ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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お待たせしました。
今回から第二部・異世界修行編となります。
第一部に比べてキャラも更に増えますが、同時に異世界へ渡る事で時間的な制約を含めてご都合主義の自由度が上がり色々なエピソードを展開出来るようになります。
改めまして、今後も本作をどうぞ宜しくお願いします。


それでは本編をどうぞ。


蒼穹世界のグランブルー、旅立ちの季節
古き悪魔の終焉


 騒がしい休日が終わり、基本的に日本の学校では終業式が行われる本日。

 

 それは、悪魔にとって永遠に忘れる事の出来ない一日になる。

 

 

 

 

 ――冥界――

 

 数多くの上級悪魔が何段にもズラリと並ぶ、議会用の会議場にてダンブルドアが中心に立ち、周りを見渡すように視線を動かす。

 そんな彼の後ろには四大魔王が控え、有事の際に対処出来るようにスタンバイしている。

 彼は光神陣営、それも最高位光神から直々に派遣された大事な客人なのだ。

 もし彼に何かあったとあれば家族の情に厚いレジェンドらは確実に悪魔とは縁を切るだろう。

 

 それだけは何としても阻止しなければと魔王総出で護衛に名乗り出たのだ……とは言うものの、実際はサーゼクスとセラフォルーしかやる気を出していない。

 

 ファルビウム・アスモデウスは呑気に欠伸しており睡眠欲が勝りつつある状態、アジュカ・ベルゼブブは現在開催不可となっているレーティングゲームの事で頭がいっぱいと、ハッキリ言ってセラフォルーがブチ切れかねない態度をとっている。

 

 

(ねえサーゼクスちゃん、この二人何でここにいるの?何しに来たの?ファルビーもアジュカちゃんも氷漬けにされて日本地獄に送られて悪魔将軍さんに粉々にされたいの?ねえねえねえ???)

 

(落ち着いてくれセラフォルー!?二人も真面目にやってくれ!今日の議題は悪魔の今後を左右する重大なものなんだぞ!!)

 

(重大って言われても僕がやる事っていつもと変わんないし〜……)

 

(俺としては早くレーティングゲームを再開してほしいんだが)

 

 

 マジで空気読め、と言いたくなるサーゼクスとセラフォルーだったが、直後に聞こえてきたダンブルドアの声で気を引き締める。

 

 

 

 

 

「……やはり、どうしても考え直してはくれぬのか」

 

 

 ダンブルドアの声色から予想通りというか、落胆したという感じがした。

 

 

「くどい。伝統ある我々が変わる必要などない。この伝統こそ未来へ残すべきなのだ」

 

「左様。そもそも死ぬ筈だった命や貧弱な肉体しか持たぬ者が悪魔に転生することで救われるというのに何の不満がある?」

 

「むしろ感謝されて然るべき。人間は悪魔となってより長く生きられ、冥界もまた繁栄する。しっかり共存出来ているではないか」

 

 

 口々に告げられるのは案の定そんな言葉ばかりであった。

 

 しかし、実際は彼らのような身勝手な悪魔に事故や偶然を装って殺害され、半ば強制的に眷属化しているという情報を日本地獄の鬼灯からダンブルドアは知らされていた。

 また、それを隠蔽するための記憶改変を広範囲に行う事もやっているためもはや今回のこの会談、いや説得は最後通告と同意義だったのだが……。

 

 

「お主らの言う伝統が大事だと言う事も分かる。代々受け継がれて来たものを次代へと残したいというのは至極当然。それに何も人間や他の種族に対してご機嫌取りをしたりへりくだったりしろというわけではない。お互いが平等な目線で、共に歩んでいくもの同士として」

 

「黙れ!!何を言い出すのかと思えば我ら悪魔を人間や天使などと平等?ふざけるな!!」

 

 

 あくまで穏やかなダンブルドアとは違い、激昂する一人の上級悪魔の反論を皮切りにそれはますますヒートアップしていく。

 

 

「光神とはやはり我々の理解の外側にいるようだ。どんな加護を受けたか知らんがこんな人間の老いぼれを会談の場に送り込むとは」

 

「頭の出来も悪いようだから貴様でも分かるよう簡単に行ってやろう。我ら悪魔が上!その他である貴様らか下だ!」

 

「これ以上は時間の無駄だ!とっとと返って今の言葉を光神に伝えるがいい!もし戦争する気ならば受けて立つともな!」

 

 

 その言葉と共に大笑いする古参の上級悪魔達に対し、ダンブルドアは残念といった表情で俯くのみ。

 そして魔王のうちサーゼクスとセラフォルーはそれぞれ青い顔と赤い顔で会談に参加した上級悪魔達を見ていた。

 当然、一人は恐怖で、一人は怒りでその顔色になっている。

 

 

(何ということだ……!目の前にいる彼ですら我々では到底及ばぬ領域にいる存在だと理解出来ないのか!?彼が……それにダンブルドア殿が一人である事をいいことにここまで高圧的になるなど……こんな、これほどまでに昔の思想から抜け出せなくなっていたとは……)

 

(レジェンド様達と戦争?ふざけた事言ってるの貴方達でしょ!!束ちゃんの技術力や烈さんの実力を目の当たりにしたらそんな事言わずにヘコヘコしそうな癖に、ダンブルドア校長先生が実力をわざと隠してるのにも気付かずおじいちゃんっていう見た目だけで判断して上から目線で偉そうに言って!!)

 

 

 また、彼ら以外にもこの会談の場にはダンブルドアの考えに賛同する者が相当数いるのだが、それ以上に古い思想のままの古参悪魔が多いのである。

 残り僅かなメンバーはどちらでも、流れに任せるといった考えの面々だ。

 

 サーゼクスやセラフォルー、そして彼らが、ダンブルドアへの古参の上級悪魔の対応に様々な負の感情を抱いた時、その声は聞こえてきた。

 

 

 

 

 

――だから言ったのだ。所詮未来(さき)を見れぬ俗物どもだと――

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

 

 

 

 どこからともなくその声が聞こえた時、ダンブルドア以外の者は一瞬で全身から血の気が引くのを感じた。

 誰も彼もが周りを見渡す中、ダンブルドアが静かに口を開く。

 

 

「予想はしておったよ。しかし、少しでも信じたかった。レジェンド様がそうであったように」

 

――その結果がこれだ。分かりきったことにほんの少しでも希望を持ったが故にその失意が身を覆うことになった。他の奴らならいざ知らず、お前の眼前で大笑いしていた下等な存在に関して我の予測は100%当たると予め教えていただろう――

 

「……そうじゃな。そうなってしまった。そうなってほしくはなかった」

 

 

 ダンブルドアの声が静まり返ったその場に響く。

 心からそう願っていたであろう、現状を嘆くかのような悲痛な声で。

 

 

――当初の約束通り、この場において未来を見据えぬ者は全て――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

滅  ぼ  す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「なっ!?」」」」」

 

 

 これは魔王達……セラフォルーを除き、サーゼクスだけでなくアジュカやファルビウムさえ驚愕する。

 それ即ち少しでも他種族への見解を改めなかった者全てへの抹殺宣言。

 再度怒鳴ろうとした上級悪魔達であったが、何故か動きを封じられ、声すら出せなくなっていた。

 

 ダンブルドアによる抵抗阻止の魔法が既に発動していたからである。

 

 

「約束を違える気は無いが、せめて選別させてはくれんかの。無論、選別するのは儂ではなく……」

 

 

 その瞬間、冥界全土に先程ダンブルドアや他種族を侮辱する発言をした者達、そしてその息がかかった者達の行った所業の数々が空間ディスプレイによって一斉にデジタル表示された。

 権力を傘に暗殺依頼、人身販売を始めとした強制的な隷属契約、不祥事の物理的なもみ消し……それらが白日の下に曝されたのだ。

 

 

「こ……これは!?」

 

「このような事態になった時に備えて儂らが予め調査しておいた結果、それの開示じゃよ。権力を手にすれば抑えていた欲が噴き出してもおかしくはない。それを己で、もしくは誰かの協力によってしっかり抑制出来るか否かで上に立つ資格があるかは決まる。あの者達は長く権力を手にしすぎて、悪い意味で熟成してしまった。もはや他者の手には負えぬ」

 

 

 ダンブルドアは先程までとはうってかわり、レジェンドが『魔導神』の称号を授けた偉大な魔法使いとしての顔になっている。

 

 

「本来ならば手を出す気はなかったのだが、あのモノが言ったように未来を見据えぬ者は今後冥界そのものの未来を無くす可能性がある。それこそ冥界という一勢力に対して我々光神陣営ほか、人間や天使に堕天使、日本地獄や神話勢が結託して一方的な蹂躙による戦争を起こす引き金にならぬとも限らぬ」

 

「それは……!」

 

 

 確かにそうである。

 そうなってしまえば確実に冥界は、悪魔は全て滅びるだろう。

 光神陣営は元より、他の勢力にも飛び抜けた戦力は存在するし、最も最悪なのはレジェンドやサーガを始めとした光神が紡いだ絆によって他の世界から援軍が来る可能性さえあること。

 そしてもう一つ……仮に戦争に勝ったとしても被害は計り知れず、現在進行形で問題となっているトレギアや堕天司ベリアルらの恐るべき戦力に自分達だけで対処しなければならなくなる。

 当然それも不可能だ。

 

 

「サーゼクス殿、お主らが下してくれた英断を潰させたくはない。そして、まずは儂らが手を下すのではなくこれを見た民衆によって判断してもらうことにしよう」

 

 

 そしてその結果は……阿鼻叫喚。

 

 元々統治に不満があったのか、それとも単純に気に入らなかった相手に手を出す口実が出来たからかは分からないが、その上級悪魔達が治める土地では瞬く間に暴動が起き、親族が軒並み捕まったり屋敷を焼かれたりと正に今までの報復が一度に行われたかのような凄まじいものとなった。

 

 

『ひい!?た、助け……!』

 

『うるせえ!テメーも一枚かんでたんだろうが!』

 

『私達の恨みを思い知りなさい!この外道!』

 

『ぎゃあああぁぁぁ!!』

 

「……民はこれほどまでに不満を溜め込んでいたのか……」

 

「まだこれはほんの一握り。突けばどんどん出て来るであろう。お主ら、これを見てまだ自分達は間違っておらぬと言い切れるか?お主らがやってきたことをお主らの土地に生きる者達が否定しておるのじゃぞ」

 

 

 いつの間にか抵抗阻止の魔法を解かれ、動く事も喋る事も可能になった上級悪魔がした事……それは――

 

 

「くたばれ老いぼれ!!」

 

 

 ダンブルドアへの魔法による攻撃だった。

 サーゼクスやセラフォルーは驚きながら盾になろうとするが、それよりも早くダンブルドアへの全方位攻撃を一瞬で打ち消す者がいた。

 

 

「「「「「!!」」」」」

 

「やれやれ……まさかダンブルドア校長が煽りスキル持ちとは知りませんでしたよ」

 

「こういった場では駆け引き一つでガラリと変わる場合が多いからのう。しかしあの程度の魔法では儂に傷など付けられんが、助かったぞドギー君」

 

「いえ、()()とは別に護衛として名乗り出て正解でした」

 

 

 伝説九極天が一人ドギー・クルーガー。

 夫婦でギャラクシーレスキューフォースに出向中の彼がいざという時のために自ら護衛を買って出ていたのである。

 突然の亜人の出現にその場の者達は戸惑っていたが、ダンブルドアはもはやこれまでと目を伏せる。

 

 

「あれを見せられて尚も己の意識を改めぬというのであれば改善の余地なし。鬼灯殿からはお主らの所業を鑑みて処分方法は問わぬと言われておる。日本地獄の恐ろしさをその身で味わわせるにはちょうど良い機会ともな」

 

「その凶悪犯罪ぶりに特例として、宇宙最高裁判所からも既に貴様らのデリート許可は下りている!大人しく投降するのならばその限りではないが、そうでなければその命を持って今までの罪を償う事になるぞ!!」

 

「やってみるがいい!たかがたった二人で何が出来るというのだ!?」

 

「先程は驚いたが、次は跡形も無く吹き飛ばしてくれる!」

 

 

 やはり反省の色はまるでない。

 ダンブルドアとドギーは顔を見合わせて頷くと、ダンブルドアがその上級悪魔、そしてその場から離れて待機いるその者らの眷属や配下の足下に魔法陣を展開する。

 

 

「何だこれは!?転移用魔法陣か!?」

 

「せめてもの情けじゃ。己の信の置く者らと共にあの終焉の魔神に立ち向かってみるがよい。あの魔神から認められればもしかすると助かるかもしれんぞ?」

 

「気付かなかったのか?貴様らが聞いていたのは俺の声ではない。俺が到着したのはつい先程だ。あの魔神は最初から校長と共にあり貴様らを監視していた」

 

「監視……それに魔神だと!?一体何が……」

 

 

 全てを言い切る前に伝統派の上級悪魔やその縁者は別の場所へと飛ばされた。

 飛ばされる直前に、ある言葉を聞きながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

な ん だ と 思 う ?

 

 

 

 

 

 

 

 飛ばされた者達は気が付くと何もない荒野に立っていた。

 

 その数は有に数万人を超え、如何に腐敗していたかを証明する形となってしまったが、彼らにとって今それは問題ではない。

 ちなみにこの光景はダンブルドア達からも見物されているというのは、当然連中も知らぬ事である。

 

 

「どこだ、ここは……?」

 

「まさかこれだけの数をあの場にいながら転送したというのか!?」

 

「認識を誤ったが……次はこうはいかんぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『次などあると思っているのか?』

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 突如暗くなったかと思えば、頭上から転移前最後に聴いた声が聞こえてきた上を見上げると――

 

 

 

 

 

グシャアァァァッ!!

 

 

 

 

 

 直後、何かが潰れる音と共に地面が激しく揺れた。

 その際近くにいた悪魔が何か飛んできたものに触れ、何なのかと確認する。

 

 

「これは……血?ひぃっ!?」

 

 

 少し視線を動かすと、そこには巨大な足がありその下からは夥しい血が流れ出ており、辺りには勢いよく潰された衝撃で偶然千切れ飛んだであろう手足が幾つも転がっていた。

 

 

「な……何だ!?」

 

「こいつがいきなり降ってきて……」

 

「まさかコイツがあの老いぼれが言っていた魔神!?ただの機械ではないか……ッ!?」

 

『その驕り、我と相対しても捨て切れぬのが愚者の証』

 

 

 老年の上級悪魔の一人が魔神の顔を見たとき――

 

 

「あ……あ……あひィィィィィ!!」

 

 

 腰を抜かし、涙を流して失禁。

 周りは驚いていたが、彼は本能で知ってしまったのだ。

 決して敵に回してはいけない存在を敵にしてしまったのだと。

 そして、絶対に勝つ事は出来ないとも悟ってしまった。

 

 

『今更知ったところでもう遅い』

 

 

 ゆっくりと魔神は口を開くとそこから恐るべき速さと量の酸の嵐を吐き出す。

 数多の巨大な酸の嵐は近くにいた悪魔達を臓物さえ一片も残さず溶解させ、さらには天変地異さえも巻き起こる。

 この時点で既に転移させられた、数万人いたはずの悪魔の残数は残り七割を切っていた。

 

 

「全員離れて散れ!近くにいればまとめてやられるぞ!」

 

 

 一人の上級悪魔が指示を出し、それに従って魔神と距離を取り散り散りになって対策を練ろうとする。

 

 しかし、それは無駄に終わった。

 

 なんと魔神の身体から生えるように鋭利な刃が出現し、散り散りになった悪魔達を屠るべく放たれ凄まじい速度と追尾性能で次々と命を奪っていく。

 

 

「ぎゃああああ!!」

 

「駄目だ!振り切れなっ……」

 

「やめろ!やめっ……」

 

 

 いとも簡単に生命の光が失われていく。

 悪魔が他種族の上に立つ者という矜持は、魔神の圧倒的な暴力の前に粉々に砕かれた。

 だが、そんな傲慢不遜な連中にも意地はあるのか最大限の抵抗をしようとダンブルドアに行った全方位攻撃を仕掛けようとする。

 

 

(ふん……無駄な事を。そうだ、最も絶望する方法でやり返すとするか)

 

 

 そう考えた魔神は腕を組んだままその凶悪な顔を悪魔達に向け仁王立ちになる。

 全力で撃ってこいという意思表示だ。

 

 

「ふざけおって……!たかだか巨大な鉄クズが魔の神などと驕るなど!!」

 

「目にもの見せてくれるわ!総員、あの魔神とやらを蹂躙せよ!!」

 

 

 号令と同時に膨大な質量の魔力弾が雨霰と魔神に放たれ、次々と直撃し魔神は黒煙に包まれていく。

 悪魔達はそれに安心することなく撃ち続け、やがて黒煙が辺り一面へ広がったとき漸く攻撃は収まった。

 

 

「ここまでやればアレも無事では済むまい。さて、ここからは冥界に戻る方法を……」

 

 

 そういった瞬間、その上級悪魔は周囲の者共々再び巻き起こされた酸の嵐によって無惨にもその命を散らす。

 驚愕と恐怖の入り混じった表情で黒煙で覆われていた場所を見ると、魔神は傷一つなく腕組み仁王立ちという攻撃前と変わらぬ姿で存在していた。

 

 

『児戯だな。あの程度では我に傷付けるなど永遠の夢。もっとも傷が付いたところですぐに修復してしまえるのだがな』

 

 

 その魔神の思惑通り、生き残っていた悪魔達は膝から崩れ落ちる者や泣いて命乞いをする者なども出てくるほど、希望から絶望への落差が大きかったようだ。

 

 だがその魔神は知っている。

 

 それさえも一時のポーズにしか過ぎないだろうということ、そしてその者達は相手が今の自身らと同じ状況になった時に嘲笑いながら一蹴したことを。

 

 

『貴様らの面は見飽きた。そろそろゴミ掃除を終わらせて我が主たる者とそれが見初めた巫女の元へと向かうとしよう』

 

 

 その魔神は背中の紅い『0』を模した飛行システムらしきものを光らせ中へ浮くと、身体を地表へと向けて静止。

 一泊おいてから両拳を打ち付けると胸の放熱板らしき箇所にエネルギーを充填する。

 

 

『この捨てられた星ごと貴様らの墓標としてやる。だがこれにこの星が耐えられるとも思わんがな』

 

 

 その言葉と同時に、放熱板からあり得ない程の異常な熱量と放射範囲の熱光線が放たれ、途中何度もスパークしつつ生き残っていた悪魔全てを飲み込み消滅させると地表に直撃したことで『捨てられた星』すらも火達磨に変えてしまった。

 

 

『やるべきことはやった。見聞きしているのだろう、ダンブルドア。我はこれよりレジェンドの元へ向かう。後の説明は任せるぞ』

 

 

 そう言い残し、魔神は燃え上がる捨てられた星を一瞥し虚空へと消えていった。

 

 

 

 

 その光景を空間ディスプレイで見ていた会議場の悪魔達は愕然としていた。

 殆どの者はその恐怖によって身動きが取れず、ガチガチと歯を鳴らして青い顔になっている。

 

 

「やはり容赦ありませんでしたね、アレは」

 

「元々主と認めているのはレジェンド様だけじゃからのう。シン・ゴジラと違い鬼灯殿すらもまるで手に負えぬと言った程の存在。そんなモノがレジェンド様を侮辱する発言を聴こうものならこうなるのは当然じゃろう」

 

「ダンブルドア殿……アレは、一体……!?」

 

「……あれこそがレジェンド様の本来の愛機。原初にして終焉の魔神『マジンガーZERO』。並行世界の事象すら予測し、因果律さえも掌握出来る、絶対的な力を持った意思を持つ機動兵器じゃ」

 

 

 それを聞いていたサーゼクスらはこの日一番の衝撃を受けた。

 何せネオ・グランゾンの時点で規格外だったというのにそれすらも上回る機体が存在し、しかもそれが意思を持つというのだから。

 

 

「ZEROは今まで『終わってしまった世界』を無に還す役目についておったのだが、それが一通り済んで帰還していたところに今回の話が舞い込んだ。何はともあれ、思考が昔止まりであったとはいえ、議会での発言力や影響が大きかった悪魔達は根こそぎ消滅した。これから暫く冥界は慌ただしくなろう。本当の意味で悪魔が新たなスタートを切る時じゃ。一致団結して問題に立ち向かうんじゃぞ」

 

 

 ダンブルドアの表情は普段の優しい顔に戻っており、周囲を見渡して軽く頷くと惑星レジェンドへと帰還することにする。

 同じタイミングでドギーもまたギャラクシーレスキューフォースへと戻るようだ。

 

 そして、帰り際にダンブルドアはアジュカ・ベルゼブブへと忠告する。

 

 

「ところでお主はアスタロト家の出で間違いないかの?」

 

「え……ええ、それが何か?」

 

「今回の過程でお主の弟……ディオドラ・アスタロトについて調べてみた。しっかり御せねばレジェンド様がお怒りになる事態を招きかねん事をしでかしておるぞ。注意しておく事をお勧めする」

 

「……!?」

 

「それではな。次会う時は穏やかに過ごせる事を祈っておるよ」

 

「俺としても毎回毎回、到着早々攻撃を斬り払うような事態は御免被るぞ。しつこく口出しする気は無いが、常識的な教養だけはしっかり学ばせておいてくれ」

 

 

 それぞれの意見を軽く述べ、ダンブルドアとドギーは各々の帰る場所へと戻って行った。

 残されたのは四大魔王や他種族肯定派の悪魔達。

 

 

「確かにこれから大変だな。彼の言っていたように一致団結して問題に取り組まねば」

 

「あ!私はレジェンド様やソーナちゃん達と異世界修行に出るから書類だけ送ってね☆そっちでやるから☆」

 

「何!?ズルいぞセラフォルー!私だってリーアたんや未来の義弟と冒険したいのに!」

 

「レジェンド様からOK貰ったもん☆それから今までサボってた分、ファルビーとアジュカちゃんも頑張ってね☆」

 

「えぇ〜……って言いたいけど仕方ないよね、こんな状況じゃ」

 

「……すまん、俺はディオドラを調べてからにしたい」

 

 

 いつものノリに戻った他の魔王と違い、ただ一人アジュカだけは真剣な表情で答える。

 ダンブルドアの言っていた事が事実ならば、レジェンドに関わる何かでディオドラが地雷を踏む可能性があるということ。

 先の映像を見せられた身としてはこれ以上光神の逆鱗に触れるような事態は阻止しなければ。

 

 各々別の思いを胸に抱き、その場は解散となった。

 

 

 後にこの日は『大粛清の日』と呼ばれ、悪魔達が己の行いを顧みる日としても歴史に組み込まれることになる。

 

 

 

〈続く〉




光子力+光神=ヤバ過ぎてどうしよう状態(敵が)

遂に登場してしまったレジェンド本来の愛機マジンガーZERO。
今回これだけやっておいて能力に制限がかかった状態かつレジェンド未搭乗というからおかしい。
ちなみに原典より遥かに強くなっている様子(大体レジェンドのせい←相性抜群過ぎたため)

そのチートとかそういう次元を超えたZERO様によって所謂老害悪魔とその取り巻き、根こそぎ消滅しました。
しかもディオドラに制裁フラグも立ちました。

悪魔の皆さんこっから仕切り直し頑張ってね!というわけで次回は久々に彼女が登場。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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