ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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お待たせしました。
第二部に向けての幕間は基本ほのぼのと、けど少しシリアスにお送りします。
今後の展開に関することも少しずつ入れていくので、これからも楽しんで頂ければと思っております。


それでは本編をどうぞ。


幕間・其ノ三
彼らのとある一日


 祝勝会が盛大に行われた翌日。

 

 日曜である本日が終われば明日は週明けと同時に終業式だ。

 その後は準備の最終確認を経ていよいよ異世界……一先ずは我夢や藤宮のいる「空の世界」へと移動し、そこを拠点として様々な世界を巡りつつ修行を行う予定。

 

 よって、彼らにとっては今日がこの世界でのんびり過ごせる最終日となる。

 最終日とは言っても当面の間、異世界で過ごすためで帰って来ないわけではないが、余程ではない限り一時的に様子見で戻ることはあってもとんぼ返りするだろう。

 

 そんな彼ら……今回は主にオカルト研究部のメンバーが今日という日をどうやって過ごすのか見てみよう。

 

 

 

 

「ふう……『弾かれる』現象に関しては未だ解決の目処は立たず、か。今のところは落ち着いているがいつ何が起きるか分からんのも事実だな。引き続きこの件に関しては各方面で調査続行するとして……」

 

 

 朝早く、それこそグレイフィアを筆頭とした生活班が朝食の準備をしている時間からレジェンドは一人、ダイブハンガーの作戦指令室にて書類を拝見している。

 最高位光神は何かと忙しいのだ。

 

 

「「おはよ〜ございます〜……」」

 

 

 寝ぼけ眼で目を擦りつつ作戦指令室へと入室してきたのはセラフォルーとガブリエル。

 二人ともそれぞれ魔王とセラフという立場の上、こちらでも仕事する条件で同居しているのだからサボるわけにはいかない。

 なお、ガブリエルはともかくセラフォルーは他の魔王同様趣味を優先しがちだったが、レジェンドと一緒に仕事をするようになってから割と真面目になったとレジェンドはソーナから感謝されている。

 

 

「レジェンド様、スペリオルドラゴン様からの報告書です」

 

「ありがとう、ガブリエル。どれ……『システム』権限その他の移行は全て完了。一先ずは目的を達成、後はミカエルや初代シャッフル騎士団らと相談の上、突き詰めていく感じ……か。妥当なところだな」

 

「こっちの報告書も出来ました☆」

 

「拝見しよう、セラフォルー。ふむ……三大勢力会談の時の事件に加えて先日のゴーデスとの決戦がプラスに作用してるようだ……が、やはりと言うか頭の固い連中はあれだけの成果を見ても尚悪魔こそが至高の種族という見解を変えんか。近々アルバスを交渉の場に赴かせるが、最悪の場合も想定していた方がいいぞ、セラフォルー」

 

「最悪の場合……?」

 

「ああ、アルバスから連絡があった。俺達の異世界修行に間に合うよう、あいつが先日帰還したらしい。交渉に向かうアルバスの護衛を務めると言ったそうだが、真の目的はアルバスが説得交渉をしてもその考えを改める気配が無いとあいつが判断した場合、その悪魔達は終焉を迎えることとなる。眷属や、下手すれば家族や部下を始めとするそいつの関係者全てがな」

 

「「!?」」

 

 

 レジェンドの言葉にセラフォルーのみならずガブリエルさえ戦慄する。

 実際のところ、悪魔至上主義を掲げている古参の悪魔は少なくはなく、その者らと関わり合いがある者も同様だ。

 それら全てが終焉を迎えるとはどういう事なのか?

 

 

「俺からも抑えるようには言ってあるが、それでもその古臭い考えを捨て切れん連中の息がかかった奴らは根こそぎ滅ぼされるだろうな。十中八九、冥界の大改革は必要となる。早めに打診しておく事を勧めるぞ」

 

「……サーゼクスちゃんも言ってました。長い年月の中で凝り固まった思想を解きほぐすのはかなり厳しいって」

 

「事実だ。今回に限って言えば今まで自分達が信じていたものと丸っきり逆と言っても過言ではない。しかし、それを受け入れて未来を見据えねばならない時期が来たというわけだ。実際、天界でもあのアホの独裁政権から神と天使が協力してより良い方向へ人間達を導く……いや、共に歩もうという姿勢になって来ている。悪魔や堕天使も意識を入れ替えねば待つのは破滅だけだ」

 

 

 現にセラフォルーは考えや態度を改めてよく働いている、とレジェンドが微笑みながら頭を撫でてやるとセラフォルーは頬を赤らめつつも嬉しそうに笑った。

 その光景に少しばかりジェラシーを感じたガブリエルもレジェンドにさり気なく頭を押し付けると、困ったように笑いつつ同じように撫でてやる。

 

 

「それにだ、確かに冥界自体が大きく動く事になるだろうが、逆にそういう時にこそ他の勢力を頼ればいい。共に未来へと歩むためにという名目でな。まあ、多少なりとも見返りは必要かもしれんが」

 

「それの交渉はその時ですね☆」

 

「そういう事だ。備えておくのは悪いことではないが、それに捕らわれすぎて他に向ける視野が狭まっては元も子もない」

 

 

 とりあえずはここまで、と書類を纏めてファイリングした後、レジェンドは今日何をしようかと考えて始める。

 

 

「……そういやロスヴァイセのファミリアも作らんとな」

 

 

 この結果、しのぶがまた頭を悩ませる事になるとは思っていなかったレジェンドであった。

 

 

 

 

 そして朝食の時間。

 ダイブハンガーでは朝の戦争の時間である。

 

 基本的にダイブハンガーでの食事は各部屋に備え付けのキッチンで自炊するか、はたまた誰かが趣味で開く売店で買うかしない場合は食堂ないしリフレッシュルームでバイキング形式で取ることになる。

 

 食材の確保手段は勿論、料理する人数も多いので用意する量は問題なく、残り物が出ることも少ない。

 何故ならオーフィスやゴジラ、夜一に三日月などの大食い面子が余った料理を食べ尽くすからだ。

 最近そこに杏寿郎や蜜璃などのメンバーも加わっている。

 

 

「むぐむぐ……」

 

『ガツガツ……』

 

「ずごごごご」

 

「はむはむ……」

 

「「「「「ちょっと待て一人音がおかしいぞ!?」」」」」

 

「うまい!うまい!うまい!」

 

「んむ〜幸せ〜」

 

 

 最後の二人は片やパム治郎が傍でお茶漬けを食べ、片や小芭内がほんわかした表情で見守っていた。

 この際、夜一が出していた謎の音は気にしないでおく。

 

 

「そーいや今日は全員揃って暇だよな。この後どうすんだ?」

 

 

 レイトが巌勝に倣ってこんもりと葱を入れた納豆御飯を食べながらその場の面々に聞く。

 

 

 

 

 最初に応えたのはリアスだ。

 

 

「私達は昨日皆で話し合ったのだけど、異世界に行くまでは体調管理の為にダイブハンガーで過ごすことにしたわ。確かに異世界へ行けるのは楽しみだけれど、その目的は基本修行でしょ?初日から予想外の事態が起こらないとも限らないし、すぐに休めてある程度訓練も出来るダイブハンガーで過ごすのが一番良いのよ」

 

「まあな。トレーニングルームもシミュレーターもあるし」

 

「それに折角シミュレーターでシナンジュを引き当てたのだからマリーダ姉様やイッセー達と特訓したくて仕方ないの」

 

「「「「「シナンジュゥゥゥ!?」」」」」

 

 

 まさかのパイロット達にとって爆弾発言をあっさり言い放ったリアスに大半の者が驚愕した。

 かくいう先日の体験時には使っていなかったはずだが……。

 

 

「ああ、そういやシミュレーターじゃ最初に引き当てたやつ以外に量産機はある程度使えたっけ。シナンジュってことはジオン系……あん時はリアス、ギラ・ドーガだかギラ・ズール使ってたよな」

 

「マジっすか部長!?大当たりじゃないですか!」

 

「確かゼットから聞いたけど赤くて角付きって指揮官用かつエース機だよな……イメージカラーも含めて部長なリアスにピッタリだ」

 

「ありがとう、イッセーにタイガ。そういうわけだから、特訓付き合ってくれるかしら?」

 

「「勿論!!」」

 

「なら俺も隊長兼先輩として特別にコーチしてやるぜ。ビシバシ行くから覚悟しろよ!」

 

 

 とりあえずレイトとマリーダ指導の元、リアスと一誠、そしてタイガはシミュレーターでの特訓をすることになった。

 それが功を奏し、シミュレーター内での機体がそれぞれ、一誠は量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ改へ、タイガはゲシュペンストMk-Ⅱ・タイプSへと乗り換えることとなる。

 

 

「やったじゃない二人とも!イッセーのはバージョンアップ仕様で換装可能なのね。『兵士』の特性みたいで良いと思うわ。個人的にはタイプGが似合うんじゃないかしら」

 

「タイガのやつは量産型じゃねえゲシュペンストMk-Ⅱのスーパーロボット寄りのタイプか……やべえ、この『究極!ゲシュペンストキック』とかいうのすげえやりたいんだけど」

 

「では私のクシャトリヤとお前達四人で模擬戦してみるか」

 

「「「「……え?」」」」

 

 

 本気のマリーダ相手にボコボコにされたレイト達であった。

 そして最後まで生き残った彼はこう語る。

 

 

「何だよあのファンネルの数……」

 

 

 ちなみにレジェンドや彼女の隊長であるアムロは平然と全て破壊するという。

 やっぱりおかしいよあの二人。

 ついでだが、バンシィ・ペルフェクティビリティに乗ったマリーダは更に鬼畜な戦闘力であることを彼ら四人はまだ知らない。

 

 

 

 

 次に、アーシアと朱乃はレジェンドにくっついて格納庫に来たが、そこで目にしたのは巨大なキャンピングカー。

 ポカンとする二人を他所に、レジェンドは凄まじい速さでそのキャンピングカーを整備していく。

 

 

「完全な特注品だからちゃんと整備点検しとかないとなー……よし、車としては問題無し。あとは車内だな」

 

「あ、あの!私達もいいですか?」

 

「ん?別に構わん……というかそれ目的で付いてきたんじゃないのか?」

 

「全く分かりませんでしたわ」

 

「マジでか」

 

 

 二人を伴って車内に入ると、そこはもはやキャンピングカーというより豪邸の一区画と言わんばかりの内装。

 キッチンや冷蔵庫からベッドに至るまで、そこで暮らしたら下手したら外に出たくなくなるんじゃないかと思うほどの設備の充実ぶり。

 ギャスパーあたりは本気で住み着きそうである。

 

 

「はわぁ……!」

 

「俺は立場上あちこちの異世界に行くからな。当然旅の途中で野宿することもある。そんな時に使おうと思ったのがキャンピングカーだ。こんな大きさだし、普通の世界ではあまり使えんのが欠点だが、その分性能は折り紙付きだぞ。ぶっちゃけると機動兵器に使っている技術や材質を適材適所で可能な限りぶっ込んだからな」

 

 

 マジでなんつーとこに本気出してんだこの御仁……と、ここで朱乃が気になったことを聞いてみる。

 

 

「それだとお値段とか、凄いことになったのではないですか?」

 

「まあな。総額にして258億7800万だ」

 

「「えええええええ!?」」

 

 

 ロスヴァイセが聞いたら昇天しそうな金額である。

 なお、現実で最も高額なキャンピングカーは約3億4000万円。

 ……その約76倍という一般人どころか大富豪でも買えるかどうか分からん代物だったりする。

 そんな額を平然と言い放つレジェンドの財産が如何ほどなのか知るのが不安になってきたので、二人は今後そこには触れないよう誓ったそうな。

 

 しかしやはりと言うべきか、早速このキャンピングカーを使う事態になるのはそう遠くないということを彼女らは勿論、レジェンドも気付きはしなかった。

 

 余談だが、戦車一台10億円と考えるとレジェンド所有の特注キャンピングカーがどれだけぶっ飛んだモノか御理解頂けると思う。

 

 

 

 

 小猫はサーガと一緒に束の元を訪ねていた。

 

 

「それでは既に機体は……」

 

「出来てるよ。どっちに乗るかわかんなかったから調整はまだなだけで、終わり次第すぐに戦線投入可能。まあ、あの戦闘能力で元が対話用だっていうのはにわかに信じがたいんだけどね」

 

「ダブルオークアンタフルセイバー……俺のこの姿のベースとなった人物が乗っていた機体の武装追加版か」

 

「レイトさんの機体と名前が同じダブルオーなんですね」

 

「元々ダブルオークアンタ自体ダブルオーライザーの後継機だからね。さっきも言ったけど対話の為の機体らしいんだよ。クアンタムシステムとかいうの作るの面倒くさかったなー」

 

 

 結局作ったけど、と束は続けてカラカラ笑う。

 一枚一枚資料を捲り熟読するサーガに対し、小猫は浮かない顔をしている。

 姉である黒歌は新たにソウルゲインという力を手に入れ、レジェンドのネオ・グランゾンと共に戦うどころかウルトラマンとも肩を並べることが出来るようになった。

 

 

(でも、私は専用機どころか満足に操縦さえ出来ない)

 

 

 以前の初めての訓練では量産型ゲシュペンストMk-Ⅱをしっかり操縦出来ていたが、あれから他の機体やパイロットとのスペック差を見て愕然とした。

 特にゼットなどは圧倒的性能差がある敵機に対して幾度となく勝利を掴み取った程であり、小猫も試しにやってみたところ、ノイエ・ジール相手では手も足も出なかったくらいだ。

 それに対し、ゼットは先日遂にシロッコの駆るジ・Oをほぼ引き分けに近い形……戦闘不能になりつつもガンダムで撃墜するという偉業を成し遂げている。

 

 

「しろにゃんどーしたのー?あ、自分の力不足で悩んでるカンジ?」

 

「わかるんですか?」

 

「……見ればわかる。何より纏っている空気が普段と違う」

 

 

 束に続いてサラッと言ったサーガに驚くも、また顔を俯かせる小猫。

 

 

「まーくろにゃんは前々からソウルゲインソウルゲインとにゃーにゃー言ってたしねぇ。それ動かしたいがために必死で訓練してたから」

 

「……私は黒歌姉様ほど情熱も無ければイッセー先輩やタイガさんのように操縦訓練に熱心なわけでもなかったので」

 

「そこは人それぞれだよ。やりたくないことを無理にやったところで結果なんて出やしない。しろにゃんがくろにゃんの真似したところで成績差は火を見るより明らかだね」

 

「……はい」

 

 

 束の容赦ない指摘に更に沈む小猫だったが、見終わったのか資料のファイルを閉じたサーガに声をかけられる。

 

 

「守るべきもの、守りたいものもまた人それぞれだ。そして戦う理由も同じ、戦う者の数だけある。自分自身の守りたいものや戦う理由を理解して向き合い、自分にとっての答えを見つけた時、それが本当の第一歩となる」

 

「自分にとっての答え……」

 

「焦る必要はない。ここ数ヶ月は熾烈な戦いが多く激動の日々だった。これから少しずつ考えていけばいい」

 

 

 サーガに穏やかな表情でそう言われ、小猫は漸くいつもの彼女らしさを取り戻す。

 

 

「はい、頑張ってみます」

 

「ああ」

 

「悩むしろにゃんにシミュレーターでお試し体験!その名もフェアリオン!同型機にはアーちゃんを予定してるから、二人合わせてロイヤルフェアリー!」

 

「嫌です」

 

「あれぇっ!?」

 

 

 ノリよくぐるぐる指紋を見せつつサムズアップした束の案を一発で跳ね除けた小猫。

 しかも即答である。

 

 

「何でえ!?この時のために昨日の祝勝会でパワさんリブさんに踊ってもらったのに!」

 

「あのお二人に何させてるんですか!?」

 

 

 パワさんリブさん……即ちケンイチ・カイの姿をとったパワードと青年リブットの師弟コンビのこと。

 増援組は暫く滞在するヒカリを除き、レジェンド達が空の世界へと出立する日まで滞在することが決まったのだがその矢先にこれである。

 なお、ジャック・シンドーことグレートは何かを察し光の速さで物陰に隠れていた。

 

 

「束、おそらくだがフェアリオンにはまだ足りないものがあるんだろう。俺が見たところそれは……」

 

「それは!?」

 

「猫耳と尻尾だ」

 

「なるほど!くろにゃんしろにゃんだもんね!」

 

「違います」

 

 

 天然なおかげでサーガも大概であった。

 

 

 

 

 裕斗とゼノヴィアは先日ゼロガンダムに弟子入りしたイリナも伴って自主練するため、トレーニングルームの一室に来ている。

 

 そしてそこにいたある者を見て裕斗を除く二人は戦慄した。

 何故ならば……

 

 

「さすがウルトラ兄弟屈指の武闘家、次元が違う」

 

「生身でこれってもう反則じゃねーの?」

 

 

 タイタスとフーマがある人物の出したパンチ力・キック力測定装置の記録を見ていたからだ。

 その記録を出した本人もそこにいる。

 

 そしてその正体は……

 

 

 

 

 

 ○おおとりゲン

 

 【パンチ力】 一回目:440.5t 二回目:450.3t

 【キック力】 一回目:643.9t 二回目:651.2t

 

 

 

 

 

 バグキャラだった。

 

 

「「いやいやいやいやそれはおかしい!!」」

 

「やっぱり凄いなあ、おおとり師範」

 

「「!?」」

 

 

 ゼノヴィアとイリナは信じられないものを見る目で裕斗を見るが、裕斗としては初めて会った時に行われた模擬戦でゲンのチートぶりを体感しているので別にどうも思っていない。

 

 

「お、裕斗にゼノヴィアじゃん。あと……誰だっけ?」

 

「う〜む……確か三文字だったはず……そうだ!ペドロ!!

 

「イリナだよ!?」

 

 

 裕斗達に気付いたタイタスとフーマだが、何故かイリナの名前をペドロと間違える始末。

 イリナとしては消し去りたい程の黒歴史なのだが、ペドロそのもののインパクトが大きすぎて消えてくれない。

 

 

「これではまだまだチーフの足元にも及ばんな。俺も修行を積まなければ」

 

「いや比べる相手が間違っ……ちょい待ち、レジェンドってそこまで化け物なのか!?」

 

「ああ。基本的に『本気のパンチやキック=相手は死ぬ』の方程式が設立してしまうくらいだからな」

 

「「「何その一撃ヒーロー!?」」」

 

 

 実際それでかのファイナルリセッター・ギガエンドラが一発で木っ端微塵になったのだからそう思われても当然だろう。

 

 それからもう一つ。

 あの有名な最高最善の魔王の基本スペックはパンチ力とキック力がそれぞれ108.3tと324.9tである。

 そういえばゲンがブッ飛ばしたカテレアも旧が付くけど魔王の血筋だった。

 魔王は魔王でも畑違いだが。

 

 

「これは赤龍帝が勝てないと言うわけだ……」

 

「イッセー君が変わった理由が分かる気がするわ」

 

「おおとり師範、父さんもやったことあります?これ」

 

「ジェントさんか。パンチ限定だがやったことあるぞ。人間大サイズで驚異の880.7tだ」

 

「「え゛」」

 

 

 あの体格で七星剣の中でも大きい『破軍』を振るうのだしそれくらいでも別に変ではないが、教会出身の二人は顔色がヤバイ事になっている。

 

 そして彼女らは後に思い知る。

 

 ゲンを鍛えたモロボシダンことウルトラセブンのシゴキは常軌を逸した鬼畜レベルの難易度だと。

 

 

 

 

 最後にカナエとギャスパー、それにしのぶはリクにある話を聞いていた。

 

 

「「「ポケットモンスター?」」」

 

「うん。縮めてポケモンっていうんだけど、その生き物がいる世界で僕と父さん、レジェンドさんは冒険したんだよ」

 

「やっぱりモンスターっていうからには凶暴で怖かったり……!?」

 

「まあ、そういうのもいるにはいるけど全部じゃないよ。ほら、レジェンドさんがパートナーにしてたのはこのピカチュウっていうやつ」

 

 

 リクのウルフォンにはそのピカチュウを肩に乗せたレジェンドが何か盛大に祝われている映像写真が映されている。

 他にも何体かいるようだが。

 

 

「え!?何この子可愛い!!」

 

「ホントですぅ!あ、よく見るとリク兄さんともう一人……」

 

「こっちが僕の父さんね。で、こっちが僕のパートナーのカイリューのリュータ。こっちの黒いのが父さんのパートナー、サザンドラのザラキーマ

 

「「ものすごく物騒な名前なんですが!!」」

 

「いやだってホントに父さんがこの子出すと確実に相手詰むからね。確か何処かのリーグでチャンピオン相手に初手から出して六匹全完封したぐらい強いから。伝説級でも太刀打ち出来ないし、勝てるのレジェンドさんのピカチュウだけじゃないかな多分」

 

 

 なおレジェンドのピカチュウはこのベリアルのサザンドラにさえ圧勝する、もはや本当にピカチュウなのかすら疑問になる程の戦闘力を持つ生態系を無視したナニカであるという。

 それピカチュウの革を被った新種のゴジラじゃないだろうな。

 

 

「レジェンド様、そういう方面でもおかしかったのね」

 

「あれ?そういえばさっきからしのぶさんが静かなんですけど……」

 

「ああ、多分しのぶは全身に毛の生えた動物が苦手だからこのピカチュウって子が……しのぶ?どうしたのあらぬ方向を……」

 

 

 黙ってしのぶが顔色を青くして指差した方向には……

 

 

 

 

 

「あ、リクさん達こんにちは」

 

「フニャ〜ァ……ンニャ……?」

 

「ロスヴァイセ、お知り合いニャ?」

 

 

 

 

 

 見事にもふもふな猫を二匹、ロスヴァイセが抱えていた。

 しかも片方なんか喋った。

 

 

「すいませんロスヴァイセさんその子達抱っこさせて下さいお願いしますふかふかスーハーしたいです」

 

「リク兄さん!カナエ先輩が壊れましたぁ!?」

 

「レジェンドさんのピカチュウの後だからなおさらだったかー……って、しのぶちゃんが消えた」

 

 

 指差した本人は限界だったのか、脱兎の如くその場を離れてレジェンドを探しに行ってしまった。

 元鬼殺隊最速は伊達ではない。

 カナエの方はロスヴァイセから眠たそうな一匹を抱かせてもらってご満悦。

 

 

「はぁ〜……幸せ……」

 

「ニャ〜……」

 

「何かあそこだけ幸せ空間出来てるね。和むからいいけど……で、どうしたの?この子達」

 

「ええ、この子達は私の精神の一部を切り離して作ったファミリア……使い魔ですね。サイフィスに協力してもらって先程作りました」

 

「え?使い魔なんですか?」

 

「はい。悪魔が従えるのとは違い、自分の分身みたいなものなので主が命を落としたりすると生命活動が停止したりするらしいんです。あとはサイバスターの武器の一つを使うにはこの子達が必要だと」

 

「へえ……でもなんで猫?」

 

「ちょうどイメージしやすかったから、といいますか……北欧出身ですけど狼だと私らしくないみたいで」

 

 

 早い話、色々とサイバスター絡みの結果らしい。

 カナエに抱かれているのんびり屋なノルウェージャン・フォレストキャットの雄がハク、ロスヴァイセに抱かれたままのサイベリアン・フォレストキャットの雌がフウという名前とのこと。

 予想外なところで家族が増えたが、二匹とも良い子だったため難なく受け入れられた。

 

 

「しのぶはやっぱり駄目みたいね」

 

「パム治郎君は平気になってきたけど……あの子達はまだ無理……!」

 

「パム〜?」

 

「そういえばリク兄さん、リク兄さん達のポケモンは今どこにいるんですか?」

 

「実はガーディアンベースにポケモンスペースを増築中で、今は惑星レジェンドの島の一つで僕達がゲットした皆が暮らしてるよ。勝手に家とか旅館とか建ててた」

 

「「「「技術力凄い!?」」」」

 

 

 だって、レジェンドとベリアルとリクのポケモンだもの。

 

 

 ちょっぴりシリアスはあったが何もなく平和な、彼らのある一日の出来事。

 

 

 

〈続く〉




お前それピカチュウじゃねえ!(お前ら人間じゃねえ的なノリで)
いや、アニポケのピカチュウもかみなりだか十万ボルトだかで普通なら効果が無い地面タイプ持ちのゴローニャを倒したりしてましたけども。

そして生身で三大勢力の魔王よりも強いことが本当に証明されてしまったレオ兄さんや、本家よりもふもふな猫がファミリアになったロスヴァイセなどをお送りしました。

次回は久々に光の国の方々や、銀河遊撃隊であまり出て来なかった方々なんかが登場します。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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