ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
サブタイトルは言わずもがな、原作劇場版の主題歌。
シリアス・ほのぼの・ギャグも混じったエピローグ的なものになりました。
それでは本編をどうぞ。
星の世界からの侵略者・モネラ星人との戦い――日にして数日ではあるが、歴史に残るであろう大きな出来事は決して勝利を諦めず、不可能を可能にしたウルトラ戦士とウルトラ騎空団、そして空の世界に生きる人々の勝利で幕を閉じた。
モネラ星人との戦いこそ終わったが、ウルトラ戦士にとってはまだ最後の仕事が残っている。
「……で、残るはこのロアーヌ島の惨状をどうするかってことだが……」
「これだけの規模の損害を、消耗した我々のリカバリーオーラで修復可能かというのが問題だな」
「しかし、やらなければならない。僕達は戦いを終えたけれど、この町……引いてはこの島で生きる人々がこれからも暮らしていけるように、出来得る限りのことをしなければ――」
ティガがそう言うと同時に――
――その役目は私が引き受けよう――
突如、島全体にある声が響く。
ウルトラ戦士達やウルトラ騎空団の者も驚くが、この場においてレジェンドとゼロガンダム、そしてガブリエルだけはその声の主が誰なのか気が付いた。
そして、凄まじい黄金の光が空に輝き、中から姿を現したのは――
「ガン……ダム?」
「そうであり、そうでないとも言える」
レジェンドがそう言い、ゼロガンダムはロードドラグーンを動かし、ロードハルバードを眼前に縦に構えさせ、ガブリエルはヒリュウ改の中で自然とその存在に跪く。
「貴方は……?」
「私は光神が一人にしてとある世界の天界を統べるもの、名をスペリオルカイザーという」
トリガーの問いかけにその存在――スペリオルカイザーは静かに答える。
正確には
(スマン、スペリオル。聴いている一般人が多いから、俺のことはスルーで頼む)
(了解です、父上。確かにバレると後々面倒になりますし)
光神専用のテレパシーでそんな会話をしていたレジェンドとスペリオルカイザー。
チラリと目線だけグランティードへ向け、すぐさま視線を戻し改めてウルトラ戦士やウルトラ騎空団、そして秩序の騎空団を始めとした有志達を見渡す。
「此度のお前達の戦い、とても素晴らしいものだった。空に生きる者達、星の獣、鋼の勇者……多くの者達が手を取り合い、諦めず、未来を信じ戦い抜いた結果と言えよう。それはこれから先の未来、如何なる困難が立ち塞がろうとも、力を合わせ乗り越えていける可能性があることを示している」
「これから先の、困難……」
「自分だけではなく、他者を尊重し、助け合うことこそが、この世界だけでなくあらゆる世界において今後必要となってくる。これは、その手本となってくれたこの島に生きる者達への……ほんのささやかな礼と贈り物だ」
スペリオルカイザーはゆっくりと両手をロアーヌ島に翳し、淡い光で島全体を包み込む。
ロアーヌ島を包み込んだ光はやがて少しずつ天へと昇っていき、光が離れる代わりにロアーヌ島は被害を受ける前の姿を取り戻していく。
それだけではなく、ウルトラ戦士や機動兵器、そして参加した騎空団の団員達……彼らの傷や損傷、エネルギーさえ完全に回復した。
レジェンドを除くウルトラ戦士のものを遥かに超えるリカバリーオーラ。
まさしく神の所業を目の当たりにした空の世界の人々は、名乗ってもいないのにスペリオルカイザーを称号名である『黄金神』と呼び始める……無論、様付けで。
「今一度言おう。諦めず、他者と手を取り合い、共に困難に立ち向かうことを忘れるな。たとえ一人で成し遂げられぬものであっても、力を合わせれば成し得るかもしれないのだ。私は……私達はいつでも見守っているぞ」
そう告げると、スペリオルカイザーは再び光りに包まれて消えていった。
「……何から何まで驚くことしかなかった上、結局私達はあまり役に立たなかったな……」
「そうですね、モニカさん……」
「せめて後始末ぐらいは私達が引き受けよう。ウルトラ騎空団に何もかも押し付けるような形で終わるのは、秩序の騎空団としても面目丸潰れになるからな」
「はい!」
多くの者がウルトラ戦士を見ている中、彼女らはウルトラ騎空団のメンバーや機動兵器を見ていた。
未曾有の危機に人間(ではない者がかなりの数いるが)として立ち向かった彼らを見習わなければならない、そう心に決めた二人は事後処理に走ることになる。
「ところでリーシャ」
「何ですか?」
「……その、ウルトラ騎空団の団長は既婚なのだろうか……?あの日に来た艦長と副長はとても美人でスタイルも良かったし、どちらかと結納を済ませているのでは……だとするとわたっ……いや、リーシャに靡くかどうか……」
「……えっ?」
気が付けば夕暮れ――ロアーヌ島に立ち並ぶ総勢十名のウルトラ戦士達。
その中の一人であるティガから各々へ、光の道標を通った際に受け取った人々の光が託される。
光神と同じく本質が光のティガだからこそ、ただ通るだけに留まらず光をその身に取り込めたといっても過言ではない。
その中で特にトリガーはティガと似ているためか、多くの光を託された。
これから先の未来、数多の出来事に立ち向かわねばならない若き新たな光へ、偉大な光からの贈り物。
無論、彼だけではなくトライスクワッドやジード、グリージョらもダイナやガイア、アグルより多くの光を受け取っている。
伝説の英雄達から新世代の勇者達に受け継がれていく光の絆。
無数の黄金の光が舞う、夕暮れ時のロアーヌ島。
その光景を見た者は、決して今日という日を忘れないだろう。
世界を超えて起こした奇跡――ロアーヌ島では、この日を一つの記念日にすることが後日、島民全員の賛成を得て決定したという。
☆
秩序の騎空団や他の騎空団に後の事を任せ、ロアーヌ島を立ったウルトラ騎空団。
案の定レジェンドが挨拶に来たとき、モニカとリーシャの両名が何やら顔を真っ赤にしてもごもご言っていたが、当のレジェンドは何かを察したオーフィスから「ぷんすこー」とポカポカ叩かれていたため、よく聞いていなかった。
「最近、レジェンドの隣にいつも誰かいる。我の場所なのに」
「そう剝れるな。近いうちにアウギュステにバカンスに行くから」
「……海の幸?」
「そうだ。今までの労いも含めてな。もう少しの辛抱だ」
「ん、わかった。我頑張る」
『アウギュステか。おいレジェンド、オレ様ちょっとカツウォヌスに喧嘩売ってくるわ。モドリカツウォヌスの踊り食いしてやるぜ』
どうやら一先ずオーフィスの機嫌は直ったし、ゴジラが何かやる気(食欲)に満ち溢れている。
ちなみにモドリカツウォヌスの一匹に、ゲンに真っ向勝負を仕掛けたとんでもない猛者がいた。
言っておくが、カツウォヌスは単なる魚でモドリカツウォヌスはそのバージョンアップ版。
もう一度言う、カツウォヌスは単なる魚だ。
エリアル・ベースやクロガネと合流し、各艦が再び賑わいを見せている。
「部長!イリナが目を覚ましたって本当ですか!?」
「ええ。イオ共々無事意識が戻って、今は安静にしているわ。面会も漸く解禁されてるし、行ってきたらどうかしら」
「ハイ!行こうぜタイガ!」
「ああ!」
二人でリアスに頭を下げて、走り去っていく一誠とタイガ。
タイタスとフーマは現在別行動中……と言っても深刻なものではなく、ブーストマッスルに感銘を受けた団員と筋トレに励んでいたり、二人がいないということで一足先に布団に潜り、就寝カゴを独占しているだけ。
そんな一誠とタイガを見送り、軽く息を吐いてリアスは苦笑する。
「ホント、最初の頃から見違えるくらい立派になったわね……あれじゃモテても仕方ないわ。けど……イッセーの正妻の座は渡さないわよ、イリナさん」
「あ、じゃあタイガは貰ってもいい?」
「!?」
突然隣に現れてニコニコ笑っているジータに、リアスは一瞬心臓が止まるかと思うほど驚いた。
髪の毛が全部逆立って別人に見えたぐらいだ。
「い……いつからそこにいたの!?」
「ん?あの二人をリアスさんが送り出したあたりから。私もグランの尻にロケットランチャー突き付けてさっさとイオのとこ行って来いっておど……焚き付けたんだよね」
「脅すって言いかけなかった?」
「『踊り場から蹴落とそうとした』って言いかけた」
「尚更悪いわよ!?あ……でも私もお兄様やお父様に似たようなことしていたわ……」
「へぇ〜……リアスさんのとこもダメ兄貴とダメ親父?」
「駄目ではないけど、シスコンかつ親バカかしら」
「そりゃ苦労するねぇ」
「でしょう?」
クスクス笑い合ってから、リアスはジータに微笑みながら告げる。
「人間とウルトラマン……この種族の壁、恋愛するとしたら結構厚くて高いわよ?」
「御心配なく。伊達に十数年間クソ親父ボコるために鍛えてないから。立ち塞がるモノ全てブッ壊して幸せ掴む気なので」
「ふふっ……余計なお世話だったみたいね。私は応援するわよ。是非とも私の結婚式では二人で最前列に並んでほしいわ」
「そっちもね、盛大なやつ期待してるから」
一誠とタイガの知らぬ間に、乙女の同盟が完成していたが別に良いだろう。
レジェンドの方は何かと面倒しか起きていないし。
☆
イオの見舞いに行ったグランは彼女が意識を取り戻していたのを見るなり、思い切り謝った。
彼女も自分自身に思うところがあったのか、謝り返して後日買い物に付き合うことで遺恨もなく解決。
それからグランはミライのもとを訪れる。
「ミライさん」
「グランくん……見せてもらったよ、君の勇姿と覚悟」
「僕も見つけました。僕自身が望む、進むべき光と道を!」
ハッキリ言い切ったグランに、ミライは笑顔で頷き返す。
そこへ、一人の男性が歩いて来るとミライは驚きつつも頭を下げ、グランも振り向く。
彼らの前にやってきたのはマドカ・ダイゴ――正確には、ダイゴの姿を借りているティガ。
「君がチーフの言っていたトリガーだね」
「もしかして、貴方は……!」
「ウルトラマンティガ。この姿の時はマドカ・ダイゴって名乗ってるから、そっちで呼んでほしいな」
自分を助けてくれた恩人が、改めて目の前にいるのだと理解してミライ同様頭を下げるが、ダイゴは笑って制す。
「いいって、そういうのは。こっちに来れるかも半ば賭けに近かったし、無事で何よりだよ」
「いえ、でも……」
「……なるほど、うん。僕が力を貸していた人物にそっくりだな。主に心とか」
「え?」
「いや、こっちの話。何はともあれ、これからは長い付き合いになるんだし、よろしく。この姿での戦い方は格闘技術とか銃とか……後はマシンの操縦技術かな。それぐらいしか教えられないけど、ウルトラマンとしては先輩だし、偶然かどうかは別として色々と僕に似ているようだから、各方面で面倒を見てあげられると思う」
ダイゴが同行するというのもそうだが、様々なことを教えてくれることにグランだけでなくミライも驚く。
ゼットあたりもまた騒ぎそうな気がするが、まあ良しとする。
「あまり僕も人に教えるということが上手ではないんだけれど、こういうことは教える側も勉強だから。お互い頑張っていこう」
「は……はいっ!よろしくお願いします、コーチ!」
いきなりコーチ呼びになったことで目を丸くするダイゴだが、とりあえずは歓迎されていると理解して右手を差し出すと、グランもそれを握り返す。
そして、ミライが頃合いを見計らって――
「二人とも、この後の食事はカレーだそうですよ」
ダイゴとグランはキョトンとして顔を見合わせた後、ミライも一緒になって笑い合った。
☆
恒例となった大決戦後の祝勝会、主役となったのはやはり大活躍のウルトラ戦士達や機動部隊。
特にダイゴ=ティガはウルトラマンでありパイロットでもあるということで瞬く間に話題の中心となった。
しかも、搭載しているAIは同じ防衛チームの一人をベースにしたとあっては盛り上がらない訳がない。
他にも少しの間とはいえ彼らのもとを離れ、絶体絶命の危機に颯爽と現れタイガを救出したアスカ=ダイナ、やられたと思いきやパワーアップして帰ってきたリク=ジードなども同じくもみくちゃにされるほど歓迎された。
そんな賑やかな場から一人、レジェンドは卯ノ花やしのぶが手を貸してくれたことで祝勝会に参加出来たイリナやイオと違い、まだ安静にしていなければならないレイト=ゼロの病室へと足を運んでいた。
「悪いな、レジェンド。あんたもあっちでバカ騒ぎしたかっただろうに」
「構わんさ。お前のおかげで一誠やタイガは助かり、同時にコピーダイナを撃ち破る切っ掛けもくれたわけだしな。そこまで身を砕いて勝利に貢献したお前を放っておいては、それこそ師匠として最低だろうが」
レジェンドがレイトに持ってきた料理や飲み物は全て作りたてだ。
たまには師弟二人だけでの食事も良いだろうと考えて持ってきたものだが、ふとレイトは疑問に思う。
「そういや、師匠って言ったらゲンもだし、あんたはゼットを(一応)弟子にしてるだろ」
「ゲンは一誠やタイガの復活祝いも兼ねてミライやダイゴ、グランも交えてカレーを食い漁ってるし、ゼットはムサシに押し付けてきた」
「オーイ、ゼットはともかくもう一人の師匠は俺を放置でカレー祭りかよ。アストラはいないけど」
「案ずるな。俺がこっちに持ってきたのは俺達の分だけのマーボーカレーだ」
「マジで!?うっし、冷めたり他の連中が嗅ぎつける前に食っちまおうぜ!」
何気にカレーの探知能力がずば抜けていたミライや、当然の如くオーフィスや三日月らフードファイターを出し抜いて持ってくるのは骨が折れたし、ここまで喜んでもらえるのは料理人冥利に尽きるというもの。
キンキンに冷えた水も持ってきたし、と二人はしっかり「頂きます」をしてから食べ始める。
「くっはァー!辛いけど美味え!しかもちゃんと大盛りで持ってきてくれるとは、さすが師匠。俺のこと分かってんな!」
「俺の地獄の超怪獣ラッシュサバイバルを見事生き抜いたぐらいだからな。否が応でも理解するさ」
「いやアレはマジで後半どうやって過ごしたか分かんねえんだけど。意識飛んでた気がするぜ、俺」
「逆にそれはそれで大したものだろ。無意識で生き抜いたわけだし」
今の一誠達が挑戦したら、冗談抜きで確実に何名か死人が出そうなレジェンドの修行。
そんな理不尽な修行も今や笑い話の一つに出来るほどに、レイトは立派に成長した。
「お前が見事に生還した時、セブンとレオがガチ泣きしたもんなぁ……」
「ついでに俺も泣いたぜ。さすがにアレが終わった後じゃ隠す気もねえよ。マジで帰ってこれた感が一気に爆発したもん。つーか、アレを大隊長やベリアルもやったんだよな……」
「あいつらは最後の方、逆に怪獣達が怯えて逃げるほど強くなってたぞ。ベリアルなんて『逃げんなテメーが今日の晩飯だオラ』とかもう狩人と化してたっけ」
「簡単に想像出来ちまうんだけどソレ」
なお、その日ベリアルとケンの腹の中に収まったのはかの有名な何でも腹で食う宇宙大怪獣。
実際は某コスモイーターを捕獲しようとしたそうだが、二人の殺気を感じ取って即逃走したらしく、逃げ遅れたその宇宙大怪獣が餌食になったそうな。
「我ながら自分と弟子の事だけでネタには事欠かんな」
「師匠の濃さが弟子に遺伝してんじゃねーか?俺もそうだけど……で、他にも何があるんだろ?」
「相変わらず察しがいいな、ゼロ。あのお前モドキをジードが倒す直前、気になることを口にしていた。『皇帝』と」
ここでレイトの顔色が変わる。
「皇帝、だと……!?あれだけの強さの奴を作れて、かつ制御出来るような奴でそう呼ばれるとしたら……」
ウルトラマン絡みで『皇帝』と呼ばれるほどの力を持つのは約二名。
うち一人はレジェンドの【エリア】において正しく闇も受け入れて光の道を歩んでいるため、除外される。
故に、必然的にもう一人の方に絞られる。
「暗黒宇宙大皇帝――エンペラ星人。かつてケンがウルティメイトブレードを手にして漸く引き分けに持ち込めた存在にして、ベリアルが『家族』を失い闇に墜ちる原因を作った奴だ。メビウス達の尽力で討たれたはずだが……ゴーデスの件もある。今の【エリア】の状況的に何が起きても不思議ではない」
「親父やレオから聞いてる。レゾリューム光線とかいう、対ウルトラマン特効の光線持ちだってこともな」
「俺にはレジェンドプロテクトやオーロラルパワー無しでも効かんがな」
「いやもうホント何なのあんた」
レイトがそう言っても仕方ない。
レゾリューム光線はウルトラマンを分解・消滅させてしまうというとんでもないものなのだが、どういうわけかレジェンドには効かないらしい。光神だからか?
「それはそれとして、単純な能力も桁違いだ。念動力一つでメビウス、ヒカリ、そしてサイコキノ星人をまとめて圧倒し、何より倒した時には『アーマードダークネス』を纏っていなかったこともメビウス達が勝てた要因の一つだ」
暗黒魔鎧装アーマードダークネス――明確な意思を持ち、正当な主でなければ装着者を闇で食らうというとんでもない鎧。
エンペラ星人がそれを纏った状態であれば、あの時の戦いの結末は違ったかもしれない。
「どちらにせよ、奴が復活してさらなる力と戦力を蓄え、虎視眈々とこの世界……いや、この【エリア】全土の征服のために準備を進めているとすれば、こちらも対抗策を講じなければならん」
「俺達もそうだが……鍵はあいつらだな。大隊長にタロウ、教え子にはなるがメビウスときて次にタイガ……か。加えてベリアルの息子であるジードも関係があるっちゃあるな」
「ただ戦いに強くなるだけではない。今行っている異世界修行は多くの事をその目で見て、己自身で体験し、本当の意味で成長することが目的だ。エンペラ星人との戦いまでにどれだけ今より成長出来るかで運命が決まる。いつでも都合良く奇跡が起きるとも限らんしな。俺も常に付いてはいられん」
目を伏せ、腕を組みながらそう言うレジェンドに、レイトはマーボーカレーを頬張りながら自信満々に答える。
「ま、何にせよ始まったばかりでこの先難題だらけな異世界修行だけどよ、たった一つだけ言い切れることがあるぜ」
「ん?」
「
ハッキリと言ってのけたレイトにレジェンドは一瞬鳩が豆鉄砲を食ったような表情になるが、ふ……と笑い――
「……そうだな。お前はそういう奴だった」
「今は今だ。エンペラ星人が本格的に攻めてくるまで時間はあるだろ。ならそれが命取りだってのを後々になって分からせてやりゃあいいんだよ。あんたの課す修行をマジでやりゃ、あいつらは相当化けるぜ」
「無論、お前にも付き合わせるがな」
「おう!っつーわけで、今はこれ食ってゆっくり休んで、とっとと治さねえとな。あ、コーラとかあるか?」
「当然だ。水だけでなくこっちも冷えてるぞ。二人揃って1リットルのやつが」
「っしゃあ!」
重苦しい雰囲気はレイトが振り払い、再び二人だが賑やかな――
「我の分は?」
「ああ、万が一を考えてあと2リットル分は……」
「「は?」」
「レジェンドとレイト、ずるい。我もレジェンドのマーボーカレー食べたい」
――食事になるかと思いきや、まさかのオーフィス乱入。
「いやお前いつの間に来たの」
「ついさっき」
「どこから聞いてた?」
「ブッ潰す、のあたりから」
「……レイトはまだ怪我人だ。取って食べるなよ」
「じゃあレジェンドのを分けて」
((何言ってんのこの娘ォォォォォ!?))
レイトは図々しいなくらいにしか思っていないが、レジェンドは『アレ?これ間接キスにならね?』と考えた直後、既にレジェンドのマーボーカレーはオーフィスに食べられていた。
「美味しい。今度はいっぱい食べたい」
「って何食ってんだオメーは!!」
「こいつ、レジェンドに修行つけてもらって上がったスペックをどうでもいいところで発揮してんな!?」
「コーラも飲んでいい?」
「あーもー……飲んでいいから俺とレイトの分残せ。ほらこのデカいやつやるから」
わーい、と抑揚のない声で喜ぶオーフィスは、自称我の特等席というレジェンドの膝の上に陣取ってコーラを飲み始める。
そんなオーフィスを苦笑しつつ、二人もコーラを開けて飲み始めた。
祝勝会の方はまだまだ賑やかで終わらないだろう。
少し休んだらまた依頼と修行の日々だ。
そして、彼らはそう遠くないうちに舞台を新たな世界へと移すことになる。
ナチュラルとコーディネイター……二つの人種が存在し、争うその世界――そこで彼らは何を思い、何を成すのか。
ただ今は、ほんの少しだけの安らぎの時を過ごすのだった。
〈幕間・其ノ四へ続く〉
というわけで、真面目な話をしてたら最後の最後でオーフィスが全部掻っ攫っていきました。
……よく考えたら本作のゲンと互角に戦う魚って単純に一誠とかタイガ(人間大)より強いってことじゃねーか。あくまで今はだけど。
実は次の幕間の話、一つはもう完成してるので最終チェックしてから割とすぐに投稿出来そうです。
次回では遂にサーガの先輩御使いの二人、絶剣娘と元神様少女に加えて、アンケートで先行登場していた四人組が登場!
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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真ゲッタードラゴン(大決戦版)
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真・ゲッター1(スパロボα仕様)