ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
サブタイトルはボーカルの片方がその御使いなキャラソンから。
ついでに今回から文の書き方がまた若干変わります。単に改行の仕方とかそんな程度ですけど。
それでは本編をどうぞ。
空へと宛てた手紙
モネラ星人との壮絶な戦いから数日後。
迫るバカンスを完全休暇にすべく、先日の大事件から然程時間を置かず依頼や仕事を捌ききったウルトラ騎空団はというと――
「あ゛〜……まだ疲れが取れん」
「ウルトラしんどいでございますよ……」
「ばたんきゅー」
レジェンド、ゼット、オーフィスを筆頭にへばっていた。彼らの近くではアーシアやアマリ、アズが突っ伏しており、ルリアも疲れているのか普段ほど食欲が無い。ただしオーフィスは普通に食べている。
ちなみにミツバは一番ブッ倒れそうだったので、レジェンドが部屋までおぶったそうな。
「これではある程度回復しないとバカンスどころじゃない……少し早いがバカンスの準備期間に入るぞ。体調整えんと行った矢先に倒れかねん」
「「「「は〜い……」」」」
「んじゃ俺が他の艦にも通達出来る全艦放送で呼びかけとくでございます。何人か病み上がりもいるから、皆納得してくれるでしょうし」
「レジェンド、おんぶー」
「ゼットはありがたいが、オーフィスはいつもと変わらんな……」
歩くのも辛いのか、浮遊霊のように飛びながら部屋を出ていくゼットを眺めつつ、オーフィスを始めアーシアらも部屋まで運んだレジェンドは、いざ自分も休もうとすると直接彼の元へ手紙が転送されてきた。
「惑星レジェンドから直接転送郵便だと?このタイミングで面倒ごとじゃないだろうな……で、差出人は誰……あ」
手紙の裏に記載されていた差出人の名前を見たレジェンドは短く呟き、しばし考えたあと珍しく悪そうな笑みを浮かべる。
「ふっふっふ……サプライズも兼ねてたまにはサーガを驚かせてやるとしようか。俺みたいに修羅場や不憫に殆ど遭遇してないし、これぐらいは構わんだろ」
ふんふんと上機嫌でその場をあとにしたレジェンドだったが、この時はまだ彼自身も被害者になるなど誰が予想しただろうか。
「……じぇっとん」
とりあえず、偶然それを見たハイパーゼットンは、先代主になんとなく合掌していた。
☆
所変わってエリアル・ベース。
サーガがオカルト研究部や生徒会と交流を深めたいということで、リアス達は(小猫からの圧がとてつもなかったため)文句無しで承諾、ソーナ達も二つ返事で了承。
一応護衛でゼノヴィアの師である巌勝や、イリナの師であるゼロガンダムも出席。前者は正しく護衛を兼ねているが、後者は単純におやつが食べたかっただけである。
なお、当然の如くリクがギャスパーと一緒にいるのはもはや見慣れた光景なので何も言わない。
「先生って割とフリーダムですよね」
「元々一人旅をしていたからかもしれん。下手に肩肘張るよりはいいだろう?」
先日の事件で負傷したイリナも、イオ共々すっかり完治して積極的に
「時にゼノヴィア」
「な……何でしょう、師範?」
「お前は料理を作れるのか?」
「料理!?う……いえ……」
巌勝から突然問われたゼノヴィアは口ごもる。
かくいうこの継国巌勝、あのニア・テッペリンの料理の腕を人並みレベルまで引き上げた御仁だったりする。彼はその時を思い出す度にリアルタイムで急激にやつれていくため、カミナやキタンからは「マジでよくやってくれた」「お前は俺達の英雄だ」とまで言われた。ヨーコが後で聞いた話によると、相当な激戦だったらしい。
そんな師範を前にしてゼノヴィアは嘘などつけるはずもないが、意外にも巌勝は軽く息を吐いただけ。
「なるほど、お前も
「「「「「え?」」」」」
他の二人――イリナとアーシアかと思ったが、イリナは知らないがアーシアはレジェンドに手料理を振る舞うべく日々精進しているようで、たまに食卓に彼女が作った料理が出てくるレベルまで成長している。だとすると、他にゼノヴィアと接点があり料理下手ないしそれに準ずる評価の者は誰だろうか。
試しにオカルト研究部を見てみよう。
リアスと朱乃はお嬢様だがちゃんと花嫁修業もこなしているため問題なく出来る。
カナエは料理どころか特売セールで良品を見抜くことすら可能、自転車を漕いでスーパーをはしごするぐらいなのだから食材選びすら一流。
裕斗や小猫も長らく一人暮らしだったので一通り作れるが、専門的なものは無理。
一誠やトライスクワッドは……言わずもがな。特にトライスクワッドの三人は食事せずとも問題なかったので、仕方ないといえば仕方ない。……ドライグ?そもそも対象外。
ギャスパーやダ・ガーン、バーンは精々レシピ検索するぐらいだろう。というか後者二名はまず食事自体するのかどうかも問題だが。
ただ、最近ギャスパーがエプロン着けてキッチンに立ってる時があるとかないとか……。
リクも一応料理は出来るが、彼の場合他に料理出来る人物がいる場合、もっぱらカップラーメンしか作らない。
アザゼルの場合、誰かが持ってくるか外食の時が殆どのため、料理が出来るかどうかすら不明。
ゼロガンダムは……周囲の話ではちゃんと出来るようだが基本的に彼は食べる側である。
割と上手い下手が分かれていた。
ついでに言うと他にオカ研メンバーと濃い関係のウルトラマン勢の腕前は、レジェンドは文句無し、そのレジェンドに教わったサーガもそれなりに作ることが可能。ゲンは精進料理なら完璧、矢的は何故かダイエット食にも詳しく、実はアスカも人並みに出来るし、レイトは……まさかのイタリア料理が得意ときた。
「あ……あの、師範?他の二人って……」
「おー、よかったよかった。アーシア以外のオカルト研究部や生徒会メンバーもいるな。手間が省けた」
「先輩?」
ゼノヴィアが気になったことを質問しようとした時、タイミングがいいのか悪いのかレジェンドがやってくる。そんなレジェンドはサーガを見つけるとニヤリと笑い、先程届いたばかりの手紙を取り出した。
「お前宛てに手紙が届いたぞ」
ヒラヒラと手紙を見せるレジェンドだが、サーガを始め数名は怪訝な顔をする。
「……それは先輩宛てじゃないのか?俺宛てなら直接俺に届くはずだが……ましてやそれは惑星レジェンドからなのだろう?尚更おかしいぞ」
「そうよね……何か企んでないかしら?」
「サーガ……確かに俺宛てに届いたが、それは『俺の手からお前に渡してほしい』というメッセージだと、差出人を見れば分かる。ついでに……リアス、お前も恋する乙女なら分かるはずだ」
「ッ!?」
「差出人?どういうことだ……?」
訝しみながらもレジェンドから手紙を受け取ったサーガだが、裏面の差出人が誰か分かった途端、目を見開いてすぐに開封し、一心不乱に読み始めた。
「ソランさん……?」
「…………」
「レジェンド様、この手紙は誰から?」
「巌勝が言っていたのが聞こえていたが、お前達が気になっている『他の二人』からだぞ」
「「「「「ええっ!?」」」」」
この時点でレジェンドの心の中ではしてやったり(第一段階)という状態。現在驚いていないのは、レジェンドを除けば顔合わせしたことがある巌勝とゼロガンダムぐらいである。
「じゃ……じゃあレジェンド様も知ってる人なの!?」
「んー?まあ、お前達がしていた話が料理絡み、しかもゼノヴィアが料理出来なくて巌勝が『他の二人と似たようなもの』と言えば候補は自ずと限られるからな」
「それで誰なんですか、レジェンド!」
「もしやプロテイン主食で野菜をそのままかじるような者達か!?」
「いやソレもおかしいだろ旦那!」
『この料理云々の場でも筋肉絡みとは……』
『待て、もしかしたら新しい勇者かもしれない!』
『そうか!ダ・ガーンの言うことも一理ある!』
タイガ達も興味津々だが、レジェンドはここで惑星レジェンドで暮らしている者しか分からないフレーズで答える。
「
「「「「「は?」」」」」
「…………あっ」
殆どの者が間抜けな声を出す中、自身の手持ちポケモンが惑星レジェンドで暮らしているが故にたまに遊びに行くリクだけは気付いたらしい。
「ここって……エリアル・ベース?」
「乙女の集い?」
「カナエ、それだとイッセー君達が除け者扱いですわ」
「空の世界?」
「あ、小猫ちゃん惜しい」
小猫とリクが言った台詞から……何故かアザゼルか答えを言い当てた。
「空へと宛てた手紙、ってか?」
「「「「「ちいっ!!」」」」」
「何で揃いも揃ってド派手に舌打ちすんだよ!?」
「空気を読め、スケベ総督」
「お前は気遣い覚えろ邪竜騎士!!」
アザゼルとゼロガンダムのやり取りは既にお馴染みと化している。レジェンドとしては一番近かった小猫か、もしくはゼノヴィアあたりに当ててほしかったのだが……。
「……とりあえず、そのスケベが正解だ」
「総督とすら付けられなくなった!?」
「けど、何でその言葉が関係あるんですか?」
「まあまあ、それは追々説明する(かもしれん)が……サーガ、何が書いてあったんだ?」
レジェンドがいつの間にやら笑顔になっていたサーガに尋ねると、サーガは嬉しそうに答える。
「どうやら新しく入った二人への指導がある程度済んだようで、残りの訓練や教育は他の場所に任せてこちらに合流するらしい。近日中にも到着するとのことだ」
「ほう、近日中というと大体の目処はついているのか」
サーガがその質問に答えようとした時――
「うわっ!?」
グキリッ!!!
「ぐはあっ!!」
二つ分の何かに激突されたサーガはどうにか踏ん張れたが、何故かレジェンドの方にも一つ激突し――レジェンドの腰が逝った。
「ぐ……おおお……!」
「おい今レジェンドの腰からヤベー音聞こえたぞ!」
「アーシアは!?」
「現在お休み中じゃなかったかしら?」
「なんて間の悪い……」
突然のことに驚くも落ち着きを取り戻していくリアス達だったが、レジェンドとサーガに飛んできた物体を見てまたも驚きがぶり返す。
「親方!どっかから美少女が!」
「親方って誰よ!?というか字は違うけどお館様はレジェンド様よね!」
天空の城な台詞を口にしたタイガにリアスがツッコミを入れた。実に絶妙なタイミング。
「「……でけえ……!」」
「「そこ!どこを見てるの!!」」
偶然にも目に入った、サーガに抱きついていた一人のある部分を見て一誠と匙が呟き、間髪入れずリアスとソーナの叱責が飛ぶ。リアスの方は嫉妬も混じっている。
そして――
「…………」
『小猫の出力が急上昇中だ。そちらでは何が起こっている、一誠!』
『生憎私達は格納庫だ。ギャスパー、状況を教えてくれ』
「たゆんたゆんがロケット頭突きだ!」
「レジェンド様の腰が逝ったみたいですぅ!」
『『なるほど分からん!!』』
もはやダ・ガーンやバーンもレジェンド一家の空気に染まり、ボケやツッコミが出来るようになってしまっている。恐るべしレジェンド一家(だいたい家長のせい)。
「んふふ〜サプライズ大成功〜♪」
「ボク達只今到着ー!」
サーガに抱きついていた、一誠いわく「たゆんたゆん」な少女と、紫色のロングヘアが特徴的なボクっ娘が元気よく叫ぶ。
一方、レジェンドに激突した方は――
(((((何か三人増えてるー!!)))))
激突したであろう青い(もしくは水色)髪のツインテールの少女が、茶髪の少女と銀髪の少女から正座で説教を受けていた。もう一人、ウェーブのかかった金髪ロングヘアの少女は倒れているレジェンドの背中に乗っかって腰をマッサージ中。
「この馬鹿者!力と速さに特化した貴様が全力で突撃すればこうなることぐらいわかっておっただろうに!」
「お兄様も戦闘中であれば問題なかったのでしょうが、さすがにこの場ではそうもいきません」
「うう……ごめんなさい……」
……よりによって四人とも見たところ10歳前後なので、何か可哀想になってくる。現在ある意味レジェンドを独占中の金髪少女だけは心なしか嬉しそうではあるが。
「もうあれは孫にマッサージしてもらってるおじいちゃんにも見えるわね」
「ま、孫じゃありませんっ!」
リアスの発言に、金髪少女が反応した。
「孫じゃなくて、およっ……お嫁さ………うぅ……」
「リアス、この娘お持ち帰りしていいかしら?」
「カナエ、そろそろ自重しないとしのぶさんから手痛いお仕置きが飛んでくるわよ」
なんとか恥ずかしがりながら『お嫁さん』と言おうとしている金髪少女を眺めつつ、カナエの問題発言にリアスは額を押さえながら溜息を吐く。
「ところで、二人とも……いえ、レジェンド様の方は仕方ないわね。とりあえず、その二人はサーガ様とどういう関係なのかしら?それから小猫、その殺気を収めなさい」
「……はい」
主に言われ渋々殺気を引っ込めた小猫だが、さり気なくサーガの両隣に座った彼女らを見て、またも再燃。一誠を始め、トライスクワッドや裕斗、アザゼルに匙はサーガと同性だからかハラハラしっぱなしだ。
元々マイペースなゼロガンダムや、リクがいるから別に気にしてないギャスパーはともかく、リクに至っては内心この修羅場の行く末を楽しんでいる。
ちなみにレジェンドはまだ金髪少女に腰をふにふにされていて、ぶっちゃけ戦力外。
(((((頼みの綱があれかよォォォ!!)))))
頼みの綱であり、被害者であり、今回の全ての元凶……と属性てんこ盛りなレジェンドであった。
「そ……それで、貴女達はサーガ様とどういう関係なのかしら?」
「あっちには聞かないの?」
一誠いわく『たゆんたゆん』な方がレジェンド……というかその上に乗っかって腰をマッサージしている金髪少女を指差す。
「話はベッドで聞かせてもらうわ」
「カナエ、それ貴女の台詞じゃ無い気がするわ(主に中の人的に)。ついでにベッドでって、そっちの意味?それとも病人的な意味?」
「リアス……物語によくあるでしょ、入院中の患者が看護婦さんといい感じになる展開が!」
「ああ、しのぶさんや卯ノ花先生と仲が進展しそうになりそうなアレね……入院したぐらいでレジェンド様があの二人に手を出すかしら?ついでにその逆も」
「そこで私という選択肢がまるで無くなるのはどうしてぇ!?」
そんなリアスとカナエのやり取りを見ながら、サーガを挟んで座った二人の少女は笑っていた。
「ふむ、このままではグダグダで話が進まなそうだ。私が説明するとしよう。と言っても私も頻繁に会ったことがあるわけではないから簡潔になるがな」
茶を啜りながらそう言ったのは巌勝。この時点で何となくだが、何名かは先程巌勝が言っていた『他の二人』だということを察する。
「まず、二人とサーガ様の関係だが……単刀直入に言おう。この二人はサーガ様の『御使い』だ。つまりゼノヴィア、お前の先輩にあたる」
「「「「「えええええ!?」」」」」
「あー、そういえばサーガさん、御使いが一人とは言ってなかったよね。レジェンドさんの方は巫女一人、アーシアちゃんだけって言ってたけど」
「スペリオルドラゴンはそういうのがいないがな。まあ、これは当人達の自由だ。俺達が口出すことではないし、口出ししたところで俺達の付き人になるわけでもない」
「またオカルト研究部のメンバーが新しく御使いになったわけではないですし」
口出すメリットが無い、と付き人の件をバッサリと言い切りクッキーを頬張るゼロガンダムと、別に気にしていなかったリク、それからリクに釣られて徐々にメンタル強化されているギャスパー。この三人は然程驚いていないが、他の面々はそうではない。
「みっ……みみみ御使い!?ということは私だけではなくアーシアにとっても先輩ということに……」
「属している方が違う。そもそもレジェンド様が巫女をとられたのはアーシア殿が初と聞いている。何よりお前とアーシア殿ではまず付き人としてのベクトルが違うだろう」
「横文字バリバリ使うとこは縁壱君と違うよね〜巌勝君」
「「「「「巌勝『君』!?」」」」」
縁壱と巌勝をまさかの君付けで呼ぶたゆん少女に目を見開く一同(一部除く)。そんなことはどうでもいいとばかりに自己紹介しだす二人。
「まずボクからね!紺野木綿季、享年15歳!ユウキでいいよ!」
「え……?」
「享年って……」
「んー、そこは話し出すと長くなっちゃうから、また今度ね。それから日本人名なのにファンタジックな格好なのは、この姿がボクがプレイしてたゲーム内のアバターの姿だから。この格好の方が精一杯生きたっていうのをいつでも思い返せるし、沢山の思い出があるって言ったらレジェンド様がこっちの方の身体にしてくれたんだ〜。ところで……レジェンド様大丈夫?」
紫紺の少女――ユウキが目を向けると、金髪少女に腰をマッサージされてるレジェンドに、説教する二人の少女と説教されて涙目の少女が未だそのまま放置されている。
「最近この姿で腰が逝きやすくなってる気がするぞ……あ、ユーリそこそこ」
「ここですか?んっしょ、んっしょ……」
「大体貴様の暴走で兄上は勿論、我やシュテルがどれだけ……!」
「分かったからもう許してよ王様〜!!」
「ユウキ、アカネ。こちらはもう少しかかりそうなので、どうぞそのまま続けて下さい」
シュテルと呼ばれた少女はそう言うと、再びツインテール少女にお説教。
「……レジェンド様はともかく、レヴィの方が駄目っぽいかも」
「ディアーチェも容赦無いもんね」
ユウキに加え、アカネと呼ばれた少女によって、とりあえずレジェンド側の少女達の名前は判明した。
一番落ち着いているのがシュテル。
お説教を受けているのがレヴィ。
王様と呼ばれていたのがディアーチェ。
そしてレジェンドをマッサージしているのがユーリ。
一先ず彼女らのことは置いといて、とアカネが自己紹介をする。
「私は新条アカネだよ〜サーガ君の御使い第二号。よろしく、え〜と……オカマ研究部?」
「「「「「オカルト研究部!!」」」」」
「何が楽しくてオカマを研究するんだよ……」
「む、知らんのかフーマ。最近のオカマは素晴らしい肉体だと聞いているぞ!」
『どうでもいい……いやよくないな。ビジュアル的に……アレ?なんかしっくりくるんだが何だコレ』
変な部活名にされてほぼ全員がアカネにツッコミを入れ、フーマはげんなりし、タイタスが何故か変なところを力説、トドメにドライグはイメージして混乱し始めた。
「あ、一号はボクだよ!あと三号と四号もいるけど、現在教習中!ボクとアカネはその子達が一通り必要なこと覚えたから、こっちに合流したんだ。サーガ様宛ての手紙にはそう書いてたハズだけど」
「ということは……私は五号か?」
「「……え?」」
「え?」
ユウキとアカネは目が点になる。ゼノヴィアは割と本気で何なのか?マークを飛ばしていた。
その理由だが、別に御使いが増えていたことではなく別のところにある。
「巌勝君が言ってたけど、サーガ君の御使い五号って本当にキミなの?」
「ボクはてっきりこっちの子も実は御使いで、こっちが五号かと……」
そう言ってユウキが指差したのは……小猫。
「……えっ?」
しばらく固まった後、小猫は急速に顔を赤くして小さくなってしまう。
「ち……違いまひゅっ!?」
噛んだ。可愛い。そんな思考と優しい視線が小猫に注がれ、更に恥ずかしくなった小猫は体育座りで顔を隠す。
「んふふ〜これは退屈しなさそう」
「アカネ、見て楽しむのはいいけどからかっちゃダメだよ」
見るならいいのか、とツッコみそうになるがそもそもレジェンド一家からして常識がおかしいので、それに連なるサーガ組もちょっと変わっていても納得出来てしまうのは如何なものか。
そんな彼女らの方も一段落したところで……腰の逝ったレジェンドとその関係者の四人組を見た。
「すまんがこのままで済まさせてもらう」
いや、そんな格好でキリッとされても……と思ったのは全員の総意だが、口に出したら終わりそうな気がするのでやめておく。賢明な判断である。
「さて、誰から紹介……」
レジェンドがチラッと四人を見ると、例によって自分から先に紹介してもらいたいという視線をビシバシ送ってきている。本来なら『彼女』から紹介するのが筋なのだろうが……。
「まず、茶髪の娘……シュテルだ」
「「「!!」」」
「シュテル・スタークスです。以後宜しくお願いします」
ガーン!と効果音が聴こえそうなぐらいショックを受けている三人に、礼儀正しくお辞儀した後は三人にドヤ顔するシュテル。何か雲行きが怪しくなってきた。
「お兄ちゃん!何でシュテるんが一番最初なの!?」
「ここは我がトップではないのか兄上!?」
「立場的には私が一番ですよ!?」
「一番落ち着いてて他の奴からの質問があった場合にも冷静に対処出来そうだったからだ」
レヴィ→動きが軽やかだが、同じように割と頭が軽い。
ディアーチェ→まともではあるのだが、態度的に誤解される可能性大。
ユーリ→同じくまともだが天然が爆発したり、パニクったりしそう。
……とまあ、クセの強い面々の中で一番大人なのがシュテルだった。彼女も彼女で怒るとヤバいのだが、それは仕方ない。
「三人とも、時間も押してますし、早く自己紹介して下さい」
「うっすら笑みを浮かべながら言うでないわぁ!!」
勝者(何の?)としての余裕なのか笑っているシュテルにディアーチェの怒号が飛ぶが、シュテルはどこ吹く風といったところ。
「うぐぐ……!仕方あるまい。我はディアーチェ・
「フルーチェ?」
「誰が食べ物かぁ!!」
ああ、この娘ツッコミ属性か……と誰もが思ったが、間髪入れず青い娘が自己紹介してくる。
「ハイハイハーイ!ボクはレヴィ!レヴィ・ラッセル!!人呼んでレヴィ――」
「レヴィア☆たん参上☆」
「「「「「わあああ!?」」」」」
今度はいいところでセラフォルーが乱入し、いよいよレヴィがぺたん座りで泣き出してしまう。
「う……うわあああん!!せっかくボクがカッコよく名乗ろうとしたのにぃぃぃ!!」
「え?あれ?」
「お姉様、反省なさって下さい。彼女はレジェンド様と関わりのある方ですよ」
「にぇ!?」
どっかのポンな巫女っぽい声を出して驚いたセラフォルーだが、謝る前にレヴィはレジェンドによって慰められていた。
「よしよし、今度戦闘時に名乗ろうな。ちゃんと強い奴相手に。弱いと名乗ってる最中にそいつが他の奴に倒されちゃうから」
「ぐすっ……うん……」
(ぬう……さり気なく一番いいポジションを……)
(偶然とはいえやりますね、レヴィ)
(……私、ハードルが上がっちゃいました……)
そうして最後に残ったのが――
「えと……ユーリ・エーベルヴァインです。伝説九極天の一人で紫天の盟主です」
「「「「「はい?」」」」」
……今、この娘とんでもないこと言わなかった?そんな空気が場を支配した。後半の紫天の盟主はまだいい、問題は前半だ。
「ねえ、もう一度役職を聞いていい?」
「伝説九極天の一人で、紫天の盟主です」
「「「「「えええええ!?」」」」」
オカ研や生徒会は勿論、リクや巌勝も固まっている。実はこの四人組――通称・紫天一家と呼ばれる、ユーリを中心とした彼女達は長らく『エルトリア』という星の復興作業を手助けしていたため、惑星レジェンドにいなかったのだ。
故に惑星レジェンド全体から見ると比較的最近来た巌勝や、頻繁に来るといってもポケモンアイランドぐらいにしか行かないリクは初対面。運良くエルトリアに行く前に会えたのは、ユウキやアカネを除くとゼロガンダムのみ。
「レジェンド様、九極天の判断基準おかしくない!?」
「むしろそっちのディアーチェって娘かと思ったってかそう思っても変じゃないですよね!?」
「全員ロリじゃねーか!あ、なるほど。アンタがそっち好きだからオーフィスも……」
「バカッ!それ以上はよせ!アザゼル!!」
「へ?」
「うぅ……やっぱり信じてくれません……」
「オイ、
完全復活したレジェンドが、額に青筋浮かべながらバキ!ベキリ!!ゴキリ!!!と指の骨を鳴らしつつ睨みつけていた。例の如くアザゼルに視線が向いていたため――
「「「「「さらばアザゼルマン」」」」」
「お前ら逃げながら最終回っぽく言うな!!」
その日、エリアル・ベースの一箇所から悲鳴と大爆発が上がり、レジェンドとアザゼルは卯ノ花にこっぴどく叱られたらしい。
「解せぬ」
「俺は被害者じゃねーかよ……」
(((((いや、戦犯だろ……)))))
なお、ユーリを九極天と思わなかっただけならともかく、信じようとしていなかった面々についてはサーガからこんこんと説教されて、漸く納得した。だって卯ノ花より先輩だもの。
かくして、また濃ゆいメンバーが加入……というか合流したウルトラ騎空団だが、後日更に増えることになるとは思わなかっただろう。しかも、その二人が揃って月の関係者だということも。
〈続く〉
――おまけ――
「そういえば師範……私の料理の腕は二人と似たようなものって言ってましたけど……」
「ユウキ殿はそもそも食べる専門、アカネ殿はインスタント食品が主だ」
「「「「「あー……」」」」」
「だってボク、あっちでもあんまり料理したことないし」
「食べられるならよくない?」
この二人に対し、紫天一家はというと。
「ディアーチェは種類選ばずプロ級、シュテルも難なくこなせるし、ユーリでも普通レベルだ。苦手なのはレヴィだけだな」
「「「「「最後がイメージ通り過ぎる」」」」」
「ちょっとぉ!どーゆー意味さ!?」
「爆発させないだけマシでしょうね」
「
「が……頑張れば上達しますよ、レヴィ!」
この後、レヴィの現在の腕前を半ば強制的に披露されたところ、食べたレジェンドが顔色を悪くし、巌勝とディアーチェ、ついでにジャグラーがブチ切れたという。
「レヴィ!!貴様あれほど言ったのにまたレシピを無視しおったな!?」
「基本を笑うものは基本に泣く……武芸も料理もそこは変わらぬ!!」
「お前は明日から俺らがみっちり指導してやる。言っておくが店を構えてる以上、俺は一切手加減しないからな」
「そんなぁ〜!!」
※ジャグラーの料理の腕前は一部レジェンドを超え、その他はレジェンドより下ぐらい。分かりやすく言うとウルトラ騎空団ナンバー2の実力。
小猫、ガチで恋のライバル(しかも超強敵)登場に闘志を燃やす。
レジェンド、またしてもギックリ腰。
アザゼル、またしてもお仕置きされる。
……後半二人がろくな目に合わないな。片方なんて主役なのに。
というわけで六人がいっぺんに合流しましたが、次回では投稿されたオリキャラが二名、一緒に登場します。
立ち位置や出身が良い感じに組み合わせられそうだったので。
さて、彼女らが参戦したことだし、参戦作品に追加しとかないと。
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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真ゲッタードラゴン(大決戦版)
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真・ゲッター1(スパロボα仕様)