ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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お待たせしました。
ゴーデス編、そして第一部堂々の完結です。
今までのシリアスから離れてほのぼのとしてます。

モチベーションが下がったり色々ありましたが皆様の応援のおかげでこうして投稿を続けられております。
これからもどうか彼ら共々本作をよろしくお願いします。


それでは本編をどうぞ。


まだ見ぬ世界を目指して

 ゴーデスとの死闘は新たな力や新しい仲間、頼もしい援軍……そして数多の者達の諦めない心によりその力を発現させる事が出来たウルトラマンサーガの力も加わり光神陣営が誰一人犠牲を出す事なく勝利を手にした。

 

 しかし、直後に問題が浮上する。

 

 それは――

 

 

「あ、予測した通りこの島沈むな」

 

『何ィィィィ!?』

 

 

 ゴーデス撃破の喜びを感じている中、揺れを体感したレジェンドが零した一言でゴーデス島にいた全員が焦り始め、勝利の余韻に浸ることも忘れ急遽人間の姿になったウルトラ戦士と機体をクロガネに格納。

 一人悠々とネオ・グランゾンに乗り込んで空間転移の準備に入っていたレジェンドと、それを見て普段の調子に戻ったゼットは後にこう言った。

 

 

「いやまさかテンパった結果、超大型回転衝角を起動した状態で背後から突っ込んでくるとは予想外だったわ」

 

「ネオ・グランゾンなら平然としてたんじゃないかと思われますが、中にいる俺達は本気でミンチになるんじゃないかと戦慄したのでございました」

 

 

 ちなみに、辛うじて回避したネオ・グランゾンがクロガネの甲板に乗り、無事転移は成功した。

 ついでに事実としては別にテンパっていたわけではなく、この事態を予測しておきながらあっけらかんと言い放ったレジェンドへとお仕置き的な意味があったそうな。

 

 つまり、ゼットはとんだとばっちりである。

 

 

 

 

 転移してダイブハンガーへ帰還したレジェンド達を出迎えたのは、文字通りダイブハンガーにいた全員だ。

 

 真っ先に動いたのは一誠とタイガ、そして朱乃とカナエに支えられていたリアス。

 一誠とタイガはリアスの無事な姿を確認するや否や『騎士』顔負けのスピードで彼女へと近付き、一誠は喜びながらリアスをお姫様抱っこする。

 リアスは驚きながらも頬を赤く染めつつ一誠の首に両手を回し、タイガは一誠の肩に腕を組んで三人で笑い合う。

 

 それに感化された他の者達も笑顔でそれぞれを待つ者達と喜びを分かち合った。

 

 強いて問題を挙げるなら……

 

 

「なーんーでーにゃー!!」

 

「いや小猫ちゃんの普段の反応見てたら別におかしくないでございますよ」

 

「確かにそうだが俺はお前がそっちを理解出来てた事に驚きだぞ」

 

「え?……いや超師匠も凄い事になってるんですが」

 

 

 サーガの方に駆け寄った小猫に黒歌は滝のような涙を流しつつ、ゼットの言う通りレジェンドは乱菊に膝枕……正確には本来の膝枕の位置に首、太腿の辺りに頭を置かせているのでまんま太腿枕(しかし胸を目の上に乗せられ前が見えない)されている。

 加えて涙目で頬を膨らませたアーシアに右腕を、クロエに左腕を抱えられ、更には「ぷんすこー」なオーフィスが右足に引っ付いており、左足には夜一が関節技をかけている状態。

 そして仕上げと言わんばかりにまさかのしのぶが俗に言う『ぺたん座り』でレジェンドの腹に乗っかっている完全包囲網。

 

 

「前が見えない上に動けん」

 

「別に性的な事はしませんよー」

 

「いや目の部分はもろにセンシティブなんですが。っていうか誰だ俺の左足に関節技キメてる奴はァァァ!!」

 

「ぷんすこー」

 

「オーフィスか!?いや、声が聞こえたのは右側でしかも現在進行形で力が込められている!!」

 

「ふむ、確かスピニング・トゥ・ホールドとやらはここをこう……」

 

「ぐおおおお!?お前か夜一ィィィィ!!」

 

 

 ハーレムと言えば聞こえは良いが、両足がヤバいことになっている上に全身拘束状態のレジェンドは絶体絶命。

 ゴーデスなんぞよりよっぽど手強い連中がエンディングに待ち構えているとは夢にも思わなかった。

 

 

「ん〜?あけちゃんとカナちゃん、セラちゃんはいいの?くろにゃんはあそこでにゃーにゃー泣いてるし」

 

「ええ、後でじっくり頂きますわ」

 

「しのぶに比べて私はレジェンド様との時間を多く過ごせてるし、今はいいかなって」

 

「というよりあそこに混ざってもあんまりレジェンド様を堪能出来ないよね☆束ちゃんもそう思ってるでしょ?」

 

「まーねー。で、しーちゃんは何で行かないの?」

 

「今日は余計な連中が次から次へと湧いて出たおかげで疲労困憊なんでな。ひとっ風呂浴びたらさっさと休ませてもらうよ。あいつには朝一で具沢山のピザでも作らせるさ」

 

 

 今回の激戦で間違いなく功労者の一人に数えられるC.C.はひらひらと手を振り一足先に自室へと戻って行った。

 確かにレギオノイドやギャラクトロン、そしてサタンデロスを相手にした彼女としては早く休みたい気持ちの方が大きいだろう。

 セラフォルーの言うことも一理あるし……と、ここで束はあることに気付く。

 

 

「そういえばろせちゃんは?まだサイバスターのコックピット?」

 

「うう〜……ここですよ〜……まだ回復してなくて……」

 

「だからといって私に力を使って運ばせるのはやめてください。放り投げますよ」

 

「「「……どちら様?」」」

 

「ヤッホーさーちゃんお久しぃ!」

 

「惑星レジェンドにて風を司る精霊王やってるサイフィスです。サイバスターの守護精霊として以後よろしく……えい」

 

 

 驚く三人を尻目にサイフィスが風を操りロスヴァイセをふよふよと浮かせながら運んで来て――宣告通りレジェンドの方へ放り投げた。

 

 数多の悲鳴と共にレジェンドの絶叫が響く。

 

 何がどうなったのかはご想像にお任せしよう。

 

 

 

 

 本来ならばその後は祝勝会、という予定だったのだが先の出来事でレジェンドがダウンし、功労者のC.C.もさっさと引っ込んでしまった上、他の戦闘参加者も気力体力共にキツいということで祝勝会は後日ということになった。

 

 実際、リアスらは夏休み直前とはいえ学園もあるし、矢的も教職にいる立場だ。

 一応ダウンさせた原因としてサイフィスがレジェンドを部屋まで運ぶ事になったので、全員渋々離れる。

 

 ……オーフィス以外。

 

 

「離れてくれないと重いんですが」

 

「嫌。我、レジェンドから離れない。我とレジェンドはセットで通ってる」

 

「セットなのはさっきの青いウルトラマンでは?」

 

 

 重いとか言いつつもロスヴァイセの時同様にレジェンドをふよふよと浮かせて運ぶサイフィス。

 レジェンドの部屋に着くとグレイフィアが既にベッドメイクを済ませており、すぐにでも休めるようにしてあった……のはいいが、布団の中にティアマットが潜り込んでいたがオーフィスとサイフィスのフィスコンビに引っ張り出されて床に放置された。

 

 

「私の扱い雑すぎませんかね!?」

 

「そういうのは正妻である我の役目」

 

「そもそも私は貴女のこと然程知りませんので」

 

「そっちの女性はまだしもオーフィスはレジェンド様の正妻じゃありませんから!」

 

 

 ギャーギャー騒ぎ出す三人だったが、通り掛かった卯ノ花の笑顔と共に言われた一言で黙る。

 

 

「これでレジェンド様が起きたらしばらく口を利いてくれませんよ?」

 

「「「ごめんなさい」」」

 

 

 レジェンド一家の裏ボスは強かった。

 

 

 

 

 翌日、昨日の疲労でぐっすり眠ってしまっていた一誠達が飛び起きてきた。

 

 

「はよはよー、珍しいね。皆揃って普段より遅いなんて。まあ、束さんはこのあと二度寝するけどね!」

 

「くっそ羨ましい!じゃなくて部長も病み上がりで体調万全じゃないし少し早めに出ようってことだったんスよ!ゴーデスの野郎最後の最後でこんな副産物的な事態起こしやがって!」

 

「イッセー君、今回ばかりはゴーデス関係ないんじゃないかな」

 

「確かにそうかもしれねーけどさ!そう思わねーと無理だって!」

 

『あながち間違いとも言えんのが悩ましいな、相棒』

 

 

 ドライグの言葉に仕方なく同意しつつ、予めグレイフィアが用意しておいてくれた朝食を急いで摂るオカ研メンバー。

 そんな中、未だ夢の中のオーフィスを背負いレジェンドが姿を現した。

 

 

「昨日の今日だってのに元気だなお前らは」

 

「「「「「昨日は御愁傷様です」」」」」

 

「そう思ってるなら助けろコノヤロー」

 

「いや俺らも寝坊したおかげで結構急いでて……」 

 

「束さんは二度寝しまーす!」

 

 

 元気よく応えた束にオーフィスを押し付けて椅子に座るとレジェンドは急ぐ一誠達に告げる。

 

 

「そーいやダ・ガーンと凱とボルフォッグがお前らを学園まで送るとさ。祝勝会もあるし今日はリアスや生徒会メンバー含めてさっさと帰って来い。ん?そういやアザゼルの奴もまだ寝てたがあいつも教職だろ。矢的や涼子みたく早めに出なくていいのかアレ」

 

「「「「「……はい?」」」」」

 

 

 祝勝会やアザゼル云々はさておき、件の三名が学園まで送ってくれると聞いてポカンとしたオカ研メンバー。

 一緒に泊まっていたソーナ率いる生徒会メンバーは戦闘に参加していたわけではないので普通に登校したようだ。

 

 

「何でそれ最初に言ってくれないんですか!?」

 

「俺ちょっと前に部屋から出た時、凱に会って聞いただけだもん」

 

「ボルフォッグさんも合体以外に別形態あったんですか?」

 

「あるぞ。パトカーのビークルモード」

 

「ダ・ガーンもそうだけどパトカーに送られるって何か噂立ちそうな……」

 

「そこは認識阻害かけてるからノープロブレム」

 

「ついでに凱さんは何に乗るのかしら?」

 

「俺がGUTS時代にもよく乗ったデ・ラ・ムだ。そっちも認識阻害かかってる」

 

 

 しっかり返答してやるレジェンドだったが、少し考えてみる。

 

 ダ・ガーンのパトカーモードにはおそらく一誠(とタイガ達)とリアス、デ・ラ・ムには凱を除いてあと三名ほど、そしてボルフォッグもビークルモードだと乗員は二名。

 残っているのは朱乃、裕斗、小猫、カナエ、アーシア、ゼノヴィア、そしてギャスパー……二人も余ってしまう。

 

 

「……ちょっと詰めればデ・ラ・ムに一人は入るがどうやってもあと一人分は無理だな」

 

「レジェくんがガンドーベルなりなんなりで送ればいいんじゃない?」

 

「ありゃ相乗り出来るマシンスペックじゃないだろ。出来なくは無いがオカ研の連中で俺と相乗り出来そうなのはカナエくらい……はっ!?」

 

「なら私がレジェンド様と一緒に乗れば解決ね!」

 

「あら、私も六杖光牢で固定すれば問題無いわ」

 

「わ、私は……あうぅ……無理みたいですぅ……」

 

 

 約一名縛道使ってまで一緒に乗ろうとしている者がいるが、そもそもまだレジェンドは送るとは一言も言っていない。

 

 結局、仕方なく送ることになったのだが争わずに済むようにレジェンドが自身のスペックをフル活用し、ガンドーベルに裕斗を乗っけていくことになった。

 

 

「あの、レジェンド様……これだと僕が針のむしろなんですけど……」

 

「一時の辛抱だ我慢しろ。下手すりゃ斬撃と鬼道に雷飛び交う戦場が朝っぱらから作られる羽目になるぞ」

 

 

 ……それプラス、ソッチ向けの薄い本のネタにもされそうな気がしないでもないが、そこはスルーしておく。

 

 

 

 

 無事、一誠達を駒王学園へと送り届け、レジェンドと凱、それにダ・ガーン、ボルフォッグは仮住居で寛いでいた。

 

 レジェンドと凱は縁側に寝転んでおり、ダ・ガーンとボルフォッグは庭でロボットモードで日光浴中。

 下校時も迎えに行くため、時間になれば一誠がダイレクターでダ・ガーンへと連絡を入れる手筈になっている。

 期末ゆえに午前中のみの短縮授業なのですぐ迎えに行けるよう、仮住居でダベっているわけだ。

 

 

「命とのデートはいいのか?」

 

「何でも女性の新メンバーと親睦を深めるための女子会だそうだ。デートに関しては空の世界とか別の世界でさせてもらうさ」

 

「そういえば空の世界と聞いたソルダートJが『私が行かず誰が行く!?』と興奮気味でしたが却下されて膝から崩れ落ちていました」

 

「そのソルダートJという者は何か空の世界に思い入れがあるのか?」

 

「空の世界というか、空そのものだな。ま、そのうちあいつも来ることになるだろ」

 

 

 つい昨日激戦を繰り広げたとは思えないような、のんびりした会話である。

 

 

「しっかしなぁ……学園着いた時に遠くから聴こえたが、何で俺と裕斗じゃなくて俺と凱で噂されるんだ?いやそういう噂されること自体アレだけど」

 

「ああ、あれじゃないか?『おまえらコンビ』」

 

「お前が中の人ネタ持ち出してくることは完全に予想外だったよ」

 

「「???」」

 

 

 ダ・ガーンとボルフォッグは意味が分からず「?」マークを飛ばしている。

 ふぅ……と息を吐いてからレジェンドは両腕を枕にし、再び空を見た。

 

 

「ま、今日のところはあの蒼い空でその変な記憶を上書きしますかね」

 

「その話、命が聞いたらどんな顔するかな……」

 

「やめておいた方がいい。何となく私の勘がそう告げている」

 

「ダ・ガーンリーダーに同意します、凱機動隊長」

 

 

 四人揃って青空を見上げ、穏やかな時を過ごすレジェンド達。

 

 

「皆で守った空だな」

 

「ああ、私達が力を合わせて守ったものだ」

 

 

 凱とダ・ガーンは小さく笑う。

 

 

「……お前達はどうして空は蒼いのか、考えたことはあるか?」

 

「それは現象としてでしょうか?それとも……哲学的に?」

 

「後者だよ。だが、覚えておくといい。今度の修行で拠点とする世界はその答えを探すのにうってつけだ」

 

「光神レジェンド、そもそもそれに明確な正解はあるのですか?」

 

「さあな。それはお前達自身が見つけることだ」

 

 

 そういうとレジェンドは目を閉じる。

 レジェンドに聞いてもこれ以上は何も言わないだろうと考えたボルフォッグは凱に聞いてみた。

 

 

「凱機動隊長は分かりますか?」

 

「俺にも分からないな。だから皆で探しに行こう。少なくとも俺はレジェンド様の言う答えとやらが一つだけとは思わない……ってことを言っておくぜ」

 

「つまり我々それぞれが違う答えに行きつく可能性もある、というわけだな」

 

「多分な。さてと……俺もレジェンド様を見倣ってたまには二度寝するかなー」

 

「今朝の言動を考えると束博士からレジェンドチーフに伝染し、凱機動隊長も触発されたと考えるのが妥当ですね」

 

「むう、二度寝というのは実はある種の感染症だったのか。記憶しておかねば」

 

 

 何故か曲解しているダ・ガーンだったが、珍しくボルフォッグも訂正せずにのんびりしている。

 

 ――どうして空は蒼いのか――

 

 その問いはこれから彼らの辿る運命を大きく動かすものであることを、彼らはまだ知らない。

 

 

 

 

 それから数時間後――

 

 授業が終わり、それぞれが帰宅準備を始めている駒王学園。

 

 

「よっしゃ!準備完了!」

 

「私も大丈夫です!」

 

「こっちも終わったよ」

 

 

 相変わらず美少女二人に囲まれて嫉妬されている一誠だが、彼の想い人はリアスであり、アーシアの想い人はレジェンドだ。

 ゼノヴィアも先日から少しずつサーガを意識し始めている。

 

 

「明日の日曜日を挟んで来週入ったらすぐに終業式、それから夏休みか。二人はあっち行く準備終わってるのか?」

 

「はい、全部ではないですけど」

 

「そもそも私は持っていくにしても娯楽品とかは少ないし、服とかもあちらで調達出来ると聞いているからな。とりあえずデュランダル強化のためにヒヒイロカネやダマスカス鋼は欲しい」

 

「いや、それゼットが偶然ごっそり貰っただけで簡単に手に入る物じゃないってレジェンド言ってたよな」

 

「プロテインはあるのだろうか?」

 

「旦那、イッセーの身体借りて飲んでもイッセーがビルドアップするだけじゃねーの?」

 

「じゃあアレだ、ダンベルとか鉄アレイ持ってこーぜ」

 

「イッセー、旦那に染まってきてねーかオイ」

 

 

 授業中は静かだったトライスクワッドの三人も加わり、一層賑やかになっていく。

 さあ帰ろう、と思った時に大抵『非モテーズ』なる集団(中心人物・松田&元浜)が妨害しようとするのだが今回はそれも無かった。

 何故ならば……

 

 

「イッセー!ギャスパー拾って帰るわよ!」

 

「皆揃っていますわね」

 

「小猫ちゃんは回収済みよ〜」

 

「……カナエ先輩、脇に抱えるのはやめて下さい」

 

「イッセー君、彼には連絡したかい?」

 

 

 そうそうたる顔ぶれが一誠らの教室に顔を出したからだ。

 正直これに喧嘩売ったら学園どころか駒王町で生きていけないんじゃないかという錯覚さえ覚える。

 実際に彼女らのバックには魔王のみならず光神に始まり宇宙警備隊や銀河遊撃隊の精鋭やら何やらが(個人的に)ついているし、下手すれば宇宙の片隅でも生きていけるか不安になるレベルなのだが。

 

 

「了解です部長!っと木場の言うとおりダ・ガーンに連絡しないと……」

 

「部室に一旦移動しながらにしましょ。ギャスパーも待ってるでしょうし」

 

 

 そそくさと教室を出てダイレクターを取り出した一誠はリアスに言われて「それもそうか」と思ったがやはりこの漢が一肌脱いだ。

 

 

「マッスル隊長よりダ・ガーンへ。一誠らの授業は終了し、ギャスパーと合流のち校門へ向かう。Over」

 

『こちらダ・ガーン。了解した、マッスル隊長。これより他3名と共に駒王学園へ向かう。Over』

 

「「「何でそんなにノリいいんだよ!?」」」

 

「順調に現代に染まってるわね〜」

 

「カナエ先輩と同じですね」

 

「え!?」

 

「この間、スマホで何かのお店調べてポイントカード持って自転車で走って行きました」

 

 

 驚くカナエだが、スマホ(ウルフォン)や転移用ゲートを当たり前のように使い、ポイントカードを複数持ってる彼女はそう言われても仕方ない。

 何気に自転車まで使いこなしているし。

 

 

「だってバーゲンやってるお得なお店は毎日違うのよ!?」

 

「カナエ、もう現代っ子というより思考が主婦のそれになりつつあるわよ」

 

「あらリアス、兼業にせよ専業にせよ、カナエのように主婦としての能力は必要じゃない」

 

「そういえば父さんも主夫スキル高かったなぁ」

 

「言われてみれば師範もだ……あれ?サーガ様は?」

 

「レジェンド様は一人で何でも出来ちゃいますし……」

 

 

 レジェンドやジェントは当然だが、惑星レジェンドにいる時は一人暮らしな巌勝も家事能力は高い。

 サーガは一通りレジェンドが教えてはいたもののウルトラマンとしての時だけであり、今のように人の姿をとった時はまだ不安なところはある……が、一人暮らしする分には十分。

 

 そんな他愛もない会話をしつつ、彼らは旧校舎にある部室へと足を進めて行った。

 

 

 

 

 部室でギャスパーと合流し、校門まで行くと既にレジェンド達は到着していた。

 何故かレジェンドと凱は額に湿布か冷えピタを貼っていたが。

 怪訝に思ったアーシアが聞いてみる。

 

 

「あのぅ……レジェンド様と凱さん、おでこどうしたんですか?」

 

「「いや、何でもないぞ」」

 

「レジェンドチーフと凱機動隊長は縁側で二度寝したのですが、起きる直前に寝返りし、うつ伏せの格好で地面に額から激突落下しました」

 

「おぉいボルフォッグゥ!?」

 

「言うなよ!?絶対、命には言うなよ!?」

 

「手遅れです。非常事態かと思ったダ・ガーンリーダーが既に連絡してしまいました」

 

「ダ・ガァァァァン!?」

 

「凱、君が無事だと聞いたら笑っていたぞ」

 

「いやそれ凱が無事とかじゃなくて俺らの醜態思い浮かべて吹き出しただけじゃね!?別の意味で無事じゃなくなっただろーが!!」

 

 

 ビークルモードのボルフォッグに衝撃、もとい笑劇的な事実を暴露されテンパるレジェンドと凱を見て、オカ研メンバーは命同様に吹き出した。

 

 

「何か、さっきのイッセー先輩やカナエ先輩みたいです」

 

「ふふっ……確かにそうね」

 

「しかもダ・ガーンさんも間接的に関わってますものね」

 

「む、私が?」

 

「「マッスル隊長とOver」」

 

 

 リアスと朱乃が笑いながら言うとダ・ガーンもああ、と納得する。

 

 何にせよいつまでもここにいては他の生徒やら迎えやらの迷惑になるだろうということで、今朝と同じ組み合わせでそれぞれ乗り込み、出発準備は完了。

 

 

「二人とも、シートベルトは忘れないでくれ」

 

「分かってるよ、ダ・ガーン」

 

「気になったのだけれど、アストラル体のタイガ達は大丈夫なの?」

 

「体幹Very Good、Over!」

 

「「いやソレもういいから!!」」

 

 

 相変わらずなタイタスにタイガとフーマが同じタイミングでツッコミを入れる。

 

 何気ない会話と何気ない日常。

 

 夏休みに入れば数多の異世界へと修行に出るが、向こうでもこんな風にいられるだろうかと考えた一誠は、残っていた不安もすぐに吹き飛んだ。

 

 隣には大切な人が、最高の相棒(バディ)達がおり、師匠や兄弟子を始め頼もしい仲間もいる。

 

 如何なる困難が立ち塞がろうと、彼らと共に立ち向かえば乗り越えられると信じ、まだ知らない『明日』へと踏み出そう。

 

 

 

 

 

 まだ見ぬ新しい世界に期待を込めて――

 

 

「よーし!ダ・ガーン、出発進行!!」

 

「了解!!」

 

 

 彼らは、今日も一歩先へ進んでいく。

 

 

 

 

 

――第一部・終幕――

 

 

 

〈幕間・其ノ三へ続く〉




これにて、第一部完結!
次回から少しばかり幕間を挟んでいよいよ第二部、異世界修行編へと突入します。
異世界ゆえに時間の流れ方が違うというお約束のご都合主義を発動して色々なイベントやらウルトラシリーズのエピソードやらを展開する予定ですので、のんびりお待ち下さい。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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