ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
連載当初はイベントシナリオとかのみにする予定がまさかの本格参戦になろうとは思いませんでした。
残るはオカ研メンバーとの合流のみ、それが終わればいよいよ『劇場版ティガ&ダイナ』準拠のエピソードへと進みます。
それでは本編をどうぞ。
ザンクティンゼルに襲来したエルステ帝国、そして怪獣と謎の巨人との戦い。
ジャグラーの駆るマスターフェニックスの介入と、覚醒した超古代の戦士ウルトラマントリガー=グラン、加えて銀河遊撃隊より出向していたウルトラマンコスモス=春野ムサシの活躍によりゴルバーの撃破と謎の巨人カルミラの撤退、さらにエルステ帝国もMS部隊壊滅という結果から撤退を余儀なくされたことで一先ずは勝利という形に落ち着いた。
遅れてやってきたヒリュウ改に身構えるトリガーであったが、コスモスやジャグラーに「敵ではなく味方」と制されると緊張の糸が切れたのか一気に脱力して片膝を付く。
自然な形でそれぞれが人間の姿に戻ると、グランの足元には何かの道具のような物が二つ、転がっていた。
☆
とりあえずヒリュウ改を乗り降りしやすい所へ停泊させて何名かでキハイゼル村に向かうことにしたレジェンド一行。
なお、アズに関してはミツバがレジェンドの話を聞いてから彼共々保護者になってくれるとのこと。
ちなみに部屋はレジェンドのすぐ隣。
何かあれば即座にかけ込めるようにとの配慮だったが、結局オーフィスとアーシアに続く就寝時突撃組の一人になってしまったらしい。
それはさておき、キハイゼル村に着いてからレジェンド達は様々な再会と出会いが待っていた。
「「カタリナ!!」」
「ルリア!アマリも……!二人ともアガスティアから神に連れ去られたと聞いたが……」
「えっとね、それは間違ってないんだけど……」
「言われてるほど大仰なわけじゃなくて、本当は……」
まず、世話役だったカタリナと、ルリアとアマリが紆余曲折の果てに再び出会えたこと。
確かに神に連れ去られた、の部分は合っている。
実際は光神であるレジェンドに後押しされ、自らの意思でアガスティアを脱出した。
ついでにその時の無駄に凝った演出の事も説明すると、カタリナは心底安堵したのか力なく座り込んだ。
「……では別にピーされたわけではないと」
「「ピー?」」
「ルリアもアマリも深く考えんでよろしい。さて、俺としてはムサシとアサヒがいるのが予想外だったんだが」
「お久しぶりです、チーフ」
「レジェンドさん、お元気でしたか?ハッピー!」
「はいはいハッピー。で、お前達がいるのはベリアルからの指示か?」
「ええ、まあ。誰が行くかで揉めたんですが、結果として僕とアサヒちゃん、あともう一人になりました。最後の一人はチーフもよく知っている人です」
「……ああ、あいつか。さっきそのそっくりさんがいたようだが?」
レジェンドがそう言いながら見たのはグラン。
変身したところは見ていないものの、ウルトラマンの中でも別格のレジェンドは一目で彼がトリガーだと見抜いたようだ。
「ええ、事情が事情というか……」
「――というわけなんです」
「……ふむ。ダイゴの時も似たような感じだった。そこまで似てくると因果関係を辿りたくなるが、そもそもティガは武器を使わんし、そのカミーラの姉妹かと思ってしまいそうな奴が使役していたのがゴルザとメルバの融合体のような怪獣……シビトゾイガーではない。こういうのはティガに直接聞いた方が早いだろう。知らないなら知らないで構わんしな」
「ですね。僕らで考えて正解が出たとしても、重要なのは彼自身の意思です」
「そういうことだ。それからもう一つ、これは一応でいいから頭の片隅に留めておけ」
「何ですか?」
「ここまでお前の話を聞く限り、あのカミーラ似の奴……カルミラがあのトリガーとやらと因縁があるとすれば、他に少なくともあと二人はカルミラ側に巨人が入るはずだ」
「ダーラムとヒュドラ……でしたっけ」
「そうだ。ティガはカミーラとその二人の力を吸収・変換し己の力としていき、お前も知る3つのタイプを得た。先のトリガーがカルミラに対するタイプだとすれば、他に二人の巨人が存在しそれに対するタイプをトリガーも有している可能性がある。現時点ではそこまでティガそっくりだとは断定出来んが、まず間違いなさそうだ」
レジェンドが腕組みして目を伏せながら告げると、ムサシも頷きグランを見る。
そんな彼の手には何やら二つのアイテムが手にされており、どうやらどう使えばいいのか悩んでいるらしきことが見て取れた。
「グラン君、どうしたんだい?」
「あ、ムサシさん……実はあのトリガー、とかいう姿から戻ったら足元にこんなのが落ちてたんですけど……経緯的に僕に関わるものじゃないかとは思うんですが、どうやって使えばいいのか……」
「どれどれ……!?」
「……銃の形ではあるが、ここが開くのか。しかもこの形状、ますますアイツのスパークレンスそっくりだな。しかしこのUSBメモリみたいなものは……そうか、ここに差せばいいんだな」
ヒョイっとグランの手からレジェンドがそれを取って色々見てみると、ハイテクになってはいるがダイゴの持つスパークレンスに似たものであることが分かり、メモリのようなものを持ち手の下の部分に差し込んでみた。
「あっ!ちょ、ちょっと!?」
「えーと、これでここを開いて、ポーズを決めて叫びつつトリガーは……お、あったあった。ここを押して変身と……何で3000万年前なのにこんなハイテクなんだよ。ダイゴのやつは普通にトリガーポチで終わったんだぞ」
「いやだから!返して下さいよ!」
「ん?ほら」
「……え?」
「え?じゃなくて早く受け取れ。お前のものだろう。俺が持っていたところで単なるメモリ式のスーパーガンでしかない。これはトリガーであるお前が持ってこそ真の力を発揮する」
「あ……えと……ありがとうございます……?」
突然奪ったと思えば一通り見物したらあっさり返すレジェンドに困惑するグランだか、レジェンドの説明を聞いてはいたため使い方はなんとなく理解出来た。
動作を見ていれば分かるのだが、実はレジェンドはある動作を忘れていた。
それをしない……というか知らないと後々様々な場面で不発に終わってしまうのだが、とりあえず今は放っておく。
「さて、そこの新米ウルトラマンを含めて自己紹介が遅れたな。俺はウルトラマンレジェンド。今も昔もムサシの上司で、今はアサヒの上司でもある光神だ。ついでにウルトラ騎空団の団長の立場でもある。なし崩しに決まっただけだがな」
「俺はジャグラスジャグラー、この姿の時はヘビクラショウタとも名乗ってる。いずれ全宇宙どころか全【エリア】規模の丼物チェーン店となる蛇倉苑の開業者兼本店店長だ。今はあのヒリュウ改で料理長兼遊撃手やってるぜ」
サラリと言い放った二人にグランやジータ、ビィとカタリナはあんぐりする。
レジェンドは先の戦いで見事な戦いを見せたコスモスの上司にあたると言われ、ジャグラーはあれだけ無双しておきながら本職店長で料理長。
一応、その後にオーフィスやアーシアらも自己紹介しているのだが、最初の二人のインパクトが大きすぎてあまり頭に入らない三人と一匹であった。
「……皆、レジェンドとジャグラー店長ばっかり見てる。ぷんすこー」
「オーフィスちゃん、今回は仕方ないですよ?私達全然何もしてないですし……」
「あたしとベアも何もしてないし」
「えええ!?やっただろ、私とゼタであの戦艦の……えーと……操縦、操舵……どっちだっけ?」
「だから遅かったのかよ。何で見るからに初心者な奴に戦艦動かさせたりしてるんだ。つーかサギリ、普通はお前が出るもんだろうが。結局俺がMS全機蹴散らしちまったんだぞ」
「まだちょっと遠かったからね。知ってるでしょ、ジャグ。私の機体は二人乗りだから、相方の経験値に合わせたのよ」
「あうう……ごめんなのじゃ……」
「え?ちょい待ち。サギリ、お前の相方って九重?」
「あれ?レジェンド様も聞いてないの?」
「全くの初耳なんだけど」
サギリのバディがまさかの九重。
これにはレジェンドもポカン状態である。
いくら何でもキツすぎる気がするのだが、見たところ無理矢理というわけではなさそうなので一先ず様子見。
しばし間をおいてハッとなった三人と一匹は慌てて挨拶し返す。
「あ!すいません!僕はグランです!それで、えーっと……トリガー?っていう名前もある……のかな」
「私はジータです!グランの双子の姉です!」
「ちょ……!ジータ、僕の方が兄でジータが妹でしょ!?」
「えー!私の方がお姉ちゃんだよ!だっていざって時に慎重になり過ぎなグランをいつも後押ししてるじゃん!お姉ちゃんムーブだよねこれ!」
「後押しっていうかジータが怖いもの知らずでガンガン突き進んでるだけだよね!?いつもそのフォローしてるの僕じゃないか!」
「「う〜!」」
「おいおい……これじゃ先に進まねぇって……あ!オイラはビィっていうんだ!こう見えても……うん?」
どっちが兄か姉かで争っているグランとジータを尻目に自己紹介を済ませようとするビィに、てくてくとオーフィスが近付いていく。
「じー」
「な……なんだよぅ?」
「我、オーフィス。
「おお!お前分かってんじゃねぇか!そう、オイラはこれでもドラゴンなんだ!でもよぅ……殆どのやつはトカゲって言うんだぜ?」
「え、ドラゴンだったんでございますか?俺はてっきりメルバの幼体かなんかだと思ったんだけど」
「メルバってなんだ?」
「「「さっきの怪獣の融合元の片割れ」」」
「オイラは怪獣じゃねぇ!」
レジェンド、ゼット、ジャグラーに怪獣呼ばわりされて「トカゲじゃねぇ」の別バージョンが出来てしまったビィ。
「……我も怪獣?」
「お前は暴食魔神だな」
「ぷんすこー」
「君達は兄妹みたいに仲が良いな。ルリアとアマリのようだ」
『それでお前は何者だ?』
「いやその台詞はそのまま返したいんだが!?魔物の新種か!?」
「あ、この方は魔神様で、本当の名前はマジンガーZEROって仰るんです!」
『巫女のありがたい言葉によるありがたい紹介だぞ。忘れぬよう記憶の奥深くまで浸透させるがいい』
どーんという効果音が聞こえてきそうな腕組み仁王立ち(ただしマスコットサイズ)でカタリナを見るマジンガーZERO。
その光景にカタリナは苦笑しつつ、最後に自己紹介する。
「私はカタリナ・アリゼ中尉……いや、元中尉だな。エルステ帝国の軍人だった。今は見ての通り脱走兵だ」
「見ての通りって、その格好じゃ脱走兵っぽくないわよ?オンオフの切り替えと同じでメリハリつけないと」
「め……めりはり?」
「簡単に言うと、鎧を脱いでカジュアルな格好になるとか。どっちにしろそのままだとまた何処かで見つかって追い回されるわね。仕方ない、サギリお姉さんがコーディネートしてあげましょうか!」
何故かノリノリのサギリにカタリナがコーディネートされる話になってしまい、ルリアとアマリに助けを求めようとするも二人までサギリと一緒になって実行しようとする始末。
「サギリさん、カタリナをどんな感じにするんですか?」
「そうね、まずは騎士のイメージを取っ払うことから始めるわよ!」
「騎士のイメージを……面倒見の良いお姉さんとか」
「OK!その線で行きますか!」
「い、いや!私はこのままで……」
「ルリアちゃんにアマリちゃん!確保!!」
楽しそうな二人と慌てふためく一人、女三人集まれば姦しいとはよく言ったもんだと思いつつ、レジェンドは本題に入ることにした。
「星の島イスタルシア、ねえ……」
「あれですかね。ほら、デデデデーンデデデデーン、デーデーデッデーデーデッという前奏から始まるウルトラ六兄弟のアツいテーマソング!」
「それはウルトラマン物語〜星の伝説だ。しかも六兄弟のみならずケンとマリーが父母呼びで入ってるからな」
「さり気なくレジェンドを訳した単語が入ってる」
「あ、そういえばそうだ。これ歌詞変えて曲をアレンジしたら銀河遊撃隊のテーマソングになるんじゃね?」
「あの、チーフ……いきなり脱線しちゃってるんですけど」
ムサシがツッコまないとすぐに雰囲気が彼らに飲まれてしまう。
恐るべしレジェンド一家。
咳払いして改めてグラン達と向き合い、目的を再確認する。
「お前達はそのイスカンダルを目指すため修行を積み、準備を整えたが今日あんな出来事に遭遇してしまった。おそらくエルステ帝国がお前達やこの島に目をつけていることはほぼ間違いない」
「「……はい」」
「図らずもとんでもないハードなスタートになったわけだが――」
「ちょっと待って下さいレジェンド様。サラリとイスタルシアではなくイスカンダルと言いましたね?」
「だってアイツそこ行ったじゃん。きっとイスタルシア=イスカンダルなんだよ。コスモリバースする気なんだよ」
「レジェンド様のおかげで話題の脱線がリバースしてるんですが」
ミツバが額を押さえて溜息を吐く。
「とまあ冗談はさておきだ。このままお前達だけで旅に出たとして、確実にエルステ帝国や怪獣、そしてこの間の巨人……カルミラとかいう奴とその同族を相手にすることになる。正直、今のお前達では奇跡が積み重ならん限り旅を続けていけるレベルではない」
「「「……」」」
「グラン、ジータ、ビィ君……」
レジェンドの言っていることは正しい。
エルステ帝国が拾った(?)イオク・クジャン率いるレギンレイズ部隊でさえ、ジャグラーによる介入があって退けられたのだし、トリガーになれるとは言っても怪獣や巨人にグラン一人で立ち向かい続ければいずれ限界がくる。
その時、ジータとビィに何が出来るというのか。
「だがまあ、エルステとやらはともかく……あの巨人の方は何処にいようがお前らを、正確にはグランを追ってくるだろうさ。トリガーってのに相当深い因縁があるみたいだからな」
「それはっ……」
「とどのつまり何が言いたいのかって言うとだな、それを覚悟でお前達だけで旅に出るか、それともレジェンドや俺らと一緒に寄り道しまくりながら星の島を目指すかって聞きたいんだよ」
「……いやジャグラー、前者はいいとして後者は何で俺らが巻き込まれてんの?何で俺らまでオルタンシア目指すことになってんの?」
「オルタンシアってアンタまた名前変わってんぞ。決まってんだろ。蛇倉苑のリピーター早期確保が本当の狙いだ」
「マジで料理人かつ商売人の鑑だよ畜生!!」
本当なら適当な世界まで送るぐらいに落ち着かせようとしたのだが、ジャグラーがそう言ってしまった手前断りにくい。
しかも……
「え、そんな……ただでさえ初対面で迷惑をかけたのに」
グランは控えめだからまだいい。
問題は他の二人。
「あ、それじゃご一緒させてもらいまーす!」
ニコニコ笑顔でピーンと右腕を挙手して答えたジータ。
「イスタルシアに辿り着く前に死んだら元も子もねぇよな!よろしく!」
オーフィスがドラゴンということも相まって乗り気のビィ。
「えええええー!?」
「遠慮もへったくれも無いなそこの二名!!ちょっとは悩むとかしないのか!?」
グランとレジェンドの反応は当然である。
……アレ?二人分振り回されるってグランとレジェンド似た者同士じゃね?
「だってあのクソ親父に鉄拳制裁するためなら手段は選んでられないし、別に会いに行かなきゃいけないって訳でもないからどれだけ待たせてもいいよね☆」
「うっわぁ何この娘すっごいキラキラ笑顔なんだけど」
「すみません……ジータって父さんに対して怒りしか感じてないっていうか……」
「この際母親に関しては聞かないでおくが、面倒だから父親についてもスルーしとく」
「お気遣いありがとうございます……それで、ビィの方は」
「ドラゴンと理解してくれる奴がいるからだろう。今はロリっ娘だがアイツも立派な……というかオーフィスはドラゴンで言うなら最上位に位置するからな。うちの団、というより我が家にはドラゴンがあと二人いるし」
「レジェンド、マダオもドラゴン」
「言われてみりゃそうだったか。そいつ一誠とかタイガ達ぐらいしか基本会話してないだろうしすっかり忘れてた」
オーフィスにくいくいと裾を引っ張られながら言われ、HAHAHAと笑いながら思い出したレジェンドを見て、何となくレジェンドとオーフィスを自分とビィに置き換えてみると笑みが零れた。
「もうこうなったらヤケだ。あっちの世界が夏休みである間、異世界修行の一環で来ている身だから彼方此方行ったり来たりする事になるが、それでも良ければ面倒見てやる。ジータいわくクソ親父とやらの度肝を抜いてやりたいなら俺らについてくることを勧めるぞ」
「そう……ですね。どれだけ背伸びしたって結局僕達はまだまだ子供なんだって分かりますし」
「自分が子供だと理解してるならマシな証拠だ。ロクな経験も無いのに大人ぶって、いざという時に役に立たない奴と違いよっぽど見込みがある」
「あはは……それじゃあ、改めてこれからお世話になります」
「よっしゃー!俺にもいよいよ後輩が!」
ゼットが何やら喜んでいるが、一応トリガーは3000万年前に活躍していた、それこそティガ並みに大先輩な筈なのだが敢えて言わないでおこう。
「それはそれとして、ルリアとアマリはどうする?」
「「え?」」
「カタリナとやらに再会出来た以上、選択によっては俺達と共にいる必要は無い。カタリナと三人で旅をするも良し、何処かでのんびり暮らすも良し……好きな道を選ぶといい」
確かに、予想外とも言えるほど超速で再会した三人だが、元々ルリアとアマリを自由にするのはカタリナが当初目的としていたこと。
図らずもレジェンドがそれを叶えた上に再会出来たのだからレジェンド達に付き合う必要もない。
そもそも、その立場上レジェンドについてくるとすればエルステ帝国にいたときとは比べ物にならない困難と幾度となく遭遇することになるだろう。
二人の今までを考えるとレジェンドとしては自らそんなことに突っ込んでほしくはないのだが、既に二人は答えを出していた。
「あのね、カタリナ……アマリとも話し合ったんだけど……」
「私とルリア、レジェンドさんについていこうと思ってるの」
「ルリア、アマリ……そうか、色んな理由があるのは二人の表情を見れば言わなくても分かる。ちゃんと自分達で決めたんだな」
「うん」
「ずっとお世話になって、我儘ばかりだけど……」
気にしないでいい、と少し寂しげだが笑いつつ二人を撫でるカタリナに、これまたゼットの一言がクリティカルヒットすることになる。
「じゃあいっそアレだ、次はグランジータビィ三人衆……あれ?一匹はドラゴンか。ともかくその三名の保護者としてついてくればいいんじゃないですかね?」
「「「!!」」」
カタリナ、ルリア、アマリの三人は衝撃を受けるが、言われた三名の方を向くと三者三様笑顔である。
むしろ引き受けてくれと言わんばかりの空気を振りまいているというか。
「私は……いやしかし……」
「……可愛いものが好きだそうだな」
「何故それを……ッ!?」
ニヤリと笑みを浮かべたレジェンドが見せた写真には、杏寿郎と戯れるパム治郎やカナエにお持ち帰りされそうなハクやフウが写っていた。
「カナエがハクとフウ連れ去ろうとしてる」
「あ、腰にロスヴァイセさんがしがみついてます」
「安定で草」
『パム治郎の方がいつも通りなおかげでそいつらの方に目が行きがちだな』
カタリナは本気で悩み出したが、あと少しだと踏んだレジェンドが陥落させる一言を叩きつけた。
「さらに俺の実家にはそりゃもう愛らしい姿のポケモンなる生物が――」
「うむ!何かあったときに頼れる大人が身近にいないのは不安になるだろうな!迷惑をかけて申し訳ないが私も同行させてほしい!」
(((((落ちたー!?)))))
「で、これがポケモンの参考写真」
カタリナと、ついでにルリア、アマリ、さらにオーフィスやアーシアなど他の女性陣が覗き込んだ写真には、何かの大会で優勝したのだろう。
ピカチュウとトロフィーを抱えながら笑顔のレジェンドがリクやベリアル、その他三人の手持ちであろう多くのポケモンと集合写真のように写っていた。
「ちなみにこれ、チーム戦で全勝した時のやつな。写真は俺ら三人がそれぞれ持ってて、トロフィーが俺で盾はベリアル、賞品はリクが持ってるぞ」
「あ!この子、私の髪の色に似てます!」
「こいつはリクの手持ちのパチリスだな。何故かレッキングバーストを撃てるあたりヤバいぞ」
「超師匠、こっちのゴジラっぽいのは?」
「バンギラス、ベリアルの手持ちの一匹だ。噛み砕くでベダニウム合金を平然と粉々に粉砕したパワー型」
「それこのサイズでキングジョーに勝てるってことでございますか!?ウルトラ強過ぎじゃね!?」
レジェンド、ベリアル、リクに育成されたポケモンは皆おかしかった。
まあ、ビジュアルが変わらなかっただけよかったのかも。
「いずれ惑星レジェンドにも一度帰るし、その時会わせてやるから。その前にこっちに何匹か呼び寄せるか?今はいいか」
「ムサシさんのご家族も今そちらにいらっしゃるんですよね!」
「そうだよアサヒちゃん。チーフにお願いして、ポケモンアイランドってところで連れてきた何匹かの怪獣と一緒に滞在してもらってるんだ。あとで映像連絡しないと」
「……やっぱりクソ親父とムサシさん交換してほしい。でもムサシさんのご家族の方々に迷惑かけるしなー」
「ジータが黒いぜグラン……」
「仕方ないよビィ……」
家族揃って怪獣と仲良く、家庭円満かつウルトラマンとしての仕事にも理解のあるムサシの家族。
特に妻のアヤノはかつての同僚であり、同じくレジェンドにとっては部下だったためよく知っている。
「銀河遊撃隊ってあっちこっちから集まってて時間軸バラバラだからなぁ……」
「お前実年齢そこそこだけど、夫婦揃って俺の影響なくても若いままだっただろ。どうなってんのお前といいアヤノといい」
「え、それチーフが言います?」
「俺は元々ウルトラマンで光神だからいいんだ」
口を尖らせるレジェンドにそこかしこから笑い声が聞こえ出す。
かくして、グラン=トリガーを筆頭にジータとビィ、カタリナを新たな仲間に加え彼らは再び合流の場・ポートブリーズへと向かう。
なお、旅立ちの際に村の人々に暫しの別れを告げ、とある親しい老婆の元へ訪れたときにグランとジータはこう言われた。
『お前さん達は、これからそれぞれ異なった大いなる運命が待ち受けておる。決して一人で背負い込むのではなく、お前さん達を受け入れてくれたあの光神様達を頼りなさい』
その言葉の意味を知るのはずっと後。
今必要なのは「一人で背負い込むのではない」「レジェンド達を頼れ」という部分だ。
そしてもう一方――
フェードラッへでは、アサキム・ドーウィンとオカ研メンバーが邂逅し、謎のウルトラマンまで現れた。
「見つけたぞ、アサキム……!!」
「久しいね、前宮流。いや……ウルトラマンオリジンと呼んだ方がいいのかな?」
〈続く〉
――おまけ――
「というかミツバ、操艦初心者なベアトリクスとゼタに任せてよくここまで来れたな……俺ブリッジにいなかったけど」
「いえ、途中アズに変わってもらいましたよ?まあ元々ワンマンオペレーション可能になってますし」
「どさくさに紛れて何アズにやらせてんだオメーは!!しかしアズ、何処で操艦方法知ったんだ?」
「……知らない」
頬を赤らめつつ視線を外すアズ。
うん、可愛い。
「「「「ぷんすこー」」」」
「オイそこのアーフィスルリアマリなんでご機嫌斜めなんだ」
「いや一人一人呼ぶのが面倒だからって繋げて略すなよ超師匠な兄ちゃん……」
「なら私達は『グラビジー』でどう!?」
「「「「「シンプルに言いやすいな」」」」」
「そこじゃねえよ。『グラビティ』……重力って意味を持つ単語に似過ぎだろソレ」
ちらっととんでもない人物の存在が明らかになりました。
例によってその方、神衛隊第四分隊のボスです。アムロ隊長らの上司です。
見事ジータがヒロインになったタイガだけど、大丈夫かこの娘がヒロインで?
しかし毎回レジェンドと同調する人物って揃って不憫な気がする、一夏然りグラン然り。
最後の方にオリキャラ募集にて投稿されたオリトラマンが遂に本格参戦。
本格的な戦闘は次回……ではなく、もう少し持ち越しです。
次回が終わったら初の劇場版準拠エピソード……なんですが、現時点でのメインキャラの大まかな紹介とか書くべきか考え中。
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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真ゲッタードラゴン(大決戦版)
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真・ゲッター1(スパロボα仕様)