ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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短めだったので今回は早めに投稿出来ました。
いよいよ本作初の劇場版準拠エピソード、スタートです。
本編最後がタイトル風になってますが、ちゃんと彼ら以外のウルトラマン、特にタイガ達も活躍するのでお楽しみに。


それでは本編をどうぞ。


星の世界より来るもの

 星の世界――他の世界では宇宙と呼ばれるそこから、一体の怪獣が空の世界目掛けて突き進んでいた。

 

 月の近くまで来たその怪獣は、いざ空の世界に降りようとした時、何かからの攻撃を受ける。

 

 

「こちらガンフェニックストライカー、ヒビノミライ!怪獣と接敵、データ送ります!」

 

「同じくグラハムガンダム二世、グラハム・エーカー!敵怪獣は堅牢な外骨格状の皮膚を有している模様!攻撃に反応はしたが効果は薄い!各艦並びに機動部隊は大気圏内戦闘の準備に入られたし!」

 

 

 怪獣の接近を察知したレジェンドによって、自力で大気圏離脱可能な中で機動力に優れたガンフェニックストライカー、そしてガンダムアメイジングエクシアGFとそのパイロットであるミライとグラハムが偵察、可能ならば撃退するために先行して宇宙に上がってきたのだ。

 

 しかし、外骨格のようなものに包まれた皮膚は凄まじい防御力を発揮し、2機の攻撃を受け付けない。

 ガンフェニックストライカーはともかく、エクシアGFは接近戦でその真価を発揮する機体。

 GNソードのライフルモードは接近戦へと持ち込むための武器としてぐらいの威力しかないので攻撃力不足は当然である。

 

 

「予想よりも飛行速度が早い……!やはり大気圏内戦闘になるぞ!ミライ殿、宜しいか!?」

 

「はい!既にグラン君……トリガーが戦う気でいます。空の世界は自分達が守ってみせると」

 

「勇ましいな。だが私達から見れば、まだ芽吹いたばかりの若草。しっかりフォローしてやらねばな」

 

「はい。グラハムさん、怪獣が大気圏に突入!こちらの予測コースとほぼ一致!」

 

「よし!我々も追跡しつつ、本隊と連携行動に移る!」

 

「了解!」

 

 

 

 

 大気圏を突入したその怪獣は、雲海を抜けてすぐにウルトラ騎空団・空戦機動部隊と交戦に入っていた。

 『空の底』に落ちぬよう、トラブルがあってもフォローし合えるよう三機以上がチームになっており、今回その中核となっているのはロスヴァイセの駆るサイバスター。

 随伴機にガリルナガン、さらにいざという時のために備えてレイトがダブルオーザンライザーで同行している。

 

 

「見た目通り硬いのに早いっ……!」

 

「あいつは宇宙有翼骨獣ゲランダってやつだ。ダイナが戦ったってガーディアンベースのデータベースで閲覧したからな」

 

「どうでもいいですがベースが二回続くと何か言い難いですね」

 

「そうだな……っとぉ!けどまあ俺達の役目はあの人気の無い島の陸地ないし上空までの誘導だ。あんまり俺らが出しゃばっちゃ、後輩の出番がねえからよ!」

 

 

 ダブルオーザンライザーはGNカタールを投擲するが、文字通りのかすり傷しか付けられない。

 しかし、それでいい――何故ならば狙いは目的の島の上空へと移動する自身へと向ける事にある。

 それに続いてサイバスターもハイファミリアを、ガリルナガンもトライ・スラッシャーをダブルオーザンライザーと同じ方向へと飛行しつつ射出し、ゲランダの意識を集中させていく。

 

 

『ニャニャ〜』

 

「ギシャァアアアアア!!」

 

「何かハクって煽りスキル高くありません!?」

 

「ですが、おかげで目的地への誘導は完了しそうです。あとは彼に任せましょう」

 

 

 そう言うクロエの乗るガリルナガンへとゲランダが狙いを定め、突撃――

 

 

 

 

 

「未来を築く、希望の光!ウルトラマントリガー!!」

 

『Ultraman-Trigger!Multi-Type!』

 

 

ドガァァァァッ!!

 

 

「ギィエェェェェ!?」

 

 

 

 

 

 ――する前に、グランがトリガーへの変身と同時に繰り出したパンチを下方から食らい、ゲランダは回転しながら島の地表に落下。

 空中で体勢を整えて構えるトリガー。

 ゲランダはド派手に地表に激突して土煙を上げるも、それが晴れるとまるで何でもないと言わんばかりピンピンしており、広げていた翼を折り畳む。

 

 トリガーは島の地表へと着地し、ゲランダと組み合い本格的な戦闘へと移行。

 グランサイファーやエリアル・ベースから仲間達の声援が聞こえてくる中、トリガーは幾度となく打撃をゲランダに打ち込むも強固な外骨格によってダメージを軽減され、思うように事が進まない。

 

 

(なら!)

 

『Circle-Arms!』

 

 

 トリガー=グランが念じると、ゴルバーを打ち倒した時に手にした剣、サークルアームズがその手に収まる。

 いつの間にかレジェンドから渡されたブレスレットに収納されていたそれは、トリガーの意思一つで手元に収まる上にグランの時でも使用可能となっていた。

 

 

「チャァッ!!」

 

「ガァァァァァ!!」

 

 

 トリガーがサークルアームズ・マルチソードを振り上げ、ゲランダを切り裂くと先程よりダメージが入っている。

 決定打にならなくとも痛手が与えられるなら、とサークルアームズで着実にゲランダにダメージを積み重ねていくトリガー。

 

 だがここでゲランダも反撃に出る。

 

 トリガーを引き離すべく、口からジービームを吐きトリガーに距離を取らせる行動をさせたのだ。

 側転やバク転を駆使して回避するが、結果としてゲランダの思惑通り離されてしまったトリガーだが、ここで彼は今まで打撃や斬撃では決定打にならなかったことや、ある程度距離が離されたことで一気に勝負を決めてしまおうと考えた。

 

 サークルアームズを地面に突き刺し、両手を腰で握り、それから腕を伸ばしたままでクロスさせ、左右に開いていくと凄まじい光が集約されていく。

 そしてそのままL字型に腕を組み――

 

 

「チャアァァァァッ!!」

 

 

 トリガー必殺のゼペリオン光線が発射された。

 まさか距離を離したことが仇になるとは思わなかったのか、ゲランダは避けることなど出来ずゼペリオン光線に直撃、同時に大爆発する。

 

 

「ようし!すっかり様になっちまったな、グラン!」

 

「タイガとかゼットとか、色んなウルトラマンがいるけど、あたし達のウルトラマン……トリガーも負けてないんだから!」

 

「一番はレジェンド、これは我も譲らない」

 

 

 ラカムがグランサイファーを操舵しつつ笑い、イオが自慢げに言ったことに負けじと遊びに来ていたオーフィスが言い返す。

 微笑ましい光景であったが、直後のレイトの声でその空気は吹き飛んだ。

 

 

「終わってねえ!!油断すんな!!」

 

「「「え?」」」

 

 

 

 

 

「グガアァァァァァ!!」

 

「グゥアッ!?」

 

 

 

 

 

 爆炎の中から、炎に包まれたゲランダが飛行しつつ突進してきたのだ。

 無傷ではなくても五体満足な姿でいきなり突撃してきたゲランダに虚をつかれ、トリガーは直撃こそ免れたが大きく吹き飛ばされてしまう。

 

 

「ウソ!?」

 

「野郎、なんて硬い野郎だ!!」

 

 

 それを見ていたレイトはちょっとヤバいか、と変身出来るようにスタンバイしたが、それは予想外の出来事で不要になる。

 トリガーが起き上がり、再びゼペリオン光線を打ち込もうと発射動作を始めた。

 

 

「そこだ、行け!トリガー!」

 

「……何か来る」

 

「オーフィスちゃん、何かって……!?」

 

 

 オイゲンがエールを送った直後、オーフィスが何かを察知したことにロゼッタが尋ねるが――

 

 

 

 

 

ズゴアァァァァァ!!!

 

 

「「「「「!?」」」」」

 

「ガァ……!!」

 

 

 

 

 

 突如、トリガーの背後上空から凄まじいエネルギーが放射され、ゲランダを跡形も無く消滅させてしまったのだ。

 あまりに急な出来事に全員が呆気に取られるが、発射された方向を向くとこちら側に向かって来ている一隻の戦艦が見えた。

 

 

「何だ、あれは……!?」

 

(明らかに空の世界の技術力だけで作れるものではないですね……)

 

 

 カタリナが驚くのも、クロエがそう思うのも無理はない。

 材木が一切使われておらず、普通の鋼ではないであろうその装甲、トリガーのゼペリオン光線にも耐えたゲランダを一撃のもとに屠る威力のエネルギー砲、そして何より電子制御されているだろう様相。

 それら全てが合わさっているとなれば、星の世界ならともかく今の空の世界では作成不可能だろう代物だ。

 

 

「エルステの新兵器か!?」

 

「だったらこちらにも攻撃を仕掛けてくるはずでは……?」

 

 

 ラカムの言葉にロスヴァイセがもっともな意見で返す。

 ウルトラ騎空団の評判の良さから表立っては仕掛けてこないものの、何故かエルステ帝国は彼らを目の敵にしているため他の騎空団や人目がつかない所では遠慮なく仕掛けてくるのだ。

 だが、状況的に攻撃を仕掛けるには絶好の場にも関わらずそれをする気配が無い。

 

 即ちエルステ絡みではないということ。

 

 

「ん……?船体に何かエンブレムが……あのエンブレム、何処かで……」

 

「あれは……『スカイ・ガーディアン・エージェンシー』のエンブレムだ!」

 

「……?我、知らない。それ何?」

 

「簡単に言ってしまえば、最近設立されたばかりの防衛組織みたいなものね。出処の分からない技術とかを使ってるって噂だけど……」

 

 

 オイゲンやカタリナがエンブレムに気を取られているが、それを知らぬオーフィスに対しロゼッタが分かりやすく説明する。

 

 

「スッゲェな、ジータ!……ジータ?」

 

「……何か気に食わないなあ。あれ、人が動かしてるような動きじゃない気がする」

 

「へ?」

 

 

 ビィはポカンとするが、生まれながらにして直感力に優れている彼女は何かを察している。

 

 そしてトリガーもまた同じ。

 突然現れ、怪獣を消滅させた戦艦を黙って見つめていた。

 

 彼らは知る。

 

 それは来たるべき脅威との戦い、その前哨戦に過ぎなかったことを。

 

 

 

 

 

ウ ル ト ラ マ ン テ ィ ガ

&

ウ ル ト ラ マ ン ト リ ガ ー

光の世界の戦士たち




この章の元になったティガ&ダイナは作者が映画館で見た初めてのウルトラ映画なので思い入れも深いんです。

それより前にタロウが主役のウルトラマン物語か、例のハヌマーンのやつビデオで見ましたが。
少年タロウが野沢雅子さんに、ウルトラの母が池田晶子さん(所謂メーテルとか)、初代ウルトラマンに堀内賢雄さんと凄まじく豪華でしたよ、ウルトラマン物語。

もうアレだな、カナエさんが猫可愛がってるしウルトラニャン出すかマジで検討しよう。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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