ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
しかしながら、本作の戦力状況から言って単機だと割と対策出来てしまうということで追加でぶっ込みました。
何をぶっ込んだかは読んで頂いた方が早いでしょう。
それでは本編をどうぞ。
「『「うわあああああ!!」』」
一誠とタイガ、グランは同じタイミングで叫びながら目を覚ます。
「……あれ?」
『カプセルの中じゃない……何処だ、ここ?』
「医務室……にしては薬品の匂いとかもないし……適当な部屋みたいですね」
三人がそんな話をしていると、横から話しかけてくる声があった。
「イッセー君、大丈夫?」
「……イリナ?え、何で?」
『そりゃないだろイッセー。イリナの嬢ちゃんな、お前のことずっと気にかけてたんだぜ?』
『フーマの言う通りだぞ、イッセー。ちなみに私はタイガの添い寝係をしていた』
『フーマはいいとして、タイタスの発言に俺はどう反応すればいいのか分からない』
「全くもう!すぐ相手の言葉に乗せられたりするんだから!」
「そういうイオもよくロゼッタの言うことを鵜呑みにしてるよね。……あれ?イオ?どうしてここに?」
「どうしてって、心配して付き添ってあげてたに決まってるでしょ!感謝してよね!」
頬を染めながら「ふん!」と言うイオに少しだけグランは安堵し、他の二人はまだ若干戸惑っている。
まあ、タイガに関しては納得だが。
「そうか、そういえば俺達はあの装置に入って……何か凄い光で……」
「あの装置が不良品だったのよ。矢的先生とリアスさん、それにムサシさんが凄い剣幕で怒ってたわ。矢的先生なんて普段の落ち着きや敬語も忘れて『僕の生徒を殺す気か』って。アザゼル総督に羽交い締めされてたし……あとジータちゃんは青筋全開でネチネチ言ってたわね。きっと四人共、今も博士に文句言ってるわ」
『多分あれ、伊黒の兄ちゃんがいたら倍以上凄いことになってたぜ。あの博士はどこ吹く風だったけど、ラカムとかオイゲンも引くぐらいの責めっぷりだったもんな』
「そうよね。グランのこともだけど、何かタイガのこともバレないようにしつつ気にかけるようにあの博士を糾弾してたもの」
三人が気絶してからの事をイリナ、フーマ、イオが詳しく説明してくれた。
あのリアスやムサシはともかく、あの温厚で落ち着きのある矢的がそこまで怒るというのは相当なのだろう。
確かにあれだけ大口を叩いておきながらこの結果ではそれも当然だろう。
「……そういやガキの頃、俺がバカやらかして風邪ひいた時もイリナがこうして看病してくれたよな。色々間違ってたけどさ」
「!!憶えててくれたの!?」
「え?お……おう。正確には思い出したって感じだけど」
『ふむ、私のように添い寝したのか?』
『俺、別の意味で忘れられなくなったんだけど』
『そらそうなるわな、ドンマイタイガ』
「間違ってたって何したの?」
「僕は熱出したとき、ジータにネギ突っ込まれたよ……尻に」
「「「『『『うわあ……』』』」」」
影のある表情で呟くグランに、他の六人は同情を禁じえなかった。
ちなみに、イリナはネギを使ったがよりによって『ネギを枕替わりにする』という訳の分からん方法を取っていたらしい。
「じゃ……じゃあさ、その時……約束したこと憶えてる?」
両手の指をチョンチョンと突き合わせながら、上目使いで言うイリナだったが、一誠の答えは予想を裏切るものであった。
「約束……?何かあったっけ?俺あの時からしばらく『ネギ坊主』呼ばわりされてたぐらいしか記憶にねーぞ」
『でも看病してくれただけいいんじゃないか?俺はそういう病気とかかかったことないけど、もしかかってもそういう人いないかも。父さんや爺ちゃん、婆ちゃんも忙しいしさ』
「そっか……タイガ、サラブレッドだもんね」
『別に、そんなんじゃないって』
一誠の台詞にイリナは愕然とした後、プルプルと震えているが、タイガがフォローに入る。
なお、タイガはこういうが……おそらく、あの隠れ親バカなタロウがタイガの一大事に黙っているはずがない。
ウルトラの父やウルトラの母はまだ分別があるのだろうが……。
イオもタイガの家系について聞いていたが、タイガ自身はサラブレッドであることを否定する。
実際、それなら銀河遊撃隊総司令官であるベリアルの息子のジードや、同じく父がウルトラ六兄弟で祖父が勇士司令部のトップ、かつ師匠はL77星の王子と最高位光神という完璧布陣のゼロの方が相応しい。
更に言うなら、ゼットと縁のある人物もまたウルトラ六兄弟の一人、そしてコスモスとジャスティスなどレジェンドの息子と言っても過言ではなく、サーガなど諸にそれだ。
『……うちサラブレッドいすぎじゃね?』
『『全面的に同意する』』
忘れがちだがオカ研トップと副部長もお嬢様である。
ついでにかの獅子王凱も父が世界十大頭脳の一人、母が木星探査船のメンバー……どちらかというと、サーガ側の方が鉄華団や超次元グレン団(ただしロージェノムやニア除く)のように特別な家系でなかったりする。
巌勝や縁壱も戦国時代では珍しくない武家の出であるし、狛治も貧困層だったし。
そんな話をしていたら遂にイリナが爆発した。
「何で一番重要なこと憶えててくれないの!?どうでもいいことは憶えてて肝心なことはいつも……」
ドカァァァァン!!
「「『『『うわっ!?』』』」」
「「きゃあああっ!?」」
突然、大きな振動が施設全体を襲う。
何事かと思った一誠達だが、直後にレイトから通信が入った。
『おい!聞こえるか一誠!?』
「先輩!?」
『無事みたいだな、一安心だぜ。それはいいとして、嬉しくねえお客さんのお出ましだ!』
「『!!』」
『俺とゼロガンダムが迎撃に出てるが、ボス格の奴が雑魚を大量に引き連れてきやがった!どうにも手が足りねえ!』
『お前達のいる施設を守りながらではどうしても俺達が不利になる。一刻も早く、全員を連れてグランサイファーに帰還しろ!』
「せ……先生……!」
ゼロガンダムがそう言うと同時に通信は切れる。
今、強大な悪意が動き出す。
☆
ウルトラ騎空団他、招待されていた騎空団は数多の電子モニターが映る司令部らしき場所にいた。
そこのモニターで見たものは、植物で出来たエイのような宇宙船らしきものを筆頭に、数多の宇宙船がクリオモス島の自動防衛システムを次々と破壊、無力化している光景だった。
「バカな……!この島の防衛システムが全く役に立たないだと!?」
「これが真実よ。宇宙からの侵略者や怪獣は、いつだって私達の予想を超えてくる……!全部機械任せにしたら予測不能な事態に対処なんて出来るわけないわ!」
重役は驚いていたが、反論したリアスからしてみればこんなのは序の口だ。
今までで最も強大な存在だったゴーデスなど、己の細胞一つで他の存在を怪獣や傀儡へと変える程だった。
そしてルシファーやトレギアが送り込んだであろうサタンデロス……ガリルナガンにコンパチガリバー、そしてグルンガスト参式とガオファイガーが総力を結集することでやっと倒せたロボット怪獣もまた異星の産物。
重役の読みは甘過ぎたのだ。
次に映ったのは、ウルトラ騎空団は勿論、他の騎空団も最近目にすることが多くなったダブルオーザンライザー・セブンソード/G、そしてその二周りほど小さい――強いて言うなら、C.C.の出身世界にあったKMFぐらい、約6m前後の大きさの、両目に瞳がある機動兵器……聖竜騎士ゼロガンダムの乗機、聖龍機ロードドラグーンである。
その二機が無数の円盤群に対し、防衛システムの代わりに迎撃・撃破している光景。
「あっちのはレイトのダブルオーザンライザー……!ってことはもう一体はゼロガンダムのか!」
「当人の身長を考えると確かに妥当なサイズですわね。それにしても……大きくサイズ差のある相手をあんなに圧倒する雷を……!」
「空の世界的にはゼロガンダムさんの機体の方がピッタリ感あるわね」
「カナエ先輩、今はそこじゃないと思います。同意しますけど」
そんな話をしていたら、矢的やリアスのブレスレットへと通信が入ってくる。
『おい!そっちにロスヴァイセいるか!?』
「レイトさん!?ええ、いるけど……」
『すぐサイバスターに乗せてこっちに寄越してくれ!こいつら単体じゃ大したことねえが、ワラワラ出てきて2機じゃとても捌ききれねえ!』
『他に機動兵器持ちがいればいいが、資格はあれど機体が無い者ばかりだ。サイバスターによる救援もそうだが、他の者もすぐに騎空艇まで戻れ!そこにいられては何かあっても対処出来ん!!』
「……と、言うことよ皆!イッセー達にも連絡は行ってるでしょうし、私達もすぐに行動するわよ!!」
「「「「「はい!!」」」」」
矢的はこういう緊急事態であろうと冷静に対応出来るように成長してきている自分の生徒達に微笑み、すぐに表情を引き締めデスクに座って両肘を付き指ぐみポーズのまま平然としているエルミデ博士へと言い放つ。
「文句の続きはこの危機を脱してからにします」
そう言って司令部を後にした矢的達に続いて、他の騎空団の者達も慌てて各々の騎空艇へと駆け出していく。
☆
――クリオモス島上空――
「うぅぅおぉぉぉぉぉ!!」
ダブルオーザンライザーのGNバスターソードⅢを振るい、円盤群を両断し――
「はあぁぁぁぁぁっ!!」
ロードドラグーンが新たな武器『スペリオルハルバード』に纏った雷を放ち、円盤群を爆散させる。
「ちっ!最初に比べりゃ減ってるが……」
「耐久力が高い奴を相手にする時と同じだな。防御に特化した奴や数にモノを言わせる奴ほど面倒だ」
「全くだぜ。おまけに奥にいる植物で出来たような奴だけ無駄に性能が良いときた。近くに何も無けりゃトランザムライザーソードで周りのザコ諸共一網打尽に出来るんだけどよ」
「……ひょっとしたら、俺達はこの島に誘い込まれたのかもしれん」
「ん?それはどういう……お、サイバスター!」
二人が戦闘しながら会話をしていると、ロスヴァイセがサイバスターで到着。
「すみません!遅くなりました!」
「いいや、ちょうど俺達の周りに群がってるタイミングで良かったぜ。サイフラッシュ一発ドカンとかましてくれ!」
そう、サイバスターのMAPWであるサイフラッシュならば、広範囲であろうと敵のみを識別し、ダメージを与えて撃破へもっていける。
円盤群の耐久力が然程ではないと二人は体感していたため、サイバスターの力がこれとないほど活かせる場なのだ。
「了解です!ハク、フウ!」
「ニャニャ〜」
「プラーナコンバーター、その他各種問題無しニャ!」
「行きます!サイフラァァァッシュ!!」
青白く光ったサイバスターがディスカッターを天に掲げると、無数の青い雷が円盤群を凄まじい勢いで破壊していく。
まさに鎧袖一触、殆どの円盤がサイバスターの一撃で叩き落された。
「よし!レジェンドは落とせてねえけど円盤の落としっぷりはさすがだぜ!!」
「はうっ!?」
グサッと精神的にクる一言をレイトに言われ、ロスヴァイセ涙目。
「流れはこちらに傾いた……一気に押し切るぞ!!」
☆
「これが……噂に聞くウルトラ騎空団……それもまだほんの一部の戦力でしかないというのか……」
重役はあまりの格差に愕然とする。
コアトリクエは確かに高性能だが、あの3機とまともにやりあえば容易に撃沈されるのではないかと。
そんな重役のことなど知らぬとばかりに、エルミデ博士はゆっくりと立ち上がり、重役に気付かれぬよう司令部を出ていった。
☆
一誠とトライスクワッド、グラン。
それにイリナとイオは別ルートでグランサイファーへと向かっていた……わけではなく、円盤と戦うべく円盤群の攻撃で爆発を繰り返すクリオモス島の地上部分を、岩陰に隠れながら進んでいた。
「くっそー!アイツら好き勝手しやがって!!」
「やってることが魔物と変わらない!知性がありそうな分、尚更タチが悪い!!」
『向こうが力づくで来るならこっちだって!!』
一見普段と変わりない三人だが、イオはともかくイリナとタイタス、フーマはそれなりに付き合いが長い為、一誠とタイガの様子がおかしいことに気付く。
「ちょっと!イッセー君どうしたの!?」
「何だよ!?」
「何か苛ついてない!?」
「別に、俺はいつも通りだよ!それよりイリナ、お前はイオちゃんを連れて早くグランサイファーへ行け!」
「何で!?先生に鍛えてもらってちょっとは――」
一誠がこんな感じなら――
『おい、タイガ!ちょっと落ち着けって』
『落ち着いてる!だからあのままにしておいたらダメだって分かるんじゃないか!』
『確かにそうだが、少し焦り過ぎだぞ』
タイガもこんな感じで――
「イオはいざって時に飛べたりするわけじゃないだろ?早くグランサイファーへ戻って皆と合流するんだ!」
「何言ってるのよ!あたしだって少しは役に――」
グランもこれであり、しまいには――
「「足手まといなんだよ!!」」
「「ッ!!」」
普段の二人なら滅多なことでは言わないであろう一言をイリナとイオに叩きつけた。
『おいおいおい!マジでおかしいぞ、二人揃って!いや三人か!?ともかく今のは言い過ぎだろ!』
『一体どうしたんだイッセー、グラン!タイガも何とか言ってやれ!』
『二人とも、あの植物っぽい円盤を撃墜するぞ!』
「おう!」「はい!」
『『タイガ!!』』
そんな二人のことなどお構い無しに、侵略者への対処を優先するタイガと、それに同調する一誠とグラン。
タイミングが悪いというか、ここらでブレーキをかけられるレジェンドらはここにはいない。
ショックを受けている二人を置いて、一誠とタイガ、グランは更に突き進み、タイタスとフーマも二人を気にしつつも三人を追いかける。
「何よ……私だって成長してるのに」
「……グランのバカ」
二人の少女の呟きは、お互いしか知らない。
五人は先程までの場所から離れ、一誠とグランはそれぞれの変身アイテムをスタンバイしていた。
しかし、彼らの脳裏には先刻のイメージが深くこびり付いている。
それを吹き飛ばすかのように頭を振るい、二人は変身を決意した。
「そんなはずない……!いくら機械任せだって、味方を撃つようなことはないはずだ!」
グランはコアトリクエが敵にならない事を、正しくはネオマキシマ砲にトリガーは負けないことを信じ。
「あんな事、あるわけがねぇ!あの人が俺達の……!」
『ああ!所詮一時の悪夢なだけだ!行くぞイッセー!!』
「おう!」
(旦那……イッセーとタイガ、何見たんだ……?)
(分からない。少なくとも二人とかなり親しい人物が関わっていそうだが)
フーマとタイタスの不安を余所に、一誠とタイガはそれぞれ自分に言い聞かせるように。
『Ultraman-Trigger Multi-Type!』
グランはGUTSハイパーキーを起動し――
『Boot-up!Zeperion!』
GUTSスパークレンスに装填、そして――
「未来を築く、希望の光!ウルトラマントリガー!」
前方をスライドさせるような動きからGUTSスパークレンスを掲げ、トリガーを押す。
『Ultraman-Trigger Multi-Type!』
「チャァッ!!」
同じく一誠もタイガスパークを出現させ――
『カモン!』
「光の勇者!タイガ!」
『はああああっ!ふんっ!』
タイガ用のウルトラタイガアクセサリーをリードする。
「バディィィィ!ゴォォォォッ!!」
『ウルトラマンタイガ!』
「シュアッ!!」
気合を入れて右腕を掲げると、一誠はタイガへと変わり巨大化する。
若き二人のウルトラマンは、星の世界からの侵略者を迎え撃つべくクリオモス島へと降り立った。
しかし――
「タイガ……!じゃあイッセーは無事なのね!」
「トリガーもいるっつーことはグランも問題無かったみたいだな!」
「イリナとイオは……?」
「ざっと見たがここいらにはいねえな。まだ施設ん中か?」
「かもしれないわね。でも、逆に施設でも島の地下にある部分ならそちらの方が安全……!?」
ロゼッタがそう言いかけた時、クリオモス島からコアトリクエが浮上・発進した。
「何だあ!?今更出撃だと!?」
「嫌になるなあ。ウルトラマンが出て来たら出撃して、自分達の凄さを見せつけるつもり?未然に被害を食い止めようとしないのに何がガーディアンだっての」
「ジータ、相変わらず辛辣だよな。気持ちはわかるけどよぅ」
「……でも何か様子が変じゃない?」
カナエの言うように、コアトリクエの艦首は円盤ではなくトリガーとタイガの方へ向けていく。
そして船体両翼の機関砲をトリガーとタイガへ向けて一斉発射した。
「「「「「!?」」」」」
「チャッ!!」
「デヤッ!!」
トリガーとタイガはそれぞれハンドスラッシュとタイガスラッシュで放たれた弾丸を相殺する。
ウルトラ騎空団だけでなく、退避していた他の騎空団からも「どういうことだ」「ウルトラマンを敵と認識したのか」という声が聞こえてくるほど、異常な事態に皆が困惑していると、その場にいる者達にある声が響いてきた。
『この戦艦は我々が掌握しました』
「「「「「!!」」」」」
「おい、今の声……」
「エルミデ博士か!」
『我々はモネラ星人。この個体の身体を使って貴方がたにメッセージを送らせて頂きます』
エルミデ博士の口から語られたのは、彼女の意思は既に侵略者――モネラ星人よって奪われていたという衝撃の事実。
「……どうやら嬢ちゃんが言ったように仕組まれていたらしいな。それも、最初から……!」
ジータが挑発気味に聞いた質問が、まさかのドンピシャであったことに歯軋りしながらアザゼルが呟く。
『空の世界の者に我々と会話をする資格はありません。貴方達に許されるのは、これから見せる我々の
そう告げると、モネラ星人の円盤――モネラシードから光線・モルージョンがコアトリクエへと照射され、コアトリクエは分離……いや、ほぼ分解に近いレベルで変形を開始する。
右腕は巨大な鋏状に、左腕には機関砲が集約されガトリング砲のように。
全身は大幅に変わり、銀一色のステンドグラスのような姿へと。
唯一コアトリクエらしさが残っているのは頭部――顔に相当する場所にコアトリクエの艦首下部にあった電光掲示板のような部分が付いていることぐらい。
それは見るもの全てを戦慄させるには十分過ぎる威圧感を放ちながら、空中で変形を終えゆっくりと地上に着地する。
電脳魔神デスフェイサー。
空の世界を守るために生み出されたはずの戦艦は、モネラ星人の手によって空の世界侵略者の尖兵と化してしまったのだ。
「ちっ……!アイツが出て来たってことはトリガーやタイガ、一誠の思考パターンは読まれてると見てよさそうだな……仕方ねえ、後輩に活躍どうこう言ってる場合じゃなくなった!」
レイトは以前アスカからデスフェイサーのことを聞いており、その危険性を理解していた。
同時にその特性も把握していたため、今回は自分が対処しようとウルティメイトブレスレットからウルトラゼロアイを取り出し、ダブルオーザンライザーを自動操縦へと切り替える。
「グランサイファーや他の騎空艇を頼むぜ、相棒。シェア!」
ウルトラゼロアイを装着し、本来の姿であるウルトラマンゼロに戻るレイト。
「シェアッ!!」
トリガーやタイガとデスフェイサーの間に割って入るように現れたウルトラマンゼロ。
「待たせたな!!」
「ゼロ隊長!?」
「チャッ!?」
「コイツはお前らには荷が重い!コイツの相手は俺がする!!」
だが、モネラ星人からさらなるメッセージが送られてきた。
『貴方の介入は予想出来ていました、ウルトラマンゼロ』
「ほぉ……?生憎だが、データを集めた程度でやられるほど、俺はヤワじゃねえ。隊長の肩書を背負ってるのは伊達じゃねえってことを見せてやるぜ!!」
『ええ、ですから素晴らしいゲストを二名、用意させて頂きました』
(ゲスト……!?まさかっ……!)
モネラ星人の言葉に、タイガはあの時のことが再び脳裏によぎる。
そしてその内の一人がいつの間にか現れたようで、ゼロが動きを止めた。
「……何だよ、お前は」
「…………」
「ダンマリか。答える気がねえのはまあいい、だがな……!」
ゼロが語気を強め、騎空艇に乗った者達も『それ』の姿を見て息を呑む。
『それ』はゼロの頭上、真上で腕組みして浮遊し、微動だにしない。
「テクターギアなんか付けたままってのは、ナメ腐ってるにも程があるんじゃねえのか!?」
そう、かつてはゼロも着けていたテクターギア。
動きを大幅に制限するそれを付けたまま、漆黒の戦士はゼロの頭上で沈黙を守り、佇んでいた。
さらに、轟音と共にもう一人が姿を現し、そちらを向いたタイガやトリガー、そしてゼロは驚愕する。
特にタイガの動揺は尋常ではなく、ゼロも同じ。
加えて、『彼』を知る者はあり得ないものを見るような反応を示す。
「嘘……でしょ……?」
「そんな……どうして……」
「何かの間違いです……あの人が……」
「おい!どうしたんだ!?」
「彼女達の様子がおかしいぞ!矢的殿、アザゼル殿……!?」
リアスやアーシア、小猫が信じられないような表情をしていることに異変を感じたオイゲンとカタリナか二人に問うも、その二人も同じような状態。
「何故だ……!そんなこと、あるはずが……」
「笑えねえにも程があるだろうが……!」
二人だけではない……ムサシ、リクも同じ気持ちであり、アサヒに至っては首を横に振りながら目に涙を溜めている。
「……何で……あんたがそこにいるんだよ……」
ゼロが絞り出すように声を出すが、『彼』は応えない。
『こんなん信じられるかよ……!』
『きっと、何か事情が……!』
『それよりも問題は相棒とタイガだ……!』
フーマ、タイタス、そしてドライグも混乱しており、一誠は――
『ただの……夢だろ……あんなの、ただの夢だったはずだろ……』
目の前の光景を誰よりも信じられず、それはタイガも同じことで『彼』に問い詰める。
「どうして……どうして貴方が……!答えて下さい!」
彼らの前に立ち塞がった存在――
「ダイナ兄さん!!!」
伝説の英雄、ウルトラマンダイナに。
〈続く〉
とんでもない二名、敵で現れました。
ここからの展開を楽しみにして頂くために、敢えてあまり説明はしないでおかせて頂きます。
最近、タイガとゼットにヒロイン(しかもゼットは複数の可能性大)いるんだし、ゼロにもヒロインいていいんじゃないかと思う今日この頃。
メビウスにも……いや、あの双子二組はヒロインでいいのかアレ。
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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真ゲッタードラゴン(大決戦版)
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真・ゲッター1(スパロボα仕様)