ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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お待たせしました。
サブタイトル通り、いよいよ彼の登場です。
しかしそこは本作……彼だけでなく他にも登場する方々が多数おります。
相変わらずぶっ込んだ結果一万文字を軽く超えましたが、楽しんで頂けたら幸いです。

終盤は是非『Trigger』を聴きながら読んで頂けたらと。
もしくは『○○○○○○』。


それでは本編をどうぞ。


光を繋ぐもの

 ザンクティンゼルに向かうヒリュウ改。

 その艦内の倉庫に一人の少女がいた。

 

 

(あまり揺れないんだ、この船……普通なら快適なんだけど、場所が場所だし……仕方ないよね)

 

 

 少女はざっと言ってしまえば密航者。

 同じように偶然惑星レジェンドへと向かう船に密航し、今回もそうしたら彼女の知らない内にヒリュウ改は空の世界へ転移したというわけだ。

 元々惑星レジェンドはそこに住まうものへの悪意を持つものこそ徹底的に遮断するが、そうでないものには割と寛容である。

 故に、この少女は別段惑星レジェンドで悪事を働くとかそういうことをしないと確信されたため、各種セキュリティもわざと見逃していた。

 

 きゅうぅぅ……と軽く腹が鳴る音がして少女は両膝を抱えてバレないように倉庫の奥の隅へと隠れる。

 

 

(……お腹、空いたな……)

 

「最近の栄養食は馬鹿に出来んな。カロリーメイト美味いんだけど。お前は何味派だ?俺はフルーツ味派」

 

「私もフルーツ味……えっ?」

 

 

 何故か会話が成立していることに少女が気付くと、隣ではレジェンドが少女を見つつ胡座をかいてカロリーメイト(フルーツ味)を頬張っていた。

 

 

「ッ!?」

 

「安心しろ。俺は別にお前をどうこうする気はないし、密航者だろうが気にしない。敵意を感じないからな」

 

「え……」

 

「奇遇にも同じフルーツ味派だったお前にはコレを分けてあげよう。腹鳴ってたぞ、飲み物もあるから食べとけ」

 

「……」

 

 

 レジェンドが懐からカロリーメイトを取り出して少女に差し出す。

 少女は若干警戒しつつ、おずおずとそれを受け取ると言った通りレジェンドは次に飲み物まで渡してきた。

 

 

「……本当に、いいんですか?」

 

「腹が減ってちゃ戦も話もなかろうに。それ飲み食いしたらミツバに話つけに行くぞ。全く……そんな綺麗な顔して何でこんなとこにいるのか知らんが、俺が口添えしてやるから堂々とここにいれば良い」

 

「あの……何でこんなところにって意味では貴方にそのまま返ってきてますけど」

 

「いやー……何となくこれから行くとこで一騒動ありそうなんで少しばかり静かな所で過ごしたかったんだがな。俺の周りは何かと騒がしいし」

 

 

 甘くないミルクティーも悪くない、とそれを飲みながらレジェンドは少女に返答する。

 

 

(それにしても綺麗、か……嬉しいけど複雑。本当は傷だらけなのに)

 

「スネに傷持ってるのか実際に怪我して傷持ってるのか知らんが、俺にとっては滑りも躓きもせんような小石に過ぎん」

 

「!!」

 

「言っただろう、気にしないと」

 

 

 読心術でも使えるのかと少女は思ったのだが、正解であり不正解でもあった。

 単にレジェンドは深刻な雰囲気ほどやたら敏感なだけで、少女の反応が分かりやすかったからである。

 

 

「……食わんのなら仕舞っとけ。やったんだからそれはもうお前の物だ」

 

「え?あ……」

 

「ほれ行くぞ」

 

 

 少女の手を握り、倉庫を出るレジェンド。

 そういう経験が無かったからか、微かに頬を染めつつおとなしく従う少女。

 

 

「そういや名前、まだ聞いてなかったな。俺はレジェンド、光神のウルトラマンレジェンドだ」

 

「貴方が……私は、アズ。アズ・セインクラウス」

 

「ぷんすこー」

 

「「!?」」

 

 

 突然背後から聞こえてきたオーフィスの声に驚いた二人は、結局ミツバの所までオーフィスと追いかけっこするハメになってしまった。

 

 

「な、何で逃げるの?」

 

「あいつは最近ぷんすこーモードだと技をかけてくることがある……!何故なのか俺にも分からん」

 

 

 

 

 ――ザンクティンゼル――

 

 長大な山脈に囲まれ、以前は殆ど外界との交流が無かった小さな島。

 住民は島中央部のキハイゼル村に約20世帯程しか在住しておらず、観光名所的なものも無い。

 しかしながら温暖な気候で四季や特産品があり、決して悪い環境という所ではない。

 

 その小さな島で育った、空の果てを目指して旅立とうとした双子の兄妹と小さなドラゴンが三人の男女と共に今、危機的状況に陥っていた。

 

 

「いきなり何なんですか貴方達は!?」

 

「別に財産を要求したりはしませんヨォ。我々はエルステの軍人ですからネェ。この島の地下遺跡、そこに行く方法を教えてくれれば脱走兵のカタリナ中尉のことも見逃してあげますヨォ」

 

「こんな大人数で囲んでおいて何言ってんだか」

 

「ちょっ!?ジータ!」

 

「グラン!ここで舐められちゃダメ!あんなのにビビってたらあの育児放棄クソ親父をぶん殴れないよ!」

 

「いや僕は父さんを殴ろうとかそういうのは……」

 

「グランくんとジータちゃんのお父さん、育児放棄してたんだ」

 

「そうなんですよムサシさん!ムサシさんのところみたいに信頼の元、家族の了解を得てこうしてるのとは違っていつの間にかいなくなってたんです!浮気バレとか他所で出来た子供がいるとかそういうのはどうでもいいけど年端もいかない子供を放ったらかして出て行くなっつーの!!」

 

「あはは……」

 

 

 茶髪の少年グランと、金髪の少女ジータ。

 そして彼らと共にいるのが銀河遊撃隊・ベテラン勢の一員、春野ムサシ――ウルトラマンコスモス。

 

 それともう片方には……

 

 

「脱走兵って何したんですかカタリナさん!?何かの発注数間違えたとか、男の人の着替えを覗いたとか!?」

 

「いやそれでここまでやらねーだろアサヒの姉ちゃん!」

 

「あ……ああ、そうじゃなくてちょっと私が世話役だった少女二人のことでいざこざがあってだな……」

 

「まさか……!誰かがその子達をピーしたとか!?」

 

「な……何だとっ!?」

 

「ちょっと待てよ何で姐さんまでアサヒの姉ちゃんの影響受けてんだよ……」

 

 

 赤い小ドラゴンのビィと、かつてルリアとアマリの世話役だったカタリナ・アリゼ、最後に若干暴走気味な銀河遊撃隊・ニュージェネレーションの一員の湊アサヒ。

 

 この6名はエルステ帝国の兵達とそれを束ねるポンメルン大尉に包囲されている……のだが、ジータとアサヒのメンタルが強過ぎてこの状況でも動じていない。

 後者は別の方で動じているが。

 

 

「そもそも地下遺跡って何?ここ、不思議な感じの森はあってもそんなもの聞いたことないんだけど」

 

「我輩も詳しくは聞かされていなくてですネェ……ともかく地下遺跡への行き方を調べろとしか言われてないんですヨォ」

 

「なんだそりゃ……」

 

 

 ビィが呆れたように呟き、ジータは「使えないなぁ」と冷めた視線をポンメルンへ向けた。

 

 

「まぁ本当に知らないようですし、武力行使するしかありませんネェ……」

 

「もう武力行使してるじゃん。バカなの?アホなの?」

 

「いちいち煩いんですヨォ!この小娘!」

 

 

 ジータ、鋼メンタル過ぎる。

 グランの方は何が来るかと警戒しているのに。

 

 

「武力行使とは即ち!直接掘り出してしまえばいいということですネェ!クジャン隊、出番ですヨォ!!」

 

 

 クジャン隊?とジータ達5人に加えエルステ帝国の軍人であったカタリナも首を傾げる名前が出てきた。

 おそらくはカタリナが脱走してから出来た部隊なのだろうが……。

 すると突然周囲が暗くなり、全員が上を向くと巨大な人型の機械人形が複数降下してくる。

 

 

「うわっ!?何だこれ!?」

 

「私も見たことのない兵器だ……!ポンメルン大尉!」

 

「当然ですヨォ、彼らはカタリナ中尉が脱走してから配属された新顔なんですからネェ」

 

 

 しかしただ一人、この中でこれらを知っている者が6人の中にいた。

 ムサシである。

 

 

(これは……MS!?ダイゴさんが乗ってるやつとはだいぶ違うけど……)

 

 

 そう、MS。

 ムサシは現状銀河遊撃隊ベテラン勢で唯一、レジェンドからMSを受領したマドカ・ダイゴ=ティガの機体と似通った雰囲気から理解出来た。

 そして、それを指揮していた部隊長は――

 

 

 

 

 

「今こそ拾ってもらった恩義に報いる時!セブンスターズ、イオク・クジャン!見事任務を完遂させて見せよう!!」

 

 

 昭弘やラフタを中心に鉄華団の面々がブチ切れそうなコイツである。

 

 

 

 

 

 よりによってコイツなのとか何でエルステ帝国に属してんのとか言いたい事は多々あるが、やはりというか元の世界で最期にほんの少しだけマシになったのはどこへやら、ここでもやらかした。

 

 味方が避難し切っていないのに、容赦無く地面に炸裂弾の装填されたバズーカを向けて連射。

 

 当然、衝撃で他の兵士達は吹っ飛んでいく。

 

 

「お……お助けぇぇぇ!?」

 

「俺はこの仕事が終わったら彼女にプロポーズする予定だったのにぃぃぃ!!」

 

「休暇!これが終わったら休暇だったんだぁぁぁ!!」

 

 

 ちなみにイオクは任務に集中するあまりこれには気付いてない。

 またもポンコツと化したイオクを見たらラスタル・エリオンらはどう思うやら……。

 

 そうしているとグランが衝撃でバランスを崩し続けざまに爆風で打ち上げられるように吹き飛ばされ、空けられた穴に落ちて行ってしまう。

 

 

「うわあああああ!?」

 

「「グラン!!」」

 

「何ということを……!」

 

「アサヒちゃんは皆を頼む!僕は彼を助けに行く!」

 

「ムサシさん、お気をつけて!」

 

 

 落ちたグランを追い、ムサシもまた地面に空けられた穴へと自ら飛び込んでいった。

 そんなことは露知らず、イオクが乗る機体――レギンレイズはなおもバズーカを連射中。

 弾切れまで撃つ気なのか。

 

 

「す、少しは周りへの影響を考えるんですネェ!!」

 

 

 ポンメルンの言葉も虚しく、レギンレイズは止まらない……かと思われたが。

 

 

 

 

 

ガガァァァン!!

 

 

「ぐわあぁぁぁ!?」

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

 

 

 

 凄まじい速度でレギンレイズに何かが激突し、レギンレイズはバズーカを手放しながらド派手に吹っ飛ぶ。

 そしてそれは同じく轟音を立ててザンクティンゼルの大地に着陸する。

 赤と白を基調とし、その顔は……

 

 

「バカな……見たことのないガンダム・フレーム……!?」

 

「そいつは違うぜ、ド下手くそのお坊っちゃん」

 

「な……何ぃ!?」

 

(あの声って……!)

 

 

 アサヒがほんの数回だけ聞いたことのある響きの声。

 それはガイやリク、そしてレジェンドとゼロもよく知る人物のもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コイツはガンダム・フレームじゃなくてマスターフェニックス。そして俺はジャグラスジャグラーだ。その足りない頭に叩き込んどきな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まさかのジャグラーが特注の専用機を引っさげ、ザンクティンゼルへと先行してきたのである。

 

 

「ジャグラーさん!」

 

「あん?お前……ああ、リクが言ってた3兄妹の末っ子か。こっちに来てたのは初耳だが話は後だ。周りの雑魚共を掃除しないとな」

 

「ぐ……このクジャン家の嫡男、イオク・クジャンに舐めたマネを……!」

 

 

 挑発的な台詞を口にするジャグラーに対し、起き上がりMS戦を挑もうとするイオクのレギンレイズ。

 加えてジャグラーのマスターフェニックスは敵陣のド真ん中に飛来したため、完全に包囲されている状態。

 

 だが彼にとってこの程度はハンデにさえならない。

 

 

「フン……四方八方全部敵か。余計な手間が掛からなくて丁度いいぜ」

 

「この状況で臆さぬ態度は褒めてやろう。だがそれがいつまで」

 

「まずはァ!!」

 

 

 ジャグラーの叫びに呼応し、マスターフェニックスの両手に炎が発生すると自身を包囲していたレギンレイズ部隊の一角に驚異的な速さで突撃し――

 

 

「4体」

 

「……は?」

 

 

 いつの間にか手にしていた主兵装・クロスバインダーソード二振りを両手に携え瞬く間に4機を一刀両断。

 コックピットや動力源を避けたおかげで爆発も無くパイロットも無事だ。

 

 

「な、何だ今の速さは!いや、あれだけ大型の武装に加え見たところ内蔵火器は見当たらない!距離をとって――」

 

「その甘い考えがド下手くその理由の一つだよ」

 

 

 イオクの指示でレギンレイズ部隊の一角が遠距離から攻撃しようとするも、マスターフェニックスはクロスバインダーソードの持ち方を変え、大型のライフルとして使用。

 ナノラミネートアーマーのおかげでダメージこそ抑えられたが、その衝撃は予想を遥かに上回るものであり、怯んだスキに接近を許し先の4機同様両断される。

 

 

 

 

 

「……凄い」

 

「ンなぁ!?ななな何なんですネェあの赤いのは!?」

 

 

 唖然とするジータらや、慌てふためくポンメルンらエルステ帝国の軍人達。

 ついでにイオクはあまり役に立ってない。

 

 

 

 

 レギンレイズが作り上げた穴に落ちたグランは、星の島と呼ばれるイスタルシアを目指すべく日々鍛えていたため僅かな時間意識を失っていたもののすぐに目を覚ます。

 

 

「いっ……つつ……僕はどうしたんだ……?そうか、あの機械人形が穴を開けて、そこに落ちたんだっけ」

 

 

 立ち上がって埃をはたき落としたグランは周りを見渡すと人工物らしき場所であることが分かる。

 

 

「もしかして、ここが地下遺跡ってやつなのかな……?」

 

 

 グランは剣を鞘に収め、何となく周りを散策してみようと歩を進めた。

 自身は気付いてないが、何かに導かれるようにある場所を目指して。

 

 

 

 

「くっ……くそぉ……!」

 

「はっ!ザマァないな。えらく強気だったと思えば蓋を開けたらこの程度かよ」

 

 

 そういうジャグラーの眼前のモニターには、両腕を失い倒れているレギンレイズが映っていた。

 同時に他のレギンレイズも全滅し、唯一マスターフェニックスのみがクロスバインダーソードを地面に突き刺して腕組みし仁王立ち。

 

 まさに格の違いを見せつけたジャグラーとマスターフェニックスによる蹂躙であった。

 

 

 

 

 

「すげぇ……!あの赤いやつ、全部倒しちまった!」

 

「ねえ、アサヒさん。あの人知り合い?」

 

「まあ私は軽く知っている程度で、そう表現するとしたらお世話になっている方々の方だと思います」

 

 

 とりあえず当面の危機は去ったと見ていいだろう。

 エルステ帝国の軍人に関しても、もしジャグラーが本気になれば生身でも一網打尽にしそうだし。

 

 しかし、エルステ帝国とは別の脅威が訪れた。

 

 

「ん?レーダーに反応……うお!?」

 

 

 遥か空の彼方より飛来したそれは、かつてウルトラマンティガと激闘を繰り広げたゴルザとメルバという二体の怪獣が融合したような姿の怪獣だった。

 

 

「グギャアアァァォォオ!!」

 

 

 超古代闇怪獣ゴルバー。

 

 エルステ帝国とは比べ物にならない巨大な災厄が、平和なザンクティンゼルを絶望の嵐を巻き起こした。

 

 

「何だこのファイブキングの出来損ないは。あいつらが来るまでもう少し……か。いいぜ、ちょっと遊んでやるよ」

 

 

 ジャグラーは笑いながらマスターフェニックスを動かして地面に突き刺していたクロスバインダーソードを引き抜き、ただ一人ゴルバーとの戦いに赴く。

 

 

(ジャグラーさんが……私も加勢に行きたいけど、この状況じゃ……!)

 

 

 アサヒも……いや、サイズ的にはアサヒが対処するのが一番なのだが、ジータらを放っておくわけにもいかない。

 

 

 

 

 

 そして、キハイゼル村では住民達が集まりその光景を眺めていた。

 その中の一人である老婆はある事を思う。

 

 

(遂に、恐れていた事が現実となってしまった。あの『運命の子』が目覚めてくれるかどうか、それにこの島の……いや、この空の世界の未来がかかっておる)

 

 

 

 

 地上の衝撃は地下遺跡にいるグランにも及んでいた。

 

 

「うわっ!?何だこの揺れ!?」

 

 

 パラパラと天井から砂や小さな瓦礫が落ちてくる事に危機を覚えたグランは急ぎそこから離れるべく駆け足で奥まで走り抜けた。

 

 その後、急に大きく開けた場所に出たと同時にグランの目に入ったものは――

 

 

「巨人!?……の、石像かぁ」

 

 

 最初は驚くもふぅ、と深く息を吐いて安堵するグラン。

 

 

「でもこの島にこんなものがあったなんて気付かなかった。にしても大きいな〜どれくらいあるんだろ」

 

 

 

 

 

「おやおや、まさか人間がこんなところにいるとはねぇ」

 

 

 

 

 

「ッ!?誰だ!?」

 

 

 突如聞こえた声に、グランが剣を引き抜いて構えつつ辺りを見回すと、一つの影が現れた。

 それは金銀の体色が目を引く、空の世界では目にするような事が無い人型の存在。

 声とボディラインから女性だと分かるものの、それ以外はグランにとって全く未知の存在であった。

 

 

「な……何だ……!?」

 

「まあ、どうしてここにいるかはどうでもいい。『トリガー』にはそれ以上近付かないでもらうよ。あたしの獲物だ」

 

「トリガー?何のことだ!?」

 

 

 グランは問うもその存在は手から光の鞭を発生させ、縦横無尽にグランを攻め立てる。

 何とか防御するも異常な力の強さで軽々と吹っ飛ばされ、床に叩きつけられると同時に剣が手元から離れてしまう。

 

 

「がはっ!!」

 

「防ぐのは予想外だったけどねぇ……それが人間の限界さ。さて……」

 

 

 その存在は石像を忌々しげに見る。

 グランがどうにか立ち上がると、漸く見つけ出したのかムサシがその場に到着した。

 

 

「グランくん!……お前は……!?」

 

「ムサシさん、気をつけて下さい!そいつは……」

 

「お前……!そう……石化してなお仲間を呼ぶとはね、トリガー……!」

 

 

「トリガー……!?」

 

 

 ムサシも怪訝な表情になるが、そこにあった石像を見て愕然とする。

 

 

(ティガ!?いや、よく見ると所々で違うし、つい最近もダイゴさんと通信で会話したばかりだ。そんなことより今は!)

 

 

 ムサシがグランを守るように立ち塞がると、地上から何かが叫ぶ声が聞こえてきた。

 

 

「この声……!」

 

「フン、ゴルバーが暴れ始めたようだね。遅れてくるとは鈍臭い奴だよ。何のために翼が付いてんだか」

 

「ゴルバー……暴れる……まさか怪獣か!」

 

「ああそうさ。トリガーの仲間だけあって察しがいいねぇ。本当ならあいつに暴れさせて引きつけさせてるうちにって予定だったんだけど、そこの人間に邪魔されて台無しだよ」

 

 

 グランを指差しながら存在はそう言うが、当のグランは先程から自身に何かおかしさを感じている。

 しかし今はそれを気にしている余裕は無い。

 

 

「地上にはジータやビィが……!」

 

「ああ、そうかい……そりゃ残念な事になってるだろうさ。早く行けば死体ぐらいは残ってるかもしれないよ」

 

「何だと……!」

 

「少なくとも今のお前の実力ではゴルバーには到底対抗出来ない。今言った二人もおそらくは良くてお前と同等ぐらいか……だとすればゴルバーに立ち向かったところで無駄死に、逃げ延びたとしてもこの辺りは悲惨なことになるだろうねぇ」

 

 

 そう言ってその存在はせせら笑った。

 ムサシはそれを睨み、グランは己の力の無さを嘆く。

 

 

「そんな……僕にもっと力があれば……」

 

「何を言ってるんだい?お前がどれだけ力を付けたところでたかが人間に出来ることなど限られてるんだよ」

 

「そんなことはない!確かに人間に出来ることは限られてる……でも!諦めなければ夢を叶えることも、不可能を可能にすることだって出来る!」

 

「黙りな!!」

 

「うわっ!」

 

 

 グランを庇うように叫んだムサシに激昂した存在は光の鞭でムサシを狙うが間一髪ムサシはそれを回避する。

 

 

「ムサシさん!くそっ……僕があの時ここに落ちなければムサシさんも巻き込まなかったのに……!」

 

「それは違うよ、グラン君……!」

 

 

 光の鞭を避け続けながら、ムサシはグランへと微笑む。

 

 

「僕は巻き込まれたわけじゃない。自分の意思でここまで来たんだ。君は僕に対して何も悔いることも責任を感じることもない!」

 

「ムサシさん……」

 

「お父さんの待つ星の島に行くんだろ!だったらこんな所で立ち止まって、諦めちゃ駄目だ!信じる心、その心の強さが不可能を可能に……ぐあっ!!」

 

「ムサシさん!?」

 

「随分しぶとかったねぇ……さすがトリガーの仲間だよ」

 

 

 遂にムサシが吹き飛ばされた。

 吹き飛ばされた時に背中を強く打ち付けたのか、咳き込んでいるムサシに駆け寄るグラン。

 

 

「ムサシさん!しっかりして下さい!」

 

「グラン君……地上への道を探すんだ。僕なら大丈夫、伊達に修羅場を何度もくぐり抜けたわけじゃない」

 

 

 そういうムサシだが、先程の攻撃を受けて無事なハズがない……そう思ったグランはさっきとは逆にムサシを守るようにその存在の前に立ちはだかった。

 

 

「何のつもりだい?脆弱な人間風情が」

 

「駄目だグラン君!逃げるんだ!」

 

「ならムサシさんも一緒にです!一人で逃げたら絶対に後悔する!ムサシさんは巻き込んだことを悔いる必要はない、って言ってくれたじゃないですか。だから僕は後悔しない選択をしたんです!!」

 

 

 力強くそういうグランに、ムサシはかつての自分を思い出す。

 チームEYESに入隊して間もない、がむしゃらに怪獣保護ばかり考えていたあの頃のことを。

 

 

「この遺跡を作ったのが誰なのか知らないし興味もないけど……遺跡なら不思議な力の一つや二つあるだろ!僕の大事な人達を守るために、それを僕に貸せっ!!」

 

「結局神頼みならぬ遺跡頼みかい。所詮人間は……!?」

 

 

 吼えるグランに呆れたその存在は、直後に輝き始めた石像、そしてそれと共鳴するかのように同じく輝き始めたグランに驚きを隠せない。

 

 

「これは……まさか……!」

 

 

 同時にグランは光の中である感覚に見舞われていた。

 まるで自分に足りなかった何かが埋まっていく……むしろ今まで足りなかった何かに自分が本来あるべきものとして戻るような感覚。

 石像とグラン、二つの場所から放たれた光はその場を覆い尽くす。

 

 

 

 

 

 今、光を繋ぐものが目覚める。

 

 

 

 

「思ったより硬いな。ヒリュウ改はまだ……何だ!?」

 

 

 ゴルバーに対して孤軍奮闘していたジャグラーとマスターフェニックスだが、サイズ差やジャグラー側が大威力の切り札を周囲に配慮して使わなかったことでどうにか食い止めているところだった。

 ヒリュウ改……レジェンド達の到着までどうするかと考えていた時に地中から凄まじい光が溢れ出す。

 誰もがその眩さに目を閉じ、それが収まった時そこにいた存在に目を見開いた。

 

 

 

 

 

 額にクリスタル、プロテクターとそれに合わさった額のクリスタルとほぼ同じ形状のカラータイマー。

 銀・赤・紫を基調としたカラーリングとシュッとした顔。

 何よりゴルバーに匹敵するその巨体。

 

 地下遺跡で石像だったそれは光を取り戻し、空の世界を迫りくる闇から救わんと今再び立ち上がる。

 

 その名をトリガー。

 

 未来を築く、希望の光。

 ウルトラマントリガー。

 

 

 

 

 

(これは……あの石像だったもの……!?これが、僕の今の姿なのか!?)

 

 

 トリガー=グランは目の前で暴れるゴルバーを見たあと、自身の両手を見ながら驚愕する。

 地下遺跡からいきなり地上に出た事もそうだが、自分が石像と一体化して新たな力と姿を得たなどあまりにも急展開過ぎると思うのは当然だろう。

 

 だが、彼はすぐに思考を切り替えた。

 

 眼前の巨大な災厄と戦うすべが今の自分にはある。

 ならばすべきことは一つだ。

 軽く辺りを見回すとジータやビィ、カタリナにアサヒがいるのを確認する事が出来た。

 見慣れぬ赤と白の機体もいたが、ゴルバーと戦っていたような様子やジータ達を守ってくれていたことを推測し敵ではないと思うことにする。

 

 

「チャァッ!!」

 

 

 トリガーが地を蹴り、ゴルバーを肉迫。

 がむしゃらに全身を使って応戦するゴルバーに対し、確実にパンチやキックを叩き込むトリガー。

 粉塵を巻き上げ、ザンクティンゼルの大地を揺らし、蒼い空の下二つの巨体が激突する。

 グランは星の島を目指して旅立つべく、日々ジータやビィと共に修行にあけくれていた。

 それが功を奏し、トリガーとなった今も活かされているのだ。

 

 

「テヤァ!!」

 

「ゴアァァァ!?」

 

 

 側転からのハンドスプリングを利用したドロップキックがゴルバーに炸裂し、ゴルバーは仰向けに倒れる。

 そのまま追撃しようとしたトリガーだったが、突如背後から攻撃を受け、腕で首を締められた。

 

 

「ウアッ!?」

 

「トリガー……あたしに会うために人間を取り込んで復活したのかい?ずいぶん情熱的じゃないか」

 

 

 それは巨大化した、地下遺跡で遭遇した存在だった。

 

 

「ウ……グ……!」

 

「あたしを忘れたわけじゃないだろう?このカルミラのことをね!」

 

 

 その存在――カルミラは腕を離してトリガーの首を解放するとそのまま背中を蹴りつけ、光の鞭・カルミラウィップでトリガーを打ち付ける。

 

 

「グアッ!」

 

「ほらほらどうしたトリガー!?3000万年前の勢いはどこいったんだい!?」

 

 

 3000万年前、というキーワードにその場にいた者達は驚くも、カルミラはトリガーへの攻撃の手を緩めず、さらにゴルバーも起き上がる。

 カルミラとゴルバー、二つの災厄に挟まれて万事休すのトリガー。

 

 しかし、彼らは知らなかった。

 

 レジェンドの力の一端をその身に宿した『慈愛の勇者』がその場にいることを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コスモォォォス!!」

 

 

 力強いムサシの声と共に――

 

 

「シュワァッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 トリガーの時と同じように、地中から凄まじい光が溢れたかと思えば青い巨人がゴルバーを吹き飛ばしながら現れたのだ。

 

 

(あ……あれは!?今、ムサシさんの声が……もしかして!!)

 

「やっぱりあの程度でくたばるわけがないか……予想通り出てきたねぇ、トリガーの仲間ァ!!」

 

「フッ!!」

 

 

 青い巨人――ウルトラマンコスモスは握り拳ではなく、両手を開いたまま構える。

 カルミラの放つカルミラウィップに対し、極薄の光の膜で両手を包みそれを華麗に捌くコスモス。

 

 

「ちいっ!どうやらかなり出来る奴みたいだね……ゴルバー!何を何度も寝てるんだい!とっとと起きな!!」

 

 

 銀河遊撃隊ベテラン勢に名を連ねるコスモスの参戦はカルミラにとって分が悪い。

 トリガーだけでも始末するべくゴルバーへ檄を飛ばし、少しでも有利に事を運ぼうとする。

 

 

(どうする……!せめて、剣が……それに似たものでも使えたならッ……!)

 

 

 トリガー=グランは主に剣を使った修行を行っていたため、格闘よりもそちらを得意としていた。

 他の武器も一通り使えるが、やはり得意武器を使えるか使えないかでは大きく違う。

 

 彼がそう望んだ時、地下遺跡から一つの光がトリガーの手元に飛来し、ある物の形を作り出す。

 

 

(これは……少し変わった形状だけど、剣か!)

 

 

 それを握りしめたトリガーの脳裏にある記憶が流れ込む。

 手にした武器――サークルアームズを振るう今の自分……トリガーの姿。

 ハッとなってコスモスの方を向くと、コスモスは頷く。

 

 

 ――こっちの相手は任せて――

 

 

 そう聞こえたような気がしたトリガーはコスモスに頷き返し、手にした新たな力・サークルアームズを構え、向かってくるゴルバーに自身も向かっていき、すれ違いざまに斬りつける。

 

 

「テヤァァァ!!」

 

「ガアァァァァ!!」

 

 

 脇腹から激しい火花を散らしながらゴルバーは叫ぶ。

 さらに、振り向きながらトリガーはサークルアームズをクルクルと高速回転させながら連続で斬りつけ、最後に思い切り袈裟斬りをゴルバーに炸裂させた。

 

 ボーパルブレード――グランとジータ、二人の奥義でもあったそれを受けたゴルバーは再び倒れ込んだ。

 

 

 

 

 

 トリガーの動きを見たジータとビィは思わず叫んでしまう。

 

 

「おい!見たかジータ、今のアイツの動き!」

 

「うん!間違いない、今の技……ボーパルブレード!私とグランで一生懸命練習したやつだよ!」

 

「何だって……!じゃああの巨人は彼、なのか……!?」

 

「きっとそうです!だって、あっちのコスモスさん……青い巨人はムサシさんですから!」

 

「んなぁっ!?」

 

 

 アサヒの容赦ない大暴露にビィが驚きの声を上げ、ジータも目を見開き、カタリナも言葉を失う。

 

 

「おい湊家末っ子、ンな簡単にバラすなよ。ベリアルに叱られても俺やレジェンドは庇わねぇぞ」

 

「ええっ!?バラしちゃいけなかったんですか!?だってあのウルトラマン、グラン君だと思うし!」

 

「いや普通にポンポンそんなこと言っちゃ駄目なことぐらい理解出来るだろ……」

 

 

 近くに来たマスターフェニックスに乗っているジャグラーは、天然なアサヒに額を押さえ溜息を吐く。

 

 

(こりゃレジェンドやベリアルが愚痴るわけだ)

 

 

 実はビオランテ戦後、お忍びでベリアルも蛇倉苑に行っていたのだが、その際アサヒを「良い子ではあるんだが発言が色々無防備過ぎる」と頭を抱えつつ評し、ジャグラーに愚痴っていたのである。

 

 それはさておき――

 

 

『おーいジャグラー、何かティガにそっくりな奴いるんだけど。アイツいつの間にイメチェンしたの』

 

「ありゃティガじゃねえ。わかってやってんだろアンタ」

 

『まあな。というかコスモス来てたのか……お父さんは何も聞いてませんよ!』

 

「聞いてなかったのかよ。つーかお父さんってアンタ……いやあながち間違いじゃないか」

 

 

 遠くにヒリュウ改が漸く到着したのが見え、レジェンドからの通信を受けたジャグラーは、レジェンドの妙なテンションを怪訝に思いつつ律儀に対応した。

 

 

「で、アンタは何でそんなテンションなんだ?」

 

『ヒリュウ改の倉庫で美少女拾いました』

 

「どうしてそんな所で変なトラブルに巻き込まれてんだよ!?もう不憫になってるというか不憫に自分から突っ込んでんじゃねえのか!?」

 

 

 ジャグラーのツッコミがマスターフェニックスのコックピットに響き渡った。

 ……ごもっともです、店長。

 

 

 

 

 

 サークルアームズの入手によってトリガーとゴルバーの戦いはトリガーに戦況は傾き、コスモスとカルミラの戦いもまたコスモスが優勢となっていた。

 相手が攻撃を捌くだけならば幾らでも戦法は思いつく、と高をくくっていたカルミラだったが、一気に旗色が悪くなる。

 

 コスモスがコロナモードをすっ飛ばし、エクリプスモードへとモードチェンジしたからだ。

 

 既にムサシと強い信頼によって阿吽の呼吸が出来ていたコスモスはルナモードから一段飛ばしでモードチェンジすることが可能となっていたのである。

 突然苛烈かつ壮絶な攻撃を叩き込まれ、カルミラは大きく吹っ飛ばされた。

 

 

「ディィィアッ!!」

 

「グハッ!?」

 

 

 ゴルバーの後ろまで吹き飛ばされたカルミラを見たあと、トリガーに並ぶように立つコスモス。

 コスモスの姿が大きく変わっていた事に驚くトリガーだったが、またも聞こえてきたムサシの声で冷静さを取り戻す。

 

 

『グラン君、次で決めるよ。いけるかい?』

 

『やっぱりムサシさんなんですね!何となくですけど……頭に戦い方が流れてくる感じで……やれます!』

 

 

 コスモスとトリガーは互いに頷き合い、それぞれの必殺技の構えに入る。

 コスモスは腕を握り拳のまま胸の前でクロスさせた後、ゆっくりと両腕で左右から大きな円描くように。

 そしてトリガーはサークルアームズを地に突き刺し、頭に思い浮かんだ記憶からティガの最も得意とする光線技・ゼペリオン光線と同様の動作……両手をクロスさせながら突き出し、ゆっくりと左右に広げながら。

 

 それを見たカルミラは技の危険さを瞬時に察知し、即座に起き上がり、同じく起き上がりつつあったゴルバーを掴んで自身の前に盾のように突き出した。

 

 そしてコスモスはエネルギーを集中させていた右拳を突き出し、トリガーは両腕をL字型に組み、同時に必殺光線を発射する。

 

 

「デェァアアアアア!!」

 

「チャァアアアアア!!」

 

 

 コスモス・エクリプスモードのコズミューム光線とトリガーのゼペリオン光線、二つの凄まじい光の奔流は寸分の狂いもなく同タイミングでゴルバーに着弾。

 

 

「グォォォギャアァァァ……!」

 

 

ドゴォアァァァァァン!!!

 

 

 ゴルバーは断末魔の叫びを上げながら爆散する。

 爆炎の後ろにいたカルミラはこれ以上は負け戦にしかならないと撤退することにするが、同時に楽しそうにも笑う。

 

 

「こうでなくちゃ面白くないねぇ。今日のところは引き下がるよ、トリガーとその仲間。まだやることもあることだし」

 

 

 そう言って飛び立つカルミラ。

 トリガーは勿論、コスモスもそれを追おうとはしない。

 コスモスはともかく、トリガー……グランにとってはウルトラマンとして初めて戦ったばかりなのだ。

 加えて、家族や仲間の安否の確認もある。

 

 トリガーが初陣を勝利で飾り、同時にヒリュウ改も到着したことでザンクティンゼルにおける戦闘は一先ず終息の時を迎えた。

 エルステ帝国も撤退しており、残ったのはマスターフェニックスによって破壊されたレギンレイズの残骸のみ。

 

 しかし、これはまだ始まりに過ぎない。

 

 ウルトラマントリガーの新たな物語と戦いは、レジェンドらとの邂逅によって大きく動き出す。

 空の世界だけでなく様々な世界を巡り、数え切れない不可思議な出来事を経験することなど、今のグラン達には想像も出来るはずがなかった。

 

 

 

〈続く〉




トリガーのみならずコスモスと、今回は変身しませんでしたがグリージョまで参戦!
オーブオリジンにどことなく似てるマスターフェニックスに乗って無双する店長!
ますます敵味方混沌としてまいりました本作。

一番の見所はイオク・クジャン!(違う)

本来はサークルアームズ・マルチソードでゼペリオンソードフィニッシュするところでしたが、まだGUTSスパークレンスとかGUTSハイパーキーも出てないし、マナカ・ケンゴでなくグランなのだから彼らしさをと考慮した結果、グランとしての技をトリガーが使う形にさせてもらいました。

やっと次回、レジェンドらが合流。
アズも登場して更に修羅場になる確率が増え、炸裂する不憫!!


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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