ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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お待たせしました。いよいよSEED原作突入です。

割と戦力多くね?と思われがちですが、全員が一斉に出撃するのはしばらく後です。
それから、ミナ様は作品によって一人称が『私』『余』『我』など様々ですが、本作では『私』でいかせていただきます。


それでは本編をどうぞ。


偽りの平和

 紆余曲折はあったものの、ヘリオポリスへ向かうメンバーは何とか決まった。

 

○レジェンド/アルトアイゼン・リーゼ

○ゼット/Zガンダム

○ダイゴ/Sガンダム

○ロスヴァイセ/ライン・ヴァイスリッター

○アマリ&ルリア/ゼルガード

○アズ/ヒュッケバイン30

○一誠/量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ改

※ダ・ガーンも同行するが勇治の宇宙船で待機

○タイガ/ゲシュペンストMk-Ⅱ・タイプS

※タイタスとフーマは現状専用機なし

○リアス/リバウ(変形・分離機構オミット)

○しのぶ/ヒュッケバインMk-Ⅱ

○サーガ/ダブルオークアンタ

○三日月/ネオ・ガンダムバルバトス

○沙耶/ガンダムX

○流&勇治(&シエル)/勇治の宇宙船(というかグレードアップしすぎてもはや戦艦)

 

 無論、このメンバーに決まるまでというか決まってからも不満の声はあった。一応この中で特別なのは流と勇治で、宇宙船のステルス性能を使い緊急事態に備えつつ、ヘリオポリスのシークレット・ポートで待機する役割がある。ヒリュウ改やクロガネにはそういった機能が無い(クロガネにはドリルを使った潜航能力があるが)ので、ここは外せない。

 

 レジェンドを筆頭にダイゴとサーガ、並びにレジェンドと一体化しているゼットは立場上問題無く、技量も文句無し。卯ノ花からレジェンドが怪我した場合の治療法を学び、かつ卯ノ花が機動兵器を有していないため専用機を受領したしのぶも分かるし、神衛隊所属でエースパイロットの三日月がサーガの護衛に当たるのも納得だ。

 

 そうなるとやはり他のメンバーの選定に物申したくなるのは当然といえば当然かもしれない。レジェンド達を除けば、トライスクワッドは別としても大人が沙耶のみ(ロスヴァイセはリアスらと同年代らしい)、しかも最近機動兵器に乗れるようになった者ばかりときた。ロスヴァイセは乗機がレジェンドの機体と連携を前提にしているためまだいい。アマリやルリア、アズは各々の乗機でモネラ軍団との激戦を経験をしているから納得はしきれずとも理解は出来る。

 

 問題は一誠、リアス、そしてタイガらトライスクワッド。そのうちタイタスとフーマは未だ専用機がなく、あくまでもタイガ共々一誠と一体化している関係上なので仕方がない。しかし、乗機を受領した三人はまだ機動兵器での実戦が無く、しかも最近漸く候補から昇格したばかり。これでは不満というか不安しかないのも当然だろう。

 

 しかし、レジェンドは深く理由を語らず押し通した。ただ彼と付き合いの長い者は気付いただろう……彼がその背で語った真の理由――若い世代で今後最も過酷な道を行くであろう者達へ、理想と現実の差をその身で実感させようとしていることに。

 

 

 

 

 ヘリオポリスへと向かう当日、選抜メンバーと万が一の時に備えて追加で選出したメンバー、そしてロンド・ミナ・サハクはヒリュウ改で宇宙ステーション『アメノミハシラ』へと赴いていた。ミナが今後ウルトラ騎空団が活動する上で拠点として使えるよう、彼女自らがウズミへと頼んだのである。プライドの高い彼女が自分に頼みに来ることに驚いたウズミだが、それが巡り巡ってオーブのためになることだとも理解し、快く承諾。

 その結果、アメノミハシラを中継地点にすることにしたというわけだ。

 

 

「こちらとしては色々助かるが……良かったのか?かなり無茶を言った気がしないでもないというか」

 

「構わん。どの道、我がサハク家は何れ活動拠点をこのアメノミハシラへと移す予定だった。それが早まっただけのこと、お前達が気に病むことではない。それにこの件に関しては私自ら言い出した事、無茶を言ったのはお前達ではなくこの私だぞ」

 

 

 凛とした態度を崩さぬミナに、待機メンバーとして選出された人物の一人であるソーナがキラキラとした視線を向け、時折「ミナお姉様」と呟いている。どうやら実の姉と比べて見たところ、明らかにミナの方が立派だと思ったからのようだ。近くでセラフォルーが滝のような涙を流しているし。普段が普段なので文句は言えないぞ、頑張れレヴィアたん。

 

 

 

 

 

 アメノミハシラへと到着後、選抜メンバーは勇治の(無理矢理改造された)新たな宇宙船……もとい戦艦『ペガサスA』に乗艦し、ヘリオポリスへ向かいシークレット・ポートより入港。その後、内部を視察しつつ件の依頼を遂行……というのが今回の流れだ。

 

 なお、初お披露目となるペガサスAは――

 

 

「うッおぉぉぉォォオ!?ウルトラすげぇ!アルビオン!アルビオンじゃねーでありんすか!!」

 

 

 そう、外見が宇宙世紀0083に活躍した戦艦・アルビオンとほぼ同じなのだ。細かな箇所はアレンジされているものの、全体的なフォルムはあまり変わっていない。ゼットがハイテンションな理由はシミュレーター絡みといえば御理解頂けるだろう。

 最初は宇宙船を改造することに難色を示していた勇治だったが、いざ完成してみると悪くなく、AI(シエル)も喜んでいるので結果良ければ全て良しで済んだ。

 

 

「さて、そろそろ向かうとするか。マジンガーZERO、アーシア達を頼むぞ。オーフィス……と紫天一家、そうむくれるな」

 

「ぷんすこー」

 

「だって、やっとレジェンドと合流出来たのにまた離れ離れなんですよ?」

 

「帰って来たらちゃんと時間作ってやるから」

 

 

 オーフィスとユーリに服を掴まれながら文句を言われたが、シュテルとディアーチェはまだ我慢出来たらしく、レヴィだけが騒ぐだろうと予想したシュテルによってルベライト(つまりバインド)で拘束されていた。

 

 

「何でボクだけこんな扱いなのさぁー!?」

 

「合流時にお兄様の腰を逝かせたのは誰ですか」

 

「今、兄上に何かあれば悪い意味(主に不憫)で験担ぎになりかねんのでな。少し我慢しておれ」

 

 

 シュテルはともかくディアーチェもよく聞けばレジェンドをディスってるような気がしないでもないが、一先ず置いておく。彼女らをレジェンドが宥めている時、サーガはユウキを宥めていた。小猫やゼノヴィアは己がまだ力不足(特にゼノヴィアは巌勝からきつく言われている)なのを自覚しており、相方とも言えるアカネは――

 

 

「私って直接戦うタイプじゃないし。指揮官とか〜、軍師や参謀って感じ?」

 

 

 ということらしい。そのおかげかどうかはともかく、ユウキがなかなか納得しないのだ。サーガの御使いであることを差し置いても、彼女は生身での戦闘力が相当なもので、専用機はまだ無いが機動兵器の操縦訓練も欠かしていない。涙目でしがみつかれているサーガはどうしたものかと困り顔、こういう時は強引でも収められるレジェンドが羨ましい……と思っていたら。

 

 

「おい」

 

「うぅ〜……何、レジェン「受け取れ元気爆発娘」ドさまぅあぁぁっ!?」

 

 

 声をかけるやいなやディスクの入ったケースをヒョイと投げるレジェンドに対し、大事なものかもしれないと急いでキャッチするユウキ。

 

 

「いきなり何投げるの!?」

 

「それにお前用の専用機のデータが入っている」

 

「「「「「!!」」」」」

 

「シミュレーターにダウンロードして訓練しておけ。全く……同じサーガ絡みの神衛隊所属であるコジローではなく、俺や束を頼って毎日毎日来るから仕方なく用意することにしたんだ。おまけにダブルオークアンタと合わせる機体といえば俺の新しい専用機として開発されるはずだった『アレ』しか思い浮かばなかったから、最終的にはそれを渡さざるを得ないし……」

 

 

 ハァ……と溜め息を吐いたレジェンドを、先程とは違いオーフィスとユーリがポンポンと叩いて慰めた。同様に今度はユウキが萎縮してしまう。それはそうだろう、レジェンドの専用機予定だった機体となればコスト度外視のワンオフ機だろうし、性能などどれだけのものやら。

 

 

「え……そ、そんな凄いモノ受け取れないよ。だって……」

 

「あのなあ、アーシアを見ろアーシアを。俺の真の愛機であるマジンガーZEROと仲良くやってるだろ。俺のがどうとか言う気ならそんな事は頭の片隅に置いておく程度でいい。機体性能を十二分に引き出して、サーガを支えられるように努力を積み重ねろ。それが俺の専用機をお前に譲る条件だ。守れるな?」

 

 

 最後の部分を言った時のレジェンドの顔は優しかった。ユウキは訳あって両親の顔を知らず、かといって捨てられたというわけでもないのだが、親の愛情というものを知らない……知らなかったというべきか。そんな彼女にとって、サーガの御使いになってからはレジェンドが父親みたいなものである。惑星レジェンドに来て最初の頃、ちょっとしたことでサーガと言い合いになって家出した時などは決まってレジェンドの所に転がり込んできたりしたものだ。

 レジェンドにとって見れば惑星レジェンドに住まうものは等しく我が子のようなものだが、彼女のようにもはや本当に義理の娘と呼べる者も少なくない。皇ライのように養子となった者もいるくらいだし。

 

 閑話休題。

 

 そんなレジェンドは我儘を言う娘に折れてしまった父親のような雰囲気であり、ユウキは渡されたディスクケースをしばらく見つめた後、漸く笑顔で頷いた。

 

 

「……うん、わかった!ボク、その機体を譲ってもらったことに恥じないパイロットになるね!」

 

「おう。それから、そのディスクに入ってるのはあくまで『仮の状態』の機体だ。勿論現実でもその機体から乗ってもらうが……最終的にその機体をベースに当初予定していた機体を開発するからな。今のうちにクセを掴んでおけ」

 

「はーい!」

 

「すまない、先輩……俺が何とかしなければならなかったのに」

 

「別に気にしていない。それに俺はスーパーロボット派でな。ネオ・グランゾンもアレ個人的にスーパーロボット寄りだと思ってるから。マジンガーZEROなんてお前王道だろ」

 

『フフン』

 

 

 ドヤ顔のマジンガーZEROとレジェンドだが、マジンガーZEROのチート超え性能を知る者達は内心『王道っぽいのは武器の名前ぐらいだろ』としか思えなかった。アーシアはレジェンドの言葉にコクコクと嬉しそうに頷いており、マジンガーZEROがまたまた機嫌を良くしている。暴れる姿を見た時、彼女の純真が壊れぬ事を祈りたい。

 

 

 

 

 紆余曲折はあったがペガサスAは無事ヘリオポリスに到着し、シークレット・ポートへと入港……と言ってもシークレットというだけあって無人なのだが。そのまま流と勇治以外の選抜メンバーは多目的ブレスレットに各人必要な物を収納し、ヘリオポリス内部へと向かう。一部の者は途中で私服に着替え直し、通路を抜けた先にあったものは人工物の内部とは思えぬ、自然と文明が調和した光景。

 

 

「すっげ……!マジでコロニーなんだ!」

 

「この世界においてこういった形のコロニーは殆どなく、専ら砂時計型の『プラント』の方が主流らしい。このヘリオポリスがオーブに属するものだから、という理由もあるかもしれんが」

 

 

 相変わらずTVなどの中でしか見たことのなかったものを実際に見た一誠はハイテンション。そんな彼の周りやレジェンドの隣にはアストラル体のトライスクワッドやゼットがいる。というのも彼らが人前に出るには、この世界の文明が進んでいるとはいえ、空の世界ほど種族に寛容な世界ではないからだ。寧ろ種族関係に厳しい方と言える。

 

 

「ここからはチームに分かれて行動するぞ。警備班と任務遂行班、あとは……視察というか散策班か?」

 

「はいはいはーい!私とアマリは散策班がいいです!」

 

「ちょっとルリア、私達は遊びに来たわけじゃ……」

 

「いいぞ」

 

「いいのっ!?」

 

 

 アマリの驚きを他所にルリアは「わーいわーい!」と飛んで喜んでいる。そのままレジェンドは彼女ら以外のメンバーもパッパと分けていく。

 

 

「トライスクワッドとゼットは俺や一誠と同行することになるのは確定だから……となると、俺とダイゴ、それからロスヴァイセが遂行班。それから警備班はサーガと三日月……あと沙耶、いけるか?」

 

「大丈夫よ先生、問題ないわ。MSとかいうのの操縦に関しては……まだちょっと不安だけど」

 

「あとは散策班だ。好きなように見て回って構わんが、必ず連絡取れるようにしておくことだけは守れよ」

 

 

 散策班の「はーい!」というやけに元気な返事を聞きながら、やれやれと肩を竦めるレジェンド。少々心配ではあるが、しのぶがいるのでまあ大丈夫だと思うことにする。こちらがやることをやってさっさと合流すればいいだけだ、と考えていたのだが……この時はまさかあんな事態になろうなど誰が予想出来ただろうか。

 

 

 

 

 ――宇宙・ヘリオポリス周辺――

 

 そこにザフトの艦であるナスカ級・ヴェサリウスが潜伏していた。そのヴェサリウスで指揮を取るのはかのラウ・ル・クルーゼ、そしてベリアル。その二人にヴェサリウスの艦長であるアデスが問いかける。

 

 

「隊長、本当に宜しかったのですか?評議会の返答を待ってからでもよかったのでは……」

 

「遅いな。私の勘がそう告げている」

 

「得てして望まぬイレギュラーってのは起こるもんでね。例えば……突入部隊に死者が出るとかな」

 

 

 クルーゼの近くに立っていたベリアルが普段と変わらぬ調子でそう言うと、アデスは眉をしかめた。最近やってきたベリアルを怪しんではいるものの、実力や功績は本物であるため、クルーゼが傍に置きたがるのも一応は理解出来るのだが……。

 

 

「確かに突入部隊の実行班は年若い者ばかりですが、主要メンバーは皆赤服です」

 

「そりゃあ彼らは赤服、エリートだ。だけどイレギュラーってのはそういうの関係なしに起きちまうのさ。そもそもあのヘリオポリス、連合じゃなくてオーブの持ち物だろ?連合、オーブ、それに俺達ザフト……色んな要素集まり過ぎて何があっても不思議じゃないぜ」

 

「全くだ。いつでも動けるように準備しておけ、アデス。それから、私のエゼキエルもだ」

 

「隊長自ら出られると……!?」

 

「なに、エゼキエル・ラヴァンの実戦テストも兼ねてな。それに感じるのだよ……奴の気配を」

 

 

 クルーゼの言う奴とは連合に属し、『エンデュミオンの鷹』の異名を持つムウ・ラ・フラガのことだ。どういうわけかこの二人、互いの存在を感知する能力的なものがあるらしい。そんなクルーゼに付け加えるようにベリアルが発言する。

 

 

「それに、あんまし時間をかけ過ぎるとザフト(うち)の方からも()()()()が嗅ぎ付けてくるかもしれないからな。こういうのは電光石火、さっさと仕掛けることに限るのさ」

 

 

 

 

 ――再びヘリオポリス内部――

 

 

「何というか……平和だったわね」

 

『だよな。一応チラホラ戦争の話題は出てたけど』

 

「…………」

 

『イッセー、いい加減機嫌直せって。そりゃリアスにラッキースケベが起こるなんて思……いや割と起こりそうだわ』

 

『リアスの方もよく引っ叩かず我慢出来たな』

 

 

 こんな話をしている散策班の一誠・トライスクワッド・リアスのオカ研メンバー。実は少し前、このヘリオポリスでゼミに通う少年が躓き、偶然にもリアスの胸に顔面ダイブしてしまうという珍事件が起こったのだ。わざとではなく相手側も物凄い勢いで謝り、側で茶化していた友人らしき人物はその彼女と思しき少女に拳骨をかまされていたため、リアスも普通に許したのだが……。

 

 

「ちっくしょう……俺だって部長の胸にバーニングダッシュキメてぇよ……」

 

『『『久しぶりに聞いたなイッセーのスケベ発言』』』

 

『相棒の場合、リアス・グレモリーに頼んだら簡単にOKされそうな気がせんでもないがな』

 

「分かってねぇなドライグ……こういうのはな、ラッキースケベだから意味があるんだ!」

 

 

 ここにアザゼルがいたら同意しそうなものだが、生憎と彼は今アメノミハシラだ。しかし彼は忘れていないだろうか……この場にいる散策班はオカ研だけではないことを。

 

 

「アマリ、らっきぃすけべって何ですか?」

 

「ルリアは覚えなくていいことよ」

 

「???」

 

「ルリアさんはそのままでいて下さいね。それからアズさんは何故自分の胸を触ってるんですか?」

 

「……レジェンドさん、大きい方が好きなのかな。大きいとしたらどれくらい――」

 

「はいはいそこまでです。レジェンド様は大きさなんて気にしないでしょう」

 

 

 リアスと比べて自分の胸のサイズを気にしていたアズだが、彼女もしのぶも少なくとも普通以上はあるので然程悩む必要はないし、そもそもリアスはかなり大きい部類に入る。それを言ったらアマリは小さいし、ルリアは絶p……いや、何でもありません。

 

 そんな時、突如としてヘリオポリスが揺れ、ザフトの主力量産MSであるジンが襲来。手にしたアサルトライフルで工場らしき場所を銃撃し始めた。

 

 

 

 

「クルーゼ隊長とベリアル参謀の言った通りだな」

 

「突けば慌てて巣穴から出てくるって」

 

「しかし妙だな……報告では五機あるはずだが」

 

「恐らくはまだ工場の中だろう。そっちは俺とラスティで行く。そちらは任せたぞ」

 

 

 ジンの銃撃を受け、工場らしき場所からトレーラーで運び出される三機のMSを遠目で見ながら、ザフトの突入部隊であろう少年達が行動を開始する。それを更に遠目で見ている者達がいることに気付かぬまま。

 

 

 

 

 

「超師匠、あそこで何かやってません?」

 

「まあ、中立国のコロニーで連合のMS開発なんてやっていれば、どこかしらで嗅ぎ付けられてあんなマネされるのも無理ないわな」

 

「レジェンド様もゼットさんも落ち着きすぎです!」

 

「技術協力は仕方ないとしても、何でオーブのコロニーで……!連合もせめて自分達の基地で行うとかすれば、こうして民間人に被害は出なかったのに!」

 

 

 やけに落ち着いているレジェンドとゼットとは対照的に、焦り気味のロスヴァイセと怒りを覚えるダイゴ。本来ならば警備班が遭遇しなければならない事態に、何故か彼ら遂行班が直面してしまった。

 

 そして、それだけではなく――

 

 

 

 

 偶然にもサーガ、三日月、そして沙耶はこの騒ぎの中、とある場所を通っている最中に二人の少年少女と出会い、成り行きで共に行動していた。

 

 

「何でお前達までついてくるんだ!早く逃げろ!」

 

「って言うけど、俺達の方があんた達より強いし」

 

「身のこなしからして少しは動けるみたいだけど、まだまだね。独学でやってない?一度でいいから達人に教わってみなさい。先生みたいな人はオススメしないけど」

 

「そもそも先輩の修行方法は人間がやれるように出来ては……いや、東方不敗や縁壱は喜々としてやっていたか」

 

「んだとぉ!?」

 

「いや、あの……君もだけど、貴方達は落ち着きすぎていませんか……?」

 

 

 金髪の少女が怒っているが、茶髪の少年はサーガ達にロスヴァイセと同じように聞いている。無理もない、断続的に聞こえる爆音や振動を物ともせず、平然と会話している時点で肝が座り過ぎだろう。彼らの経歴を考えたら当然なのだが。

 

 

「ともかくお前達は逃げろ!私には確かめなければいけないことがある!」

 

「……あれ?これって俺達じゃなくてレジェンド様達がいないといけなかったんじゃないかな」

 

「ねえ、貴女まさか……って待ちなさい!」

 

 

 三日月と沙耶が何かに気付くも、少女は再び走り出してしまい、それを追いかけるように他の四人も走り出す。そして彼らが辿り着いた場所では、灰色の二機のMSが横たわっており、その近くでは連合とザフトによる激しい銃撃戦が展開されている。その光景――銃撃戦ではなく、二機のMSを見た少女は手摺を掴みながらゆっくりと崩れ落ちた。

 

 

「そんな……ダイゴ兄様と約束したのに……!

 

 

 

 

 

 お父様の裏切り者ぉぉっ!!

 

 

 

 

 

 その声に反応し、ザフトの兵士がサーガ達の方を向き銃を撃ってくる……が、少年と少女には偶然で済んだが三日月と沙耶は平然と回避し、サーガに至っては撃たれた銃弾を全て掴んで握りつぶしてしまい、見ていた連合とザフト双方の兵士を啞然とさせた。

 

 

「やるね、サーガ様」

 

「そんなことするの先生だけかと思ってたわ」

 

「先輩ならここからパンチの衝撃波だけであの二機諸共この場を木っ端微塵に破壊する」

 

「「それもどうなの?」」

 

 

 ちなみに東方不敗も同じようなことをする。そんなことを言っている間に、どうやら少年少女は避難したようだ。一言声をかけてくれればいいだろうに、と思ったがそれよりもやるべきことがあると三人は思考を切り替えた。

 

 

「俺は多分外で暴れてるだろうMSを潰すよ。適当な所でバルバトスに乗るから、サーガ様と沙耶さんはこっちの方をよろしく」

 

「わかった。他の班もこの騒ぎには気付いているはずだ。やることをやったら一度合流し、今後の事を話し合おう」

 

「……お誂え向きに一人、銃で撃たれてて放置は危険な人物がいるわね。ザフト側だけど」

 

 

 三日月はさっさと行ってしまっており、どうする?と聞いてくる沙耶にサーガは「決まっている」と短く答えると、階下へと飛び降りすぐさまその人物を抱えて退避。他の者は既に事切れており、悲痛な表情を浮かべる沙耶だったが、長くここに留まれば今度は自分達もこうなると自身に言い聞かせ、サーガと共にその場を離脱した。

 

 その背後では、先程逃げたと思ったはずの少年が戻ってきており、連合の女性士官に半ば無理矢理MSのコックピットへと押し込まれた。

 

 工場施設が燃え上がる中、それは目に光を灯しゆっくりと起き上がる。また、別の場所でも同じように『新たなる悪魔』が起動。

 

 それは平和の終わり、未知との邂逅……そして、長き旅路――冒険の始まり。多くの出会いと別れに先んじて、二機の『ガンダム』が出会おうとしていた。

 

 

 

〈続く〉




SEED原作主人公、運命主人公より凄まじいラッキースケベをしてしまう。ヤベェぜコイツぁ。

見てるならお前ら止めろよ、な遂行班と人外っぷりを見せつけた警備班。ナチュラルもコーディネイターも知ったことか、やらかしまくってる後者、次回は三日月&ネオ・バルバトス大暴れ。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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