ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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お待たせしました。
今回から合流に向けて、各方面が行動開始です。

そして本作でこう呼ばれるのはあの人しかいません、特別編では既に出ていた方々を引き連れて彼が本格参戦。

ついでに最初の幕間『空の世界先行調査隊』を読んでくれている方々なら何となくそんなことあったな、的な伏線も回収に入ります。


それでは本編をどうぞ。


天翔る龍、来たる「店長ォォォォォ!!」

 ――時はレジェンド達がアガスティアを脱出した頃まで遡る。

 空の世界の宇宙……その遥か彼方。

 そこを漂う人の形をした石像に、同じく漂う暗礁がぶつかってヒビが入り、そこから光が溢れる。

 やがてそれは全体へと広がり、石像は粉々に砕け散った。

 

 ……否、()()を覆っていた石のみが砕けた。

 

 

「トォォリガァァァァァ!!」

 

 

 それ……女性のようなフォルムを持った金と銀、そして黒を基調とした巨人はその手から光の鞭のようなものを発生させ、苛立ちをぶつけるように周囲の暗礁を破壊する。

 そうすることで落ち着いたのか、呼吸を整え飛び去っていく。

 

 その目的地は、空の世界――そこのザンクティンゼルと呼ばれる島。

 

 

 

 

 フェードラッへで事件が終息を迎えた頃のノース・ヴァスト――漸く吹雪が収まったそこでは、先刻まで出していたログハウスとキャンピングカーを再収納し、厚着になったレジェンド一行が森を出て雪原に立っていた。

 

 

「瘴流域の影響でこっちはちと薄暗いが向こう側は晴れているな。やっと本当の意味でアマリとルリアに外を見せてやれそうだ」

 

「私、すっごく楽しみです!」

 

「私もそうだけど、人が多い場所とかはちょっと不安かも……」

 

「そういう時はレジェンドを頼る。二人のことなら多分、変なことじゃなきゃ断らない」

 

 

 アマリの不安を払拭しようとオーフィスが言う。

 アーシアも横で笑顔で頷いており、彼女らからレジェンドへの信頼が改めて見て取れたのか、アマリも笑顔で頷き返した。

 

 

『で、貴様はいつまでグズっている』

 

「だぁぁってさぁ!ルリアもアマリもあんまりじゃないかぁ!あんなとこにずっと研究体とか言われて監禁されてさあ!」

 

 

 ベアトリクスは涙をだばだばと流しながら二人から聞いた境遇に嘆いている。

 さすがに思うところがあったのか、ゼタも今回は止めていない。

 

 

「まあ、エルステ帝国が色々きな臭いことをしてるのは知ってたけどね。まさかあんな年端も行かない娘達にそんなことしてたなんて……性的なことをされてないのは不幸中の幸いかしら」

 

「してたら今頃アガスティアが光になってるでございますよ」

 

「あはは、そりゃそうか。それでこっからどうやって合流するの?ある程度歩くにしてもこの雪じゃ、私らはともかくあの子達は前線で戦うタイプじゃないだろうし、体力的に厳しいんじゃない?」

 

 

 ゼタの質問にゼットが答えようとした時、空の一部が光ったかと思えばそこから一隻の戦艦が現れた。

 突き出た艦首がまるで龍の首のような、真っ赤で大きな船体。

 

 

「な……何だあの戦艦!?」

 

「思ったより早かった上に場所も的確だな。ドライストレーガーでもあの艦でもなくヒリュウ改で来るとは思わなんだが」

 

「ヒリュウ改!?ちょっと待って、今思ったより早かったってあれもしかして帝国の追手!?」

 

 

 レジェンドの言葉に反応したゼタと、彼女が言った追手発言にビクッとするルリアとアマリだったが、それは即座に否定される。

 

 

「ん?この世界ではあんな戦艦作れんだろう。いや、作れなくはないが相当限定される上に建造資金もバカにならんだろうな。現実的じゃない」

 

「「へ?」」

 

「「え?」」

 

 

 あっさり言い切るレジェンドにゼタとベアトリクス、続けてルリアとアマリも間抜けな声を出してしまった。

 彼はしっかりと「ドライストレーガーでもあの艦でもなく」と赤い戦艦――ヒリュウ改の名を言う前に全く別の艦の名を言っており、少なくとも誰が来るかは知っていたようだ。

 

 

「じゃ……じゃああれは……!」

 

「ログハウスの中で俺が呼んでおいた救援だ。惑星レジェンドから直接来たみたいだな」

 

「「マジで!?」」

 

『……なーんか知ってる奴が何人か乗ってそうな気配がすんだよな……』

 

 

 レジェンドの用意周到さに驚く二人とは裏腹に、ゴジラは不安ではないがそんな感覚を覚えていた。

 

 

 

 

 同時刻、ヒリュウ改からクロガネ宛にメール通信が届く。

 内容は『レジェンド様、並びに巫女様と同行者の無事を確認。レジェンド様指示のもと貴艦との合流を目指す』とのこと。

 

 

「やっぱり無事だったか。これで漸く一安心ってとこか」

 

「一誠やリアス達の方も一悶着あったっていうしな。ま、欠けた奴がいないのは何よりってこった」

 

「ハハッ、違いねえ」

 

 

 ブリッジでハンバーガーを食べながらオルガとレイトが談笑する。

 自身の師や後輩が無事だったのだ、レイトも自然と笑みが零れるのは仕方ないだろう。

 

 

「んじゃ俺らは最初の予定通りポートブリーズに行きゃいいんだな?」

 

「おう、一度依頼とかで離れてる奴らに連絡して拾ったあと、到着したらそこで時間を潰せばいいし」

 

「規模的に娯楽とかは不自由しないからな、俺らの艦は。たまには俺もシミュレーターやってみるかぁ……」

 

 

 予定より多くの者が行方不明状態になっていたため、彼らを捜索する意味も込めて一度エリアル・ベースとは別行動しているのだが、そうする必要もなくなった。

 

 

「そういや、束がなんか張り切ってたがオルガは理由知ってるか?レジェンドが無事なことかと思ったんだけどよ」

 

「いや、そもそも姐さんは旦那の無事をハナっから信じ切ってたしその線はねぇし、そうなると見当がつかねえな」

 

 

 そこへ、フランクフルトを齧りながら三日月がやってくる。

 

 

「ねえ、オルガ……あ、レイトもいたんだ。ちょうど良かった。格納庫に見たことない機体があったんだけど二人は何か聞いてない?」

 

「「ああ、そういうことか……」」

 

「え、何?」

 

 

 なんの気無しに三日月が聞いてきた質問で、疑問の答えが分かってしまうオルガとレイト。

 

 

((新機体の開発と格納スペースの確保かよ……))

 

 

 ヒリュウ改の到着で後者の目処がついたから、元々控えめだった前者が捗ってるのだろう。

 変なもん造らなきゃいいが、と揃って頭を悩ます二人に?マークを飛ばす三日月。

 

 到着したのがヒリュウ改ではなくドライストレーガーや、もしくはあの艦であればサイズ的に束の遠慮など虚空の彼方に消えていたかもしれない。

 

 

 

 

 エリアル・ベース――

 

 レジェンドやゼットが無事でありこちらやクロガネとの合流を目指して動き始めていると聞いた団員達は本気で狂喜乱舞状態であった。

 

 

「やっと!やっとだよ!つい立候補しちゃったけど漸く肩の荷が下りるよ!いやぁ俺寿命を待たずに衰弱死か過労死するんじゃないかと思ってたんだよね」

 

「レジェンドさんの人気を考えれば引き受ける前にすぐ気付けたと思いますがね」

 

「仕方ないよ、カトル。あの人の人気って短期間で爆発的に好いてる人が増えるレベルだったし、浸透するのが並外れてたから」

 

「そうだぞ〜カトル。俺もある程度は予測してたよ?けどエッセルの言うようにレジェンドちゃんの人気がそれを遥かに超えて凄いことになってたんだって。おまけにゼットちゃんは子供とか熱血組に人気高いしさ……」

 

「……そういえばゼットさんは星屑の街の子供達のために、帰り際に様々な生活用品をしこたま置いていってくれましたね。弟や妹達が大変感謝してましたし」

 

「ん……レジェンドさんはレジェンドさんでマフィアを手当たり次第見つけては末端の構成員からトップまで根こそぎ殲滅してたよね」

 

「初めて会った時は突っかかってしまったけど、今は反省してますよ。あれは十天衆でも太刀打ち出来ない」

 

 

 シエテと話しているのは同じく十天衆のカトルとエッセルの姉弟。

 ……なんかサラッとゼットの株が上がってレジェンドの武勇伝も増えてるんですが。

 

 

「え、何それ……お兄さん初耳なんですけど」

 

「ん……だって大小様々な、十を超えるマフィアを一夜にして殲滅だよ?島を隔てたマフィアもあったのにそれすら壊滅させたなんて、にわかには信じられないし」

 

「根も葉もない噂ってことでしばらくは放置されてたんですよ。けど蓋を開けてみればご覧の通りですからね」

 

 

 彼らは知らないが、レジェンドとオーフィスとゴジラで禍の団を壊滅させて回っていたのだしこの程度は序の口である。

 ましてやマジンガーZEROやネオ・グランゾンの力を持ってすれば万単位の大規模組織だろうが瞬く間に消し飛ぶだろうし、生死問わずならとりあえずスパークレジェンド撃っときゃ問題無い。

 

 

「そういやこの前に新しく合流したレジェンドちゃんのご後輩の乗ってるクロガネ……だっけ、アレは戦力が明らかにおかしいからねぇ……。オクトーが目を見開くような使い手、えー……継国巌勝って言ったっけ。あれ普通に最低でも十天衆以上だよ。ホントどうなってんのレジェンドちゃんのとこは」

 

「あの方はレジェンドさんの後輩であるサーガさんの部下だそうですよ。その弟さんの方がレジェンドさん直属の精鋭だそうで」

 

「何ソレあんなのがまだいるの!?」

 

「うん、エルステ帝国のものより遥かに高性能かつ巨大な戦艦何万隻も生身かつ単純な武力で壊滅させる武闘家もいるって」

 

「あとあれですね、文字通り地獄の鬼神。その方はレジェンドさんの右腕らしくて亡者に一切の容赦もないらしいですよ。その方ぐらい知ってるでしょう?この前、映像記録で見せてもらったレジェンドさんの超人レスリングとかいうのをゼットさんと一緒に実況してた方ですよ。さすがに僕と姉さんも吹き出しましたね、アレは」

 

 

 言わずもがな、上から継国縁壱、東方不敗マスターアジア、そして鬼灯である。

 卯ノ花や束は先日とりあえずと顔合わせは済んでいるし、ドギーやダンブルドアの事はまだ話していない。

 残る二名の九極天も同様だ。

 

 しかし鬼灯とゼットによる実況、すこぶる好評らしい。

 地獄式運動会の時はどうなることやら。

 

 

「それはそれとして、レジェンドちゃんの方も相当バタバタしてたみたいだしね。殆どは送られてきた手紙で分かったけど、リアルタイムであのゴーデスとかいうのと戦ってるの見た時は俺も強張っちゃったよ」

 

「いつもあれぐらいビシッとしていればいいんですけどね」

 

「カトル、そういうこと言っちゃ駄目だよ……私もそう思うけど」

 

「……俺、泣いてもいいよね」

 

 

 なんかアザゼルやサーゼクスと同じ扱いになってる気がしないでもない十天衆頭目にしてウルトラ騎空団団長代理のシエテ。

 中の人がサーゼクスと一緒だからという理由で納得しちゃ駄目だぞ!

 

 

 

 

 フェードラッへでは、いよいよ明日一誠達と共に出立するランスロットとヴェインが最後の引き継ぎを行っていた。

 

 

「それでランスロット団長、この隊の配置は……」

 

「ああ、それは南南東の……ここだ。それから……」

 

「一応訓練の基礎メニューは作っといたから、あとはそっちの方で上手く調整してくれよ。ただ、無茶して身体を壊したりするのは絶対ダメだからな!」

 

「分かってますよ、ヴェイン副団長」

 

 

 

 

 

「お前ら、特にリアスはよく見とけよ。あれが上に立つ者のあるべき姿だ」

 

「お前が言っても説得力が無いな」

 

「そりゃどういう意味だ聖竜騎士!?」

 

「堕天使のトップという立場でありながら好き放題して部下を困らせているお前も、あの者達を見習って自分の行いを顧みたらどうだ?」

 

 

 ゼロガンダムの指摘にうんうんと頷くリアス達。

 ……割とゼロガンダムもゼフィランサスを振り回してたりした気がするがこの際無視しよう。

 

 

「彼らの職務に対する姿勢や行動は、今後君達が同じような立場になったときの参考になる。指示の仕方、部下との接し方……全部とは言わず、自分に必要なところを率先して模倣していくようにしよう」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

「……もう反論する気力もねえよ……」

 

 

 なんというか、偉そうだったアザゼルの言い方に対し矢的の場合はしっかり有用性やポイントを押さえるように言うため、リアス達も素直に聞く。

 駒王学園とウルトラ学校、双方で『教わりたい先生No.1』の実績は伊達ではない。

 

 

「なんか俺に対して反抗的過ぎやしねーか、あいつら……」

 

「まずは胡蝶カナエへのセクハラ、堕天使レイナーレ一派による兵藤一誠の殺害並びにアーシア・アルジェントからの神器抜き出し未遂、堕天使コカビエルによる駒王町壊滅未遂、三大勢力会談時の事件において部下による神衛隊の侮辱行為、ついでに神衛隊第四分隊員マリーダ・クルスの軽負傷の原因の一端でもあったな」

 

 

 ゼロガンダムに列挙された事案の数々にアザゼルは言葉を詰まらせる。

 こういった部下の不始末の責任は上が取る、ということを知っているから反論しないのだが、ここまで来ると部下に無関心じゃないかと思われても仕方ないのではないか。

 

 

「とにかくアイツらの中ではお前の評価は未だマイナスだろう。特に一誠はな」

 

 

 自身が一度は殺され、アーシアもそうなる直前だったのだ、全く恨んでいないとは言い切れないだろう。

 ……アーシアの方はそう言いそうだが。

 

 

「何にせよ、汚名返上名誉挽回に全力を注ぐことだ。それにはまずハメを外すにしても節度を守るなどから始めてみろ」

 

「いきなり俺にとっちゃ難易度が高いもん来たな……」

 

「これも出来んならレジェンド様に頼んで去勢してもらえ。もしくは鬼灯、あいつなら躊躇なくその場ですぐやってくれる」

 

「勘弁しろよ再会したらマジでやってきそうなんだぞ!?」

 

 

 リアス達がランスロットらを見学する傍ら、ゼロガンダムに説教されるアザゼル。

 鬼灯は最近金棒のみならず巨大なブツ切り鋏まで持ち出すようになってきたらしい。

 原因は大体かの淫獣だ。

 

 

「はぁ〜……とりあえずは明日の出立まで何も起こらない事を祈るだけだぜ」

 

「それには全く同感だ」

 

 

 

 

 近くまで降下したヒリュウ改に、レジェンドが全員を引っ付かせたまま艦内の格納庫まで転移する。

 いきなりな事に驚くゼタとベアトリクスだが、驚くかもしれなかったルリアとアマリはアガスティア脱出で慣れたのか周りを見渡している。

 

 

「うわあっ!?何だここ何処だここ!?」

 

「もしかして、ヒリュウ改って戦艦の中?」

 

「ああ。レジェンドシフト、ウルトラ念力を利用した俺の瞬間移動。あの時、ルリアとアマリを連れて使ったのもこれだ」

 

「ウルトラ六兄弟の皆さんですら瞬間移動はエネルギーを使うんでございますが、超師匠は全然疲れてませんね」

 

「一星雲を丸々瞬間移動させるならともかく、人間大のものを複数移動させる程度で疲れもクソもないだろ。知ってるか?キングの奴は誕生日が来たってだけで宇宙繋げるわ、ノアなんかあいつの神使が「海で泳いでリゾートホテルに泊まりたい」と零したら自分の星の近くに適当な海のあるリゾート惑星を引っ張ってくるわ、しかもそれを平然と話すんだぞ?」

 

 

 念力や移動のレベルが別次元過ぎる。

 聞いてるだけで顔が引きつっているのが自覚出来るぐらいにゼタはドン引きしていた。

 

 

「そのキングとかノアって、団長の知り合い……よね?」

 

「ああ。俺の今までの苦労は大抵あいつら絡みだ」

 

「そういえばノア様は少し前、眷属の方々とさり気なくダイブハンガーでの晩御飯の時に混じってましたよね」

 

「「さり気なく混じる!?」」

 

 

 当然の如くレジェンドにぶっ飛ばされたが。

 

 

「従者はゴリラと前髪∀とドSだった」

 

「ゴリラさんがいたんですか!?」

 

「ねえ、オーフィスちゃん……ちゃんとした名前は?」

 

「我、覚えてない。ただゴリラがストーカーだっていうのは覚えてる」

 

「いやそれどういう状況!?」

 

 

 彼女自身は気付いていないだろうが、ベアトリクスはすっかりレジェンド一家の空気に染まっている。

 格納庫から動かずワイワイやってると、いつまでも会いに来ないからしびれを切らしたのか、一人の女性が格納庫にやってきた。

 

 

「もう!乗艦したなら報告に来て下さい、レジェンド様!」

 

「ああ、すまん……ん?お前、ミツバか?」

 

「はい、お久しぶりです。ミツバ・グレイヴァレー中佐、この度ヒリュウ改の艦長としてレジェンド様達にご同行させて頂くことになりました。本艦共々、以後よろしくお願いします」

 

 

 どうやら艦長はレジェンドの知り合いらしい。

 それも惑星レジェンドの民だからとかそういうのではなく、個人的にだ。

 

 

「子供の頃に俺の所に来たときはドタバタ走り回っていたあのお転婆娘だったというのに、今や見目麗しい美人艦長とは、人は移ろうものだと実感するな……」

 

「む、昔の事は忘れて下さい!あ、いえ忘れてほしくない事もありますけど……ともかくそれは脳内から削除!消してください!」

 

「おいやめろ頬に両手当てて頭揺らすな」

 

 

 顔を真っ赤にしつつレジェンドの両頬に手を当ててガクガクと揺らすミツバだが、傍から見たらラブコメやってるカップルにしか見えずオーフィスやアーシアが頬を膨らます。

 

 

「ぷんすこー」

 

「ぷ、ぷんすこーですっ」

 

「え……えっと、私もぷんすこーです!なんとなく……」

 

「ルリア、真似しなくていいのよ。……ぷんすこー」

 

「あ!アマリもやってます!」

 

 

 ついでにアーシア以外が見てるのはミツバのある部分……ご立派なモノをお持ちで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「京都の時とはメンバーが違うが相変わらず馬鹿騒ぎしてるな、レジェンド」

 

「「「!」」」

 

「あ!言い忘れてましたが本艦には同行者が同乗してるんです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 レジェンド、オーフィス、ゼットが知っており、京都で縁がある人物といえば……。

 

 

「ジャグッラァァァァァ!!」

 

「店ッ長ォォォォォ!!」

 

「てんちょー」

 

「何でアンタとゼットはそんなに叫びに気合い入ってんだよ。オーフィスの呼び方は逆に気が抜けるが」

 

 

 そう、かの京都に本店を構える丼物屋『蛇倉苑』店長のジャグラスジャグラー、人間名ヘビクラショウタである。

 

 

「ど、どうしたんだ団長。やけに驚いて……」

 

「戦士の」「頂」「盛り」

 

「「如何ほどに!?」」

 

「どうなった?」

 

 

 目を輝かせて聞いてくる三人に気を良くしたジャグラーは自信満々に答える。

 

 

「フン……あれから更にバージョンアップした『トリニティスペシャル』が完成した。具材・飯・つゆだく度がそれぞれ戦士の頂盛りの3倍だ。戦士の頂盛りを完食し、かつ余裕があった奴だけが注文・挑戦権を得られる現時点で蛇倉苑最強最大のメニューさ」

 

「つゆだく度まで増しているだとッ……!?」

 

「あのオーブ先輩すら食しきれなかった戦士の頂盛り……その3倍!?」

 

「……じゅるり……」

 

「……じゅるりあ……」

 

「「「「ルリア(ちゃん)!?」」」」

 

 

 レジェンドやオーフィスに紛れてルリアまで涎を出し始めた。

 

 

「っと、期待度が限界突破したのは良いとして、何でお前がこっちにいるんだ?」

 

「決まってんだろ。蛇倉苑チェーン店計画の一環だ」

 

 

 どうやらジャグラーは宇宙どころか空の世界……次元を超えて店舗数を増やす気らしい。

 そのために副店長に本店を任せ、オーナー兼本店店長として出張った来たという。

 とんでもない規模になりつつあるが、レジェンドとしては本気でやりたい事を見つけた(しかも平和的)ジャグラーを応援する気満々だ。

 美味い飯食えるし。

 

 

「つまり蛇倉苑の店舗を建てる場所を探しつつ、人材のスカウトもするわけか」

 

「そういうこった。ここで料理長も兼任してやるから、まさか断らないよな?」

 

「「いいですとも!!」」

 

「店長のご飯ー」

 

 

 ジャグラーの料理の腕を知っている三人は即座にOKサインを出す。

 さらにいざという時は戦力としても協力してくれるそうだ。

 

 

「やるわね、ジャグ。とっくにレジェンド様の胃袋は確保済みだったわけか」

 

 

 ふと声がした方を向くと、服こそスーツではないがキャリアウーマン的な雰囲気を持つ可憐な美人が立っている。

 その後ろには二名、女性が姉妹のように並んでいた。

 片方は茶髪でスタイルが良く、もう片方はサイバーパンク的な雰囲気があり、どことなく小猫にも似ている感じがする。

 

 

「いや、今度はどちら様?あたしらから見ると全員初対面なんだけど……」

 

「そういえばそうよね。私はサギリ・サクライ、惑星レジェンドの民間企業『クルーガー・インダストリー』特務一課所属で主任やってるわ。よろしく」

 

「クルーガー……?確か、レジェンド様直属の一人にドギー・クルーガーさんって方が……」

 

「そ。その奥さんのスワン社長が各方面への技術的バックアップを行うために個人で起業したのがウチの始まり。最初はホント民間企業って感じだったんだけど、ただでさえ社長が九極天の奥さんってだけで十分ネームバリューだっていうのに社長本人もあの技術力、そりゃ爆速で大きくなるのも当然っちゃ当然よね」

 

 

 今はその社長がギャラクシーレスキューフォースへと出向しているが、しっかり社長抜きでも回るよう社員教育をした上で育成マニュアルまで用意してあるという周到ぶりなので、何ら経営に問題ないらしい。

 

 

「で、後ろの二人も特務一課所属のルーキーよ。ちょっと前まで神衛隊第四分隊に出向して経験も積んだから期待してくれていいわよ」

 

「はじめまして、如月千歳です。えっと……一応、機動兵器ヴァングレイのパイロットやってます」

 

「ナインです。外部から姉さんとヴァングレイのアシストが主な仕事です」

 

「気になってるだろうから教えておくと、ナインはガイノイドよ。アンドロイドの女性版ね」

 

「アンド……?」

 

「分かりやすく言えば機械少女、ロボットだ」

 

 

 レジェンドが説明するとルリアやアマリ達は勿論、アーシアやオーフィスも驚く。

 それはそうだろう、雰囲気こそ独特だがナインの見た目は普通に少女だ。

 球体関節というわけでもない。

 

 

「私、社長と束博士のおかげでかなりアップグレードされてますので」

 

『久しいな、ナイン。我がゴミ掃除に旅立って以来か』

 

「はい、マジンガーZERO。というか『終わった世界』の後始末をゴミ掃除とか言えるの、貴方かレジェンド様くらいですよ」

 

 

 スワンと束によるアップグレードとか魔改造されてんじゃね?とレジェンドは思ったが口にしないでおく。

 

 

「つかヴァングレイってアレか。武器庫に手足くっつけたようなぶっ飛び機体。お前よく動かせるな、あれ」

 

「私というより、サポートしてくれるナインが優秀なので……」

 

「束博士から送られてきたシミュレーターのデータ見ましたけど、ガチガチの重装甲で近接特化の突撃型かつ実弾兵器しか積んでないアルトアイゼンでおかしい動きをするレジェンド様が言います?」

 

 

 控えめに言う千歳に対し、あのレジェンド相手にジト目でバッサリ言うナイン。

 ナインの言うようにレジェンドはどれだけ重装甲だろうが重装備だろうが変態機動をやってしまうトンデモパイロットである。

 そりゃアムロぐらいしか対抗出来ないわ。

 

 

「ああ、そうそう!ジャグ、彼女達のこと言わなくていいの?」

 

「言わなくてもレジェンドを見かけりゃ嬉々として突撃してくるだろ。ほれ、言ったそばから」

 

 

 サギリの問いにジャグラーはレジェンドの後ろを指差し薄く笑う。

 何だと思ったレジェンドが目にしたのは――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こーじーんさまー!!」

 

 

ドゴォォォン!!

グキリ

 

 

「はうあ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 金色だった。

 そしてそれを受け止めたレジェンドの腰が逝った。

 

 

「光神様!お久しぶりなのじゃ!……光神様?」

 

「い……いよいよ俺も年か……!」

 

「超師匠の腰からウルトラ嫌な音が聴こえたでございます」

 

「レ、レジェンド様!?今治しますぅ!!」

 

 

 若い外見なのに急遽うつ伏せに寝かされてアーシアに治療されるレジェンドに最高位光神の威厳はあるのだろうか。

 

 

「……で、確かに久しぶりだな……九重」

 

「へぅ!?あの、その……ご、ごめんなさいなのじゃ……」

 

「気にするな。狙ってやったのなら拳骨の一つもくれてやっただろうが、お前がそういうのは関係なしに喜んで飛びついてきたのくらい分かっている」

 

 

 穏やかに言うレジェンドに感激する九重だが、うつ伏せのままゼットにマッサージされつつアーシアに治療されるレジェンドの格好で台無しである(九重以外)。

 

 

「全く……嬉しいのは妾も理解出来るが飛びかかるなと教えたであろうに」

 

「母上!」

 

「まあ当然、八坂もいるよな」

 

「お久しぶりです、光神様。この度は娘が粗相を……」

 

「いやいや気にするなと言ったばかりだからな。アーシア、ゼット、もういいぞ。助かった」

 

 

 よっこいせ、と立ち上がって伸びをすると今度は誰だとルリアやアマリ達も気になっている。

 ……ルリアやアマリの視線が八坂の、先程見ていたミツバのある部分と同じ所を凝視しているが。

 

 

「京都のリサーチに行った時に世話になった八坂・九重の九尾母子だ。何でここにいるかは俺も知らん」

 

「「九尾!?」」

 

 

 ゼタやベアトリクスは「ユエルとソシエが騒ぎそう」と思いつつ、レジェンドも知らないここにいる理由を尋ねると……。

 

 

「俺が誘ったんだよ」

 

「「店ッ長ォォォォォ!?」」

 

「いやだから何でアンタら叫び方にそんな気合入ってんだ」

 

 

 犯人はジャグラーだった。

 どうやら純然たる厚意からのようだが、さり気なくレジェンドの慌てふためく姿を見たかったような気がしないでもない。

 慌てなかった代わりに腰をやってしまったけど。

 

 

「さて……軽く顔合わせが済んだところで、とりあえず他の方々と合流しましょう。レジェンド様、行き先はポートブリーズでよろしいですか?」

 

 

 詳しいことは移動しながらでも出来ますし、と続けるミツバだが、レジェンドは首を振り目的地の変更を伝える。

 

 

「その前に寄ってほしい島がある。多少迂回することになるが、そこを寄ってもポートブリーズには問題無く着けるからな」

 

「それは構いませんが、他の場所の皆さんが騒ぎそうですよ?」

 

「俺から直々に通信を入れておく。待ちきれなければ向こうから自ずと向かって来るはずだ。ポートブリーズからそう遠くもない島だ」

 

「分かりました。その島の名前と場所は?」

 

 

 ミツバはレジェンドの意見を尊重し、予め登録しておいた空の世界のファータ・グランデ空域の地図を空間ディスプレイに投影する。

 レジェンドが指し示したのは――

 

 

 

 

 

「このポートブリーズの北にある島……ザンクティンゼルだ

 

 

 

 

 

 ――かつてレジェンド一家の一部のメンバーと共に先行調査に来た際、何かを感じ取った島……ザンクティンゼルであった。

 

 

 

〈続く〉




……D×D世界よりヤベーことになってんですがグラブル世界。

アズちゃん以外のスパロボ系ヒロイン集結!
さらにジャグラーが手引して八坂九重まで連れてきました。店長恐るべし。
アズは次回あたりかな。

ヒリュウ改なのはドライストレーガーだと空の世界じゃデカ過ぎ、もう片方は本作オリジナル戦艦なので登場はまだ先ということで、ハイスクールD×Dとグランブルーファンタジー双方に深く関わってるドラゴン繋がりで採用しました。色も赤ですし。

次回、遂に彼ら参戦!


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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