ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
今回、コードギアスシリーズからオリジナル設定でオリキャラ化した彼(と彼女)がちょこっと登場します。
そして、店長いるところ気付けば奴はそこにいる。
ちょっとシリアスはありますが、大半はほのぼのとギャグな内容。
それでは本編をどうぞ。
沙耶と勇治がウルトラ騎空団に加入し、束とクロエが帰還した翌日――
「「「「「うーみー!!」」」」」
紆余曲折あったが、新メンバーも含めてアウギュステでのバカンスを開始したウルトラ騎空団。今回のバカンスを終えると彼らは修行の舞台を一先ず空の世界から、ダイゴが任務で赴いた世界……コズミック・イラと呼ばれる世界へと移すことになる。
今のところ、全員がそちらに行くというわけではないが、それでもこうして無事に騎空団全員がバカンスを過ごせる機会などなかなか無い、との理由から殆どのメンバーははしゃぎまくりだ。
ではそんな彼ら・彼女らのバカンス具合を少しばかり覗いてみるとしよう。
☆
○オカルト研究部&生徒会+α
遊ぶのも良いが、やはり異世界修行という本筋も忘れてはならないということで、遊びつつ修行が出来る方法をまさかのゲンが発案。ちなみに、やはりというか脱いだ彼はガッチリしていた。
「うお、師匠身体スゲー……!」
「そりゃお前、生身で親父に無茶な特訓させられて、それを切り抜けてきた漢だぜ?当然だろ」
一誠と、完全復活したレイトが会話しているとトライスクワッドは何やら話し合っている。
「遊びながらやれる修行って何だろ?」
「うむ、マッスルポーズを海中でどれだけ長時間やれるか、ではないか?」
「いやいくら海中では動きが制限されるからってそりゃねえだろ」
しかもそれはタイタスにとって修行どころか、単なるご褒美のような気がしないでもない。
「よし!オカルト研究部と生徒会は全員揃ってるな?参加は希望者のみだが、見学は自由。修行も兼ねているが、息抜きになるようにもするから安心しろ。まず今回協力してもらう煉獄杏寿郎君とパム治郎だ」
「パム〜」
「よろしく頼む!しかし、こうして砂浜ごしに海を見れるとはよもやよもやだ!お館様や皆との出会いに感謝せねば!」
煉獄カラーの海パンを装備した杏寿郎と、麦わら帽子に加え専用のライフジャケットを装備したパム治郎。なお、例の如くカナエがパム治郎を見て悶えているのはお約束。
「さて、今回はな。最初に男女に別れてもらう。やることが変わってくるからな」
「おおとり師範、パム治郎君はどうするんですか?一応オスですけど」
「いや、杏寿郎君とパム治郎は独立……むしろ彼らを確保するのが目的となる」
「へ?それじゃあ流石に煉獄さん達が不利過ぎじゃ……」
「そう思うだろうが、条件として彼らは全集中の呼吸やタマフリは使用可能。反対にお前達はあくまで身体能力のみで確保してもらう。加えて、男子が杏寿郎君、女子がパム治郎をそれぞれ確保し、双方確保出来て初めて達成とする」
予想以上にハードだった。なにせここは砂浜、いつもと違い砂に足を取られやすく、さらに相手は全集中の呼吸で身体能力が桁違いに上がっていたり、パム治郎は空まで飛んでいる。一応飛べる高さに制限はつけられたが、それでも砂に足を取られないだけでもアドバンテージはあちらが上。
「それから、当然パム治郎以外が空を飛ぶのも禁止だぞ。あとフィールドの範囲としてはここからあそこ、海の部分は水位の浅い場所……海水が足首に当たる程度の場所までだ。大体あの辺りだな」
「つまり煉獄さんの身のこなしや、パム治郎の飛行能力を考えつつ、呼吸法やタマフリにも警戒しなきゃいけないってことか……!」
「ビーチフラッグの特別版みたいなモノね。面白そうだけど、やるからには全力でやるわよ!」
勝負事には全力なリアスが燃えている。相変わらず見事なスタイルを披露しており、空の世界基準でもヒューマン(悪魔だけど)かつ年頃にしては発育が良過ぎなこともあって、何かと視線を集め気味。
ついでに今回のバカンス、かのベネーラビーチをアウギュステ側が貸し切りにしてくれており、他の客の迷惑にはならないのでそこも安心だ。
「私はカナエの方が心配ですわ。確保対象がパム治郎君と知ってから、変にやる気を出していますもの」
「パムちゃんパムちゃんパムちゃんパムちゃん……」
「「「「「怖っ!?」」」」」
「ストッパーとしてしのぶさんも呼ぶべきだったのでは……?」
朱乃の言葉に全員がカナエを見てみれば、呪詛のようにパム治郎の名を繰り返しながら手をワキワキさせるカナエの姿が。小猫の呟きは最もだ。
かくして、『炎柱とムーキットをゲットせよ!』修行が幕を開けたのであった。
「よし!ここで……うわっ!?」
「くっそ!木場の機動力でも厳しいか!」
「マズイぞイッセー!タイタス、いつの間にか下半身が砂浜に埋まってて上半身だけでポージングしてる!」
「いやどんな状況だソレ!?」
「お前らはまずタイタスを引っこ抜け!俺は……わぷっ!?」
「今度はゼロ隊長が海水でスブ濡れになってんぞ!」
「パムちゃーん!!へぶっ!?」
「カナエの飛びかかりを華麗に避けた!?」
「危機察知能力が増してますね」
「あらあら……こうなるとここは『戦車』の小猫ちゃんが活躍するのでは?」
「ちょっと厳しいです。カナエ先輩を避けたとなると私でも捕まえられるかどうか……」
「何としても捕まえなければまた師範に……!ん?そういえば師範は?」
☆
○サーガ&神衛隊
海にはやはり海の家、定番である。そこである一人の人物が焼きそばを作っていた。
アロハシャツにサングラス、ハーフパンツといった服装で料理しているのは何を隠そう継国巌勝。こんな服装で料理をしている姿を見たら、元の世界の鬼狩りやら鬼やらは彼がかつての十二鬼月・上弦の壱など言われても信じられるだろうか。
「よし……カミナ、三日月。完成だ」
「うっしゃあ!待ったぜ巌勝!!」
「良い匂いがする。巌勝さん、あれは?」
「急かすな三日月、しっかり準備してある」
巌勝は仕上げとばかりに三日月の焼きそばに満遍なく辛子マヨネーズをかけ、カミナの焼きそばにはたっぷりの胡椒。もはや二人は流れ出る涎を隠そうとすらしない。
「早速頂くとするぜ!」
「うん。いただきます」
テンションが正反対の二人だが、凄まじい速度で焼きそばを啜っていくのはそっくりだ。その合間に既に用意していた白米も食していく光景は一種のフードファイト。
「くぅ〜!胡椒が効いてて飯が進むなあ、オイ!」
「野菜に絡む辛子マヨネーズが良い感じ。やっぱり辛いものは正義だ」
そんな二人を笑って見守る巌勝だが、彼らの他にも海の家で寛いでる者達は大勢いる。シモンとニア、ヴィラル親子、狛治と恋雪……ってリア充ばかりじゃねーか。
彼らから少し離れたところでは、グラハムが冷やし中華と格闘し、竜馬は何故かデストロイモードに変形した特大スイカとタイマンで戦っており、マリーダはそれを見て呆然としている。そらそーだ。
「そういや大将はどーした?ユウキとアカネが来たっつーことは十中八九あいつらに振り回されてんだろ」
「カミナのアニキ、ズバッと言ったね」
「事実だがな。サーガ様は先程までアカネ殿にオイル塗りをしたあと、ユウキ殿や他のメンバーとビーチバレー。そろそろゲン殿監修のオカルト研究部や生徒会合同訓練に顔を出す頃だろう」
「ここまで来て訓練たぁアツくなってんじゃねえか。ちょいと俺も付き合ってやるとすっか!それと巌勝、こいつぁ差し入れだ」
ヒョイとカミナが軽く投げたのは良く冷えたスポーツドリンク。巌勝は難無くキャッチし、一気に飲み干すといい感じに身体が冷えてくる。
「礼を言う。もう少しで私も上がるのでな、夕餉の仕込みをしたら軽く一眠りさせてもらおう。因みにいよいよ今日はコジロー殿が冷凍保存していた、あのマグロを捌くそうだ」
「マジかァ!?こいつは腹空かせとかねえとな!」
「俺も行くよ、カミナのアニキ。バコさんのマグロ解体ショー、あれ凄すぎだしマグロも美味いんだよね。ちゃんと沢山食べれるよう運動しておこう」
「っしゃあ!行くぜ三日月!紅蓮のトップと鉄華のエース、特訓場に殴り込みだぁ!!」
グラサン装備で三日月を引き連れ、一誠やリアス達のいる場所へ突っ走っていくカミナ。その後ろ姿を笑みを浮かべて見送りつつ、新たに来た人物に焼きそばを作る巌勝。
「さて、量の希望は?」
「我、爆盛」
「私もです!」
「ボクもー!」
「三人とも、夕飯食べられなくなるぐらい食べちゃ駄目よ?」
オーフィス、ルリア、レヴィのレジェンド一家大食い娘三人衆とその保護者役のアマリ、御来店。
☆
○グラサイ組&ムサシ&アサヒ
「んじゃグラン、私はタイガ達のとこで一緒に訓練してきまーす!」
「オイラは団長の兄ちゃんのとこにいるメイドの姉ちゃんにリンゴジュース作ってもらう約束してるんだ!また後でなー!」
準備の出来たジータとビィはそそくさと目的の場所へ突撃。オイゲンは何やら褌装備、ヴィーラはカタリナの水着姿を見て色々ヤバい。
そんな中で唯一人、彼だけは留守番を申し出た。
「しかし、良いのかムサシ殿……一人だけ留守番させてしまって」
「気にしないで下さい。ちょうど妻や息子と通信しながら近況報告したかったし、チーフのおかげでこの騎空艇の防備やセキュリティも強化されてますから、あまり苦じゃないですよ」
確かに既に飲み物が多数入ったクーラーボックスや軽食などをスタンバイし、まったりしながら次元間通信する気満々なムサシ。単身赴任だが理解ある家族に恵まれた彼にとって、画面越しとはいえ妻子との一時は何より英気を養える方法なのだ。
「すみません、ムサシさん」
「いいって。イオちゃんの快気祝いも兼ねてゆっくりしてくるんだよ、グラン君。このバカンスが終わったら今度は別の世界で修行だからね。あ、グランサイファーはちょっとやらなきゃいけないことがあったか」
「やらなきゃいけないこと?」
「確かグランサイファーはそのままだと行けないから、グランサイファー本体をそのままコアにして、外部装甲みたく新しい船にするんだって。チーフが束博士と相談してたよ」
「グランサイファー本体をコアに、ってことは別に解体するとかそういうワケじゃねぇんだよな?」
「はい。ただ、騎空艇の上半部と下半部をピッタリくっつけられるようにとか、細かな改造はするみたいですけど、外観上はあまり変化しないようにすると。思い入れがあるだろう艇を大きくいじったりはしないそうです」
「それを聞いて安心したぜ。どっちにせよ、グランサイファーは機動力はあっても武装とかはトリガーの援護にもならねぇ威力だしな。相手が今までと違うってのもあるけどよ」
ムサシの説明にラカムがホッと胸を撫で下ろす。近くにいた艇造りの星晶獣にしてグランサイファーを造った存在であるノアも同じ気持ちのようだ。
「ま、その話は後にして行った行った!何にせよ休める時に休んで、遊べる時に遊んどかないと」
「え、あ……ハイ!」
「それじゃあ私も行きますね、ムサシさん!ハッピー!」
グランサイファーから出ていってオカルト研究部らのところに合流しようとするアサヒにフーマが反応したのが見えた。彼女を皮切りに、イオに手を引かれたグランや、それを微笑ましく見つつゆっくりと歩いていくロゼッタ、幽霊だけど大丈夫か不安なフェリなどもそれに続く。
「昔は僕もスキューバダイビングとかやったよなぁ……やらされたのか、あれは」
シャウやジーンと出会った時を思い出しつつ、ムサシは寛ぎながら通信を始めるのだった。
☆
○エリアル・ベース組
「どうかな?俺の水着は!」
堂々と言い放ったシエテが装着しているのはブーメランパンツ。細マッチョ体型なおかげで似合ってるのは褒めていいのだろうか……。
「それを俺達に見せつけてどうする気だ?ただゲイボルグで尻を狙いやすくなっただけに見えるが」
「まだ狙ってんの博也ちゃん!?」
「ちゃん付けやめろ」
ジト目でカウンターを放った藤宮にシエテは愕然とする。どうやらまだ以前の事を根に持っているらしい。
「我夢は藤宮同様にビーチには行かないのか?」
「ええ、まあ。ただ仕事するとかじゃなくて、折角だからこの機会に空の世界で手に入れた本でも読もうかと思って。ジークフリートさんのおかげでこの世界の言葉も大分読めるようになりましたし」
「すげーな我夢……俺なんてまだまだ勉強中なのに」
「そのジークフリートはどうした?」
「チーフから本を借りてこれから一緒に読書するんです。確かチーフの冒険譚を記した『マルディアス戦記』を可能な限り読破するって言ってたなぁ」
我夢はジークフリート以外の三騎士……ランスロットにヴェイン、パーシヴァルと話していた。
ここにいないジークフリートが借りたというマルディアス戦記とは、その名の通りレジェンドがマルディアスという異世界を冒険した記録が事細かに小説として書かれたもので、惑星レジェンドでは人気の一品。なお、巌勝が継承した鬼神刀はそのマルディアスで手に入れた物だ。
「それ、何巻あるんだ?」
「確かA4版サイズ……大体このくらいで、チーフ直筆の挿絵や解説付き各500ページ、上中下全三巻」
「そんなのを執筆出来るって、あの人の出来ないことって何だ……?」
「分からん。ジークフリート並に何でもやるからな」
『さすがジークフリートさん』で有名な彼も相当だが、レジェンドはそれに輪をかけた万能ぶり。なお、彼らは知らないが、誰かが聞いた『レジェンドがナンパは苦手』と言っていた理由は本人いわく「ナンパしてる自分をイメージした瞬間、鳥肌が立って拒否反応を示すから」とのこと。
「あ!我夢、
「チーフならユイシスさんの予想通りヒリュウ改に残ってるそうですよ。なんでもダベりながら惑星レジェンドと映像通信するって言ってたし」
「そう、ありがとう!ジャグラー店長のところに新人来たっていうし、時間があればそっちにも皆連れて行こうかしら」
言わずもがな、先日ジャグラーに捕獲された勇治のことである。それから、リムエレキングはあの後レジェンドの手助けで無事奪還され、現在勇治の部屋の充電器の上で充電してるらしい。
そうなるとうさぴょい……沙耶やますます火野映司化してきた流は?
☆
○一部のウルトラ戦士や関係者
「……シーフードカレー、大盛りだ」
「ありがとう、月影さん」
「勇治でいい」
ヒリュウ改の食堂にて、ジャグラーと一緒に料理していた(させられていた)勇治は、涼し気な服装でわざわざカレーを食べに来たミライに料理を提供していた。
「むぐむぐ……おお、そういや今日は晩飯にマグロ出るってよ。あと誰かカツオ?じゃねえ、カツウォヌスだ。ソレ取りに行くとか言ってたし、その分の腹残しとけよ」
「アスカさん、そう言っていながら普通に大盛り食べてますよね」
「いやだって美味いんだもん」
その隣ではアスカが天丼を食べている。
そして何というか……。
「
「だぁかぁらぁぁぁ!!何でお前はいつの間にか紛れ込んでんだよガイィィィィィ!!」
やっぱりガイがいた。ジャグラーの言う通りいつの間にヒリュウ改に乗ってたんだこの人。ちなみに近くにいた
「何言ってんだよ。俺とお前の仲だろ?」
「そもそもここは戦艦だぞ!?ほら見ろ!お前のせいで艦長が水噴いて咳き込んでるだろうが!」
そんなミツバの背中をアズが心配そうに擦っているが、ミツバは内心アズに擦られて幸せ状態。もう一人、レジェンドがいればと思っていたところにガイが何やら紙を取り出した。それにはこう書かれている。
【ウルトラマンオーブ=クレナイガイ。ヒリュウ改にて専用機を受領し、コズミック・イラにおけるオーブ連合首長国の当面の間の守護に当たるべし。レジェンド属するウルトラ騎空団も向かうため、任期並びに以後の活動はそちらと合流後、指示を仰がれたし。】
……最後には銀河遊撃隊総司令官ウルトラマンベリアル、と書かれてあった。つまり正式な指令文書である。
これを見せられたミツバはテーブルに勢いよく突っ伏すみたく頭、というか額を激突。本気でアズが心配しはじめたが、さすがに今のミツバにそれを喜ぶ余裕は無い。
「この間、束博士が帰ってきた時に新型機を持ってきたとか言っていましたが……貴方のだったんですね……」
「ミツバ艦長大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫ですよアズ。そうなるとレジェンド様……は、今回知りそうにないですね。だとすると束博士かクロエさん、むしろ後者はしっかり報告するでしょうから……はぁ」
例によって束の報告不足ということである。というのも、ジャグラーがレジェンドから専用機を貰ったということを知ったガイが、それを羨ましがったことでベリアルと通信中の束が聞き、張り切ってしまった結果だ。
レジェンドには自分から伝えておく、と言った束を信用したベリアルには罪は無い(というより最初はベリアルがレジェンドに直接言うつもりだった)。
「ふふん」
「得意気な顔すんな。こっちはもう戦果上げてるし、何よりこっちじゃ先輩だぞ」
「そりゃ、ジャグラー先輩のように彼女は出来てないけどな」
「オイコラ今何つった彼女って誰だ彼女って」
ニヤリと笑ってガイが指さした先には……。
「ジャグ、今日も絶好調ね!」
「サギリは本当によく食べるのじゃ……」
サギリと九重がセットで食事中。九重がレジェンドに恋慕しているのをガイは知っているため、必然的にサギリを示していることになる。
「ジャグ、ってお前いつの間にそんな渾名貰ったんだよ?しかもお前、普段はヘビクラとか名乗ってなかったっけ?それなのに本名の方の渾名を貰うってことはもう……コレだろ」
「小指立てんじゃねええええ!!さっさと食ってレジェンドんトコ行ってこいオラァ!!」
激昂しながらも調理の手を止めるどころか加速し、かつ味を落とさずという点ではさすが店長。ガイはニヤニヤしつつも、しっかりいただきますと言って食べ始めた。
「……なあ、ホントに大丈夫か?艦長さん」
「一応僕の方からもチーフに連絡しておきますので……」
「……ありがとうございます、アスカさんにミライさん」
二人のバカ騒ぎっぷりに気の毒になったのか、アスカとミライからも心配されるミツバ。今の彼女には覇気が無い。
後日、卯ノ花のところへカウンセリングに通う彼女の姿があったとか。
☆
○レジェンド+α
レジェンドはヒリュウ改の自室で寛ぎながら、惑星レジェンド――正確にはそこに属するスペースコロニーに出向中の、ある人物と映像通信している。
「それで、コロニーでの生活には慣れたか?」
『うん。ありがとう、無理を聞いてもらって』
「気にするな。俺にせよアムロにせよ、この程度で無理とも迷惑とも思わん」
『それでもだよ、
レジェンドを養父と呼んだのは、カナエ達が『弾かれ』てきた頃とほぼ同じ頃に魂が偶然惑星レジェンドに流れ着いた、
「しかしまあ、元の世界で色々あったのにまた戦場に出んでもいいだろう?お前もモニカも家庭を持ってのんびりすればいいというのに」
『家庭持ってのんびり、は魅力的だけど……結局僕達が父さんに出来る恩返しはこれぐらいしかないし。それにさ、家庭持ちながら戦ってる人もいるでしょ?特に神衛隊側に』
「そりゃあなぁ……畜生、リア充爆発しろ」
『それ父さんも盛大に大爆発するからね』
キノコ雲出来そうなくらい、と苦笑しつつライが言うもレジェンドは理解出来ない。そんなレジェンドの首の後ろ辺りに柔らかいモノが当たり、頭に腕が乗せられた。
「なんだ、珍しい奴と通信してるじゃないか」
「C.C.……この際だから体勢は別にどうでもいいが、この状態でピザを食うな。俺の頭に零れたらどうするんだ」
「安心しろ。ピザに限ってそれはない」
「コーヒーとかだったら零すかもしれなかったってのかオイ」
『あははは、『こっち』のC.C.は相変わらず向こうより活き活きしてるね』
薄着のC.C.がレジェンドとライの通信に割り込んできたのである。ピザを片手に。
「『そっち』の私がどうだったのか知らないが、私は私だからな。尤も……私やレジェンドがあっちを離れる前に少しだけ見た、あの全身黒ずくめで珍妙な仮面を被った奴と私が共犯、と聞いた時には別の意味で絶望したが」
「ああ、アレか……どことなくメフィラス星人に似てるような似てないような怪人」
『怪人って……いや、否定出来ないや』
ルルーシュ・ランペルージことルルーシュ・ヴィ・ブリタニア扮した『ゼロ』のことである。散々な言われようだが、確かにゼロはゼロでもウルトラマンな方があれを見たら発狂しそうな気も……自称弟子もか。
「それにしても、よく彼女と上手く行ったよな、ライ。敵同士だったんだろ?」
『そうだけど、あまり面識なかったし。最後にモニカを撃墜したのスザクだから、恨まれるとしたらあっちかなぁ』
「レジェンドが説明したとはいえ、その『ゼロレクイエム』とやらの人柱になったのならば、少なからず悪名はあったのだろう?そこを踏まえてもよくやるよ、お前は」
『どっちかっていうと一応そうなったの一通り決着がついてからだしね。教えはしたけど、気にしないって』
「畜生リア充爆発しろ」
『父さんそれ今日二回目。しかもさっき言ったばかりだし、むしろ今の父さんの状況モロにそれだからね?』
「しかも義理とはいえ息子に何を言ってるんだ」
「羨ましくなんかねーぞコノヤロー」
『逆だから。父さん羨ましがられる側だから』
C.C.も交え、賑やかな会話をする三人だが、ふとライが気になったことを聞く。
『ところで今度行く世界、MSがあるんだって?』
「ああ。ダイゴが一足先に行っていたが、どうやら現状だと陣営によってMSとMAか主軸が分かれるらしい」
「つまりその二種類はほぼ同格と扱われてるのか。シミュレーターで相手にしたMAは化け物揃いだったがな」
『さすがにノイエ・ジールとかクィン・マンサみたいなのが当たり前な世界じゃないとは思うけど』
「そうだ。ダイゴに見せてもらったが、ぶっちゃけボールよかマシといったところだな」
「動く棺桶よりマシって何だそれは」
『言った機体に届かないどころか、さすがにそれは貧弱過ぎない?』
なお、その機体の名前はメビウス……同じくメビウスの名を持つウルトラマンとは雲泥の差だ。量産型だしそこは仕方ないのかもしれない。
「そんな世界だし、せっかく決意してくれたのなら少しでも戦力が欲しくてな」
『なるほど、だから僕に近況報告がてら連絡してきたんだね』
「だが、一つ問題が起きた」
『え?』
「アムロが指導したからか、もしくはお前達の素質が元々ずば抜けていたからかは分からんが、お前達の成長度合に見合った機体が無い。専用機を一から造るにしても時間も無いし、ついでと言っちゃ何だがモニカの得意とする接近戦重視の機体は用意するのが更に難しい。PTや特機ならともかく、MSだと一年戦争時代ならいざ知らずそれ以降やグラハム達の出身世界では限られるからな」
「適当な機体を見繕って、当分の間はそれで我慢してもらうというわけか」
元々ライにせよ、モニカ……元ナイトオブラウンズのモニカ・クルシェフスキーにせよ前線で活躍していたのだ。生半可な機体では思うように動けず、返って危険な目にしか合わない。
そこでどうするか考えたところ、ライの方は割と簡単に候補が絞れたのだが、相方のモニカの得意な分野が接近戦……ライとのコンビで考えるなら相性は文句無しなのだが、如何せん接近戦型の機体が少ないため選択に困る。
「デカい刀や剣の一つでもあればな……エクシア系列はあれもあれでクセがあるし」
「ライの方は何にする気だ?」
「以前ゼットが言ってたデルタカイだ。ナイトロ外して適当な補助を突っ込めば良い感じに仕上がるだろ」
『となるとやっぱりモニカの方かぁ……』
『私がどうしたの?ライ』
ひょこっとライの横からモニカが顔を出した。この二人、現在同棲中。
「お、ちょうど良いところに」
『あれ?レジェンド様と通信してたのね。ご無沙汰しております、レジェンド様』
「ああ。せっかくだし本人の希望も聞いておくか」
その後、モニカから出た言葉は『接近戦が得意だけど割と何でも大丈夫』だった。伊達にナイトオブラウンズという称号を持っていたわけではない。
結果として、リ・ガズィカスタムがモニカの専用機として一先ず用意されることになった。ビーム・サーベルがハイパー・ビーム・サーベルになっていることもあり、デルタカイ同様に変形も可能という部分から選択され、運用方法も両機がある程度似ていることで組ませやすくなる。
「あとはあっち側で参考に出来るものがあればいいんだがな。そこは追々詰めていくか」
「そもそも今はバカンス中なのに、そこまで真剣に話し込んでどうする。あっちも見たところ似たような状態だぞ」
「……ちなみにライ、モニカ……今コロニーの何処で何してる?」
『『ホテルで夕食待ち』』
「C.C.のピザと合わせて腹減ってきただろうがコノヤロー」
『いや僕達悪くないでしょ!?』
『ていうかC.C.!貴女レジェンド様の頭の上に腕乗せてピザ食べるのはやめなさい!』
結局最後はグダグダな会話になったが、逆にそれが今までの疲労が溜まっていた身体を癒やす結果になった。
合流に関しては二人の当面の専用機であるその2機が完成してから、ということに落ち着き、アムロや皆によろしくと伝言を頼み通信を終える。
「さて……夕飯までまだ時間があるな。どうするか……」
「どうするも何も決まっているだろう?私を構え」
「構えったって何を……」
「頭ー!」
するんだ、と言いかけたところで笑顔のユイシスがレジェンドの部屋にやってきた。しかも、シュテルやしのぶ、さらに珍しく涼子まで連れて。
「しのぶと涼子なら医者という括りで分かるが、そこにシュテルやユイシスまで絡むとはよく分からん組み合わせだな」
「ユイシスさんに誘われたのよ。まあ、バカンスといってもこれと言ってやることは無かったし」
「レヴィもそうですが、ディアーチェとユーリも出かけてしまいましたので」
「卯ノ花先生も今日はお休みだそうです。その関係で私もお休みを頂いたのですが……」
「そういうわけで、頭も誘って食べ歩きしようかなって。あ!勿論、夕食が豪華になるらしいから程々にだけど」
「そうか……偶にはいいか」
「そうなると必然的にゼットもついてくるんじゃないのか?」
「ああ、位置がある程度はっきりしていて、かつ距離もそれなりまでなら離れても大丈夫だと最近判明した。その証拠に今あいつはベネーラビーチにいるが、以前はそんなに離れられず一緒に空の底に落ちかけただろ?」
「そういえばあったな、そんなこと」
「そういうわけで、御一緒させてもらおう」
レジェンドのその一言でユイシスは喜び、シュテルやしのぶも顔には出さないが嬉しそうだった。そこに更にC.C.は勿論、偶然通りかかった沙耶やニオも加わった大所帯になり、レジェンド達は夕食前までアウギュステの街を散策がてらぶらつく事にする。
その際、基本的に問題はなかったのだが、ある珍事件?が発生した。とはいってもレジェンドとシュテルには見慣れた光景ではあったのだが。
「にゃー」「にゃー」「にゃー」
「みゃーん」「うにゃあ〜」「みぃ〜」
「「「「「…………」」」」」
「「「「「にゃーん」」」」」
「相変わらず猫に好かれるな、シュテル」
「私も何故か分かりませんが……」
シュテルの後ろに猫が大量についてきており、さながら大名行列。町中でも目立つことこの上ない。
「にゃ〜ん」
「もふもふ……ふわふわ……」
そのうち一匹を沙耶が抱きかかえていた。どうやらこの手の動物に弱いらしく、一番は兎とのこと。
それから……珍しく、レジェンドの不憫が炸裂しなかった。
「余計なお世話だコンチクショー」
☆
そして、いざ夕食の時刻。
以前来た時に世話になったカッタクリという老漁師も加えて夜の海の家(シェロカルテ所有。彼女も参加する条件で借りた)及びその周辺ではウルトラ騎空団による食事会が開催された。
ここで出たのが三大種族会談以降、待ち焦がれていたイナバ・コジローによるマグロ解体ショーである。
惑星レジェンドにおいてサーガが拠点とするアクアエデン、その周辺のみで僅かに捕れる超高級魚『トゥインクルマグロ』。部位の光沢さえ素晴らしいそれは調理にも特殊な技術を要する食材であり、かつ大きさも数mという特大サイズ。
コジローはそれを捌ける数少ない人物なのだ。
眼鏡がキラリと光り、コジローは自前の特製包丁二刀流を凄まじい早さで振るい、通常の板前では表面を傷付けることさえ不可能なトゥインクルマグロを瞬く間に捌いていく。
「え、何アレ全集中の呼吸使ってんの?」
「使えてても凄いが使ってなかったらもはや超人だろ」
「レジェンドちゃんレジェンドちゃん、お姉さんがあれやったら褒めてくれる?」
「切れても上手く調理出来ないだろうからやめときなさい。アレ一匹で数百万するからな……いや、大きさ的に数千万か」
レジェンドの呟いた額に大半の者の顎が外れ、ロスヴァイセが失神寸前に陥った。そんなものを平然とサクサク解体するコジローは、流石かつてレジェンドお抱えの部隊に属していただけのことはある。
「ようし終わったぞ。では……マグロ、ご賞味下さい!」
「「「「「うおおおおお!!」」」」」
早速争奪戦が始まったが、コジローはある程度皿に分けていてくれたようで争奪戦に加われないメンバーもちゃんと食すことが出来そうだ。あの一瞬で恐るべき気配り上手。
そこで、レジェンドがまたもやらかした。ただし、これは良い方かつ画期的なことを。
「これでよし……と。ヒリュウ改とかウルトラ騎空団所属の艦や艇にはちゃんと施したし、この場も包み込んだ」
「何です?レジェンド。あまり待たせるとイッセー達に悪いし――」
「タイガ、お前とゼットがその姿でまずマグロ食ってみろ。あ、米は用意した方がいいぞ。あとワサビはお好みで」
「「ええっ!?」」
タイガとゼットの声に周りが何だ何だと振り向くが、二人はそれどころではなかった。その姿――つまりウルトラマンのまま、レジェンドや一誠に身体を借りずに食べてみろなどと言われても不可能だろう……そのはずだったが。
「いやいや超師匠それはさすがに無茶過ぎません?口元に箸がぶつかるだけっぽいんですが」
「普通ならそうだろうな。ま、騙されたと思ってチャレンジしてみろ」
「わかりました……」
まずタイガがレジェンドに食べ方を教わり、ワサビ醤油を赤身につけて口元に運ぶと、マグロが光になってタイガの口の部分に吸い込まれる。周りが驚く中、一番驚いたのはタイガ自身であった。
「……!!」
「おい、タイガ……?」
「わかる……!」
「わかるんだ、イッセー!このマグロの味や食感が!ちゃんと味わえてるんだ!ウルトラマンのままで!!」
「「「「「えええええ!?」」」」」
それを聞いたゼットもマグロを同じようにワサビ醤油につけ、それを白米の上に乗せて口元に掻き込むと、それも光となってゼットの口部分へと吸い込まれていく。
「ウルトラ美味いぜー!!」
「「「「「何ですとぉぉぉ!?」」」」」
幻でも何でもなく、ガチだった。
誰もがレジェンドを見ると、案の定得意気な表情でまぐろたたき丼を作って食べている。
「ちょっとレジェンド様!一体何をどうやったの!?」
「アレをコレしてウルトラマンのまま食事を可能にしました。俺、凄くね?」
「凄いどころか前代未聞ですよチーフ!?」
彼の話によると、特定の範囲内にウルトラ族に対応した特殊なフィールドを形成することで、料理を光に変換、さらに吸収する際に味や食感を残したままにすることが可能となり、こうして共に食卓で料理を味わえるということらしい。まだまだ改良しなければならない点があるためフィールド形成可能な場所は限定されているが、将来的には光の国でもウルトラ族が食事する光景が見られるかもしれない……とのことだ。
どうやらタイガは一誠の身体を借りるのではなく、いつか自分の身体で一誠やリアスと共に食事をしたかったらしい。正にそれが叶って泣いてしまい、それに釣られてタイタスやフーマ、それに一誠やリアスまで嬉し泣きするという、ある意味大惨事になってしまったがこれは別に良いだろう。
「レジェンドさんってホント何しでかすか分かんないね」
「おーうリッくんや。ギャラクシーライジングを手に入れて帰ってきたわけだし、実際のギャラクシー消し飛ばしたらどうなるか試してみようか」
「本気で出来るだろうからやめて下さい」
レジェンドはキレたらガチでやる、リクは既にそれを学習しているので深くは追求しない。ノアと技の撃ち合い(殴り合い)しただけで宇宙一つ消し飛ばした前科があるし。
「……リク、戦争に参加したことのあるベリアルを父に持つお前には先に言っておく」
「レジェンドさん?」
「次の修行の舞台となる世界、そこでは今までより遥かに凄惨なものを見る事になるだろう。人と人とが理不尽な理由で殺し合う光景を目にするかもしれん」
「……」
「こんなことを言いたくもないし、そうならんよう立ち回る気ではいるが……最悪、この場の誰かが命を落としてもおかしくない。戦争とはそういうものだ。望む望まぬを関係なく、命の光を奪っていく」
「……でも、彼らには必要なことでしょ?悪魔、天使、堕天使……そして人間、他にも色々な種族が生きている世界なら、戦争したくないと言っても全員が全員そういうわけじゃない」
ティガ――ダイゴから休養している時に一足早く、リクはその世界について聞いていた。人と、そして人によって遺伝子操作されて生まれた人による戦争が起きている世界。ダイゴは理解ある人物達に出会えたが、そもそも彼が出会ったのはあの世界に生きる人々のほんの僅かでしかない。
「そうだ。コカビエルのような奴がいないとも限らん。心を持つ者の数だけ、思想というものは存在する。ある男が言った……人が、人を許さない限り、争いはなくならないと」
「……その通りだ、先輩。俺がモデルにした人間……イノベイターはこう考えていた。『示さなければならない、世界はこんなにも簡単だということを』と」
「……サーガ」
「俺達が手を貸し過ぎてはいけないというのは分かっているが……それでも手を貸さずにはいられない。人が諦めなかったからこそ、顕現出来た……俺達だから」
いつの間にか近くに来ていたサーガが迷い無く告げる。レジェンドとリクも彼と思いは同じ。
「そのためのシステムが俺の機体にはある」
「クアンタムシステムか」
「だが、システムだけに頼ってはいけない。そこに生きる者達が分かり合おうという気持ちを持たなければ」
「なら、その手助けくらいしても問題ないよね」
「そういうことだ。まあ、力技になるときもあるだろうが」
「先輩の場合、機体が機体だけに力技一発でも致命傷になる気がするが」
「そういうお前のダブルオークアンタも似たようなもんだからな?」
少しシリアスにはなったものの、漸く彼らもまた笑うことが出来た。そんな彼らのもとへ、彼らが良く知る者達がやってくる。
「リク兄さん、たまには夜食にカップラーメンでもいいと思います」
「ギャスパー、食べ過ぎは駄目だぞ。リク、君からも――」
「よしギャスパー君、シーフードヌードルいこう」
「ジィィィドッ!?」
カップラーメンに釣られたリクとギャスパーに、バーンの叫びが炸裂し。
「ソランさん、お刺身どうですか?」
「サーガ様ってベジタリアンじゃなかったよね?ボクが取ってきたからたくさん食べよう!」
「ユウキってばサーガ君のためにマグロ争奪戦でしっかり確保してもんね〜」
「ありがとう。もらお……ゼノヴィア、どうした?」
「……周りが異常に強過ぎて……」
ゼノヴィアは料理が絡みバーサーカーと化したウルトラ騎空団(今回は三日月や竜馬が特に)相手にマグロ争奪戦を挑むも惨敗だったらしい。相手が悪かった。
「超師匠ォォォ!!沙耶ちゃんとアーシアちゃんが大変なことにィィィィィ!!」
「何だと!?何があった!?」
「誰かが間違って酒の類を飲ませたらしくて、今にも服を脱ぎ出しかねない状態でございます!!」
「何ィィィィィ!!つーか沙耶は酒に弱かったんかい!!」
「ついでにミツバ艦長も酔ってアズちゃんを襲いかけてます」
「何サラッととんでもない事言ってんだオメーは!?そっちも一大事だろーがァァァ!!」
「あとオーフィスちゃんとルリアちゃんがフードファイト始めて、アマリちゃんも酒飲まされたけど泣き上戸だったそうで、カタリナさんに愚痴りながら泣いてるでございますよ」
「結局カオスじゃねーかバカヤロー!!どいつもこいつも『彼女らを止められるのはただ一人、俺だ!』状態にして俺に丸投げするなよ!!あと沙耶とアーシア、それにミツバを止めずもっとやれ的なことを言ってる奴ら目潰しするから覚悟しろコルァァァ!!」
長らく控えめだった分、久々にレジェンド怒涛のハイテンションツッコミが炸裂。まずシラフなアズを救出し、ミツバに抱きつかれながらアーシアに近付くと、逆に沙耶と一緒になって衣服を剥ぎ取ろうとしてくる。
「おいコラ何やってんだ!アーシアちゃん沙耶ちゃんミツバちゃんやめなさい!レジェンドさんは屈しませんよ!!」
「嫌れす!レジェンドしゃまが構ってくれないのがわるいれす!」
「呂律回ってないぞアーシア!沙耶は兎のぬいぐるみでももふもふしてなさい!ほら特大の!」
「もふふ〜……」
「ミツバは今更脱ぎ出すな!」
「暑いんですもん」
「ジャグラー&勇治&明日のパンツ!とびっきり冷たいお冷プリーズ!!」
「ったくガイ、お前も手伝……って!!面倒事が起きてる時だけ風来坊スキル発揮して逃げんなよあの野郎!!」
「私は給仕係じゃないんだが……!?」
「俺だけ変な呼び方されてる!っていうかあの呼び方で俺のことだって自分でも分かり出しててどうしよう!?」
結局いつものバカ騒ぎが展開され、ウルトラ騎空団によって夜のべネーラビーチはいつにも増して賑やかであった。
〈続く〉
――おまけ――
「ね……猫の大名行列……!?」
「何それすごく見たい」
「姉さん、見れなかったからって絶望的な顔しないで」
「……沙耶、アウギュステには保護猫施設があるからそこへ連れて行きなさい」
「……先生、どうしても飼っちゃ駄目……?」
「「「「「にゃー」」」」」
(一匹ならまだしも五匹だぞ……!?)
※結局ダーントが嬉々としてお世話を引き受けたことで飼う事になりました。皆良い子で手が掛からないそうです。
オーブニカ吹かずとも気付けばガイはそこ(ジャグラーの近く)にいる。
早速料理班に組み込まれた勇治、もふもふ好き炸裂の沙耶、作者が気を抜くと映司と書きそうになる流……投稿されたオリキャラながらボケとツッコミ溢れるレジェンド一家に馴染んでおります。
結論・ガイさんと店長の会話は書いてて楽しく、レジェンドはやはりツッコミもしなければならない。
次回は敵勢力の動向なんかをサラッと書いて、いよいよSEED編に突入します。
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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