 

 

「行くぞオデュッセウス!ブラスティングアーマー、ドッキング・ゴー!!」

 

「「「「「は!?」」」」」

 

 

 なんと大型戦闘機に見えたそれは分離変形し、オデュッセウスガンダムの各部位に装着され全く別の形態へと変貌を遂げる。

 巨大なツイン・バスターカノンを背負い、右腕にダブル・ビームガン、左腕にダブル・ガトリングシールドを装備しホバー走行を可能とした重装甲・重砲撃用オデュッセウスガンダム。

 その名も……

 

 

「オデュッセウスブラスティア、合体完了!!」

 

「「「「「いやいやいやいや!?」」」」」

 

 

 グラハム及びマリーダと組んでいた鉄華団メンバーが総ツッコミ状態となり、マリーダすら「オデュッセウス単体ならイナバチーフの方が扱い上手いんじゃないか」と思い始める始末。

 フライトユニットだけでは芸が無いと感じたコジローとメカニック班が悪ノリした結果出来上がった代物だ。

 

 

「よし、行くぞ!」

 

「駄目だ俺どんだけ年重ねてもおやっさんに勝てる気がしねえ」

 

「当たり前だろ。今はサーガ様の所属だけど昔はレジェンド様直属の部隊にいたんだぞ。エリアのトップ2に属した超ベテランに勝つなんてのはアムロ教官に勝てるかもしれない夢ン中だけにしとけ」

 

「バカ言え夢ン中でも撃墜され数更新してんだよ俺ァ!」

 

「夢ならマシだろ俺はシミュレーターやる度に瞬殺されまくってんだぞ!?開始直後に!」

 

「それシミュレーターやってねーのと同じじゃねーか!」

 

 

 無駄口を叩きながらもフォーメーションを組み直す鉄華団メンバーはさすがと言ったところ。

 マリーダもようやく現実を受け入れ、地上部隊をコジローに任せグラハムと合流しマガバッサーとの対決に望む。

 

 

「相変わらず我々の隊のチーフメカニック殿はやることが大胆だな!」

 

「グラハム副隊長も他人の事は言えないと思われます」

 

「フッ、違いない!ならばこの場ではそれらしく振る舞うとしようか!」

 

 

 バンシィのファンネルミサイルによる援護を受けながらマガバッサーへと斬り込むエクシアGF。

 それを後押しするように地上からはオデュッセウスを始めとする機体の砲撃が絶え間なくマガバッサーへと撃ち込まれる。

 

 

「弾幕を張り続けろ!奴に攻撃するスキを与えるな!」

 

「「「「「応!!」」」」」

 

 

 スターファルコンの時もそうだったが、コジローはオデュッセウスをいとも簡単に操りマガバッサーへと明確なダメージを与えている。

 ブランクはあったにも関わらずそれを感じさせない操縦技術を見せる大先輩の指揮により、鉄華団のメンバーもより一層奮起しマガバッサーへと砲撃をお見舞いしていく。

 

 

「グギィィィアァァァ!!」

 

「今だ!トランザム!!

 

 

 遂にエクシアGFがトランザムを発動し、マガバッサーの全身を縦横無尽に切り刻む。

 抵抗したくても地上からの砲撃に邪魔され、さらにはバンシィのファンネルミサイルによる援護も加わりマガバッサーはなす術もなく一方的にやられ、とうとう両翼を大きく斬られる。

 

 

「ギィアァァァァ!!」

 

「仕上げだ、マリーダ!最後は君が決めたまえ!」

 

「了解!!」

 

 

 エクシアGFと入れ替わるようにバンシィがフライトフォームへと変形し、赤いサイコフィールドを纏いマガバッサーに突撃する。

 両翼に致命的なダメージを負い、もはやまともに動くことさえ不可能だったマガバッサーに回避も防御もする力など残されていなかった。

 

 

「ここからいなくなれぇぇぇっ!!」

 

 

ズギャアアアアッ!!!

 

 

「グギャアァァァァ……」

 

 

 サイコフィールドに包まれたバンシィの突撃で身体に風穴を開けられ、マガバッサーは断末魔の叫びを上げて爆散した。

 それを見届けた後、バンシィはフライトフォームからMSフォームへと変形する。

 

 

「ターゲットの撃破を確認……!」

 

「よし、我々もゴーデスとの戦いに向かうぞ!」

 

「弾やエネルギー、それに根性が残ってる奴はついて来い!あの調子に乗った髑髏の怪物に一泡吹かせてやるぞ!!」

 

「「「「「うっす!!」」」」」

 

 

 コジローの電撃参戦は士気高揚にも繋がり、鉄華団やグラハム、マリーダがさらなる闘志を燃やしていく。

 

 

 

 

 

 強個体デガンジャと戦闘中のターンXとガンダムゴッドマスター、そしてエンキドゥルガーにラゼンガン。

 以前三大勢力会談で転移先にて鬼の討伐を行ったメンバーに加え、キングキタンRXとヨーコMタンクもデガンジャとの戦闘に参加している。

 

 

「グオオォォォウ!!」

 

「随分と不格好な生体ガンメンだなァ!シャイニングフィンガーで爆発させてやろうか!?」

 

「いや!このネオキタンランサーで串刺しにしてやらぁ!」

 

「二人揃って物騒な事言わないの!」

 

 

 巌勝とキタンは相手が何だろうと怯まない……のは良いが実行されたらエグいものを見ることなりそうなのでヨーコが一応止めるが、手加減などしてる余裕が無いのも事実。

 

 

「奴は竜巻となり手からビームを撃てるらしい。しからば儂の旋闘術の出番よ!竜巻になるのならそれと逆回転の旋闘術で相殺してやればよい!」

 

「台風を消し飛ばすのと同じ要領だな!」

 

「狛治……お前そんなことしてたのか……?」

 

「俺ではなく老師がやっていた。だが任務の出先でピクニック出来なくなって恋雪さんが悲しそうにしていたのを思い出すと俺も出来るようになりたい」

 

 

 何やってんだあの人……人か?アレ。

 ちなみに縁壱も家族サービスが出来なくなりそうということで旅行先の星で台風を前述と同じ原理の斬撃により消滅させている。

 大規模な自然現象を物理的(とほんの少しの科学的)に打ち消せるという、九極天のヤバさを意図せず再認識する羽目になった。

 

 それはともかく、デガンジャに対抗する手段はある。

 このメンバー、攻撃力ならピカイチなのだ。

 筆頭のラゼンガンは当然として、ターンXも超高性能機であり、そしてこの場での最大戦力は狛治のゴッドマスター。

 あのモードを発動した時、その拳はまさに一撃必殺の破壊力を誇る。

 

 

「最初に言っておくぞ、デガンジャとやら!実のところ先日から私は機嫌が悪い……理由はただ一つ!無惨様改め鬼舞辻無惨の発言が原因だァァァ!!」

 

「ゴォォアァ!?」

 

「故に貴様にはこのストレス発散の手伝いをしてもらう!ゴーデスの手先として生まれた己の不幸を呪うがいい!!」

 

 

 地獄のタッグマッチにて無惨の発言で、表には出さないよう心掛けていた巌勝だったがここに来て御大将モードになったこともあって爆発。

 バズーカを撃ちながら急速接近し、即座にガーベラストレートを抜いて片目に突き刺し、そのまま溶断破砕マニピュレーターを起動させてガーベラストレートを抜いた箇所に叩き込む。

 

 

「このターンX凄いぞぉぉぉ!さすがゴッドマスターの御兄弟!!」

 

「グギャアァァァァ!!」

 

「言った傍からやったわね……」

 

「相当フラストレーション溜まってたんだなアイツ。気持ちは分かるけどよ」

 

「……おい、よく考えたら狛治も……」

 

「既に手遅れだ、ヴィラル」

 

 

 は?とロージェノムの言葉に怪訝な表情をするヴィラル他2名だったが、直後に理解した。

 

 

「でぇぇぇいやぁぁぁぁ!!」

 

「ゴグゥッ!?」

 

 

 ゴッドマスターの飛び回し蹴りがデガンジャの鼻先に突き刺さる。

 最初は恋雪や慶蔵のおかげでそうでもなかった狛治だが、巌勝に触発されて怒りが再燃したようだ。

 

 

「ちっ!連続で出遅れるたぁ超次元グレン団突撃隊長の名折れだぜ!俺も混ぜやがれ!」

 

「結局こうなるのよね!でもまあ、その方が私達らしいか!」

 

「貴様と違って顔のない面倒な奴を相手にした経験が俺達にはある!」

 

「竜巻化に怯える必要は無いぞ!そのために儂がいるのだからな!」

 

 

 超次元グレン団の重鎮達もまたデガンジャへと攻撃を仕掛ける。

 当然、デガンジャはセオリー通り竜巻化しようとするも初期段階でラゼンガンの旋闘術で阻まれ、解除されてしまう。

 

 

「能力である貴様と積み重ねられた鍛練と経験の結果である儂では格が違うわぁぁぁ!!」

 

「やるわねロージェノム!」

 

「おっしゃあ!続けて行くぜヨーコ!」

 

 

 ラゼンガンと入れ替わるようにキングキタンRXとヨーコMタンクが前に出てデガンジャに迫る。

 ヨーコMタンクの援護を受けながらキングキタンRXはターンXが潰した目のもう片方をランスで貫く。

 

 

「ゴガアァァァ!!」

 

「ざっとこんなもんよ!」

 

「有言実行だなキタン!竜巻化はロージェノムに防がれ、両目は我らに潰された!残るは両手のビームのみ!!」

 

「ならばそれは俺に任せてもらおうか!!」

 

 

 そう言って飛び出したのはエンキドゥルガー……ヴィラル。

 

 

「でぇりゃあぁぁぁぁ!!」

 

 

 デガンジャの懐に飛び込み、エンキドゥルガーは複腕に携えた数多の刀を目にも止まらぬ早さで振るいデガンジャの両腕に無数の傷を付ける。

 

 

「たとえゴーデス細胞に生み出された怪獣といえど、痛覚や神経が存在していないわけではあるまい!」

 

「始末の準備は整った!さあ、殿はお前だ狛治!もはや今のお前は鬼舞辻無惨の配下だった頃とはまるで違う実力者だというところを、地獄にいる奴と目の前の奴に見せてやれ!!」

 

「ああ……!俺はやる!!」

 

 

 狛治は気合を込め赤い左手『デビルフィンガー』を発動し、背部のゴッドフィールドを展開。

 続けて……と右手側を発動しようとしたところ、ゴッドマスターが紫色の禍々しいエネルギーに包まれる。

 

 

「う……ぐ……おおおっ……!!」

 

「おい!どうした狛治!?」

 

「まさか知らぬ間にゴーデス細胞に……!?」

 

「違うな」

 

 

 苦しむような狛治の声にキタンとヨーコが心配するが、ロージェノムは落ち着いた声で返す。

 

 

「どういうことです、ロージェノム様!?」

 

「あの機体には『アルティメット細胞』なるものが使われていると聞く。その細胞が狛治を試しておるのだ。真にあの機体を扱うに足る者かどうかをな」

 

「なんだと……!何もこんな時でなくたっていいじゃねえかよ!!」

 

「否!!この場でなくてはならん事だ!!」

 

「「「!!」」」

 

 

 強く言葉を発したのは巌勝だ。

 かつてカゼキリとの戦いの中、過去の己に打ち勝った彼は今こそ狛治がかつて鬼であった自分を乗り越える時だと確信している。

 極限の状況下においてそれを成し遂げてこそ、本当の意味で新たな一歩を踏み出せるのだと。

 

 

「狛治!己の心を見失うな!今のお前が守るべきもの……それを強く意識せよ!」

 

「ぐっ……ううう……!!」

 

「己が心と共にあるものと全ての邪念を打ち払え!そうすることでその先にある扉が開く……限界を超えた力を引き出す、澄んだ心……明鏡止水の境地へと!!」

 

 

 巌勝の激励は狛治に届いた。

 かつて上弦の鬼であった頃も彼を超えんと鍛練を積み続けたが、炭治郎に頸を斬られる最期までそれは叶わなかった。

 しかし、今ならばどうだろうか。

 恋雪、慶蔵、オルガや三日月達鉄華団の皆、そしてレジェンドやサーガ達……守るべきものが大きく増え、傍にいる。

 もう一人で立ち向かう必要はない。

 一人で苦しむ必要もない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――だがそれでも守れなければどうする?――

 

 

 狛治にそう問いかけてきたのはかつて鬼であった頃の自分――猗窩座。

 

 

――守るべきものを多く得て、結果守り切れずに全てを失ったらどうする?また何もかも捨てて堕ちるのか?『俺』みたいに――

 

「守ってみせるさ、全部」

 

 

 追い詰められたような声でも、焦るような声でもなく、穏やかな声で狛治は猗窩座(じぶん)に告げる。

 

 

――命を捨ててでもとでも言うつもりか?――

 

「いいや、捨てない。命も『家族』もどちらもな」

 

――ではどうやって――

 

「互いに助け合い、補い合えばいい。俺が出来ない事を俺の家族が、俺の家族が出来ない事を俺が。恋雪さんや師範、団長、鉄華団の皆やサーガ様達……そして(お前)を討った鬼狩り達がそれを教えてくれた」

 

 

 どんな時も、一人じゃない――そう理解した時、世界が拡がった。

 もうあの時とは違う……愛する者が隣にいて、尊敬する人達に見守られ、新しい家族と騒がしい毎日。

 そして、それは一人で守るものではない。

 

 

「どんな困難でも皆で立ち向かえばいい。今戦っているゴーデスにしてもそれは同じことだ」

 

――勝てるのか……いや、勝つ気でいるのか――

 

「当然だ。俺はもう一人じゃない」

 

――ならばもう負けるなよ、何者にも。そう、自分()にもな――

 

 

 その言葉を最後に猗窩座の気配が消えていく。

 そしてそこから聞こえてきたのは水の一滴が落ちる音。

 

 

「見えた……!水の一滴!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 遂に狛治は明鏡止水の境地へと達した。

 禍々しいエネルギーはそのままだが、青い右手『ゴッドフィンガー』を発動し――

 

 

「俺の両手が揃って吼える!」

 

 

 両手を胸の前でガッチリと組む。

 

 

「限界超えろと!烈々叫ぶッ!!」

 

 

 二つの拳が反応し合いエネルギーが増幅され、再び離した時、ゴッドマスターは禍々しいエネルギーから解き放たれ機体全体が金色に輝いた。

 これが明鏡止水の境地を得た真のスーパーモード、いやハイパーモード。

 東方不敗やその弟子のドモンも体得したその領域へ狛治は辿り着いたのだ。

 

 

「双ぉぉぉ極ッ!!ゴッドォ!デビル――フィンガァァァァ!!!!

 

 

 右手に青の、左手に赤の闘気を纏わせた金色のゴッドマスターがデガンジャへと突撃し、左手をデガンジャの鼻先に叩き込む。

 本来ならば頭部に放つそれはサイズ差やデガンジャ自体の頭部が異常に大きいためこういう事になったが、威力が凄まじい事に変わりは無い。

 その状態でさらに右手を下から重ねるように叩き込み、重なった瞬間強大なエネルギーを解き放つ。

 

 

「ゴガアァァァァァ……!」

 

 

 マガパンドン、バランガス、そしてマガバッサーに続き強個体として生み出されたデガンジャも倒され、マックス軍団が相手をしている雑兵怪獣軍団も残り僅か……強化マガオロチはタイガやゼット達が相手取り、残る強敵は元凶であるゴーデスのみ。

 

 光神陣営の快進撃は止まらない。

 勝利した者達からもほんの少しずつ光が出て空の彼方へと消えていく。

 それは希望が消えるのではない。

 

 『奇跡』を起こすための――

 

 

 

〈続く〉




マジで長い……前書きでも書いたように個人的には次で決着、といきたかったけど出来る限り皆に見せ場をと思ったらこんなに長くなりました。
その代わりに次回はマガオロチとの決着にヒカリ博士に弱体化させられたゴーデスとの再激突に絞ります。

なお、本章終了後も幕間はありますが今回はギャグかほのぼのの予定。
本章も残り僅か、どうぞ最後までお付き合い下さい。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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